JP3796361B2 - 外壁パネルのシール構造及び外壁パネルのシール方法 - Google Patents

外壁パネルのシール構造及び外壁パネルのシール方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の上階に位置し左右に隣接された外壁パネル間に生じる縦目地と、その上階の外壁パネルの下端部と下階に同じく左右に隣接された外壁パネルの上端部との間に生じる横目地とを塞ぐ外壁パネルのシール構造及び外壁パネルのシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上階の左右(水平)方向に隣接する外壁パネル間に生じる目地部(縦目地)を塞ぐとともに、その上階の外壁パネルの下端部と下階に同じく左右に隣接された外壁パネルの上端部との間に生じる隙間(横目地)とを塞ぐことで水密性を確保することのできるシール構造の従来例として、特公平3−70057号公報や特公平6−15787号公報に記載されたものが開示されている。
【0003】
これらは、図10乃至図12に示すように、上階に隣接する外壁パネル1,2に縦目地Vに沿って側端部に係合部を備えた縦長の防水シート5,6をそれぞれ設け、両防水シート5,6の側端部同士を相互に係着して縦目地Vの内方に納めてその上から定型のガスケット7を嵌入して縦目地Vを塞ぐとともに、横長の防水シート8,9の上端部を外壁パネル1,2の下端部に設け横長の防水シート8,9の下端部を下階に隣接する外壁パネル3,4側に垂下させ、外壁パネル3,4の表側上部を被覆させることで横目地Hを塞ぐものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、縦目地Vを塞ぐ縦長の防水シート5,6の縦方向の長さは縦目地Vの長さに沿うものより約3m(外壁パネル5,6の縦方向の長さに概ね相当)であるので、上述したように防水シート5,6の側端部同士を係着して縦目地V内方に納めることは現場の作業では非常に時間がかかり煩雑である。
また、横目地Hを覆う大きな横長の防水シート8,9は、図10に示すように、粘着テープTで仮止めされた状態で建物ユニットUの外側面に固定されるため、搬送中に破れる場合がある。
更に、縦目地Vと横目地Hとの交差部においては、縦長の防水シート5,6と横長の防水シート8,9との圧着が不十分となりシール性が劣る場合がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、特にシール機能を低下させることなく、搬送中の破れの心配をなくしかつ現場で簡単に施工できる外壁パネルのシール構造及び外壁パネルのシール方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の外壁パネルのシール構造は、建築物の上階に位置し左右に隣接された外壁パネル(11,12)間に生じる縦目地(V)と、その上階の外壁パネル(11,12)の下端部と下階に同じく左右に隣接された外壁パネル(13,14)の上端部との間に生じる横目地(H)とを塞ぐ外壁パネルのシール構造において、上階の外壁パネル(11,12)を構成する外板(P,P)の裏側に取付けられたフレーム部(F,F)の一部(Fa,Fa)を外板(P,P)の下端部側に突出形成し、かつ、下地鋼板(20)を、縦目地(V)と横目地(H)との交差部に、その上端部をフレーム部(F,F)の突出部(Fa,Fa)に位置させ、下端部を下階の外壁パネル(13,14)の表側上部に位置させるように設置し、縦長の防水シート(21)を、上階の外壁パネル(11)の縦目地(V)下部に沿う位置に、その下端部(21b)を下階の外壁パネル(13)の上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、縦目地(V)側の側端部(21c)を縦目地(V)から外側に突出させるようにした状態で設け、その側端部(21c)を縦目地(V)をはさんで隣接する外壁パネル(12)に同様に設けられた縦長の防水シート(22)の側端部(22c)と結合し両者(21c,22c)を縦目地(V)内に埋め込み、定型ガスケット(25,26)を嵌入させるとともに、横長の第1防水シート(31,32)を、上階の外壁パネル(11,12)下端部の横目地(H)に、その側端部(31c,32c)を縦長の防水シート(21,22)の縦目地(V)側の側端部(21c,22c)とは逆側の側端部(21d,22d)の表面に貼着させ、上端部(31a,32a)を上階の外壁パネル(11,12)の外板(P,P)とフレーム部(F,F)との間に挟着させ、下端部(31b,32b)を下階の外壁パネル(13,14)の上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、横長の第2防水シート(35)を、交差部では下地鋼板(20)表面に貼着されしかも横目地(H)全体を覆うように、その上端部(35a)をフレーム部(F)の突出部(Fa)に貼着させ、下端部(35b)を下階の外壁パネル(13,14)の表側上部を被覆貼着するように設け、しかも第1防水シート(31,32)の下端部(31b,32b)の裏面は横長の第2防水シート(35)の略中央部表面に貼着させるようにしたものであって、交差部においては、結合された縦長の防水シート(21,22)の下端部(21b,22b)が下地鋼板(20)上で横長の第2防水シート(35)表面に貼着されてなることを特徴とするものである。
【0007】
また請求項2に記載の外壁パネルのシール構造は、請求項1に記載の構成に加えて、下地鋼板(20)の交差部に位置する部位には、上側から中央部にかけて、上階の外壁パネル(11,12)間の縦目地(V)の目地巾(L)よりも巾広の切り欠き部(20e)が形成されていて、結合され縦目地(V)に埋め込まれた縦長の防水シート(21,22)の下端部(21b,22b)は縦目地(V)内方からその切り欠き部(20e)を介して下地鋼板(20)上で横長の第2防水シート(35)表面に貼着されてなることを特徴とするものである。
【0008】
更に本発明の請求項3に記載の外壁パネルのシール方法は、建築物の上階に位置し左右に隣接された外壁パネル(11,12)間に生じる縦目地(V)と、その上階の外壁パネル(11,12)の下端部と下階に同じく左右に隣接された外壁パネル(13,14)の上端部との間に生じる横目地(H)とを塞ぐ外壁パネルのシール方法において、外壁パネル(11〜14)を建物ユニットの外側面に固定する前の前処理段階では、上階の外壁パネル(11,12)を構成する外板(P,P)の裏側に取付けられたフレーム部(F,F)の一部(Fa,Fa)を外板(P,P)の下端部側に突出形成し、かつ、縦長の防水シート(21,22)を、上階の外壁パネル(11,12)の縦目地(V)下部に沿う位置に、その下端部(21b,22b)を下階の外壁パネル(13,14)の上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、縦目地(V)側の側端部(21c,22c)を縦目地(V)から外側に突出させるようにした状態で設けて上階の外壁パネル(11,12)に仮止めし、横長の第1防水シート(31,32)を、上階の外壁パネル(11,12)下端部の横目地(H)に、その側端部(31c,32c)を縦長の防水シート(21,22)の縦目地(V)側の側端部(21c,22c)とは逆側の側端部(21d,22d)の表面に貼着させ、上端部(31a,32a)を上階の外壁パネル(11,12)の外板(P,P)とフレーム部(F,F)との間に挟着させ、下端部(31b,32b)を下階の外壁パネル(13,14)の上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、施工段階では、上階及び下階の外壁パネル(11〜14)を建物ユニットの外側面に固定し、縦目地(V)と横目地(H)との交差部に下地鋼板(20)を、その上端部(20a)をフレーム部(F,F)の突出部(Fa,Fa)に位置させ、下端部(20b)を下階の外壁パネル(13,14)の表側上部に位置させるように設置し、横長の第2防水シート(35)を、交差部では下地鋼板(20)表面に貼着されしかも横目地(H)全体を覆うように、その上端部(35a)をフレーム部(F,F)の突出部(Fa,Fa)に貼着させ、下端部(35b)を下階の外壁パネル(13,14)の表側上部を被覆貼着するように設け、第1防水シート(31,32)の下端部(31b,32b)の裏面は横長の第2防水シート(35)の略中央部表面に貼着させ、縦長の防水シート(21)の前記仮止めを外した後、側端部(21c)を縦目地(V)をはさんで隣接する上階の外壁パネル(12)に同様に設けられた縦長の防水シート(22)の側端部(22c)と相互に結合し両者(21c,22c)を縦目地(V)内に埋め込み、定型ガスケット(25,26)を嵌入させるとともに、結合された縦長の防水シート(21,22)の下端部(21c,22c)を下地鋼板(20)上で横長の第2防水シート(35)表面に貼着することを特徴とするものである。
【0009】
