JP6167757B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6167757B2
JP6167757B2 JP2013174350A JP2013174350A JP6167757B2 JP 6167757 B2 JP6167757 B2 JP 6167757B2 JP 2013174350 A JP2013174350 A JP 2013174350A JP 2013174350 A JP2013174350 A JP 2013174350A JP 6167757 B2 JP6167757 B2 JP 6167757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
stencil printing
printing apparatus
stencil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013174350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015042460A (ja
Inventor
明仁 吉田
明仁 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013174350A priority Critical patent/JP6167757B2/ja
Publication of JP2015042460A publication Critical patent/JP2015042460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6167757B2 publication Critical patent/JP6167757B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

本発明は、倍速印刷モードを備えた孔版印刷装置に関する。
孔版印刷装置を高速化するため、いわゆる「倍速印刷モード」がある。孔版印刷機では版胴1回転当たり1枚の用紙を給紙してこれに印刷するので、例えば版胴の回転速度が120rpmであれば印刷速度は120枚/分になる。これに対して「倍速印刷モード」では、1版の孔版原紙に2面の画像を並べて製版し、版胴1回転当たり2枚の用紙を給紙する。これにより、版胴の回転速度が120rpmであれば印刷速度は240枚/分と高速となる。
特許文献1には、上下2段の排紙台を有する画像形成装置において、吸着搬送部を上下に2つ設け、その上流側でどちらの吸着搬送部で搬送するかを切り換える切換爪を有するものが開示されている。倍速印刷モードを有する画像形成装置にこれを適応した場合、1枚目用紙を下段の排紙口から排出し、2枚目用紙を上段の排紙口から排出させれば2枚の用紙の衝突を回避させることができる。
しかし、倍速印刷モードは前述の通り1枚の孔版原紙ーに二つの画像が並んで製版されてドラム1回転に対して2枚の用紙を連続的に給紙してこの2枚に印刷するため、1枚目用紙後端と2枚目用紙先端の間隔が極端に狭くなる。これによって用紙排出時に排紙台部にて1枚目用紙後端部に2枚目用紙先端部が追突して排紙ジャムになるという問題が発生する。
また、特許文献1に記載のものは、排紙台を複数有しているため、コスト高を招く他、設置スペースを広く取らなければならない。また、同一の排紙口から用紙を順次排出させたい場合は1枚目用紙の後端と2枚目用紙の先端が衝突する現象が発生し得る。同一排紙口からの用紙の連続排出においての追突ジャムの問題は依然残る。
本発明は上述の点にかんがみてなされたものであり、本発明は、倍速印刷モードを採用している画像形成装置で、排紙の際に1枚目用紙後端と2枚目用紙先端の衝突を回避できる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
本発明に係る孔版印刷装置は、原稿画像情報に応じて孔版原紙に穿孔製版を行う孔版製版部と、積載された用紙を上側から1枚ずつ分離して給送する給紙部と、給紙された前記用紙を回転駆動される円筒状の版胴に押し付けて前記用紙に印刷画像を形成する印刷部と、画像形成された前記用紙を前記版胴から剥がして搬送する排紙搬送部とを備え、1枚の孔版原紙に二つの画像が並べて製版された二面製版孔版原紙ーが装着された前記版胴の1回転に対して2枚の前記用紙を連続的に給紙してこの2枚に印刷する倍速印刷モードでの動作を行うことができる孔版印刷装置において、前記排紙搬送部は、搬送路を上下方向に挟んで配置した上側用紙吸着搬送装置および下側用紙吸着搬送装置と、前記用紙の先端を上側および下側に配置した前記上側用紙吸着搬送装置および前記下側用紙吸着搬送装置のいずれに向かわせるかを切り替える切替手段と、を有し、前記倍速印刷モードでの動作時に、1枚目の前記用紙と2枚目の前記用紙の進行を搬送路の前記上側用紙吸着搬送装置へと向かわせるように前記切替手段の動作制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。
