JP2015083353A - 印刷装置 - Google Patents

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昌史 原
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Abstract

【課題】生産性の低下を抑えつつ、印刷された用紙の乾燥時間を確保できる印刷装置を提供する。【解決手段】制御部8は、給紙部2により給紙させた用紙をレジストローラ21、ベルト搬送部23、上面搬送部5、反転部7により搬送させつつインクジェットヘッド部25により用紙Pに印刷させるとともに、印刷後の用紙Pを乾燥循環回数だけ循環経路に沿って循環させてから第1排紙部4により排紙するよう制御する。反転部7は、反転経路RRにおいて、先行の用紙と後続の用紙とがすれ違うように用紙をスイッチバックさせるすれ違いスイッチバック動作が可能な反転ローラ群41を有する。制御部8は、乾燥循環回数に応じて反転ローラ群41によるすれ違いスイッチバック動作を用いる搬送スケジュールで、給紙部2による給紙、レジストローラ21、ベルト搬送部23、上面搬送部5、反転部7による用紙搬送、および第1排紙部4による排紙を行うよう制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、用紙を循環させる循環経路を有する印刷装置に関する。
用紙を表裏反転させる反転経路を含む両面印刷用の循環経路を有する印刷装置が知られている。この印刷装置では、表面に印刷された用紙を循環経路に沿って搬送しつつ反転経路により表裏反転し、その後、裏面に印刷することで、両面印刷を行う。
ところで、印刷装置に後処理装置が接続されることがある。後処理装置は、紙折り、製本、ステープル、パンチ等の後処理を行うものである。この場合、印刷装置で印刷された用紙が後処理装置へ排紙され、そこで後処理される。ここで、インクジェット印刷装置等の印刷装置で印刷された直後の用紙は、インクが乾燥していないことがある。
乾燥していない用紙が印刷装置から排紙されて後処理装置へ導入されると、後処理装置における処理により用紙が汚れることがある。例えば、後処理として紙折りを行う場合に、紙折り用のローラに用紙からインクが転写し、そのインクがローラから用紙に再転写することで、用紙が汚れることがある。このため、印刷装置内で乾燥させてから用紙を排紙することが望ましい。
印刷装置内で用紙を乾燥させてから排紙する技術としては、印刷後の用紙を、両面印刷用の循環経路を循環させてから排紙することで、用紙の乾燥時間を確保するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−298567号公報
上述した両面印刷用の循環経路を有する印刷装置では、反転経路において用紙を表裏反転するために、2本のローラからなる反転ローラ対が用いられている。この反転ローラ対により用紙をニップしつつスイッチバックすることで、用紙を表裏反転する。
しかしながら、このような2本のローラからなる反転ローラ対では、1枚ずつしか用紙の表裏反転を行えない。このため、用紙の循環搬送を行う場合に、1枚ずつスイッチバックを行うことによる時間的なロスにより、印刷物の生産性の低下が生じることがある。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、生産性の低下を抑えつつ、印刷された用紙の乾燥時間を確保できる印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第1の特徴は、用紙を表裏反転させる反転経路を含む循環経路に用紙を給紙する給紙部と、前記循環経路に沿って用紙を搬送する搬送部と、前記循環経路に沿って搬送される用紙に印刷する印刷部と、前記循環経路から分岐した排紙経路に沿って用紙を搬送して排紙する排紙部と、前記給紙部により給紙させた用紙を前記搬送部により搬送させつつ前記印刷部により用紙に印刷させるとともに、印刷後の用紙を乾燥循環回数だけ前記循環経路に沿って循環させてから前記排紙部により排紙するよう制御する制御部とを備え、前記搬送部は、前記反転経路において、先行の用紙と後続の用紙とがすれ違うように用紙をスイッチバックさせるすれ違いスイッチバック動作が可能な反転ローラ群を有し、前記制御部は、前記乾燥循環回数に応じて前記反転ローラ群によるすれ違いスイッチバック動作を用いる搬送スケジュールで、前記給紙部による給紙、前記搬送部による用紙搬送、および前記排紙部による排紙を行うよう制御することにある。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴は、前記搬送スケジュールは、用紙サイズに応じたセット枚数の用紙のセットごとに、前記給紙部から用紙間を所定間隔ずつ空けて用紙を前記循環経路に順次給紙して前記搬送部により搬送し、セット枚数分の給紙が終了する前に1回循環される用紙は、前記給紙部から給紙される用紙間に挿入し、印刷後の循環回数が前記乾燥循環回数に達した用紙から前記排紙部により順次排紙するものであり、前記制御部は、複数セット分の印刷を行う場合、先行のセットにおいて印刷後の循環回数が前記乾燥循環回数に達した用紙が順次排紙されることにより生じる所定間隔の用紙間に、前記給紙部から給紙する用紙を挿入するように後続のセットの給紙を開始することにある。
本発明に係る印刷装置の第3の特徴は、前記制御部は、インクの種類、用紙種類、および印字率の少なくともいずれか1つを用いて前記乾燥循環回数を決定することにある。
本発明に係る印刷装置の第4の特徴は、前記制御部は、前記乾燥循環回数に応じて前記印刷部による印刷ページ順を制御することにある。
