JP2015042464A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面印刷において、印刷物のページ順を維持しつつ、印刷部が用紙に占有される期間を短縮できる印刷装置を提供する。【解決手段】制御部9は、両面印刷時に裏面印刷が不要な用紙がある場合において、印刷される用紙間の空き時間に、裏面印刷が不要な用紙として未印刷の用紙を給紙して当該用紙への表面印刷を行い、表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙を、循環搬送させずに大容量排紙経路RD2へ搬送するとともに、大容量排紙経路RD2から排紙反転経路RR2に導いてストックし、排紙反転経路RR2にストックした表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙を、大容量排紙経路RD2に沿って大容量排紙台63へ搬送される複数の両面印刷済みの用紙に対してページ順に整合する位置に入るタイミングで、排紙反転経路RR2から大容量排紙経路RD2に戻すよう各部を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、両面印刷可能な印刷装置に関する。
反転経路を含む循環経路を有し、表面に印刷された用紙を循環経路に沿って循環搬送することで表裏反転し、裏面に印刷することで両面印刷する印刷装置が知られている。
上述のような印刷装置における両面印刷の方式として、インターリーフ方式が知られている。インターリーフ方式は、複数枚の用紙を循環搬送させつつ、未印刷の用紙の表面と表面印刷済の用紙の裏面とを交互に印刷する方式である(例えば、特許文献1参照)。これにより、高い生産性の両面印刷を実現できる。
ところで、両面印刷する用紙の中に、裏面印刷が不要(裏面が白紙)の用紙が含まれることがある。例えば、総ページ数が奇数である原稿を両面印刷する場合、最後の用紙の裏面印刷は不要である。
インターリーフ方式の両面印刷では、裏面印刷が不要な用紙も、他の用紙と同様に循環搬送される。すなわち、裏面印刷が不要な用紙は、印刷部で表面印刷された後、循環搬送されて表裏反転され、裏面印刷なしで印刷部を通過した後、排紙される。
ここで、インターリーフ方式の両面印刷では、両面印刷の開始直後に、用紙間に1枚分の印刷時間に相当する空き時間を空けて複数枚の表面印刷が連続する期間がある。また、両面印刷の終了直前に、用紙間に1枚分の印刷時間に相当する空き時間を空けて複数枚の裏面印刷が連続する期間がある。
そこで、上記の空き時間に、裏面印刷が不要な用紙の表面印刷を行い、この用紙を循環搬送させずに排紙すれば、両面印刷の際に印刷部が用紙に占有される期間を短縮することが可能になる。印刷部が占有される期間が短縮されれば、インクジェット印刷装置におけるヘッドギャップや印字搬送速度等の印刷設定の変更を早く開始できる。これにより、印刷設定の変更が必要な次の印刷ジョブがある場合に、その印刷ジョブの実行を早く開始することが可能になる。この結果、印刷ジョブが連続する際の生産性を向上できる。
しかしながら、上述のように空き時間に裏面印刷が不要な用紙の表面印刷を行い、循環搬送させずに排紙させると、排紙された印刷物におけるページ順が、本来のページ順から変わってしまう。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、両面印刷において、印刷物のページ順を維持しつつ、印刷部が用紙に占有される期間を短縮できる印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第1の特徴は、用紙を表裏反転させる第1反転経路を含む循環経路、および前記循環経路から分岐して排紙台へ向かう排紙経路に沿って用紙を搬送する搬送部と、前記排紙経路から受け渡される用紙を、第2反転経路を往復させて前記排紙経路に戻すことにより用紙を表裏反転させる排紙反転部と、前記循環経路に沿って搬送される用紙に印刷する印刷部と、前記循環経路に未印刷の用紙を給紙する給紙部と、両面印刷時において、複数枚の未印刷の用紙を前記循環経路へ順次給紙し、給紙される複数枚の未印刷の用紙を、用紙間を所定時間だけ空けて前記印刷部へ送り出して表面印刷し、表面印刷された用紙を前記循環経路に沿って循環搬送して表裏反転し、表裏反転された表面印刷済みの用紙を前記印刷部へ送り出して裏面印刷し、裏面印刷された両面印刷済みの用紙を前記排紙経路に沿って前記排紙台へ搬送して排紙するよう前記給紙部、前記搬送部、および前記印刷部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、両面印刷時に裏面印刷が不要な用紙がある場合において、印刷される用紙間の空き時間に、前記裏面印刷が不要な用紙として未印刷の用紙を給紙して当該用紙への表面印刷を行い、表面印刷済みの前記裏面印刷が不要な用紙を、循環搬送させずに前記排紙経路へ搬送するとともに、前記排紙経路から前記第2反転経路に導いてストックし、前記第2反転経路にストックした表面印刷済みの前記裏面印刷が不要な用紙を、前記排紙経路に沿って前記排紙台へ搬送される複数の両面印刷済みの用紙に対してページ順に整合する位置に入るタイミングで、前記第2反転経路から前記排紙経路に戻すよう前記給紙部、前記搬送部、前記印刷部、および前記排紙反転部を制御することにある。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴は、前記制御部は、前記第2反転経路にストックした表面印刷済みの前記裏面印刷が不要な用紙を複数の両面印刷済みの用紙に対してページ順に整合する位置に入れることが可能な範囲における最も遅いタイミングで、前記裏面印刷が不要な用紙への表面印刷を行うことにある。
