JPH0813719A - 建物の排水用横型ドレイン及びその取り付け構造 - Google Patents

建物の排水用横型ドレイン及びその取り付け構造

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JPH0813719A
JPH0813719A JP14927994A JP14927994A JPH0813719A JP H0813719 A JPH0813719 A JP H0813719A JP 14927994 A JP14927994 A JP 14927994A JP 14927994 A JP14927994 A JP 14927994A JP H0813719 A JPH0813719 A JP H0813719A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水密性があり、漏水の恐れがなく、防水シー
トの施工が容易なものを提供することである。 【構成】 金属製ドレイン本体1を立上片aと底面片b
とで断面略L字状として立上片の角部付近に排水口2を
後方に突出して設けると共に底面片の角部付近の中央に
窪み3を形成し、該窪みの周囲の底面片を前記立上片に
対して略垂直でかつ底壁面に対して略水平に形成せし
め、該金属製ドレイン本体の全面に合成樹脂4を被覆し
て排水用横型ドレインを構成すると共に塩素が結合され
ている合成樹脂製接合シートGを固定具Eの頭部に形成
し、排水口2に排水管Dを溶剤溶着、熱融着又は接着剤
によって接合すると共に塩素が結合されている合成樹脂
製防水シートCを該ドレインの窪み周囲の底面片表面お
よび前記接合シートに溶剤溶着又は熱融着で接合するこ
とである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物の屋上やベランダな
どの下地駆体に取り付けられる雨水などを排出するドレ
イン及びそのドレインの取り付け構造に関し、更に詳し
くは防水シート及び排水管と一体化できる合成樹脂が被
覆された排水用横型ドレイン及びそのドレインの取り付
け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の屋上やベランダの下地駆体には雨
水或いは雪解け水等を排水させるドレインが設けられて
いる。このドレインは鋳物等の金属製のもので、屋上の
底壁面に設置される縦型ドレインと、パラペット(立上
がり壁)と底壁面との間のコーナーに設置される横型ド
レインとがある。このようなドレインは雨水が排出しや
すいように低い位置に設置される。また、屋上やベラン
ダ等の下地駆体には一般的に防水層を設けることが多
く、その中の1つの工法に塩化ビニル系樹脂等の合成樹
脂シートで屋上面全体を被覆し防水するシート防水工法
がある。
【0003】上記の鋳物等の金属製ドレインは排水効率
を高めるためドレイン自体に排水口周囲が低くなるよう
底面に傾斜が設けられている。このような鋳物製の横型
ドレインが設置された屋上やベランダ等に塩化ビニル系
樹脂シートよりなる防水シートで防水施工を行なう際、
ドレイン設置部における防水シートは接着剤でドレイン
に接着させ、更に防水シートを金属製枠状の防水層押え
で機械的に押さえ付けて固定し、排水口の上にごみや落
ち葉等の異物を除去するストレーナーを取り付けてい
た。また、鋳物製ドレインの耐候性を向上させるために
表面を塩化ビニル樹脂などで被覆したものや塩化ビニル
樹脂被覆鋼板をL字状に折り曲げて構成したものもあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら金属製の
ドレインは塩化ビニル系樹脂等のように塩素が結合され
ている合成樹脂製の防水シートと一体化することはでき
ず、防水層押えで機械的に固定していても、金属と合成
樹脂という異種間の接合であるため長期的には防水シー
トがドレインより剥離を起こす危険性があり、そこから
漏水するという問題がある。そのためドレインの上に貼
られる防水シートの端末部のシーリングを確実に行ない
水密性を向上させているが、シーリング剤も同様に金属
と塩化ビニル系樹脂という異種間の接合のため長期の水
密性に問題があった。また、排水管とドレインとの接合
においても、排水管が塩化ビニル系樹脂製のパイプであ
ってドレインが金属製の異種管の接合であるため、強力
な接着剤で接合させたとしても、風圧等により剥離して
しまうことがあり、長期的な水密性に問題があった。
【0005】また、従来の金属製ドレインは排水効率を
高めるために排水口が低くなるように底面全体に傾斜が
設けられており、このため下地駆体の立上がり壁(パラ
ペット)から底壁面にわたって一枚の防水シートを敷設
する際に、ドレインの隅角部で防水シートを強引に引き
伸ばしてドレイン表面に強引に接着させるか、或いは突
