JPH0815854A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0815854A
JPH0815854A JP15013094A JP15013094A JPH0815854A JP H0815854 A JPH0815854 A JP H0815854A JP 15013094 A JP15013094 A JP 15013094A JP 15013094 A JP15013094 A JP 15013094A JP H0815854 A JPH0815854 A JP H0815854A
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JP
Japan
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pattern
inspection
reticle
patterns
semiconductor device
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JP15013094A
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Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
Kenji Nakagawa
健二 中川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70605Workpiece metrology
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    • GPHYSICS
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】露光マスクを使用してレジストを露光する工程
を含む半導体装置の製造方法に関し、レベリング合わせ
を容易にするとともに、レベリング合わせの際の最適フ
ォーカスの判断をより客観的に行うこと。 【構成】半導体集積回路領域の周囲のダイシングライン
領域に形成され、かつ焦点ズレの大きさによって転写形
状が変化する大きさを有する検査パターンを備えたレチ
クルを使用してレジストを露光する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、より詳しくは、露光マスクを使用してレジスト
を露光する工程を含む半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(LSI)の製造にはフ
ォトリソグラフィーによる膜のパターニング工程が必要
となる。フォトリソグラフィーにおいては、LSIの微
細化のために縮小投影露光法が使用される。その解像度
を向上する手段として、i線(365nm)などを使用す
る露光波長の短波長化や投影レンズの高開口数化が採用
されている。
【0003】その露光は、図17(a) に示すようにLS
Iパターン領域101 とその周囲のダイシングライン領域
102 を有するレチクルを使用して、図17(b) に示すよ
うなウェハ103 上に複数のLSIパターン104 を露光す
る。露光装置の焦点深度は、開口数(NA)を高くし、
さらに、波長を短くすることによって小さくなるといっ
た関係があるために、被露光体であるウェハ上のレジス
トと光の結像点とを高精度に合わせる必要がある。
【0004】焦点は、1つのLSIの回路パターンの全
域(以下に露光領域とも呼ぶ)で合わせる必要がある。
このような位置合わせ作業はレベリング合わせと呼ばれ
る。レベリング合わせは、LSIパターンの1回目の露
光の前になされる作業であって、1度なされると、それ
以降に行われないのが一般的である。レベリング合わせ
は次のような(1) 〜(4) の手順による。
【0005】(1)ウェハを載せるステージの傾斜量を変
え、その傾斜量を異ならせた複数のLSIパターンをウ
ェハ上のレジストに露光する。その傾斜量を変えること
によりパターンのフォーカスが異なるので、露光にはジ
ャストフォーカス、デフォーカスが生じる。 (2)レジストを現像し、各露光領域内の四隅にあるパタ
ーンの形状を見てフォーカスの変化量を知り、これによ
り最適フォーカス値を決定する。
【0006】(3)複数点の最適フォーカス値に基づいて
結像面とウェハ表面の相対的な傾斜量を求める。 (4)求めた傾斜量を露光装置に入力してステージの傾斜
量を調整し、これにより通常の露光可能な状態にする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したレベ
リング合わせを行った後に、長期に渡って露光装置を使
用すると、ステージの状態が徐々に又は急激に変化し
て、その傾斜量がズレることがある。そこで、現像後に
露光領域内の四隅のパターン形状の良し悪しをみて傾斜
が適当であるかどうかを判断している。
【0008】ところが、LSIの回路パターンは、露光
領域の四隅で同じパターンであるとは限らないので、相
対的にどのパターンの形状が良いかどうかは判別しにく
く、しかも、露光領域の四隅のパターンはその位置的関
係から比較し難い。したがって、四隅のパターンの相対
的な判断は、測長によることになる。従って、レベリン
グ合わせの作業は煩雑となり、長い時間を要するといっ
た問題がある。
