JPH08159024A - 斜板式圧縮機 - Google Patents
斜板式圧縮機Info
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- JPH08159024A JPH08159024A JP6305916A JP30591694A JPH08159024A JP H08159024 A JPH08159024 A JP H08159024A JP 6305916 A JP6305916 A JP 6305916A JP 30591694 A JP30591694 A JP 30591694A JP H08159024 A JPH08159024 A JP H08159024A
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- JP
- Japan
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- swash plate
- shoe
- annular band
- piston
- annular belt
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
- F04B27/1054—Actuating elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B25/00—Multi-stage pumps
- F04B25/04—Multi-stage pumps having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】斜板とシュ−との衝合摺接の円滑化を図る。
【構成】斜板４０の有効斜面４４は、ピストンの吸入行
程に対応する回転領域Ｙがシューの摺接域よりも小幅な
環状帯４４ａを存して凹刻され、環状帯４４ａの層部が
複数の小溝４７によって周方向に分断されていることに
より、斜板４０に対するシュ−の衝合打音が抑制され、
摺接面への潤沢な給油が確保される。
程に対応する回転領域Ｙがシューの摺接域よりも小幅な
環状帯４４ａを存して凹刻され、環状帯４４ａの層部が
複数の小溝４７によって周方向に分断されていることに
より、斜板４０に対するシュ−の衝合打音が抑制され、
摺接面への潤沢な給油が確保される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、斜板式圧縮機に係り、
詳しくはシュ−と摺接する斜板構造の改良に関する。
詳しくはシュ−と摺接する斜板構造の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】図５は、主として車両空調用に供されて
いる斜板式圧縮機を例示するものであって、前後複数対
のボア１１を有して対設されたシリンダブロック１０
Ａ、１０Ｂの結合部には斜板室１２が形成され、その両
外端は前後のハウジング１３、１４によって閉塞される
とともに、該シリンダブロック１０Ａ、１０Ｂの中心軸
孔に挿嵌支承された駆動軸１５には斜板１６が装着され
て、斜板室１２内に回転可能に収容されている。そして
該斜板１６にシュー１７、１７を介して係留された両頭
形のピストン１８は、斜板１６の回転揺動に伴って各ボ
ア１１内を直動するよう構成されている。
いる斜板式圧縮機を例示するものであって、前後複数対
のボア１１を有して対設されたシリンダブロック１０
Ａ、１０Ｂの結合部には斜板室１２が形成され、その両
外端は前後のハウジング１３、１４によって閉塞される
とともに、該シリンダブロック１０Ａ、１０Ｂの中心軸
孔に挿嵌支承された駆動軸１５には斜板１６が装着され
て、斜板室１２内に回転可能に収容されている。そして
該斜板１６にシュー１７、１７を介して係留された両頭
形のピストン１８は、斜板１６の回転揺動に伴って各ボ