本発明によれば、吸着搬送路の下部だけでなく上部にも用紙吸着搬送装置を設置して二つの用紙吸着搬送装置で吸着搬送路を挟み込み、1枚目用紙搬送時は下部に吸着させ、2枚目用紙搬送時は上部に吸着させることで用紙間に高低差を生じさせる。これによって排紙時に1枚目用紙よりも浮いた状態で2枚目用紙が排紙され、衝突を回避できる。排紙時の1枚目用紙と2枚目用紙に高低差を生じさせ、2枚目用紙の追突を回避させることができる。
本発明に係る孔版印刷装置の実施形態に係る孔版印刷装置の構成を示す断面図である。 同孔版印刷装置の上側用紙吸着搬送装置の構成を示す分解斜視図である。 同孔版印刷装置の吸着搬送路を示す断面図である。 本発明に係る孔版印刷装置の実施形態2に係る孔版印刷装置の吸着搬送路を示す断面図である。 本発明に係る孔版印刷装置の実施形態3に係る孔版印刷装置の吸着搬送路を示す断面図である。 本発明に係る孔版印刷装置の実施形態5に係る孔版印刷装置の吸着搬送路を示す断面図である。 本発明に係る孔版印刷装置の実施形態5に係る孔版印刷装置のU字形成補助部材を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態に係る孔版印刷装置について説明する。本発明の実施形態に係る孔版印刷装置は、二面製版孔版原紙ーを使用して倍速印刷モードにおける用紙の吸着搬送に際して、以下の特徴を有する。すなわち、吸着搬送部の上下に用紙吸着搬送装置を有し、1枚目の用紙を下側用紙吸着搬送装置で搬送し、続く2枚目の用紙を上側用紙吸着搬送装置で搬送し、排紙時に1枚目用紙よりも浮いた状態で2枚目用紙を排紙させる。これにより両者の衝突を防ぐことができる。
<実施形態1>
以下、本発明に係る孔版印刷装置の実施形態1に係る孔版印刷装置を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る孔版印刷装置の実施形態1に係る孔版印刷装置の構成を示す断面図である。孔版印刷装置の基本的構造は周知のものである。
この孔版印刷装置は、画像読取部1、孔版製版部2、印刷部3、排版部4、給紙部5、排紙搬送部6等を備えて構成されている。画像読取部1は、証明装置と画像読取センサとを備え原稿の画像情報を読み取る。孔版製版部2は原稿画像情報に応じて孔版原紙に穿孔製版を行う。印刷部3は製版された孔版原稿を巻付けた円筒状の版胴3aを備え、用紙に孔版原稿の穿孔部からにじみでるインクで印刷画像を形成する。給紙部5は、積載された用紙8を上側から1枚ずつ分離して給送する。排紙搬送部6は、画像形成された用紙8を排紙し、印刷が行われて排紙された用紙8が配置されるトレイが設置されている。印刷部3から排紙搬送部6にいたる用紙8の搬送経路上には、印刷が行われた用紙8を吸着して排紙搬送部6に向けて搬送する上側用紙吸着搬送装置7が設けられている。
実施形態1に係る孔版印刷装置では、上側用紙吸着搬送装置7の対面側上部に同じ機構の下側用紙吸着搬送装置9を新たに設け、上下方向に挟んでいる。上側用紙吸着搬送装置7および下側用紙吸着搬送装置9で搬送路を挟み込み、用紙8aの後続紙である用紙8bを搬送路の上部に吸着させた状態で排紙搬送部6へと排出させる。なお以降、倍速印刷モードにてドラムの一回転時に2枚連続で給紙される用紙の1枚目を用紙8a、2枚目を用紙8b、順番を区別しない場合を用紙8と記す。
更に、用紙8bの進行を下側用紙吸着搬送装置9の方向へ向かわせる切替手段として切替部材10を配置する。切替部材10は、搬送路幅分の横幅を持つ上下に可動する板状部材である。なお切替部材10としては、用紙搬送方向に直交する形に複数個並べた爪部材とすることができる。この孔版印刷機では、1枚の孔版原紙に二つの画像が並べて製版された二面製版孔版原紙が装着された版胴3aの1回転に対して2枚の前記用紙を連続的に給紙してこの2枚に印刷する倍速印刷モードでの動作を行うことができる
図2は同孔版印刷装置の上側用紙吸着搬送装置の構成を示す分解斜視図である。ここで、上側用紙吸着搬送装置7の基本的構造は周知のものである。上側用紙吸着搬送装置7は用紙搬送ベルト11、ガイド板12、ジャンプ台13、ダクト14、ブラケット15、ファン16を備える。用紙搬送ベルト11は、用紙8の搬送方向に沿って印刷速度に応じた速度で回転駆動され、3本が配置される。ガイド板12は、用紙8を案内する部材であり、搬送される用紙8に対して吸着力を作用させるための多数の開口が形成されている。ジャンプ台13は、ガイド板12の上側であって用紙8の搬送方向と直交する方向の両側に配置される。ダクト14は、ガイド板12及び用紙搬送ベルト11の下側に配置される。
