JPH08193469A - アタッチメント付き複層ガラス - Google Patents

アタッチメント付き複層ガラス

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JPH08193469A
JPH08193469A JP7006719A JP671995A JPH08193469A JP H08193469 A JPH08193469 A JP H08193469A JP 7006719 A JP7006719 A JP 7006719A JP 671995 A JP671995 A JP 671995A JP H08193469 A JPH08193469 A JP H08193469A
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JP
Japan
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soft material
double glazing
holding member
attachment
glass
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Application number
JP7006719A
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English (en)
Inventor
Takuya Ueno
琢也 上野
Yuji Miyaake
雄司 宮明
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08193469A publication Critical patent/JPH08193469A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】複層ガラスGと、複層ガラスGと対面する部位
に内側軟質材13を、枠材に設けられる係止部32の側
と対面する部位に外側軟質材18を長さ方向に沿わせて
配置して複層ガラスGの周縁部に挟持力を保持させる硬
質保持部材12と、硬質保持部材12の外底面12aの
長さ方向に沿わせて一層以上に積層されて剥離自在に配
設されるシート材16とで形成されたアタッチメント1
1とで構成されたアタッチメント付き複層ガラス。 【効果】規格を異にする枠材に対し複層ガラスを装着す
る際に、アタッチメントを構成している積層シート材の
側を単に剥離調整するのみで柔軟に対処でき、複層ガラ
スの枠材への装着作業を大幅に効率化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアタッチメント付き複層
ガラスに係り、さらに詳しくは、複層ガラスにアタッチ
メントを付設することで装着対象部材であるサッシ等の
枠材への取付け作業を容易化すると同時に、アタッチメ
ント自体が備える耐久性に富む高水密性機能により複層
ガラスの劣化及びガラス面の曇りを防止することもで
き、併せて、規格を異にする枠材に対しても柔軟に対応
させながら複層ガラスを安定的に装着することができる
アタッチメント付き複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】複層ガラスは、断熱性や防音性に優れた
効果を発揮するほか、日射遮断性や安全性などの付加的
機能も有しているため、省エネルギーや安全性が重視さ
れる今日的なニーズによく適合し、業務用としてのみな
らず、一般家庭用としても大きな需要が見込まれてい
る。
【0003】このような機能を備える複層ガラスは、装
着対象部材であるサッシ等の枠材のガラス溝に嵌め込む
ことで取り付けられており、通常、水密性を保持しつつ
確実に固定する必要からグレージングチャンネル材等の
介装材を介在させることで枠材の側に装着されている。
【0004】一方、複層ガラスが装着されるサッシ等の
枠材については、規格にバラツキがあるため、グレージ
ングチャンネル材等の介装材も個々の規格に対応させた
ものを予め用意しておき、最適なものを取捨選択するこ
とで用いられている。
【0005】図3は、このような状況下において複層ガ
ラスをサッシ等の枠材に装着する際の従来手法の一例を
示す説明図であり、2枚又はそれ以上の板ガラス材1、
2を、吸湿剤を収納したスペーサー3を介して隔置し、
その四周を密閉することで形成される複層ガラスGは、
その下側縁部を除く周縁部にグレージングチャンネル材
4を巻き付け、残りの下側縁部の両側面にビート材5を
