JPH08199920A - アタッチメント付き複層ガラス - Google Patents

アタッチメント付き複層ガラス

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JPH08199920A
JPH08199920A JP7011003A JP1100395A JPH08199920A JP H08199920 A JPH08199920 A JP H08199920A JP 7011003 A JP7011003 A JP 7011003A JP 1100395 A JP1100395 A JP 1100395A JP H08199920 A JPH08199920 A JP H08199920A
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JP
Japan
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double glazing
attachment
holding member
soft material
hard holding
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Application number
JP7011003A
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English (en)
Inventor
Takuya Ueno
琢也 上野
Yuji Miyaake
雄司 宮明
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】底部片13とその長さ方向での両側縁に立設さ
れている一対の起立片14、14とで略断面コ字形を呈
してなり、底部片13の内底面13aにおける長さ方向
での中央部に隆条部15を有するアタッチメント11
が、複層ガラスPの溝部37に隆条部15を導入して取
り付けられたアタッチメント付き複層ガラス。 【効果】複層ガラスの運搬時などに、複層ガラスに取り
付けられるアタッチメントの離脱を困難にして持ち運び
ができると同時に、シール材の熱収縮をも効果的に防止
できるアタッチメント付き複層ガラスが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアタッチメント付き複層
ガラスに係り、詳しくは、複層ガラスにアタッチメント
を離脱困難に付設することで装着対象部材であるサッシ
等の枠材への取付け作業を容易化するとともに、複層ガ
ラスの周縁部に強固に覆設されるアタッチメント自体が
備えている耐久性に富む高水密性機能により複層ガラス
の性能劣化やガラス面への曇りの発生などを効果的に防
止できるアタッチメント付き複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】複層ガラスは、断熱性や防音性に優れた
効果を発揮するほか、日射遮断性や安全性などの付加的
機能も有しているため、省エネルギーや安全性が重視さ
れる今日的なニーズによく適合し、業務用としてのみな
らず、一般家庭用としても大きな需要が見込まれてい
る。
【0003】このような機能を備える複層ガラスは、装
着対象部材であるサッシ等の枠材のガラス溝に嵌め込む
ことで取り付けられており、通常、水密性を保持しつつ
確実に固定する必要からグレージングチャンネル材等の
介装材を介在させることで枠材の側に装着されている。
【0004】図4は、複層ガラスをサッシ等の枠材に装
着する際の従来手法の一例を示す説明図であり、吸湿剤
を収納したスペーサー3を介して例えば2枚の板ガラス
材1,2を隔置し、その四周を密閉することで形成され
る複層ガラスGは、その下側縁部を除く周縁部にグレー
ジングチャンネル材4を巻き付け、残りの下側縁部の両
側面にビート材5をそれぞれ介在させることで、対応す
る縦枠7や下枠8などからなる囲枠材6の側に図5に示
すように装着することで使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記グレー
ジングチャンネル材4等の介装材を用いても複層ガラス
Gを囲枠材6の側に取り付けることはできる。
【0006】しかし、前記グレージングチャンネル材4
は、複層ガラスGの側に単に巻き付けるようにして取り
付けられるものであることから、複層ガラスGの側に対
する挟着力に乏しく比較的容易に離脱しやすい。このた
め、重量物である複層ガラスGに対するグレージングチ
ャンネル材4の巻き付け等の諸作業は、施工現場まで出
