JP2009053716A - レチクル、露光方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

レチクル、露光方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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【課題】ダイシング領域の面積を大きくすることなく、ショットローテーションやショット倍率の誤差による重ね合せ精度の劣化を防止できるレチクルおよびそれを用いた露光装置ならびに露光方法を提供する。
【解決手段】素子形成領域1A、1Bとその間に挟まれるダイシング領域3Bとから構成される四角形の所定領域2の外形の対辺の一方に配置されるダイシング領域の凹凸は対辺の他方に配置されるダイシング領域の凹凸に嵌まり合うような形状を有している。またダイシング領域3Aの凸部には、所定領域2の4つの角部のすべてに対応してモニタマーク領域5、7が配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステップアンドリピートの露光に用いられるレチクルおよびそれを用いた露光装置ならびに露光方法に関するものである。
レチクルに描画されたパターンをレジストに転写する投影露光装置の1つに縮小投影露光装置がある。この縮小投影露光装置では、ステップアンドリピート方式が採用され、この方式を実現できる機構が備えられている。
ステップアンドリピート方式とは、レチクルのパターンをレジストに転写する場合、2次元に移動できるX−Yステージ上のウェハを定寸送りするたびごとに露光する方法である。以下、この縮小投影露光装置における露光方法について説明する。
図14は、一般的な縮小投影露光装置の露光の様子を示す図である。図14を参照して、光源51から水銀ランプの光(g線またはi線)がコンデンサレンズ50を介してガラスマスク(レチクル)210に照射される。このレチクル210を通過した光は、縮小投影レンズ40を通じてウェハ20上のフォトレジストに写される。
このような縮小投影露光装置では、1回(1ショット)で露光できる領域がたとえば20mm×20mm前後である。このため、ウェハ20の位置がX−Yステージ52によりX、Y方向に順次自動的に移動されて、1ショットごとにウェハ20が露光される。
なお、ウェハ20は、X−Yステージ52上に真空固定されている。
次に、この縮小投影露光装置に用いられる従来のレチクルの構成について説明する。
図15は、従来のレチクルの構成を示す概略平面図である。また図16と図17とは、図15の領域P5と領域P6とを拡大して示す部分平面図である。
図15を参照して、このレチクル210では、1ショット内に、2チップ分の回路パターンが形成された構成を示している。つまり素子形成領域1Aと1Bとの各1つが1チップ分の回路パターンに対応している。また各素子形成領域1Aと1Bとの間にはダイシング領域3Bが配置されており、素子形成領域1A、1Bとダイシング領域3Bとにより四角形の平面形状を有する所定領域2が構成されている。
図15と図16とを参照して、この所定領域2の外形の図中左辺と下辺とに接するように比較的広いダイシング領域203Aが配置されている。この広いダイシング領域203A内には、所定領域2の図中左上角部、左下角部および右下角部の各々に対応してアライメントマーク領域5および重ね合せ検査マーク領域7のモニタマーク領域が配置されている。またダイシング領域3B内にもモニタマーク領域5、7が配置されている。
図15と図17とを参照して、所定領域2の外側の図中右辺と上辺とには、比較的細いダイシング領域203Cが配置されている。
図15〜図17を参照して、比較的広いダイシング領域203Aと狭いダイシング領域203Cとの各々に接し、それらの外周を囲むようにオーバーラップ領域(スリット領域)204が配置されている。このオーバーラップ領域204は、ステップアンドリピートによる露光の際に生ずるステップズレを考慮したものである。ダイシング領域203A、203Cとオーバーラップ領域204との外周領域には遮光領域9が配置されている。
次に、この従来のレチクルを図16のA3−A3線に沿う断面で見てみると、たとえば図18(a)のようになっている。図18(a)を参照して、レチクル210は、透明基板11と、その透明基板11上に形成された遮光膜13、15とから構成されている。素子形成領域1A,1B内には、図示は省略してあるが、所定の回路パターンが遮光膜によって形成されている。またアライメントマーク領域5内には、遮光膜よりなる複数のアライメントマークパターン13が配置されている。また最外周の遮光領域9の全面には遮光膜15が形成されている。
次に、この従来のレチクルを用いてウェハの被エッチング膜をパターニングするまでの工程について説明する。
図15に示すレチクル210を透過した露光光は、ウェハに塗布されたフォトレジストに照射されて1ショット分の露光が完了する。その後、図14に示すようにウェハ20を載置したステージ52が移動して次のショットの露光が行なわれる。この際、既に露光されたショットのオーバーラップ領域204(図16、図17)と新たに露光されるショットのオーバーラップ領域204とが互いに重なり合うように露光される。これは、ステップアンドリピートによる露光の際に生ずるステップズレによって隣り合うショット間に未露光領域が生じるのを防止するためである。
このようにして図19に示すようにフォトレジストに複数のショット260が露光される。このショット260には、図15に示すレチクル210に対応して素子形成領域61A、61Bと、比較的広いダイシング領域263A、263Bと、比較的狭いダイシング領域263c(図示省略)と、アライメントマーク領域65と、重ね合わせ検査マーク領域67とが含まれている。なお、図19は4つのショットが露光された状態を示している。図19に示すように各ショット260のフォトレジストへの露光が完了した後に、フォトレジストが現像され、レジストパターンが形成される。
図18(b)は、図18(a)のレチクルに対応したウェハの図19のB3−B3線に沿う断面に対応する図である。図18(b)を参照して、フォトレジスト27がポジ型の場合、フォトレジスト27の未露光領域のみを現像により残存する。そして、このレジストパターン27をマスクとして下層の被エッチング膜23をエッチングすることで、被エッチング膜23が所定の形状にパターニングされる。この後、レジストパターン27が除去される。なお、ここでは、アライメントマーク領域65内の半導体基板21上に凸型のアライメントマーク23が形成される場合を示している。
また図18(b)においてウェハ上の遮光領域9に対応する領域にフォトレジスト27が残存していないのは、この領域には隣のショットの素子形成領域61Bとダイシング領域の一部が位置することになるからである。
通常、露光前には、レチクルのパターンとウェハのパターンとの位置を高い精度で重ね合せるために、レチクルの位置をウェハの位置に合わせるアライメントが行なわれている。このアライメントは、たとえば回折光を用いてウェハ上のアライメントマークの位置を認識し、この認識に基づいてショットローテーションや縮小倍率などを定めるとともに、ウェハのアライメントマークの位置にレチクルのアライメントマークの位置を合わせることで行なわれる。
ところが、従来のレチクルでは、図15中の所定領域2の右上部の角部近傍にはアライメントマーク5を配置することができない。このため、この角部の位置ずれ情報が欠落することになり、フォトレジストに転写されるショットの右上部の角部に位置ずれ(すなわちショット倍率の誤差やショットローテーションの誤差など)が生じやすいという問題点があった。
また露光・現像後には、通常、ウェハの回路パターンとレジストパターンとの重ね合せ誤差の測定が行なわれる。その重ね合せ誤差の測定は、たとえば公知のbox-in-boxなどの手法により行なわれる。つまり、ウェハ上の回路パターンと同一の層より形成された重ね合せマークと、レジストパターンに形成された重ね合せマークとの相対位置から両パターンが精度よく重ね合せられているか否かが判定される。そして、重ね合せ誤差が許容値以内であれば、そのレジストパターンをマスクとして被エッチング膜にエッチングが施される。また重ね合せ誤差が許容値を超えると、再度フォトレジストの塗布・露光・現像が行なわれる。
しかし、従来のレチクルでは、図15中の右上部の角部近傍には重ね合せマーク7を配置することができない。このため、アライメントマークの場合と同様、この角部の位置ずれ情報が欠落することになり、ショット倍率の誤差やショットローテーションの誤差などにより重ね合せ精度が劣化するという問題点があった。
また、重ね合せ検査結果より解析を行なって、アライメントに補正を行なって露光するにしても、ショットの右上部のアライメントの補正値を算出できないので、重ね合せ精度が劣化するという問題点もあった。
また、この重ね合せ精度の劣化を防止するために、レチクルの構成を図20のようにすることも考えられる。
図20を参照して、この構成では、四角形の所定領域302の外形の四辺全部に比較的太いダイシング領域303Aが配置されている。なお、所定領域302は、上述と同様、素子形成領域1A、1Bと、それらの間に挟まれるダイシング領域303Bとにより構成されている。
このように四辺全体に比較的太いダイシング領域303Aを配置することで、アライメントマーク領域5、重ね合せ検査マーク領域7などのモニタマーク領域を所定領域302の4つの角部すべての近傍に配置することが可能となる。これにより、所定領域302のいずれか1つの角部のモニタマーク5、7が欠落することによる重ね合せ精度の劣化は防止され得る。
しかし、この場合には、図21に示すようにショット間のダイシング領域363Aの幅W0が太くなり、その面積が大きくなる。このため、ウェハ上での素子形成領域61A、61Bの平面占有率が減少し、半導体チップの取れ率が減少するという問題点があった。
それゆえ、本発明の目的は、ダイシング領域の面積を大きくすることなく、ショットローテーションやショット倍率の誤差による重ね合せ精度の劣化を防止できるレチクルおよびそれを用いた露光装置ならびに露光方法を提供することである。
本発明のレチクルは、所定領域と、第1および第2の外周部ダイシング領域と、モニタマーク領域とを備えている。所定領域は、単一の素子形成領域から構成される、または複数の素子形成領域と素子形成領域間に挟まれる中間部ダイシング領域とから構成される、平面形状が四角形の領域である。第1の外周部ダイシング領域は、所定領域の四角形の平面形状の対辺をなす一辺に接し、かつ幅の広い凸部および幅の狭い凹部を有する平面形状を有している。第2の外周部ダイシング領域は、対辺をなす他辺に接して配置され、かつ第1の外周部ダイシング領域の凸部および凹部に嵌まり込むような凹部および凸部を有する平面形状を有している。モニタマーク領域は、所定領域の四角形の平面形状の4つの角部のすべてに対応して第1および第2の外周部ダイシング領域の凸部内に配置されている。
本発明のレチクルによれば、互いに対辺に配置された第1および第2の外周部ダイシング領域が凸部と凹部とを有しているため、四角形の所定領域の4つの角部すべての近傍に凸部を設け、その凸部にモニタマーク領域を配置することができる。よって、角部の1つの位置ずれ情報が欠落することなく、ゆえにショットローテーション、ショット倍率の誤差などによる重ね合せ精度の劣化を防止することができる。
また第1および第2の外周部ダイシング領域は互いに嵌まり合う凹部と凸部とを有する形状となっている。このため、ショットが連続的に転写された場合、隣り合うショットのうち一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凹部には他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まり、他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凹部には一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まる。よって、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅をアライメントマークなどを配置できるくらいに均一に太くした従来例よりも、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅の和を小さくすることができる。
上記のレチクルにおいて好ましくは、透明基板と透明基板の表面上に形成された遮光膜とがさらに備えられ、所定領域の外周に配置された第1および第2の外周部ダイシング領域の外周には遮光膜が形成されている。
このようにレチクルの外周に遮光膜が設けられているため、隣り合うショットの境界部付近において二重露光の生じることが防止され得る。
上記のレチクルにおいて好ましくは、第1および第2の外周部ダイシング領域の少なくともいずれかは凸部または凹部を2以上有している。
これにより、第1および第2の外周部ダイシング領域の凸部の数を適宜設定することが可能となる。
上記のレチクルにおいて好ましくは、2以上の凸部は、互いに幅の異なる凸部を有している。
これにより、凸部の形状および配置の自由度を拡大することができる。
上記のレチクルにおいて好ましくは、第1の外周部ダイシング領域は、一辺の一方端から一辺上の第1の点までの第1の長さを有する第1の部分と、第1の点から一辺の他方端までの第2の長さを有する第2の部分とを有している。第2の外周部ダイシング領域は、一辺の一方端と同方向に位置する他辺の一方端から第2の点までの第2の長さを有する第1の部分と、第2の点から他辺の他方端までの第1の長さを有する第2の部分とを有している。第1の外周部ダイシング領域の第1の部分の凸部および凹部は、第2の外周部ダイシング領域の第2の部分の凹部および凸部に嵌まり合うような形状を有し、第1の外周部ダイシング領域の第2の部分の凸部および凹部は、第2の外周部ダイシング領域の第1の部分の凹部および凸部に嵌まり合うような形状を有している。
これにより、1のショットに対し、そのショットと隣接する他のショットをたとえば1/2ショット分だけずらして配置したとしても、第1および第2の外周部ダイシング領域の互いに凸部と凹部とが嵌まり合う。このため、1のショットの第1の外周部ダイシング領域の幅と他のショットの第2の外周部ダイシング領域の幅との和を小さくすることができる。
本発明のレチクルを用いた露光装置は、露光光を発する光源と、光源からの露光光を照射するレチクルと、ステージとを備え、レチクルを透過した露光光をステージ側へ照射する露光装置であって、それに用いられるレチクルは以下の構成を有している。レチクルは、所定領域と、第1および第2の外周部ダイシング領域と、モニタマーク領域とを有している。所定領域は、単一の素子形成領域から構成される、または複数の素子形成領域と素子形成領域間に挟まれる中間部ダイシング領域とから構成される、平面形状が四角形の領域である。第1の外周部ダイシング領域は、所定領域の四角形の平面形状の対辺をなす一辺に接し、かつ幅の広い凸部および幅の狭い凹部を有する平面形状を有している。第2の外周部ダイシング領域は、対辺をなす他辺に接して配置され、かつ第1の外周部ダイシング領域の凸部および凹部に嵌まり込むような凹部および凸部を有する平面形状を有している。モニタマーク領域は、所定領域の四角形の平面形状の4つの角部のすべてに対応して第1および第2の外周部ダイシング領域の凸部内に配置されている。
本発明の半導体装置製造用レチクルを用いた露光装置によれば、互いに対辺に配置された第1および第2の外周部ダイシング領域が凸部と凹部とを有しているため、四角形の所定領域の4つの角部すべての近傍に凸部を設け、その凸部にモニタマーク領域を配置することができる。よって、いずれの角部の位置ズレ情報も欠落することなく、ゆえにショットローテーション、ショット倍率の誤差による重ね合わせ精度の劣化を防止することができる。
また第1および第2の外周部ダイシング領域は互いに嵌まり合う凹部と凸部とを有する形状となっている。このため、ショットが連続的に転写された場合、隣り合うショットのうち一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凹部には他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まり、他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凹部には一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まる。よって、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅をアライメントマークなどを配置できるくらいに均一に太くした従来例よりも、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅の和を小さくすることができる。
本発明の露光方法は、ステップアンドリピートによりレチクルのパターンを縮小投影レンズを通してウェハ表面にショットとして連続的に並べて転写する露光方法であって、以下の工程を備えている。
まず光源から露光光が発せられる。そして露光光がレチクルに照射される。そしてレチクルを透過した露光光が半導体基板上のフォトレジストに投射される。そしてそのレチクルは、所定領域と、第1および第2の外周部ダイシング領域と、モニタマーク領域とを有している。所定領域は、単一の素子形成領域から構成される、または複数の素子形成領域と素子形成領域間に挟まれる中間部ダイシング領域とから構成される、平面形状が四角形の領域である。第1の外周部ダイシング領域は、所定領域の四角形の平面形状の対辺をなす一辺に接し、かつ幅の広い凸部および幅の狭い凹部を有する平面形状を有している。第2の外周部ダイシング領域は、対辺をなす他辺に接して配置され、かつ第1の外周部ダイシング領域の凸部および凹部に嵌まり込むような凹部および凸部を有する平面形状を有している。モニタマーク領域は、所定領域の四角形の平面形状の4つの角部のすべてに対応して第1および第2の外周部ダイシング領域の凸部内に配置されている。そして隣り合う一方および他方のショットのうち一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凸部が他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凹部に嵌まり込み、他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凸部が一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凹部に嵌まり込むように各ショットは露光される。
本発明の露光方法によれば、互いに対辺に配置された第1および第2の外周部ダイシング領域が凸部と凹部とを有しているため、四角形の所定領域の4つの角部すべての近傍に凸部を設け、その凸部にモニタマーク領域を配置することができる。よって、いずれの角部の位置ズレ情報も欠落することなく、ゆえにショットローテーション、ショット倍率の誤差などによる重ね合わせ精度の劣化を防止することができる。
また第1および第2の外周部ダイシング領域は互いに嵌まり合う凹部と凸部とを有する形状となっている。このため、ショットが連続的に転写された場合、隣り合うショットのうち一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凹部には他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まり、他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凹部には一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まる。よって、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅をアライメントマークなどを配置できるくらいに均一に太くした従来例よりも、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅の和を小さくすることができる。
上記の露光方法において好ましくは、レチクルは、第1および第2の外周部ダイシング領域に接してその外周部全体に配置されたオーバーラップ領域をさらに備えている。一方のショットの第1の外周部ダイシング領域に接するオーバーラップ領域と他方のショットの第2の外周部ダイシング領域に接するオーバーラップ領域とが互いに重なるように露光される。
これにより、ショットの露光時にステップズレが生じてもショット間に未露光領域の生じることが防止され得る。
本発明のレチクルによれば、互いに対辺に配置された第1および第2の外周部ダイシング領域が凸部と凹部とを有しているため、四角形の所定領域の4つの角部すべての近傍に凸部を設け、その凸部にモニタマーク領域を配置することができる。よって、角部の位置ずれ情報が欠落することなく、ゆえにショットローテーション、ショット倍率の誤差などによる重ね合せ精度の劣化を防止することができる。
また第1および第2の外周部ダイシング領域は互いに嵌まり合う凹部と凸部とを有する形状となっている。このため、ショットが連続的に転写された場合、隣り合うショットのうち一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凹部には他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まり、他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凹部には一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まる。よって、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅をアライメントマークなどを配置できるくらいに均一に太くした従来例よりも、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅の和を小さくすることができる。
上記のレチクルにおいて好ましくは、透明基板と透明基板の表面上に形成された遮光膜とがさらに備えられ、所定領域の外周に配置された第1および第2の外周部ダイシング領域の外周には遮光膜が形成されている。
このようにレチクルの外周に遮光膜が設けられているため、隣り合うショットの境界部付近において二重露光の生じることが防止され得る。
上記のレチクルにおいて好ましくは、第1および第2の外周部ダイシング領域の少なくともいずれかは凸部または凹部を2以上有している。
これにより、第1および第2の外周部ダイシング領域の凸部の数を適宜設定することが可能となる。
上記のレチクルにおいて好ましくは、2以上の凸部は、互いに幅の異なる凸部を有している。
これにより、凸部の形状および配置の自由度を拡大することができる。
上記のレチクルにおいて好ましくは、第1の外周部ダイシング領域は、一辺の一方端から一辺上の第1の点までの第1の長さを有する第1の部分と、第1の点から一辺の他方端までの第2の長さを有する第2の部分とを有している。第2の外周部ダイシング領域は、一辺の一方端と同方向に位置する他辺の一方端から第2の点までの第2の長さを有する第1の部分と、第2の点から他辺の他方端までの第1の長さを有する第2の部分とを有している。第1の外周部ダイシング領域の第1の部分の凸部および凹部は、第2の外周部ダイシング領域の第2の部分の凹部および凸部に嵌まり合うような形状を有し、第1の外周部ダイシング領域の第2の部分の凸部および凹部は、第2の外周部ダイシング領域の第1の部分の凹部および凸部に嵌まり合うような形状を有している。
これにより、1のショットの対し、そのショットと隣接する他のショットをたとえば1/2ショット分だけずらして配置したとしても、第1および第2の外周部ダイシング領域の互いに凸部と凹部とが嵌まり合う。このため、1のショットの第1の外周部ダイシング領域の幅と他のショットの第2の外周部ダイシング領域の幅との和を小さくすることができる。
本発明のレチクルを用いた露光装置によれば、互いに対辺に配置された第1および第2の外周部ダイシング領域が凸部と凹部とを有しているため、四角形の所定領域の4つの角部すべての近傍に凸部を設け、その凸部にモニタマーク領域を配置することができる。よって、角部の位置ズレ情報が欠落することなく、ゆえにショットローテーション、ショット倍率などの誤差による重ね合わせ精度の劣化を防止することができる。
また第1および第2の外周部ダイシング領域は互いに嵌まり合う凹部と凸部とを有する形状となっている。このため、ショットが連続的に転写された場合、隣り合うショットのうち一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凹部には他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まり、他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凹部には一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まる。よって、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅をアライメントマークなどを配置できるくらいに均一に太くした従来例よりも、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅の和を小さくすることができる。
本発明の露光方法によれば、互いに対辺に配置された第1および第2の外周部ダイシング領域が凸部と凹部とを有しているため、四角形の所定領域の4つの角部すべての近傍に凸部を設け、その凸部にモニタマーク領域を配置することができる。よって、角部の位置ズレ情報が欠落することなく、ゆえにショットローテーション、ショット倍率の誤差による重ね合わせ精度の劣化を防止することができる。
また第1および第2の外周部ダイシング領域は互いに嵌まり合う凹部と凸部とを有する形状となっている。このため、ショットが連続的に転写された場合、隣り合うショットのうち一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凹部には他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まり、他方のショットの第2の外周部ダイシング領域の凹部には一方のショットの第1の外周部ダイシング領域の凸部が嵌まる。よって、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅をアライメントマークなどを配置できるくらいに均一に太くした従来例よりも、第1および第2の外周部ダイシング領域の幅の和を小さくすることができる。
上記の露光方法において好ましくは、レチクルは、第1および第2の外周部ダイシング領域に接してその外周部全体に配置されたオーバーラップ領域をさらに備えている。一方のショットの第1の外周部ダイシング領域に接するオーバーラップ領域と他方のショットの第2の外周部ダイシング領域に接するオーバーラップ領域とが互いに重なるように露光される。
これにより、ショットの露光時にステップズレが生じてもショット間に未露光領域の生じることが防止され得る。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1におけるレチクルの構成を概略的に示す平面図である。また図2と図3とは、図1の領域P1と領域P2とを拡大して示す部分平面図である。
図1を参照して、この構成は、1ショット内に2チップ分の回路パターンが形成された構成を示している。つまり素子形成領域1Aと1Bとの各1つが1チップ分の回路パターンに対応している。この素子形成領域1A、1Bとこれらの間に挟まれるダイシング領域3Bとは、平面形状が四角形の所定領域2を構成している。この所定領域2の外形の各辺に接するように外周領域にダイシング領域3A、3Cが配置されている。
図1〜図3を参照して、ダイシング領域3A、3Cは、辺方向に沿って幅(たとえばW11〜W14)が変動する形状を有し、幅の大きい凸部3A(たとえば幅W11、W14の部分)と幅の小さい凹部3C(たとえば幅W12、W13の部分)とを有している。
またこのダイシング領域3A、3Cは具体的には以下の凹凸の平面形状を有している。
所定領域2の外形の対辺をなす一辺(たとえば図中左辺)に配置された左側ダイシング領域部の凸部3Aが、対辺をなす他辺(たとえば図中右辺)に配置された右側ダイシング領域部の凹部3Cに、また右側ダイシング領域部の凸部3Aは左側ダイシング領域部の凹部3Cに各々嵌り合うような形状を有している。
より具体的には、所定領域2の中心を通る仮想線C−Cに対して対称位置にある左側ダイシング領域部の幅と右側ダイシング領域部の幅との和(W11+W12、W13+W14)は図中上下方向に沿って一定である。つまり、W11+W12=W13+W14の関係が成り立つ。またこの関係は、所定領域2の図中上辺および下辺に接して配置された上側ダイシング領域部と下側ダイシング領域部とについても同様にいえる。
そして、この凸部にアライメントマーク領域5や重ね合せ検査マーク領域7などのモニタマーク領域が、所定領域2の4つの角部のすべてに対応して配置されている。
またダイシング領域3Aに接し、その外周を囲むようにオーバーラップ領域4が配置されていることが好ましい。このオーバーラップ領域4は、ステップアンドリピートによる露光の際に生ずるステップズレを考慮したものである。ダイシング領域3Aとオーバーラップ領域4との外周領域には遮光領域9が配置されている。
なお、オーバーラップ領域4は、露光の際に生ずるステップズレが許容範囲内であれば、特に設ける必要はない。このため、図2〜4にはオーバーラップ領域を有する構成について示しているが、このオーバーラップ領域4がない構成もあり得る。
また図1において外周部ダイシング領域3A、3Cの上側ダイシング領域の図中右側に位置する長さL1を有する部分の凹凸形状は、下側ダイシング領域部の図中左側の長さL1を有する部分の凹凸形状に嵌まり合うような形状を有し、かつ上側ダイシング領域部の図中左側の長さL2を有する領域の凹凸形状は下側ダイシング領域部の図中右側の長さL2を有する領域の凹凸形状に嵌まり合うような形状を有していることが好ましい。これにより、後述するように各ショットを1/2ショット分だけずらしても良好に露光することができるからである。
次に、本実施の形態のレチクルを図2のA1−A1線に沿う断面で見てみると、たとえば図4(a)に示すようになっている。図4(a)を参照して、レチクル10は、たとえば石英よりなる透明基板11と、たとえばクロムよりなる遮光膜13、15とを有している。素子形成領域1A、1B内には、図示は省略してあるが所定の回路パターンが遮光膜によって形成されている。また、アライメントマーク領域5内には、遮光膜よりなる複数のアライメントマークパターン13が配置されている。またダイシング領域3Aとオーバーラップ領域4との外周の遮光領域9の全面には遮光膜15が形成されている。
次に、このようなレチクルを備えた露光装置の構成について説明する。
図5は、露光装置の主要部の構成を示す概略図である。図5を参照して、この露光装置は、レチクル上のパターンを縮小して、ウェハに塗布されたフォトレジストに投射するものである。また露光装置は、レチクル10と、光源からレチクル10のパターンまでの照明光学系30と、レチクル10のパターンからウェハ20までの投射光学系40とを有している。
照明光学系30は、光源である水銀ランプ31と、反射鏡32と、フライアイレンズ33と、絞り34と、集光レンズ35、37、39と、ブラインド絞り36と、反射鏡38とを有している。また投射光学系40は、投影レンズ41、43と、鏡面絞り42とを有している。
その露光動作においては、まず水銀ランプ31から発せられた光は反射鏡32により、たとえばg線(波長・436nm)のみが反射されて、単一波長の光となる。次に、光は、フライアイレンズ33の各フライアイ構成レンズの各々に入射し、その後、絞り34を通過する。
絞り34を通過した光は、集光レンズ35、ブラインド絞り36および集光レンズ37を通過して反射鏡38により所定角度で反射される。反射鏡38により反射された光は、集光レンズ39を透過した後、所定のパターンが形成されたレチクル10(図1)の全面を均一に照射する。この後、光は投影レンズ41、43により所定の倍率に縮小され、ウェハ20のフォトレジストを露光する。
なお、この露光装置は、g線以外にi線(波長・365nm)、エキシマレーザ光(krFエキシマレーザ光(波長・284nm)、ArFエキシマレーザ光(波長・193nm))にも用いられる。
次に、本実施の形態のレチクルを用いてウェハの被エッチング膜をパターニングするまでの工程について説明する。
図1に示すレチクル10を透過した露光光が、ウェハに塗布されたフォトレジストに照射されて、1ショット分の露光が完了する。その後、図14に示すようにウェハを載置するステージ52が移動して次のショットの露光が行なわれる。このようにして図6に示すようにフォトレジストに複数のショット60が露光される。
図6を参照して、この露光の際、隣り合うショット間においては、一方のショットのダイシング領域の凸部が他方のショットのダイシング領域の凹部に、かつ一方のショットのダイシング領域の凹部に他方のショットのダイシング領域の凸部が各々嵌まり合うように露光が行なわれる。またダイシング領域63Aの幅の広い凸部には各角部に対応してアライメントマーク65と重ね合せ検査マーク67とのパターンが各々露光される。
また、既に露光されたショットのオーバーラップ領域4(図2、図3)と新たに露光されるショットのオーバーラップ領域4とが互いに重なり合うように露光される。これは、ステップアンドリピートによる露光の際に生ずるステップズレによって隣り合うショット間に未露光領域が生じるのを防止するためである。
なお、このショット60には、レチクル10に対応して素子形成領域61A、61Bと、比較的広いダイシング領域63A、63Bと、比較的狭いダイシング領域63C(図示省略)と、アライメントマーク領域65と、重ね合わせ検査マーク領域67とが含まれている。なお、図6は4つのショットが露光された状態を示している。
各ショット60の露光が完了した後に、フォトレジストが現像され、レジストパターンが形成される。図4(b)は、図4(a)のレチクルに対応したウェハの図6のB1−B1線に沿う断面に対応する図である。図4(b)を参照して、フォトレジスト27がポジ型の場合、現像によりフォトレジスト27の未露光領域のみが残存される。そして、このレジストパターン27をマスクとして下層の被エッチング膜23をエッチングすることで、被エッチング膜23が所定の形状にパターニングされる。この後、レジストパターニング27が除去される。なお、ここでは、アライメントマーク領域65内の半導体基板21上に凸型のアライメントマーク23を形成する場合を示している。
また図4(b)においてウェハの遮光領域にフォトレジスト27が残存していないのは、この領域には隣のショットの素子形成領域61Bとダイシング領域の一部が位置することになるからである。
なお、凹型のアライメントマークを形成する場合には、図2のA1−A1線に沿う断面において図7(a)の構成を有するレチクル10が用いられればよい。図7(a)、(b)を参照して、ポジ型のフォトレジスト27を用いる場合、アライメントマークを形成する領域のみ遮光膜13が除去される。
そしてこの図7(a)のレチクル10を用いて図7(b)のウェハに塗布されたフォトレジスト27に露光および現像が行なわれる。この時、フォトレジスト27がポジ型であるため、フォトレジスト27の露光領域のみが除去されレジストパターン27が形成される。このため、このレジストパターン27では、アライメントマーク形成部上にのみフォトレジストが存在しない。このレジストパターン27をマスクとして下層の被エッチング膜23にエッチングが施されることで、この被エッチング膜23に凹型のアライメントマークが形成されることになる。この後、レジストパターン27が除去される。
本実施の形態では、ダイシング領域3A、3Cは、所定領域2の外形の対辺に配置された一方のダイシング領域の凸部3Aが他方のダイシング領域の凹部3Cに嵌まり込むような形状を有している。このため、図6に示すようにショットを並べて転写したときに、隣り合うショット60の間に位置するダイシング領域63A、63Cの幅W1を図21に示す従来例の幅W0よりも細くすることができる。よって、図20に示す従来例のレチクルを用いた場合よりもウェハ上における半導体チップの取れ率が増加する。
また、図1に示すように外周に配置されるダイシング領域3A、3Cは、その幅W11、W12が変動し、幅の大きい凸部3Aと幅の小さい凹部3Cとを有している。このため、このダイシング領域の幅の大きい凸部3Aにモニタマーク領域5、7を配置することで、所定領域2の4つの角部のすべてに対応してモニタマーク領域5、7を配置することが可能となる。よって、所定領域2の角部の位置ずれ情報が欠落することはなく、ゆえにショットローテーション、ショット倍率の誤差などによる重ね合せ精度の劣化を防止することができる。
なお、図1に示すようにレチクル10の最外周には遮光膜9が形成されている。これは、図6に示すようにショット同士が隣り合って転写される場合に隣のショットと二重露光になることを避けるためである。
また図2および図3に示すようにダイシング領域3Aには、いわゆるオーバーラップ領域4が所定の幅W4で設けられている。このオーバーラップ領域4は、隣り合うショット間で互いにオーバーラップさせる領域である。このようにオーバーラップ領域をオーバーラップさせることにより、ステップアンドリピートによる露光の際にステップずれが生じた場合でも、隣り合うショット間のダイシング領域間に未露光領域の生ずることが防止され得る。
またダイシング領域3Aは、2以上の凸部3Aまたは凹部3Cを有していてもよい。所定領域2の4つの角部のすべてに対応してモニタマーク領域5、7を配置でき、かつ所定領域2の対辺に配置される一方のダイシング領域の凸部3Aが他方のダイシング領域の凹部3Cに嵌まり込むような構成を有している限り、ダイシング領域3Aは任意に設計され得る。
なお、図8に示すように上方のショットに対して下方のショットを1/2ショット分だけずらして露光が行なわれる場合がある。この場合にも、上側のショットと下側のショットとの間の一方のダイシング領域の凸部63Aが他方のダイシング領域の凹部63Cにうまく嵌まり込むような上述の構成とすることが好ましい。
実施の形態2
図9は、本発明の実施の形態2におけるレチクルの構成を概略的に示す平面図である。図9を参照して、本実施の形態では、所定領域2の外周に配置されるダイシング領域103A、103C、103Dが凹凸形状を有している点、およびその凸部にモニタマーク領域5、7が所定領域2の4つの角部のすべてに対応して配置される点において実施の形態1と同じである。
異なる点は、重ね合せ検査マーク領域7が配置されるダイシング領域103Dの幅W23、W24である。この幅W23、W24は、アライメントマーク領域5が配置される部分103Aのダイシング領域の幅W21より狭く、かつマーク類が配置されない部分103Cの幅W22よりも大きくなっている。つまり、本実施の形態では、ダイシング領域103A、103C、103Dの幅が3段階に変化している。
なお、これ以外の構成については、上述した実施の形態1とほぼ同じであるため、同一の部材については同一の符号を付しその説明を省略する。
また図9に示すレチクルを用いて、本実施の形態1と同様にして図12に示すようにステップアンドリピートにより複数のショット160が露光される。これにより、フォトレジストには、図9のレチクルに対応して素子形成領域61A、61Bと、ダイシング領域163A、163B、163C、163Dと、アライメントマーク領域65と、重ね合わせ検査マーク領域67とが露光される。
また図10および図11に示すようにダイシング領域103A、103C、103Dの最外周領域には、実施の形態1と同様、オーバーラップ領域4が設けられてもよい。これにより、ステップアンドリピートによる露光の際にステップずれが生じても、隣り合うショット間のダイシング領域間に未露光領域が生じることが防止される。
またダイシング領域103Aの外周領域には遮光膜9が設けられているため、実施の形態1と同様、隣り合うショット間で二重露光が生ずることは防止される。
また本実施の形態では、ダイシング領域103A、103C、103Dの幅が3段階に変化する場合について説明したが、3段階に限定されるものではなく4段階以上に変化していてもよく、また連続的に変化していてもよい。
また、本実施の形態においても、図13に示すように1/2ショット分だけずらして転写した場合でも、一方のショットのダイシング領域の凸部および凹部が他方のショットのダイシング領域の凹部および凸部に嵌まり込むように、ダイシング領域103Aが形成されていることが好ましい。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様、フォトレジストに転写されるショット間のダイシング領域が互いに凹部と凸部とが嵌まり合うことにより、これらダイシング領域の幅W2は、図21に示す従来例の幅W0よりも小さくすることができる。このため、半導体チップの取れ率を向上させることができる。
また、図9に示すように凸部103A、103Dにモニタマーク領域5、7を所定領域2の4つの角部のすべてに対応して配置することができる。このため、角部の位置ずれ情報が欠落することはなく、ゆえにショットローテーション、ショット倍率の誤差などによる重ね合せ精度の劣化を防止することができる。
なお、実施の形態1および2では、素子形成領域が2つ配置された構成について説明したが、所定領域2は、単一の素子形成領域から構成されていてもよく、また3以上の素子形成領域を有していてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1におけるレチクルの構成を概略的に示す平面図である。 図1の領域P1を拡大して示す部分平面図である。 図1の領域P2を拡大して示す部分平面図である。 図1のレチクルの部分断面図(a)およびそのレチクルのパターンが転写されたウェハの概略断面図(b)である。 本実施の形態1のレチクルを備えた露光装置を概略的に示す図である。 図1に示すレチクルをステップアンドリピートでウェハのフォトレジストに露光した様子を示す平面図である。 図1のレチクルの部分断面図(a)およびそのレチクルのパターンが転写されたウェハの概略断面図(b)である。 上のショットと下のショットとを1/2ショット分だけずらして露光した様子を示す平面図である。 本発明の実施の形態2におけるレチクルの構成を概略的に示す平面図である。 図9の領域P3を拡大して示す部分平面図である。 図9の領域P4を拡大して示す部分平面図である。 図9に示すレチクルをウェハのフォトレジストにステップアンドリピートで露光した様子を示す平面図である。 上側のショットに対して下側のショットを1/2ショット分だけずらして露光した様子を示す概略平面図である。 ステップアンドリピートによる縮小投影露光装置における露光の原理を説明するための図である。 従来のレチクルの第1の例を示す概略平面図である。 図15の領域P5を拡大して示す部分平面図である。 図15の領域P6を拡大して示す部分平面図である。 図15に示すレチクルの断面を部分的に示す図(a)およびそのレチクルのパターンが転写されたウェハの断面図(b)である。 図15に示すレチクルをウェハのフォトレジストにステップアンドリピートで露光した様子を示す平面図である。 従来のレチクルの第2の例を示す概略平面図である。 図20に示すレチクルをウェハのフォトレジストにステップアンドリピートで露光した様子を示す平面図である。