【0009】また、レベリング合わせの際に最適フォー
カスかどうかを判断することは作業者の経験に依存す
る。従って、作業者の技量の相違によっては、ステージ
の傾斜量が最適でなくてもその状態を見逃すこともあ
り、そのまま次の工程に入り、最後のLSI回路試験の
際に不良が発見されてしまう。これにより歩留りが低下
するといった問題がある。
【0010】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、レベリング合わせを容易にするととも
に、レベリング合わせの際の最適フォーカスの判断をよ
り客観的に行うことができる露光工程を含む半導体装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1に
例示するように、半導体集積回路領域の周囲のダイシン
グライン領域に複数形成され、かつ焦点ズレの大きさに
よって転写形状が変化する大きさを有する検査パターン
を備えたレチクルを使用してレジストを露光する工程を
有することを特徴とする半導体装置の製造方法によって
解決する。
【0012】前記レチクルの前記検査パターンは、ステ
ップアンドリピートによってウェハのダイシングライン
の交差部分又はその近傍に多重に露光されて重ならない
位置に形成されていることを特徴とする半導体装置の製
造方法によって形成する。図13に例示するように、前
記ダイシングラインの交差部分に多重に露光されて形成
される複数の前記検査パターンは、前記レチクルでの配
置関係に対応して配置されていることを特徴とする半導
体装置の製造方法によって解決する。
【0013】図3、図16に例示するように、前記検査
パターンは、前記ウェハ上で縦横方向又は並列に配置さ
れることを特徴とする半導体装置の製造方法によって解
決する。図10に例示するように、前記レチクルでの前
記検査パターンは菱形となっていることを特徴とする半
導体装置の製造方法によって解決する。
【0014】図6、図7に例示するように、前記レチク
ルでの前記検査パターンは、前記半導体集積回路領域に
おけるパターンの一部と同じ形状を有していることを特
徴とする半導体装置の製造方法によって解決する。図3
に例示するように、前記レチクルでの前記検査パターン
の周囲には、遮光材料よりなるマスキングパターンが形
成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法に
よって解決する。
【0015】図8に例示するように、前記レチクルの検
査パターンの位置はレチクル毎に相違することを特徴と
する半導体装置の製造方法によって解決する。図11に
例示するように、前記レチクルの前記検査パターンの近
傍には、パターン形状の変化量の目安となってパターン
形状の変化によっても尺度が変わらない複数の付属パタ
ーンが形成されていることを特徴とする半導体装置の製
造方法によって解決する。
【0016】図12に例示するように、前記レチクルの
前記検査パターンの近傍には、前記検査パターンの位置
によって形状の異なる識別用のパターンが形成されてい
ることを特徴とする半導体装置の製造方法によって解決
する。図14、図15に例示するように、前記レチクル
の前記検査パターンは、間隔を有する複数のパターンの
組み合わせから構成されていることを特徴とする半導体
装置の製造方法によって解決する。
【0017】
【作 用】本発明によれば、ダイシングライン領域に複
数形成され、かつ焦点ズレの大きさによって転写形状が
変化する大きさを有する検査パターンを備えたレチクル
を使用している。このため、1枚のレチクル(マスク)
を使用して1枚のウェハ上のレジストに半導体集積回路
パターンを繰り返し露光する場合に、ウェハ上のダイシ
ングラインには、露光を繰り返す毎にダイシングライン
の上には検査パターンが間隔をおいて追加されて転写さ
れることになり、ダイシングライン上での複数の検査パ
ターンの形状や大きさを比較すれば、焦点のズレが視覚
的に認識される。これにより、ウェハの傾斜量が許容で
きない範囲にあるかどうかの判断が容易になり、レベリ
ング合わせが簡単に行える。しかも、複数の検査パター
ンの形状や大きさの比較により最適フォーカスかどうか
の判断が容易に、かつ客観的になされる。
【0018】レチクルでの検査パターンは、ウェハ上の
ダイシングライン上、好ましくはダイシングラインの交
差部分かその周辺に重ならないように転写されるように
配置される。これにより、顕微鏡の狭い視野内で、複数
の検査パターンは一目で比較される。ウェハ上のダイシ
ングの交差部分に形成される複数の検査パターンの配置
をレチクルでの検査パターンと同じような配置関係にす
る。これにより、レチクルと対応関係がつきやすくな
り、焦点のズレの方向の判断が容易になる。
【0019】ウェハ上での複数の検査パターンは、マト
リクス状又は並列に配置することによって比較し易くな
る。ところで、レチクルでの検査パターンに次のような
特徴を与えることにより、焦点のズレの有無の判断が容
易になる。第1に、レチクルでの検査パターンを菱形に
すると、ウェハ上での転写後の形状の変化程度の判断が
容易になる。
【0020】第2に、レチクルでの検査パターンを半導
体集積回路のパターンの一部と同じ形状にすると、半導
体集積回路での形状の変化も合わせて推定することが可
能になる。第3に、レチクルでの検査パターンの周囲に
遮光材料よりなるマスキングパターンを形成すると、ウ
