JP2959169B2 - カメラのフィルム給送制御装置 - Google Patents

カメラのフィルム給送制御装置

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JP2959169B2 JP9471991A JP9471991A JP2959169B2 JP 2959169 B2 JP2959169 B2 JP 2959169B2 JP 9471991 A JP9471991 A JP 9471991A JP 9471991 A JP9471991 A JP 9471991A JP 2959169 B2 JP2959169 B2 JP 2959169B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのフィルム給送
制御装置に関し、特に撮影途中でパトローネ蓋を開けて
しまった場合の対策を講じたものである。
【0002】
【従来の技術】通常のカメラは、パトローネ装填後の裏
蓋(パトローネ蓋)閉じ動作に伴って第1の所定駒数
(例えば4駒)のフィルム給送(以下、初期送りと呼
ぶ)を行い、撮影可能な状態とする。一方、撮影途中に
誤って裏蓋を開けた場合には、フィルムの一部が露光さ
れてしまうため、その後の裏蓋閉じ動作に伴って所定駒
数の巻上げを行い、未露光駒で撮影可能な状態とする必
要がある。ここで、上記撮影途中とは、上記初期送り完
了から当該フィルムの巻戻しが行われるまでの期間をさ
す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般のカメ
ラの構造では、撮影途中に裏蓋を開けその後閉じた場合
のフィルム巻上げ量は、フィルム装填時、つまり初期送
りの際の巻上量よりは少なくて済む場合が多い。しかし
ながら、従来のカメラは、裏蓋を閉じた際にそれがフィ
ルム装填時か、あるいは上述のように撮影途中で開けた
裏蓋を再び閉じたのかを判別する手段を持たないため、
裏蓋閉じ時には後者の場合も前者の場合と同量、すなわ
ち必要以上にフィルム巻上げが行われ、フィルムが無駄
となる。
【0004】本発明の目的は、撮影途中に誤って裏蓋を
開けた場合のフィルムの無駄を防止したカメラのフィル
ム給送制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により説明すると、請求項1の発明は、フィルム給送
手段101を備え、パトローネ装填後のパトローネ蓋の
閉じ動作に伴って第1の所定量のフィルム給送を行い、
その後、各駒の撮影終了ごとにフィルムを1駒づつ巻上
スプールに巻上げるカメラのフィルム給送制御装置に適
用される。そして、第1の所定量のフィルム給送が完了
してから当該フィルムの巻戻しが行われるまでの期間中
にパトローネ蓋が開かれたか否かを判定する判定手段1
02と、上記期間中にパトローネ蓋が開かれたと判定さ
れた場合には、その後のパトローネ蓋の閉じ動作に伴
い、パトローネ蓋開によって露光されたフィルム量に相
当する第2の所定量だけフィルムを巻上げるべくフィル
ム給送手段101を制御する制御手段103と、フィル
ムを第2の所定量だけ巻上げる際に、その巻上げ駒に対
してプリント禁止信号を記録する記録手段とを具備し、
これにより上記問題点を解決する。また同様に図1によ
り説明すると、請求項2の発明は、フィルム給送手段1
01を備え、パトローネ装填後のパトローネ蓋の閉じ動
作に伴ってフィルムを終端まで巻上げ、その後、各駒の
撮影終了ごとにフィルムを1駒づつパトローネ内に巻戻
すカメラのフィルム給送制御装置に適用される。そし
て、判定手段102は、フィルムが終端まで巻上げられ
てから当該フィルムの最終駒が巻戻されるまでの期間中
にパトローネ蓋が開かれたか否かを判定し、制御手段1
03は、上記期間中にパトローネ蓋が開かれたと判定さ
れた場合には、その後のパトローネ蓋の閉じ動作に伴
い、パトローネ蓋開によって露光されたフィルム量に相
当する所定量だけフィルムを巻戻すべくフィルム給送手
段101を制御する。記録手段は、フィルムを所定量だ