っ張りをなくすためにドレインの隅角部の上の防水シー
トに切り込みを入れてドレインに接着させ、切り込みを
入れた部分に別の増し張り防水シートを重ねて補強する
などして、ドレイン隅角部の施工を行なっていた。しか
しながら強引に接着させたときは防水シートがドレイン
より剥がれやすく、また増し張りシートを貼った場合は
施工が複雑になるばかりか、ドレイン設置部のシートが
厚くなるのでその部分が盛り上がり、水が排水されにく
くなったりするなどの問題があった。
【0006】更に鋳物製ドレインを塩化ビニル樹脂等で
被覆したものも前述の如く底面全体が排水口に向かって
低くなるように傾斜が設けられており、防水シートとの
接着が難しく、また、ドレインを固定するためのビスや
ボルトを通すネジ穴および排水管との接続部分がねじ込
み式であるために、ネジ切り部において該樹脂が剥離さ
れて被覆されておらずドレインの金属面が露出してしま
い、やがてそこから錆や腐敗が発生してドレインの塩化
ビニル層が剥離して漏水の危険性があった。
【0007】また、板状の塩化ビニル樹脂被覆鋼板をL
字状に折り曲げた構成のドレインは切断面の金属が露出
しているので、同様に金属露出部分から錆や腐敗が発生
して漏水の危険性があった。
【0008】また、鋳物製ドレインは厚さが1〜10m
mで、かつドレインの最底面からシートを張り込む高さ
までが10〜50mm程度あるのでドレインを設置する
のに下地駆体の底壁面のコンクリートを15〜60mm
位い掘る必要があり、そのためコンクリート内部に埋設
されている鉄骨や鉄筋に当ってしまうなどの不具合が生
じることもあった。
【0009】本発明はこれらの問題点を解決するための
横型ドレイン及びその取り付け構造を目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明が上記問題点を解
決するために講じた手段は金属製ドレイン本体を立上片
と底面片とで断面略L字状として立上片の角部付近に排
水口を後方に突出して設けると共に底面片の角部付近の
中央に窪みを形成し、該窪みの周囲の底面片を前記立上
片に対して略垂直でかつ底壁面に対して略水平に形成せ
しめ、該金属製ドレイン本体の全面に合成樹脂を被覆し
て排水用横型ドレインを構成すると共にこのドレインを
固定具で下地駆体に固定し、その固定具の頭部に塩素が
結合されている合成樹脂からなる接合シート又は補強用
シートを形成し、排水口に排水管を溶剤溶着、熱融着又
は接着剤によって接合すると共に塩素が結合されている
合成樹脂製防水シートを該ドレインの窪み周囲の底面片
表面および前記接合シート又は補強用シートに溶剤溶着
又は熱融着で接合することである。
【0011】
【作用】本発明の横型ドレインによってドレインの取り
付け施工が簡略し、しかもドレインと防水シート及び排
水管とを一体化させることができ、長期にわたりドレイ
ン周りの水密性が保たれる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明すると
金属製ドレイン本体1を立上片aと底面片bとで断面略
L字状として立上片aの角部付近に排水口2を後方に突
出して設けると共に底面片bの角部付近の中央に窪み3
を形成し、該窪み3の周囲の底面片bを前記立上片aに
対して略垂直でかつ下地駆体の底壁面Bに対して略水平
に形成せしめ、該金属製ドレイン本体1の全面に、塩化
ビニル樹脂等のように塩素が結合されている合成樹脂か
らなる防水シートCと熱融着又は溶剤溶着が可能な合成
樹脂4を被覆して排水用横型ドレインを構成する。金属
製ドレイン本体1に固定具打ち込み用の穴5を複数設け
た場合には、該合成樹脂4を穴5の周りにも被覆せしめ
て実質的にドレイン本体の金属はどの表面にも露出され
ない構成である。
【0013】この横型ドレインを下地駆体すなわち建物
屋上又はベランダ等の底壁面Bと立上がり壁Aとの間の
コーナーに取り付ける。取り付ける底壁面Bがコンクリ
ートの場合は予めドレイン設置箇所をドレインの底面片
bの窪み3および底面片bの厚さを含めた分だけ凹まし
て低くなるようにするか、或いはその厚さ分だけコンク
リートを座掘りする。また、底壁面Bに発泡樹脂シート
が敷設されている場合はその発泡樹脂シートを削ってド
レインを設置する。
【0014】ドレインの設置箇所の立ち上がり壁Aには
排水管Dが予め設置されており、この排水管Dとドレイ
ン排水口2とを熱融着又は溶剤溶着等により一体化接合
させる。横型ドレイン自体は頭部eに防水シートと同質
の軟質又は硬質の合成樹脂からなる接合シートGを取り
付けた固定具Eを立上がり壁Aや底壁面Bにプラグ等の
アンカー類Fを介して打ち込み、該接合シートGとドレ
インの背面とを熱融着や溶剤溶着により接合させるか、
又は打ち込み用穴5を設けてある場合にはその穴からボ
ルトやビス等の固定具Eを立上がり壁Aや底壁面Bにプ