ェハ上のレジストに既に露光された検査パターンが再度
露光されたり、或いはこれから露光しようとする検査パ
ターンの領域に光を当てることが防止される。
【0021】第4に、レチクルの検査パターンの位置は
レチクル毎に相違させると、層数毎の焦点のズレの判断
がし易くなり、ウェハの傾斜量の急激な増加の発生を容
易に認識できる。第5に、レチクルの検査パターンの近
傍には、パターン形状の変化量の目安となってパターン
形状の変化によっても尺度が変わらない複数の付属パタ
ーンを形成する。これにより、検査パターンの形状の変
化が容易に認識できる。
【0022】第6に、レチクルの検査パターンの近傍
に、検査パターンの位置によって形状の異なる識別用の
パターンを形成する。これにより、レチクルの検査パタ
ーンとウェハ上の検査パターンとの対応が付けやすくな
る。第7に、レチクルの検査パターンを、間隔を有する
複数のパターンの組み合わせから構成する。これによ
り、パターンの繋がり状態によって焦点のズレが判断さ
れる。
【0023】なお、以上の説明のレチクルの他に、若干
の機能的相違によって「マスク」と呼ばれる場合もある
が、この場合も本発明ではレチクルに含めることにす
る。このようなマスクによっても同様な構成によって同
様な作用効果が得られる。
【0024】
【実施例】図1、図2(a),(b) は、本発明の原理的な実
施例を示す構成図である。図1において、X方向及びY
方向に移動可能なステージ1の上にはシリコン、ガリウ
ム砒素等よりなるウェハ2が載置され、そのウェハ2に
は、レジスト3が塗布されている。また、その上方には
光学系機器4を介してレチクル(機能的相違によって露
光マスクと呼ばれる場合もある)5が載置される。
【0025】そのレチクル5は、図1及び図2(a) に示
すように、透明基板6の上に形成されたLSIパターン
領域7とその周囲のダイシングライン領域8とを有し、
そのダイシングライン領域8内には、それぞれフォーカ
ス状態を検査するための検査パターン9が形成されてい
る。レチクル5での検査パターン9の形状は全て同じで
あり、レジスト3に転写された状態でフォーカスのズレ
やその大きさに依存するようになっている。なお、検査
パターン9の形成位置は特に限定されないが、検査のし
易さを考慮するとLSIパターン領域7の四つの角に近
い部分にあるのが好ましい。
【0026】なお、レチクル5のダイシングライン領域
8には、位置合わせのためのアライメントマークが形成
されることがあるが、そのアライメントマークのパター
ン幅は数十μmと大きく、転写後のパターン形状にフォ
ーカス依存性はない。ウェハ2に塗布されたレジスト3
がポジ型の場合には、ダイシングライン領域8は光を透
過する領域であり、その中の検査パターン9は遮光材料
から形成されている。レジスト3がネガ型の場合には、
その反対に、ダイシングライン領域8には遮光材料膜が
形成され、そこには開口された検査パターン9が存在す
る。
【0027】なお、透明基板の材料は例えば石英であ
り、その遮光材料は例えばクロムである。このような装
置を使用することにより、1枚のレチクル5を使用して
1枚のウェハ2上のレジスト3に半導体集積回路パター
ンを繰り返し露光する場合には、ステージ1をステップ
移動させながらその露光を繰り返す。そのような露光を
終えた後に、レジスト3を現像すると、図1(b) に例示
するようなレジスト3からなるLSIパターン11が複
数形成される。そのレジスト3のLSIパターン11
は、レチクル5のLSIパターン7を縮小して転写した
ものである。そして、LSIパターン11及びその周囲
の検査パターン12をマスクにしてウェハ2上の膜(不
図示)をパターニングすることになる。その膜は、導
体、半導体、絶縁体の何れかから構成される。
【0028】ところで、本発明では、図2(a) に示すよ
うにレチクル5のLSIパターン7の四つの角の近傍に
はそれぞれ同一形状の検査パターン9が形成されてい
る。このため、レジスト3からなるLSIパターン11
の四つの角の近傍のダイシングライン13には、露光を
繰り返す毎に追加されて転写された検査パターン12が
間隔をおいて複数存在することになり、ダイシングライ
ン13上での複数の検査パターン12の形状や大きさを
比較すれば、焦点のズレが視覚的に認識される。
【0029】その検査用パターン12は、図2(b) に示
すように、露光を繰り返す毎に追加された複数の検査パ
ターン12が、ダイシングライン13上で集まって存在
することになる。ダイシングライン13上で検査パター
ン12が集まる領域は特に限定されないが、ダイシング
ライン13の交差領域又はその近傍が望ましい。従っ
て、電子顕微鏡のように視野の狭い観察装置を用いて検
査する場合でも、多重露光によって形成された複数の検
査パターン12が客観的に一目で観察される。
【0030】また、スクライブライン13上に、好まし
くはスクライブライン13の交差領域又はその近傍に存
在する4つの検査パターン12は同じ形状であるので、
各検査パターン12の相対的な形状の差が一目で判別し
易くなり、焦点ズレによる検査パターン12の形状の変
化が容易に判別できる。従って、複数の検査パターン1
2の長さを個々に図って差を求めるといった手間が不必
要になり、検査の能率、ひいてはレベリング合わせの効
率が良くなる。
【0031】レチクル5での検査パターン9の位置は、
ウェハ2のスクライブライン13上に転写される検査パ