ファン16が駆動されると、印刷部3から上側用紙吸着搬送装置7上に搬送されてきた用紙8に対して吸着力(負圧)が作用し、当該用紙8が用紙搬送ベルト11上に吸着されて排紙搬送部6へと搬送される。下側用紙吸着搬送装置9は、吸着搬送路を挟んで配置され、上側用紙吸着搬送装置7と同じ構成を備える。ただし、下側用紙吸着搬送装置9には、ジャンプ台13を備えない。
次に動作について説明する。図3は同孔版印刷装置の吸着搬送路を示す断面図である。この孔版印刷装置では、倍速印刷モードでの動作時に、切替部材10は、印刷部3の版胴3aのホームポジションからの回転角度を基に用紙8aと用紙8bを判別して上下に駆動される。用紙8aの先端が切替部材10に到達する前のタイミングで切替部材10を上げ、続いて用紙8aの後端が切替部材10を通過し、かつ用紙8bの先端が切替部材10に到達する前のタイミングで切替部材10を下げる。このとき同時に下側用紙吸着搬送装置9を駆動させる。この切替部材10の動作制御は制御手段21で行う。制御手段21は、切替部材10を駆動するモーター等を備え、一定の条件で切替部材10を駆動する。
切替部材10の下を素通りした用紙8aは常時駆動している上側用紙吸着搬送装置7によって搬送路下部に吸着された状態で用紙搬送ベルト11aで搬送され、続く用紙8bは切替部材10に掬い上げられる形で搬送路上部へ進行する。さらに、下側用紙吸着搬送装置9によって搬送路上部に吸着された状態で用紙搬送ベルト11bで搬送される。このとき上側用紙吸着搬送装置7は駆動したままであるが、用紙8bは切替部材10によって搬送路上部へ進行し、下側用紙吸着搬送装置9に吸着されるため、上側用紙吸着搬送装置7に引き寄せられることはない。
用紙8bが下側用紙吸着搬送装置9を通過したタイミングで下側用紙吸着搬送装置9は停止する。このように、用紙8aを上側用紙吸着搬送装置7で排出し、続く用紙8bを下側用紙吸着搬送装置9によって排出することで、用紙8aと用紙8bの間に高低差が生じ、両者の衝突を回避できる。
<実施形態2>
次に本発明に係る孔版印刷装置の実施形態2に係る孔版印刷装置について説明する。図4は本発明に係る孔版印刷装置の実施形態2に係る孔版印刷装置の吸着搬送路を示す断面図である。実施形態2に係る孔版印刷装置では、用紙8bの進行を下側用紙吸着搬送装置9へと向かわせる切り替え手段として、図4のように搬送路上に用紙の搬送方向に対して直交する形で一列に複数個設けたエアーナイフ18を用いる。印刷部3から用紙8bが搬送されてきた際にエアーナイフ18からエアーを噴射し、用紙8bを浮き上がらせて下側用紙吸着搬送装置9の方へと進行させる。
エアーナイフ18の制御は、実施形態1と同じく版胴3aの回転角度に基づいて行う。エアーナイフ18は、印刷部3の版胴3aのホームポジションからの回転角度を基に用紙8aと用紙8bを判別して吐出動作を行う。用紙8aの先端がエアーナイフ18に到達するときにはエアーナイフ18は停止状態にし、続いて用紙8aの後端がエアーナイフ18を通過し、かつ用紙8bの先端がエアーナイフ18に到達する前のタイミングでエアーナイフ18を吐出動作させる。このとき同時に下側用紙吸着搬送装置9を駆動させる。
エアーナイフ18を素通りした用紙8aは常時駆動している上側用紙吸着搬送装置7によって搬送路下部に吸着された状態で用紙搬送ベルト11aにより搬送される。続く用紙8bはエアーナイフ18に吹き上げられる形で搬送路上部へ進行し、下側用紙吸着搬送装置9によって搬送路上部に吸着された状態で用紙搬送ベルト11bにより搬送される。このとき上側用紙吸着搬送装置7は駆動したままであるが、用紙8bはエアーナイフ18によって搬送路上部へ進行し、下側用紙吸着搬送装置9に吸着されるため、上側用紙吸着搬送装置7に引き寄せられることはない。
用紙8bが下側用紙吸着搬送装置9を通過したタイミングで下側用紙吸着搬送装置9は停止する。このように、用紙8aを上側用紙吸着搬送装置7によって排出し、続く用紙8bを下側用紙吸着搬送装置9によって排出することで、用紙8aと用紙8bの間に高低差が生じ、両者の衝突を回避できる。
<実施形態3>
次に本発明に係る孔版印刷装置の実施形態2に係る孔版印刷装置について説明する。図5は本発明に係る孔版印刷装置の実施形態3に係る孔版印刷装置の吸着搬送路を示す断面図である。実施形態5に係る孔版印刷装置では、切替手段として上側用紙吸着搬送装置7のファン16aの上流側に設けたファン16cを用いる。印刷部3から用紙8bが搬送されてきた際にファン16cからエアーを吐出し、用紙8bを浮き上がらせて下側用紙吸着搬送装置9の方へと進行させる。