本発明に係る印刷装置の第1の特徴によれば、搬送部は、すれ違いスイッチバック動作が可能な反転ローラ群を有する。制御部は、乾燥循環回数に応じて反転ローラ群によるすれ違いスイッチバック動作を用いる搬送スケジュールで、給紙部による給紙、搬送部による用紙搬送、および排紙部による排紙を行うよう制御する。これにより、印刷後の用紙を乾燥循環回数だけ循環させる際の生産性の低下を抑えることができる。したがって、生産性の低下を抑えつつ、印刷された用紙の乾燥時間を確保できる。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴によれば、制御部は、先行のセットにおいて印刷後の循環回数が乾燥循環回数に達した用紙が順次排紙されることにより生じる所定間隔の用紙間に、給紙部から給紙する用紙を挿入するように後続のセットの給紙を開始する。これにより、セット間の時間のロスを防止して生産性を向上できる。
本発明に係る印刷装置の第3の特徴によれば、制御部は、用紙の乾燥時間に影響するインクの種類、用紙種類、および印字率の少なくともいずれか1つを用いて乾燥循環回数を決定する。これにより、用紙の乾燥時間を確保するために適切な乾燥循環回数を決定できる。この結果、生産性の低下を抑えつつ、用紙の乾燥時間が不足することを低減できる。
本発明に係る印刷装置の第4の特徴によれば、制御部は、乾燥循環回数に応じて印刷部による印刷ページ順を制御する。これにより、排紙された印刷物におけるページ順を適正にすることができる。
実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。 図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。 乾燥循環回数テーブルを示す図である。 インクの種類、用紙種類、および印字率に応じた乾燥時間の一例を示す図である。 印刷後の排紙までの所要時間を示す図である。 搬送スケジュールの一例を示す図である。 図6に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図6に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図6に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図6に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図6に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図6に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図6に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 搬送スケジュールの他の例を示す図である。 図14に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図14に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図14に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図14に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 図14に示す搬送スケジュールによる搬送時の用紙の動きの説明図である。 2本のローラからなる反転ローラ対を示す図である。 図20に示す反転ローラ対において用紙の衝突が生じる状況の説明図である。 図20に示す反転ローラ対を用いた場合の搬送スケジュールを示す図である。 搬送スケジュールのさらに他の例を示す図である。 搬送スケジュールのさらに他の例を示す図である。 搬送スケジュールのさらに他の例を示す図である。 搬送スケジュールのさらに他の例を示す図である。 搬送スケジュールのさらに他の例を示す図である。 複数セットの印刷を行う場合の搬送スケジュールの一例を示す図である。 後処理装置へ排紙する場合における印刷装置の印刷時の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態における印刷物の生産性を確認した実験の結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。図2は、図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。以下の説明において、図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
図1において太線で示す経路が、印刷媒体である用紙が搬送される搬送経路である。搬送経路のうち、実線で示す経路が通常経路RC、一点鎖線で示す経路が反転経路RR、短破線で示す経路が第1排紙経路RD1、長破線で示す経路が第2排紙経路RD2、二点鎖線で示す経路が給紙経路RSである。通常経路RCと反転経路RRとが、請求項の循環経路を構成する。以下の説明における上流、下流は、搬送経路における上流、下流を意味する。
図1、図2に示すように、本実施の形態に係る印刷装置1は、給紙部2と、搬送印刷部3と、第1排紙部4と、上面搬送部5と、第2排紙部6と、反転部7と、制御部8と、各部を収納または保持するする筐体9とを備える。
給紙部2は、通常経路RCと反転経路RRとからなる循環経路に未印刷の用紙Pを給紙する。給紙部2は、搬送経路の最も上流側に配置されている。給紙部2は、外部給紙台11と、外部給紙ローラ12と、複数の内部給紙台13と、複数の内部給紙ローラ14と、複数対の縦搬送ローラ15と、外部給紙モータ16と、内部給紙モータ17とを備える。