また請求項4に記載の外壁パネルのシール方法は、請求項3に記載の下地鋼板(20)の交差部に位置する部位には、上側から中央部にかけて、上階の外壁パネル(11,12)間の縦目地(V)の目地巾(L)よりも巾広の切り欠き部(20e)が形成されていて、結合され縦目地(V)に埋め込まれた縦長の防水シート(21,22)の下端部(21b,22b)は縦目地(V)内方からその切り欠き部(20e)を介して下地鋼板(20)上で横長の第2防水シート(35)表面に貼着されることを特徴とするものである。
【0010】
なお、上記の括弧内の記号は図面及び後述する発明の実施の形態に記載された対応要素又は対応事項に対応するものである。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、横目地を覆う防水シートは、横長の第1防水シートと横長の防水シートとからなるが、横目地全体を覆う程の大きさの横長の第2防水シートの上端部は、第1防水シートのように外壁パネルの外板とフレーム部との間で挟着されるものではなく、外板の下端部側に形成されたフレームの突出部に貼着されるだけであるので、現場での後付けが可能である。したがって、第2防水シートを外壁パネルに取り付けた状態で搬送する必要がないので、搬送途中に横長の第2防水シートが破れたりすることはない。なお、外壁パネルには横長の第1防水シートが取り付けられるがこれは横長の第2防水シートほどサイズが大きくないので搬送時に破れる等の恐れはない。
【0012】
また、外壁パネルに取り付けられる縦長の防水シートのサイズも外壁パネルの縦目地下部に沿う位置に取り付けられた小サイズのものであるので、側端部を結合し丸めて縦目地に納める作業が従来例で示した外壁パネルの縦の長さと同等の防水シートの場合と比較して非常に簡単に行える。
その上、交差部に設置した下地鋼板によって縦長の防水シートと横長の第2防水シートとの圧着を十分とすることができるので縦目地のシールについては小サイズ型の縦長の防水シートと定型ガスケットの併用によって十分である。
更に縦長の防水シートと横長の第2防水シートとは下地鋼板が台座としてはたらくため十分圧着され優れたシール効果が得られる。
【0013】
また請求項2及び請求項4に記載の発明によれば、下地鋼板には上階の外壁パネル間の縦目地の目地巾よりも巾広の切り欠き部が形成されていて、縦目地に埋め込まれた縦長の防水シートの下端部は縦目地内方からその切り欠き部を介して下地鋼板上で横長の第2防水シート表面に貼着されるようになっているので、結合された縦長の防水シートの下端部は上階の縦目地内方から横長の第2防水シートの前面に致るまで急激に勾配が変化することなく交差部において無理なく納められる。したがって、下地鋼板によって横長の第2防水シートとの圧着が十分行われ優れたシール機能が発揮される。
【0014】
更に請求項3に記載の発明によれば、横目地全体を覆う程の大きさの横長の第2防水シートを、外壁パネルを建物ユニットの外側面に固定する前の前処理段階ではなく現場での施工段階において後付けするものであるので、外壁パネルに取り付けた状態で搬送する必要がないので、搬送途中に横長の第2防水シートが破れたりすることはない。なお、外壁パネルには前処理段階で横長の第1防水シートが取り付けられるがこれは横長の第2防水シートほどサイズが大きくないので前処理段階で外壁パネルに取り付けられた状態でも搬送時に破れる等の恐れはない。
【0015】
しかも、前処理段階で外壁パネルに取り付けられる縦長の防水シートのサイズも外壁パネルの縦目地下部に沿う位置に取り付けられた小サイズのものであるので、側端部を結合し丸めて縦目地に納める作業が従来例で示した外壁パネルの縦の長さと同等の防水シートの場合と比較して非常に簡単に行える。
その上、交差部に設置した下地鋼板によって縦長の防水シートと横長の第2防水シートとの圧着を十分とすることができるので縦目地のシールについては小サイズ型の縦長の防水シートと定型ガスケットの併用によって十分である。
更に縦長の防水シートと横長の第2防水シートとは下地鋼板が台座としてはたらくため十分圧着され優れたシール効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態に係る外壁パネルのシール構造について説明する。なお、図1,図2は本発明の実施形態に係る外壁パネルのシール構造の施工前の状態を示し、図3,図4,図5は本発明の実施形態に係る外壁パネルのシール構造の防水シートの施工後の納まり状態を示す。
【0017】