それぞれ介在させることで、対応する縦枠7や下枠8な
どからなる囲枠材6の側に図4に示すように装着するこ
とで使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来手
法によっても複層ガラスGを囲枠材6の側に装着するこ
とはできる。
【0007】しかし、前記グレージングチャンネル材4
は、複層ガラスGの側に単に巻き付けるようにして取り
付けられるものであることから、複層ガラスGの側に対
する挟着力に乏しく比較的容易に離脱し易い。このた
め、重量物である複層ガラスGに対するグレージングチ
ャンネル材4の巻き付け等の諸作業は、施工現場まで出
向いてから行なわざるを得ず、コーナーのカット処理や
突き合わせ作業など、枠材に複層ガラスGを装着する際
に必要な一連の諸作業が現場作業として残されてしまう
煩雑さがあった。
【0008】また、複層ガラスGが装着される囲枠材6
を構成している縦枠7や下枠8などの枠材には、ガラス
溝の深さ寸法を含む規格において多様性があるため、装
着しようとする個々の枠材の例えばガラス溝深さ等の仕
様に対応するグレージングチャンネル材4を取捨選択し
て使用せざるを得ず、作業能率を低下させるばかりでな
く、コスト増を招来する不都合もあった。
【0009】さらに、図4に示すようにグレージングチ
ャンネル材4やビート材5は、比較的広い面積のもとで
外気に触れる表出部を有しており、日光や雨水等の水液
による影響を受けて比較的早く劣化しがちであることか
ら、施工後の経年変化によりグレージングチャンネル材
4やビート材5に収縮やひび割れを発生させることにな
る。このため、施工後においてもグレージングチャンネ
ル材4やビート材5の取り替え等のメンテナンスの必要
性が高くなる不都合があった。
【0010】本発明は従来技術にみられた上記課題に鑑
みてなされたものであり、グレージングチャンネル材と
ビート材とに相当する部材を材質的、構造的に改良、改
善を加えたアタッチメントとして形成することで、複層
ガラスを枠材に装着した際、外部に露呈される表出面が
少なくすることで耐久性を高め、かつ、作業性を向上さ
せるとともに、規格を異にする枠材に対しても柔軟に対
応させながら装着することができるようにしたアタッチ
メント付き複層ガラスを提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
しようとするものであり、そのうち請求項1に係る発明
の構成上の特徴は、複層ガラスと、該複層ガラスの周縁
部に被着されて装着対象部材である枠材との間の介装材
として機能するアタッチメントとで構成され、該アタッ
チメントは、複層ガラスと対面する部位には内側軟質材
を、前記枠材に設けられる係止部の側と対面する部位に
は外側軟質材を、それぞれその長さ方向に沿わせて配置
して複層ガラスの周縁部に対し挟持力を保持させて止着
される断面略コ字形を呈する硬質保持部材と、該硬質保
持部材の外底面の長さ方向に対し少なくとも一層以上と
なって剥離自在に添設されるシート材とで形成したこと
にある。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において前記硬質保持部材に配置される内側軟
質材を、複層ガラスの端面と当接するシート状軟質材
と、複層ガラスの両側縁部に各別に当接する突状軟質材
とで形成し、前記外側軟質材のそれぞれは、その頂部に
複層ガラスの側縁部の側に当接する内側突起部と前記枠
材の係止部と係合する外側突起部とを設けて形成したこ
とに構成上の特徴がある。
【0013】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の発明において上記外側軟質材を、枠材のガ
ラス溝内にアタッチメントを円滑に導入するために先端
方向に向けて内方に傾斜させたガイド用斜面部と、該ガ
イド用斜面部の基端と上記外側突起部との間に位置させ
た係合用溝部とを外側面の側に形成したことに構成上の
特徴がある。
【0014】さらにまた、請求項4記載の発明は、請求
項1ないし3のいずれかに記載の発明において前記内側
軟質材と外側軟質材とを前記硬質保持部材に対し一体的
に配設したことに構成上の特徴がある。
【0015】
【作用】このため、請求項1記載の発明によれば、複層
ガラスに止着される硬質保持部材は、該部材に挟持力を
保持させることにより複層ガラスの側に挟着することが
できるので、運搬時などにおいてもその離脱を困難にし
て持ち運ぶことができる。また、複層ガラスとの対面部
位には、内側軟質材が配置されているので、前記硬質保