向いてから行なわざるを得ず、コーナーのカット処理や
突き合わせ作業など、枠材に複層ガラスGを装着する際
に必要な一連の諸作業が現場作業として残されてしまう
煩雑さがあった。
【0007】さらに、図5に示すようにグレージングチ
ャンネル材4やビート材5は、比較的広い面積のもとで
外気に触れる表出部を有しており、日光や雨水等の水液
による影響を受けて比較的早く劣化しがちであることか
ら、施工後の経年変化によりグレージングチャンネル材
4やビート材5に収縮やひび割れを発生させることにな
る。このため、施工後においてもグレージングチャンネ
ル材4やビート材5の取り替え等のメンテナンスの必要
性が高くなる不都合があった。
【0008】本発明は従来技術にみられた上記課題に鑑
みてなされたものであり、グレージングチャンネル材と
ビート材とに相当する部材を材質的、構造的に改良、改
善を加えたアタッチメントとして形成することで、複層
ガラスを枠材に装着した際、外部に露呈される表出面が
少なくすることで耐久性を高め、かつ、複層ガラスとア
タッチメントとの間のより確実な一体化を図ることで、
作業性の向上をも同時に実現できるアタッチメント付き
複層ガラスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
しようとするものであり、そのうち請求項1に係る発明
の構成上の特徴は、スペーサによって隔置された少なく
とも2枚の板ガラスが対向配置されてなる複層ガラス
と、該複層ガラスの周縁部に固着されて装着対象部材で
ある枠材との間の介装材として機能するアタッチメント
とで構成され、前記スペーサは、複層ガラスの周縁部に
溝部が形成されるように複層ガラスの端面よりも内周側
に配置されていて、前記アタッチメントは、複層ガラス
の前記溝部に対しその長さ方向に沿わせて導入される隆
条部を有して複層ガラスの周縁部に覆設される硬質保持
部材を備え、該硬質保持部材における複層ガラスとの対
面部位には、内側軟質材をその長さ方向に沿わせて配設
し、硬質保持部材にあって前記枠材に設けられる係止部
の側との対面部位には、外側軟質材をその長さ方向に沿
わせて配設するとともに、複層ガラスの前記溝部内に充
填されたシール材に保持させた硬質保持部材の前記隆条
部を介して複層ガラスの側に前記アタッチメントを固着
させたことにある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における前記内側軟質材を、両側縁部の側に各
別に当接する少なくとも各1条の突状軟質材と、前記隆
条部を挿入させるための空隙部を有していて、複層ガラ
スの端面と当接するシート状軟質材とで形成したことに
構成上の特徴がある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明における前記外側軟質材のそれぞれを、
その頂部に複層ガラスの側縁部の側に当接する内側突起
部と枠材の前記係止部と係合する外側突起部とを設けて
形成したことに構成上の特徴がある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明における前記外側軟質材を、
枠材のガラス溝内にアタッチメントを円滑に導入するた
めに先端方向に向けて内方に傾斜させたガイド用斜面部
と、該ガイド用斜面部の基端と前記外側突起部との間に
位置させた係合用溝部とを外側面の側に設けて形成した
ことに構成上の特徴がある。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1〜
4のいずれかに記載の発明における内側軟質材と外側軟
質材とのそれぞれを硬質保持部材に対し一体的に配設し
たことに構成上の特徴がある。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項1〜
5のいずれかに記載の発明における硬質保持部材の前記
隆条部を、固化したシール材に対し難離脱力を発揮させ
るための膨出部を設けて形成したことに構成上の特徴が
ある。
【0015】また、請求項7記載の発明は、請求項1〜
6のいずれかに記載の発明における前記硬質保持部材の
外底面にその長さ方向に沿わせて少なくとも1層以上の
剥離自在なシート材を添設したことに構成上の特徴があ
る。
【0016】
【作用】このため、請求項1記載の発明によれば、硬質
保持部材は、前記溝部内に充填されたシール材に保持さ
せた前記隆条部を介して複層ガラスの側に固着されるた
め、運搬時などにおいてもその離脱を困難にして持ち運
びができる。しかも、複層ガラスとの対面部位には、内
側軟質材が配設されているので、複層ガラスの周縁部と
前記硬質保持部材との直接接触を回避させながら雨水等