本発明に係る印刷装置の第1の特徴によれば、制御部は、印刷される用紙間の空き時間に、裏面印刷が不要な用紙への表面印刷を行い、表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙を、循環搬送させずに排紙経路へ搬送させる。これにより、印刷部が用紙に占有される期間を短縮できる。また、制御部は、表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙を、第2反転経路に導いてストックさせる。その後、制御部は、ストックした用紙を、排紙経路に沿って排紙台へ搬送される複数の両面印刷済みの用紙に対してページ順に整合する位置に入るタイミングで、排紙経路に戻す制御を行う。これにより、印刷物のページ順を維持できる。したがって、印刷装置の第1の特徴によれば、両面印刷において、印刷物のページ順を維持しつつ、印刷部が用紙に占有される期間を短縮できる。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴によれば、第2反転経路にストックした表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙を複数の両面印刷済みの用紙に対してページ順に整合する位置に入れることが可能な範囲における最も遅いタイミングで、裏面印刷が不要な用紙への表面印刷を行う。これにより、用紙ジャム等が発生した場合における用紙の無駄を低減できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。図2は、図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。以下の説明において、図1の紙面表方向を前方とする。また、図1における上下左右を上下左右方向とする。
図1において太線で示す経路が、印刷媒体である用紙Pが搬送される搬送経路である。搬送経路のうち、実線で示す経路が通常経路RCである。破線で示す経路が本体側排紙経路RD1、大容量排紙経路RD2である。一点鎖線で示す経路が反転再給紙経路RR1、排紙反転経路RR2である。二点鎖線で示す経路が給紙経路RSである。以下の説明における上流、下流は、搬送経路における上流、下流を意味する。
なお、通常経路RCと反転再給紙経路RR1とが、請求項の循環経路を構成する。反転再給紙経路RR1が、請求項の第1反転経路に相当する。大容量排紙経路RD2が、請求項の排紙経路に相当する。排紙反転経路RR2が、請求項の第2反転経路に相当する。
図1、図2に示すように、本実施の形態に係る印刷装置1は、給紙部2と、搬送印刷部3と、上面搬送部4と、本体側排紙部5と、反転再給紙部6と、連絡部7と、大容量排紙部8と、制御部9と、大容量排紙部8を除く本体側の各部を収納または保持する本体側筐体10と、大容量排紙部8を収納する大容量排紙部筐体11とを備える。
給紙部2は、通常経路RCと反転再給紙経路RR1とからなる循環経路に未印刷の用紙Pを給紙する。給紙部2は、搬送経路の最も上流側に配置されている。給紙部2は、外部給紙台21と、外部給紙ローラ22と、複数の内部給紙台23と、複数対の内部給紙ローラ24と、複数対の縦搬送ローラ25と、外部給紙モータ26と、内部給紙モータ27とを備える。
外部給紙台21は、印刷に用いられる未印刷の用紙Pが積載されるものである。外部給紙台21は、一部が本体側筐体10の外部に露出して設置されている。
外部給紙ローラ22は、外部給紙台21から用紙Pを1枚ずつ取り出し、給紙経路RSに沿って後述のレジストローラ31へ向けて搬送する。外部給紙ローラ22は、外部給紙台21の上側に配置されている。
内部給紙台23は、印刷に用いられる未印刷の用紙Pが積載されるものである。内部給紙台23は、本体側筐体10の内部に配置されている。
内部給紙ローラ24は、内部給紙台23から用紙Pを1枚ずつ取り出して給紙経路RSへと送り出す。内部給紙ローラ24は、内部給紙台23の上側に設けられている。
縦搬送ローラ25は、内部給紙台23から取り出された用紙Pを後述のレジストローラ31へ向けて搬送する。縦搬送ローラ25は、給紙経路RSに沿って配置されている。
外部給紙モータ26は、外部給紙ローラ22および最下流の縦搬送ローラ25を回転駆動させる。外部給紙モータ26は、外部給紙ローラ22および最下流の縦搬送ローラ25にそれぞれ図示しないワンウェイクラッチを介して接続されている。これにより、外部給紙モータ26の一方向の回転駆動により外部給紙ローラ22が駆動し、外部給紙モータ26の他方向の回転駆動により最下流の縦搬送ローラ25が駆動するようになっている。
内部給紙モータ27は、内部給紙ローラ24、および最下流の縦搬送ローラ25以外の他の縦搬送ローラ25を回転駆動させる。内部給紙モータ27は、図示しないクラッチを介して内部給紙ローラ24および他の縦搬送ローラ25に接続/解除可能になっている。クラッチにより、回転駆動する内部給紙ローラ24、縦搬送ローラ25が切り替えられる。
搬送印刷部3は、用紙Pを搬送しつつ、用紙Pに画像を印刷する。搬送印刷部3は、給紙部2の下流側に配置されている。搬送印刷部3は、レジストローラ31と、レジストモータ32と、ベルト搬送部33と、ベルトモータ34と、インクジェットヘッド部(請求項の印刷部に相当)35とを備える。
レジストローラ31は、給紙部2または反転再給紙部6から搬送されてきた用紙Pを一旦止めて斜行補正した後、ベルト搬送部33に向けて搬送する。レジストローラ31は、給紙経路RSと反転経路RRとの合流地点の近傍の通常経路RC上に配置されている。レジストローラ31は、請求項の搬送部の一部に相当する。
レジストモータ32は、レジストローラ31を回転駆動させる。
ベルト搬送部33は、レジストローラ31から搬送されてきた用紙Pをベルト上に吸着保持して搬送する。ベルト搬送部33は、レジストローラ31の下流側に配置されている。ベルト搬送部33は、請求項の搬送部の一部に相当する。
ベルトモータ34は、ベルト搬送部33を駆動させる。