本実施形態に係る外壁パネルのシール構造は、建築物の上階に位置し左右に隣接された外壁パネル11,12間に生じる縦目地Vと、その上階の外壁パネル11,12の下端部と下階に同じく左右に隣接された外壁パネル13,14の上端部との間に生じる横目地Hとを塞ぐ構造で、上階の外壁パネル11,12を構成する外板P,Pの裏側に取付けられたフレーム部F,Fの一部Fa,Faを外板P,Pの下端部側に突出形成したものであって、しかも、縦目地Vと横目地Hとの交差部に設置される下地鋼板20と、縦目地Vに設けられる縦長の防水シート21,22,定型ガスケット25,26と、横目地Hに設けられる横長の第1防水シート31,32、横長の第2防水シート35とを備えている。
【0018】
下地鋼板20は、図6に示すように、縦断面形状が略Z字形に上端部20aと下端部20bとが互いに逆向きに折れ曲がっていて、縦目地と横目地との交差部に設置され易いように上端部20aがフレーム部F,Fの突出部Fa,Faに、そして下端部20bが下階の外壁パネル13,14の表側上部に位置するようになっている。
また、下地鋼板20の交差部に位置する中央の部位には、図7に示すように、上側から中央部にかけて、上階の外壁パネル11,12間の縦目地Vの目地巾Lよりも巾広の切り欠き部20eが形成されている。
【0019】
縦長の防水シート21,22は、上階の外壁パネル11,12の縦目地Vの下部位置にそれぞれ設けられるもので、縦の長さが約10〜20cm程度のものである。そして、縦長の防水シート21は、その下端部21bを下階の外壁パネル13の上端部よりも上側の位置で垂下させるように設けられ、縦目地V側の側端部21cを縦目地Vから外側に突出させるようにした状態で設けられ、その側端部21cを縦目地Vをはさんで隣接する外壁パネル12に同様に設けられた縦長の防水シート22の側端部22cと結合し両者21c,22cを丸めて縦目地V内に埋め込まれるようになっている。
【0020】
定型ガスケット25,26は、EPDMゴムなどからなるものであり、結合された縦長の防水シート21,22が埋め込まれた縦目地Vに定型ガスケット25,定型ガスケット26の順に2重に嵌入される。
【0021】
横長の第1防水シート31,32は、後述する横長の第2防水シート35よりも先付けされる防水シートであり、その側端部31c,32cを縦長の防水シート21,22の縦目地V側の側端部21c,22cとは逆側の側端部21d,22dの表面に貼着させ、上端部31a,32aを上階の外壁パネル11,12の外板P,Pとフレーム部F,Fとの間に挟着させ、下端部31b,32bを下階の外壁パネル13,14の上端部よりも上側の位置で垂下させるように設けられるものである。
【0022】
また横長の第2防水シート35は、後付けの防水シートであり、交差部では下地鋼板20表面に貼着された状態で横目地H全体を覆うもので、その上端部35aをフレーム部Fの突出部Faに貼着させ、下端部35bを下階の外壁パネル13,14の表側上部を被覆貼着するように設けられるものである。しかも横長の第1防水シート31,32の下端部31b,32bの裏面は横長の第2防水シート35の略中央部表面に貼着されるようになっている。
【0023】
次に、以上のように構成される外壁パネルのシール構造によって、隣接する外壁パネル間の縦目地V及び横目地Hを塞ぐシール方法について説明する。
外壁パネルを建物ユニットの外側面に固定する前の前処理段階、すなわち、現場で行われる施工作業の前準備では、以下に示す処理が行われた後、外壁パネルが現場に搬送される。
【0024】
(1)上階の外壁パネル11,12を構成する外板P,Pの裏側に取付けられたフレーム部F,Fの一部Fa,Faを、図2に示すように、外板P,Pの下端部側に突出形成させる。
(2)次に縦長の防水シート21,22を、上階の外壁パネル11,12の縦目地V下部に沿う位置に外壁パネル11,12の外板P,Pとフレーム部F,Fとの間に挟着させ、その下端部21b,22bを下階の外壁パネル13,14の上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、縦目地V側の側端部21c,22cを縦目地Vから外側に突出させるようにした状態で設けて上階の外壁パネル11,12に、図1に示すように、粘着テープTで仮止めする。
(3)そして横長の第1防水シート31,32を、図1及び図2に示すように、上階の外壁パネル11,12下端部の横目地Hに、その側端部31c,32cを縦長の防水シート21,22の縦目地V側の側端部21c,22cとは逆側の側端部21d,22dの表面に貼着させ、上端部31a,32aを上階の外壁パネル11,12の外板P,Pとフレーム部F,Fとの間に挟着させ、下端部31b,32bを下階の外壁パネル13,14の上端部よりも上側の位置で垂下させるように設ける。