ラグ等のアンカー類Fを介して固定し、その固定具Eの
頭部e頂面に補強用シートH又は/及び防水シートCを
被覆する。ドレイン設置後、排水口2と窪み3を除く周
囲の部分に重ね幅をとって防水シートCを熱融着又は溶
剤溶着によってドレインと一体化接合する。
【0015】金属製ドレイン本体1は下地駆体の立上が
り壁Aと底壁面Bとの間のコーナーに取り付けられるよ
うに立上片aと底面片bとで断面略L字状に形成したも
ので、下地駆体の底壁面Bに接する底面片bには排水口
2の付近が低くなるように中央に窪み3が設けられ、そ
の窪み3の周囲の面(底面片b)は底壁面Bに対して略
水平で立上がり壁Aに接する立上片aと略垂直に形成さ
れ、その立上がり壁Aに接する立上片aには折り曲がり
角部付近最下方の略中央に窪み3と連通状に排水口2を
設け、該排水口2の裏面には建物内部のパイプ状排水管
Dと接続しやすいように数ミリ〜数十ミリ略円筒状2"に
突出している。
【0016】ドレイン本体1は鉄、ステンレススチー
ル、アルミニウム等の金属製のもの、或いは鉄−炭素系
の鋳鉄、或いは他のクロム、マンガン、アルミニウム、
チタン、ニッケル、シリコン、モリブデン等を添加した
鋳鋼等で、鋳鋼の場合はダイカスト法によって成形され
たものが、厚さが薄くても組成が緻密で耐蝕性に優れて
好ましい。この金属製のドレイン本体1の表裏全面に防
水シートCと熱融着又は溶剤溶着が可能な合成樹脂4、
好ましくは防水シートCと同質の塩素が結合されている
樹脂をディッピングまたはコーティングなどによって被
覆せしめる。
【0017】金属製ドレイン本体1に被覆される合成樹
脂4は塩素が結合している合成樹脂からなる防水シート
Cと熱融着又は溶剤溶着が可能な合成樹脂であり、例え
ば塩化ビニル系樹脂,塩素化ポリエチレン,クロロスル
ホン化ポリエチレンなどのほか、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレートの単独重合体または共重合体
等からなるアクリル系樹脂や、これらに塩化ビニル樹脂
或いは他のホモポリマー,コポリマーを併用しても良
い。好ましくは防水シートCと同質の合成樹脂が良く、
防水シートが塩化ビニル系樹脂の時は塩化ビニル系樹脂
を、塩素化ポリエチレンの時は塩素化ポリエチレンやク
ロロスルホン化ポリエチレンを、金属製ドレイン本体1
の表面にディッピング又はコーティングして被覆するの
がとりわけ好ましい。
【0018】本発明において塩化ビニル系樹脂とは塩化
ビニル樹脂に可塑剤、安定剤、有機充填剤、無機充填
剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、難燃剤、ゲル化促進剤
などの加工助剤、その他各種添加剤を適宜配合した塩化
ビニル樹脂のほか、ポリ酢酸ビニル、熱可塑性ポリウレ
タン、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ア
クリル酸エチル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸メチ
ル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の各
種熱可塑性樹脂を1種或いは複数混合したもの、或いは
塩化ビニル樹脂にニトリルゴム、アクリルゴム等の合成
ゴムやウレタン系エラストマー、塩化ビニル系エラスト
マー、ポリエステル系エラストマー等の各種エラストマ
ーを混合したもの、更にエチレン−塩化ビニル共重合樹
脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、ウレタン−塩
化ビニル共重合樹脂等の他の樹脂と共重合したものを指
称するものである。
【0019】また、塩素が結合されている合成樹脂とは
前記の塩化ビニル系樹脂のほかに例えば塩素化ポリエチ
レン、クロロスルホン化ポリエチレン等が挙げられる。
【0020】金属製ドレイン本体1の表面に合成樹脂4
を被覆する方法としては、例えば配合された塩化ビニル
樹脂ペーストにドレイン本体1を浸漬させて、ドレイン
本体1の表面に薄く該樹脂を被覆し、加熱して被膜を形
成したり、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリ
エチレン、或いはアクリル樹脂を主成分とする塗料に金
属製ドレイン本体1を浸漬させ、金属製ドレイン本体1
に樹脂を被覆するディピングによる方法のほか、これら
の樹脂や塗料をスプレーでコーティングしたり、刷毛で
これらを塗工しても良く、金属製ドレイン本体1の金属
面が実質的にどこにも露出されていなければどのような
方法で合成樹脂4を被覆しても良い。
【0021】ドレイン本体1の大きさは幅が150〜4
00mm、立上片aの高さが150〜400mm、底面
片bの長さ100〜400mm程度、金属の厚さは0.