ファン16cの制御は、実施形態1、2の場合と同じように版胴3aの回転角度に基づいて行う。ファン16cは、印刷部3の版胴3aのホームポジションからの回転角度を基に用紙8aと用紙8bを判別して吐出動作および吸引動作を行う。用紙8aの先端がファン16cに到達するときにはファン16cは吸引動作し、続いて用紙8aの後端がファン16cを通過し、かつ用紙8bの先端がファン16cに到達する前のタイミングでファン16cを吐出動作させる。このとき同時に下側用紙吸着搬送装置9を駆動させる。
ファン16cによって吸着搬送された用紙8aは常時吸引動作しているファン16aに渡されてそのまま搬送路下部に吸着された状態で用紙搬送ベルト11aで搬送される。続く用紙8bはファン16cに吹き上げられる形で搬送路上部へ進行し、下側用紙吸着搬送装置9によって搬送路上部に吸着された状態で用紙搬送ベルト11bにより搬送される。このときファン16aは吸引動作したままだが、用紙8bはファン16cによって搬送路上部へ進行し、下側用紙吸着搬送装置9に吸着されるため、上側用紙吸着搬送装置7に引き寄せられることはない。
用紙8bが下側用紙吸着搬送装置9を通過したタイミングで下側用紙吸着搬送装置9は停止する。このように、用紙8aを上側用紙吸着搬送装置7によって排出し、続く用紙8bを下側用紙吸着搬送装置9によって排出することで、用紙8aと用紙8bの間に高低差が生じ、両者の衝突を回避できる。
<実施形態4>
切替手段の制御は、版胴3aの回転角度に基づくことなく、吸着搬送路より上流に設けた反射型用紙検知センサ19に基づき行うことができる。切替手段(切替部材10、エアーナイフ18、ファン16c)と、下側用紙吸着搬送装置9は、この反射型用紙検知センサ19が用紙8a後端または用紙8b後端の通過によってONからOFFに変化したときのみ状態を変化させるよう制御する。用紙8a先端または用紙8b先端の到達によってOFFからONに変化したときには、切り替え手段と下側用紙吸着搬送装置9は現在の状態を維持するよう制御する。
以下に切替部材10においての反射型用紙検知センサ19を用いた実施例を示す。図3において、用紙8aが印刷部3から搬送されてきたとき、用紙8aの先端の到達によって反射型用紙検知センサ19がOFF状態からON状態になる。ここで、OFF状態からON状態への変では切替部材10と下側用紙吸着搬送装置9は現在の切替状態を維持するよう制御されるので、切替部材10は上がった状態(初期位置)を維持する。また、下側用紙吸着搬送装置9も停止の状態を維持し、用紙8aは切替部材10の下を素通りして、常時駆動している上側用紙吸着搬送装置7によって搬送路下部に吸着された状態で用紙搬送ベルト11aで搬送される。
用紙8aの後端が通過して反射型用紙検知センサ19がON状態からOFF状態になると、切替部材10と下側用紙吸着搬送装置9の状態が変化するよう制御される。すると切替部材10が下がり、下側用紙吸着搬送装置9が駆動する。直後に、印刷部3から搬送されてくる用紙8bの先端が反射型用紙検知センサ19に到達するが、OFF状態からON状態への変化では切替部材10と下側用紙吸着搬送装置9は現在の状態を維持される。すると用紙8bは切替部材10に掬い上げられる形で搬送路上部へ進行し、下側用紙吸着搬送装置9によって搬送路上部に吸着された状態で用紙搬送ベルト11bにより搬送される。このとき上側用紙吸着搬送装置7は駆動したままだが、用紙8bは切替部材10によって搬送路上部へ進行し、下側用紙吸着搬送装置9に吸着されるため、上側用紙吸着搬送装置7に引き寄せられることはない。
用紙8bの後端が通過して反射型用紙検知センサ19がONからOFFになると、切替部材10が上がり、下側用紙吸着搬送装置9が停止し、次の回転時の1枚目用紙は上側用紙吸着搬送装置7へ進行する。このように、用紙8aを上側用紙吸着搬送装置7によって排出し、続く用紙8bを下側用紙吸着搬送装置9によって排出することで、用紙8aと用紙8bの間に高低差が生じ、両者の衝突を回避できる。
なお、反射型用紙検知センサ19がONからOFFのときに状態を変えるようにしているのは、用紙8bの先端が反射型用紙検知センサ19に到達したときに切替部材10を動作させるような制御にしては切り替えが間に合わない恐れがあるためである。切り替えが間に合う場合であれば、OFFからONのときに状態を変化させる制御でも問題ない。
エアーナイフ18ないしファン16cを用いる場合も同様のセンサ検知方法となる。図4、図5において、用紙8aの先端の到達によって反射型用紙検知センサ19がOFF状態からON状態となるが、この場合エアーナイフ18は停止状態を維持し、ファン16cは吸引動作を維持し、下側用紙吸着搬送装置9も停止の状態を維持する。これによって用紙8aは上側用紙吸着搬送装置7によって搬送される。
用紙8aの後端が反射型用紙検知センサ19を通過してON状態からOFF状態になると、エアーナイフ18は吐出動作へと変わり、ファン16cも吐出動作へと変わり、下側用紙吸着搬送装置9が駆動する。これによって後続の用紙8bは搬送路上部へと吹き上げられ、下側用紙吸着搬送装置9によって搬送される。なお、用紙8bの先端の到達による反射型用紙検知センサ19のOFF状態からON状態への変化では、エアーナイフ18、ファン16c、下側用紙吸着搬送装置9の状態は変わらない。