外部給紙台11は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。外部給紙台11は、一部が筐体9の外部に露出して設置されている。
外部給紙ローラ12は、外部給紙台11から用紙Pを1枚ずつ取り出し、給紙経路RSに沿って後述のレジストローラ21へ向けて搬送する。外部給紙ローラ12は、外部給紙台11の上側に配置されている。
内部給紙台13は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。内部給紙台13は、筐体9の内部に配置されている。
内部給紙ローラ14は、内部給紙台13から用紙Pを1枚ずつ取り出して給紙経路RSへと送り出す。内部給紙ローラ14は、内部給紙台13の上側に配置されている。
縦搬送ローラ15は、内部給紙台13から取り出された用紙Pを後述のレジストローラ21へ向けて搬送する。縦搬送ローラ15は、給紙経路RSに沿って配置されている。
外部給紙モータ16は、外部給紙ローラ12および最下流の縦搬送ローラ15を回転駆動させる。外部給紙モータ16は、外部給紙ローラ12および最下流の縦搬送ローラ15にそれぞれ図示しないワンウェイクラッチを介して接続されている。これにより、外部給紙モータ16の一方向の回転駆動により外部給紙ローラ12が回転駆動し、外部給紙モータ16の他方向の回転駆動により最下流の縦搬送ローラ15が回転駆動するようになっている。
内部給紙モータ17は、内部給紙ローラ14、および最下流の縦搬送ローラ15以外の他の縦搬送ローラ15を回転駆動させる。内部給紙モータ17は、図示しないクラッチを介して内部給紙ローラ14および他の縦搬送ローラ15に接続/解除可能になっている。クラッチにより、回転駆動する内部給紙ローラ14、縦搬送ローラ15が切り替えられる。
搬送印刷部3は、用紙Pを搬送しつつ、用紙Pに画像を印刷する。搬送印刷部3は、給紙部2の下流側に配置されている。搬送印刷部3は、レジストローラ21と、レジストモータ22と、ベルト搬送部23と、ベルトモータ24と、インクジェットヘッド部(請求項の印刷部に相当)25とを備える。
レジストローラ21は、給紙部2または反転部7から搬送されてきた用紙Pを一旦止めて斜行補正した後、ベルト搬送部23に向けて搬送する。レジストローラ21は、給紙経路RSと反転経路RRとの合流地点の近傍の通常経路RC上に配置されている。レジストローラ21は、請求項の搬送部の一部に相当する。
レジストモータ22は、レジストローラ21を回転駆動させる。
ベルト搬送部23は、レジストローラ21から搬送されてきた用紙Pをベルト上に吸着保持して搬送する。ベルト搬送部23は、レジストローラ21の下流側に配置されている。ベルト搬送部23は、請求項の搬送部の一部に相当する。
ベルトモータ24は、ベルト搬送部23を駆動させる。
インクジェットヘッド部25は、用紙Pの搬送方向と略直交する方向(前後方向)に複数のノズルが配列されたラインタイプの複数のインクジェットヘッド(図示せず)を有する。インクジェットヘッド部25は、ベルト搬送部23の上方に配置されている。インクジェットヘッド部25は、ベルト搬送部23により搬送される用紙Pにインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を印刷する。
第1排紙部4は、印刷済みの用紙Pを図示しない後処理装置へ排紙(送出)する。後処理装置は、紙折り、製本、ステープル、パンチ等の後処理を行うものである。第1排紙部4は、切替部26と、ソレノイド27と、第1排紙ローラ28と、第1排紙モータ29とを備える。
切替部26は、用紙Pの搬送経路を通常経路RCと第1排紙経路RD1との間で切り替える。切替部26は、通常経路RCと第1排紙経路RD1との分岐地点に配置されている。第1排紙経路RD1は、搬送印刷部12と上面搬送部14との境界部において通常経路RCから分岐して、後処理装置に向けて右方向に延びる経路である。
ソレノイド27は、切替部26を駆動させる。
第1排紙ローラ28は、ベルト搬送部23により搬送されてきた用紙Pを後処理装置へ向けて排紙する。第1排紙ローラ28は、第1排紙経路RD1に沿って切替部26の下流側に配置されている。
第1排紙モータ29は、第1排紙ローラ28を回転駆動させる。
上面搬送部5は、ベルト搬送部23により搬送されてきた用紙Pを右方向から左方向へとUターンするように搬送する。上面搬送部5は、請求項の搬送部の一部に相当する。上面搬送部5は、複数対の上昇搬送ローラ31と、上昇搬送モータ32と、複数対の水平搬送ローラ33と、水平搬送モータ34とを備える。
上昇搬送ローラ31は、ベルト搬送部23により搬送されてきた用紙Pを上方の水平搬送ローラ33へ搬送する。上昇搬送ローラ31は、通常経路RCの中流域の上昇部分に沿って配置されている。
上昇搬送モータ32は、上昇搬送ローラ31を回転駆動させる。
水平搬送ローラ33は、上昇搬送ローラ31により搬送されてきた用紙Pを第2排紙部6および反転部7へ搬送する。最下流の水平搬送ローラ33は、反転経路RRの上流域に配置されている。他の水平搬送ローラ33は、通常経路RCの下流域の水平部分に配置されている。
水平搬送モータ34は、水平搬送ローラ33を回転駆動させる。
第2排紙部6は、印刷済みの用紙Pを排紙する。第2排紙部6は、切替部35と、ソレノイド36と、第2排紙ローラ37と、第2排紙モータ38と、排紙台39とを備える。
切替部35は、用紙Pの搬送経路を第2排紙経路RD2と反転経路RRとの間で切り替える。切替部35は、第2排紙経路RD2と反転経路RRとの分岐地点に配置されている。第2排紙経路RD2は、通常経路RCの下流端において循環経路から分岐して排紙台39に向けて延びる経路である。
