JP2514688Y2 - 防水シート取付部材 - Google Patents

防水シート取付部材

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JP2514688Y2 JP12171990U JP12171990U JP2514688Y2 JP 2514688 Y2 JP2514688 Y2 JP 2514688Y2 JP 12171990 U JP12171990 U JP 12171990U JP 12171990 U JP12171990 U JP 12171990U JP 2514688 Y2 JP2514688 Y2 JP 2514688Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トンネルの防水施工などに使用される防水
シート取付部材に関する。
〔従来の技術〕
従来、トンネルの防水工事において、防水シートを地
山又は一次覆工コンクリートに張設し、固定する方法と
しては、釘を防水シートを貫通して地山又は一次覆工コ
ンクリートに打ち込む方法が採用されてきたが、この方
法は防水シートに釘穴を形成するため、この釘穴から地
山側からの湧水が漏水しないように釘穴をシールするこ
とが行なわれている。しかし、このように防水シートに
釘穴を形成することは好ましいものではなく、このため
防水シートに釘穴を形成せずに防水シートを張設、固定
する手段として、第4図に示すような防水シート取付部
材を用いる方法が提案されている(特開平1-247610号、
同2-140399号公報)。
即ち、第4図に示す防水シート取付部材aは、熱接着
性合成樹脂より形成されているもので、全体として円盤
状に構成され、表面中央部に釘打込部bが設けられてな
るものであり、この取付部材aを用いて防水シートを張
設、固定する場合は、まず取付部材aの釘打込部bから
釘cを地山又は一次覆工コンクリートdに打込み、取付
部材aを地山又は一次覆工コンクリートdに固定する。
次いで、防水シートeを地山又は一次覆工コンクリート
dに沿って張設すると共に、上記取付部材aの表面に防
水シートeの該表面と対面する部分を熱風等によって熱
接着するものである。なお、fはワッシャーである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上述した従来の取付部材は、熱風等で該表面
を加熱溶融させる場合、熱風等からの熱で防水シートが
容易に熱溶融しても、取付部材表面は熱が取付部材内部
に逃げるので容易に溶融せず、このためトンネル内での
作業性の悪さも手伝って熱接着に時間がかかる上、取付
部材表面を熱溶融させるために熱風等を過度に送るた
め、防水シートが熱溶融されすぎて穴があくおそれもあ
った。
本考案は上記事情に鑑みなされたもので、防水シート
と熱接着されるべき表面が容易に熱溶融し、このため簡
単かつ確実に短時間で防水シートを熱接着することがで
きる防水シート取付部材を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するため、固定部材打込部を
有し、この打込部に固定部材を打込んで地山又は一次覆
工コンクリートに固定すると共に、表面熱接着部に防水
シートを熱接着して防水シートを固着する防水シート取
付部材において、上記固定部材打込部の少なくとも表面
熱接着部を上記防水シートの熱溶融温度より低い熱溶融
温度を有する材料により形成したものである。
〔作用〕
本考案の防水シート取付部材は、上述した従来の取付
部材と同様にして使用するものであるが、本考案の取付
部材はその表面熱接着部が防水シートよりも熱溶融温度
の低い材質によって形成されているので、防水シートと
熱接着するべく熱風等によって加熱した場合、表面熱接
着部全面が防水シートよりも先に容易に溶融し、直ちに
防水シートと熱接着されるものである。この場合、上記
表面熱接着部全面が熱溶融して防水シートと熱接着する
ので、防水シートとの接着強度も十分なものである。
以下、本考案の一実施例につき第1図乃至第3図を参
照して説明する。
〔実施例〕
図中1は、本考案の一実施例に係る防水シート取付部
材を示すもので、この取付部材1は、全体として円盤状
に構成されてなるものであり、上記取付部材1の表面中
央部にはコンクリート釘、ボルト等の固定部材打込用凹
部2が形成され、かつこの凹部2の内面中央部には固定
部材挿通孔3が貫通穿設されている。なお、図中4はリ
ング状溝である。
この場合、上記取付部材1は、その全体が防水シート
の熱溶融温度より低い熱溶融温度を有する熱接着可能な
材料、より好適には防水シートの熱溶融温度より約5〜
30℃低い熱溶融温度を有する材料にて形成され、これに
よりリング状表面熱接着部5も同材料にて形成されてい
る。具体的には、防水シートが低密度ポリエチレンで形
成されている場合は、取付部材の表面は、酢酸ビニル成
分を5〜15%共重合させたエチレン酢酸ビニル共重合体
を用い、また防水シートが酢酸ビニル成分を5〜15%共
重合させたエチレン酢酸ビニル共重合体で形成されてい