<実施形態例5>
次に本発明に係る孔版印刷装置の実施形態5に係る孔版印刷装置について説明する。図6は本発明に係る孔版印刷装置の実施形態5に係る孔版印刷装置の吸着搬送路を示す断面図、図7は本発明に係る孔版印刷装置の実施形態5に係る孔版印刷装置のU字形成補助部材を示す斜視図である。上側用紙吸着搬送装置7によって排出される用紙8aは、公知の機構であるジャンプ台13によってU字状に腰付けされ、用紙をぶれさせることなく排出される。下側用紙吸着搬送装置9にはジャンプ台13のような機構を構造上設置できない。このため用紙搬送ベルト11bを巡らせたガイド板12bと、ガイド板12b内に格納されたダクト14bの側面の両端を仰角に屈折させる。これにより、下側用紙吸着搬送装置9に吸着された用紙8bの両端部をU字形状に腰付けすることができ、ジャンプ台13と同等の効果を得ることができる。
ただし、これだけでは用紙の進行方向左右端が吸着しきれずにU字形成とならない可能性がある。このため、排紙される前記用紙の両側部を案内するU字形成補助部材20(図6、図7参照)を下側用紙吸着搬送装置9の側面、すなわちガイド板12の両側側面に設置する。U字形成補助部材20は、底面部20aと、立面部20bとを備えた部材である。
図7に示すように、U字形成補助部材20は、印刷部3側の底面部20aの紙幅方向の寸法を小さくして、両側のU字形成補助部材20、20間の寸法(堀り)を広くし、用紙を迎え入れやすくする。そして排紙搬送部6側に近づくにつれて両側のU字形成補助部材20、20間の寸法(堀り)狭くして形成している。この構成によってガイド板12bへ用紙8bの進行方向左右端を押し付けるようにしていくことで用紙8bをより確実にU字状にする。
<実施形態6>
次に本発明に係る孔版印刷装置の実施形態6に係る孔版印刷装置について説明する。実施形態6に係る孔版印刷装置では、用紙搬送ベルト11aの速度を、用紙搬送ベルト11bの速度よりも若干遅くする。これにより、搬送中の時点から用紙8aの後端と用紙8bの先端が重なる(図3中符号17)。これにより、排出時の両者の衝突回避率を更に高めることができる。
逆に、用紙搬送ベルト11bの速度を、用紙搬送ベルト11aの速度よりも若干遅くすることで、用紙8aの後端から用紙8bの先端までの間隔が開き、排出時に両者の衝突が発生しにくくなる。用紙搬送ベルト11bの速度を遅くすると、用紙8bの搬送速度が遅くなる。しかし、次の印刷時の1枚目の用紙までとの間隔は十分にあるため、次の印刷時の用紙1枚目を通常のタイミングで搬送させても問題はなく、用紙8bの搬送を遅くしたところで全体の生産性に影響を与えることはない。
<実施形態7>]
次に本発明に係る孔版印刷装置の実施形態7に係る孔版印刷装置について説明する。前記各実施形態では、本発明は下側用紙吸着搬送装置9の新設によって倍速印刷モード時に2枚の用紙の搬送経路を上下に分けることで排出時の両者の衝突を回避させた。実施形態7に係る孔版印刷装置では、各実施形態の動作に加え、倍速印刷モードではない通常片面印刷モードを実行するとき、下側用紙吸着搬送装置9のファン16bを逆回転させる。これによりファン16bから常にエアーを用紙に向け吐出させる。これにより、上側用紙吸着搬送装置7によって搬送される用紙の印字面に風を当てることができ、インキの乾燥を促すことができる。
また、倍速印刷モード時においても、用紙8aと用紙8bが衝突するおそれがない場合、すなわち用紙8bを下側用紙吸着搬送装置9で搬送させる必要がない場合にもファン16bを同様に動作させることができる。これば、小サイズの画像を印刷する場合など1面目の画像と2面目の画像の間隔が十分に確保できる場合である。下側用紙吸着搬送装置9のファン16bを逆回転させて常に吐出動作をさせ、上側用紙吸着搬送装置7によって搬送される用紙の印字面に風を当ててインキの乾燥を促すことができる。
1:画像読取部
2:孔版製版部
3:印刷部
3a:版胴
4:排版部
5:給紙部
6:排紙部
7:上側用紙吸着搬送装置
8:用紙
8a:用紙
8b:用紙
9:下側用紙吸着搬送装置
10:切替部材
11:用紙搬送ベルト
11a:用紙搬送ベルト
11b:用紙搬送ベルト
12:ガイド板
12b:ガイド板
13:ジャンプ台
14:ダクト
14b:ダクト
15:ブラケット
16:ファン
16a:ファン
16b:ファン
16c:ファン
17:図3中符号
18:エアーナイフ
19:反射型用紙検知センサ
20:U字形成補助部材
21:制御手段
特開2006−015572公報

Claims (10)