5〜3.0mm、好ましくは0.8〜1.5mm、形状
は長方形状の鋼板を折り曲げたものを図示したが、長方
形などの矩形に限定されず、円形や多角形でも任意であ
り、排水口2の直径は40〜250mm、好ましくは5
0〜150mmで、この排水口2は立上片aの後側に1
0〜100mm、好ましくは20〜50mm円筒状2”
に突出しており、底面片bの中央部に設ける窪み3の幅
は排水口2の径よりも少し大き目で縦横60〜270m
m、好ましくは70mm〜170mmが良く、窪み3の
深さは一番深い場所で2〜20mm、好ましくは5〜1
0mmが良い。
【0022】排水口2の直径は基本的には建物に取り付
けられている排水管Dの直径に合うものを使用し、窪み
3の形状は特に限定されず、例えば真中が窪んだボール
状であったり、緩やかなスロープ状や或いは周囲の面よ
り低く段差を設けた面など前記排水口2に水が流れやす
いように低くなっていればどのような形状でも良い。こ
の様なドレイン本体1に被覆せしめる合成樹脂4の厚さ
は0.2〜2.0mm程度である。
【0023】また、上記金属製ドレイン本体1はドレイ
ンを直接ビスやボルトなどの固定具Eで固定する場合
は、該固定具Eの軸の直径よりも大きくかつ頭部eより
も小さい打ち込み用穴5を設けてから、合成樹脂4を被
覆して、本体1の金属を表面に露出させないようし、ド
レインを直接ビスやボルトなどの固定具Eの頭部eで固
定しない場合は、ドレイン本体1には打ち込み用穴5は
設けずに合成樹脂4を被覆せしめる。何れの態様であっ
てもドレイン本体1の金属が表面に実質的に露出しない
ように合成樹脂4を被覆する。打ち込み用穴5を設ける
場合、その穴の位置は特に限定されないが、好ましくは
立上片aの上方と底面片bの端の数箇所に設けるのが良
い。
【0024】本発明のドレインを建物屋上又はベランダ
等の立上がり壁と底壁面のコーナーに設置する方法は、
下地駆体の材質によって異なり、下地が通常のコンクリ
ートの場合はドレインの厚さ分だけ座掘りするか、或い
は予めドレインの厚さの分が低くなるようにしておき、
下地駆体が軽量コンクリートの場合はドレインの厚さの
分だけ座掘りをする。また、下地駆体の上に断熱材など
の発泡樹脂シートが設けられた防水工法の場合にはドレ
インの厚さを考慮して、その発泡樹脂シートを切り取る
か或いは削り取る。コンクリートを座掘りする場合はド
レインの厚みと窪みの分0.5〜20mm程度を座掘り
する。この時、従来のように20〜60mmも座掘りす
る必要がないのでコンクリート中の鉄骨や鉄筋に当った
り出たりしないで座掘りを行うことができる。座掘りな
どを行なった場所に本発明のドレインを設置し、周囲の
下地駆体と同一平面かそれよりも低くなるようにする。
【0025】本発明のドレインを下地駆体に固定する方
法の一つは、前記座掘りなどを行なった後、ドレイン設
置場所の下地駆体の立上がり壁Aと底壁面Bとに予めプ
ラグ等のアンカー類Fを適宜数打ち込み固定し、敷設す
る防水シートCと同質の合成樹脂からなる接合シートG
を頭部eに有する固定具Eを該アンカー類Fに固定せし
め、その接合シートGにドレインの裏面を溶剤溶着、熱
融着又は接着剤によって接合し一体化させる。この接合
シートGは敷設する防水シートCと同質の合成樹脂が好
ましく、防水シートCが塩化ビニル系樹脂であれば塩化
ビニル系樹脂が、塩素化ポリエチレンであれば塩素化ポ
リエチレンが、クロロスルホン化ポリエチレンならばク
ロロスルホン化ポリエチレンが良い。
【0026】また、接合シートGは軟質又は硬質の合成
樹脂(防水シートと同質の合成樹脂)シート、或いは金
属板の表面に該合成樹脂(防水シートと同質の合成樹
脂)を被覆した樹脂被覆鋼板でもよく、とりわけある程
度の可撓性がある接合シートGが好ましく、硬質の合成
樹脂シートや樹脂被覆鋼板などの場合には、その上に可
撓性のある軟質シートgを貼着して用いても良い。接合
シートGの大きさは特に限定されないが、ドレインの立
上片a、底面片bの大きさより小さく、接合面が100
mm2 以上であることが好ましい。接合シートGの厚さ
も特に限定はされないが、好ましくは0.5〜3mm程
度のものが強度的、かさばりなどの面から良い。形状も
特に限定されず、円形、矩形、多角形等何れの形状でも
良い。
【0027】この接合シートGはビスやボルト等の固定
具Eの頭部eに設けられるもので、例えば該接合シート
Gの中央部に穴を設けてその穴に固定具Eを挿通してナ
ットなどのストッパーを介して機械的に頭部eに接合シ
ートGを固定させるか、或いは穴周りや頭部裏面に接着
剤やシーリング材を用いて頭部eに接合シートGを強固
に接合させて固定させるが、これらでは頭部eの表面
(頂面)が接合シートGの表面に露出しており、該頂面
及び穴周りを別途軟質シートgで被覆し貼着することが
好ましい。また、接合シートGに穴を開けないで固定具
Eの頭部eに接合シートGを設けることも可能であり、
いずれにも限定されず、固定具Eの頭部eに接合シート
Gが設けられている構成であればどのような方法でも良
い。
【0028】アンカー類Fの打ち込み場所は立上がり壁
A及び底壁面Bの二面か、或いは立上がり壁Aの一面で
