JP2513019Y2 - 改良された防水シ―ト - Google Patents

改良された防水シ―ト

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JP2513019Y2
JP2513019Y2 JP8393690U JP8393690U JP2513019Y2 JP 2513019 Y2 JP2513019 Y2 JP 2513019Y2 JP 8393690 U JP8393690 U JP 8393690U JP 8393690 U JP8393690 U JP 8393690U JP 2513019 Y2 JP2513019 Y2 JP 2513019Y2
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宏貴 ▲吉▼井
良一 清水
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はトンネル覆工工事に用いる防水シートの改良
に関するものである。
更に詳しくは本考案は不織布による透水層とゴム,プ
ラスチックシートである遮水シートの2層で構成される
所謂防水シートにおいて、地山側に固定する目的で使用
する釘等の金属製治具によって生ずる遮水シートの損傷
による洩水の危険性を防止するための改良された防水シ
ートを提供するものである。
〔従来の技術〕
トンネル内の地山からの湧水処理はトンネル寿命にか
ゝわる重要な問題である。
その処理方法の一つとして地山の湧水を不織布を導水
路として坑道の側底に集排水させる手法がとられてい
る。
該不織布は透水層とも透水緩衝層とも呼称され1次コ
ンクリートと遮水シート間に覆工されるが、近年は遮水
シートと一体に形成された所謂防水シートが実用に供さ
れる例が多くなってきた。かかる防水シートの一体化の
加工はゴム,プラスチックよりなる遮水層の溶融時に不
織布よりなる透水層を加圧ロールに通す事により容易に
接合出来、透水シートと遮水シートとが一体化された2
層のものを得る。この2層構造の防水シートを辺々相突
き合せて覆工工事に供する訳であるが、各防水シートを
地山側に固定させる為に防水シートの両端に透水層と遮
水層の非接合部を設けこの部分を通じて各防水シートを
1次コンクリートへ釘打ちして固定してゆくのである。
これ等については実公昭62-35760号公報に詳しく記述
されている。
これを第1図ないし第3図に示した。これら従来の防
水シートはその巾方向の両端縁部ロをトンネルの長さ方
向に順次連結してトンネルの内壁内を覆うものである
が、遮水層aと透水層bとの非接合状態にある該両端縁
部ロを除いて中央部イでは上下の遮水層aと透水層bと
は一体に接合した2層構造となっており、第2図のよう
に透水層bの両端縁部ロを地山側の1次コンクリート面
に釘Cで打止めして第3図(3-1)次いで(3-2)のよう
に相隣る防水シートの透水層bの両端縁部ロを突き合せ
ると共に遮水層aの両端縁部ロを接合折曲げして接合部
ハとなし、次いで第3図(3-3)のように2次コンクリ
ートBを打設する。
しかし乍らかかる手法でも防水シートからの洩水の不
安が去らないのである。即ち透水層を通して地山側に打
つ釘は常に完璧に打ち込まれる訳ではなく地山側の1次
コンクリート骨材と衝合したりあるいは釘の打込み角度
が悪いといったケースには往々にして釘を曲げたり打込
み不足が生ずることがあるからである。
これ等の地山側への打込み不良釘に防水シートが接
し、しかも次工程で打設圧が3〜4トン/m2にも達する
と言われている2次コンクリートが打設されると0.4〜2
mm厚の防水シートは損傷を受けるおそれがあり、ひいて
は第3図(3-3)に示したように防水シートに貫通孔等
の破損部ニが生じ、洩水への懸念が生ずる。
この防水シートはトンネルの堀穿に伴ない順次つぎ足
して延長されるが、かかる防水シートの継目は融着接合
を前提としており、完璧を期すため融着度テストが実施
される。しかし2次コンクリートの打設後に生ずる欠陥