【0025】
次に現場での施工段階における処理について説明する。
【0026】
(4)外壁パネルが現場に搬送されると、上階及び下階の外壁パネル11〜14が建物ユニットの外側面に固定される。建物ユニットの外側面は図示を省略したが、図3においては外壁パネルの裏側、つまりフレーム部Fが取り付けられている側となる。
(5)次に縦目地Vと横目地Hとの交差部に下地鋼板20を、図8に示すように、その上端部20a,20aをフレーム部F,Fの突出部Fa,Faに位置させ、下端部20bを下階の外壁パネル13,14の表側上部に位置させるように設置する。
【0027】
(6)次に横長の第2防水シート35を、交差部では下地鋼板20表面に貼着されしかも横目地H全体を覆うように、その上端部35aをフレーム部Fの突出部Faに貼着させ、下端部35bを下階の外壁パネル13,14の表側上部を被覆貼着するように設け、図4及び図9に示すように、第1防水シート31,32の下端部31b,32bの裏面は横長の第2防水シート35の略中央部表面に貼着させる。
(7)次に仮止めした縦長の防水シート21,22の粘着テープTを外した後、縦長の防水シート21の側端部21cを縦目地Vをはさんで隣接する上階の外壁パネル12に同様に設けられた縦長の防水シート22の側端部22cと相互に結合し両者21c,22cを縦目地V内に埋め込む。
【0028】
(8)次に定型ガスケット25,26を順に縦目地V内に嵌入させる。先に嵌入される定型ガスケット25は、図3に示すように、縦長の防水シート21,22に対して要求される水密性能に見合った重なり代S(約60〜100mm)をとるものである。
(9)そして結合された縦長の防水シート21,22の下端部21b,22bを縦目地Vの内方から下地鋼板20に形成された切り欠き部20eを介して下地鋼板20上で横長の第2防水シート35表面に貼着させる。このときの縦長の防水シート21,22と横長の第2防水シート35との圧着は台座として下地鋼板320があるため十分としたものとなっている。なお、下地鋼板20に形成された切り欠き部20eは、結合された縦長の防水シート21,22の下端部21b,22bを上階の縦目地Vの内方から横長の第2防水シート35の前面に変化させ納めるために逃がしとなっているので、交差部において縦長の防水シート21,22が無理なく納められ、下地鋼板20によって横長の第2防水シート35との圧着も十分できる。
以上により施工が完了する。
【0029】
これによれば、横目地H全体を覆う程の大きさの横長の第2防水シート35を、後付けすることができる、すなわち現場で取り付けることができ、外壁パネルに取り付けた状態で搬送する必要がないので、搬送途中に横長の第2防水シート35が破れたりすることはない。なお、外壁パネル11,12に前処理段階で取り付けられた横長の第1防水シート31,32は横長の第2防水シート35ほどサイズが大きくないので前処理段階で外壁パネル11,12に取り付けられた状態でも搬送時に破れる等の恐れはない。
しかも、縦長の防水シート21,22のサイズも外壁パネル11,12の下端部に取り付けられた小サイズのものであるので、側端部21c,22cを結合し丸めて縦目地Vに納める作業が非常に簡単に行える。
その上、交差部に設置した下地鋼板20によって縦長の防水シート21,22と横長の第2防水シート35との圧着を十分とすることができるので縦目地Vのシールについては小サイズ型の縦長の防水シート21,22と定型ガスケット25,26の併用によって十分である。
【0030】
【発明の効果】
以上のとおり請求項1に記載の発明によれば、横目地全体を覆う程の大きさの横長の第2防水シートの上端部は、外板の下端部側に形成されたフレームの突出部に貼着されるだけであるので、現場での後付けが可能である。したがって、第2防水シートを外壁パネルに取り付けた状態で搬送する必要がないので、搬送途中に横長の第2防水シートが破れたりすることはない。
また、外壁パネルに取り付けられる縦長の防水シートのサイズも外壁パネルの縦目地下部に沿う位置に取り付けられた小サイズのものであるので、側端部を結合し丸めて縦目地に納める作業が従来例で示した外壁パネルの縦の長さと同等の防水シートの場合と比較して非常に簡単に行える。
その上、交差部に設置した下地鋼板によって縦長の防水シートと横長の第2防水シートとの圧着を十分とすることができるので縦目地のシールについては小サイズ型の縦長の防水シートと定型ガスケットの併用によって十分である。