持部材と複層ガラスとの間の緩衝材やシール材として機
能させることができる。
【0016】しかも、硬質保持部材の外底面には、剥離
自在な一層以上のシート材が配設されているので、必要
に応じ一層もしくは複数層を剥離することでガラス溝の
深さ寸法との間の調整を図り、セッティングブロック上
に複層ガラスを安定的に載置させて枠材の側に装着する
ことができる。
【0017】また、前記枠材の係止部との対面部位に
は、外側軟質材が配置されているので、前記枠材に対し
複層ガラスを安定的に装着することができるほか、枠材
への装着時に外側軟質材が硬質保持部材に圧接する結
果、複層ガラスとアタッチメントとの間のより強固な一
体化を実現することができる。
【0018】さらに、請求項2記載の発明によれば、前
記内側軟質材を複層ガラスの端面と当接するシート状軟
質材と、複層ガラスの両側縁部に各別に当接する突状軟
質材とで形成してあるので、シート状軟質材を介するこ
とで複層ガラスの端面と前記硬質保持部材との直接接触
を回避させることができるほか、突状軟質材を介するこ
とで複層ガラスの両側縁部と硬質保持部材との直接接触
を回避させながら雨水等の水液の侵入を阻止することも
できる。
【0019】しかも、前記外側軟質材のそれぞれには、
内側突起部と外側突起部とが設けられているので、内側
突起部を複層ガラスに当接支持させつつ、外側突起部を
枠材の係止部に係合支持させることで、雨水等の水液の
侵入を阻止しながら複層ガラスを枠材の側に装着させる
ことができる。
【0020】また、請求項3記載の発明によれば、前記
外側軟質材は、外側面の側に係合用溝部を備えたガイド
用斜面部が形成されているので、アタッチメントを枠材
のガラス溝内に円滑に導入して係合用溝部を前記係止部
に嵌着することができる。
【0021】さらに、請求項4記載の発明によれば、内
側軟質部材と外側軟質部材とは、前記硬質保持部材に一
体的に配設されているので、より優れた支持力や水密性
を発揮させながらアタッチメントを複層ガラスに装着す
ることができる。
【0022】
【実施例】図1は本発明の一実施例についての要部断面
構造を示す説明図であり、その全体は、複層ガラスG
と、該複層ガラスGの周縁部に被着されて装着対象部材
である図2に示す枠材31との間の介装材として機能す
るアタッチメント11とで構成されている。
【0023】この場合、アタッチメント11は、複層ガ
ラスGと対面する部位には内側軟質材13を、前記枠材
31に設けられる係止部32の側と対面する部位には外
側軟質材18をそれぞれその長さ方向に沿わせて配置す
ることで複層ガラスGの周縁部に挟持力を保持させて止
着される硬質保持部材12と、該硬質保持部材12の外
底面12aの長さ方向に沿わせて一層以上に積層され、
かつ、一層ずつの剥離を自在に配設されるシート材16
とで形成されている。
【0024】このうち、硬質保持部材12は、アルミニ
ウムやスチール、ステンレス等の金属材や適宜の合成樹
脂材を用いて形成され、特に生産性や成形性、耐腐食性
を考慮するならばアルミニウムを好適に用いることがで
き、その際における底部片24と立設片23とにより形
成される溝幅とその深さは、複層ガラスGの周縁部を確
実に受け入れることができる適宜のサイズとすることで
略コ字形を呈する断面形状のもとで形成されることにな
る。
【0025】また、この場合における硬質保持部材12
は、複層ガラスGに圧接させる必要があるため、対面す
る各立設片23、23をそれぞれ内方へ傾斜させて相互
間に形成される空隙を底部片24の幅よりも狭くするこ
とで、立設片23、23相互間にバネ性を伴った挟持力
を予め付与して形成しておくのが望ましい。
【0026】さらに、硬質保持部材12は、複層ガラス
Gの上下左右の各側縁部に対し各別に止着できるように
それぞれを別体にして四部材構成とすることができるほ
か、例えば、複層ガラスGの上側縁部と左右の側縁部と
に対しては略コ字形を呈する形状のもとで一体にして形
成し、下側縁部に対しては棒状にして別体とした二部材
構成としてもよく、さらには、複層ガラスGにおける上
側縁部と左側縁部、下側縁部と右側縁部、というような
各別となった組み合わせのもとで、そのそれぞれに対し
略L字形を呈する形状のもとで一体とした二部材構成に
して形成するものであってもよいが、より好ましい挟持
力を付与する観点からは四部材構成とするのが好まし
い。
【0027】また、このようにして形成される硬質保持
部材12において複層ガラスGと対面する部位に配置さ
れる内側軟質材13は、請求項2に記載のごとく複層ガ
ラスGの端面と当接するシート状軟質材14と、複層ガ