ソレノイド36は、切替部35を駆動させる。
第2排紙ローラ37は、切替部35によって第2排紙経路RD2へと導かれた用紙Pを搬送して排紙台39へ排紙する。第2排紙ローラ37は、第2排紙経路RD2に沿って、切替部35と排紙台39との間に配置されている。
第2排紙モータ38は、第2排紙ローラ37を回転駆動させる。
排紙台39は、第2排紙ローラ37により排紙された印刷済みの用紙Pが積載されるものである。排紙台39は、筐体9から突出したトレイ形状を有し、傾斜して設置されている。
反転部7は、上面搬送部5により搬送されてきた用紙Pを表裏反転させてレジストローラ21へ搬送する。反転部7は、請求項の搬送部の一部に相当する。反転部7は、反転ローラ群41と、反転モータ42と、スイッチバック部43と、再給紙ローラ44と、再給紙モータ45とを備える。
反転ローラ群41は、上面搬送部5の水平搬送ローラ33により搬送されてきた用紙Pをスイッチバックして再給紙ローラ44へ搬送する。反転ローラ群41は、最下流の水平搬送ローラ33とスイッチバック部43の搬入口との間の反転経路RR上に配置されている。反転ローラ群32は、駆動ローラ51、導入側従動ローラ52、および導出側従動ローラ53の3本のローラにより構成されている。
駆動ローラ51は、図1における反時計回り方向に回転する。駆動ローラ51は、水平搬送ローラ33から用紙Pが搬送されてくると、導入側従動ローラ52との間で用紙Pをニップしつつスイッチバック部43へ搬入する。また、駆動ローラ51は、スイッチバック部43へ搬入した用紙Pを導出側従動ローラ53との間でニップしつつスイッチバック部43から搬出する。
このように、駆動ローラ51は、導入側従動ローラ52との間で用紙Pをスイッチバック部43へ搬入し、導出側従動ローラ53との間でスイッチバック部43から用紙Pを搬出する。このため、駆動ローラ51と導出側従動ローラ53との間で用紙Pをスイッチバック部43から搬出しつつ、駆動ローラ51と導入側従動ローラ52との間で用紙Pをスイッチバック部43へ搬入することができる。すなわち、反転ローラ群41は、先行の用紙Pと後続の用紙Pとがすれ違うように用紙をスイッチバックさせるすれ違いスイッチバック動作が可能になっている。
導入側従動ローラ52は、駆動ローラ51との間で用紙Pをニップしつつスイッチバック部43へ搬入する。導入側従動ローラ52は、スイッチバック部43の上流側において駆動ローラ51に隣接して配置され、駆動ローラ51に従動して図1における時計回り方向に回転する。
導出側従動ローラ53は、駆動ローラ51との間で用紙Pをニップしつつスイッチバック部43から搬出する。導出側従動ローラ53は、スイッチバック部43の下流側において駆動ローラ51に隣接して配置され、駆動ローラ51に従動して図1における時計回り方向に回転する。
反転モータ42は、反転ローラ群41の駆動ローラ51を回転駆動させる。
スイッチバック部43は、反転ローラ群41が用紙Pを一時的に搬入する空間である。スイッチバック部43は、排紙台39の下部に形成されている。スイッチバック部43は、反転ローラ群41の近傍が用紙Pを搬入するために開口されている。
再給紙ローラ44は、反転ローラ群41により搬送されてきた用紙Pをレジストローラ21へ搬送する。再給紙ローラ44は、反転ローラ群41とレジストローラ21との間の反転経路RR上に配置されている。
再給紙モータ45は、再給紙ローラ44を回転駆動させる。
制御部8は、印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部8は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部8は、図3に示す乾燥循環回数テーブル61を予め記憶している。乾燥循環回数テーブル61は、インクジェットヘッド部25が吐出するインクの種類、印刷される用紙の種類、および印字率に応じた乾燥循環回数を、用紙サイズごとに保持するものである。用紙サイズは、印刷される用紙Pの搬送方向における長さである。
乾燥循環回数は、用紙Pを乾燥させるために、用紙Pの印刷後、排紙するまでに通常経路RCと反転経路RRとからなる循環経路に沿って循環させる回数である。乾燥循環回数は、用紙Pの乾燥時間、および循環回数に応じた印刷後の排紙までの所要時間に応じて決定されるものである。
乾燥時間は、図4に示すように、インクの種類、用紙種類、および印字率に応じて決まる。図4に示す乾燥時間は、例えば、実験的に求められるものである。
印刷後の排紙までの所要時間は、図5に示すように、用紙サイズごとに、循環回数によって決まる。図5に示す印刷後の排紙までの所要時間は、印刷装置1の搬送経路の構成において、理論的または実験的に求められるものである。
例えば、インク種類がインクA、用紙種類がマット紙、印字率が50〜100%の場合、図4から、乾燥時間は6秒である。ここで、用紙サイズがA4横(210mm)であるとすると、図5から、乾燥時間を確保するために必要な循環回数は3回である。したがって、図3の乾燥循環回数テーブル61において、用紙サイズがA4横、インク種類がインクA、用紙種類がマット紙、印字率が50〜100%である場合の乾燥循環回数が3回となっている。
制御部8は、第1排紙部4により後処理装置へ排紙する場合、印刷後の用紙を乾燥循環回数だけ循環経路に沿って循環させてから第1排紙部4により排紙するよう制御する。この際、制御部8は、乾燥循環回数に応じて反転ローラ群41によるすれ違いスイッチバック動作を用いる搬送スケジュールで、給紙部2による給紙、搬送印刷部3、上面搬送部5、および反転部7による用紙搬送、第1排紙部4による排紙を行うよう制御する。