も良く、設置数は特に限定されず、立上片aの上部のあ
たりになるように設置し、底面片bならば中央部の窪み
3以外の位置になるように設置する。
【0029】また、他の取り付け方法として、ドレイン
を直接ビスやボルトなどの固定具Eで固定する。この場
合にはドレインに設けられた各打ち込み用穴5に、その
穴周りの合成樹脂を除去しないようにビスやボルトなど
の固定具Eを貫通させ、この固定具Eを前述と同様に予
め立上がり壁Aと底壁面Bとに打ち込んだアンカー類F
に打ち込み、該固定具Eの頭部e裏面でドレインを固定
する。この時、該頭部eの表面(頂面)はドレインの表
面に露出しており、該頂面及び穴周りを敷設する防水シ
ートCで被覆する。この防水シートCで被覆する以前に
別途防水シートCと同質の合成樹脂からなる補強用シー
トHで固定具Eの頭部e及び穴周りを被覆した後更に該
補強用シートHも防水シートCで被覆せしめることも任
意である。これら防水シートCや補強用シートHはドレ
インの表面に溶剤溶着、熱融着又は接着剤によって接合
一体化させる。この場合、固定具Eの頭部eでドレイン
の穴周りを含む表面の合成樹脂4を傷つけないように頭
部eとドレインとの間に合成樹脂からなる当てシートh
を挿入しても良い。前記補強用シートH及び当てシート
hの一方又は双方を用いることは任意で、当てシートh
を用いる場合はその当てシートhの中央部に穴を設けて
その穴を通して固定具Eを打ち込む。最も好ましい例と
しては、固定具打ち込み用穴5の周囲を固定具Eの頭部
eより若干大きめにドレインの裏面側に凹こませて、頭
部eの頂面がドレイン表面に突出しないようにして、当
てシートhを介して固定具Eを打ち込み、頭部eの頂面
を防水シートC又は補強用シートHで被覆せしめ、補強
用シートHで被覆した場合にはさらにその表面を防水シ
ートCで被覆する。
【0030】いずれの方法でも固定具Eの頭部eでドレ
インを固定し、該頭部eは補強用シートH或いは防水シ
ートCで被覆し、頭部eが実質的に表面に露出しないよ
うにする。当てシートhや補強用シートHの材質は敷設
される防水シートCと同質の合成樹脂であることがより
好ましく、更にこれらのシートの中間に伸縮を防ぐため
にガラス繊維製またはポリエステル製などの不織布、ク
ロス等の基布を中間層に挿入しても良い。
【0031】ドレインを固定する固定具Eとはボルト、
ビス等のねじ込み式のものなどであるが、ドレイン本体
1にはネジ切りはなく、予め下地駆体に打ち込んだプラ
グ等のアンカー類Fに螺入させるものである。またネジ
込み式の固定具Eに限らず、嵌め込み式の固定具Eでも
良く、該アンカー類Fと嵌合(嵌入)し固定できるもの
であればどのような固定具Eでも良い。
【0032】固定具Eは軸の直径が2〜12mm、好ま
しくは4〜8mm程度で、頭部の大きさは打ち込み用穴
5よりも大きく、5〜20mm程度のものであることが
好ましく、打ち込み用穴5を設ける場合には固定具Eの
軸よりも大きく3〜15mm、好ましくは5〜10mm
程度であるのが良い。固定具E自体の材質は鉄、ステン
レススチール、アルミニウム等の金属が好ましく、これ
らを金属やナイロンなどのプラスチックからなるプラグ
やアンカーFと組合せて使用する。
【0033】本発明で溶剤溶着とは有機溶剤で合成樹脂
を溶解させて接合させる方法で、例えばテトラヒドロフ
ラン(THF)、ニトロベンゼン、四塩化炭素、ピリジ
ン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メチルエチルケト
ン(MEK)等のケトン類、トルエン、メチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類等を1種
または複数種混合したもので、該溶剤に塩化ビニル系樹
脂などの合成樹脂を少量溶解させたものであっても良
い。とりわけテトラヒドロフランを主体とした溶剤が溶
解性、接着性が良く好ましい。
【0034】ドレイン裏面の排水口2の円筒状突起2”
には建物に取り付けられている排水管Dを接続する。建
物内部又は外部に設置されている排水管Dは縦樋から分
岐されている横樋からなり、この横樋は通常塩化ビニル
系樹脂製の硬質パイプで形成されており、そのパイプD
をドレイン背面の排水口2の円筒状突起2”に接合させ
る。円筒状突起2”は塩化ビニル樹脂製のパイプDの径
と略同じ径で、パイプDの内径と円筒状突起2”の外
径,又はパイプDの外径と円筒状突起2”の内径が合致
することが好ましい。この時ドレインの円筒状突起2”
がパイプDの内側になるように接合するのが好ましい。
これは雨水などの排水がドレインから横樋の方向に向か
って流れる時に、水流の圧力によってパイプDに抵抗が
できるだけかからないようにし、接合部分でのパイプD
と円筒状突起2”の剥離を防ぐようにするためである。
【0035】ドレイン本体1が塩化ビニル系樹脂と接着
性の良い合成樹脂か、塩化ビニル系樹脂又は塩素が結合
された合成樹脂で表面が被覆されているので、該円筒状
突起2”と排水管Dとの接合は熱融着或いは溶剤溶着に
よって接合することができる。排水管Dは前述した如く
通常塩化ビニル系樹脂製の硬質パイプであり、同種の接