インクジェットヘッド部35は、用紙Pの搬送方向と略直交する方向(前後方向)に複数のノズルが配列されたラインタイプの複数のインクジェットヘッド(図示せず)を有する。インクジェットヘッド部35は、ベルト搬送部33の上方に配置されている。インクジェットヘッド部35は、ベルト搬送部33により搬送される用紙Pにインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を印刷する。
上面搬送部4は、ベルト搬送部33により搬送されてきた用紙Pを右方向から左方向へとUターンするように搬送する。上面搬送部4は、複数対の上昇搬送ローラ36と、上昇搬送モータ37と、複数対の水平搬送ローラ38と、水平搬送モータ39とを備える。
上昇搬送ローラ36は、ベルト搬送部33により搬送されてきた用紙Pをニップしつつ上方の水平搬送ローラ38へ搬送する。上昇搬送ローラ36は、通常経路RCの中流域の上昇部分に沿って配置されている。上昇搬送ローラ36は、請求項の搬送部の一部に相当する。
上昇搬送モータ37は、複数対の上昇搬送ローラ36を回転駆動させる。
水平搬送ローラ38は、上昇搬送ローラ36により搬送されてきた用紙Pをニップしつつ本体側排紙部5または反転再給紙部6へ搬送する。最下流の水平搬送ローラ38は、反転再給紙経路RR1の上流部に沿って配置されている。他の水平搬送ローラ38は、通常経路RCの下流域の水平部分に沿って配置されている。水平搬送ローラ38は、請求項の搬送部の一部に相当する。
水平搬送モータ39は、複数対の水平搬送ローラ38を回転駆動させる。
本体側排紙部5は、印刷済みの用紙Pを排紙する。本体側排紙部5は、切替部41と、ソレノイド42と、排紙ローラ43と、排紙モータ44と、排紙台45とを備える。
切替部41は、用紙Pの搬送経路を本体側排紙経路RD1と反転再給紙経路RR1との間で切り替える。切替部41は、本体側排紙経路RD1と反転再給紙経路RR1との分岐地点に配置されている。
ソレノイド42は、切替部41を駆動させる。
排紙ローラ43は、切替部41により本体側排紙経路RD1へと導かれた用紙Pを搬送して排紙台45へ排紙する。排紙ローラ43は、本体側排紙経路RD1に沿って、切替部41と排紙台45との間に配置されている。
排紙モータ44は、排紙ローラ43を回転駆動させる。
排紙台45は、排紙ローラ43により排紙された印刷済みの用紙Pが積載されるものである。
反転再給紙部6は、両面印刷の際に、表面印刷済みの用紙Pを反転させてレジストローラ31へ搬送する。反転再給紙部6は、反転ローラ46と、反転モータ47と、再給紙ローラ48と、再給紙モータ49と、切替ゲート50とを備える。
反転ローラ46は、上面搬送部4の水平搬送ローラ38により搬送されてきた用紙Pをスイッチバックして再給紙ローラ48へ搬送する。反転ローラ46は、用紙Pのスイッチバック搬送を行うため、正逆転可能に構成されている。反転ローラ46は、反転再給紙経路RR1に沿って、最下流の水平搬送ローラ38と再給紙ローラ48との間に配置されている。反転ローラ46は、請求項の搬送部の一部に相当する。
反転モータ47は、反転ローラ46を正転駆動および逆転駆動させる。
再給紙ローラ48は、反転ローラ46によりスイッチバックされた用紙Pをレジストローラ31へ搬送する。再給紙ローラ48は、反転再給紙経路RR1に沿って、反転ローラ46とレジストローラ31との間に配置されている。再給紙ローラ48は、請求項の搬送部の一部に相当する。
再給紙モータ49は、再給紙ローラ48を回転駆動させる。
切替ゲート50は、水平搬送ローラ38により搬送されてきた用紙Pを反転ローラ46へとガイドする。また、切替ゲート50は、反転ローラ46によりスイッチバックされた用紙Pを再給紙ローラ48へとガイドする。切替ゲート50は、最下流の水平搬送ローラ38、反転ローラ46、および再給紙ローラ48の3個所の重心近傍に配置されている。
連絡部7は、印刷済みの用紙Pを大容量排紙部8へ送り出す。連絡部7は、切替部51と、ソレノイド52と、連絡ローラ53と、連絡モータ54とを備える。
切替部51は、用紙Pの搬送経路を通常経路RCと大容量排紙経路RD2との間で切り替える。切替部51は、通常経路RCと大容量排紙経路RD2との分岐地点に配置されている。大容量排紙経路RD2は、通常経路RCから分岐して後述の大容量排紙台63へ向かう経路である。
ソレノイド52は、切替部51を駆動させる。
連絡ローラ53は、ベルト搬送部33から搬送されてきた用紙Pを搬送して大容量排紙部8へ送り出す。連絡ローラ53は、大容量排紙経路RD2に沿って切替部51の下流側に配置されている。連絡ローラ53は、請求項の搬送部の一部に相当する。
連絡モータ54は、連絡ローラ53を回転駆動させる。
大容量排紙部8は、印刷済みの用紙Pを排紙する。大容量排紙部8は、排紙搬送部61と、排紙反転部62と、大容量排紙台(請求項の排紙台に相当)63と、昇降駆動部64と、一対のサイドフェンス65A,65Bと、エンドフェンス66と、フェンス駆動部67と、台車68とを備える。
排紙搬送部61は、連絡部7により送り出された印刷済みの用紙Pを搬送して大容量排紙台63へ排紙する。排紙搬送部61は、2対の導入ローラ71と、導入モータ72と、上昇搬送ローラ73と、上昇搬送モータ74と、2対の排紙ローラ75と、排紙モータ76とを備える。
導入ローラ71は、連絡部7により送り出された印刷済みの用紙Pを大容量排紙部8へ導入する。導入ローラ71は、大容量排紙経路RD2に沿って連絡ローラ53の下流側に配置されている。導入ローラ71は、請求項の搬送部の一部に相当する。
導入モータ72は、2対の導入ローラ71、および後述する上流側の反転進入ローラ83を回転駆動させる。
上昇搬送ローラ73は、導入ローラ71または後述する中間ローラ86により搬送されてきた用紙Pを上方の排紙ローラ75へ搬送する。上昇搬送ローラ73は、大容量排紙経路RD2に沿って、大容量排紙経路RD2と排紙反転経路RR2の下流部との合流点の下流側近傍に配置されている。上昇搬送ローラ73は、請求項の搬送部の一部に相当する。
