JP2596758Y2 - 複合防水シート - Google Patents

複合防水シート

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JP2596758Y2
JP2596758Y2 JP1993031996U JP3199693U JP2596758Y2 JP 2596758 Y2 JP2596758 Y2 JP 2596758Y2 JP 1993031996 U JP1993031996 U JP 1993031996U JP 3199693 U JP3199693 U JP 3199693U JP 2596758 Y2 JP2596758 Y2 JP 2596758Y2
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Fujimori Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トンネルの一次覆工コ
ンクリートと二次覆工コンクリートとの間に配設され、
一次覆工コンクリート側からの湧水が二次覆工コンクリ
ート側に浸出するのを防止する複合防水シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、トンネルに一次覆工コンクリ
ートを打設し、この一次覆工コンクリート上に防水シー
トを配設し、更に防水シートの上に二次覆工コンクリー
トを打設することが行われており、この場合、防水シー
トは、一次覆工コンクリート側からの湧水が二次覆工コ
ンクリート側に浸出するのを防止する目的で配設される
もので、湧水を確実に排出するために不透水性シートの
一面全面に織布、不織布等の透水性シートを積層した複
合防水シートが知られている。
【0003】このような複合防水シートをトンネルの一
次覆工コンクリートに施工する場合、まず防水シートの
透水性シート側を一次覆工コンクリートに向けた状態で
防水シートを一次覆工コンクリートに固定し、その後相
互の不透水性シート端部を液密に接合するもので、防水
シートの機能上不透水性シートには液漏れが許されない
ため、不透水性シートの防水性を維持したまま防水シー
トを固定する方法として、種々の方法が採用されてい
る。
【0004】例えば、不透水性シートの表出面の釘等の
固定部材打込み箇所に対応した箇所に熱融着性物質層を
形成した防水シートが知られており(特開昭63−17
1999号公報)、この防水シートは、熱融着性物質層
からこの層を通して釘等の固定部材を一次覆工コンクリ
ートに打込み、防水シートを固定すると共に、熱融着性
物質を溶融させることにより該熱融着性物質で固定部材
を打込んだ際に生じる隙間を埋め、固定部材の頭部側を
密封するものである。
【0005】あるいは、端部において不透水性シートと
透水性シートとが遊離状態に構成された複合防水シート
が使用されており、この複合防水シートを一次覆工コン
クリートに固定する場合、図4に示すように、細長い金
属製の当て板cを一次覆工コンクリートに当接した防水
シートaの透水性シートbの自由端部に当てながら当て
板cの上から順次所定間隔毎に釘dを打込装置を用いて
打ち込み、当て板cが透水性シートbの自由端部を押え
ることによって、透水性シートbを一次覆工コンクリー
トに固定すると同時に、防水シートaを一次覆工コンク
リートに固定し、その後不透水性シートeの自由端部相
互を液密に接合するものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
防水シートは、釘等の固定部材を打込んだ後、熱融着性
物質層を溶融させる作業が必要であり、固定作業が面倒
である。
【0007】また、後者の防水シートにおいては、別個
当て板を用意し、一次覆工コンクリートに透水性シート
を当接しながら、更に当て板を透水性シートの打込場所
に当てつつ釘を打ち込むという作業が必要であり、透水
性シートと当て板の両方を一次覆工コンクリートに押え
る必要があり、このため透水性シートの固定作業が面倒
である。
【0008】本考案は、上記事情に鑑みなされたもの
で、一次覆工コンクリートに簡便な作業で確実に固定す
ることができ、固定作業が容易な複合防水シートを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、トンネルの一次覆工コンクリートと二次覆
工コンクリートとの間に配設され、不透水性シートと透
水性シートとを積層した複合防水シートにおいて、不透
水性シートと透水性シートとの両側端部相互を遊離状態