の水液の侵入を阻止できる。
【0017】また、枠材の前記係止部との対面部位に
は、外側軟質材が配置されているので、枠材に対し複層
ガラスを安定的に装着できるほか、枠材への装着時に外
側軟質材が前記硬質保持部材に圧接される結果、複層ガ
ラスとアタッチメントとの間のより強固な一体化を実現
できる。
【0018】なお、請求項2記載の発明によれば、前記
内側軟質材は、両側縁部の側に各別に当接する少なくと
も各1条の突状軟質材と、前記隆条部を挿入させるため
の空隙部を有していて、複層ガラスの端面と当接するシ
ート状軟質材とで形成されているので、前記突状軟質材
により複層ガラスの両側縁部と前記硬質保持部材との直
接接触を回避させながら雨水等の水液の侵入を阻止でき
るとともに、端面の側には、シート状軟質材が配設され
ているので、複層ガラスの端面と前記硬質保持部材との
直接接触を回避できる。
【0019】一方、請求項3記載の発明によれば、前記
外側軟質材のそれぞれには、内側突起部と外側突起部と
が設けられているので、内側突起部を複層ガラスに当接
支持させつつ、外側突起部を枠材の前記係止部に係合支
持させることで、雨水等の水液の侵入を阻止しながら複
層ガラスを枠材の側に装着できる。
【0020】また、請求項4記載の発明によれば、前記
外側軟質材は、外側面の側に係合用溝部を備えたガイド
用斜面部が形成されているので、アタッチメントを枠材
のガラス溝内に円滑に導入して係合用溝部を前記係止部
に嵌着できる。
【0021】さらに、請求項5記載の発明によれば、前
記硬質保持部材に配設される内側軟質材と外側軟質材と
は、前記硬質保持部材に一体的に配設されているので、
より優れた支持力や水密性を発揮させつつアタッチメン
トを複層ガラスに装着できるだけでなく、取付け時にお
ける工数を少なくして作業性の向上をも同時に実現でき
る。
【0022】さらにまた、請求項6記載の発明によれ
ば、硬質保持部材に形成される前記隆条部には、固化し
たシール材に対し難離脱力を発揮させるための膨出部を
設けることで、シール材の側に確実に保持される結果、
離脱が困難となり、複層ガラスへのアタッチメントの固
着をより強固なものとなしうる。
【0023】また、請求項7記載の発明によれば、前記
硬質保持部材の外底面には、少なくとも1層以上の剥離
自在なシート材がその長さ方向に沿わせて添設されてい
るので、必要に応じ剥離することでガラス溝の深さ寸法
との間の調整を図り、セッティングブロック上に複層ガ
ラスを安定的に載置させて枠材の側に装着できる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の一実施例についての要部断面
構造を示す説明図であり、その全体は、スペーサ38に
よって隔置された少なくとも2枚の板ガラス35、35
が対向配置されてなる複層ガラスPと、該複層ガラスP
の周縁部36に被着されて装着対象部材である図2に示
す枠材31との間の介装材として機能するアタッチメン
ト11とで構成されている。
【0025】この場合における複層ガラスPについて
は、板ガラス材35、35の側縁部35a、35a相互
間に二次封着部を形成するために充填されるシール材2
8の収容スペースともなる溝部37が形成されるよう
に、前記スペーサ38を複層ガラスPの端面35bより
も内周側に後退させた位置関係のもとで配置することで
その全体が形成されている。なお、前記溝部37に充填
されるシール材28については、適宜のものを採用で
き、耐久性や作業性に優れ、かつ、金属を腐食させるこ
とのない例えばシリコン系シーリング材などが好適に採
用できる。
【0026】一方、前記アタッチメント11は、底部片
13と、その長さ方向での両側縁に立設されている一対
の起立片14、14とで略断面コ字形を呈してなる硬質
保持部材12を備えて形成されている。なお、この場
合、一対の起立片14、14は、それぞれを内方に予め
傾斜させておくことで、起立片14、14相互間にバネ
性を伴った挟持力を付与しておくのが好ましい。
【0027】また、前記硬質保持部材12は、その底部
片13の内底面13aにおける長さ方向での中央部に複
層ガラスPの前記溝部37に対しその長さ方向に沿わせ
て導入される隆条部15が一体となって、又は別体とな
って立設配置されている。
【0028】しかも、複層ガラスPの周縁部36を覆う
ようにして配設される前記硬質保持部材12は、複層ガ
ラスPとの対面部位に内側軟質材16がその長さ方向に
沿わせて配設され、前記枠材31に設けられる係止部3
2の側との対面部位に外側軟質材20がその長さ方向に
沿わせて配設されてその全体が形成されている。この場
合における前記内側軟質材16は、板ガラス材35、3
5の側縁部35a、35aの側に各別に当接する少なく
とも各1条の突状軟質材17と、端面25bとの対面部
位に配設されるシート状軟質材18とで形成するのが好
ましい。
【0029】しかも、上記内側軟質材16のうち、複層
ガラスPの端面35b側に対面して配置される前記シー
ト状軟質材18は、前記隆条部15を突出させるための
空隙部19を形成するために二分割された分割シート片
18a、18aにより形成され、これら分割シート片1
8aのそれぞれを底部片13の内底面13aに敷設する
ことで配置されている。なお、前記シート状軟質材18
を構成している各分割シート片18aは、適宜肉厚を備
える、例えばショアA硬度60〜70°程度のポリ塩化
ビニルやアクリル樹脂などの軟質合成樹脂材を用いて形
成するのが好ましい。また、前記突状軟質材17も上記
シート状軟質材18と同様の素材が用いられ、複層ガラ
スPの各側縁部35aの長さ方向に対しそれぞれ少なく
とも一条以上となって例えば舌片状に当接するようにし
て硬質保持部材12に配置されている。
【0030】さらに、硬質保持部材12の底部片13に
立設配置される前記隆条部15は、シール材28が充填
された複層ガラスPの前記溝部37内に導入されるもの
であり、好ましくはその先端部等の適宜の部位に一体も
しくは別体の膨出部15aを付設しておくのが望まし
い。この場合における膨出部15aの具体的な立体形状
については、例えば断面略矢印形状を呈するなど、前記
シール材28が固化した際に抜脱阻止片として機能する
適宜の形状を呈するものを採用できる。
【0031】なお、前記硬質保持部材12は、アルミニ
ウムやスチール、ステンレス等の金属材や適宜の合成樹
脂材を用いて形成され、特に生産性や成形性、耐腐食性
を考慮するならばアルミニウムを好適に採用できる。ま
た、突状軟質材17とシート状軟質材18とからなる前
記内側軟質材16がポリ塩化ビニルやアクリル樹脂など
の合成樹脂材により形成されている場合には、前記硬質
保持部材12の側も内側軟質材16との接合性を考慮し
て例えばショアA硬度100°前後の同種の合成樹脂材
により形成するのが望ましい。さらに、前記硬質保持部
材12の溝幅とその深さは、複層ガラスPの周縁部36
を確実に受け入れることができる適宜のサイズとし、例
えば略コ字形を呈する断面形状のもとで形成される。
【0032】また、前記硬質保持部材12は、複層ガラ
スPの上下左右の周囲に位置する各側縁部に対し各別に
止着できるようにそれぞれを別体にして4部材構成とす
ることができるほか、例えば、複層ガラスPの上側縁部
と左右の側縁部とに対しては略コ字形を呈する形状のも
とで一体にして形成し、下側縁部に対しては棒状にして
別体とした2部材構成としてもよく、さらには、複層ガ
ラスPにおける上側縁部と左側縁部、下側縁部と右側縁
部、というような各別となった組み合わせのもとで、そ
のそれぞれに対し略L字形を呈する形状のもとで一体と
した2部材構成にして形成するものであってもよい。
【0033】一方、前記外側軟質材20は、例えばショ
アA硬度60〜70°程度のポリ塩化ビニルやアクリル
樹脂などの軟質合成樹脂材を用いて形成され、前記硬質
保持部材12にあっては図2に示すように枠材31に設
けられる係止部32の側と対面する部位に配置されてい
る。
【0034】この場合における前記外側軟質材20は、
例えば請求項3に記載のごとく頂部に複層ガラスPの側
縁部35aの側に当接する内側突起部21と、前記枠材
31の係止部32と係合する外側突起部22とを設けて
形成するのが望ましく、さらには、請求項4に記載のご
とく枠材31のガラス溝31a内に円滑に導入するため
に先端方向に向けて内方へと傾斜させたガイド用斜面部
23と、該ガイド用斜面部23の基端と前記外側突起部
22との間に位置させた係合用溝部24とを外側面の側
に形成しておくのが好ましい。
【0035】また、前記ガイド用斜面部23は、前記枠
材31のガラス溝31a内に円滑に導入するために有用
であるばかりでなく、導入後における硬質保持部材12
の側に対する保持力を発揮させる上からも、各起立片1
4の外側面の全面に対し当接する裾長さを備えて形成し
ておくのが望ましいが、必要により、外側面の上過半部
に当接する裾長さを備えるものであってもよい。
【0036】硬質保持部材12に配置される内側軟質1
6(突状軟質材17とシート状軟質材18)と外側軟質
材20とのそれぞれは、それらすべてを硬質保持部材1
2の側に予め接合固着するなどして一体的に配置してお
くのが望ましい。しかし、所望により、突状軟質材17
のみを硬質保持部材12の側に一体的に固着し、シート