ターン12の間の距離が約数十μmとなるように設計す
る必要がある。この程度の距離があれば、ウェハ2の傾
斜に依存する焦点の違いが検査パターン12の形状の差
となって現れる。そして、4つの検査パターン12のう
ち幾つかが崩れている場合に、その崩れた検査パターン
12の存在位置や方向によって、ウェハ2の傾斜方向が
わかり、その検査パターン12の崩れの程度によってウ
ェハ傾斜の程度が推測される。
【0032】以上の原理に従ってレチクルの検査用パタ
ーンとレジストに転写される検査パターンの具体的な例
を以下に説明する。 (第1例)図3(a) は、本発明に使用されるレチクルの
第1例を示す平面図、図3(b) は、そのレチクルを用い
てウェハ上に形成されたレジストのパターンを示す平面
図である。
【0033】図3(a) に示すレチクル15は、LSIパ
ターン16の周囲のダイシングライン領域17に形成さ
れる4つの検査パターン18a〜18dは、LSIパタ
ーン16の両側であって四つの角の近傍に存在する。そ
れらの検査パターン18a〜18dは、フォーカス依存
性のある大きさ、形状を有している。この実施例では、
図3(b) に示すようにジャストフォーカスの状態(焦点
ズレの無い状態)でレジストに形成される検査パターン
21の幅が0.5μm、長さが10μmの直線状になる
ように形成される。
【0034】1枚のレチクル15を使用してステージを
X方向、Y方向に段階的に移動させて繰り返し露光する
場合に、ダイシングライン領域17が重ねてレジストに
露光される。このために、検査パターン18a〜18d
のさらに外側方には、遮光膜よりなるマスキングパター
ン19が必要となる。このマスキングパターン19によ
り、レジスト3に既に露光された検査パターンが露光に
よって消滅することが防止され、或いはこれから検査パ
ターンを形成しようとする領域への露光が防止される。
【0035】マスキングパターン19の大きさは、LS
Iパターン16を露光する際にスクライブライン領域内
に形成される他の検査パターンを完全に覆う大きさ、例
えば2μm×12μmの長方形とする。なお、ダイシン
グライン領域17の周囲にはダイシングライン領域17
から外側に光が漏れないようにするための枠状のマスキ
ング20が形成されている。
【0036】このようなレチクル15を使用してウェハ
上のレジストを露光、現像したところ、図3(b) に示す
ように、LSIパターン22を囲むダイシングライン領
域23の交差部分の近傍には4つの検査パターン21a
〜21dが存在した。その検査パターン21a〜21d
はレジストからなるパターンである(次の第2例も同
じ)。なお、図3(b) において、一点鎖線はダイシング
ライン領域23上でのマスキングパターン19に対応す
る位置を示している。
【0037】各検査パターン21a〜21dの形状に違
いは、顕微鏡の視野領域で一度に観察できる。そして、
それらの検査パターン21a〜21dの形状に違いがあ
り、形状が崩れている検査パターン21a〜21dが存
在する場合には、ウェハ2には傾斜が存在してレベリン
グ合わせが適正になされていないと判断する。その傾斜
方向の決定は、LSIパターン22を中心にして決め
る。例えば、図3(b) において、検査パターン21a〜
21dのうちいくつかの形状が崩れている場合には、こ
れをレチクル15の検査パターン18の位置に対応させ
てウェハの傾斜方向を決定する。
【0038】なお、この例に示したレチクル15上での
4つの検査パターン18a〜18dは、LSIパターン
16の角の近傍でなくてもよい。近傍でない場合には、
LSIパターン16の側方に形成される2つの検査パタ
ーンの間隔は、転写後に顕微鏡の視野の中に入る大きさ
に形成される。 (第2例)第2例のレチクルでの検査パターンの配置領
域は第1例と異なってLSIパターンの斜め方向に存在
する。
【0039】図4(a) はレチクル25でのパターンの平
面的な配置を示し、検査パターン26a〜26dとマス
キングパターン28a〜28d以外の構成は第1例と同
じである。図3と同じ符号は同じ要素を示している。図
4(a) において、ダイシングライン領域17において、
四角いLSIパターン16の4つの角のほぼ斜め方向に
はそれぞれ検査パターン形成領域27があり、それらの
検査パターン形成領域27はダイシング方向に4つに区
画され、そのうちLSIパターン16に最も近い部分に
はそれぞれ検査パターン26a〜26dが形成されてい
る。検査パターン26a〜26dは同じ形状を有し、第
1例と同様にフォーカス依存性のある大きさ、形状を有
している。
【0040】また、4つに区画された検査パターン形成
領域27のうちの検査パターン26a〜26dのない部
分には、L字状のマスキングパターン28a〜28dが
形成されている。そのマスキングパターン28a〜28
dにより、既にレジストに露光された検査パターンの消
滅が防止され、或いは検査パターンを形成しようとする
領域への不要な露光が防止される。
【0041】検査パターン形成領域27はダイシングラ
イン領域17の幅よりも狭い面積に形成され、レジスト
に転写された状態で少なくとも1辺が100μmの四角
形内に収まるようにする。このようなレチクル25を使
用してウェハ2上のレジスト3を露光、現像したとこ
ろ、図4(b) に示すように、レジスト3にはLSIパタ
ーン30が形成されるとともに、ダイシングライン領域
