JPH0640720Y2 - 防水シートの止着構造 - Google Patents

防水シートの止着構造

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JPH0640720Y2
JPH0640720Y2 JP1989021544U JP2154489U JPH0640720Y2 JP H0640720 Y2 JPH0640720 Y2 JP H0640720Y2 JP 1989021544 U JP1989021544 U JP 1989021544U JP 2154489 U JP2154489 U JP 2154489U JP H0640720 Y2 JPH0640720 Y2 JP H0640720Y2
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JP
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waterproof sheet
seat plate
cushioning material
seat
convex surface
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JP1989021544U
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靖夫 中島
継志 豊永
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東洋物産株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はトンネル建設において、トンネル状に掘削した
地山や一次コンクリートの表面に覆工される防水シート
の止着構造に関するものである。
〔従来の技術〕
トンネルを防水性のトンネルに建設するため、従来より
防水性を持たせたい部分の地山や一次コンクリートの外
面に、二次コンクリートの打設に先立って防水シートを
覆工することが行なわれている。
しかし、通常のトンネルは、その断面がアーチ状をな
し、且つ、そのアーチ状部の内表面も広大であるから、
トンネルを防水性に形成するため、掘削された地山や一
次コンクリート面の全面を一枚のシートで覆うことは、
殆んど不可能に近いか、或は、事実上実施できない。
このため、従来は防水シートの取付工事などにおいて、
取扱い易いように、所定大きさの矩形に形成した複数枚
の防水シートを、各防水シート毎にトンネルのアーチ状
壁面に沿って部分的に止着し、隣接する各シート同士を
水密に接合接着して貼着する方法が採られているが、こ
のようにしてコンクリート壁面に接続、止着される防水
シートは、その上から二次コンクリート等が打設されて
外部から遮断されるため、防水シートの止着部や接続部
において防水性が損なわれるものであってはならない。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のようにして取付けられる防水シートの止着部は、
シート止着用の釘等が防水シートを貫通して打込まれる
タイプの止着構造であると、この貫通部から防水性が損
なわれることが多いので、この止着構造を採ることは好
ましくない。
一方、防水シートの裏面に当該シートの止着シロとして
細幅の翼片を縫着等により形成し、この止着用翼片を釘
等によりトンネル壁面に取付けることも行なわれている
が、この取付態様は線状取付けとなるため、防水シート
の幅方向に関する左右のバランスが取り難くなり、この
結果、取付けられる防水シートにシワが寄り、このシワ
の部分が二次覆工内に突出するため、二次覆工の施工時
に巻厚不足をもたらし、二次覆工を所定強度に形成出来
ないという問題点がある。
従来、上記のような問題に鑑み、防水シートを釘等を貫
通させることなくトンネル壁面に止着するため、外面に
熱溶着性を付与した座板を、予めトンネル壁面に点在さ
せて打付け、これらの各座板の上面に防水シートを当て
がい、各座板ごとに、その外面と、これに対する部位の
防水シート裏面とに熱風を供給し、両者を熱溶融させて
接着させ、この作業を各座板ごと行なうという甚だ効率
の悪い手法が採られている。
然し乍ら、このような手法であると、各座板ごとに、座
板の外面とこれに対応する防水シートの裏面の間を広げ
ておき、そこに熱風を供給しなければならないため、単
に作業が煩しいのみならず、止着されるシートの向きや
位置の保持が、人手による作業であるため困難であった
り、該シートにシワが寄り易いとう問題が生じ、特に、
シワが生じた場合には、これが二次コンクリートの打設
時に破損の原因となったり、或は、次に接続される防水
