JPH08160528A - カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラにあって、電源関係の事故に起因する
二重露光や撮影画像の位置ずれを防止できるようにす
る。 【構成】 磁気記録エリアを有するフィルムの装填時
に、前記磁気記録エリアに対して撮影情報等を記録する
手段を備えたカメラであって、レリーズ途中であること
を示す情報をメモリ３に記憶し、このメモリ３に記録さ
れた情報を電源再投入後に制御回路１で読み出し、電源
投入時にレリーズ途中であったことが判定された場合、
制御回路１はフィルム給送をレリーズ時の撮影駒位置に
した後、ついで１駒分の給送を行うようにフィルム給送
回路７を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカメラに関し、詳しくは
撮影情報等をフィルム給送中に磁気記録することが可能
なカメラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】撮影情報等をフィルム給送中に磁気記録
することが可能な従来のカメラは、レリーズ動作により
シャッタの開閉を行った後、フィルムの巻き上げを開始
し、フィルムの給送中にフィルムの磁気記録エリアに撮
影情報等の磁気記録を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
にあっては、シャッタ開閉中またはフィルム給送中に電
源である電池の脱落等の事故が生じた場合、これに対す
る考慮がなされていない為、次の様な不具合がある。

【０００４】Ｉシャッタが開閉した後でフィルム給送前
に電池が一度脱落した後に電池が再投入された場合、前
回の撮影駒で再度レリーズが行われるため、二重露光が
防げない。

【０００５】Ｊフィルム給送が開始され、その終了前に
電源が脱落した後、電池が投入されると、パーフォレー
ションに対する撮影画像位置がずれたり、撮影画像に対
する磁気記録エリアがずれたりし、磁気記録が確実に行
われない恐れがある。

【０００６】本発明の目的は、電源関係の事故に起因す
る二重露光や撮影画像の位置ずれを防止することのでき
るカメラを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１に示した発明は、磁気記録エリアを有す
るフィルムの装填時に、前記磁気記録エリアに対して撮
影情報等を記録する手段を備えたカメラにおいて、レリ
ーズ途中であることを示す情報を記憶するメモリと、前
記メモリに記録された情報が電源投入時にレリーズ途中
であったことを示しているとき、給送をレリーズ時の撮
影駒位置にした後に１駒分の給送を行う制御手段を設け
るようにしている。

【０００８】請求項２に示した発明は、前記レリーズ途
中であることを示す情報は、シャッター開成前に前記メ
モリにセットされると共に、１駒分の給送完了後にリセ
ットされるようにしている。

【０００９】また、請求項３に示した発明は、前記メモ
リをＥＥＰＲＯＭにしている。

【００１０】請求項４に示した発明は、前記制御手段が
前記フィルムに対する磁気記録を１駒分の給送中に行う
ようにしている。

【００１１】請求項５に示した発明は、磁気記録エリア
を有するフィルムの装填時に、前記磁気記録エリアに対
して撮影情報その他を記録する手段を備えたカメラにお
いて、給送中のフィルムに対する磁気記録の開始及び終
了に関する情報を記憶するメモリと、電源投入時に磁気
記録の終了が確認された場合にレリーズ時の撮影駒の次
の駒位置へフィルム給送を行う制御手段を設ける構成に
している。

【００１２】

【作用】請求項１に係るカメラによれば、電源の再投入
時にメモリに記憶されている情報が読み出され、それが
電源投入前にレリーズ途中の状態であった場合、一旦前
回のレリーズ時の撮影駒位置までフィルム給送を行った
後、１駒分の給送が行われる。したがって、二重露光が
防止され、パーフォレーションに対する撮影画像の位置
ずれを無くすことができる。

【００１３】請求項２に係るカメラによれば、メモリ内
のレリーズ途中を示す情報（例えば、フラグ）がシャッ
ターが開く前にセットされ、１駒分の給送が完了した後
にリセットされる。これにより、レリーズ途中における
電池脱落等をメモリ内の記憶内容から簡単に知ることが
できる。