る場合は、取付部材の表面は、酢酸ビニル成分を20〜40
%共重合させたエチレン酢酸ビニル共重合体を用いて形
成することができ、さらに防水シートが酢酸ビニル成分
を20〜40%共重合させたエチレン酢酸ビニル共重合体で
形成されている場合は、酢酸ビニル成分を20〜40%共重
合させたエチレン酢酸ビニル共重合体により低温で溶融
する例えば各種の石油樹脂を配合した組成物で取付部材
表面を形成することができる。
上記取付部材1を用いて防水シートを例えばトンネル
の地山又は一次覆工コンクリートに張設、固定する場合
は、第2図に示したように、取付部材1を地山又は一次
覆工コンクリート6の所用位置に配設し、上記固定部材
打込用凹部2から挿通孔3を通してコンクリート釘、ボ
ルト等の固定部材7を地山又は一次覆工コンクリート6
に打込み、取付部材1を地山又は一次覆工コンクリート
6に固定する。この場合、必要によつては図示したよう
に取付部材1と地山又は一次覆工コンクリート6との間
に不織布等の透水シート8を介在させ、固定部材8によ
り該透水シート8を取付部材1と一体的に固定すること
ができる。なお、図中9はワッシャーである。
このように取付部材1を固定した後はエチレン−酢酸
ビニル共重合体等の熱接着可能な合成樹脂製の不透水性
シートからなる防水シート10を地山又は一次覆工コンク
リート6に沿って張設し、次いで該防水シート10を上記
取付部材1の表面熱接着部5と熱風等により加熱するこ
とによって熱接着する。この場合、表面熱接着部5を含
む取付部材1全体が防水シート10よりも熱溶融温度の低
い材質にて形成されいるので、まずこの取付部材1の表
面熱接着部5が防水シート10より容易に溶融し、防水シ
ート10が短時間で表面熱接着部5に熱接着されるもので
ある。従って、防水シート10の取付部材1との固着が簡
単にしっかりと、しかも能率よくなされ、防水シート10
は長時間過度に加熱されることがないので、熱損傷が生
じることが防止されて、過度の熱によって穴があく等の
不都合が生じることはない。
なお、上記実施例では、取付部材全体を防水シートよ
りも熱溶融温度の低い材料により形成したが、本考案は
これに限られるものではなく、例えば第3図に示すよう
に、取付部材1の本体1aの表面に防水シートよりも熱溶
融温度の低い材料からなる表面層5aを積層し、この表面
層5aを表面熱接着部5とすることができ、少なくとも表
面熱接着部が防水シートよりも低い熱溶融温度を有して
いればよい。また、表面熱接着部は、その表面に多数の
凸部を形成することもでき、これにより熱風等の熱が与
えられた場合にこれら凸部に熱が集中し、優先的に溶融
するので、更に容易に防水シートと熱接着させることが
できる。更に、本考案において、取付部材の形状、固定
部材打込用凹部(打込部)の構成も上記実施例に限定さ
れず、その他の構成も本考案の要旨を逸脱しない範囲で
種々変更して差し支えない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の防水シート取付部材に
よれば、防水シートを簡単かつ確実に、しかも短時間で
しっかりと熱接着させることができ、防水シートの固着
作業を簡便化するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は同例
の使用状態を説明する断面図、第3図は本考案の他の実
施例を示す断面図、第4図は従来の防水シート取付部材
の使用状態を説明する断面図である。 1……防水シート取付部材 2……固定部材打込用凹部 3……固定部材挿通孔 5……表面熱接着部 6……地山又は一次覆工コンクリート 7……固定部材 10……防水シート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材打込部を有し、この打込部に固定
    部材を打込んで地山又は一次覆工コンクリートに固定す
    ると共に、表面熱接着部に防水シートを熱接着して防水
    シートを固着する防水シート取付部材において、上記固
    定部材打込部の少なくとも表面熱接着部を上記防水シー
    トの熱溶融温度より低い熱溶融温度を有する材料により
    形成したことを特徴とする防水シート取付部材。
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JPH0477700U JPH0477700U (ja) 1992-07-07
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101636498B1 (ko) * 2015-08-18 2016-07-20 이원기 터널 방수막 시공방법 및 방수막 접착부재

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101636498B1 (ko) * 2015-08-18 2016-07-20 이원기 터널 방수막 시공방법 및 방수막 접착부재

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