合であるため前記接合方法により極めて強固に一体化接
合ができる。更に排水管Dとドレインとの接合縁を前記
と同様に塩化ビニル系樹脂などの塩素が結合された樹脂
を溶剤に溶解させたシーリング材でシーリングすること
により水密性を向上させることもできる。
【0036】次いで建物の屋上下地面やベランダ下地面
すなわち下地駆体の立上がり壁Aと底壁面Bとに防水シ
ートCを敷設する。防水シートCの敷設方法は一般的に
接着剤によって下地駆体面に接着させて敷設施工する接
着工法と、接着剤を用いないでビスやボルトなどで機械
的に下地に固定する絶縁工法とがあるが、本発明におい
てはどちらの工法にも使用できる。立上がり壁Aと底壁
面Bとの間のコーナーにわたって防水シートCの敷設
は、底壁面Bからと立上がり壁Aからの二方向から敷設
し、コーナー部において底壁面B側の防水シートCを入
隅部まで敷設し、次いで立上がり壁Aからの防水シート
Cはコーナー全体を被覆し底壁面Bまで展延して底壁面
Bの防水シートCと重なるように敷設施工するか、また
は反対に底壁面Bの防水シートCを立上がり壁Aまで展
延して敷設しても良い。入隅部では防水シートCを確実
に綺麗に納めるために、細長い塩化ビニル樹脂被覆鋼板
などを利用し防水シートCをビス等で機械的に固定する
など各種のコーナー用防水シート敷設部材を用いること
も当然可能である。
【0037】本発明で使用する防水シートCは塩化ビニ
ル系樹脂製シート,塩素化ポリエチレン,クロロスルホ
ン化ポリエチレン等のように、塩素が結合されている合
成樹脂製の軟質シートである。防水シートCの厚さ、
幅、長さは特に限定されないが、一般的に厚さは1.0
〜3.0mm、幅が1000〜2500mm、長さが1
0〜30mのものを用いる。防水シートCの内部或いは
裏面には寸法安定性、伸縮防止性を向上させるためにガ
ラス繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、麻等の織
布、不織布、クロス等の基布が積層されているものであ
っても良い。
【0038】本発明において防水シートCとドレインと
の接合は排水口2の周囲を除いた立上片a部分及び窪み
3の周囲の底面片b部分に防水シートCの端部を重ねて
溶剤溶着又は熱融着によって接合させる。重ね幅は通常
30〜60mm、好ましくは40〜50mm程度が良
い。また、より水密性を向上させるために防水シートC
の端末部に同種の樹脂を溶解させたシーリング材をシー
リングすることも可能である。底壁面Bの防水シートC
をコーナーの入隅部およびドレインの隅角部まで敷設し
た場合は、立上がり壁Aからの防水シートCをドレイン
の底面片bまで展延し、底面片bの防水シートCと重ね
て溶剤溶着又は熱融着によって接合する。また、反対に
底壁面Bの防水シートCを立上片aまで展延して同様に
接合しても良い。
【0039】ドレインの排水口2には、ごみや落ち葉等
の異物を除去するためのストレーナーを取り付ける。こ
のストレーナーの形状は特に限定されず、例えば排水口
2の直径よりも大きいもので、中が空洞で底面片bと立
上片aに接する2面が抜けている三角柱状のストレーナ
ーや、断面が略L型に折り曲げられたシート或いは板状
のストレーナー、或いは半球面等の球面に穴が複数設け
られた立体状のもの等があげられる。
【0040】これ等ストレーナーの取り付け方法はドレ
インの排水口2にストレーナーを金属製のファスナー等
で嵌め込んだり、ドレインに予め樹脂を被覆する前に小
孔を設けておき、その穴を通してファスナー或いはビス
やボルトなどで機械的に固定する。ストレーナーの材質
が塩化ビニル系樹脂などのドレインと同質の合成樹脂製
の場合は溶剤溶着や熱融着によって、ドレインとストレ
ーナーを接合することもできる。ストレーナーの材質も
特に限定されるものではないが、例えばクロム等を鍍金
して防錆処理をした鉄や、ステンレルスチール、アルミ
ニウムなどの金属、或いは軟質塩化ビニル樹脂、硬質塩
化ビニル樹脂、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アクリル系樹脂、フェノール樹脂
等の合成樹脂や繊維強化樹脂(FRP)、合成ゴム、天
然ゴム、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。特に好
ましくは鉄やステンレススチール、アルミニウムなどの
金属製の略三角柱状等の立体的なストレーナーで、取り
付け取り外しが容易な嵌め込み式のものが良い。
【0041】本発明のドレインは新規工事において使用
することはもちろん新規工事以外に改修工事にも使用で
きる。漏水事故が生じた場合、防水シートによって改修
工事を行なうが、同時にドレインの改修を行う場合も多
い。既存のドレインの代りに本発明のドレインを取り付
け、別に塩化ビニル系樹脂製のシート状改修用ドレイン
をその上に設置して使用することも可能である。
【0042】改修工事は既存の鋳物ドレインを取り除
き、そこに本発明の横型ドレインを前記の方法によって
固定具Eなどで取り付け下地駆体に固定する。また、横
樋の塩化ビニル樹脂製の硬質パイプDとも一体化接合さ
せる。本発明のドレインの上に略同じか大き目の寸法の