け巻戻す際に、その巻戻し駒に対してプリント禁止信号
を記録する。
【0006】
【作用】
(1)請求項1の発明 通常巻上方式を採用するものにおいて、判定手段102
は、第1の所定量のフィルム給送(初期送り)が完了し
てから当該フィルムの巻戻しが行われるまでの期間中に
パトローネ蓋が開かれたか否かを判定する。制御手段1
03は、上記期間中にパトローネ蓋が開かれたと判定さ
れた場合には、その後のパトローネ蓋の閉じ動作に伴っ
てフィルム給送手段101を制御し、パトローネ蓋開に
よって露光されたフィルム量に相当する第2の所定量だ
けフィルムを巻上げる。記録手段は、フィルムを第2の
所定量だけ巻上げる際に、その巻上げ駒に対してプリン
ト禁止信号を記録する。 (2)請求項3の発明 プリワインド方式を採用するものにおいて、判定手段1
02は、フィルムが終端まで巻上げられてから当該フィ
ルムの最終駒が巻戻されるまでの期間中にパトローネ蓋
が開かれたか否かを判定する。制御手段103は、上記
期間中にパトローネ蓋が開かれたと判定された場合に
は、その後のパトローネ蓋の閉じ動作に伴ってフィルム
給送手段101を制御し、パトローネ蓋開によって露光
されたフィルム量に相当する所定量だけフィルムを巻戻
す。記録手段は、フィルムを所定量だけ巻戻す際に、そ
の巻戻し駒に対してプリント禁止信号を記録する。
【0007】
【実施例】−第1の実施例− 図2〜図4により本発明の第1の実施例を説明する。図
2はカメラの概略背面図である。1はカメラ本体、2は
カメラ本体1の底部に開閉可能に設けられたパトローネ
蓋であり、このパトローネ蓋2を開けてカメラ本体1の
パトローネ室内にフィルムパトローネ10が装填可能と
される。ここで、本実施例のパトローネ10は、例えば
米国特許4,832,275号公報や同4,834,306号公報に開示さ
れているタイプのもので、カメラ本体1に装填されてい
ないときには、フィルム12が先端部までパトローネ1
0内に収納されている。
【0008】パトローネ10が装填されると、不図示の
フォークがパトローネ10のスプール軸11(図3)に
係合され、このフォークが所定方向に回転すると、スプ
ール軸11に巻回されたフィルム12がパトローネ10
外に送出される。送出されたフィルム12はアパ−チャ
APの直後を通過して巻上スプール3に巻付けられ、そ
の後は巻上スプール3の回転により巻上げられることに
なる。5は、フィルム12のパーフォレーション(各駒
に対して1個づつ設けられる)Pを検出するフォトイン
タラプタである。
【0009】以上のような構成となっているため、従来
カメラのように、フィルム装填時にフィルムをパトロー
ネから所定量引出して巻上スプールに巻付けるといった
動作は不要であり、したがって、カメラ本体の背面全体
を開閉する従来の裏蓋は不要である。このため図示のよ
うにパトローネ室のみを開閉する底蓋式のパトローネ蓋
2が用いられている。そして、このようなパトローネ蓋
2を撮影途中に開けた場合に露光されるフィルム駒数
は、従来の裏蓋の場合と比べて少ない。
【0010】図3は上記カメラのフィルム給送制御装置
の全体構成を示す図である。上述したフィルム12には
図示の如く各駒の露光領域12aの下部に磁気記録領域
12bがそれぞれ設けられ、この磁気記録領域12bに
プリント禁止情報が磁気ヘッド6により記録可能とされ
る。プリント禁止情報とは、ラボにおけるその駒のプリ
ントを禁止するための情報である。また上記巻上スプー
ル3は、ギアG1〜G4を介してフィルム給送モータ4
により回転駆動される。SW1は、上記パトローネ蓋2
の開でオン、閉でオフするパトローネ蓋検知スイッチ、
SW2はパトローネ10装填でオン、非装填でオフする
パトローネ在否スイッチ、7はシャッタである。
【0011】17はカメラ全体のシーケンスを制御する
制御回路であり、この制御回路17には、上記モータ4
のモータ駆動回路16と、フォトインタラプタ5の出力
からフィルム送り量を検出するフィルム送り量検出回路
13と、磁気ヘッド6を駆動して情報記録を行う磁気記
録回路14と、シャッタ7を駆動する露出制御回路15