ア１１内を直動するよう構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】さて、斜板１６の回転
揺動がシュー１７、１７を介してピストン１８の往復運
動に変換される際、圧縮側のピストン１８と係合する図
６の左側のシュー１７は、圧縮反力によって斜板１６の
有効斜面１６ａに密着されているが、一方、吸入側のピ
ストン１８と係合する同右側のシュー１７は、許容間隙
を存して実質的に有効斜面１６ａから遊離した非拘束状
態におかれている。かかる状態から死点位置を越え、シ
ュー１７を介して斜板１６の両有効斜面１６ａに作用す
る力関係が逆転されると、図のように遊離していたシュ
ー１７は自動的に有効斜面１６ａに衝合し、このような
力関係の逆転によるシュー１７の衝合は吸入末期の各ボ
ア１１において反復的に継続される。そしてこの衝合は
単に打音を発するだけにとどまらず、有効斜面１６ａに
対してエッジ当りとなる衝合形態がシュー１７の損傷を
早め、ひいては斜板１６との摺動性を著しく劣化させて
しまう。
揺動がシュー１７、１７を介してピストン１８の往復運
動に変換される際、圧縮側のピストン１８と係合する図
６の左側のシュー１７は、圧縮反力によって斜板１６の
有効斜面１６ａに密着されているが、一方、吸入側のピ
ストン１８と係合する同右側のシュー１７は、許容間隙
を存して実質的に有効斜面１６ａから遊離した非拘束状
態におかれている。かかる状態から死点位置を越え、シ
ュー１７を介して斜板１６の両有効斜面１６ａに作用す
る力関係が逆転されると、図のように遊離していたシュ
ー１７は自動的に有効斜面１６ａに衝合し、このような
力関係の逆転によるシュー１７の衝合は吸入末期の各ボ
ア１１において反復的に継続される。そしてこの衝合は
単に打音を発するだけにとどまらず、有効斜面１６ａに
対してエッジ当りとなる衝合形態がシュー１７の損傷を
早め、ひいては斜板１６との摺動性を著しく劣化させて
しまう。
【０００４】また、上記斜板式圧縮機は、斜板室１２が
吸入冷媒の流路の一部をなし、各摺動部の潤滑は専ら冷
媒ガス中の混在油粒に依存する構成であるため、斜板１
６の回転に伴う冷媒ガスの遠心方向への飛散によって、
斜板１６とシュー１７との摺接面にはとかく安定した給
油がされにくく、斜板室１２に開口する吸入孔からより
遠隔位置にあるボア１１ではその傾向が一層顕著であ
る。
吸入冷媒の流路の一部をなし、各摺動部の潤滑は専ら冷
媒ガス中の混在油粒に依存する構成であるため、斜板１
６の回転に伴う冷媒ガスの遠心方向への飛散によって、
斜板１６とシュー１７との摺接面にはとかく安定した給
油がされにくく、斜板室１２に開口する吸入孔からより
遠隔位置にあるボア１１ではその傾向が一層顕著であ
る。
【０００５】本発明は、シューと摺接する斜板構造の改
良により、打音の発生やシューの損傷を防止するととも
に、摺接面への円滑な給油を確保することを解決すべき
技術課題とするものである。
良により、打音の発生やシューの損傷を防止するととも
に、摺接面への円滑な給油を確保することを解決すべき
技術課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の圧縮機
は、前後に対設されて結合部分に斜板室を形成したシリ
ンダブロックと、上記両シリンダブロックの中心軸孔に
挿嵌支承された駆動軸と、該駆動軸に装着されて上記斜
板室内に回転可能に収容された斜板と、該斜板にシュー
を介して係留し、前後複数対のボア内を直動する両頭形
のピストンとを備えた斜板式圧縮機において、上記斜板
の有効斜面はピストンの吸入行程に対応する回転領域が
シューの摺接域よりも小幅な環状帯を存して凹刻される
とともに、該環状帯の表層部は複数の小溝によって周方
向に分断されていることを特徴としている。
は、前後に対設されて結合部分に斜板室を形成したシリ
ンダブロックと、上記両シリンダブロックの中心軸孔に
挿嵌支承された駆動軸と、該駆動軸に装着されて上記斜
板室内に回転可能に収容された斜板と、該斜板にシュー