として不透水性シートと透水性シートとの両側端部を自
由端部とすると共に、少なくとも一方の透水性シート自
由端部の不透水性シート側の面において釘等の固定部材
打込箇所に対応した箇所に座板片を固着し、かつ透水性
シートの表出面において釘等の固定部材打込箇所に対応
した箇所に屈曲自在な接続部材を介して座板片を接着し
たことを特徴とする複合防水シートとしたものである。
【0010】
【0011】
【作用】本考案の複合防水シートは、トンネルの一次覆
工コンクリートと二次覆工コンクリートとの間に配設さ
れ、不透水性シートと透水性シートとを積層したもの
で、本複合防水シートを一次覆工コンクリートに固定す
る場合、まず、一次覆工コンクリートに透水性シートを
当接させて不透水性シートが表出するように配置する。
このように配置すると、座板片が固定部材打込箇所に対
応した箇所の透水性シートの表出面に配置され、不透水
性シートと透水性シートとの端部相互が遊離状態である
ので、座板片が露出しており、この座板片に固定部材打
込機械から釘などを座板片と透水性シートとを貫いて一
次覆工コンクリートに打ち込む。そして釘の頭部が座板
片を一次覆工コンクリート側に押圧し、座板片が一次覆
工コンクリートに固定されると同時に、座板片が透水性
シートを押えることによって透水性シートの一端部側を
一次覆工コンクリートに固定することができる。
【0012】この場合、防水シートの他の自由端部は、
一端部と同様に座板片を固着して一次覆工コンクリート
に固定することができ、あるいは座板片を設けない場
合、他の防水シートの座板片を固着した透水性シート自
由端部に座板片を設けない透水性シートの自由端部を重
ね合わせ、固定部材を打ち込む際にこれら2枚の透水性
シート自由端部を貫いて、2枚の防水シートの透水シー
トを同時に固定することができる。
【0013】従って、従来別個の当て板を使用していた
場合に比べて当て板を保持する必要がなく、狭いトンネ
ル内で細長い当て板を使用しなくとも良いので、固定作
業が楽であると共に、固定部材の打込箇所が明確である
ので、所定の位置に打ち込みを確実に行うことができ、
打込箇所の個人差によるバラツキをなくすことができ
る。
【0014】また、上記複合防水シートの中間部におい
て一次覆工コンクリートに固定する場合、透水性シート
の表出面の釘等の固定部材打込箇所に対応した箇所に屈
曲自在な接続部材を介して座板片を接着したことによ
り、座板片を一次覆工コンクリートに当接し(この場合
は透水性シートが介在しない)、固定部材打込機械で釘
などを座板片を貫いて一次覆工コンクリートに打ち込
み、座板片が一次覆工コンクリートに固定されることに
よって、屈曲自在な接続部材を介して透水性シートを一
次覆工コンクリートに固定し、複合防水シートの中間部
において一次覆工コンクリートに固定することができ
る。この場合、座板片が屈曲自在な接続部材により透水
性シートに接続されているので、座板片を一次覆工コン
クリートに容易に当接することができる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき図面を参照し
て説明する。図1は本考案の複合防水シートを示すもの
で、この複合防水シート1は、不透水性シート2と透水
性シート3とを積層したもので、これら不透水性シート
2と透水性シート3とのそれぞれの両端部は遊離状態に
形成され、それぞれ自由端部2a、2a’、3a、3
a’とされていると共に、一方の透水性シート自由端部
3aの不透水性シート2側の面には、端縁部に円板形の
金属製座板片4が固定部材打込箇所に対応した箇所に複
数個接着され、また他方の透水性シート自由端部3a’
(図示せず)には座板片4は設けられていない。
【0016】本複合防水シート1をトンネルの一次覆工
コンクリートに配設する際には、一次覆工コンクリート
に固定した複合防水シート1の不透水性シート自由端部
2aと、同じく一次覆工コンクリートに固定した他の複
合防水シート1’の不透水性シート自由端部2a’とを
順次液密に接続するものである。
【0017】本複合防水シート1と他の本複合防水シー
ト1’を一次覆工コンクリートに固定する場合、図2に
示すように、一次覆工コンクリート5に透水性シート
3、3’を当接させて不透水性シート2、2’をトンネ
ル内に表出するように配置すると共に、一方の複合防水
シート1の座板片4を設けた透水性シート自由端部3a
を、他方の複合防水シート1’の座板片を設けない透水
性シート自由端部3a’の上に重ね合わせる。このよう