塩化ビニル系樹脂などの塩素が結合されている厚さ1〜
3mm程度の合成樹脂シートからなる改修用ドレインを
溶剤溶着または熱融着により接合させる。この改修用ド
レインの上に防水シートCを前記工法と同様に一体化接
合させる。防水シートCは改修用ドレインと本発明の横
型ドレインの間に接合させても良い。改修用ドレインの
排水口は蛇腹状のホースよりなり横樋の塩化ビニル樹脂
製のパイプ内に嵌め込み縦樋まで押し込んで取り付け
る。また、改修用ドレインを使用した場合も適宜前記ス
トレーナーを取り付ける。
【0043】次に本発明のドレイン構造について更に具
体的実施例をあげて説明する。 実施例1 (ドレイン本体)まず、ドレイン本体を厚さ1mmの鉄
板で図のような形状に溶接や板金によって加工する。本
体の横幅は280mm、立上片の高さ170mm、底面
片の長さ170mm、排水口は直径90mm、排水口の
突出幅は30mm、窪み部は縦、横120mm、段差が
10mmである。
【0044】次に下記配合による塩化ビニル樹脂ペース
トに前記ドレイン本体を浸漬し、表面全体が均一になる
ようにペーストをディッピングし、これを180℃のオ
ーブンにてゲル化後冷却させて、本発明のドレインを作
成した。 (配合) ペースト用塩化ビニル樹脂 100重量部 可塑剤 50重量部 安定剤 3重量部 炭酸カルシウム 15重量部 着色剤 10重量部
【0045】(ドレインの取り付け施工)ドレインを設
置する箇所の下地駆体コンクリートを約10〜15mm
座掘りし、前記ドレインをその上に仮置して位置決めを
行い、ドレインで覆われる立上がり壁面部及び底壁面に
アンカーをそれぞれ左右2箇所打ち込み、ビスの頭の上
に直径40mmの円形の塩化ビニル樹脂からなる接合シ
ートが被覆された頭付き固定具を、該アンカーにそれぞ
れ固定し、前記固定具の接合シート面とドレイン裏面と
をテトラヒドロフラン(THF)で溶剤溶着させて取り
付ける。
【0046】排水管と排水口との接合は熱風によって溶
解させて接合させる熱融着か、またはTHFによって溶
剤溶着させ、端部を塩化ビニル樹脂を少量溶解させたT
HFとメチルエチルケトン(MEK)との混合溶剤から
なるシーラーでシーリングする。
【0047】パラペットのある屋上のコンクリート駆体
からなる下地面に、中間層にガラス繊維製クロスが積層
された幅1.2m、長さ10m、厚さ2.0mmの塩化
ビニル製の軟質防水シートを屋上底壁面及びパラペット
に接着施工する。防水シート同志の端部の接合は重なり
幅40mmとし、溶剤溶着及び熱融着によって接合す
る。上記ドレインが設置されている場所においては排水
口及び窪みの部分を除いて防水シートをドレインに接合
させる。底壁面の防水シートはドレインの底面片隅角部
まで敷設して、立上がり壁からの防水シートは立上片と
底面片まで30〜50mm程度重なるように展延して敷
設してドレインに接合させ、ドレイン以外のコーナーに
も同様に重ねて接合させる。接合はTHF等の溶剤で溶
剤溶着させるか或いは熱風で熱融着させる。ドレインへ
の防水シートの重なり幅は約30〜50mmになるよう
に接合させて敷設する。排水口に嵌め込み式のステンレ
ス製ストレーナーを取り付ける。
【0048】実施例2 ドレイン本体は実施例1と同様であるがその立上片の上
方左右2箇所と底面片の窪み以外の部分の2箇所にそれ
ぞれ直径約8mmの固定具打ち込み用の穴を設けて、実
施例1の配合による塩化ビニル樹脂ペーストをディッピ
ングして穴回りを含む表面全体に塩化ビニル樹脂をコー
ティングした。
【0049】(ドレインの取り付け施工)ドレインを設
置する箇所の下地駆体コンクリートを10〜15mm座
掘りし、ドレインを設置して実施例1と同様に塩化ビニ
ル樹脂製排水管と接合させると共に固定具打ち込み用穴
が位置する駆体にアンカーを打ち込み、軸の直径が5m
mで頭部の径が15mmのボルトを穴回りの樹脂を破壊
しないように打ち込み用穴に貫通させてアンカーへ打ち
込み、該ボルトの頭部でドレインを固定する。中間層に
ガラス繊維クロスが積層された塩化ビニル樹脂製の直径
が20mm、厚さが1mmの円形シートを補強用シート
としてボルトの頭部の上に被覆し、この円形シートとド
レインとをTHFで溶剤溶着するかまたは熱融着させて
接合する。防水シート、ストレーナーは実施例1と同様
に敷設または取り付ける。
【0050】
【発明の効果】本発明のドレインは金属製ドレイン本体
全面が合成樹脂、特に塩化ビニル系樹脂などの塩素が結
合されいる合成樹脂又はアクリル系樹脂で被覆させてい
るので、塩素が結合されている合成樹脂製の防水シート
と溶剤溶着または熱融着できるので、ドレインを防水シ
ートと完全に一体化できると共に、従来のように防水シ
ートを機械的に固定する金属製のフレーム状のシート押
えを使用しなくても水密性に優れた接合ができ施工が簡
略化され、ドレインの設置場所においても長期に水密性
が向上するものである。又、排水管とドレインとの接合
も溶剤溶着または熱融着できるので排水管とドレインを
一体化できたので、排水管から水が逆流したときでも漏
水することがなく水密性が良いものである。
【0051】ドレイン本体の底壁面に設置される底面片