29の交差部分には4つの検査パターン31a〜31d
が存在した。なお、一点鎖線はダイシングライン領域2
9でのマスキングパターン28a〜28dの配置部分を
示している。
【0042】ウェハ2上のダイシングライン領域29の
交差部分に形成された4つの検査パターン31a〜31
dは顕微鏡の視野領域内に存在し、それらの相違は一度
に観察できる。そして、検査パターン31a〜31dの
形状に違いがある場合には、そのウェハが傾斜してレベ
リング合わせが適正になされていないことになる。 (第3例)第3例のレチクルでの検査パターンは光透過
部分となっている。
【0043】図5(a) はレチクル35でのパターン形状
を示し、検査パターン36a〜36dとマスキングパタ
ーン37a〜37d以外の構成は第1例及び第2例と同
じである。図3と同じ符号は同じ要素を示している。図
5(a) において、ダイシングライン領域17において、
四角いLSIパターンのほぼ斜め方向にはそれぞれ検査
パターン形成領域があり、その検査パターン形成領域は
マスキングパターン37a〜37dによって覆われてい
る。
【0044】マスキングパターン37a〜37dを仮想
線によってダイシング方向に4つに区画し、そのうちL
SIパターン16に最も近い部分にはそれぞれ検査パタ
ーン36a〜36dが開口されている。それらの検査パ
ターン36a〜36dは同じ形状を有し、フォーカス依
存性のある大きさと形状を有している。そのマスキング
パターン37a〜37dにより、既に露光された検査パ
ターンが2度目の露光によって消滅することが防止さ
れ、或いは検査パターンをこれから形成しようとする領
域への余分な光照射が防止される。
【0045】このようなレチクル35を使用してウェハ
2上のレジスト3を露光、現像したところ、図5(b) に
示すように、LSIパターン40がダイシングライン領
域39を挟んでマトリクス状に形成された。また、ダイ
シングライン領域39の交差部分の中央には四角形にレ
ジスト3が残り、その中には開口された4つの検査パタ
ーン40a〜40dが形成された。
【0046】ダイシングライン領域39の交差部分にあ
る4つの検査パターン40a〜40dの形状の相対的な
違いは顕微鏡の視野内で一度に観察できる。そして、そ
れぞれの検査パターンの形状に違いがある場合には、ウ
ェハ2が傾斜してレベリング合わせが適正でないことが
わかる。また、この例によれば、ウェハ2上のダイシン
グライン領域39の交差領域に形成されたレジスト3の
パターンは例えば1辺が100μmの四角であって、微
細な検査パターン40a〜40dは開口パターンであ
る。従って、それらの検査パターン40a〜40dは、
後の工程でエッチングされて無くなったり、剥離するこ
とは殆どない。
【0047】これに対して、第1例、第2例に示した検
査パターン21a〜21d、31a〜31dは、それ自
体でレジスト3から形成されて微細なので、剥がれる危
険性があり、剥がれた検査パターン21a〜21d、3
1a〜31dがLSIパターン22,30の上に付着す
るとその後に形成されるパターンに欠陥が生じることに
なり、歩留り低下の原因になる。 (第4例)上記した3つの例を示す図では、線状の検査
パターンを示している。その他の検査パターンの形状と
しては、図6に示すような波形であったり、図7に示す
ような略凸状であってもよく、特に形状は限定されな
い。
【0048】図6の検査パターン41は、LSI内でフ
ィールド酸化膜によって素子分離される活性領域に使用
されるパターン形状である。また、図7の検査パターン
42は、トランジスタのゲート電極のパターン形状であ
る。LSIの製造工程においてはこのように各種のパタ
ーンが形成されるので、ダイシングライン領域の交差部
分には露光工程に合った形状の検査パターンを形成する
方が良い。
【0049】そして、レチクルの検査パターンの形状と
配置を、例えば図8(a) 〜図8(d)のようにレチクル毎
に異ならせて配置する。それらの図において、4つのレ
チクル43a〜43dにおけるLSIパターン44a〜
44dの四つの角の近傍には、それぞれ同じ位置に検査
パターン形成領域45〜48が確保されている。それら
の検査パターン形成領域45〜48はダイシング方向に
4つに区分される。
【0050】図8(a) に示す第1のレチクル43aの検
査パターン49は、半導体集積回路内の活性領域と同じ
波形状に形成されている。また、その検査パターン49
は検査パターン形成領域45のうち図中左斜め上にある
区分内に存在し、かつその区分内のうち最もLSIパタ
ーン44aに近い部分に形成され、その区分の残りの部
分にはマスキングパターン50が形成されている。
【0051】図8(b) に示す第2のレチクル43bの検
査パターン51は、トランジスタのゲート電極と同じ形
状に形成され、しかも、検査パターン形成領域46のう
ち図中左斜め下にある区分内に形成されている。また、
その検査パターン51は、その区分内の最もLSIパタ
ーン44bに近い部分に形成され、その区分の残りの部
分にはマスキングパターン52が形成されている。
【0052】図8(c) に示す第3のレチクル43cの検
査パターン53は、半導体集積回路内のビアホールと同
じ形状に形成され、しかも、検査パターン形成領域47
の図中右上の区画を覆うマスキングパターン54のうち
最もLSIパターン44cに近い部分に開口されてい
る。図8(d) に示す第4のレチクル43dの検査パター