  1. 原稿画像情報に応じて孔版原紙に穿孔製版を行う孔版製版部と、積載された用紙を上側から1枚ずつ分離して給送する給紙部と、給紙された前記用紙を回転駆動される円筒状の版胴に押し付けて前記用紙に印刷画像を形成する印刷部と、画像形成された前記用紙を前記版胴から剥がして搬送する排紙搬送部とを備え、1枚の孔版原紙に二つの画像が並べて製版された二面製版孔版原紙ーが装着された前記版胴の1回転に対して2枚の前記用紙を連続的に給紙してこの2枚に印刷する倍速印刷モードでの動作を行うことができる孔版印刷装置において、
    前記排紙搬送部は、搬送路を上下方向に挟んで配置した上側用紙吸着搬送装置および下側用紙吸着搬送装置と、
    前記用紙の先端を上側および下側に配置した前記上側用紙吸着搬送装置および前記下側用紙吸着搬送装置のいずれに向かわせるかを切り替える切替手段と、
    を有し、
    前記倍速印刷モードでの動作時に、1枚目の前記用紙と2枚目の前記用紙の進行を搬送路の前記上側用紙吸着搬送装置へと向かわせるように前記切替手段の動作制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 前記切替手段として、上下に動作する切替部材を備えることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 前記切替手段として、前記上側用紙吸着搬送装置に向けてエアを吐出するエアーナイフを備えることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  4. 前記切替手段として、前記下側用紙吸着搬送装置には上流側にファンを配置し、このファンの吸引および吐出を切り替えることで前記用紙の進行方向を切り替えることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  5. 前記上側用紙吸着搬送装置には前記用紙を案内するガイド板を備え、前記ガイド板は搬送される前記用紙をU字形状に腰付けする形状を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の孔版印刷装置。
  6. 前記ガイド板の両側側面に、排紙される前記用紙の両側部を案内して前記用紙のU字形成に腰付けする動作を補助するU字形成補助部材を備えることを特徴とする請求項5に記載の孔版印刷装置。
  7. 前記上側用紙吸着搬送装置および前記下側用紙吸着搬送装置は用紙搬送ベルトを備え、前記下側用紙吸着搬送装置が備える前記用紙搬送ベルトの速度を、前記上側用紙吸着搬送装置が備える前記用紙搬送ベルトの速度よりも遅くすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の孔版印刷装置。
  8. 前記上側用紙吸着搬送装置および前記下側用紙吸着搬送装置は用紙搬送ベルトを備え、
    前記上側用紙吸着搬送装置が備える前記用紙搬送ベルトの速度を、前記下側用紙吸着搬送装置が備える前記用紙搬送ベルトの速度よりも遅くすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の孔版印刷装置。
  9. 前記上側用紙吸着搬送装置および前記下側用紙吸着搬送装置の上流側に用紙検知センサを設置し、
    前記制御手段は、前記用紙検知センサがON状態からOFF状態になったときには前記切替手段の切替状態を維持し、前記用紙検知センサがOFF状態からON状態になったとき前記切替手段の切替状態を変化させることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の孔版印刷装置。
  10. 前記上側用紙吸着搬送装置はファンを備え、通常片面印刷を実行するとき前記上側用紙吸着搬送装置のファンを吐出動作させ、前記下側用紙吸着搬送装置が搬送する前記用紙のインキにエアーを吹き付けることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の孔版印刷装置。
JP2013174350A 2013-08-26 2013-08-26 孔版印刷装置 Expired - Fee Related JP6167757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174350A JP6167757B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 孔版印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174350A JP6167757B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 孔版印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015042460A JP2015042460A (ja) 2015-03-05