【００１４】請求項３に係るカメラによれば、メモリに
用いたＥＥＰＲＯＭがデータの書き込み及び書換えが電
気的に行える不揮発性ＲＯＭであるため、電池脱落等に
よって電源オフが生じてもデータは消滅しない。したが
って、電源再投入により、それ以前の状態を把握するこ
とができる。

【００１５】請求項４に係るカメラによれば、一旦前回
のレリーズ時の撮影駒位置までフィルム給送を行った
後、フィルムに対する磁気記録が１駒分の給送中に実行
される。これにより、磁気記録エリアの位置ずれや不完
全な磁気記録の発生を防止することができる。

【００１６】請求項５に係るカメラによれば、メモリ内
に記憶された磁気記録の開始及び終了に関する情報（具
体的には磁気記録のスタートフラグ及びエンドフラグ）
を基に、磁気記録がしているものの給送が末終了状態の
まま電源脱落等のあったことが判定されたとき、レリー
ズ時の撮影駒の次の駒位置へフィルムの給送が行われ
る。これにより、電源脱落等があっても動作範囲を最少
限にしながら、二重露光の防止、及び不完全な磁気記録
の発生を防止することができる。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１８】〔実施例１〕図１は本発明によるカメラの
制御系を示すブロックである。

【００１９】図１に示すようにカメラの制御系は、マイ
クロコンピュータを用いた制御回路１を主体に構成さ
れ、この制御回路１には電源投入検出回路２、メモリ
３、磁気記録回路４、スイッチ５、シャッター駆動回路
６、フィルム給送回路７、第１のフィルム位置検出回路
８、及び第２のフィルム位置検出回路９の各々が接続さ
れている。

【００２０】電源投入検出回路２は、電源である電池等
がカメラにセットされたことを検出し、その情報を制御
回路１に送出して制御回路１のリセット及びリセット解
除を行うために用いられる。メモリ３にはＥＥＰＲＯＭ
( Electrically Erasable Programmable Read Only Me
mory)等が用いられ、各種の情報やシーケンスの制御フ
ラグ等を記憶する。磁気記録回路４は書き込みヘッド及
びドライバ等からなり、フィルムの磁気記録エリアに対
する情報の書き込みを行うときに用いられる。スイッチ
５はカメラのレリーズ動作を行わせるためのスイッチで
あり、シャッター駆動回路６はシャッターコイル及びド
ライバ等から構成され、また、フィルム給送回路７はモ
ータ及びこれを駆動するドライバ等から構成されてい
る。

【００２１】フィルム位置検出回路８は、フィルムパー
フォレーションによってフィルム上の磁気記録エリアの
スタート位置を検出するフォトリフレクタ等から構成さ
れている。更に、フィルム位置検出回路９はフィルム位
置検出回路８と同様に、フィルムパーフォレーションに
よってフィルムの１駒分の給送終了位置を検出するフォ
トリフレクタ等から構成されている。

【００２２】次に、以上の構成による実施例の動作（メ
インルーチン）について、図２のフローチャートを参照
して説明する。なお、図中の“Ｓ”はステップを意味し
ている（以下の各フローチャートにおいても同様）。

【００２３】まず、電源投入が電源投入検出回路２で検
出されることによってリセット解除信号が送出され、こ
れを基に制御回路１の動作が開始される（Ｓ２０１）。
ついで、電源投入に伴う処理がステップ２０２で実行さ
れるが、これについては別途フローチャートを示して説
明するので、ここでは説明を省略する。この処理の後、
撮影者のレリーズ動作に伴ってスイッチ５が作動する。
このスイッチ５の動作状態がステップ２０３で判定さ
れ、スイッチオンが判定されるとシャッタ制御の処理が
実行される（Ｓ２０４）。この処理はシャッター駆動回
路６によるフィルムへの露光を制御する処理であるが、
この詳細についても別途フローチャートを示して説明す
るので、ここでは説明を省略する。この処理の後、フィ
ルム給送回路７によるフィルムの巻き上げが実行（Ｓ２
０５）されるが、この処理の詳細についても別途フロー
チャートを示して説明するので、ここでは説明を省略す
る。ステップ２０５において１駒分の巻き上げが終了す
ると、処理はステップ２０３へ移行し、以降の処理が繰
り返し実行される。