ン55は、半導体集積回路の配線の一部と同じ形状に形
成され、しかも、検査パターン形成領域48のうち図中
右斜め下にある区分内に形成されている。また、その検
査パターン55は、その区分内で最もLSIパターン4
4dに近い部分に形成され、その区分内の残りの部分に
はマスキングパターン56が形成されている。
【0053】上記した4つのレチクル43a〜43dを
使用してウェハ2表面のレジスト3を露光、現像し、さ
らに下地膜のエッチングし、レジストを除去し、導体、
半導体、絶縁体いずれかの膜の形成といった工程を繰り
返して通常のLSI製造プロセスを経る。これにより、
図9に示すようなウェハ2上のダイシングライン領域5
7の交差部分には、導体、絶縁体などの膜又はレジスト
からなる4種類の検査パターン49a、51a、53
a、55aが種類毎に4個ずつ区分されて形成される。
【0054】以上のように、複数の工程において異なる
形状の検査パターン49a、51a、53a、55aを
ダイシングライン領域に区画して複数個形成している。
これにより、同じ種類の検査パターン同士を比較してそ
の形状の相違から焦点のズレの存在を調べ、さらに種類
の異なる検査パターンの焦点ズレの変化を調べることが
可能になる。
【0055】従って、検査パターン49a、51a、5
3a、55aによって許容できないステージの傾斜量き
が存在するかどうかを判別するばかりでなく、半導体装
置の製造工程が進むにつれてウェハ2が傾斜してレベリ
ング合わせが適正でなくなるような場合でも、どの工程
でその傾斜が生じたかを短時間で判別可能である。この
場合、4種類の検査パターン49a、51a、53a、
55aの焦点ズレの違いは、ダイシングライン領域57
の交差部分で顕微鏡の視野内で一度に観察できる。ウェ
ハ2において同種類の検査パターンが集合する領域は、
ダイシングラインの幅を考慮して例えば1辺が33μm
の四角状の領域とする。 (第5例)上記した例では、検査パターンの形状を、I
字形、波形などに形成している。検査パターンのうちフ
ォーカス依存性の大きい形状は菱形である。
【0056】図10(a) は、レチクルでの検査パターン
の形状を菱形にし、これをウェハ表面のレジストに露
光、現像した場合の焦点ずれの程度を示している。即
ち、図10(a) の中央に示すように菱形の形状が崩れて
いないレジストパターン58が形成される場合には焦点
が合っている。また、焦点が+方向又は−方向にずれた
場合には、ウェハ上でのレジストパターン59a〜59
dはいずれの場合でもズレが大きくなるにつれて菱形の
角が取れ、次第にパターンが小さくなっている。
【0057】これによりフォーカスの程度が判断し易く
なる。例えば、図10(b) に示すように、ダイシングラ
イン領域60の交差部分で、一方の対角線方向の検査パ
ターン58a,58dは菱形を保持しているが、残りの
対角線方向の検査パターン58b,58cは楕円に近い
形となって、形が崩れている。形の崩れた検査パターン
58b,58cの延長方向にウェハが傾斜していること
がわかる。
【0058】また、図11(a) に示すように、レチクル
に形成した菱形の検査パターン61の側方に2つの矩形
状の付属パターン62を形成し、これらの付属パターン
62を検査パターン61の長手方向の長さの尺度として
もよい。このレチクルを使用してレジストを露光した場
合に、図11(b) に示すように、露光の際に焦点ズレが
あってレジストに形成された付属パターン63が変形し
たとしても、レジストでの2つの付属パターン64の中
心間の距離Lが変わることはない。これに対して、レジ
ストに形成された菱形の検査パターン63の長径方向の
長さは、焦点ズレが大きくなるにつれて短くなる。
【0059】従って、2つの付属パターン64を絶対的
な尺度として菱形の検査パターン64の劣化の程度が容
易に知り得る。 (第6例)本例では、図12(a) に示すように、第2例
で例示したレチクルの検査パターン28a〜28dのそ
れぞれの近傍に形状の異なるTL,TR,DL,DRと
いう識別記号のパターンを形成している。
【0060】この結果、図12(b) に示すようにウェハ
上に形成された検査パターン31a〜31dの近くには
1対1でTL,TR,DL,DRという識別記号が付さ
れることになり、ウェハ上の検査パターン31a〜31
dとレチクルの検査パターン28a〜28dとの対応関
係が容易に判断できる。なお、図12(a),(b) におい
て、図4(a),(b) と同一符号は同一要素を示している。 (第7例)上記した第1〜3例では、レチクルでのLS
Iパターンの周囲の検査パターンと、ウェハ上のダイシ
ングライン領域の交差部分での検査パターンとの配置関
係の対応をつけにくい。
【0061】そこで、図13(a) に示すように、レチク
ル65での検査パターン66a〜66dとマスキングパ
ターン67a〜67dの配置を第2例と相違させて、検
査パターン形成領域のうちLSIパターン68に近い部
分にマスキングパターン67a〜67dを形成し、その
反対側に検査パターン66a〜66dを配置する。これ
により、図13(b) に示すように、ウェハ上の検査パタ
ーン69a〜69dとレチクル65での検査パターン6
6a〜66d(LSIパターン68の角の位置)との配
置関係が相似となるので、識別が容易になり、第6例で
示した識別記号を形成する必要がなくなる。 (第8例)上記した例では、検査パターンを一体的な1