とが接続されるとともに、パトローネ蓋検知スイッチS
W1,パトローネ在否スイッチSW2,レリーズスイッ
チSW3および巻戻しスイッチSW4が接続されてい
る。
【0012】ここで本実施例のカメラは、パトローネ1
0装填後のパトローネ蓋2の閉じ動作に伴って所定量の
フィルム初期給送を行い、その後、各駒の撮影終了ごと
にフィルムを1駒づつ巻上げてゆく、いわゆる通常ワイ
ンドタイプのものである。そして撮影途中で巻戻しスイ
ッチSW4がオンされると、制御回路17はモータ駆動
回路16によりモータ4を駆動し、フィルム12の巻戻
しを行う。また全駒の撮影終了が判定された場合にも、
制御回路17はフィルム12を巻戻す。
【0013】次に、図4のフローチャートに基づいて制
御回路17によるパトローネ蓋開時の制御手順を説明す
る。パトローネ蓋2が開かれてパトローネ蓋検知スイッ
チSW1がオンすると図4のプログラムが起動され、ス
テップS1でパトローネ蓋2が閉じられるまで待ち、閉
じられると(スイッチSW1がオフすると)ステップS
2に進む。ステップS2では、パトローネ10が装填さ
れているか否かをパトローネ在否スイッチSW2の状態
により判定する。パトローネ在否スイッチSW2がオフ
であればパトローネ非装填と判断して処理を終了させ、
スイッチSW2がオンであればパトローネ装填と判断し
てステップS3に進む。
【0014】ステップS3では、装填されているフィル
ム12が新品のものか、巻戻し済みのものか、あるいは
撮影途中のものかを判定する。ここで、新品のパトロー
ネとは、本プログラム起動時からステップS1でスイッ
チSW1のオフ(パトローネ蓋閉)が判定されるまでの
間に装填されたパトローネを示し、巻戻し済みのパトロ
ーネとは、いったん撮影に供され、その後にフィルム1
2が巻戻されたものを示す。また撮影途中のパトローネ
とは、現在撮影に供されているもの、つまり上述したよ
うにフィルム初期送りから巻戻されるまでのものであ
る。このステップS3の判定は例えば次のようにして行
えばよい。
【0015】すなわち、制御回路17内に2種類のフラ
グF1,F2を設け、フラグF1は、巻戻し開始でオン
するとともに、パトローネ在否スイッチSW2がオフか
らオンする際、つまりパトローネ装填時にオフするよう
にする。ここで、巻戻し開始は、上記巻上スイッチSW
4の状態あるいは全駒の撮影終了か否かで判断すればよ
い。またフラグF2は、フィルム12の初期送り完了後
の第1駒撮影でオンし、パトローネ在否スイッチスイッ
チSW2がオンからオフする際、つまりパトローネ取出
し時にオフするようにしておく。これによれば、装填さ
れているフィルムが新品のものであれば、フラグF1,
F2は共にオフであり、巻戻し済みのものであれば共に
オンであり、撮影途中のものであればフラグF1はオ
フ、フラグF2はオンであるので、フラグF1,F2の
状態からフィルムの状態を判断することができる。な
お、この判定方法は一例であって、他の方法を用いても
よいことは言うまでもない。
【0016】ステップS3で巻戻し済みパトローネと判
定された場合には処理を終了させ、新品のパトローネと
判定された場合には、ステップS4に進む。ステップS
4では、不図示のフィルム送出機構によりフォークを駆
動し、パトローネ10のスプール軸11を回転させてフ
ィルム12をパトローネ10から送出させる。ステップ
S5では、フィルム送り量の計測を開始し、その後、ス
テップS6でフィルム12を巻上スプール3に巻付け
る。
【0017】次いでステップS7では、モータ駆動回路
16を介してモータ4を駆動し、ギアG1〜G4を介し
て巻上スプール3を回転させ、フィルム12の巻上げを
開始する。ステップS8ではフィルム送り量検出回路1
3からの出力を読み込み、上記ステップS5からのフィ
ルム送り量が所定量に達するまで待ち、その後、ステッ
プS9で巻上げを停止して処理を終了させる。以上のス
テップS4〜S9までの動作がフィルム初期送り動作で
あり、このときのフィルム送り量が第1の所定量に相当
する。その後、レリーズスイッチSW3がオンすると他
のルーチンで撮影が行われ、各駒の撮影終了ごとにフィ