JP6167757B2 true JP6167757B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=52696229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013174350A Expired - Fee Related JP6167757B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 孔版印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6167757B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05286628A (ja) * 1992-04-10 1993-11-02 Isowa Corp 段ボールシート搬送ラインにおけるセパレート装置
JPH06255868A (ja) * 1993-03-04 1994-09-13 Seiko Instr Inc 記録装置
JP3686135B2 (ja) * 1995-09-18 2005-08-24 東北リコー株式会社 画像形成装置の排紙装置
JP2000062142A (ja) * 1998-08-26 2000-02-29 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷用紙搬送装置
JP4430768B2 (ja) * 1999-11-30 2010-03-10 デュプロ精工株式会社 孔版印刷機のインク乾燥システム
JP2006015572A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2007076882A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd シート分岐装置及び該シート分岐装置を用いる自動両面装置並びに画像形成装置
JP2008006656A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Tohoku Ricoh Co Ltd 両面印刷装置
JP4530077B2 (ja) * 2008-05-19 2010-08-25 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015042460A (ja) 2015-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5111155B2 (ja) 排紙装置
JP6024172B2 (ja) 切断装置及び記録装置
JP6571957B2 (ja) 印刷装置
JP2013237544A (ja) 排紙トレイ
JP2015083353A (ja) 印刷装置
JP6574586B2 (ja) 印刷装置
JP6523189B2 (ja) 画像形成装置
JP2017119563A (ja) 印刷システム
JP6532700B2 (ja) 搬送装置
JP2011073841A (ja) 画像形成装置
JP6393580B2 (ja) 印刷装置
JP6167757B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2014118238A (ja) 搬送装置
JP6121264B2 (ja) 画像形成装置
JP6630594B2 (ja) 印刷装置
JP2014141341A (ja) 印刷装置
JP2012246128A (ja) 印刷装置
JP5890248B2 (ja) 印刷装置
JP4585374B2 (ja) 用紙取扱装置及び印刷システム
JP7109183B2 (ja) 搬送装置
JP2017119564A (ja) 印刷システム
JP2012223946A (ja) 画像形成装置
JP4510700B2 (ja) 用紙取扱装置
JP2016172361A (ja) 画像形成装置
JP2023063656A (ja) 媒体供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160809

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20161214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170612

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6167757

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees