JP2007233138A - マスク、マスクの製造方法およびそのマスクを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

マスク、マスクの製造方法およびそのマスクを用いた半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007233138A
JP2007233138A JP2006056128A JP2006056128A JP2007233138A JP 2007233138 A JP2007233138 A JP 2007233138A JP 2006056128 A JP2006056128 A JP 2006056128A JP 2006056128 A JP2006056128 A JP 2006056128A JP 2007233138 A JP2007233138 A JP 2007233138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
mask
exposure light
phase
main surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006056128A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiko Hattori
恵子 服部
Kunihiro Hosono
邦博 細野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2006056128A priority Critical patent/JP2007233138A/ja
Publication of JP2007233138A publication Critical patent/JP2007233138A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】相対的に細いパターンと相対的に太いパターンとを1枚のマスクを用いて精度良く転写する。
【解決手段】マスク1のガラス基板1Sには、CPL部と、ハーフトーン部とが形成されている。CPL部のメサ部3Aは、相対的に幅の細いパターンに対応している。このメサ部3Aを透過した露光光L1の位相は、それに隣接するフィールド部2を透過した露光光L2の位相に対して反転する。ハーフトーン部のハーフトーン膜4が被覆されたパターンは相対的に幅の太いパターンに対応している。このハーフトーン膜4およびメサ部3Bを透過した露光光L3の位相は、それに隣接するフィールド部2を透過した露光光L2の位相に対して反転する。ただし、ハーフトーン膜4およびメサ部3Bを透過した露光光L3の位相と、CPL部のメサ部3Aを透過した露光光L1の位相とは同相になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスク、マスクの製造方法およびそのマスクを用いた半導体装置の製造技術に関し、特に、位相シフトマスク技術に関するものである。
半導体装置の製造工程では、半導体ウエハの主面上に、相対的に細いパターンと、相対的に太いパターンとを形成する場合がある。相対的に細いパターンを精度良く転写するためには精度の良いマスクと、マージンのあるリソグラフィプロセスとが必要である。その一方で相対的に太いパターンに対しても縮まないように線幅を制御して転写しなければならない。このような要求を両立するためには、例えば以下のような方法がある。
第1は、相対的に細いパターンはレベンソン型位相シフトマスクによって転写し、相対的に太いパターンはバイナリマスク(通常のクロムマスク)またはハーフトーン型位相シフトマスクによって転写する2枚マスクプロセスである。
第2は、1枚のハーフトーン型の位相シフトマスクによって相対的に細いパターンと太いパターンとを形成する方法である。
第3は、クロムレス位相シフトリソグラフィ(Chromeless Phase Lithography:CPL)マスクを用いた方法である。この場合、相対的に細いパターンは、クロムレスパターンによって転写し、相対的に太いパターンは、分割クロムレスパターン、バイナリパターンまたはハーフトーンパターンによって転写し、1枚のマスクで相対的に細いパターンと太いパターンとを転写することが検討されている。
クロムレスパターンは、マスク基板の主面を掘り込むことで形成された凹部と凸部とにより形成されている。この凹部を透過した露光光と、凸部を透過した露光光とでは、位相が互いに反転しており、凹部を暗部とする場合(掘り込み型)と、凸部を暗部とする場合(メサ型)とがある。また、分割クロムレスパターンは、相対的に太いパターンを、マスク基板の主面に形成された複数の凹凸により転写するものである。
なお、位相シフトマスク技術については、例えば特開2001−356466号公報(特許文献1参照)に記載があり、彫り込み位相シフト部と、4〜6%の減衰位相シフト領域とが設けられた構成の位相シフトマスクが開示されている。
また、例えば特開2004−279484号公報(特許文献2参照)には、透明基板を彫り込むことで形成されたクロムレス型位相シフト領域と、その周囲にタンタルを主成分とする薄膜からなる透過率調整部とを持つ位相シフトマスクが開示されている。
また、例えば特開2003−330159号公報(特許文献3参照)には、透明なガラス基板を彫り込むことで形成されたクロムレスパターン部と遮光Crとを持つ位相シフトマスクが開示されている。
特開2001−356466号公報の段落0067 特開2004−279484号公報 特開2003−330159号公報
しかし、第1〜第3の方法においては、以下の課題があることを本発明者は見出した。
すなわち、レベンソン型位相シフトマスクとバイナリマスクとの2枚のマスクを用いたプロセスの場合、互いのマスクの合わせの問題がある。
また、ハーフトーン型位相シフトマスクでは、孤立パターンのデフォーカス特性が充分でなく、補正を加えるか、孤立パターンを形成しないようにする等、設計が難しくなる問題がある。
また、図14の(a)に示すような、クロムレスパターン50Aと分割クロムレスパターン50Bとを組合せたマスク51Aでは、分割クロムレスパターンのデータの作成のために複雑なアルゴリズムのツールが必須である。なお、符号の52はフィールド部を示している。
また、図14の(b)に示すような、クロムレスパターン50Cと遮光パターン(バイナリパターン)54とを組み合わせたマスク51Bでは、バイナリ部の解像性に限界がある。なお、符号のLは露光光を示している。また、遮光パターン54は、例えばクロム等のような金属膜で形成されている。
また、図14の(c)に示すような、クロムレスパターン50Aとハーフトーンパターン55とを組合せたマスク51Cでは、暗部を堀り込み型(凹部)とした場合、ローディング効果のため寸法制御に問題がある。すなわち、クロムレスパターン50Aの寸法にバラツキが生じる問題がある。なお、ハーフトーンパターン55を透過した露光光Lは、光強度が減衰しているとともに、フィールド部52を透過した露光光に対して位相が180度反転している。
また、図14の(d)に示すような、暗部がメサ型(凸部)のクロムレスパターン50Cとハーフトーンパターン55とを組合せたマスク51Dにおいては、ハーフトーンパターン55を透過した露光光Lは、光強度が減衰しているとともに、クロムレスパターン55の先端面を透過した露光光に対して位相が180度反転している。このため、クロムレスパターン50Cとハーフトーンパターン55との境界で位相矛盾が生じるため精度が落ちる問題や透過部(フィールド部)の堀り込みのレイアウトが難しいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、相対的に細いパターンと相対的に太いパターンとを1枚のマスクを用いて精度良く転写することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明は、半導体ウエハの主面のレジスト膜にマスクを用いた露光処理により相対的に細いパターンと相対的に太いパターンとを転写する場合に、
前記相対的に細いパターンはメサ型のクロムレスパターンで転写し、
前記相対的に太いパターンは、ハーフトーンパターンで転写し、
前記メサ型のクロムレスパターンを透過した露光光と、ハーフトーンパターンを透過した露光光の位相とが同位相になるようにしたものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、半導体ウエハの主面のレジスト膜にマスクを用いた露光処理により相対的に細いパターンと相対的に太いパターンとを転写する場合に、前記相対的に細いパターンはメサ型のクロムレスパターンで転写し、前記相対的に太いパターンは、ハーフトーンパターンで転写し、前記メサ型のクロムレスパターンを透過した露光光と、ハーフトーンパターンを透過した露光光とが同位相になるようにしたことにより、相対的に細いパターンと相対的に太いパターンとを1枚のマスクを用いて精度良く転写することができる。
本願発明を詳細に説明する前に、本実施の形態における用語の意味を説明すると次の通りである。
1.「遮光」と言うときは、その領域に照射される露光光のうち、40%未満を透過させる光学特性を有することを示す。一般に0%から30%未満のものが使用される。
2.「透明」または「光透過」と言うときは、その領域に照射される露光光のうち、60%以上を透過させる光学特性を有することを示す。一般に90%以上のものが使用される。
3.光近接効果補正(Optical Proximity Effect Correction:OPC)処理は、露光工程において、パターンを転写する際に、あるパターンの寸法や形が隣接する他のパターンの影響を受けて変わる現象を抑え、設計したパターンをできるだけ忠実に再現する目的で行われる補正をいう。マスクパターンの寸法や形状を補正(マスクバイアス)の他、ウエハ上には転写されない補助パターンをマスク上に追加する場合もある。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態のマスク1の説明図である。図1の上段はマスク1の要部断面図、中段はマスク1を透過した露光光の強度波形図、下段は半導体ウエハ(被露光処理基板)の主面上に形成されるレジストパターンRA,RBの断面図である。なお、ここでは、レジストパターンRA,RBが、ポジ型レジスト膜で形成されている場合を例示している。
本実施の形態のマスク(レチクル)1は、相対的に幅(短方向寸法)の細いパターン(相対的に細い繰り返しパターン)と、相対的に幅(短方向寸法)の太いパターンとの両方を1枚のマスク1で1回の露光処理で半導体ウエハの同一主面上のレジスト膜に転写することが可能な構成とされている。相対的に幅の細いパターン(レジストパターンRA)および相対的に幅の太いパターン(レジストパターンRB)の寸法は、露光光の波長よりも小さい。また、相対的に幅の細いパターン(レジストパターンRA)の寸法は露光光の波長よりも小さいが、相対的に幅の太いパターン(レジストパターンRB)の寸法は露光光の波長よりも大きい場合もある。
マスク1を構成するガラス基板(マスク基板)1Sは、例えば石英ガラス等のような露光光に対して透明な部材からなり、その厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有している。このマスク1のガラス基板1Sには、クロムレス位相シフトリソグラフィ(Chromeless Phase Lithography)部(以下、単にCPL部という)と、ハーフトーン部とが形成されている。
CPL部は上記相対的に幅の細いパターンをレジスト膜に転写する領域である。このCPL部において、ガラス基板1Sの第1主面には、フィールド部(第1凹部)2と、メサ部(第1凸部)3Aとが隣接した状態で形成されている。
フィールド部2は、ガラス基板1の第1主面の一部をエッチング等により除去することで形成された断面凹状の部分であり、メサ部3Aは、隣接するフィールド部2,2間に残された断面凸状の部分である。フィールド部2の底面の面積の方がメサ部3Aの先端面の面積よりも大きい。フィールド部2の深さは、メサ部3Aの先端面を透過した露光光L1の位相が、メサ部3Aに隣接するフィールド部2の底面を透過した露光光L2の位相に対して180度反転するように設定されている。なお、メサ部3Aの先端面上には、遮光体(クロム等のようなメタル膜)や他の膜が形成されておらずガラス面が露出されている。
上記相対的に細いパターンは、上記メサ部3Aに対応して形成される。このメサ部3Aは位相シフタとしての機能を有している。すなわち、上記のように、CPL部において、メサ部3Aの先端面を透過した露光光L1の位相は、メサ部3Aに隣接するフィールド部2の底面を透過した露光光L2の位相に対して180度反転するため、メサ部3A(メサ型位相シフタ)のエッジ部分では位相が急峻に反転する。このため、そのエッジ部分において光の強度が急激に低下するので、メサ部3Aの寸法(先端面の幅(短方向寸法))を調整することにより遮光体(クロム等のようなメタル膜)を設けることなく、暗部を形成することができるようになっている。このため、コントラストの高い光学像を得ることができる(図1の中段の右側参照)。したがって、半導体ウエハの主面上のレジスト膜に相対的に幅の細いパターン(レジストパターンRA)を高い寸法精度で転写することができる(図1の下段の右側参照)。
また、本実施の形態では、暗部をメサ部3Aで形成することにより、暗部を凹部で形成する場合に生じるローディング効果を回避できる。すなわち、暗部を形成するパターンを加工制御性の高いメサ部3Aで形成することができる。このため、CPL部のパターン寸法精度を向上させることができるので、CPL部により転写される相対的に幅の細いパターン(レジストパターンRA)の寸法精度を向上させることができる。
上記のようにCPL部では、メサ部3Aのエッジ部分で位相が急峻に反転することを利用して暗部を形成するので、半導体ウエハ上のレジスト膜に転写する相対的に幅の細いパターンの寸法は、マスク1のメサ部3Aの寸法(先端面の幅(短方向寸法))を調整することにより決めることができるようになっている。
ここで、相対的に幅の細いパターン(レジストパターンRA)が規則正しいピッチで繰り返し配置される領域では、メサ部3Aの寸法(先端面の幅)をほとんど変えることなく形成できる。これに対して複数のメサ部3Aが繰り返し配置された端のメサ部3Aのように規則性が途切れるメサ部3Aについては、そのメサ部3Aの周辺の状況に合わせてメサ部3Aの寸法(先端面の幅)を調整(OPC処理)することが好ましい。具体的には、端に配置されたメサ部3Aの幅を中央のメサ部3Aの幅よりも太らす。このように、ピッチの決まった微細な繰り返しメサ部3Aの形成において、端部に配置されているメサ部3Aについてもバイアス(幅方向寸法)を最適化することにより、繰り返し中心部と同様の裕度を持って解像することができる。
また、上記のような規則正しいピッチで配置されている相対的に幅の細い複数のパターンを転写する部分と、相対的に幅の太い複数のパターンとを持つマスク1の設計に際しては、複数のメサ部3Aの寸法を、フォーカス、裕度および露光裕度の観点から最適化した後、その条件に合わせて後述のハーフトーン部のバイアスを決定する。これにより、相対的に幅の細いパターンと、相対的に幅の太いパターンとの両方を1枚のマスク1で1回の露光で良好に転写することができる。
一方、ハーフトーン部は上記相対的に幅の太いパターンをレジスト膜に転写する領域である。CPLはメサ部3A(メサ型位相シフタ)幅が大きくなると、反転した位相の光強度が大きくなり、メサ部3Aにおける光強度が抑えられず、コントラストが低下する。このため、相対的に太い幅の暗線を形成することができない。そこで、相対的に幅の太いパターンはハーフトーンで遮光(減光)し、パターニングを行う。
このハーフトーン部において、ガラス基板1Sの第1主面には、フィールド部(第2凹部)2と、メサ部(第2凸部)3Bとが隣接した状態で形成されている。このハーフトーン部のフィールド部2は、上記と同様、ガラス基板1の第1主面の一部をエッチング等により除去することで形成された断面凹状の部分であり、メサ部3Bは、隣接するフィールド部2,2間に残された断面凸状の部分である。なお、ハーフトーン部のフィールド部2の深さは、CPL部のフィールド部2の深さと同じである。また、ハーフトーン部のメサ部3Bの先端面の幅(短方向寸法)は、CPL部のメサ部3Aの先端面の幅(短方向寸法)よりも太い。
ただし、ハーフトーン部では、メサ部3Bの先端面上の全面にハーフトーン膜(減光膜)4が被覆されている。このハーフトーン膜4は、露光光を減光(減衰)する機能を有している。ハーフトーン膜4の光透過率は、例えば3%〜20%程度、特に限定されるものではないが6%程度とされている。ハーフトーン膜4は、減光機能の他に、位相シフタとしての機能も有している。すなわち、ハーフトーン部において、メサ部3Bおよびハーフトーン膜4を透過した露光光L3の位相は、それに隣接するフィールド部2の底面を透過した露光光L2の位相に対して180度反転するようになっている。このため、コントラストの高い光学像を得ることができる(図1の中段の左側参照)。したがって、ハーフトーン部により転写される相対的に幅の太いパターン(レジストパターンRB)を高い寸法精度で転写することができる(図1の下段の左側参照)。
ここで、一般的なハーフトーン膜は、そのハーフトーン膜を透過した露光光の位相が、ガラス基板1Sの第1主面(すなわち、メサ部3Aの先端面)を透過した露光光の位相に対して180度反転するようになっている。これに対して、本実施の形態では、メサ部3Bおよびハーフトーン膜4を透過した露光光L3の位相が、上記メサ部3Aの先端面を透過した露光光L1の位相と同位相(0度同士)になるようになっている。これにより、CPL部の暗部をメサ部3Aで形成したとしてもハーフトーン部との境界で位相矛盾が生じることがないので、CPL部の暗部を、上記のように加工制御性の高いメサ部3Aで形成することができる。したがって、上記のように相対的に幅の細いパターン(レジストパターンRA)の寸法精度を向上させることができる。また、CPL部とハーフトーン部との境界部でも精度の高いパターン転写ができる。また、マスク1のCPL部およびハーフトーン部の両方において、暗部(遮光部)同士は共に同位相となり、光透過部同士も同位相となるので、フィールド部2の形成要否のレイアウト判定が不要となる。したがって、マスク1のレイアウト設計を容易にすることができる。
このように、本実施の形態によれば、1枚のマスク1で1回の露光処理で相対的に寸法が異なるレジストパターンRA,RBを寸法精度良く形成することができる。
また、1枚のマスク1で1回の露光処理で相対的に幅の異なるパターンを転写できるので、2枚のマスクを用いる場合のような合わせの問題も生じない。また、1枚のマスク1で良いのでコストを低減できる。また、分割CPLを使用しないので、分割CPLデータ作成のための複雑なアルゴリズムを必要としない。また、バイナリマスクを使用しないので解像性の向上を図ることができる。
次に、本実施の形態のマスク1の製造方法の一例を図2により説明する。図2の(a)〜(e)はマスク1の製造工程中の要部断面図である。
まず、図2(a)に示すように、厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有するガラス基板1Sを準備する。続いて、そのガラス基板1Sの第1主面上に露光光を減光するハーフトーン膜4を堆積する。ハーフトーン膜4は、露光光をガラス基板1Sの透過光の位相に対して同位相で減衰させる機能を有している。ハーフトーン膜4は単層で形成される場合もあるが多層で形成される場合もある。
その後、ハーフトーン膜4上に、クロム(Cr)膜のような遮光膜(完全遮光膜)Cmが形成され、マスク基板が準備される。このようなマスク基板であるガラス基板1Sの主面上の遮光膜Cm上に電子線レジスト膜5aを塗布する。なお、実際には、この電子線レジスト膜5aが塗布された段階のガラス基板1Sをマスクブランクスとして使用している。ハーフトーン膜4上のクロム膜からなる遮光膜Cmは、露光機との合わせ、その他のモニタパターン、ガードリング形成膜として使用される。これは、ハーフトーン遮光膜では、露光機の合わせ、その他のモニタパターンなどはできないため、また、ガードリングのような巨大パターンをハーフトーンで形成するとサブピークなどの影響が大きいため、それらを考慮したものである。
次いで、上記電子線レジスト膜5aに電子線描画装置により所望のパターンを描画した後、現像処理を施し、図2(b)に示すように、電子線レジスト膜5aの所望のパターンを形成した後、これをエッチングマスクとして、そこから露出した下層の遮光膜Cmとハーフトーン膜4をエッチングする。これにより、遮光膜Cm、ハーフトーン膜4をパターニングする。
次いで、上記電子線レジスト膜5aをエッチングマスクとして、そこから露出されるガラス基板1Sの第1主面の一部をエッチングすることにより、図2(c)に示すように、フィールド部2と複数のメサ部3A,3Bとを隣接した状態で形成する。フィールド部2の深さは、ガラス基板1Sの第1主面のガラス面を透過した露光光の位相が、フィールド部2の底面を透過した露光光L2の位相に対して半波長ずれるように(すなわち、180度反転するように)設定されている。エッチングは、ウエットエッチングでもドライエッチングでも良い。また、このときのエッチングマスクは電子線レジスト膜5aを使用し、ハーフトーン膜5aや遮光膜Cmをエッチングマスクとして使用しない。これは、汎用ハーフトーン膜のMoSiではクオーツ(ガラス基板)とのエッチング比が取れないことと、また、遮光膜Cmのクロム(Cr)をエッチングマスクにすると、表面の酸化膜が改質されてしまうからである。
その後、遮光膜Cmを除去した後、図2(d)に示すように、マスク1のマスク基板1Sの第1主面上において、相対的に幅の太いパターンを転写する領域に電子線レジスト膜5bのパターン(マスキングパターン)を形成した後、そこから露出するハーフトーン膜4を除去する。続いて、電子線レジスト膜5bを除去することにより、図2(e)に示すように、マスク1を作成する。
次に、半導体装置の露光工程で使用する具体的なマスク1の一例を図3(a),(b)に示す。図3(a)はマスク1の第1主面の要部平面図、(b)は図3(a)のX1−X1線の断面図である。
ピッチのきつい微細なパターンは、クロムレスのメサ部3Aで形成した。このパターンは、例えばMIS・FET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)のゲート電極を半導体ウエハ上に転写するためのパターン(集積回路パターン)である。一方、相対的に太いパターンは、ハーフトーン膜4で先端面が被覆されたメサ部3Bで形成した。このパターンは、相対的に太いゲート電極、配線または電極を半導体ウエハ上に転写するためのパターン(集積回路パターン)である。
ここで、図3(c)は、図3(a),(b)のマスク1を用いて輪帯照明で露光した場合の光強度シミュレーションの結果のグラフ図である。横軸は位置座標、縦軸は光強度を示している。計算のパラメータとしてフォーカスが0〜0.3μmまでの強度がプロットしてあるが、CPL部は良好なデフォーカス特性を示していることが分かる。CLP部で最適なバイアス、露光量を決定したので、相対的に幅の太いラフなパターンに関しては、ハーフトーン部のバイアスを調整することにより所望の寸法を得ることができた。
次に、図3のようなライン幅の混在するパターンを転写する際、どのようなパターンがCPL部に適し、どのようなパターンをハーフトーンにすべきかについて図4に示す。ここでは、露光光の波長が248nm(KrFエキシマレーザ)、開口数NAが0.68、シグマ値(σ)が0.81〜0.54の2/3輪帯の照明系と、透過率が6%のハーフトーン膜4とした場合で計算した。ピッチが0.3,0.6,1.0μmのパターンをCLP部とハーフトーン部とでバイアスを変えて露光した時のCD(Critical Dimension)とコントラストとを示す。ピッチが0.3μm、CDが0.11μmのパターンを、ハーフトーンで得ようとするとコントラストが0.7で充分な結果が得られない。これに対してCPLではコントラストが0.8とすることができる。すなわち、CPLは狭ピッチパターンでハーフトーンよりも高コントラストで解像性があることが予測できる。一方、相対的に太めのパターンはハーフトーンで自由な寸法が得られることが分かる。すなわち、CPLでコントラストが低下する寸法のパターンの形成にはハーフトーンが適用可能であることが分かる。また、最小ピッチがもう少し大きくなるとCPLを、0.11μmよりも、もう少し大きなパターンにも適用できることが予想される。
次に、図3のマスク1を用いた半導体装置の製造方法の一例を図5〜図10により説明する。
まず、図5に示すように、半導体ウエハ8を準備する。図5はこの段階の半導体ウエハ8の要部断面図である。半導体ウエハ8は、平面略円形状の半導体薄板からなる。半導体ウエハ8を構成する半導体基板8Sは、例えばシリコン(Si)単結晶からなり、その主面上には、例えば酸化シリコン(SiO)からなるゲート絶縁膜9が熱酸化法等により形成されている。このゲート絶縁膜9上には、例えば低抵抗な多結晶シリコンからなる導体膜10が堆積されている。さらに、この導体膜10上には、ポジ型のレジスト膜Rが回転塗布法等によって塗布されている。
続いて、この半導体ウエハ8を、縮小投影露光装置(以下、単に露光装置という)に搬送し、半導体ウエハ8の主面を露光光源側に向けた状態で露光装置のステージ上に載置する。また、露光装置のマスク載置台上に上記図3に示したマスク1を載置する。
その後、図6に示すように、露光装置の露光光源から放射された露光光Lを、マスク1を介して半導体ウエハ8の主面上のレジスト膜Rに照射する。これにより、マスク1上のパターンをレジスト膜Rに縮小投影露光(転写)する。図6はこの露光工程中の半導体ウエハ8およびマスク1の断面図である。露光装置には、例えばスキャナを用いた。露光光Lには、例えばArFエキシマレーザ(波長193nm)を用いた。露光光源として上記のようにKrFエキシマレーザ(波長248nm)を用いても良い。なお、図6では図面を簡略化したため縮小投影レンズ系等が示されていないが、マスク1と半導体ウエハ8との間に縮小投影レンズ系が介在される。
次いで、半導体ウエハ8を露光装置から搬出し、半導体ウエハ8のレジスト膜Rに対して現像処理を施すことにより、図7および図8に示すように、半導体ウエハ8の主面上にレジスト膜RのレジストパターンRA,RBを形成する。図7はこの段階の半導体ウエハ8の要部平面図、図8は図7のX2−X2線の断面図である。
続いて、レジストパターンRA,RBをエッチングマスクとして、そこから露出する導体膜10部分をエッチングした後、レジストパターンRA,RBを除去するこれにより、図9および図10に示すように、導体膜10で形成されるゲート電極10A,10Bおよび配線10Cを形成する。図9はこの段階の半導体ウエハ8の要部平面図、図10は図9のX3−X3線の断面図である。このようにして相対的に幅の狭いゲート電極10Aと、相対的に幅の太いゲート電極10Bおよび配線10Cを形成する。ゲート電極10Aは、上記マスク1のメサ部3Aに対応し、ゲート電極10Bおよび配線10Cはハーフトーン膜4が被覆されたメサ部3Bに対応している。この後は、MIS・FETの通常の形成方法を経て半導体装置を製造する。
次に、本実施の形態で用いた露光装置であるスキャナの一例を説明する。図11は、そのスキャナ15の一例を示している。スキャナ15は、例えば縮小比4:1の走査型縮小投影露光装置である。スキャナ15の露光光源15aから発する露光光Lは、フライアイレンズ15b、アパーチャ15c、コンデンサレンズ15d1,15d2およびミラー15eを介してマスク(レチクル)1を照明する。
光学条件のうち、コヒーレントファクタはアパーチャ15fの開口部の大きさを変化させることにより調整した。マスク1の第1主面上には異物付着によるパターン転写不良等を防止するためのペリクルPEが設けられている。マスク1上に描かれたマスクパターンは、縮小投影レンズ15gを介して半導体ウエハ8の主面のレジスト膜に投影される。
なお、マスク1は、マスク位置制御手段15hおよびミラー15i1で制御されたマスクステージ15i2上に載置され、その中心と縮小投影レンズ15gの光軸とは正確に位置合わせがなされている。マスク1は、その第1主面が半導体ウエハ8に対向するようにマスクステージ15i2上に載置されている。露光光Lは、マスク1の第2主面から第1主面に向かって照射される。
半導体ウエハ8は、試料台15j上に真空吸着されている。試料台15jは、縮小投影レンズ15gの光軸方向、すなわち、試料台15jのウエハ載置面に垂直な方向(Z方向)に移動可能なZステージ15k上に載置され、さらに試料台15jのウエハ載置面に平行な方向に移動可能なXYステージ15m上に搭載されている。Zステージ15k及びXYステージ15mは、主制御系15nからの制御命令に応じてそれぞれの駆動手段15p,15qによって駆動されるので、所望の露光位置に移動可能である。その位置はZステージ15kに固定されたミラー15rの位置として、レーザ測長器15sで正確にモニタされている。また、半導体ウエハ8の表面位置は、通常の露光装置が有する焦点位置検出手段で計測される。計測結果に応じてZステージ15kを駆動させることにより、半導体ウエハ8の主面は常に縮小投影レンズ15gの結像面と一致させることができる。
マスク1と半導体ウエハ8とは、縮小比に応じて同期して駆動され、露光領域がマスク1の主面を走査しながらマスクパターンを半導体ウエハ8の主面のレジスト膜に縮小転写する。このとき、半導体ウエハ8の主面位置も上述の手段により半導体ウエハ8の走査に対して動的に駆動制御される。アライメント検出光学系15tは、マスク1と半導体ウエハ8との相対的な平面位置合わせに使用する。主制御系15nはネットワーク装置15uと電気的に接続されており、スキャナ15の状態の遠隔監視等が可能となっている。
図12は上記スキャナ15のスキャンニング露光動作を模式的に示した説明図を示し、図13はスキャナ15の露光領域を抜き出して模式的に示した説明図を示している。なお、図12および図13では図面を見易くするため一部にハッチングを付す。
スキャナ15を用いたスキャンニング露光処理では、マスク1と半導体ウエハ8とを各々の主面を平行に保ちながら相対的に逆方向に移動させる。すなわち、マスク1と半導体ウエハ8とは鏡面対称の関係になるので、露光処理に際し、マスク1のスキャン(走査)方向と、半導体ウエハ8のスキャン(走査)方向とは、図12の矢印で示すステージスキャン方向G,Hに示すように逆向きになる。駆動距離は、縮小比4:1の場合、マスク1の移動量の4に対して、半導体ウエハ8の移動量は1になる。
このとき、露光光Lを、アパーチャ15fの平面長方形状のスリット15fsを通じてマスク1に照射する。すなわち、縮小投影レンズ15gの有効露光領域15ga(図13参照)内に含まれるスリット状の露光領域(露光帯)SA1を実効的な露光領域として用いる。特に限定されないが、そのスリット15fsの幅(短方向寸法)は、通常、半導体ウエハ8上において、例えば4〜7mm程度である。
そして、そのスリット状の露光領域SA1を、スリット15fsの幅(短)方向(すなわち、スリット15fsの長手方向に対して直交または斜めに交差する方向)に連続移動(走査)させ、さらに結像光学系(縮小投影レンズ15g)を介して半導体ウエハ8の主面に照射する。これにより、マスク1の転写領域内のマスクパターン(集積回路パターン)を半導体ウエハ8の複数のチップ領域CAの各々に転写する。なお、ここでは、スキャナ15の機能を説明するために必要な部分のみを示したが、その他の通常のスキャナに必要な部分は通常の範囲で同様である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発
明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることは言うまでもない。
例えば前記実施の形態では、ウエハがシリコンを基板とする半導体ウエハの場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ウエハは、サファイア基板、ガラス基板、SOI(Silicon On Insulator)基板(絶縁層上に素子形成用の半導体層を持つ基板)、その他の絶縁、反絶縁またはそれらの複合的基板の場合もある。
また、前記実施の形態では、レジストパターンRA,RBをエッチングマスクとしてゲート電極や配線等をパターニングした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばレジストパターンRA,RBを不純物導入マスクとして半導体基板に所望の不純物を選択的に導入するようにしても良い。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である半導体装置の製造方法に適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく種々適用可能であり、例えば液晶表示装置、マイクロマシン、センサまたは磁気ヘッド等のような半導体装置以外のものの製造方法にも適用できる。液晶表示装置においては表示部形成用のガラス基板が被露光処理基板となる。マイクロマシンやセンサにおいては半導体基板が被処理基板となる場合がある。
本発明は、電子装置の製造業に適用できる。
本発明の一実施の形態であるマスクの説明図である。 (a)〜(e)は図1のマスクの製造工程中の要部断面図である。 (a)は本発明の一実施の形態であるマスクの第1主面の要部平面図、(b)は(a)のX1−X1線の断面図、(c)は(a),(b)のマスクを用いて輪帯照明で露光した場合の光強度シミュレーションの結果のグラフ図である。 露光するラインの幅に応じてCPL部とハーフトーン部とのいずれを選択するかについて説明した説明図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の半導体ウエハの要部断面図である。 図5に続く半導体装置の露光工程中の半導体ウエハおよびマスクの要部断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中の半導体ウエハの要部平面図である。 図7のX2−X2線の断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程中の半導体ウエハの要部平面図である。 図9のX3−X3線の断面図である。 図6の露光工程で用いた露光装置の一例の説明図である。 図11の露光装置の露光動作を模式的に示した説明図である。 図11の露光装置の露光領域を抜き出して模式的に示した説明図である。 (a)〜(d)は本発明者が検討したマスクの要部断面図である。
符号の説明
1 マスク
1S ガラス基板(マスク基板)
2 フィールド部(第1凹部、第2凹部)
3A メサ部(第1凸部)
3B メサ部(第2凸部)
4 ハーフトーン膜(減光膜)
5a,5b 電子線レジスト膜
8 半導体ウエハ(被露光処理基板)
8S 半導体基板
9 ゲート絶縁膜
10 導体膜
15 スキャナ
15a 露光光源
15b フライアイレンズ
15c アパーチャ
15d1,15d2 コンデンサレンズ
15e ミラー
15f アパーチャ
15fs スリット
15g 縮小投影レンズ
15ga 有効露光領域
15h マスク位置制御手段
15i1 ミラー
15i2 マスクステージ
15j 試料台
15k Zステージ
15m XYステージ
15n 主制御系
15p,15q 駆動手段
15r ミラー
15s レーザ測長器
15t アライメント検出光学系
15u ネットワーク装置
R レジスト膜
RA,RB レジストパターン
L 露光光
PE ペリクル
SA1 露光領域

Claims (5)

  1. 被露光処理基板の主面上に堆積されたレジスト膜に対して露光光を照射することにより、前記被露光処理基板の前記レジスト膜に所望のパターンを転写する露光処理の際に用いるマスクであって、
    前記所望のパターンは、相対的に細いパターンと、相対的に太いパターンとを有しており、
    前記マスクは、厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有するマスク基板を有しており、
    前記マスクにおいて、前記相対的に細いパターンを転写する領域の前記マスク基板の第1主面には第1凹部と第1凸部とが隣接して形成されており、
    前記第1凸部の先端面を透過した前記露光光の位相は、前記第1凹部の底面を透過した前記露光光の位相に対して反転するようになっており、前記相対的に細いパターンは、前記第1凸部のパターンに対応して形成され、
    前記マスクにおいて、前記相対的に太いパターンを転写する領域の前記マスク基板の第1主面には第2凹部と第2凸部とが隣接して形成されており、
    前記第2凸部の先端面には前記露光光を減光する減光膜が形成されており、
    前記第2凸部および前記減光膜を透過した前記露光光の位相は、前記第2凹部の底面を透過した前記露光光の位相に対して反転するようになっており、
    前記相対的に太いパターンは、前記第2凸部のパターンに対応して形成され、
    前記第1凸部の先端面を透過した前記露光光と、前記第2凸部および前記減光膜を透過した前記露光光とが同位相であることを特徴とするマスク。
  2. 請求項1記載のマスクにおいて、前記相対的に細いパターンおよび前記相対的に太いパターンの寸法は、前記露光光の波長よりも小さいことを特徴とするマスク。
  3. (a)厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有するマスク基板を準備する工程、
    (b)前記マスク基板の第1主面上に露光光を減光する減光膜を堆積する工程、
    (c)前記減光膜上に第1マスキングパターンを形成した後、前記第1マスキングパターンをマスクとして前記減光膜をパターニングする工程、
    (d)前記第1マスキングパターンをマスクとして、そこから露出するマスク基板の第1主面部分を除去することにより、前記マスク基板の第1主面に互いに隣接した状態で配置された凹部と凸部とを形成する工程、
    (e)前記第1マスキングパターンを除去する工程、
    (f)前記マスク基板の第1主面において相対的に太いパターンを転写する領域に第2マスキングパターンを形成した後、そこから露出する相対的に細いパターンを転写する領域の前記減光膜を除去する工程、
    (g)前記マスキングパターンを除去する工程を有し、
    前記マスクにおいて、前記相対的に細いパターンを転写する領域においては、前記凸部の先端面を透過した前記露光光の位相が、前記凹部の底面を透過した前記露光光の位相に対して反転するようになっており、前記相対的に細いパターンは、前記凸部のパターンに対応して形成され、
    前記マスクにおいて、前記相対的に太いパターンを転写する領域においては、前記凸部の先端面に前記減光膜が形成されており、前記減光膜の先端面を透過した前記露光光の位相が、前記凹部の底面を透過した前記露光光の位相に対して反転するようになっており、前記相対的に太いパターンは、前記減光膜が形成された前記凸部のパターンに対応して形成され、
    前記相対的に細いパターンに対応する前記凸部を透過した前記露光光と、前記相対的に太いパターンに対応する前記凸部および減光膜を透過した前記露光光とが同位相であることを特徴とするマスクの製造方法。
  4. (a)半導体ウエハの主面上にレジスト膜を堆積する工程、
    (b)前記半導体ウエハの主面上の前記レジスト膜に対してマスクを用いた露光処理により所望のパターンを転写する工程、
    (c)前記レジスト膜に対して現像処理を施すことにより、レジストパターンを形成する工程、
    (d)前記レジストパターンをマスクとして、エッチング処理または不純物導入処理を行う工程を有し、
    前記所望のパターンは、相対的に細いパターンと、相対的に太いパターンとを有しており、
    前記マスクは、厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有するマスク基板を有しており、
    前記マスクにおいて、前記相対的に細いパターンを転写する領域の前記マスク基板の第1主面には第1凹部と第1凸部とが隣接して形成されており、
    前記第1凸部の先端面を透過した前記露光光の位相は、前記第1凹部の底面を透過した前記露光光の位相に対して反転するようになっており、前記相対的に細いパターンは、前記第1凸部のパターンに対応して形成され、
    前記マスクにおいて、前記相対的に太いパターンを転写する領域の前記マスク基板の第1主面には第2凹部と第2凸部とが隣接して形成されており、
    前記第2凸部の先端面には前記露光光を減光する減光膜が形成されており、
    前記第2凸部および前記減光膜を透過した前記露光光の位相は、前記第2凹部の底面を透過した前記露光光の位相に対して反転するようになっており、前記相対的に太いパターンは、前記減光膜が形成された前記第2凸部のパターンに対応して形成され、
    前記第1凸部を透過した前記露光光と、前記第2凸部および前記減光膜を透過した前記露光光とが同位相であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、前記相対的に細いパターンおよび前記相対的に太いパターンの寸法は、前記露光光の波長よりも小さいことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2006056128A 2006-03-02 2006-03-02 マスク、マスクの製造方法およびそのマスクを用いた半導体装置の製造方法 Pending JP2007233138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006056128A JP2007233138A (ja) 2006-03-02 2006-03-02 マスク、マスクの製造方法およびそのマスクを用いた半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006056128A JP2007233138A (ja) 2006-03-02 2006-03-02 マスク、マスクの製造方法およびそのマスクを用いた半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007233138A true JP2007233138A (ja) 2007-09-13

Family

ID=38553781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006056128A Pending JP2007233138A (ja) 2006-03-02 2006-03-02 マスク、マスクの製造方法およびそのマスクを用いた半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007233138A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012078553A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Toppan Printing Co Ltd クロムレス位相シフトマスク及びクロムレス位相シフトマスクの製造方法
JP2015099247A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 Hoya株式会社 フォトマスク及び該フォトマスクを用いた基板の製造方法
US9188851B2 (en) 2012-09-04 2015-11-17 Samsung Display Co., Ltd. Pattern mask and method of manufacturing thin film pattern using pattern mask

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012078553A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Toppan Printing Co Ltd クロムレス位相シフトマスク及びクロムレス位相シフトマスクの製造方法
US9188851B2 (en) 2012-09-04 2015-11-17 Samsung Display Co., Ltd. Pattern mask and method of manufacturing thin film pattern using pattern mask
JP2015099247A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 Hoya株式会社 フォトマスク及び該フォトマスクを用いた基板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2862183B2 (ja) マスクの製造方法
EP1241523B1 (en) Photomask, method of producing photomask
US5723236A (en) Photomasks and a manufacturing method thereof
US5411823A (en) Exposure method, phase shift mask used in the same, and process of fabricating semiconductor integrated circuit device using the same
KR20030038327A (ko) 패턴의 형성 방법 및 장치의 제조 방법
KR101176262B1 (ko) 다계조 포토마스크 및 패턴 전사 방법
JP4178291B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び製造用レチクルセット
JP3759914B2 (ja) フォトマスク及びそれを用いたパターン形成方法
JP2002072442A (ja) 位相シフトマスクの製造方法、レジストパターンの形成方法および半導体装置の製造方法
KR101742358B1 (ko) 포토마스크의 제조 방법, 포토마스크 및 패턴 전사 방법
JP2007233138A (ja) マスク、マスクの製造方法およびそのマスクを用いた半導体装置の製造方法
KR20030036124A (ko) 위상 변이 마스크 제작에서 위상변이 영역 형성시얼라인먼트를 결정하는 방법
KR20180108459A (ko) 표시 장치 제조용 포토마스크, 및 표시 장치의 제조 방법
JPH08254813A (ja) 位相シフトマスク及びそれを用いた半導体装置の製造方法
JP3320062B2 (ja) マスク及びマスクを用いたパターン形成方法
JP3173025B2 (ja) 露光方法及び半導体素子の製造方法
JP3007846B2 (ja) マスク及びその製造方法並びにマスクを用いたパターン形成方法
US6296987B1 (en) Method for forming different patterns using one mask
JP2006030221A (ja) マスクおよびマスクパターンの寸法測定方法
JP2001223155A (ja) フォトリソグラフィ方法
KR100224717B1 (ko) 위상반전 마스크 제조방법
JP3322837B2 (ja) マスク及びその製造方法並びにマスクを用いたパターン形成方法
JP2001166451A (ja) 3つの異なる位相シフト領域を有する位相シフトマスクおよびその製造方法
KR960006818B1 (ko) 광학 마스크 가공방법
JP4655532B2 (ja) 露光用マスクの製造方法