上昇搬送モータ74は、上昇搬送ローラ73を回転駆動させる。
排紙ローラ75は、上昇搬送ローラ73により搬送されてきた用紙Pを搬送して大容量排紙台63へ排紙する。排紙ローラ75は、大容量排紙経路RD2の最下流部に沿って配置されている。排紙ローラ75は、請求項の搬送部の一部に相当する。
排紙モータ76は、2対の排紙ローラ75を回転駆動させる。
排紙反転部62は、大容量排紙経路RD2から受け渡される用紙Pを、排紙反転経路RR2を往復させて大容量排紙経路RD2に戻すことにより用紙Pを表裏反転させる。排紙反転部62は、切替部81と、ソレノイド82と、2対の反転進入ローラ83と、反転ローラ84と、反転モータ85と、2対の中間ローラ86と、中間モータ87とを備える。
切替部81は、用紙Pの搬送経路を大容量排紙経路RD2と排紙反転経路RR2との間で切り替える。切替部81は、大容量排紙経路RD2と排紙反転経路RR2との分岐地点に配置されている。
ソレノイド82は、切替部81を駆動させる。
反転進入ローラ83は、切替部81により大容量排紙経路RD2から排紙反転経路RR2に導かれた用紙Pを反転ローラ84へ搬送する。反転進入ローラ83は、排紙反転経路RRの上流部に沿って配置されている。
反転ローラ84は、反転進入ローラ83により搬送されてきた用紙Pをスイッチバックして中間ローラ86へ搬送する。反転ローラ84は、用紙Pのスイッチバック搬送を行うため、正逆転可能に構成されている。反転ローラ84は、反転進入ローラ83の下流側に、排紙反転経路RR2に沿って配置されている。
反転モータ85は、反転ローラ84を正転駆動および逆転駆動させる。
中間ローラ86は、反転ローラ84によりスイッチバックされた用紙Pを上昇搬送ローラ73へ搬送する。中間ローラ86は、排紙反転経路RR2の下流部に沿って配置されている。
中間モータ87は、下流側の反転進入ローラ83および2対の中間ローラ86を回転駆動させる。
大容量排紙台63は、排紙搬送部61により排紙された印刷済みの用紙Pが積載されるものである。大容量排紙台63は、排紙ローラ75の下流側の下方に配置されている。大容量排紙台63は、昇降可能に構成され、多枚数の用紙Pを積載可能になっている。
昇降駆動部64は、大容量排紙台63を昇降させる。昇降駆動部64は、モータ等を有する。
一対のサイドフェンス65A,65Bは、大容量排紙台63上に排紙される用紙Pの幅方向(前後方向)の位置を規制する。サイドフェンス65A,65Bは、大容量排紙台63の上方にフェンス駆動部67から吊り下げられる状態で設けられ、大容量排紙台63からは分離している。サイドフェンス65A,65Bは、前後方向に離間して並設されている。
エンドフェンス66は、大容量排紙台63に排紙される用紙Pの先端(右端)の位置を規制する。エンドフェンス66は、大容量排紙台63の上方にフェンス駆動部67から吊り下げられる状態で設けられ、大容量排紙台63からは分離している。
フェンス駆動部67は、一対のサイドフェンス65A,65Bを互いに接近させる方向または互いに離反させる方向に移動させる。また、フェンス駆動部67は、エンドフェンス66を左右方向に移動させる。フェンス駆動部67は、大容量排紙台63の上方に設けられている。
台車68は、用紙Pが積載された大容量排紙台63を大容量排紙部筐体11から引き出すためのものである。大容量排紙台63が下限位置まで下降すると、台車68上に載置されるようになっている。
制御部9は、印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部9は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成される。
両面印刷時には、制御部9は、インターリーフ方式の両面印刷を行う。両面印刷時に裏面印刷が不要な用紙Pがある場合において、制御部9は、インターリーフ方式における印刷スケジュールの変更を行う。その詳細については後述する。
次に、印刷装置1の動作について説明する。
印刷が開始されると、給紙部2の外部給紙台21および複数の内部給紙台23のいずれかから、未印刷の用紙Pが搬送印刷部3へ搬送される。搬送印刷部3では、用紙Pは、レジストローラ31によりベルト搬送部33へ搬送される。用紙Pは、ベルト搬送部33により搬送されつつ、インクジェットヘッド部35により印刷される。
片面印刷であって、排紙先が本体側排紙部5の排紙台45である場合、片面印刷された用紙Pは、連絡部7の切替部51により上面搬送部4へ導かれる。上面搬送部4では、用紙Pは、上昇搬送ローラ36および水平搬送ローラ38により本体側排紙部5の切替部41まで搬送され、切替部41により通常経路RCから本体側排紙経路RD1へ導かれる。そして、用紙Pは、排紙ローラ43により排紙台45へ排紙される。
片面印刷であって、排紙先が大容量排紙台63である場合、片面印刷された用紙Pは、連絡部7の切替部51により通常経路RCから大容量排紙経路RD2へ導かれる。大容量排紙経路RD2へ導かれた用紙Pは、連絡ローラ53、上流側の導入ローラ71により搬送されつつ、排紙反転部62の切替部81により大容量排紙経路RD2に沿って下流側の導入ローラ71へ導かれる。そして、用紙Pは、導入ローラ71、上昇搬送ローラ73、排紙ローラ75により大容量排紙経路RD2に沿って搬送され、大容量排紙台63へ排紙される。
片面印刷された用紙Pの印刷面を下向きにして大容量排紙台63へ排紙する場合、切替部51により大容量排紙経路RD2へ導かれた用紙Pは、連絡ローラ53、上流側の導入ローラ71により搬送されつつ、排紙反転部62の切替部81により排紙反転経路RR2へ導かれる。排紙反転経路RR2へ導かれた用紙Pは、反転進入ローラ83により反転ローラ84へ搬送され、反転ローラ84でスイッチバックされる。スイッチバックされた用紙Pは、中間ローラ86により搬送され、排紙反転経路RR2から大容量排紙経路RD2へ戻る。これにより、用紙Pの上下が反転する。そして、用紙Pは、上昇搬送ローラ73、排紙ローラ75により大容量排紙経路RD2に沿って搬送され、大容量排紙台63へ排紙される。