更に縦長の防水シートと横長の第2防水シートとは下地鋼板が台座としてはたらくため十分圧着され優れたシール効果が得られる。
【0031】
また請求項2及び請求項4に記載の発明によれば、下地鋼板には上階の外壁パネル間の縦目地の目地巾よりも巾広の切り欠き部が形成されていて、縦目地に埋め込まれた縦長の防水シートの下端部は縦目地内方からその切り欠き部を介して下地鋼板上で横長の第2防水シート表面に貼着されるようになっているので、結合された縦長の防水シートの下端部は上階の縦目地内方から横長の第2防水シートの前面に致るまで急激に勾配が変化することなく交差部において無理なく納められる。したがって、下地鋼板によって横長の第2防水シートとの圧着が十分行われ優れたシール機能が発揮される。
【0032】
更に請求項3に記載の発明によれば、横目地全体を覆う程の大きさの横長の第2防水シートを、外壁パネルを建物ユニットの外側面に固定する前の前処理段階ではなく現場での施工段階において後付けするものであるので、外壁パネルに取り付けた状態で搬送する必要がないので、搬送途中に横長の第2防水シートが破れたりすることはない。
しかも、前処理段階で外壁パネルに取り付けられる縦長の防水シートのサイズも外壁パネルの縦目地下部に沿う位置に取り付けられた小サイズのものであるので、側端部を結合し丸めて縦目地に納める作業が従来例で示した外壁パネルの縦の長さと同等の防水シートの場合と比較して非常に簡単に行える。
その上、交差部に設置した下地鋼板によって縦長の防水シートと横長の第2防水シートとの圧着を十分とすることができるので縦目地のシールについては小サイズ型の縦長の防水シートと定型ガスケットの併用によって十分である。
更に縦長の防水シートと横長の第2防水シートとは下地鋼板が台座としてはたらくため十分圧着され優れたシール効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る外壁パネルのシール構造の施工前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1のB−B線断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る外壁パネルのシール構造の防水シートの施工後の納まり状態を示す斜視図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る外壁パネルのシール構造の縦目地と横目地との交差部周りの防水シートの施工後の納まり状態を拡大して示す斜視図である。
【図6】下地鋼板を示す斜視図である。
【図7】図6に示す下地鋼板が縦目地と横目地との交差部に設置された状態を拡大して示す正面図である。
【図8】縦目地と横目地との交差部におけるシール構造の施工の様子を示す断面図である。
【図9】横目地におけるシール構造の施工の様子を示す断面図である。
【図10】従来例に係る外壁パネルのシール構造の施工前の状態を示す正面図である。
【図11】図10のA−A線断面図である。
【図12】従来例に係る外壁パネルのシール構造の防水シートの施工後の納まり状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2 上階に隣接する外壁パネル
3,4 下階に隣接する外壁パネル
5,6 縦長の防水シート
7 ガスケット
8,9 横長の防水シート
11,12 上階に隣接する外壁パネル
13,14 下階に隣接する外壁パネル
20 下地鋼板
20a 上端部
20b 下端部
20e 切り欠き部
21,22 縦長の防水シート
21b,22b 下端部
21c,22c 側端部
21d,22d 側端部
25,26 定型ガスケット
31,32 横長の第1防水シート
31a,32a 上端部
31b,32b 下端部
31c,32c 側端部
35 横長の第2防水シート
35a 上端部
35b 下端部
F フレーム部
Fa 突出部
L 目地巾
P 外板
H 横目地
V 縦目地
S 重なり代
T 粘着テープ
U 建物ユニット

Claims (4)

  1. 建築物の上階に位置し左右に隣接された外壁パネル間に生じる縦目地と、その上階の外壁パネルの下端部と下階に同じく左右に隣接された外壁パネルの上端部との間に生じる横目地とを塞ぐ外壁パネルのシール構造において、
    上階の外壁パネルを構成する外板の裏側に取付けられたフレーム部の一部を外板の下端部側に突出形成し、かつ、