ここで、第1排紙部4により後処理装置へ排紙する場合における搬送スケジュールについて説明する。
この搬送スケジュールは、セット枚数をN枚とする用紙Pのセットごとに、搬送をスケジューリングするものである。セット枚数Nは、通常経路RCと反転経路RRとからなる循環経路に収容可能な枚数であり、用紙サイズに応じて決定される。例えば、用紙サイズがA4横(210mm)ではN=7、用紙サイズがA3(420mm)ではN=3、用紙サイズがA4縦(297mm)ではN=5である。
この搬送スケジュールでは、給紙部2から用紙間を所定間隔ずつ空けて用紙Pを循環経路に順次給紙して搬送する。ここで、N枚分の給紙が終了する前に1回循環される用紙Pは、給紙部2から給紙される用紙間に挿入する。そして、印刷後の循環回数が乾燥循環回数に達した用紙Pから第1排紙部4により順次排紙する。
この搬送スケジュールの一例について、図6を参照して説明する。図6は、用紙サイズがA4横でN=7、片面印刷設定で、乾燥循環回数が1回である場合の搬送スケジュールの説明図である。図6において、用紙P1〜P7の内部の数字は、何枚目の用紙であるかを示している。また、ドットハッチングされた用紙P1〜P7は、循環経路を1回循環されて再給紙される用紙であることを示す。
図6に示すように、1セット分の用紙P1〜P7は、用紙間を所定間隔ずつ空けて給紙される。この用紙間の間隔は、1枚の用紙Pを挿入可能な間隔である。給紙された用紙は、搬送印刷部3で搬送されつつ印刷される。
ここで、図6に示すA4横(N=7)の場合、4枚目の用紙P4の給紙直後のタイミングで、1枚目の用紙P1が印刷後に1回循環されて再給紙される。この1回循環された1枚目の用紙P1は、給紙部2から給紙される用紙P4と用紙P5との間に挿入される。同様に、1回循環された2枚目の用紙P2は、給紙部2から給紙される用紙P5と用紙P6との間に挿入される。また、1回循環された3枚目の用紙P3は、給紙部2から給紙される用紙P6と用紙P7との間に挿入される。すなわち、セット枚数(7枚)分の給紙が終了する前に1回循環される用紙P1〜P3は、給紙部2から給紙される用紙間に挿入される。これにより、1回循環された用紙と給紙部2から給紙された用紙とが交互に搬送される。なお、1枚目の用紙P1が1回循環される前に給紙部2から給紙された用紙間には、空きスペースが生じている。
そして、印刷後の循環回数が乾燥循環回数である1回に達した用紙Pから順次排紙される。これにより、セットの終わりの4〜7枚目の用紙P4〜P7が再給紙される際には、用紙間に空きスペースが生じている。
次に、図6に示した搬送スケジュールによる搬送時の用紙Pの動きについて説明する。
給紙が開始されると、図7に示すように、用紙P1,P2,…が、用紙間を所定間隔ずつ空けて給紙される。そして、給紙された用紙P1,P2,…が循環経路に沿って搬送される。給紙された用紙P1,P2,…は、ベルト搬送部23により搬送されつつ、インクジェットヘッド部25(図1参照)により印刷される。
用紙P1が反転部7の反転ローラ群41に到達すると、図8に示すように、用紙P1は、駆動ローラ51と導入側従動ローラ52とによりニップされつつ搬送される。これにより、用紙P1は、スイッチバック部43へ搬入される。用紙P1の後端が駆動ローラ51と導入側従動ローラ52とのニップ点を抜けると、用紙P1の後端は、駆動ローラ51と導出側従動ローラ53とのニップ点に引き込まれる。そして、図9に示すように、用紙P1は、駆動ローラ51と導出側従動ローラ53とによりニップされつつスイッチバック部43から搬出される。これにより、用紙P1はスイッチバックされる。
スイッチバックされた用紙P1は、図10に示すように、再給紙ローラ44によりレジストローラ21へ搬送され、レジストローラ21により再給紙される。ここで、1回循環された用紙P1は、図10に示すように、給紙部2から給紙される用紙P4と用紙P5との間に挿入される。これにより、再給紙された用紙P1は、図11に示すように、用紙P4と用紙P5との間で搬送される。ここで、1回循環されて再給紙された用紙を太線の一点鎖線で示している。
また、用紙P1の後、用紙P2が反転ローラ群41に到達すると、用紙P1と同様にスイッチバックされる。スイッチバックされた用紙P2は、図11に示すように、再給紙ローラ44によりレジストローラ21へ搬送され、レジストローラ21により再給紙される。ここで、1回循環された用紙P2は、給紙部2から給紙される用紙P5と用紙P6との間に挿入される。
この後、用紙P3が反転ローラ群41でスイッチバックされ、図12に示すように、給紙部2から給紙される用紙P5と用紙P6との間に挿入される。そして、図12、図13に示すように、1回循環された用紙P1,P2,…は、第1排紙部4により順次排紙される。
なお、図6〜図13に示した例のように、片面印刷設定で乾燥循環回数が1回の場合は、反転ローラ群41でのすれ違いスイッチバック動作を行わなくても、生産性を落とすことなく、印刷後の用紙Pを循環させて排紙することができる。
次に、搬送スケジュールの他の例について、図14を参照して説明する。図14は、用紙サイズがA4横でN=7、片面印刷設定で、乾燥循環回数が2回である場合の搬送スケジュールの説明図である。図14において、斜線ハッチングされた用紙P1〜P7は、循環経路を2回循環されて再給紙される用紙であることを示す。
図14の例においても、上述した図6〜図13の例と同様のタイミングで給紙部2からの各用紙の給紙が行われる。また、1回循環された用紙P1,P2,P3が、給紙部2から給紙される用紙P4と用紙P5との間、用紙P5と用紙P6との間、用紙P6と用紙P7との間に挿入される点も、図6〜図13の例と同様である。図14の例では、図6〜図13の例よりも、各用紙を1回多く循環させてから排紙させる。