ラスGの両側縁部に各別に当接する突状軟質材15とで
形成するのが望ましい。
【0028】この場合において、内側軟質材13を構成
している前記シート状軟質材14は、複層ガラスGの端
面と対面合致する平面形状を呈して適宜肉厚を備える、
例えばショアA硬度60〜70°程度のポリ塩化ビニル
やアクリル樹脂などの軟質合成樹脂材を用いて形成さ
れ、複層ガラスGの端面と当接する位置関係のもとで硬
質保持部材12に配置されている。また、突状軟質材1
5も前記シート状軟質材14と同様の素材が用いられ、
複層ガラスGの各側縁部の長さ方向に対しそれぞれ少な
くとも一列以上となって例えば舌片状に当接するように
して硬質保持部材12に配置されている。
【0029】また、前記外側軟質材18は、例えばショ
アA硬度60〜70°程度のポリ塩化ビニルやアクリル
樹脂などの軟質合成樹脂材を用いて形成され、前記硬質
保持部材12にあっては図に示すように枠材31に設け
られる係止部32の側と対面する部位に配置されてい
る。
【0030】この場合における前記外側軟質材18は、
例えば請求項2に記載のごとく頂部に複層ガラスGの側
縁部の側に当接する内側突起部19と、前記枠材31の
係止部32と係合する外側突起部20とを設けて形成す
るのが望ましく、さらには、請求項3に記載のごとく枠
材31のガラス溝31a内に円滑に導入するために先端
方向に向けて内方へと傾斜させたガイド用斜面部21
と、該ガイド用斜面部21の基端と前記外側突起部18
との間に位置させた係合用溝部22とを該側面の側に形
成しておくのが好ましい。
【0031】また、前記ガイド用斜面部21は、枠材3
1のガラス溝31a内に円滑に導入するために有用であ
るばかりでなく、導入後における硬質保持部12の側に
対する保持力を発揮させる上からも、各立設片23、2
3の外側面の全面に対し当接する裾長さを備えて形成し
ておくのが望ましいが、必要により、外側面の上過半部
に当接する裾長さを備えるものであってもよい。
【0032】なお、硬質保持部材12に配置される内側
軟質材13と外側軟質材18とは、そのすべてを硬質保
持部材12の側に予め接合固着するなどして一体的に配
置しておくのが望ましいが、内側軟質材13について
は、突状軟質材15のみを硬質保持部材12の側に一体
的に固着し、シート状軟質材14は別体にして配置する
ものであってもよい。また、硬質保持部材12に対し外
側軟質材18を別体にして配置するものであってもよ
い。
【0033】また、前記硬質保持部材12の外底面12
aに配設されるシート材16は、比較的柔軟性を有する
ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂等の合成樹脂材からなる
適宜肉厚を有する1枚以上のシート状基材16aを剥離
紙17を介在させて接合することで、剥離自在となった
少なくとも一層以上の層構造のもとで形成されている。
【0034】本発明はこのようにして構成されているの
で、複層ガラスGには、バネ性を伴った挟持力が付与さ
れている立設片23、23相互を拡開しながら硬質保持
部材12を装着して確実に止着することができるので、
運搬時などにおいてもその離脱を困難にして持ち運ぶこ
とができる。
【0035】さらに、硬質保持部材12の外底面12a
には、少なくとも一層以上となって積層されているシー
ト材16が配設されているので、装着対象部材である枠
材31のガラス溝31aの深さ寸法とセッティングブロ
ック33の高さとにより定まる呑み込み寸法に適合する
ようにシート材16のシート状基材16aを必要に応じ
予め剥離した後、シート材16の側をセッティングブロ
ック33上に載置させながら複層ガラスGを枠材31の
側に安定的に装着することができる。
【0036】このため、規格を異にする枠材31に対し
複層ガラスGを装着しようとする際であっても、図3に
示すようなグレージングチャンネル材4を予め多種類用
意しておく必要がなくなり、アタッチメント11を構成
しているシート材16の側を単に剥離調整するのみで柔
軟に対処することができることになり、装着作業を大幅
に効率化することができるのみならず、全体コストの低
減にも大きく寄与させることができる。
【0037】また、複層ガラスGとの対面部位に請求項
2記載のごとくシート状軟質材14と突状軟質材15と
からなる内側軟質材13が配置されている場合には、シ
ート状軟質材14を介することで複層ガラスGの端面と
前記硬質保持部材12との直接接触を回避させて枠材3
1のガラス溝31a内のセッティングブロック33上に
載置させることができるほか、突状軟質材15を介する