を介して係留し、前後複数対のボア内を直動する両頭形
のピストンとを備えた斜板式圧縮機において、上記斜板
の有効斜面はピストンの吸入行程に対応する回転領域が
シューの摺接域よりも小幅な環状帯を存して凹刻される
とともに、該環状帯の表層部は複数の小溝によって周方
向に分断されていることを特徴としている。
【０００７】請求項２記載の圧縮機は、前後に対設され
て結合部分に斜板室を形成したシリンダブロックと、上
記両シリンダブロックの中心軸孔に挿嵌支承された駆動
軸と、該駆動軸に装着されて上記斜板室内に回転可能に
収容された斜板と、該斜板にシューを介して係留し、前
後複数対のボア内を直動する両頭形のピストンとを備え
た斜板式圧縮機において、上記斜板の有効斜面はピスト
ンの吸入行程に対応する回転領域がシューの摺接域より
も小幅な環状帯を存して凹刻されるとともに、該環状帯
の表面には複数個の油溜溝が刻設されていることを特徴
としている。
て結合部分に斜板室を形成したシリンダブロックと、上
記両シリンダブロックの中心軸孔に挿嵌支承された駆動
軸と、該駆動軸に装着されて上記斜板室内に回転可能に
収容された斜板と、該斜板にシューを介して係留し、前
後複数対のボア内を直動する両頭形のピストンとを備え
た斜板式圧縮機において、上記斜板の有効斜面はピスト
ンの吸入行程に対応する回転領域がシューの摺接域より
も小幅な環状帯を存して凹刻されるとともに、該環状帯
の表面には複数個の油溜溝が刻設されていることを特徴
としている。
【０００８】好適な態様において、上記環状帯の内側凹
刻域には、少なくとも上記斜板の両死点を通って軸心と
平行な面を含む位置に、該環状帯から延在する補強リブ
が形成されている。
刻域には、少なくとも上記斜板の両死点を通って軸心と
平行な面を含む位置に、該環状帯から延在する補強リブ
が形成されている。
【０００９】
【作用】本発明になる圧縮機においては、シューを介し
て斜板の有効斜面に作用する力関係の逆転期、すなわ
ち、それまで遊離していたシューが斜板の有効斜面に衝
合する際、シューの摺接域よりも小幅な環状帯を挟んだ
内外の凹刻域がシューのエッジ当りと打音の発生を阻止
して、きわめて滑らかな密合に導入くので、騒音障害や
シューの早期損傷は有効に防止される。
て斜板の有効斜面に作用する力関係の逆転期、すなわ
ち、それまで遊離していたシューが斜板の有効斜面に衝
合する際、シューの摺接域よりも小幅な環状帯を挟んだ
内外の凹刻域がシューのエッジ当りと打音の発生を阻止
して、きわめて滑らかな密合に導入くので、騒音障害や
シューの早期損傷は有効に防止される。
【００１０】しかも吸入行程中、非拘束状態のシューと
環状帯との間には微小な許容間隙が存在しているので、
斜板の内側凹刻域に付着した油成分は遠心力とウェッジ
効果により該間隙へ容易に引込まれる。とくに該環状帯
の表層部は複数の小溝によって周方向に分断されてお
り、これら小溝を介しても一層効果的に油成分が間隙内
に引込まれて安定した油膜を形成する。なお、上記小溝
に代え請求項２記載の構成のように、引込まれた油成分
を常に油溜溝に貯えるような形態を採用しても、良好な
潤滑作用を果すことができる。
環状帯との間には微小な許容間隙が存在しているので、
斜板の内側凹刻域に付着した油成分は遠心力とウェッジ
効果により該間隙へ容易に引込まれる。とくに該環状帯
の表層部は複数の小溝によって周方向に分断されてお
り、これら小溝を介しても一層効果的に油成分が間隙内
に引込まれて安定した油膜を形成する。なお、上記小溝
に代え請求項２記載の構成のように、引込まれた油成分
を常に油溜溝に貯えるような形態を採用しても、良好な
潤滑作用を果すことができる。
【００１１】また、斜板のボス部に一体状に傾設された
板状部は、上記環状帯の内外に存在する凹刻域によって
大きく減量されているが、内側凹刻域に設けられた請求
項３記載の補強リブによって、耐圧強度は十分保証され
る。
板状部は、上記環状帯の内外に存在する凹刻域によって
大きく減量されているが、内側凹刻域に設けられた請求