【００２４】図３は図２のステップ２０４のシャッタ制
御動作の詳細を示すフローチャートである。

【００２５】まず、制御回路１がメモリ３内のフラグＳ
ＨＯＰＮを“１”にセット（ＳＨＯＰＮ＝１）する（Ｓ
３０１）。これにより、以後に電池の脱落等が発生して
電源オフになっても、露光動作が一旦開始されたという
情報がメモリ３に格納される。ついで制御回路１はシャ
ッター駆動回路６を制御し、これによってシャッターが
駆動され、露光動作が開始される（Ｓ３０２）。この
後、露出演算回路（不図示）によって定まるシャッター
時間の経過を待ち（Ｓ３０３）、シャッター時間に到達
すればシャッター駆動を終了し（Ｓ３０４）、処理は図
２のステップ２０５へリターン（ＲＥＴ）する。

【００２６】図４は図２のステップ２０５のフィルム給
送動作の詳細を示すフローチャートである。

【００２７】まず、制御回路１によってフィルム給送回
路７が制御され、フィルムの巻き上げが開始される（Ｓ
４０１）。この後、フィルムが磁気記録エリアのスター
ト位置まで給送されたか否かがフィルム位置検出回路８
の出力信号に基づいてチエックされる（Ｓ４０２）。ス
タート位置が検出されると、制御回路１は磁気記録回路
４を制御し、フィルムに撮影情報等の書き込みが行われ
る（Ｓ４０３）。

【００２８】更に、フィルム位置検出回路９の出力信号
に基づいて１駒分の給送が終了したか否かがチエックさ
れる（Ｓ４０４）。給送終了位置が検出されるとフィル
ム給送回路７の駆動が停止され、フィルムの巻き上げが
終了する（Ｓ４０５）。ついで、制御回路１によってメ
モリ３内のフラグＳＨＯＰＮが“０”にセット（ＳＨＯ
ＰＮ＝０）される（Ｓ４０６）。このフラグＳＨＯＰＮ
＝０は給送動作の終了を意味し、この処理の終了と共に
処理は図２のステップ２０３へリターンする。

【００２９】図５はフィルム給送動作におけるフィルム
巻き上げ信号、スタート位置信号、給送終了位置信号及
び磁気記録信号の相互の関係を示すタイミングチャート
を示している。フィルム巻き上げ信号が出されてからス
タート位置が出され、その立ち下がり時点で撮影情報の
記録が開始され、フィルムの給送に伴って順次記録処理
が行われる。そして、フィルムの給送の進行と共に磁気
記録エリアが書き込み位置を通過すると撮影情報の記録
が終了し、その後、給送終了位置信号が出力され、この
給送終了位置信号立ち下がり時点でフィルム巻き上げ信
号の送出が停止する。

【００３０】次に、図２のステップ２０２の電源投入時
動作について図６のフローチャートを参照して説明す
る。

【００３１】まず、メモリ３内のフラグＳＨＯＰＮが読
み出され、その内容が判定される（Ｓ６０１）。この判
定は、露光開始から給送動作終了の途中で電源がオフ
（電池の脱落等）が生じたか否かを判定するためのもの
であり、電池の脱落等が無ければフラグＳＨＯＰＮは
“０”であるので、処理は図２のステップ２０３へリタ
ーンする。一方、電池の脱落等が有った場合、フラグＳ
ＨＯＰＮは“１”であるので、フィルムの巻き戻しが開
始される（Ｓ６０２）。この巻き戻しは、フィルム給送
回路７を駆動することにより行われる。