両面印刷の場合、表面印刷された用紙Pは、連絡部7の切替部51により上面搬送部4へ導かれ、上面搬送部4により搬送された後、本体側排紙部5の切替部41により反転再給紙経路RR1へ導かれる。ここで、両面印刷において先に印刷される面を表面、後で印刷される面を裏面とする。反転再給紙経路RR1へ導かれた用紙Pは、反転再給紙部6において、切替ゲート50により反転ローラ46へ導かれ、反転ローラ46によりスイッチバックされる。その後、用紙Pは、切替ゲート50により再給紙ローラ48へ導かれ、再給紙ローラ48により搬送印刷部3へ搬送される。搬送印刷部3では、用紙Pは、レジストローラ31によりベルト搬送部33へ搬送される。ここで、用紙Pは、スイッチバックにより上下(表裏)が反転しており、未印刷の裏面がインクジェットヘッド部35に向けられている。用紙Pは、ベルト搬送部33により搬送されつつ、インクジェットヘッド部35から吐出されるインクにより裏面印刷される。
両面印刷において、排紙先が本体側排紙部5の排紙台45である場合、両面印刷済みの用紙Pは、上述した片面印刷の場合と同様に、上昇搬送ローラ36および水平搬送ローラ38により搬送され、排紙ローラ43により排紙台45へ排紙される。
両面印刷において、排紙先が大容量排紙台63である場合、両面印刷済みの用紙Pは、上述した片面印刷の場合と同様に、連絡ローラ53、導入ローラ71、上昇搬送ローラ73、排紙ローラ75により搬送され、大容量排紙台63へ排紙される。
ここで、印刷装置1では、複数枚の印刷を行う場合、順次、用紙Pが給紙部2から給紙され、複数枚の用紙Pが同時に循環経路上を搬送される。
複数枚の片面印刷の場合、制御部9は、複数枚の未印刷の用紙Pを給紙部2から順次給紙させ、レジストローラ31により所定の紙間で用紙Pをベルト搬送部33およびインクジェットヘッド部35へ送り出させる。そして、制御部9は、ベルト搬送部33により用紙Pを搬送させつつ、インクジェットヘッド部35により用紙Pに印刷させる。これにより、複数枚の用紙Pが所定の紙間で搬送されつつ印刷される。ここで、紙間は、先行の用紙Pの後端と後続の用紙Pの先端との間隔である。
複数枚の両面印刷の場合、制御部9は、インターリーフ方式で両面印刷を行う。この場合、制御部9は、複数枚の未印刷の用紙Pを給紙部2から順次給紙させ、レジストローラ31により、複数枚の用紙Pを、用紙間を1枚分の印刷時間Tだけ空けて、ベルト搬送部33およびインクジェットヘッド部35へ送り出させる。制御部9は、ベルト搬送部33により未印刷の用紙Pを搬送させつつ、インクジェットヘッド部35により用紙Pに表面印刷させる。
制御部9は、表面印刷された用紙Pを循環搬送させ、反転再給紙部6により表裏反転させる。そして、制御部9は、表裏反転された表面印刷済みの用紙Pを、給紙部2から給紙される未印刷の用紙間に挿入して、レジストローラ31によりベルト搬送部33およびインクジェットヘッド部35へ送り出させ、裏面印刷させる。ここで、制御部9は、未印刷の用紙間に挿入される表面印刷済みの用紙Pと、その前後の未印刷の用紙Pとの紙間が、片面印刷における紙間と同じになるように、レジストローラ31を制御する。
上述のような制御により、インターリーフ方式では、図3に示すような順序およびタイミングで印刷が行われる。図3において、ドットハッチングされた用紙Pは、反転後に裏面印刷される表面印刷済みの用紙Pであることを示す。また、用紙内の数字は、何枚目の用紙であるかを示している。N枚目が最後の用紙である。
図3の例では、1枚目の用紙Pの表面が印刷された後、1枚分の印刷時間Tを空けて2枚目の用紙Pの表面が印刷され、その後、1枚分の印刷時間Tを空けて3枚目の用紙Pの表面が印刷される。次に、循環搬送されて反転された1枚目の用紙Pの裏面印刷が行われる。そして、4枚目の用紙Pの表面が印刷され、次いで、循環搬送されて反転された2枚目の用紙Pの裏面が印刷される。その後は同様にして、新たに給紙された未印刷の用紙Pの表面印刷と、循環搬送されて反転された表面印刷済みの用紙Pの裏面印刷とが交互に行われる。両面印刷の終了直前において未印刷の用紙Pの給紙が終了すると、循環搬送されて反転された用紙Pの裏面印刷が印刷時間Tを空けつつ3回続けて行われる。
ここで、印刷時間Tは、用紙Pの搬送方向における長さに紙間を加えた距離をベルト搬送部33における搬送速度で割った値である。インターリーフ方式の両面印刷では、片面印刷時と印刷時間Tが同じになる。これにより、片面印刷時と同等の片面あたりの生産性で両面印刷が行われる。
図3のように、インターリーフ方式では、両面印刷の開始直後の、表面印刷済みの用紙Pへの裏面印刷が始まる前の期間において、表面印刷される未印刷の用紙間に空き時間がある。図3の例では、1枚目の表面印刷と2枚目の表面印刷との間、および2枚目の表面印刷と3枚目の表面印刷との間に、それぞれ印刷時間Tの空き時間がある。
また、両面印刷の終了直前の、未印刷の用紙Pへの表面印刷が終了した後の期間において、裏面印刷される表面印刷済みの用紙間に空き時間がある。図3の例では、(N−2)枚目の裏面印刷と(N−1)枚目の裏面印刷との間、および(N−1)枚目の裏面印刷とN枚目の裏面印刷との間に、それぞれ印刷時間Tの空き時間がある。
なお、図3の例では、両面印刷の開始直後および終了直前に、それぞれ2回の空き時間があるが、この空き時間の数は、循環経路に同時に搬送する用紙Pの枚数である循環枚数により変わる。この循環枚数は、用紙Pの搬送方向における長さに応じて変わる。図3は、循環枚数が5枚の場合の例である。