シートとの接続シロを減じてその部位の接続強度を弱め
るといった問題惹起している。
また、近時、防止性を確保するため、防水シートの厚み
を厚くすることが提唱されているが、防水シートとして
厚手(1mm)の合成樹脂製シートを用いようとすると、
重量が著しく重くなって、その貼着作業が極めて困難と
なる。
一方、上記のように座板と防水シート裏面の間に熱風を
供給する手法のような問題点のない止着構造として、実
開昭57-60999号、特開昭60-80650号の公報に開示されて
いるような構造が提案されているが、これらの提案方法
にも未だ問題点がある。
即ち、上記の提案されている前者の止着構造では、釘が
防水シートを貫通しない利点はあるが、座板と防水シー
トが感圧接着剤によって接着される機構であるため、二
次のコンクリートが打設される前に、前記感圧接着剤の
接着力が防水シートの重量を支えきれずに当該シートが
脱落するという問題があり、また、後者の止着構造で
は、ホットメルト接着剤を使用するため、上記前者の如
き問題はクリアできるが、座板のホットメルト接着剤を
溶融させるため、防水シートの上から加熱ヒータを当接
させて加熱しているので、この加熱によって防水シート
自体がその材質によっては溶損して穴をあけてしまうと
いう問題があるのである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記のような問題点のない防水シートの止着構
造を提供することを目的としてなされたもので、その構
成は、トンネル状に掘削した地山又はその外面に一次コ
ンクリートを覆工したトンネル壁面における防水シート
を止着すべき面に配置した不織布等の通水性緩衝材と、
中央部に打設される釘等の頭部を埋設し得る凹陥部が形
成されるように外周部に環状凸面が形成され、該凸面の
外面に熱可塑性合成樹脂による被覆層を設けて成る複数
の座板であって前記緩衝材の上面に配した座板と、前記
緩衝機を前記各座板と共に前記地山又はトンネル壁面に
固定貼着するための前記釘等と、裏面が前記座板の被覆
層とほぼ同質の合成樹脂による防水シートであって前記
座板に対応させつつ前記通水性緩衝材上に延展した防水
シートとから成り、前記防水シートの前記座板と対応し
ている部分の外面に、超音波又は電磁波を出力する溶着
用出力端子を当てがって駆動し、前記防水シートの裏面
と各座板の前記被覆層との当接面を発熱させて自己融着
させたことを特徴とするものである。
〔作用〕
不織布等の通水性緩衝材は、これをトンネル壁面に沿っ
て延展した状態で外面に熱可塑性合成樹脂層を一体に形
成した座板と釘等により固着し、この状態で通水性緩衝
材の外面に少なくとも裏面が熱可塑性合成樹脂からなる
防水シートを当てがい、該防水シートの裏面と座板外面
の熱可塑性合成樹脂の被覆層を超音波工具や電磁波工具
で押圧しつつ融着させるから、防水シートの壁面への止
着作業を極めて容易に行なうことができる。
また、工具自体の発熱ではなく、防水シート裏面及び座
板外面の合成樹脂層の発熱による融着であるため、止着
に要する時間は極く短時間(1秒〜5秒程度)である。
然も、溶着のための発熱はほぼ接合面に限られるため、
融着後の固化も早く、作業性を良好ならしめる。
更に、トンネル壁面に通水緩衝材を貼着固定する座板の
凹陥部内に、打設した釘等の頭部が埋設されるので、防
水シートを傷つけることがない。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図により説明する。
第1図は本考案止着構造における止着時の断面図、第2
図は座板の平面図である。
これらの図に於て、1はトンネル状に掘削された地山、
2はこの地山の外面を被覆するように吹付け施工された
一次コンクリートで、防水シート3はこの一次コンクリ
ートの外面に取付けられるものであるが、本考案におい
ては、一次コンクリートの外面に不織布のような通水性
緩衝材4を特殊な座板5と釘5e等により貼着した後、該
通水性緩衝材4の上に防水シートを貼着するようにし
た。
上記の特殊な座板5は、中央が凹陥部5aに形成され、そ
の外周が平坦な環状凸面5bに形成された金属製の座金状
をなす座板本体5cの前記環状凸面5bの外面に、熱可塑性
合成樹脂の被覆層5dを一体に形成して構成されるが、前
記被覆層5bを環状凸面5cに強固に設けるため、該環状凸
面5bに透孔5hを適宜数設けて、成形する際に溶融樹脂が
環状凸面5bの両面に流れるようにして、成形後に環状凸
面5bの両面に樹脂層が形成されるようにする。
尚、前記凹陥部5aは、釘5eの頭部が若干打ち残されたり
したとき、その頭部と防水シート3の接触を防ぐための
ものである。
即ち、上記の座板5の適宜数を用いて、通水緩衝材4を