つのパターンで構成している。その他に、僅かに隙間を
有する2以上のパターンで形成してもよい。
【0062】例えば、I字形のパターンを間隔をおいて
2本並べたり、複数本のライン&スペースのパターンと
したり、矩形状のパターンを間隔をおいて縦横に並べた
りしてもよい。I字形のパターンを間隔をおいて2本並
べてこれをレチクルの1つの検査パターンとすると、図
14に示すように、ウェハ上で焦点が合っている場合に
はウェハのダイシングライン領域71の交差部分ではII
形のパターン72が形成される。これに対し、焦点が合
っていない場合にはH字のパターン73になる。これに
より、レベリング合わせが適正かどうかを判断し易くな
る。
【0063】また、矩形状のパターンを間隔をおいてマ
トリクス状に並べてこれをレチクルでの1つの検査パタ
ーンとすると、図15に示すように、ウェハ上で焦点が
合っている場合にはウェハのダイシングライン領域74
の交差部分では検査パターン75内の矩形状パターンが
互いに離れる。これに対し、焦点がずれている場合には
1つの検査パターン73内の矩形状パターンが互いに繋
がっているので、検査パターンの形状不良が容易に判別
できる。なお、矩形状のパターンは、例えばDRAMで
使用されているキャパシタ用の電極の形状である。
【0064】なお、図14、15中符号80は、LSI
パターンを示している。 (第9例)上記した例では、ダイシングライン領域の交
差部分で複数の検査パターンが縦横方向にマトリクス状
に並べられている。しかし、図16に示すようにダイシ
ングライン領域77の交差部分で4つの検査パターン7
8a〜78dを並列に配置していもよい。これによれ
ば、長さや幅等の相対的な差が判別し易くなる。
【0065】なお、図16において符号81は、LSI
パターンを示している。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ダイ
シングライン領域に複数形成され、かつ焦点ズレの大き
さによって転写形状が変化する大きさを有する検査パタ
ーンを備えたレチクルを使用している。このため、ウェ
ハ上のダイシングラインでは、その検査パターンが複数
転写されることになり、ダイシングライン上での複数の
検査パターンの形状や大きさを比較すれば、焦点のズレ
が視覚的に認識できる。これにより、ウェハの傾斜量が
許容できない範囲にあるかどうかの判断が容易になり、
レベリング合わせが簡単に行える。しかも、複数の検査
パターンの形状や大きさの比較により最適フォーカスか
どうかを容易に、かつ客観的に判断できる。
【0067】レチクルでの検査パターンは、ウェハ上の
ダイシングラインの交差部分かその周辺に重ならないよ
うに転写されるように配置される。これにより、顕微鏡
の狭い視野内で、複数の検査パターンを一目で比較でき
る。ウェハ上のダイシングの交差部分に形成される複数
の検査パターンの配置をレチクルでの検査パターンの配
置と同じようにする。これにより、レチクルと対応関係
がつきやすくなり、焦点のズレの方向の判断が容易にな
る。
【0068】ウェハ上での複数の検査パターンは、マト
リクス状又は並列に配置することによって比較し易くで
きる。ところで、レチクルでの検査パターンを次のよう
な特徴を与えることにより、焦点のズレの有無の判断が
し易くなる。第1に、レチクルでの検査パターンを菱形
にすると、ウェハ上での転写後の形状の変化程度を容易
に判断できる。
【0069】第2に、レチクルでの検査パターンを半導
体集積回路のパターンの一部と同じ形状にすると、半導
体集積回路での形状の変化も合わせて推定することが可
能になる。第3に、レチクルでの検査パターンの周囲に
遮光材料よりなるマスキングパターンを形成することに
より、ウェハ上のレジストに既に露光された検査パター
ンが再度露光されたり、或いはこれから露光しようとす
る検査パターンの領域に光を当てることを防止できる。
【0070】第4に、レチクルの検査パターンの位置は
レチクル毎に相違させることにより、層数毎の焦点のズ
レの判断がし易くなり、ウェハの傾斜量の急激な増加の
発生を容易に認識できる。第5に、レチクルの検査パタ
ーンの近傍には、パターン形状の変化量の目安となって
パターン形状の変化によっても尺度が変わらない複数の
付属パターンを形成する。これにより、検査パターンの
形状の変化が容易に認識できる。第6に、レチクルの検
査パターンの近傍に、検査パターンの位置によって形状
の異なる識別用のパターンを形成する。これにより、レ
チクルの検査パターンとウェハ上の検査パターンとの対
応が付け易くなる。
【0071】第7に、レチクルの検査パターンを、間隔
を有する複数のパターンの組み合わせから構成する。こ
れにより、パターンの繋がり状態によって焦点のズレを
判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかる露光状態を示
す斜視図である。
【図2】図2(a) は、本発明の実施例に使用されるレチ
クルの平面図、図2(b) は、そのレチクルを使用してウ
ェハ上のレジストを露光、現像した後の状態を示す平面
図である。
【図3】図3(a) は、本発明に使用される第1のレチク
ルを示す平面図、図3(b) はその転写状態を示す拡大平
面図である。
【図4】図4(a) は、本発明に使用される第2のレチク
ルを示す平面図、図4(b) はその転写状態を示す拡大平
面図である。
【図5】図5(a) は、本発明に使用される第3のレチク