の有無のチェックは至難でかつ多額の費用を必要とす
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
かかる問題点を解決する防水シートとして、前出の突
起せる不良釘と防水シートの遮水層が直接接触する事の
ない様クッション性のある素材を介在させる事に着目し
本考案を完成した。
〔課題を解決するための手段〕
実公昭62-35760号公報に記載されている様な従来の防
水シートにおける欠点を解消する対策として、第4図に
示すように継手部に生ずる釘直下の空間部にポリエチレ
ン発泡体,不織布よりなる短辺の防護シートdを挿入し
かつ相隣る防水シートの遮水層の重合部の溶着で封鎖す
ることが考えられる。しかしながらこの手法では20〜30
cm間隔で打込まれる釘全てを網羅し、個々に上記の短辺
の防護シートを夫々挿入する事は、足場のよくないトン
ネル内であることからその作業量をいたずらに増加する
のみで実用性に乏しい。又上記の防護シートとして短辺
のシートdに代えてトンネル内周を一挙に実施しうる長
さのものにし、挿入を試みたが、短辺のシートdの場合
より若干作業量が減少したにとどまり、これも実用性に
乏しいものであった。かかる原因は狭くかつ足場の悪い
作業環境にある本覆工工事現場である点にあり、防水シ
ートと防護シートとが別個に供給されることからの煩雑
さを除去する事が効果的であるとの知見を得、本考案に
達した。
本考案の要旨とするところは、ゴム、プラスチックよ
りなる遮水層a上に透水層bが一体接合された防水シー
トであってその巾方向の両端縁部をトンネルの長さ方向
に順次連結して該トンネル内壁面を覆うトンネル覆工用
防水シートにおいて、透水層の巾寸法を遮水層の巾寸法
より小さく形成して該透水層の巾方向の両端縁部に自由
端を残し又は残さずに一体に接合し、且つ該透水層の巾
方向の両端縁部に沿って該透水層と同材質の帯状防護シ
ートe又はe′の巾方向の一端縁部を接合したことを特
徴とするトンネル覆工用防水シートに係るものである。
即ち本考案はかかる防護シートと防水シートをあらか
じめ一体として供給すればよいことに着目してなされた
ものである。防護シートが防水シートの透水層に使用し
ているものと同材質の不織布ないしプラスチック発泡体
であれば融溶着が容易である。
〔作用〕
今本考案を第5図の実施態様によって説明すると、ゴ
ム,プラスチックよりなる遮水シートaとこれより巾の
せまい不織布又はポリエチレン発泡体よりなる透水層b
とを接合させ一体化したのち、透水層bより巾のせまい
不織布又はポリエチレン発泡体を防護シートeとして2
本用意し、透水層b上に防護シートeをその自由端縁が
遮水シートaの横端縁部に合うか、それよりも若干中心
よりになるようにして自由端と反対側を重ね合わせ、透
水層bと防護シートeのラップ部の中心よりを熱風等で
溶融させつつ圧着し接合させる。
上記のように透水層b上に防護シートeを枝分かれ状
に接合一体化した防水シートを用いて覆工する場合、防
護シートeの非接合部である自由端“ヘ”を地山側の1
次コンクリートに釘で固定させ、釘の頭を透水層bの当
該部でカバーし遮水層の継ぎ目の溶着を実施してゆくこ
とで完成する。
この場合、注意すべきは地山側に固定した防護シート
eの透水層bとの接合度が充分でないと防水シートの自
重による剥離が発生するので、両者e,bの接合巾は20mm
巾程度確保するのが望ましい。
又、釘の打込みは少くとも透水層横端より中心よりで
実施することにより透水層が不良釘の防護としての緩衝
材として一層有効に働くことになる。
又別個の態様として第6図に示した様に、透水層bに
非接合部の自由端を設け、防護シートe′をその下部に
枝分かれ状に接合し、透水層bの端部を地山側への釘の
打込みしろとする事も出来る。
本考案に使用出来る防護シートは不織布,発泡ポリエ
チレンに限定するものではく、釘の突起や曲がりが遮水
シートを傷つけることがないものであれば何でもよい
が、作業性,接合加工,耐久性等総合的に考えると既に