ルムが1駒づつ巻上スプール3に巻上げられる。
【0018】一方、ステップS3において、装填されて
いるパトローネ10が撮影途中のものであると判定され
た場合には、ステップS10に進み、巻上スプール3を
駆動してフィルム12の巻上げを開始させる。ステップ
S11では磁気記録回路14を介して磁気ヘッド6を駆
動し、フィルム12巻上げに伴って移動する磁気記録領
域12bにプリント禁止信号を記録する。次にステップ
S12では、フィルム送り量検出回路13からの出力に
基づいてフィルム12が第2の所定量(例えば2駒分)
巻上げられたか否かを判定し、肯定されるとステップS
13で巻上げを停止して処理を終了させる。その後、レ
リーズスイッチSW3のオンに伴って撮影が行われる。
ここで、この第2の所定量は、パトローネ蓋開によって
露光されたフィルム量に相当する量であり、予め設定さ
れ制御回路17内に格納されている。
【0019】以上の手順によれば、新品のパトローネ1
0を装填してからパトローネ蓋2を閉じた場合には、そ
の閉じ動作に伴って第1の所定量だけフィルム12が給
送(初期送り)され、撮影可能な状態となる。一方、撮
影途中、すなわち初期送りが完了してから当該フィルム
の巻戻しが行われるまでの期間中にパトローネ蓋2が開
かれた場合には、その後のパトローネ蓋2の閉じ動作に
伴って第2の所定量(パトローネ蓋開によって露光され
たフィルム量に相当する量であり、例えば2駒分)だけ
フィルムが巻上げられる。これにより、確実に未露光駒
にて撮影が続行できるとともに、従来のように必要以上
にフィルムが巻上げられることがなくフィルムの無駄が
防止される。
【0020】また以上では、フィルム12を上記第2の
所定量巻上げる際、該当する駒に対してプリント禁止信
号が記録される。したがって、この情報をラボ側で読み
取ることによりパトローネ蓋開によって露光された駒が
不所望にプリントされることが防止される。
【0021】以上の実施例の構成において、巻上モータ
4,巻上スプール3および不図示のフォーク(パトロー
ネ10のスプール軸に係合可能とされる)がフィルム給
送手段101を、制御回路17が判定手段102および
制御手段103をそれぞれ構成する。
【0022】なお以上では、パトローネ蓋開によって露
光されたフィルム量に相当する第2の所定量をフィルム
2駒分としたが、この第2の所定量はパトローネ蓋10
の位置,大きさ、あるいはカメラ本体の構造,大きさな
どによって異なる。すなわち、例えばパトローネ蓋がカ
メラの背面に設けられている場合には、実施例のように
底面に設けられている場合と比べて撮影途中で開けた際
のフィルム露光量は多くなるので、例えば3駒分あるい
はそれ以上の巻上げが必要となる。また従来カメラのよ
うに、カメラ本体の背面全体を開閉する裏蓋(これもパ
トローネ蓋に含まれる)であった場合には、撮影途中で
開けた際のフィルム露光量は更に多くなるので、より多
くの巻上げ量を必要とする。さらに、パトローネ蓋の位
置,大きさが同じであってもカメラ本体の横幅の相違に
より露光される量も異なる。したがって上記第2の所定
量は、パトローネ蓋開時にフィルムがどの程度露光され
るかによって適宜決定する必要がある。
【0023】−第2の実施例− 次に、図5および図6により本発明の第2の実施例を説
明する。本実施例は、パトローネ装填時におけるパトロ
ーネ蓋2の閉じ動作に伴って終端までフィルムを巻上
げ、その後、撮影終了ごとにフィルムを1駒づつ巻戻
す、いわゆるプリワインド方式のカメラに適用したもの
である。図5はこのカメラのフィルム給送制御装置の構
成を示し、フォトインタラプタ5および磁気ヘッド6の
配置位置が異なる以外は図2と同様の構成である。
【0024】図6は本実施例におけるパトローネ蓋開時
の制御手順を示し、図4と同様のステップには同一のス
テップ番号を付してある。図6において、ステップS
3’で新品のフィルムと判定された場合には、ステップ
S4でフィルムの送出を行い、次いでステップS5で予
備巻上げを開始する。その後、ステップS6で終端まで