項３記載の補強リブによって、耐圧強度は十分保証され
る。
【００１２】
【実施例】以下、図に基づいて本発明の実施例を具体的
に説明する。なお、本発明の斜板式圧縮機は、図５に掲
記した従来の圧縮機と基本的構成において変るところは
ないので、引用する同種の部品には同一符号を付して、
本発明の特徴的な存在である主として斜板について説明
する。
に説明する。なお、本発明の斜板式圧縮機は、図５に掲
記した従来の圧縮機と基本的構成において変るところは
ないので、引用する同種の部品には同一符号を付して、
本発明の特徴的な存在である主として斜板について説明
する。
【００１３】図１、図３及び図４において、斜板４０は
駆動軸１５との嵌合孔を備えた前後のボス部４１と、該
ボス部４１に一体的に傾設された板状部４３とからな
り、該板状部４３を構成する互いに平行な２平面の外周
部分は、実質的にシュー１７と摺接する有効斜面４４を
形成している。そして斜板４０の両死点を通って軸心と
平行な面Ｄ−Ｄに対してピストン１８の吸入行程に対応
する回転領域Ｙの両有効斜面４４は、シュー１７との摺
接域よりも小幅な環状帯４４ａを存して凹刻（図１に斜
線で表示）されており、環状帯４４ａの内側凹刻域４５
ａには少なくとも上記両死点を通って軸心と平行な面Ｄ
−Ｄを含む位置に該環状帯４４ａから求心方向に延在す
る補強リブ４６が形成されている。そして該環状帯４４
ａの表層部は複数の小溝４７によって周方向に分断され
ている。
駆動軸１５との嵌合孔を備えた前後のボス部４１と、該
ボス部４１に一体的に傾設された板状部４３とからな
り、該板状部４３を構成する互いに平行な２平面の外周
部分は、実質的にシュー１７と摺接する有効斜面４４を
形成している。そして斜板４０の両死点を通って軸心と
平行な面Ｄ−Ｄに対してピストン１８の吸入行程に対応
する回転領域Ｙの両有効斜面４４は、シュー１７との摺
接域よりも小幅な環状帯４４ａを存して凹刻（図１に斜
線で表示）されており、環状帯４４ａの内側凹刻域４５
ａには少なくとも上記両死点を通って軸心と平行な面Ｄ
−Ｄを含む位置に該環状帯４４ａから求心方向に延在す
る補強リブ４６が形成されている。そして該環状帯４４
ａの表層部は複数の小溝４７によって周方向に分断され
ている。
【００１４】したがって、吸入行程中のピストン１８と
係合するシュー１７は、実質的に斜板４０の有効斜面４
４から遊離した非拘束状態にあり、一方、該シュー１７
に斜板４０を挟んで対向し、圧縮行程中のピストン１８
と係合するシュー１７は、圧縮反力により該有効斜面４
４に密着した状態におかれているが、斜板４０の回転が
死点位置を越え、前後対のボア内圧力がシュー１７を介
して両有効斜面４４に対抗的に作用する力関係が逆転さ
れると、それまで非拘束状態にあったシュー１７は自動
的に有効斜面４４に衝合される。
係合するシュー１７は、実質的に斜板４０の有効斜面４
４から遊離した非拘束状態にあり、一方、該シュー１７
に斜板４０を挟んで対向し、圧縮行程中のピストン１８
と係合するシュー１７は、圧縮反力により該有効斜面４
４に密着した状態におかれているが、斜板４０の回転が
死点位置を越え、前後対のボア内圧力がシュー１７を介
して両有効斜面４４に対抗的に作用する力関係が逆転さ
れると、それまで非拘束状態にあったシュー１７は自動
的に有効斜面４４に衝合される。
【００１５】しかし図１に示すピストン１８の吸入行程
に対応する領域Ｙは、このような両有効斜面４４に作用
する力関係の逆転期を含んで設定されており、図４から
理解されるように、シュー１７の摺接域よりも小幅な環
状帯４４ａを挟んだ内外の凹刻域４５ａ、４５ｂがシュ
ー１７のエッジ当りと打音の発生を阻止して、きわめて
滑らかな密合に導くので、騒音障害やシュー１７の早期
損傷は有効に防止される。
に対応する領域Ｙは、このような両有効斜面４４に作用
する力関係の逆転期を含んで設定されており、図４から
理解されるように、シュー１７の摺接域よりも小幅な環