状軟質材18は別体にして敷設配置するものであっても
よい。また、硬質保持部材12に対し外側軟質材20を
別体にして配置するものであってもよい。
【0037】さらに、前記硬質保持部材12の外底面1
2bには、請求項7に記載のごとく、その長さ方向に沿
わせて少なくとも1層以上の剥離自在なシート材25を
添設することもできる。この場合におけるシート材25
は、比較的柔軟性を有するポリ塩化ビニルやアクリル樹
脂等の合成樹脂材からなる適宜肉厚を有する1枚のシー
ト状基材26を剥離紙27を介して硬質保持部材12の
外底面12bに添設したり、2枚以上のシート状基材2
6をそれぞれ剥離紙27を介して一体的に積層させたも
のを硬質保持部材12の外底面12bに添設するもので
あってよい。
【0038】本発明はこのようにして構成されているの
で、複層ガラスPに止着される硬質保持部材12は、バ
ネ性を伴った挟持力が付与されている起立片14、14
相互を拡開することで複層ガラスPの周縁部36に止着
でき、同時に、前記隆条部15を介することで複層ガラ
スPにおける前記溝部37内に充填されたシール材28
に保持されることになるので、運搬時などにおいてもそ
の離脱を困難にして持ち運びができるととともに、上記
溝部37内に充填されたシール材28の熱収縮を防止で
きる。
【0039】また、前記シール材28が溝部37内で固
化した後は、前記隆条部15がシール材28に強く保持
される結果、硬質保持部材12に配置される内側軟質材
16におけるシート状軟質材18が複層ガラスPの端面
35bと強く密着することになる。そのため、複層ガラ
スPの内部に雨水等の水液が侵入するのを阻止できると
ともに、図4に示す従来タイプの複層ガラスGに対する
シーリング方法に比べシール材28が厚く充填されるこ
となる。したがって、複層ガラスPの前記溝部37内
は、充填されたシール材28によりシール性の優れた二
次封着構造を形成して高度の水密性を長期間にわたって
維持でき、複層ガラスPの性能劣化や曇りの発生を効果
的に防止できる。
【0040】さらに、請求項6記載のごとく、前記隆条
部15に対し固化したシール材28に対し難離脱力を発
揮させるための膨出部15aを設けてある場合には、隆
条部15がシール材28の側に確実に保持される結果、
離脱が困難となり、複層ガラスPへのアタッチメント1
1の固着をより確実、かつ、強固なものとすることがで
きる。
【0041】さらにまた、前記硬質保持部材12におけ
る複層ガラスPとの対面部位には、内側軟質材16(シ
ート状軟質材18と突状軟質材17)が配置されている
ので、シート状軟質材18により複層ガラスPの端面3
5bと前記硬質保持部材12との直接接触を、突状軟質
材17により複層ガラスPの両側縁部35aと硬質保持
部材12との直接接触をそれぞれ回避させながら雨水等
の水液の侵入を阻止できる。
【0042】このため、複層ガラスPの端面35bの側
に形成されている封止構造が損傷を受けることを効果的
に防止でき、複層ガラスP自体の耐久性を高めてガラス
面に曇りが発生することを阻止できる。
【0043】また、前記枠材31の係止部32との対面
部位には、外側軟質材20が配置されているので、前記
枠材31に対し複層ガラスPを安定的に装着できるほ
か、枠材31への装着時に外側軟質材20が硬質保持部
材12を圧接する結果、複層ガラスPとアタッチメント
11との間のより強固な一体化を実現できる。
【0044】なお、請求項3記載のごとく前記外側軟質
材20のそれぞれに内側突起部21と外側突起部22と
が設けられている場合には、内側突起部21を複層ガラ
スPに当接させながら支持させ、かつ、外側突起部21
を介することで、枠材31の係止部32に係合支持させ
ることができるので、雨水等の水液の侵入を阻止しなが
ら複層ガラスPを枠材31の側に確実に装着できる。
【0045】また、請求項4記載のごとく外側軟質材2
0の外側面に係合用溝部24を備えたガイド用斜面部2
3が形成されている場合には、アタッチメント11の全
体を枠材31のガラス溝31a内に円滑に導入して係合
用溝部24を前記係止部32に嵌着することで、より作
業性を高めて安定的に複層ガラスPを枠材31の側に装
着できるほか、装着後に複層ガラスPの側に外力がかか
った場合でも、ガラス溝31a内への複層ガラスPのめ
り込みを効果的に阻止できる。
【0046】さらに、上記ガイド用斜面部23が前記硬
質保持部材12の外側面の全面に当接するような裾長さ
を備えて形成されている場合には、前記枠材31への導
入をより円滑に行ないうるとともに、前記硬質保持部材
12の側に対する圧接力をより効率的に確保でき、その