【００３２】ここで、電池脱落等の発生した時点が図４
のステップ４０２からステップ４０５までの間であれ
ば、ステップ６０３でフィルム位置検出回路８によるス
タート位置信号が検出されてから、ステップ６０４でス
タート位置信号が検出されなくなるまで巻き戻しが行わ
れる。それ以後は、電池脱落等の発生が図３のステップ
３０２から図４のステップ４０２までの間の場合と同様
にフィルム位置検出回路９からの給送終了位置信号が検
出されるまで巻き戻しが実行される。

【００３３】給送終了位置信号が検出されると（Ｓ６０
５）、フィルム給送回路７の駆動によりフィルムの巻き
戻しを終了させ（Ｓ６０６）、ついで巻き上げを開始す
る（Ｓ６０７）。更に、磁気記録を行いながら（Ｓ６０
８）、スタート位置信号を検出する（Ｓ６０９）。

【００３４】通常のレリーズ動作では、給送中に図４に
示したようにスタート位置を検出してから磁気記録を開
始したが、電源投入動作時では巻き上げ開始後、スター
ト位置検出前から磁気記録を開始している。この理由
は、電池脱落等の前後で給送スピードが異なる場合、電
池脱落等の前に記録された磁気記録情報がフィルムに残
されるのを防止するためである。

【００３５】ステップ６０９でスタート位置信号が検出
されると、磁気記録を行いながら（Ｓ６１０）、給送終
了位置信号を検出する（Ｓ６１１）。通常のレリーズ動
作では、給送中に図４及び図５に示したように撮影情報
の磁気記録の終了後に給送終了位置信号を検出したが、
電源投入動作においては給送終了位置信号を検出するま
で磁気記録を継続している。その理由は、電池脱落等の
前後で給送スピードが異なる場合、電池脱落等の前に記
録された磁気記録情報がフィルムに残されるのを防止す
るためである。

【００３６】ステップ６１１で給送終了位置信号が検出
されると、巻き上げを終了させ（Ｓ６１２）、メモリ３
内のフラグＳＨＯＰＮを“０”にセットし（Ｓ６１
３）、処理を図２のステップ２０３へリターンする。

【００３７】図７は図６の処理における巻き上げ信号、
スタート位置信号、給送終了位置信号及び磁気記録信号
の相互の関係を示すタイミングチャートである。フィル
ム巻き上げ信号と時を同じくして磁気記録（電源の脱落
により撮影情報が消失しているため、「ダミー情報」と
し、全て“０”または“１”にして記録する）が開始さ
れ、その過程でスタート位置信号が送出される。そし
て、給送終了位置信号が発生すると、その立ち下がりに
同期してフィルム巻き上げ信号及び磁気記録が終了す
る。

【００３８】以上のように、本発明の第１の実施例によ
れば、レリーズ途中で電池等が脱落した場合でも、電源
が再投入された時にメモリ３内のフラグによって電源再
投入が判定され、フィルム給送位置まで巻き戻しを行っ
てから１駒分が巻き上げられる。この結果、二重露光は
発生せず、磁気記録を最初から行えるため、脱落前の情
報を中途半端に残すことなくダミー情報を記録すること
ができ、磁気記録情報の読み出しにより撮影済みの駒で
あることも正確に検出することができる。

【００３９】〔実施例２〕上記実施例においては、フラ
グＳＨＯＰＮに基づいてレリーズ途中か否かを判断した
が、本実施例においては、図３のステップ３０１の処理
に相当する段階で磁気記録する撮影情報等がメモリ３に
記憶され、図４のステップ４０６及び図６のステップ６
１３において、メモリ３内の撮影情報をクリアするの
で、図４のステップ６０１でメモリ３に撮影情報が記憶
されているかクリアされているかにより、レリーズの途
中か否かを判断、更に、図６のステップ６１０では、ダ
ミー情報に代えて撮影情報が記録される。