符号の説明
1A、1B 素子形成領域、3A、3B、3C、103A、103B、103C、103D ダイシング領域、5 アライメントマーク領域、7 重ね合せ検査マーク領域、9 遮光領域。

Claims (8)

  1. 単一の素子形成領域から構成される、または複数の前記素子形成領域と前記素子形成領域間に挟まれる中間部ダイシング領域とから構成される、平面形状が四角形の所定領域と、
    前記所定領域の四角形の平面形状の対辺をなす一辺に接し、かつ幅の広い凸部および幅の狭い凹部を有する平面形状の第1の外周部ダイシング領域と、
    前記対辺をなす他辺に接して配置され、かつ前記第1の外周部ダイシング領域の前記凸部および凹部に嵌まり込むような凹部および凸部を有する平面形状の第2の外周部ダイシング領域と、
    前記所定領域の四角形の平面形状の4つの角部のすべてに対応して前記第1および第2の外周部ダイシング領域の前記凸部内に配置されたモニタマーク領域とを備えた、レチクル。
  2. 透明基板と前記透明基板の表面上に形成された遮光膜とを有し、
    前記所定領域の外周に配置された前記第1および第2の外周部ダイシング領域の前記凹部の外周には、前記遮光膜が形成されている、請求項1に記載のレチクル。
  3. 前記第1および第2の外周部ダイシング領域の少なくともいずれかは、前記凸部または凹部を2以上有している、請求項1に記載のレチクル。
  4. 2以上の前記凸部は、互いに幅の異なる凸部を有する、請求項3に記載のレチクル。
  5. 前記第1の外周部ダイシング領域は、前記一辺の一方端から前記一辺上の第1の点までの第1の長さを有する第1の部分と、前記第1の点から前記一辺の他方端までの第2の長さを有する第2の部分とを有し、
    前記第2の外周部ダイシング領域は、前記一辺の前記一方端と同じ方向に位置する前記他辺の一方端から第2の点までの前記第2の長さを有する第1の部分と、前記第2の点から前記他辺の他方端までの前記第1の長さを有する第2の部分とを有し、
    前記第1の外周部ダイシング領域の前記第1の部分の前記凸部および前記凹部は、前記第2の外周部ダイシング領域の前記第2の部分の前記凹部および前記凸部に嵌まり合うような形状を有し、
    前記第1の外周部ダイシング領域の前記第2の部分の前記凸部および前記凹部は、前記第2の外周部ダイシング領域の前記第1の部分の前記凹部および前記凸部に嵌まり合うような形状を有している、請求項1に記載のレチクル。
  6. 露光光を発する光源と、前記光源からの露光光を照射するレチクルと、ステージとを備え、前記レチクルを透過した露光光を前記ステージ側へ照射する露光装置であって、
    前記レチクルは、
    単一の素子形成領域から構成される、または複数の前記素子形成領域と前記素子形成領域間に挟まれる中間部ダイシング領域とから構成される、平面形状が四角形の所定領域と、
    前記所定領域の四角形の平面形状の対辺をなす一辺に接し、かつ幅の広い凸部および幅の狭い凹部を有する平面形状の第1の外周部ダイシング領域と、
    前記対辺をなす他辺に接して配置され、かつ前記第1の外周部ダイシング領域の前記凸部および凹部に嵌まり込むような凹部および凸部を有する平面形状の第2の外周部ダイシング領域と、
    前記所定領域の四角形の平面形状の4つの角部のすべてに対応して前記第1および第2の外周部ダイシング領域の前記凸部内に配置されたモニタマーク領域とを備えた、露光装置。
  7. ステップアンドリピートによりレチクルのパターンを縮小投影レンズを通してウェハ表面にショットとして連続的に並べて転写する露光方法であって、
    光源から露光光を発する工程と、
    前記露光光を前記レチクルに照射する工程と、
    前記レチクルを透過した露光光を半導体基板上のフォトレジストに投射する工程とを備え、
    前記レチクルは、
    単一の素子形成領域から構成される、または複数の前記素子形成領域と前記素子形成領域間に挟まれる中間部ダイシング領域とから構成される、平面形状が四角形の所定領域と、
    前記所定領域の四角形の平面形状の対辺をなす一辺に接し、かつ幅の広い凸部および幅の狭い凹部を有する平面形状の第1の外周部ダイシング領域と、
    前記対辺をなす他辺に接して配置され、かつ前記第1の外周部ダイシング領域の前記凸部および凹部に嵌まり込むような凹部および凸部を有する平面形状の第2の外周部ダイシング領域と、
    前記所定領域の四角形の平面形状の4つの角部のすべてに対応して前記第1および第2の外周部ダイシング領域の前記凸部内に配置されたモニタマーク領域とを備え、
    前記露光光を前記フォトレジストに投射する工程は、隣り合う一方および他方のショットのうち前記一方のショットの前記第1の外周部ダイシング領域の前記凸部が前記他方のショットの前記第2の外周部ダイシング領域の前記凹部に嵌まり込み、前記他方のショットの前記第2の外周部ダイシング領域の前記凸部が前記一方のショットの前記第1の外周部ダイシング領域の前記凹部に嵌まり込むように各前記ショットを露光する工程を有する、露光方法。
  8. 前記レチクルは、前記第1および第2の外周部ダイシング領域に接してその外周全体に配置されたオーバーラップ領域をさらに備え、
    前記一方のショットの前記第1の外周部ダイシング領域に接する前記オーバーラップ領域と前記他方のショットの前記第2の外周部ダイシング領域に接する前記オーバーラップ領域とが互いに重なり合うように露光される、請求項7に記載の露光方法。
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