結果、アタッチメント11をより強固、かつ、安定的に
複層ガラスPに対して保持させうる。
【0047】しかも、請求項5記載のごとく内側軟質材
16(突状軟質材17とシート状軟質材18)と外側軟
質材20とが前記硬質保持部材12に一体的に配設され
ている場合には、より優れた支持力や水密性を発揮させ
ながらアタッチメント11の全体を複層ガラスPの側に
装着できるだけでなく、取付け時における作業工数を少
なくして作業能率の向上をも同時に実現できる。
【0048】さらにまた、請求項7記載のごとく前記硬
質保持部材12の外底面12bに少なくとも1層以上の
剥離自在なシート材25がその長さ方向に沿わせて添設
されている場合には、必要に応じ剥離することでガラス
溝31aの深さ寸法との間の調整を図り、セッティング
ブロック33上に複層ガラスPを安定的に載置させて枠
材31の側に装着できる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のうち、請求
項1記載の発明によれば、硬質保持部材は、前記溝部内
に充填されたシール材に保持させた前記隆条部を介して
複層ガラスの側に固着されるため、運搬時などにおいて
もその離脱を困難にして持ち運ぶことができると同時
に、シール材の熱収縮をも効果的に防止できる。しか
も、従来の複層ガラスの施工法と比べて、シール材が厚
くシーリングされて非常に高度の水密性を保持させうる
ので、施工後においても長期にわたり複層ガラスの性能
劣化やガラス面への曇り発生などを防止できる。さら
に、複層ガラスとの対面部位には、内側軟質材が配設さ
れているので、複層ガラスの周縁部と前記硬質保持部材
との直接接触を回避させながら雨水等の水液の侵入を阻
止できる。
【0050】さらにまた、複層ガラスにおける前記枠材
の係止部との対面部位には、外側軟質材が配置されてい
るので、前記枠材に対し複層ガラスを安定的に装着でき
るほか、枠材への装着時に外側軟質材が硬質保持部材の
側を押圧する結果、複層ガラスとアタッチメントとの間
のより強固な一体化を実現できる。
【0051】なお、請求項2記載の発明によれば、前記
内側軟質材は、両側縁部の側に各別に当接する少なくと
も各1条の突状軟質材と、前記隆条部を挿入させるため
の空隙部を有していて、複層ガラスの端面と当接するシ
ート状軟質材とで形成されているので、前記突状軟質材
により複層ガラスの両側縁部と前記硬質保持部材との直
接接触を回避させながら雨水等の水液の侵入を阻止でき
るとともに、端面の側には、シート状軟質材が配設され
ているので、複層ガラスの端面と前記硬質保持部材との
直接接触を回避させうる。
【0052】一方、請求項3記載の発明によれば、前記
外側軟質材のそれぞれには、内側突起部と外側突起部と
が設けられているので、内側突起部を複層ガラスに当接
支持させつつ、外側突起部を枠材の前記係止部に係合支
持させることで、雨水等の水液の侵入を阻止しながら複
層ガラスを枠材の側に装着させうる。
【0053】また、請求項4記載の発明によれば、前記
外側軟質材は、外側面の側に係合用溝部を備えたガイド
用斜面部がその外側面の側に形成されているので、アタ
ッチメントを枠材のガラス溝内に円滑に導入して係合用
溝部を前記係止部に嵌着でき、複層ガラスを枠材の側に
安定的に装着できる。
【0054】さらに、請求項5記載の発明によれば、前
記硬質保持部材に配設される内側軟質材と外側軟質材と
は、前記硬質保持部材に一体的に配設されているので、
より優れた支持力や水密性を発揮させつつアタッチメン
トを複層ガラスに装着できるだけでなく、取付け時にお
ける工数を少なくして作業性の向上をも同時に実現でき
る。
【0055】さらにまた、請求項6記載の発明によれ
ば、硬質保持部材に形成される前記隆条部には、固化し
たシール材に対し難離脱力を発揮させるための膨出部を
設けることで、シール材の側に確実に保持される結果、
離脱が困難となり、複層ガラスへのアタッチメントの固
着をより強固なものとなしうる。
【0056】また、請求項7記載の発明によれば、前記
硬質保持部材の外底面には、少なくとも1層以上の剥離
自在なシート材がその長さ方向に沿わせて添設されてい
るので、必要に応じ剥離することでガラス溝の深さ寸法
との間の調整を図り、セッティングブロック上に複層ガ
ラスを安定的に載置させて枠材の側に装着できる。した
がって、規格を異にする枠材に対し複層ガラスを装着す
る際には、シート材を単に剥離調整するのみで柔軟に対
処することができることになり、装着作業を大幅に効率
化できるのみならず、全体コストの低減にも大きく寄与
させうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例についての要部断面構造を示