ことで複層ガラスGの両側縁部と硬質保持部材12との
直接接触を回避させながら雨水等の水液の侵入を阻止す
るシール材として機能させることができる。
【0038】このため、複層ガラスGの端面の側に形成
されている封止構造が損傷を受けることを効果的に防止
することができ、複層ガラスG自体の耐久性を高めてガ
ラス面に曇りが発生することを阻止することができる。
【0039】また、前記枠材31の係止部32との対面
部位には、外側軟質材18が配置されているので、前記
枠材31に対し複層ガラスGを安定的に装着することが
できるほか、枠材31への装着時に外側軟質材18が硬
質保持部12に圧接する結果、複層ガラスGとアタッチ
メント11との間のより強固な一体化を実現することが
できる。
【0040】しかも、この場合、請求項2記載のごとく
前記外側軟質材18のそれぞれに内側突起部19と外側
突起部20とが設けられている場合には、内側突起部1
9を複層ガラスGに当接させながら支持させ、かつ、外
側突起部20を介することで、枠材の係止部32に係合
支持させることができるので、雨水等の水液の侵入を阻
止しながら複層ガラスGを枠材の側に確実に装着するこ
とができる。また、請求項3記載のごとく外側軟質材2
0の外側面に係合用溝部22を備えたガイド用斜面部2
1が形成されている場合には、アタッチメント11の全
体を枠材31のガラス溝31a内に円滑に導入して係合
用溝部22を前記係止部32に嵌着することで、より作
業性を高めて安定的に複層ガラスGを枠材31に装着す
ることができるほか、装着後に複層ガラスGの側に外力
がかかった場合でも、ガラス溝31a内への複層ガラス
Gのめり込みを効果的に阻止することができる。
【0041】なお、上記ガイド用斜面部21が前記硬質
保持部材12における各立設片23,23の外側面の全
面に当接する裾長さを備えて形成されている場合には、
枠材31に装着した後に前記硬質保持部材12の側に対
してより効果的な保持力を付与することができる。
【0042】さらに、請求項4記載のごとく、内側軟質
部材13と外側軟質部材18とが前記硬質保持部材12
に一体的に配設されている場合には、より優れた支持力
や水密性を発揮させながらアタッチメントの全体を複層
ガラスGの側に装着することができるほか、硬質保持部
材12と内側軟質部材13と外側軟質部材18とを一体
部材として取り扱うことができるので、作業工数を少な
くして作業性の向上を図ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明のうち、請求項
1記載の発明によれば、複層ガラスに止着される硬質保
持部材は、バネ性を伴った挟持力が付与されている立設
片相互を拡開装着することで複層ガラスの側に挟着され
ることになるので、運搬時などにおいてもその離脱を困
難にして持ち運ぶことができる。また、複層ガラスとの
対面部位には、内側軟質材が配置されているので、前記
硬質保持部材と複層ガラスとの間の緩衝材やシール材と
して機能させることができる。
【0044】しかも、硬質保持部材の外底面には、剥離
自在な積層シート材が配設されているので、必要に応じ
一層もしくは複数層を剥離することでガラス溝の深さ寸
法との間の調整を図り、セッティングブロック上に複層
ガラスを安定的に載置させて枠材の側に装着することが
でき、したがって、規格を異にする枠材に対し複層ガラ
スを装着する際には、アタッチメントを構成している積
層シート材の側を単に剥離調整するのみで柔軟に対処す
ることができることになり、装着作業を大幅に効率化す
ることができるのみならず、全体コストの低減にも大き
く寄与させることができる。
【0045】さらに、前記枠材の係止部との対面部位に
は、外側軟質材が配置されているので、前記枠材に対し
複層ガラスを安定的に装着することができるほか、枠材
への装着時に外側軟質材が硬質保持部材の側に圧接する
結果、複層ガラスとアタッチメントとの間のより強固な
一体化を実現することができる。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、前記
内側軟質材を複層ガラスの端面と当接するシート状軟質
材と、複層ガラスの両側縁部に各別に当接する突状軟質
材とで形成してあるので、シート状軟質材を介すること
で、複層ガラスの端面と前記硬質保持部材との直接接触
を回避させることができるほか、突状軟質材を介するこ
とで複層ガラスの両側縁部と硬質保持部材との直接接触
を回避させながら雨水等の水液の侵入を阻止することも
でき、複層ガラス自体の耐久性を高めてやることができ