次に、図14に示した搬送スケジュールによる搬送時の用紙Pの動きについて説明する。
図14の搬送スケジュールでも、上述した図6〜図13の例と、1枚目の用紙P1が排紙される直前までの動きは同様である。すなわち、図14の搬送スケジュールでも、給紙開始後、図7〜図11のように各用紙が搬送される。
図6〜図13の例では、図11の状況から、図12のように、用紙P1が排紙されたが、図14の例では、図11の状況から用紙P1がもう1回循環される。すなわち、図11の状況の後、図15に示すように、用紙P1が上面搬送部5に導かれて搬送される。
この後、図16に示すように、反転ローラ群41において、用紙P4と用紙P1とが、すれ違いスイッチバック動作によりスイッチバックされる。具体的には、まず、先行の用紙P4が駆動ローラ51と導入側従動ローラ52とによりスイッチバック部43(図1参照)へ搬入される。次いで、駆動ローラ51と導出側従動ローラ53とにより用紙P4がスイッチバック部43から搬出されつつ、後続の用紙P1が駆動ローラ51と導入側従動ローラ52とによりスイッチバック部43へ搬入される。その後、駆動ローラ51と導出側従動ローラ53とにより用紙P1がスイッチバック部43から搬出される。
スイッチバックされた用紙P4、P1は、図17に示すように、レジストローラ21により再給紙される。また、図17に示すように、反転ローラ群41において、用紙P5と用紙P2とが、すれ違いスイッチバック動作によりスイッチバックされる。
以降、図18、図19のように、各用紙が反転ローラ群41ですれ違いスイッチバックされ、レジストローラ21へ再給紙される。ここで、2回循環されて再給紙された用紙を太線の二点鎖線で示している。
また、図18、図19のように、2回循環された用紙P1は、第1排紙部4により排紙される。この後、2回循環された用紙P2,P3…が、第1排紙部4により順次排紙される。
ここで、本実施の形態の印刷装置1とは異なり、反転部7でスイッチバックを行う機構が、図20に示すように、反転ローラ対71である場合について説明する。反転ローラ対71は、2本の反転ローラ72からなる。従来の印刷装置では、このような反転ローラ対71によりスイッチバックを行っていた。
図20の反転ローラ対71は、スイッチバックを行う際、水平搬送ローラ33により搬送されてきた用紙Pをニップしつつ搬送した後、一旦停止する。その後、反転ローラ対71は逆回転し、用紙Pを再給紙ローラ44へ搬送する。
このような反転ローラ対71を用いた構成において、図14の例と同様に、乾燥循環回数が2回の場合、図12と同様の搬送スケジュールを実行しようとすると、反転ローラ対71によるスイッチバック時に用紙Pの衝突が生じる。
具体的には、図14の搬送スケジュールでは、1回循環された1枚目の用紙P1の再給紙の直前のタイミングで、4枚目の用紙P4を給紙部2から給紙している。この用紙P4と用紙P1とは、短い紙間で搬送され、反転部7でスイッチバックされる。この際、本実施の形態の印刷装置1では、図16に示したように、反転ローラ群41において、用紙P4と用紙P1とが、すれ違いスイッチバック動作によりスイッチバックされる。すなわち、2枚の用紙P4,P1が並行してスイッチバックされる。
これに対し、図20の反転ローラ対71では、上述のようなスイッチバック動作を行うため、1枚ずつしかスイッチバックできない。このため、図21に示すように、用紙P4が反転ローラ対71から抜けていない状態で、用紙P1が反転ローラ対71に到達すると、用紙P4と用紙P1とが衝突する。
このため、図20の反転ローラ対71を用いた場合、図14のような搬送スケジュールを実行できない。図20の反転ローラ対71を用いた構成で、図14の例と同様に7枚のA4横の用紙を片面印刷後に2回循環させる場合、用紙Pの衝突が生じないようにすると、図22のような搬送スケジュールとなる。
図14と図22とを比較すると、図14では、図22の4段目、5段目に要する時間が短縮される。すなわち、本実施の形態の印刷装置1では、反転ローラ群41によるすれ違いスイッチバック動作を用いることで、図20の反転ローラ対71を用いた従来の構成よりも、生産性が向上する。
次に、印刷装置1における搬送スケジュールのさらに他の例を図23に示す。図23は、用紙サイズがA4横でN=7、片面印刷設定で、乾燥循環回数が3回である場合の搬送スケジュールの説明図である。図23において、横線ハッチングされた用紙P1〜P7は、循環経路を3回循環されて再給紙される用紙であることを示す。図23の搬送スケジュールは、図14の搬送スケジュールに対して、各用紙を1回ずつ多く循環させてから排紙するものである。
次に、印刷装置1における搬送スケジュールのさらに他の例を図24に示す。図24は、用紙サイズがA3でN=3、片面印刷設定、乾燥循環回数が1回である場合の搬送スケジュールの説明図である。
図24の例では、1セット分の用紙P1〜P3は、用紙間を所定間隔ずつ空けて給紙される。この用紙間の間隔は、1枚の用紙Pを挿入可能な間隔である。給紙された用紙は、搬送印刷部3で搬送されつつ印刷される。
ここで、図24に示すA3(N=3)の場合、2枚目の用紙P2の給紙直後のタイミングで、1枚目の用紙P1が印刷後に1回循環されて再給紙される。この1回循環された1枚目の用紙P1は、給紙部2から給紙される用紙P2と用紙P3との間に挿入される。すなわち、セット枚数分(3枚)の給紙が終了する前に1回循環される用紙P1は、給紙部2から給紙される用紙間に挿入される。これにより、1回循環された用紙と給紙部2から給紙された用紙とが交互に搬送される。そして、印刷後の循環回数が乾燥循環回数である1回に達した用紙Pから順次排紙される。