ルを示す平面図、図5(b) はその転写状態を示す拡大平
面図である。
【図6】図6は、本発明に使用される第4のレチクルの
検査パターンの転写後の第1の例を示す拡大平面図であ
る。
【図7】図7は、本発明に使用される第4のレチクルの
検査パターンの転写後の第2の例を示す拡大平面図であ
る。
【図8】図8(a) 〜図8(d) は、本発明の実施例に使用
される4枚のレチクルを示す平面図である。
【図9】図9は、図8(a) 〜図8(d) のレチクルの検査
パターンの転写状態を示す拡大平面図である。
【図10】図10(a) は、本発明の実施例のレチクルの
検査パターンを菱形とした場合の転写状態を示す平面
図、図10(b)は、その菱形の検査パターンの転写状態を
示す拡大平面図である。
【図11】図11(a) は、本発明の実施例のレチクルの
検査パターンと検尺度の基本となる付属パターンを示す
平面図、図11(b) は、その検査パターンと付属パター
ンの転写後の状態を示す平面図である。
【図12】図12(a) は、本発明に使用される第6のレ
チクルを示す平面図、図12(b)はその転写状態を示す
拡大平面図である。
【図13】図13(a) は、本発明に使用される第7のレ
チクルを示す平面図、図13(b)はその転写状態を示す
拡大平面図である。
【図14】図14は、本発明に使用されるレチクルの検
査パターンが2以上のパターンから構成される場合の第
1の転写後の状態を示す平面図である。
【図15】図15は、本発明に使用されるレチクルの検
査パターンが2以上のパターンから構成される場合の第
2の転写後の状態を示す平面図である。
【図16】図16は、本発明に使用されるレチクルの検
査パターンを並行に配置する場合の転写後の状態を示す
平面図である。
【図17】図17(a) は、従来使用されているレチクル
の平面図、図17(b) は、そのレチクルを使用してレジ
ストを露光、現像した後の状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ステージ 2 ウェハ 3 レジスト 4 光学系機器 5 レチクル 6 透明基板 7 半導体集積回路領域 8 ダイシングライン領域 9 検査パターン 11 LSIパターン 12 検査パターン 13 ダイシングライン領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体集積回路領域の周囲のダイシングラ
    イン領域内に複数形成され、かつ焦点ズレの大きさによ
    って転写形状が変化する大きさを有する検査パターンを
    備えたレチクルを使用してレジストを露光する工程を有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記レチクルの前記検査パターンは、ステ
    ップアンドリピートによってウェハのダイシングライン
    の交差部分又はその近傍に多重に露光されて重ならない
    位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ダイシングラインの交差部分に多重に
    露光されて形成される複数の前記検査パターンは、前記
    レチクルでの配置関係に対応して配置されていることを
    特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記検査パターンは、前記ウェハ上で縦横
    方向又は並列に配置されることを特徴とする請求項2記
    載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記レチクルでの前記検査パターンは菱形
    となっていることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記レチクルでの前記検査パターンは、前
    記半導体集積回路領域におけるパターンの一部と同じ形
    状を有していることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記レチクルでの前記検査パターンの周囲
    には、遮光材料よりなるマスキングパターンが形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記レチクルの検査パターンの位置はレチ
    クル毎に相違することを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記レチクルの前記検査パターンの近傍に
    は、パターン形状の変化量の目安となってパターン形状
    の変化によっても尺度が変わらない複数の付属パターン
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記レチクルの前記検査パターンの近傍
    には、前記検査パターンの位置によって形状の異なる識
    別用のパターンが形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記レチクルの前記検査パターンは、間
    隔を有する複数のパターンの組み合わせから構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
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