JP2553620Y2 - 銅葺屋根の接合構造 - Google Patents

銅葺屋根の接合構造

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JP2553620Y2
JP2553620Y2 JP9352992U JP9352992U JP2553620Y2 JP 2553620 Y2 JP2553620 Y2 JP 2553620Y2 JP 9352992 U JP9352992 U JP 9352992U JP 9352992 U JP9352992 U JP 9352992U JP 2553620 Y2 JP2553620 Y2 JP 2553620Y2
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Inventor
喜男 今堀
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株式会社京都建築科学
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は銅葺屋根の新規な接合構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銅葺屋根用の屋根板として厚さ0.
1 〜0.2 mmの方形状銅板の裏面に未加硫のブチルゴム系
両面粘着シート(以下、「両面粘着シート」という)を
該銅板の周囲より少しはみ出させて裏貼りしたものが
「カッパータイト」(株式会社京都建築科学の登録商
標)の名称で広く知られている。
【0003】この屋根板を使用した銅葺屋根の施工手段
は、傾斜を有する下地面に対し左又は右方向に一部重ね
合せて順次貼り合せると共に上方へも一部重ね合せて順
次貼り合せることにより所定の下地面全面を覆うもの
で、シート状の薄い銅板を貼り合せただけのものである
ため、緩斜面における漏水の可能性があり、また、外観
上立体感に乏しいものであった。
【0004】前記の問題点を解決するため、本考案者は
先に、上下方向の貼り合せは従来と同様とし、左右方向
の貼り合せ手段として隣接する両屋根板の両側部を垂直
状に折り曲げ、両折り曲げ部外面の両面粘着シート間に
補強板を挟持接着すると共に該補強板上端部の折り曲げ
により、屋根板両側部の折り曲げ上端縁を覆うようにし
た銅葺屋根の構造を考案し、出願(平成4年11月30日出
願)している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した銅葺
屋根の接合構造は、構造が複雑で、施工が面倒であると
いう問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記の課題を解
決するもので、下地面に対し一定間隔にて長尺状の垂直
板を予め設け、各々隣接する垂直板の間に嵌め込むよう
に、従来のフラットな屋根板の貼り合せ手段と同様の手
段にて、屋根板を貼り合せ、垂直板の上部に長尺状の被
覆銅板を被せるという簡単な手段によりスタンディング
シートを備えた銅葺屋根を形成することを特徴とするも
のである。
【0007】すなわち、本考案は、厚さ0.1 〜0.2 mmの
方形状銅板1の裏面全面に厚さ0.8〜1.0 mmの両面粘着
シート2を上端縁にのみはみ出し部3を設けて貼着した
複数の屋根板4を、下地面11に対し上下左右に張り合
せるに際し、下地面に一定の間隔にて横断面逆T字型で
長尺状の垂直板5をその長手方向を上下にして未加硫の
ブチルゴム系両面粘着テープ(以下「両面粘着テープ」
という)7により固定し、各々隣接する両垂直板5、5
の間に嵌め込むように前記屋根板4のはみ出し部3を上
側にして順次複数の屋根板4の上下部の一部を重ね合
せ、前記垂直板5の上部に両面粘着テープ7を介して横
断面逆U字型で長尺状の被覆銅板10を被せるように設
けてなる銅葺屋根の接合構造である。
【0008】
【作用】本考案においては、厚さの極めて薄い銅板製の
屋根板が両面粘着シートにより上下に連結され、左右の
接続部には垂直状のスタンディングシームを備えた銅葺
屋根が接着手段のみによって簡単に形成できる。
【0009】
【実施例】図2は本考案における屋根板4の斜視図で、
厚さ0.1 mm、幅56cm、長さ24cmの長方形状の銅板1の裏
面全面に、厚さ1mmの両面粘着シート2を銅板1の上端
縁にのみ1cmのはみ出し部3を設けて貼着されており、
下端縁の銅板は裏面に少し折り曲げられているものであ
る。なお、通常は両面粘着シート2の表面露出部に剥離
紙(図示せず)が設けられており、使用に際しこの剥離
紙を剥して用いるものである。
【0010】図3は本考案における横断面逆T字型で長
尺状の垂直板5の各種の例を一定長さだけ示すもので、
図3(a)は1枚の銅板が2つ折りにされその両端部を