次に、印刷装置1における搬送スケジュールのさらに他の例を図25に示す。図25は、用紙サイズがA3でN=3、片面印刷設定で、乾燥循環回数が2回である場合の搬送スケジュールの説明図である。図25の搬送スケジュールは、図24の搬送スケジュールに対して、各用紙を1回ずつ多く循環させてから排紙するものである。図25の搬送スケジュールは、前述の図14の搬送スケジュールと同様に、反転ローラ群41におけるすれ違いスイッチバック動作を用いることで可能となるものである。
次に、印刷装置1における搬送スケジュールのさらに他の例を図26に示す。図26は、用紙サイズがA4縦でN=5、片面印刷設定で、乾燥循環回数が1回である場合の搬送スケジュールの説明図である。
図26の例では、1セット分の用紙P1〜P5は、用紙間を所定間隔ずつ空けて給紙される。この用紙間の間隔は、1枚の用紙Pを挿入可能な間隔である。給紙された用紙は、搬送印刷部3で搬送されつつ印刷される。
ここで、図26に示すA4縦(N=5)の場合、3枚目の用紙P2の給紙直後のタイミングで、1枚目の用紙P1が印刷後に1回循環されて再給紙される。この1回循環された1枚目の用紙P1は、給紙部2から給紙される用紙P3と用紙P4との間に挿入される。すなわち、セット枚数分(5枚)の給紙が終了する前に1回循環される用紙P1は、給紙部2から給紙される用紙間に挿入される。これにより、1回循環された用紙と給紙部2から給紙された用紙とが交互に搬送される。そして、印刷後の循環回数が乾燥循環回数である1回に達した用紙Pから順次排紙される。
次に、印刷装置1における搬送スケジュールのさらに他の例を図27に示す。図27は、用紙サイズがA4縦でN=5、片面印刷設定で、乾燥循環回数が2回である場合の搬送スケジュールの説明図である。図27の搬送スケジュールは、図26の搬送スケジュールに対して、各用紙を1回ずつ多く循環させてから排紙するものである。図27の搬送スケジュールは、前述の図14の搬送スケジュールと同様に、反転ローラ群41におけるすれ違いスイッチバック動作を用いることで可能となるものである。
上述した各例では、1セット分の搬送スケジュールを示した。複数セットの印刷を行う場合は、制御部8は、先行のセットにおいて印刷後の循環回数が乾燥循環回数に達した用紙が順次排紙されることにより生じる所定間隔の用紙間に、給紙部2から給紙する用紙を挿入するように後続のセットの給紙を開始させる。例えば、図14の例の場合、制御部8は、2回循環されて再給紙される用紙P4と用紙P5との間、用紙P5と用紙P6との間、用紙P6と用紙P7との間の用紙間に、給紙部2から給紙する次のセットの用紙Pを挿入するよう制御する。
この場合の搬送スケジュールを図28に示す。図28において、例えば、「1−1」は1セット目の1枚目、「2−1」は2セット目の1枚目を示す。用紙P11〜P17は1セット目の1〜7枚目の用紙であり、用紙P21〜P23は2セット目の1〜3枚目の用紙である。用紙P11〜P17は、図14における用紙P1〜P7と同様の搬送スケジュールで搬送される。用紙P21は、2回循環されて再給紙される用紙P14と用紙P15との間に挿入されるように給紙される。用紙P22は、2回循環されて再給紙される用紙P15と用紙P16との間に挿入されるように給紙される。用紙P23は、2回循環されて再給紙される用紙P16と用紙P17との間に挿入されるように給紙される。これ以降の搬送スケジュールは、1セット目と同様である。
なお、上述した各例では、片面印刷を行う場合の搬送スケジュールを説明した。両面印刷の場合は、片面印刷の場合に対し、裏面印刷のための1回の循環が追加された搬送スケジュールとなる。すなわち、両面印刷の場合、表面印刷後の用紙Pが1回循環されて再給紙されて裏面印刷された後、乾燥循環回数だけ循環されて排紙される。したがって、例えば、片面印刷で乾燥循環回数が2回の場合の搬送スケジュールが、両面印刷で乾燥循環回数が1回の場合の搬送スケジュールに相当する。
次に、第1排紙部4から後処理装置へ排紙する場合における印刷装置1の印刷時の動作を説明する。
図29は、第1排紙部4から後処理装置へ排紙する場合における印刷装置1の印刷時の動作を説明するためのフローチャートである。図29のフローチャートの処理は、印刷装置1に印刷データが入力されることにより開始となる。
図29のステップS1において、制御部8は、印字率を算出する。具体的には、制御部8は、印刷データを画像展開して画像データを生成し、画像データを解析して印字率を算出する。ページごとに印字率が異なる場合、制御部8は、ページごとの印字率の最大値または平均値を、今回の印刷における印字率として算出する。
次いで、ステップS2において、制御部8は、乾燥循環回数を決定する。具体的には、制御部8は、乾燥循環回数テーブル61を参照して、ステップS1で算出した印字率、用紙サイズ、インク種類、用紙種類に応じた乾燥循環回数を決定する。ここで、制御部8は、印刷データに含まれる印刷設定情報に基づき、用紙サイズおよび用紙種類を判断できる。また、制御部8は、インクジェットヘッド部25で使用するインク種類を予め記憶している。
次いで、ステップS3において、制御部8は、搬送スケジュールを決定するスケジューリングを行う。例えば、片面印刷設定で用紙サイズがA4横であって、乾燥循環回数が2回である場合、制御部8は、図14および図28に示した搬送スケジュールに決定する。
そして、ステップS4において、制御部8は、印刷を実行する。具体的には、制御部8は、ステップS3で決定した搬送スケジュールに従い、給紙した用紙Pを搬送しつつ印刷を行い、印刷後に乾燥循環回数だけ循環した用紙Pを順次排紙するよう各部を制御する。