状帯４４ａを挟んだ内外の凹刻域４５ａ、４５ｂがシュ
ー１７のエッジ当りと打音の発生を阻止して、きわめて
滑らかな密合に導くので、騒音障害やシュー１７の早期
損傷は有効に防止される。
【００１６】そして吸入行程中、非拘束状態のシュー１
７と環状帯４４ａとの間には微小な許容間隙が存在して
いるので、吸入冷媒から物理的に分離されて内側凹刻域
４５ａに付着した油成分は、遠心力とウェッジ効果によ
り該間隙へ容易に引込まれる。とくに該環状帯４４ａの
表層部は複数の小溝４７によって周方向に分断されてお
り、これら小溝４７を介しても効率的に油成分が間隙内
に引込まれるので、安定した油膜が形成される。
７と環状帯４４ａとの間には微小な許容間隙が存在して
いるので、吸入冷媒から物理的に分離されて内側凹刻域
４５ａに付着した油成分は、遠心力とウェッジ効果によ
り該間隙へ容易に引込まれる。とくに該環状帯４４ａの
表層部は複数の小溝４７によって周方向に分断されてお
り、これら小溝４７を介しても効率的に油成分が間隙内
に引込まれるので、安定した油膜が形成される。
【００１７】また、斜板４０のボス部に一体状に傾設さ
れた板状部４３は、上記環状帯４４ａの内外に存在する
凹刻域４５ａ、４５ｂにより減量されて軽量化に大きく
貢献しているが、内部凹刻域４５ａのとくに上記斜板４
０の両死点を通って軸心と平行な面Ｄ−Ｄを含む位置に
設けられた補強リブ４６によって、耐圧強度は十分に保
証される。
れた板状部４３は、上記環状帯４４ａの内外に存在する
凹刻域４５ａ、４５ｂにより減量されて軽量化に大きく
貢献しているが、内部凹刻域４５ａのとくに上記斜板４
０の両死点を通って軸心と平行な面Ｄ−Ｄを含む位置に
設けられた補強リブ４６によって、耐圧強度は十分に保
証される。
【００１８】図２は本発明の他の実施例を示すもので、
本例においては前実施例の小溝４７に代え、環状帯４４
ａの表面に周方向に沿って適数個の油溜溝４８が刻設さ
れており、他の構成については前実施例と全く同様であ
る。なお、油溜溝４８は図のような複数個に限るもので
なく、幾分長めの油溜溝４８を１個形成して実施するこ
ともできる。
本例においては前実施例の小溝４７に代え、環状帯４４
ａの表面に周方向に沿って適数個の油溜溝４８が刻設さ
れており、他の構成については前実施例と全く同様であ
る。なお、油溜溝４８は図のような複数個に限るもので
なく、幾分長めの油溜溝４８を１個形成して実施するこ
ともできる。
【００１９】したがって、上述のように内側凹刻域４５
ａから遠心力とウェッジ効果により環状帯４４ａの表面
部に引込まれた油成分は該油溜溝４８に貯えられ、斜板
４０の回転に伴ってシュ−１７との摺接界面に常に良好
な油膜を形成する。また、斜板４０の回転中、シュ−１
７を介して作用する摩擦力はピストン１８に微妙な転動
を促し、この転動はピストン１８の腹部内壁に形成され
た対の逃げ面（図示せず）が、斜板４０の外周面４９と
衝合することにより規制されているが、かかる斜板４０
とピストン１８との摺動抵抗は動力損失に少なからぬ影
響を与えている。しかし上記外側凹刻域４５ｂの形成に
より、該外周面４９の幅寸法はほぼ全周にわたって大き
く削減されているので、上記逃げ面との接触面積の縮小
分に応じた消費動力の低減が期待できる。
ａから遠心力とウェッジ効果により環状帯４４ａの表面
部に引込まれた油成分は該油溜溝４８に貯えられ、斜板
４０の回転に伴ってシュ−１７との摺接界面に常に良好
な油膜を形成する。また、斜板４０の回転中、シュ−１
７を介して作用する摩擦力はピストン１８に微妙な転動
を促し、この転動はピストン１８の腹部内壁に形成され
た対の逃げ面（図示せず）が、斜板４０の外周面４９と
衝合することにより規制されているが、かかる斜板４０
とピストン１８との摺動抵抗は動力損失に少なからぬ影
響を与えている。しかし上記外側凹刻域４５ｂの形成に
より、該外周面４９の幅寸法はほぼ全周にわたって大き
く削減されているので、上記逃げ面との接触面積の縮小
分に応じた消費動力の低減が期待できる。