それぞれ外方に折り曲げて水平面6を形成することによ
り横断面逆T字型としたもの。又、図3(b)は折り曲
げによらず、横断面逆T字型に形成された垂直板であ
る。
【0011】なお、これらの垂直板5の水平部6の下面
には、水平部の巾より少し広い巾の両面粘着テープ7が
予め接着されており、この両面粘着テープ7の露出部に
は剥離紙(図示せず)が設けられている。
【0012】図1は本考案に係る銅葺屋根の接合構造の
一例を示す部分斜視図で、屋根板4の貼り合せに先立
ち、図3(b)に示す長尺状の垂直板5を、その底面に
設けられている両面粘着テープの剥離紙を剥して、垂直
板の長手方向を上下にして図4(垂直板5として図3
(a)に示すものを使用)にも示すように下地面11上
に両面粘着テープ7により貼着する。
【0013】次いで、図2に示す屋根板4を、その下面
に設けられた両面粘着シート2の上部のはみ出し部3を
上側にして、前記の各々隣接する両垂直板5、5間に嵌
め込むようにして垂直板5の水平面および下地面11に
貼着し、このはみ出し部3と銅板1の上端縁の一部に上
側の屋根板4の下端部が重なるように順次複数の屋根板
4を重ね合せて貼着する。
【0014】その後、前記垂直板5の両側面に両面貼着
テープ7(図1では省略)を介して垂直板5の上部に、
横断面が逆U字状で長尺の被覆銅板10を被せるように
設けてスタンディングシーム9を形成する。
【0015】図5は本考案における被覆銅板10の別の
形態を示す部分拡大断面図で、逆U字状の被覆銅板の下
端を左右に拡げるように折り曲げ、この折り曲げ面8、
8を、両面貼着テープ7を介して屋根板4の上面に接着
固定したものである。
【0016】被覆銅板10の形状は、その下端部を前記
屋根板4の下端部と同様に内側に折り返したものでも、
途中を外方に膨らませて装飾性をもたせたものでもよ
い。
【0017】上記実施例においては、屋根板4の下端部
を裏側へ少し折り曲げた形態について示したが、この折
り曲げは必ずしも必要とするものではない。また、垂直
板5の形態についても各種の形態が考えられ、さらに、
この垂直板の水平部下面の両面粘着テープは、予め設け
ておくと施工が容易となるが、必ずしも設けておく必要
はなく、垂直板を貼り合せる際下地面に設けてもよい。
【0018】
【考案の効果】本考案によれば、上述の通りの施工のし
やすい簡単な構成を採っているので、屋根材として軽量
であり、釘等の部材は一切使わず両面粘着シートによる
接着と、銅板の塑性加工により、緩斜面においても漏水
の可能性がなく、スマートなスタンディングシームを備
えた立体感のある銅葺屋根が容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の部分斜視図
【図2】本考案の基礎となる屋根板の斜視図
【図3】垂直板の斜視図
【図4】垂直板と被覆銅板の固着形態を示す部分拡大断
面図
【図5】垂直板と被覆銅板の別の固着形態を示す部分拡
大断面図
【符号の説明】
1 銅板 2 両面粘着シート 3 は
み出し部 4 屋根板 5 長尺状の垂直板 6 水
平部 7 両面粘着テープ 8 折り曲げ面 9 ス
タンディングシーム 10 長尺状の被覆銅板 11 下地面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ0.1 〜0.2 mmの方形状銅板1の裏面
    全面に厚さ0.8 〜1.0 mmの未加硫のブチルゴム系両面粘
    着シート2を上端縁にのみはみ出し部3を設けて貼着し
    た複数の屋根板4を、下地面11に対し上下左右に張り
    合せるに際し、下地面11に一定の間隔にて横断面逆T
    字型で長尺状の垂直板5をその長手方向を上下にして未
    加硫のブチルゴム系両面粘着テープ7により固定し、各
    々隣接する両垂直板5、5の間に嵌め込むように前記屋
    根板4のはみ出し部3を上側にして順次複数の屋根板4
    の上下部の一部を重ね合せ、前記垂直板5の上部に未加
    硫のブチルゴム系両面粘着テープ7を介して横断面逆U
    字型で長尺状の被覆銅板10を被せるように設けてなる
    銅葺屋根の接合構造。
  2. 【請求項2】 屋根板4の下端縁が、裏面の未加硫のブ
    チルゴム系両面粘着シート2の下面に折り曲げられてい
    る請求項1記載の銅葺屋根の接合構造。
JP9352992U 1992-12-28 1992-12-28 銅葺屋根の接合構造 Expired - Lifetime JP2553620Y2 (ja)

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JPH0656267U JPH0656267U (ja) 1994-08-05
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