以上説明したように、印刷装置1は、すれ違いスイッチバック動作が可能な反転ローラ群41を備える。制御部8は、乾燥循環回数に応じて反転ローラ群41によるすれ違いスイッチバック動作を用いる搬送スケジュールで、給紙部2による給紙、搬送印刷部3、上面搬送部5、および反転部7による用紙搬送、第1排紙部4による排紙を行うよう制御する。これにより、印刷装置1は、印刷後の用紙Pを乾燥循環回数だけ循環させる際の生産性の低下を抑えることができる。したがって、印刷装置1は、生産性の低下を抑えつつ、印刷された用紙Pの乾燥時間を確保できる。
また、制御部8は、先行のセットにおいて印刷後の循環回数が乾燥循環回数に達した用紙が順次排紙されることにより生じる所定間隔の用紙間に、給紙部2から給紙する用紙を挿入するように後続のセットの給紙を開始させる。これにより、印刷装置1は、セット間の時間のロスを防止して生産性を向上できる。
ここで、本実施の形態の印刷装置1による印刷物の生産性を確認した実験の結果を図30に示す。
図30における実験例では、本実施の形態の印刷装置1において、片面印刷、乾燥循環回数2回の条件で、A4横、A3、A4縦の各用紙サイズについて、印刷物の生産性(ppm)を測定した。
一方、図30における比較例では、本実施の形態の反転ローラ群41を図20に示した反転ローラ対71に置き換えた構成の印刷装置を用いた。この印刷装置において、実験例と同様の片面印刷、乾燥循環回数2回の条件で、A4横、A3、A4縦の各用紙サイズについて、反転ローラ対71で用紙Pの衝突が生じない搬送スケジュールで印刷し、印刷物の生産性を測定した。
図30に示すように、本実施の形態の印刷装置1による実験例では、比較例より高い生産性が得られた。
また、印刷装置1では、制御部8は、用紙の乾燥時間に影響するインク種類、用紙種類、および印字率を用いて、乾燥循環回数を決定する。これにより、用紙の乾燥時間を確保するために適切な乾燥循環回数を決定できる。この結果、生産性の低下を抑えつつ、用紙の乾燥時間が不足することを低減できる。
なお、乾燥循環回数の決定のために用いるインク種類、用紙種類、および印字率のうち1つまたは2つを省略してもよい。
また、制御部8は、乾燥循環回数に応じてインクジェットヘッド部25による印刷ページ順を制御するようにしてもよい。乾燥循環回数が1回増えると、反転部7での反転動作により、排紙時の用紙Pの表裏が反転する。このため、乾燥循環回数により、排紙された印刷物におけるページ順が変わる。そこで、乾燥循環回数に応じて印刷ページ順を制御することで、排紙された印刷物におけるページ順を適正にすることができる。
上記実施の形態では、用紙Pを乾燥循環回数だけ循環させてから第1排紙部4により排紙する例を説明したが、第2排紙部6により排紙する場合も本発明は適用可能である。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合せてもよい。
1 印刷装置
2 給紙部
3 搬送印刷部
4 第1排紙部
5 上面搬送部
6 第2排紙部
7 反転部
8 制御部
21 レジストローラ
23 ベルト搬送部
25 インクジェットヘッド部
41 反転ローラ群
51 駆動ローラ
52 導入側従動ローラ
53 導出側従動ローラ
61 乾燥循環回数テーブル

Claims (4)

  1. 用紙を表裏反転させる反転経路を含む循環経路に用紙を給紙する給紙部と、
    前記循環経路に沿って用紙を搬送する搬送部と、
    前記循環経路に沿って搬送される用紙に印刷する印刷部と、
    前記循環経路から分岐した排紙経路に沿って用紙を搬送して排紙する排紙部と、
    前記給紙部により給紙させた用紙を前記搬送部により搬送させつつ前記印刷部により用紙に印刷させるとともに、印刷後の用紙を乾燥循環回数だけ前記循環経路に沿って循環させてから前記排紙部により排紙するよう制御する制御部とを備え、
    前記搬送部は、前記反転経路において、先行の用紙と後続の用紙とがすれ違うように用紙をスイッチバックさせるすれ違いスイッチバック動作が可能な反転ローラ群を有し、
    前記制御部は、前記乾燥循環回数に応じて前記反転ローラ群によるすれ違いスイッチバック動作を用いる搬送スケジュールで、前記給紙部による給紙、前記搬送部による用紙搬送、および前記排紙部による排紙を行うよう制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記搬送スケジュールは、
    用紙サイズに応じたセット枚数の用紙のセットごとに、前記給紙部から用紙間を所定間隔ずつ空けて用紙を前記循環経路に順次給紙して前記搬送部により搬送し、セット枚数分の給紙が終了する前に1回循環される用紙は、前記給紙部から給紙される用紙間に挿入し、印刷後の循環回数が前記乾燥循環回数に達した用紙から前記排紙部により順次排紙するものであり、
    前記制御部は、
    複数セット分の印刷を行う場合、先行のセットにおいて印刷後の循環回数が前記乾燥循環回数に達した用紙が順次排紙されることにより生じる所定間隔の用紙間に、前記給紙部から給紙する用紙を挿入するように後続のセットの給紙を開始することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、インクの種類、用紙種類、および印字率の少なくともいずれか1つを用いて前記乾燥循環回数を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記乾燥循環回数に応じて前記印刷部による印刷ページ順を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷装置。
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