【００４０】また、上記第１実施例では、図６のステッ
プ６０８の磁気記録が巻き上げ開始直後から開始させて
いたが、巻き上げ開始時は給送スピードが安定していな
いため、スタート開始位置信号の前半から磁気記録を開
始させる。

【００４１】図８は第２実施例におけるステップ６０７
〜ステップ６１２までのフィルム巻き上げ信号、スター
ト位置信号、給送終了位置信号及び磁気記録信号の関係
を示すタイミングチャートである。フィルム巻き上げ信
号が発せられた後、スタート位置信号が出力され、この
信号に同期して磁気記録が開始される。この場合、上記
したように、撮影情報を挟んでダミー情報が記録され
る。これらの記録は給送終了位置信号が出されたことを
もって終了し、フィルム巻き上げも終了する。

【００４２】このように、本発明の第２実施例によれ
ば、電源が脱落してから再投入された時にメモリ３内に
撮影データが存在するか否かにより、レリーズ途中であ
ったか否かが判別できると共に撮影データの磁気記録が
行え、撮影データの前後の給送スピードの安定した時点
でダミー情報を記録できるので、正確な記録が行える。
なお、メモリ３には、撮影データの記憶のほか、レリー
ズ途中か否かのデータを記憶するようにしてもよい。

【００４３】〔実施例３〕図４のステップ４０２とステ
ップ４０３の間でメモリ３の磁気記録スタートフラグを
“１”にセットし、ステップ４０３とステップ４０４の
間で磁気記録エンドフラグを“１”にセットし、更に、
ステップ４０６とリターン（ＲＥＴ）の間で磁気記録ス
タートフラグ及び磁気記録エンドフラグを“０”にセッ
トする様にしたのが本実施例である。

【００４４】この処理によりレリーズ動作中のどこで電
源脱落が生じたか否かを区別でき、電源投入動作でフラ
グＳＨＯＰＮが“１”であっても磁気記録エンドフラグ
が“１”であれば、巻き戻しを行うことなく給送を終了
することができる。この結果、電源である電池の消耗を
防止することができる。また、磁気記録スタートフラグ
が“０”であれば、撮影情報データ前後のダミーデータ
が不要になるため、省エネルギー化を図ることができ
る。

【００４５】〔発明と実施例の対応〕以上の実施例にお
いて、メモリ３がメモリに相当し、制御回路１が制御手
段に相当する。

【００４６】なお、以上が実施例の各構成と本発明の各
構成の対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構
成に限られるものではなく、請求項で示した機能、また
は、実施例の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよいことは言うまでもない。

【００４７】また、本発明は、以上の各実施例またはそ
れら技術要素を必要に応じて組み合わせてもよい。

【００４８】また、本発明は、クレームまたは実施例の
構成の全体若しくは一部が一つの装置を形成するような
ものであっても、他の装置と結合するようなものであっ
ても、装置を構成する要素となるようなものであっても
よい。

【００４９】また、本発明は、フィルム以外の画像記録
媒体であっても適用できるものである。

【００５０】また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッタカメラ等種々の形態のカメラ、更にはカメラ以
外の光学機器やその他の装置、更にはそれらカメラや光
学機器やその他の装置に適用される装置又は、これらを
構成する要素に対しても適用できるものである。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に示した
本発明は、磁気記録エリアを有するフィルムの装填時
に、前記磁気記録エリアに対して撮影情報等を記録する
手段を備えたカメラにおいて、レリーズ途中であること
を示す情報を記憶するメモリと、前記メモリに記録され
た情報が電源投入時にレリーズ途中であったことを示し
ているとき、給送をレリーズ時の撮影駒位置にした後に
１駒分の給送を行う制御手段を設けるようにしたので、
二重露光の防止が図れると共に、パーフォレーションに
対する撮影画像の位置ずれを無くすことができる。