ところで、両面印刷する用紙Pの中に、裏面印刷が不要(裏面が白紙)の用紙Pが含まれることがある。印刷装置1では、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を、インターリーフ方式の両面印刷における印刷される用紙間の空き時間に行う。
そして、表面印刷された裏面印刷が不要な用紙Pは、循環搬送されずに大容量排紙経路RD2へ搬送され、排紙反転部62でストックされる。その後、このストックされた用紙Pは、大容量排紙経路RD2に沿って大容量排紙台63へ搬送される複数の両面印刷済みの用紙Pに対してページ順に整合する位置に入るタイミングで、大容量排紙経路RD2に戻される。
これは、ページ順を維持しつつ、インクジェットヘッド部35が用紙Pに占有される期間を短縮するために行われるものである。ここで、インクジェットヘッド部35が用紙Pに占有される期間は、最初の用紙Pの印刷開始から、最後の用紙Pの印刷が終了して、その用紙Pがインクジェットヘッド部35を通過するまでの期間を意味する。
上述のように、印刷装置1では、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を、印刷される用紙間の空き時間に行う。表面印刷された裏面印刷が不要な用紙Pは、排紙反転部62でストックされた後、他の用紙Pに対してページ順に整合する位置に入るタイミングで、大容量排紙経路RD2に戻されて排紙される。そのため、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷は、ページ順を整合して排紙することが可能なタイミングの空き時間に挿入する必要がある。
この裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入可能な空き時間について説明する。
ここで、両面印刷の印刷枚数をN枚とする。そして、原稿のページ順におけるK枚目が、裏面印刷が不要な用紙Pであるとする。また、図3の例と同様に、循環枚数が5枚であるとする。ここで、K≠Nとする。すなわち、裏面印刷が不要な用紙Pは、最後のページの用紙Pではないとする。
インターリーフ方式の通常の印刷スケジュールでは、図3の例と同様に、図4のようなタイミングで印刷が行われる。図4において、例えば「1表」は1枚目の表面印刷を示し、「1裏」は1枚目の裏面印刷を示す。図4における1つのマス目が単位時間を表し、これは印刷時間Tに相当する。表面印刷も裏面印刷も行われない時間が空き時間である。
印刷装置1では、K枚目が、裏面印刷が不要な用紙Pである場合、図5に示すように、(K+1)枚目の印刷が前倒しされる。そして、K枚目の表面印刷が、ページ順を整合して排紙することが可能なタイミングの空き時間に挿入される。
排紙時のページ順の整合のためには、大容量排紙台63へ両面印刷された(K+1)枚目が排紙される前に、表面印刷されたK枚目が排紙されなければならない。
ここで、印刷装置1において、用紙Pが搬送印刷部3で印刷されてから、大容量排紙経路RD2を搬送されて大容量排紙台63へ排紙されるまでの時間は、5Tであるとする。
また、用紙Pが搬送印刷部3で印刷されてから、大容量排紙経路RD2を搬送され、排紙反転経路RR2を経由して大容量排紙台63へ排紙されるまでの時間も5Tであるとする。
したがって、ページ順どおりに(K+1)枚目が排紙される前にK枚目が排紙されるためには、(K+1)枚目の裏面印刷より前のタイミングの空き時間で、K枚目の表面印刷が行われればよい。(K+1)枚目の裏面印刷より前のタイミングの空き時間は、1枚目の表面印刷と2枚目の表面印刷との間の空き時間、および2枚目の表面印刷と3枚目の表面印刷との間の空き時間である。よって、K枚目の表面印刷は、図4に斜線で示すタイミングに挿入可能である。
ここで、K+1≦N−2の場合、(K+1)枚目の裏面印刷より前のタイミングの空き時間は、両面印刷の開始直後の、表面印刷済みの用紙Pへの裏面印刷が始まる前の期間にしかない。一方、K+1>N−2の場合、両面印刷の終了直前の、未印刷の用紙Pへの表面印刷が終了した後の期間における空き時間も、(K+1)枚目の裏面印刷より前のタイミングの空き時間に含まれる。
具体例として、N=4、K=3の場合について説明する。N=4の場合、インターリーフ方式の通常の印刷スケジュールでは、図6のようなタイミングで印刷が行われる。3枚目が、裏面印刷が不要な用紙Pである場合、図7に示すように、4枚目の印刷が前倒しされる。そして、4枚目の裏面印刷より前のタイミングの空き時間は、すべての空き時間である。よって、3枚目の表面印刷は、図7に斜線で示すタイミングに挿入可能である。
K=Nの場合、すなわち、裏面印刷が不要な用紙Pが、最後のページの用紙Pである場合、(N−1)枚の印刷スケジュールにおける空き時間に、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入する。この場合、表面印刷された裏面印刷が不要な用紙Pを最後に排紙すればよいため、どの空き時間にも、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入可能である。例えば、N=5,K=5の場合、図8に示すように、4枚の印刷スケジュールにおけるすべての空き時間に、5枚目の表面印刷を挿入可能である。
両面印刷する用紙Pの中に、裏面印刷が不要な用紙Pが含まれる場合、制御部9は、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入するタイミングを、上述のような挿入可能なタイミングから選択する。この処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
図9のフローチャートの処理は、印刷装置1に印刷データが入力されることにより開始となる。図9のステップS1において、制御部9は、画像展開を開始する。具体的には、制御部9は、印刷データからページごとに画像データを展開する処理を開始する。