に配置すると、座板片4は不透水性シート自由端部2
a、2a’に覆われた状態にあるが、これら不透水性シ
ート自由端部2a、2a’をめくることにより、あるい
はトンネルの上部に固定する場合は不透水性シートの自
重により不透水性シート自由端部2a、2a’が垂れ下
がり、座板片4はトンネル内面側に露出する。
【0018】そして固定部材打込機械を用いて釘等の固
定部材6を座板片4の上から座板片4、両透水性シート
自由端部3a、3a’を貫いて一次覆工コンクリート5
に固定部材の頭部6aが座板片4に当るまで打ち込む。
これによって、固定部材6の頭部6aに押圧された座板
片4が両透水性シート自由端部3a、3a’を一次覆工
コンクリートに押しつけ、両透水性シート3、3’の一
端部が一次覆工コンクリート5に固定され、このような
手順を行うことによって本考案の複合防水シート1の両
端部を一次覆工コンクリート5に固定することができ
る。
【0019】更に、本複合防水シート1は、中間点で一
次覆工コンクリートに固定することができるように、図
3に示すように、透水性シート3中間部の表出面におい
て釘等の固定部材打込箇所に対応した箇所に合成樹脂製
テープ状接続部材7の幅方向一端部を接着して他端部を
自由端部7aとすると共に、この自由端部7aに円板形
の金属製座板片4を複数個接着している。この場合、テ
ープ状接続部材7が柔軟性を有するので、座板片4は屈
曲自在に透水性シート3に接続されている。
【0020】従って、この複合防水シート1を一次覆工
コンクリートに固定する場合、一端部を上記と同様に固
定し、更に中間部の透水性シートに接続した座板片4を
一次覆工コンクリートに当接しながら固定部材打込装置
で釘等の固定部材を座板片4の上から打ち込み、座板片
4を一次覆工コンクリートに固定することによって、座
板片4が取り付けられているテープ状接続部材7を介し
て透水性シート3の中間部を一次覆工コンクリートに取
り付けることができる。
【0021】なお、本考案の複合防水シートは、上記例
に限られるものではなく、座板片は合成樹脂製であって
も、予め固定部材を通す穴を穿設していても良く、また
両端の透水性シート自由端部に設けられていてももちろ
ん良く、更に接続部材はテープ状でなくとも個々の座板
片を固着できる程度の大きさの舌片状であってもひも状
であっても良く、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲
で種々変更し得る。
【0022】
【考案の効果】本考案の複合防水シートによれば、トン
ネルの一次覆工コンクリートに簡便確実に固定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の複合防水シートの一例を示す部分斜視
図である。
【図2】本考案の複合防水シートを一次覆工コンクリー
トに固定する状態を示す部分断面図である。
【図3】同複合防水シートにおける接続部材を接続した
状態の部分断面図である。
【図4】従来の複合防水シートを一次覆工コンクリート
に固定する状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 複合防水シート 2 不透水性シート 2a 自由端部 3 透水性シート 3a 自由端部 4 座板片 5 一次覆工コンクリート 6 固定部材 7 接続部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−171999(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/38

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの一次覆工コンクリートと二次
    覆工コンクリートとの間に配設され、不透水性シートと
    透水性シートとを積層した複合防水シートにおいて、不
    透水性シートと透水性シートとの両側端部相互を遊離状
    態として不透水性シートと透水性シートとの両側端部を
    自由端部とすると共に、少なくとも一方の透水性シート
    自由端部の不透水性シート側の面において釘等の固定部
    材打込箇所に対応した箇所に座板片を固着し、かつ透水
    性シートの表出面において釘等の固定部材打込箇所に対
    応した箇所に屈曲自在な接続部材を介して座板片を接着
    したことを特徴とする複合防水シート。
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