コンクリート2の表面に貼着するのである。
次に、少なくとも裏面に熱可塑性樹脂層を有する防水シ
ート3を、上記の座板5が取付けられている部分に全部
拡げた状態で配し、該シート3と各座板5とが隣接する
状態となるようにする。この際、シート3の向きや位置
は、それが全部拡げられるので決め易く、また、この決
めた状態を保持し易い。
この状態において、先端央部に前記座板5の環状凸面5b
の内径と略同径の凹部hを形成した超音波工具のホーン
Hを、その先端をいずれかの座板5に接している防水シ
ート3の外面から押付け乍ら駆動すると、前記座板5の
熱可塑性合成樹脂被覆層5dと防水シート3の裏面は、超
音波振動を受け摩擦発熱して溶融し、両部分が融着一体
化する。この部が適宜冷却して固化することにより、一
つの座板5に対する防水シート3の部分止着は完了す
る。
従って、コンクリート面に貼着した通水緩衝材4の表面
に、一枚の防水シート3を2〜3名の作業員により全部
拡げた状態で保持しつつ、各座板5上に超音波工具で止
着していけば、従来の止着手法に比べ著しく迅速、且
つ、合理的な止着が可能となる。尚、上記ホーンに代え
て、電磁波出力端子を当てがうことにより、溶着させる
ようにしても良いこと、勿論である。
上記のようにして、通水緩衝材4を介してコンクリート
2面に止着された防水シート3は、隣接する防水シート
同士を水密に接合し、防水の必要なトンネルにおけるア
ーチ面等の全面に取付けられる。
而して、上記により貼着された防水シート3の外面に、
二次コンクリートや仕上げコンクリートをアーチ状に打
設して、トンネルが形成されるのである。
〔考案の効果〕
本考案は以上の通りであって、トンネル用の防水シート
を地山や一次コンクリートに止着するに当り、防水シー
トと通水緩衝材を一体物とせずに別体として、まず、通
水緩衝材を熱可塑性合成樹脂から成る被覆層を外面に設
けた止着用の座板と釘等により、予めコンクリート面に
貼着しておき、その上に防水シートを拡げた状態で押付
け、この防水シートの前記座板の合成樹脂被覆層と対向
した部分の外面から超音波照射して、防水シートの裏面
と前記樹脂層を溶着することにより止着するようにした
から、防水シートに孔を明けずに該シートを止着できる
と共に、止着作業を極めて迅速且つ正確に行なうことが
できるという格別の効果が得られる。
また、トンネル壁面に通水緩衝材を貼着固定する座板の
凹陥部内に、打設した釘等の頭部が埋設されるので、防
水シートを傷つけることがない。
更に、一次コンクリート面は凹凸に形成されるので、そ
の表面に固い板状のものを貼着すると、不陸面の生じる
おそれがあるが、通水緩衝材として不織布を用い、防水
シートに柔軟な合成樹脂シートを用いれば、それらは不
陸面に良く馴染んで対応できるから、止着作業を効果的
に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案止着構造における止着時の平断面図、第
2図は座板の平面図である。 1…地山、2…一次コンクリート、3…防水シート、5
…座板、5a…座板の凹陥部、5b…環状凸面、5c…座板本
体、5d…環状凸面上の合成樹脂被覆層、5e…釘、5h…透

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル状に掘削した地山又はその外面に
    一次コンクリートを覆工したトンネル壁面における防水
    シートを止着すべき面に配置した不織布等の通水性緩衝
    材と、中央部に打設される釘等の頭部を埋設し得る凹陥
    部が形成されるように外周部に環状凸面が形成され、該
    凸面の外面に熱可塑性合成樹脂による被覆層を設けて成
    る複数の座板であって前記緩衝材の上面に配した座板
    と、前記緩衝機を前記各座板と共に前記地山又はトンネ
    ル壁面に固定貼着するための前記釘等と、裏面が前記座
    板の被覆層とほぼ同質の合成樹脂による防水シートであ
    って前記座板に対応させつつ前記通水性緩衝材上に延展
    した防水シートとから成り、前記防水シートの前記座板
    と対応している部分の外面に、超音波又は電磁波を出力
    する溶着用出力端子を当てがって駆動し、前記防水シー
    トの裏面と各座板の前記被覆層との当接面を発熱させて
    自己融着させたことを特徴とする防水シートの止着構
    造。
  2. 【請求項2】被覆層は、座板の環状凸面に適宜数設けた
    透孔から前記凸面の内面側に回り込ませ、当該凸面を内
    外面から挟持するように設けて成る請求項1の防水シー
    トの止着構造。
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