次いで、ステップS2において、制御部9は、用紙Pの裏面に対応するページの画像データとして白紙データが検出されたか否かを判断する。
裏面に対応する白紙データが検出されたと判断した場合(ステップS2:YES)、ステップS3において、制御部9は、検出された白紙データに対応する用紙Pが両面印刷の開始から何枚目の用紙Pであるかに基づき、上述のような、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入可能なタイミングを求める。ここで、上述のように求められる挿入可能なタイミングの空き時間のうち、画像展開で裏面に対応する白紙データが検出された時点ですでに経過している空き時間は、挿入可能なタイミングから除外する。
次いで、ステップS4において、制御部9は、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入可能なタイミングのうち、最も遅いタイミングを、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入するタイミングとして選択する。
ステップS2において、裏面に対応する白紙データが検出されていないと判断した場合(ステップS2:NO)、ステップS5において、制御部9は、全ページの画像展開が終了したか否かを判断する。画像展開が終了していないと判断した場合(ステップS5:NO)、制御部9は、ステップS2に戻る。画像展開が終了したと判断した場合(ステップS5:YES)、制御部9は、処理を終了する。
図9の処理により裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入するタイミングを選択すると、制御部9は、それに応じた印刷スケジュールで印刷を実行する。例えば、図7の例であれば、制御部9は、2枚目の裏面印刷と4枚目の裏面印刷との間の空き時間を、3枚目の表面印刷を挿入するタイミングとして選択し、図10のような印刷スケジュールで印刷を実行する。これにより、制御部9は、図6のような通常の印刷スケジュールから、図10のような印刷スケジュールに変更して印刷を実行する。
裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を行う際、制御部9は、選択した空き時間に未印刷の用紙Pを給紙し、インクジェットヘッド部35により表面印刷させる。この後、制御部9は、表面印刷された裏面印刷が不要な用紙Pを循環搬送させずに、連絡部7の切替部51により大容量排紙経路RD2へ導く。
次いで、制御部9は、表面印刷された裏面印刷が不要な用紙Pを排紙反転部62の切替部81により排紙反転経路RR2へ導き、排紙反転部62で排紙反転経路RR2に用紙Pをストックさせる。具体的には、制御部9は、用紙Pの後端部が反転ローラ84にニップされている状態で、反転ローラ84を停止させる。
両面印刷される他の用紙Pは、印刷スケジュールに従って裏面印刷された後、表面を下向きにして、大容量排紙経路RD2に沿って搬送され、大容量排紙台63へ排紙される。制御部9は、排紙反転部62にストックさせた用紙Pを、大容量排紙経路RD2に沿って搬送される複数の両面印刷済みの用紙Pに対してページ順に整合する位置に入るタイミングで大容量排紙経路RD2に戻すよう反転ローラ84および中間ローラ86を駆動させる。排紙反転経路RR2から大容量排紙経路RD2に戻された用紙Pは、表面を下向きにして、大容量排紙台63へ向けて搬送される。これにより、大容量排紙台63に各用紙Pが、表面を下向きにして、ページ順で積載される。
以上説明したように、印刷装置1では、制御部9は、両面印刷時に裏面印刷が不要な用紙Pがある場合において、インターリーフ方式で印刷される用紙間の空き時間に、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入する。制御部9は、表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙Pを、循環搬送させずに大容量排紙経路RD2へ搬送させる。これにより、インクジェットヘッド部35が用紙Pに占有される期間を短縮できる。
また、制御部9は、表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙Pを、大容量排紙経路RD2から排紙反転経路RR2に導き、排紙反転部62でストックさせる。その後、制御部9は、このストックされた用紙Pを、大容量排紙経路RD2に沿って大容量排紙台63へ搬送される複数の両面印刷済みの用紙Pに対してページ順に整合する位置に入るタイミングで、大容量排紙経路RD2に戻す制御を行う。これにより、印刷物のページ順を維持できる。
したがって、印刷装置1によれば、両面印刷において、印刷物のページ順を維持しつつ、インクジェットヘッド部35が用紙Pに占有される期間を短縮できる。インクジェットヘッド部35が用紙Pに占有される期間が短縮されれば、ヘッドギャップや搬送印刷部3における印字搬送速度等の印刷設定の変更を早く開始できる。これにより、印刷設定の変更が必要な次の印刷ジョブがある場合に、その印刷ジョブの実行を早く開始することが可能になる。この結果、印刷ジョブが連続する際の生産性を向上できる。
また、制御部9は、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入可能なタイミングのうち、最も遅いタイミングを、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入するタイミングとして選択する。すなわち、制御部9は、表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙Pを複数の両面印刷済みの用紙Pに対してページ順に整合する位置に入れることが可能な範囲における最も遅いタイミングで、裏面印刷が不要な用紙Pへの表面印刷を行う。