る。
【0047】しかも、前記外側内室材のそれぞれには、
内側突起部と外側突起部とが設けられているので、内側
突起部は複層ガラスに当接支持させつつ、外側突起部を
介することにより枠材の係止部に係合支持させること
で、雨水等の水液の侵入を阻止しながら複層ガラスを枠
材の側に装着させることができる。
【0048】また、請求項3記載の発明によれば、前記
外側軟質材は、外側面の側に係合用溝部を備えたガイド
用斜面部がその外側面の側に形成されているので、アタ
ッチメントを枠材のガラス溝内に円滑に導入して係合用
溝部を前記係止部に嵌着することができ、複層ガラスを
枠材の側に安定的に装着することができる。
【0049】さらに、請求項4記載の発明によれば、内
側軟質材と外側軟質材とが前記硬質保持部材に対し一体
的に配設されているので、より優れた支持力や水密性を
発揮させながらアタッチメントを複層ガラスに能率的に
装着して作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例についての要部断面構造を示
す説明図である。
【図2】本発明に係るアタッチメント付き複層ガラスを
枠材側に装着した際の要部断面構造を示す説明図であ
る。
【図3】従来手法により複層ガラスに枠材の側に装着す
る際の部材相互の関係を示す説明図である。
【図4】図3に示す従来手法により複層ガラスを枠材側
に装着した際の縦断面構造を示す説明図である。
【符号の説明】
11:アタッチメント 12:硬質保持部材 12a:外底面 13:内側軟質材 14:シート状軟質材 15:突状軟質材 16:積層シート材 16a:シート状基材 17:剥離紙 18:外側軟質材 19:内側突起部 20:外側突起部 21:ガイド用斜面部 22:係合用溝部 23:立設片 24:底部片 31:枠材 31a:ガラス溝 32:係止部 33:セッティングブロック G:複層ガラス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複層ガラスと、該複層ガラスの周縁部に被
    着されて装着対象部材である枠材との間の介装材として
    機能するアタッチメントとで構成され、該アタッチメン
    トは、複層ガラスと対面する部位には内側軟質材を、前
    記枠材に設けられる係止部の側と対面する部位には外側
    軟質材を、それぞれその長さ方向に沿わせて配置して複
    層ガラスの周縁部に対し挟持力を保持させて止着される
    断面略コ字形を呈する硬質保持部材と、該硬質保持部材
    の外底面の長さ方向に対し少なくとも一層以上となって
    剥離自在に添設されるシート材とで形成したことを特徴
    とするアタッチメント付き複層ガラス。
  2. 【請求項2】前記硬質保持部材に配置される内側軟質材
    は、複層ガラスの端面と当接するシート状軟質材と、複
    層ガラスの両側縁部に各別に当接する突状軟質材とで形
    成し、前記外側軟質材のそれぞれは、その頂部に複層ガ
    ラスの側縁部の側に当接する内側突起部と前記枠材の係
    止部と係合する外側突起部とを設けて形成したことを特
    徴とする請求項1記載のアタッチメント付き複層ガラ
    ス。
  3. 【請求項3】前記外側軟質材は、枠材のガラス溝内にア
    タッチメントを円滑に導入するために先端方向に向けて
    内方に傾斜させたガイド用斜面部と、該ガイド用斜面部
    の基端と前記外側突起部との間に位置させた係合用溝部
    とを外側面の側に形成したことを特徴とする請求項1又
    は2記載のアタッチメント付き複層ガラス。
  4. 【請求項4】前記内側軟質材と前記外側軟質材とは、硬
    質保持部材に対し一体的に配設したことを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載のアタッチメント付き
    複層ガラス。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4914825U (ja) * 1972-05-11 1974-02-07
JPS49103248U (ja) * 1972-12-25 1974-09-05
JPS57172888U (ja) * 1981-04-24 1982-10-30
JPS5821684U (ja) * 1981-08-04 1983-02-10 日本軽金属株式会社 障子ガラス取り付け用保持材

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