す説明図。
【図2】本発明に係るアタッチメント付き複層ガラスを
枠材側に装着した際の要部断面構造を示す説明図。
【図3】本発明の他の実施例についての要部断面構造を
示す説明図。
【図4】従来手法により複層ガラスに枠材の側に装着す
る際の部材相互の関係を示す説明図。
【図5】図4に示す従来手法により複層ガラスを枠材側
に装着した際の縦断面構造を示す説明図。
【符号の説明】
11:アタッチメント 12:硬質保持部材 13:底部片 13a:内底面 13b:外底面 14:起立片 15:隆条部 15a:膨出部 16:内側軟質材 17:突状軟質材 18:シート状軟質材 18a:分割シート片 19:空隙部 20:外側軟質材 21:内側突起部 22:外側突起部 23:ガイド用斜面部 24:係合用溝部 25:シート材 26:シート状基材 27:剥離紙 28:シール材 31:枠材 31a:ガラス溝 32:係止部 33:セッテイングブロック P:複層ガラス 35:板ガラス 35a:側縁部 35b:端面 36:周縁部 37:溝部 38:スペーサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペーサによって隔置された少なくとも2
    枚の板ガラスが対向配置されてなる複層ガラスと、該複
    層ガラスの周縁部に固着されて装着対象部材である枠材
    との間の介装材として機能するアタッチメントとで構成
    され、前記スペーサは、複層ガラスの周縁部に溝部が形
    成されるように複層ガラスの端面よりも内周側に配置さ
    れていて、前記アタッチメントは、複層ガラスの前記溝
    部に対しその長さ方向に沿わせて導入される隆条部を有
    して複層ガラスの周縁部に覆設される硬質保持部材を備
    え、該硬質保持部材における複層ガラスとの対面部位に
    は、内側軟質材をその長さ方向に沿わせて配設し、硬質
    保持部材にあって前記枠材に設けられる係止部の側との
    対面部位には、外側軟質材をその長さ方向に沿わせて配
    設するとともに、複層ガラスの前記溝部内に充填された
    シール材に保持させた硬質保持部材の前記隆条部を介し
    て複層ガラスの側に前記アタッチメントを固着させたこ
    とを特徴とするアタッチメント付き複層ガラス。
  2. 【請求項2】前記内側軟質材は、両側縁部の側に各別に
    当接する少なくとも各1条の突状軟質材と、前記隆条部
    を挿入させるための空隙部を有していて、複層ガラスの
    端面と当接するシート状軟質材とで形成したことを特徴
    とする請求項1記載のアタッチメント付き複層ガラス。
  3. 【請求項3】前記外側軟質材のそれぞれは、その頂部に
    複層ガラスの側縁部の側に当接する内側突起部と枠材の
    前記係止部と係合する外側突起部とを設けて形成したこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のアタッチメント付
    き複層ガラス。
  4. 【請求項4】前記外側軟質材は、枠材のガラス溝内に前
    記アタッチメントを円滑に導入するために先端方向に向
    けて内方に傾斜させたガイド用斜面部と、該ガイド用斜
    面部の基端と前記外側突起部との間に位置させた係合用
    溝部とを外側面の側に形成したことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のアタッチメント付き複層ガラ
    ス。
  5. 【請求項5】前記硬質保持部材に配設される内側軟質材
    と外側軟質材とのそれぞれは、硬質保持部材に対し一体
    的に配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のアタッチメント付き複層ガラス。
  6. 【請求項6】硬質保持部材に形成される前記隆条部は、
    固化したシール材に対し難離脱力を発揮させるための膨
    出部を設けて配設したことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載のアタッチメント付き複層ガラス。
  7. 【請求項7】前記硬質保持部材の外底面には、その長さ
    方向に沿わせて少なくとも1層以上の剥離自在なシート
    材を添設したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載のアタッチメント付き複層ガラス。
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