【００２０】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、特許請
求の範囲に記載の構成を有するものであるから、以下に
掲記する優れた効果を奏する。 （１）反復継続される斜板とシュ−との衝合打音が抑制
されると同時に、シュ−の耐用性が格段と向上される。 （２）斜板とシューとの摺接面に対する給油が潤沢とな
って、焼付きや偏摩耗が有効に防止される。 （３）副産物的である減量が強度を損うことなく圧縮機
の軽量化に著しく貢献する。 （４）斜板とピストンとの摺動抵抗が縮減されて消費動
力の低減が期待できる。
求の範囲に記載の構成を有するものであるから、以下に
掲記する優れた効果を奏する。 （１）反復継続される斜板とシュ−との衝合打音が抑制
されると同時に、シュ−の耐用性が格段と向上される。 （２）斜板とシューとの摺接面に対する給油が潤沢とな
って、焼付きや偏摩耗が有効に防止される。 （３）副産物的である減量が強度を損うことなく圧縮機
の軽量化に著しく貢献する。 （４）斜板とピストンとの摺動抵抗が縮減されて消費動
力の低減が期待できる。
【図１】本発明の圧縮機のとくに斜板の実施例を示す側
面図。
面図。
【図２】同じく斜板の他の実施例を示す側面図。
【図３】同じく斜板の正面図。
【図４】同じく斜板の断面図。
【図５】従来の斜板式圧縮機の全容を示す断面図。
【図６】同じく斜板とシュ−との関係を示す説明図。
１０Ａ、１０Ｂはシリンダブロック、１２は斜板室、１
５は駆動軸、１７はシュ−、１８はピストン、４０は斜
板、４４は有効斜面、４４ａは環状帯、４５ａ、４５ｂ
は凹刻域、４６は補強リブ、４７は小溝、４８は油溜溝
５は駆動軸、１７はシュ−、１８はピストン、４０は斜
板、４４は有効斜面、４４ａは環状帯、４５ａ、４５ｂ
は凹刻域、４６は補強リブ、４７は小溝、４８は油溜溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横井 雅宣 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (3)
- 【請求項１】前後に対設されて結合部分に斜板室を形成
したシリンダブロックと、上記両シリンダブロックの中
心軸孔に挿嵌支承された駆動軸と、該駆動軸に装着され
て上記斜板室内に回転可能に収容された斜板と、該斜板
にシューを介して係留し、前後複数対のボア内を直動す
る両頭形のピストンとを備えた斜板式圧縮機において、
上記斜板の有効斜面はピストンの吸入行程に対応する回
転領域がシューの摺接域よりも小幅な環状帯を存して凹
刻されるとともに、該環状帯の表層部は複数の小溝によ
って周方向に分断されていることを特徴とする斜板式圧
縮機。 - 【請求項２】前後に対設されて結合部分に斜板室を形成
したシリンダブロックと、上記両シリンダブロックの中
心軸孔に挿嵌支承された駆動軸と、該駆動軸に装着され
て上記斜板室内に回転可能に収容された斜板と、該斜板
にシューを介して係留し、前後複数対のボア内を直動す
る両頭形のピストンとを備えた斜板式圧縮機において、
上記斜板の有効斜面はピストンの吸入行程に対応する回
転領域がシューの摺接域よりも小幅な環状帯を存して凹
刻されるとともに、該環状帯の表面には複数個の油溜溝
が刻設されていることを特徴とする斜板式圧縮機。 - 【請求項３】上記環状帯の内側凹刻域には、少なくとも
上記斜板の両死点を通って軸心と平行な面を含む位置
に、該環状帯から延在する補強リブが形成されている請
求項１又は２記載の圧縮機。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6305916A JPH08159024A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 斜板式圧縮機 |
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