トンネル覆工工事に使用して実証されているものが有利
であり、好ましい例として上記2材質が挙げられる。
この場合の厚みは不織布であれば透水層として用いら
れているもので充分で、約10mmもあればよいし、発泡ポ
リエチレンであれば密度0.1〜0.025位で10mmもあれば充
分である。
〔実施例〕
ポリエステル系不織布4mm厚みを透水層bとし、透水
層bの両端に近い上部に170mm巾の防護シートeを20mm
巾で接合し、150mm巾の防護シートeが枝分かれ状に一
体化した1600mm巾の透水層を得た。一方EVA樹脂を遮水
層aとし押出機にて1740mm巾に押出し、その上に上記の
防護シート付きの透水層bを接合させ、第5図に示す構
造の防水シートを得た。
上記の防水シートを24mの長さに切断し、ロール状に
巻き、トンネル覆工工事用に供し、防護用シートeを1
次コンクリート面に押しつけつつ釘打ちを行って固定化
し、同様に次の防水シートの覆工時、継ぎ目にくる双方
の遮水層aの接合しろを下部に折り曲げつつ透水層b横
端同志が若干ラップするか、ぴったり密着する様な位置
にくる様、固定化させる。
このものは実際、不良釘即ち3〜4mmの打込み不足を
生ぜしめたものの上に、覆工せしめてもほとんど不良の
状況が認められなかった。
〔考案の効果〕 本考案による防護用シート付き防水シートは一体化し
て供給出来、安価で釘等の打込みを不良時でも防護シー
トの緩衝力で遮水シートを傷つける事なく、安心して使
用される安価な防水シートであった。
【図面の簡単な説明】
第1図 従来の防水シートの断面構造 a……遮水シート b……透水層 イ……遮水シートと透水層の接合部 ロ……透水層の非接合部(自由端) 第2図 従来の防水シートの地山への固定例 A……地山もしくは一次コンクリート c……固定用釘 第3図 従来の防水シートの接合部と釘打込み不良図 3-1 2次コンクリート打設前 3-2 2次コンクリート打設前 3-3 2次コンクリート打設後 B……2次コンクリート c′,c″……不良釘 ハ……遮水シートの接合部 ニ……遮水シートの破損部 第4図 従来の防水シートの釘打込み不良対策として発
泡板を挿入した一例図 d……挿入されたPE発泡板 第5図 本考案による防水シートの断面と実施状況図断
面 5-1 本考案の防水シート断面 e……防護用シート ホ……接合部 ヘ……非接合部(自由端) 5-2……地山に固定した状態図 5-3……二次コンクリートの打設後の状態 第6図 本考案による防水シート断面と実施状況断面 6-1……本考案の防水シート断面 e′……防護用シート ホ……接合部 ヘ……非接合部 6-2……地山に固定した状態図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ▲吉▼井 宏貴 東京都三鷹市中原2丁目4番地34号 (72)考案者 清水 良一 三重県四日市市東阿倉川67番地の23 (72)考案者 長野 弘幸 三重県四日市市別名3丁目5番7号

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮水層上に透水層が一体接合された防水シ
    ートであってその巾方向の両端縁部をトンネルの長さ方
    向に順次連結して該トンネル内壁面を覆うトンネル覆工
    用防水シートにおいて、透水層の巾寸法を遮水層の巾寸
    法より小さく形成して該透水層をその巾方向の両端縁部
    に自由端を残し又は残さずに該遮水層に一体に接合し、
    且つ該透水層の巾方向の両端縁部に沿って該透水層と同
    材質の帯状防護シートの巾方向の一端縁部を該透水層に
    接合したことを特徴とするトンネル覆工用防水シート。
  2. 【請求項2】透水層及び帯状防護シートが不織布あるい
    は発泡ポリエチレン等の発泡プラスチックよりなる請求
    項1記載の防水シート。
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