    下地鋼板を、前記縦目地と横目地との交差部に、その上端部を前記フレーム部の突出部に位置させ、下端部を下階の外壁パネルの表側上部に位置させるように設置し、
    縦長の防水シートを、上階の外壁パネルの縦目地下部に沿う位置に、その下端部を下階の外壁パネルの上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、縦目地側の側端部を縦目地から外側に突出させるようにした状態で設け、その側端部を縦目地をはさんで隣接する外壁パネルに同様に設けられた縦長の防水シートの側端部と結合し両者を縦目地内に埋め込み、定型ガスケットを嵌入させるとともに、
    横長の第1防水シートを、上階の外壁パネル下端部の横目地に、その側端部を前記縦長の防水シートの縦目地側の側端部とは逆側の側端部の表面に貼着させ、上端部を上階の外壁パネルの外板とフレーム部との間に挟着させ、下端部を下階の外壁パネルの上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、
    横長の第2防水シートを、交差部では前記下地鋼板表面に貼着されしかも横目地全体を覆うように、その上端部をフレーム部の突出部に貼着させ、下端部を下階の外壁パネルの表側上部を被覆貼着するように設け、しかも前記第1防水シートの下端部の裏面は横長の第2防水シートの略中央部表面に貼着させるようにしたものであって、
    前記交差部においては、結合された縦長の防水シートの下端部が下地鋼板上で横長の第2防水シート表面に貼着されてなることを特徴とする外壁パネルのシール構造。
  2. 前記下地鋼板の交差部に位置する部位には、上側から中央部にかけて、上階の外壁パネル間の縦目地の目地巾よりも巾広の切り欠き部が形成されていて、前記結合され縦目地に埋め込まれた縦長の防水シートの下端部は縦目地内方からその切り欠き部を介して下地鋼板上で横長の第2防水シート表面に貼着されてなることを特徴とする請求項1に記載の外壁パネルのシール構造。
  3. 建築物の上階に位置し左右に隣接された外壁パネル間に生じる縦目地と、その上階の外壁パネルの下端部と下階に同じく左右に隣接された外壁パネルの上端部との間に生じる横目地とを塞ぐ外壁パネルのシール方法において、
    外壁パネルを建物ユニットの外側面に固定する前の前処理段階では、上階の外壁パネルを構成する外板の裏側に取付けられたフレーム部の一部を外板の下端部側に突出形成し、かつ、縦長の防水シートを、上階の外壁パネルの縦目地下部に沿う位置に、その下端部を下階の外壁パネルの上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、縦目地側の側端部を縦目地から外側に突出させるようにした状態で設けて上階の外壁パネルに仮止めし、横長の第1防水シートを、上階の外壁パネル下端部の横目地に、その側端部を前記縦長の防水シートの縦目地側の側端部とは逆側の側端部の表面に貼着させ、上端部を上階の外壁パネルの外板とフレーム部との間に挟着させ、下端部を下階の外壁パネルの上端部よりも上側の位置で垂下させるように設け、
    施工段階では、前記上階及び下階の外壁パネルを建物ユニットの外側面に固定し、前記縦目地と横目地との交差部に下地鋼板を、その上端部を前記フレーム部の突出部に位置させ、下端部を下階の外壁パネルの表側上部に位置させるように設置し、横長の第2防水シートを、交差部では前記下地鋼板表面に貼着されしかも横目地全体を覆うように、その上端部をフレーム部の突出部に貼着させ、下端部を下階の外壁パネルの表側上部を被覆貼着するように設け、前記第1防水シートの下端部の裏面は横長の第2防水シートの略中央部表面に貼着させ、前記縦長の防水シートの前記仮止めを外した後、側端部を縦目地をはさんで隣接する上階の外壁パネルに同様に設けられた縦長の防水シートの側端部と相互に結合し両者を縦目地内に埋め込み、定型ガスケットを嵌入させるとともに、結合された縦長の防水シートの下端部を下地鋼板上で横長の第2防水シート表面に貼着することを特徴とする外壁パネルのシール方法。
  4. 前記下地鋼板の交差部に位置する部位には、上側から中央部にかけて、上階の外壁パネル間の縦目地の目地巾よりも巾広の切り欠き部が形成されていて、結合され縦目地に埋め込まれた縦長の防水シートの下端部は縦目地内方からその切り欠き部を介して下地鋼板上で横長の第2防水シート表面に貼着されることを特徴とする請求項3に記載の外壁パネルのシール方法。
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