巻上げられたことが判定されると、ステップS7’で第
1駒目をアパ−チャに対向させ、ステップS8’でフィ
ルムの給送を停止させる。そしてステップS8’の後、
レリーズスイッチSW3がオンされると、撮影が行わ
れ、各駒の撮影終了ごとにフィルムが1駒づつパトロー
ネ内に巻戻される。
【0025】一方、ステップS3’で撮影途中と判定さ
れた場合にはステップS10’に進み、モータ駆動回路
16によりモータ4を駆動してフィルム12の巻戻しを
開始するとともに、ステップS11で情報記録を行い、
ステップS12’で所定量巻戻されるまで待ち、その
後、ステップS13’で巻戻しを停止する。この所定量
は、パトローネ蓋開によって露光されたフィルム量に相
当する量であり、予め設定され制御回路17内に格納さ
れている。
【0026】ここで、本実施例におけるステップS3’
の判定は、次のようにして行えばよい。すなわち、上述
と同様に制御回路17内に2種類のフラグF1,F2を
設け、フラグF1は、全駒の巻戻し完了でオンするとと
もに、パトローネ在否スイッチSW2がオフからオンす
る際、つまりパトローネ装填時にオフするようにする。
またフラグF2は、フィルム12の全駒の巻上げ完了後
の第1駒撮影でオンし、パトローネ在否スイッチSW2
がオンからオフする際、つまりパトローネ取出し時にオ
フするようにしておく。これによれば、装填されている
フィルムが新品のものであれば、フラグF1,F2は共
にオフであり、巻戻し済みのものであれば共にオンであ
り、撮影途中のものであればフラグF1はオフ、フラグ
F2はオンであるので、フラグF1,F2の状態からフ
ィルムの状態を判断することができる。
【0027】以上の手順によれば、新品のパトローネ1
0を装填してからパトローネ蓋2を閉じた場合には、そ
の閉じ動作に伴ってフィルム12が終端まで巻上げら
れ、撮影可能な状態となる。一方、撮影途中、すなわち
フィルム12が終端まで巻上げられてから当該フィルム
12の最終駒が巻戻されるまでの期間中にパトローネ蓋
2が開かれた場合には、その後のパトローネ蓋2の閉じ
動作に伴って所定量(パトローネ蓋開によって露光され
たフィルム量に相当する量であり、例えば2駒分)だけ
フィルムがパトローネ10内に巻戻される。これによ
り、確実に未露光駒にて撮影が続行できるとともに、必
要以上にフィルムが巻戻されることがなくフィルムの無
駄が防止される。また本実施例でもプリント禁止信号を
記録するようにしたので、上述と同様にパトローネ蓋開
によって露光された駒が不所望にプリントされることが
防止される。
【0028】なお以上では、パトローネ蓋開によって露
光されたフィルム量に相当する所定量をフィルム2駒分
としたが、これは上述と同様にパトローネ蓋10の位
置,大きさ、あるいはカメラ本体の構造,大きさなどに
よって異なるので、パトローネ蓋開時にフィルムがどの
程度露光されるかによって適宜決定する必要がある。た
だし、上記実施例のようにプリワインド方式のカメラで
は、未露光駒が全てパトローネから引出されているた
め、カメラ本体の背面全体を開閉する裏蓋の場合には、
撮影途中で開けた際に未露光駒が全て露光されてしまう
ので、この場合には、フィルム12を全て巻戻し、その
フィルムでの撮影は断念するしかない。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、通常巻上方式
を採用するものにおいて、フィルム初期送りが完了して
から当該フィルムの巻戻しが行われるまでの期間中にパ
トローネ蓋が開かれた場合には、その後のパトローネ蓋
の閉じ動作に伴い、パトローネ蓋開によって露光された
フィルム量に相当する所定量だけフィルムを巻上げるよ
うにしたので、確実に未露光駒にて撮影が続行できると
ともに、従来のように必要以上にフィルムが巻上げられ
ることがなくフィルムの無駄が防止される。また、フィ
ルムを上記所定量だけ巻上げる際、該当する駒に対して
プリント禁止信号を記録するようにしたので、この情報
をラボ側で読み取ることによりパトローネ蓋開によって
露光された駒が不所望にプリントされることが防止され