の排水口付近に低く窪みを設けると共に窪みの周囲の底
面片が底壁面と略水平でかつ立上片と略垂直に形成して
あることによって、従来傾斜面に防水シートを伸ばした
り、切り貼りして接着していたものが、傾斜面が無いた
めこのような防水シートを伸ばしたり、切り貼りするこ
と無く防水シートを敷設接着できるようになり施工性が
容易なものである。
【0052】さらに金属製ドレイン本体自体が完全に全
面を樹脂で被覆されているので、金属面が露出しておら
ず、本体内部の金属が錆びることがなくて、ドレインか
らシートが剥奪するすることがない。
【0053】また、ドレインの厚さを薄くすることによ
り、従来よりコンクリートが浅くても設置が可能な寸法
のため、従来のようにコンクリート内部の鉄骨や鉄筋に
当ってしまったりすることもなくなり、更に施工性が非
常に向上するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ドレインの一部切欠した斜視図
【図2】本発明ドレインの取り付け構造の縦断側面図及
びその一部拡大図
【図3】本発明ドレインの取り付け状態を示す一部切欠
した斜視図
【図4】他の取り付け構造の縦断側面図及びその一部拡
大図
【図5】他の取り付け状態を示す一部切欠した斜視図
【符号の説明】
1…金属製ドレイン本体、a…立上片、b…底面片、2
…排水口、2”…筒状部、3…窪み、4…被覆樹脂、5
…打ち込み用穴、A…下地駆体の立上壁、B…下地駆体
の底壁面、C…防水シート、D…排水管、E…固定具、
e…頭部、F…アンカー類、G…合成樹脂製接合シー
ト、g…軟質シート、H…補強用シート、h…当てシー
ト。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製ドレイン本体を立上片と底面片と
    で断面略L字状として立上片の角部付近に排水口を後方
    に突出して設けると共に底面片の角部付近の中央に窪み
    を形成し、該窪みの周囲の底面片を前記立上片に対して
    略垂直でかつ下地駆体の底壁面に対して略水平に形成せ
    しめ、このドレイン本体の全面に合成樹脂を被覆してい
    ることを特徴とする排水用横型ドレイン。
  2. 【請求項2】 ドレイン本体に被覆する合成樹脂が、塩
    素が結合されている合成樹脂またはアクリル系樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1記載の排水用横型ドレイ
    ン。
  3. 【請求項3】 立上片及び底面片の厚さが0.5〜3.
    0mmであることを特徴とする請求項1及び2に記載の
    排水用横型ドレイン
  4. 【請求項4】 下地駆体にアンカー類を介して塩素が結
    合された合成樹脂からなる接合シートを頭部に有する固
    定具を固定し、立上片と底面片とで断面略L字状として
    立上片の角部付近に排水口を後方に突出して設けると共
    に底面片の角部付近の中央に窪みを形成し、該窪みの周
    囲の底面片を前記立上片に対して略垂直でかつ下地駆体
    の底壁面に対して略水平に形成せしめた金属製ドレイン
    本体の全面に合成樹脂を被覆してなる排水用横型ドレイ
    ンを、前記接合シートに溶剤溶着、熱融着又は接着剤に
    よって接合すると共に排水口には排水管を同様に溶剤溶
    着、熱融着又は接着剤によって接合せしめ、塩素が結合
    されている合成樹脂からなる防水シートを該ドレインの
    窪み周囲の底面片表面及び立上片表面に溶剤溶着又は熱
    融着によって接合していることを特徴とする排水用横型
    ドレインの取り付け構造。
  5. 【請求項5】 立上片と底面片とで断面略L字状として
    立上片の角部付近に排水口を後方に突出して設けると共
    に底面片の角部付近の中央に窪みを形成し、該窪みの周
    囲の底面片を前記立上片に対して略垂直でかつ下地駆体
    の底壁面に対して略水平に形成し、適宜箇所に固定具打
    ち込み用穴を複数設けた金属製ドレイン本体の全面に合
    成樹脂を被覆して排水用横型ドレインを構成し、該ドレ
    インを下地駆体のドレイン設置箇所に設置し、該打ち込
    み用穴より固定具を下地駆体に打ち込んでドレインを下
    地駆体に固定し、防水シートと同質の合成樹脂からなる
    補強用シートを固定具の頭部に被覆せしめるか、又は/
    及び敷設する防水シートで固定具の頭部に被覆せしめ、
    排水口に排水管を溶剤溶着、熱融着又は接着剤によって
    接合すると共に同様に塩素が結合されている合成樹脂か
    らなる防水シートをドレインの窪み周囲の底面片表面と
    立上片表面に溶剤溶着又は熱融着で接合していることを
    特徴とする排水用横型ドレインの取り付け構造。
  6. 【請求項6】 請求項4及び5に記載のドレイン本体に
    被覆する合成樹脂が塩素が結合されている合成樹脂また
    はアクリル系樹脂であることを特徴とする横型ドレイン
    の取り付け構造
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