用紙ジャム等の発生により印刷装置1の動作が停止したときに、表面印刷済みの裏面印刷が不要な用紙Pが排紙反転部62にストックされていると、その用紙Pがジャム用紙となって無駄になる。裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入するタイミングを挿入可能なタイミングのうち最も遅いタイミングとすることで、このような用紙Pの無駄を低減できる。
なお、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入可能なタイミングのうち、最も遅いタイミング以外のタイミングを、裏面印刷が不要な用紙Pの表面印刷を挿入するタイミングとして選択してもよい。このようにしても、印刷物のページ順を維持しつつ、インクジェットヘッド部35が用紙Pに占有される期間を短縮できる。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 印刷装置
2 給紙部
3 搬送印刷部
4 上面搬送部
5 本体側排紙部
6 反転再給紙部
7 連絡部
8 大容量排紙部
9 制御部
61 排紙搬送部
62 排紙反転部
63 大容量排紙台
RC 通常経路
RR1 反転再給紙経路
RD2 大容量排紙経路
RR2 排紙反転経路
2 給紙部
3 搬送印刷部
4 上面搬送部
5 本体側排紙部
6 反転再給紙部
7 連絡部
8 大容量排紙部
9 制御部
61 排紙搬送部
62 排紙反転部
63 大容量排紙台
RC 通常経路
RR1 反転再給紙経路
RD2 大容量排紙経路
RR2 排紙反転経路
Claims (2)
- 用紙を表裏反転させる第1反転経路を含む循環経路、および前記循環経路から分岐して排紙台へ向かう排紙経路に沿って用紙を搬送する搬送部と、
前記排紙経路から受け渡される用紙を、第2反転経路を往復させて前記排紙経路に戻すことにより用紙を表裏反転させる排紙反転部と、
前記循環経路に沿って搬送される用紙に印刷する印刷部と、
前記循環経路に未印刷の用紙を給紙する給紙部と、
両面印刷時において、複数枚の未印刷の用紙を前記循環経路へ順次給紙し、給紙される複数枚の未印刷の用紙を、用紙間を所定時間だけ空けて前記印刷部へ送り出して表面印刷し、表面印刷された用紙を前記循環経路に沿って循環搬送して表裏反転し、表裏反転された表面印刷済みの用紙を前記印刷部へ送り出して裏面印刷し、裏面印刷された両面印刷済みの用紙を前記排紙経路に沿って前記排紙台へ搬送して排紙するよう前記給紙部、前記搬送部、および前記印刷部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
両面印刷時に裏面印刷が不要な用紙がある場合において、印刷される用紙間の空き時間に、前記裏面印刷が不要な用紙として未印刷の用紙を給紙して当該用紙への表面印刷を行い、
表面印刷済みの前記裏面印刷が不要な用紙を、循環搬送させずに前記排紙経路へ搬送するとともに、前記排紙経路から前記第2反転経路に導いてストックし、
前記第2反転経路にストックした表面印刷済みの前記裏面印刷が不要な用紙を、前記排紙経路に沿って前記排紙台へ搬送される複数の両面印刷済みの用紙に対してページ順に整合する位置に入るタイミングで、前記第2反転経路から前記排紙経路に戻すよう前記給紙部、前記搬送部、前記印刷部、および前記排紙反転部を制御することを特徴とする印刷装置。 - 前記制御部は、前記第2反転経路にストックした表面印刷済みの前記裏面印刷が不要な用紙を複数の両面印刷済みの用紙に対してページ順に整合する位置に入れることが可能な範囲における最も遅いタイミングで、前記裏面印刷が不要な用紙への表面印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013174432A JP2015042464A (ja) | 2013-08-26 | 2013-08-26 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013174432A JP2015042464A (ja) | 2013-08-26 | 2013-08-26 | 印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013174432A Pending JP2015042464A (ja) | 2013-08-26 | 2013-08-26 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015042464A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016203619A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | 親水性の印刷媒体に疎水性構造を形成するシステムおよび方法 |
JP2019130755A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 理想科学工業株式会社 | 両面印刷システム |
JP2020029371A (ja) * | 2019-11-27 | 2020-02-27 | セイコーエプソン株式会社 | 搬送装置、記録装置、記録システム |
-
2013
- 2013-08-26 JP JP2013174432A patent/JP2015042464A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7055026B2 (ja) | 2018-01-31 | 2022-04-15 | 理想科学工業株式会社 | 両面印刷システム |
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