る。請求項2の発明によれば、プリワインド方式を採用
するものにおいて、フィルムが終端まで巻上げられてか
ら当該フィルムの最終駒が巻戻されるまでの期間中にパ
トローネ蓋が開かれた場合には、その後のパトローネ蓋
の閉じ動作に伴い、パトローネ蓋開によって露光された
フィルム量に相当する所定量だけフィルムを巻戻すとと
もに、フィルムを所定量だけ巻戻す際に、その巻戻し駒
に対してプリント禁止信号を記録するようにしたので、
上述と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図である。
【図2】第1の実施例に係るカメラの概略背面図であ
る。
【図3】本発明に係るカメラのフィルム給送制御装置の
構成を示す図である。
【図4】処理手順のフローチャートである。
【図5】第2の実施例に係るフィルム給送制御装置の構
成を示す図である。
【図6】処理手順のフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 パトローネ蓋 3 巻上スプール 4 フィルム給送モータ 5 フォトインタラプタ 6 磁気ヘッド 11 制御回路 12 モータ駆動回路 13 フィルム送り量検出回路 14 磁気記録回路 15 露出制御回路 101 フィルム給送手段 102 判定手段 103 制御手段 SW1 パトローネ蓋検知スイッチ SW2 パトローネ在否スイッチ SW3 レリーズスイッチ SW4 巻戻しスイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム給送手段を備え、パトローネ装
    填後のパトローネ蓋の閉じ動作に伴って第1の所定量の
    フィルム給送を行い、その後、各駒の撮影終了ごとにフ
    ィルムを1駒づつ巻上スプールに巻上げるカメラのフィ
    ルム給送制御装置において、 前記第1の所定量のフィルム給送が完了してから当該フ
    ィルムの巻戻しが行われるまでの期間中にパトローネ蓋
    が開かれたか否かを判定する判定手段と、 前記期間中にパトローネ蓋が開かれたと判定された場合
    には、その後のパトローネ蓋の閉じ動作に伴い、パトロ
    ーネ蓋開によって露光されたフィルム量に相当する第2
    の所定量だけフィルムを巻上げるべく前記フィルム給送
    手段を制御する制御手段と、 前記フィルムを前記第2の所定量だけ巻上げる際に、そ
    の巻上げ駒に対してプリント禁止信号を記録する記録手
    段とを具備することを特徴とするカメラのフィルム給送
    制御装置。
  2. 【請求項2】 フィルム給送手段を備え、パトローネ装
    填後のパトローネ蓋の閉じ動作に伴ってフィルムを終端
    まで巻上げ、その後、各駒の撮影終了ごとにフィルムを
    1駒づつパトローネ内に巻戻すカメラのフィルム給送制
    御装置において、 前記フィルムが終端まで巻上げられてから当該フィルム
    の最終駒が巻戻されるまでの期間中にパトローネ蓋が開
    かれたか否かを判定する判定手段と、 前記期間中にパトローネ蓋が開かれたと判定された場合
    には、その後のパトローネ蓋の閉じ動作に伴い、パトロ
    ーネ蓋開によって露光されたフィルム量に相当する所定
    量だけフィルムを巻戻すべく前記フィルム給送手段を制
    御する制御手段と、 前記フィルムを前記所定量だけ巻戻す際に、その巻戻し
    駒に対してプリント禁止信号を記録する記録手段とを具
    備することを特徴とするカメラのフィルム給送制御装
    置。
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JP2889466B2 (ja) * 1993-06-30 1999-05-10 キヤノン株式会社 カメラ

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JPH04304437A (ja) 1992-10-27

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