【００５２】請求項２に示した本発明は、前記レリーズ
途中であることを示す情報は、シャッター開成前に前記
メモリにセットされると共に、１駒分の給送完了後にリ
セットされるようにしたので、レリーズ途中における電
池脱落等をメモリ内の記憶内容から簡単に知ることがで
きる。

【００５３】請求項３に示した本発明は、レリーズ途中
であることを示す情報を記憶するメモリをＥＥＰＲＯＭ
にしたので、電源オフが生じてもデータの消滅は生ぜ
ず、電源再投入により、それ以前の状態を把握すること
ができる。

【００５４】請求項４に示した本発明は、前記制御手段
は、前記フィルムに対する磁気記録を１駒分の給送中に
行うようにしたので、磁気記録エリアの位置ずれや不完
全な磁気記録の発生を防止することができる。

【００５５】請求項５に示した本発明は、磁気記録エリ
アを有するフィルムの装填時に、前記磁気記録エリアに
対して撮影情報等を記録する手段を備えたカメラにおい
て、給送中のフィルムに対する磁気記録の開始及び終了
に関する情報を記憶するメモリと、電源投入時に磁気記
録の終了が確認された場合にレリーズ時の撮影駒の次の
駒位置へフィルム給送を行う制御手段を設けるようにし
たので、電源脱落等があっても最少限度の動作にしなが
ら、二重露光の防止、及び不完全な磁気記録の発生を防
止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるカメラの制御系を示すブロックで
ある。

【図２】本発明の実施例の全体動作を示すフローチャー
トである。

【図３】図２のシャッタ制御動作の詳細を示すフローチ
ャートである。

【図４】図２のフィルム給送動作の詳細を示すフローチ
ャートである。

【図５】本発明におけるフィルム給送動作時のフィルム
巻き上げ信号、スタート位置信号、給送終了位置信号及
び磁気記録信号の相互関係を示すタイミングチャートで
ある。

【図６】図２の電源投入時動作の詳細を説明するフロー
チャートである。

【図７】図６の処理におけるフィルム巻き上げ信号、ス
タート位置信号、給送終了位置信号及び磁気記録信号の
相互の関係を示すタイミングチャートである。

【図８】本発明の第２実施例におけるフィルム巻き上げ
信号、スタート位置信号、給送終了位置信号及び磁気記
録信号の関係を示すタイミングチャートである。

【符号の説明】 １ 制御回路 ２ 電源投入検出回路 ３ メモリ ４ 磁気記録回路 ５ スイッチ ６ シャッター駆動回路 ７ フィルム給送回路 ８，９ フィルム位置検出回路

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気記録エリアを有するフィルムの装填
   時に、前記磁気記録エリアに対して撮影情報等を記録す
   る手段を備えたカメラにおいて、レリーズ途中であるこ
   とを示す情報を記憶するメモリと、前記メモリに記録さ
   れた情報が電源投入時にレリーズ途中であったことを示
   しているとき、給送をレリーズ時の撮影駒位置にした後
   に１駒分の給送を行う制御手段を具備することを特徴と
   するカメラ。
2. 【請求項２】 前記レリーズ途中であることを示す情報
   は、シャッター開成前に前記メモリにセットされると共
   に、１駒分の給送完了後にリセットされることを特徴と
   する請求項１記載のカメラ。
3. 【請求項３】 前記メモリがＥＥＰＲＯＭであることを
   特徴とする請求項１記載のカメラ。
4. 【請求項４】 前記制御手段は、前記フィルムに対する
   磁気記録を１駒分の給送中に行うことを特徴とする請求
   項１記載のカメラ。
5. 【請求項５】 磁気記録エリアを有するフィルムの装填
   時に、前記磁気記録エリアに対して撮影情報その他を記
   録する手段を備えたカメラにおいて、給送中のフィルム
   に対する磁気記録の開始及び終了に関する情報を記憶す
   るメモリと、電源投入時に磁気記録の終了が確認された
   場合にレリーズ時の撮影駒の次の駒位置へフィルム給送
   を行う制御手段を具備することを特徴とするカメラ。