JP2561120Y2 - 防水シートの接続固定構造 - Google Patents

防水シートの接続固定構造

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JP2561120Y2
JP2561120Y2 JP1991088880U JP8888091U JP2561120Y2 JP 2561120 Y2 JP2561120 Y2 JP 2561120Y2 JP 1991088880 U JP1991088880 U JP 1991088880U JP 8888091 U JP8888091 U JP 8888091U JP 2561120 Y2 JP2561120 Y2 JP 2561120Y2
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sheets
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Fujimori Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トンネル等の防水施工
に使用される防水シートの接続固定構造に関し、更に詳
述すると、防水シート相互をトンネル等の湧水の多い条
件下で接続する際、不透水性シート同士の熱接着が接着
不良部分なく行なわれるようにした防水シートの接続固
定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トンネル等の防水施工に用い
る不透水性シートに透水性シートを積層した防水シート
が知られている。この種の防水シートは、不透水性シー
トの接続端域まで透水性シートを固着してしまうと、他
の防水シートと接続する場合に、接続箇所から漏水が生
じないように完全液密に接続する作業が面倒であること
から、図3に示したように、不透水性シートaに透水性
シートbを積層する場合、不透水性シートaの接続端域
c,cを透水性シートbと固着せず、これと遊離するよ
うに積層することが提案されている(実公昭62−35
760号公報、実公昭63−2502号公報)。
【0003】この防水シートdは、図4に示したよう
に、その不透水性シートaの接続端域cを他の防水シー
トd’の不透水性シートa’の接続端域c’と合掌さ
せ、この合掌部を熱接着させることにより、両防水シー
トd,d’相互を接続するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の防水シートd,d’相互を接続する場合、地山あるい
は一次覆工コンクリートe側に透水性シートb,b’を
張設し、しかる後両不透水性シートa,a’の接続端域
c,c’を合掌させて熱接着fする順序を経るが、この
張設から熱接着までの間に湧水が合掌部に流れ込み、接
続すべき透水性シートa,a’の接続端域c,c’を濡
らす場合が生じる。このため、熱接着する際、濡れた箇
所が熱接着を妨害し、熱接着部fの強度が不十分になり
易いと共に、液密に接続することも困難になるおそれが
ある。
【0005】本考案は、上記事情に鑑みなされたもの
で、防水シート相互間を接続する際、地山や一次覆工コ
ンクリートからの湧水があっても接続すべき不透水性シ
ートの接続端域を湧水から保護して良好に熱接着して接
続することができる防水シートの接続固定構造を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、隣接する防水シート相互を接続してトンネ
ル等の施工壁に張設する防水シートの接続固定構造にお
いて、不透水性シートの一面に透水性シートを積層し、
不透水性シートの少なくとも一側端部を透水性シートの
一側端部と遊離させると共に、これら両シートの遊離側
端部間に不透水性の保護シートを介在させた防水シート
を、上記施工壁にその透水性シートを対向させ、且つ隣
接する相互の防水シートの両透水シートの一側端部を互
いに重ね合わせて張設し、該重ね合わせ部を覆って上記
保護シート相互を重ね合わせると共に、両防水シートの
不透水性シートの自由端部相互を接着して止水してなる
ことを特徴とする防水シートの接続固定構造を提供す
る。
【0007】
【作用】本考案の防水シートの接続固定構造によれば、
隣接する防水シートの透水シートの重ね合わせ部を覆っ
て不透水性の保護シートが配設されているので、トンネ
ルの地山や一次覆工コンクリート側からの湧水が透水シ
ートの重ね合わせ部を透過して不透水性シートの自由端
部(接着部分)に流れ込むのを遮断することができる。
従って、不透水性シートの自由端部相互を例えば熱接着
する際に、接着部分が水濡れすることが確実に防止され
るので、水による熱接着不良箇所を生じさせることなく
良好に不透水性シートの自由端部相互を熱接着すること
ができ、熱接着部分の強度の低下や液密性が損なわれる
といったおそれなく防水シート相互を接続できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき図1及び図2
を参照して説明する。図1は、本考案の防水シートの接
続固定構造に使用する防水シートを示すもので、この防
水シート1は、合成樹脂製の不透水性シート2の一面に
不織布等により形成された透水性シート3が積層されて
なる防水シートである。上記両シート2,3は互いに部
分接着により接合されており、その両端の接着部4,4
をそれぞれ両シート2,3の各両側端縁より所定距離内
方に形成することにより、上記不透水性シート2に両側
端部2a,2aと透水性シート3の両側端部3a,3a
とが互いに遊離している。また、これら両シート2,3
の各遊離側端部2a,3a間には、それぞれ合成樹脂製
の不透水性保護シート5,5が介在されている。この場
合、これら保護シート5,5は、それぞれその一端が上
記不透水性シート2と透水性シート3との両端接着部
4,4において、これら両シート2,3に挟持された状
態で一緒に接着され、他端側は両シート2,3と遊離し
ている。なお、この防水シート1においては、不透水性
シート2は透水性シート3より長尺に形成されている。
【0009】図2は、本考案の防水シートの接続固定構
造の一実施例を示すもので、上記防水シート1を、地山
又は一次覆工コンクリート6上に防水シート1をその透
水性シート3が一次覆工コンクリート6に対向するよう
に張設し、該防水シート1をコンクリート釘等の固定部
材で固定するものであるが、この場合、防水シート1は
隣接する他の防水シート1’と順次接続しながら張設す
るものであり、図2に示したように一方の防水シート1
の透水性シート3と他方の防水シート1’の透水性シー
ト3’の一側端部3a,3a’を互いに重ね合わせると
共に、不透水性の保護シート5,5’相互を重ね合わ
せ、かつ不透水性シート2,2’の一側端部2a,2
a’を合掌させ、この合掌部7を上記保護シート5,
5’で覆った如き状態で熱接着8するものである。
【0010】従って、上記防水シートの接続固定構造に
よれば、地山に打設した一次覆工コンクリート6上に防
水シート1,1’を各透水性シート3,3’が一次覆工
コンクリート6に対向するように張設してから、該防水
シート1,1’をコンクリート釘等の固定部材で固定
し、不透水性シート2,2’の自由端部2a,2’aを
合掌させ、この合掌部7を熱接着8するまでの間に一次
覆工コンクリート6側から湧水が生じても、この湧水は
合掌部7に流れ込むことが上記保護シート5,5’によ
り遮断され、合掌部7が水濡れすることが防止される。
このため、湧水が熱接着を阻害することがなく、良好に
熱接着することができるので、熱接着部8の強度が低下
したり、液密が損なわれることがない。なお、図示して
いないが、防水シート1,1’を順次接続しながら張設
した後はその上から二次覆工コンクリートを打設するも
のである。従って、一次覆工コンクリート側からの湧水
は防水シート1,1’の不透水性シート2,2’により
二次覆工コンクリート側に漏出されることが防止され
る。なお、上記実施例では、防水シートの透水性シート
と不透水性シートとを部分接着したか、全面接着しても
よく、また接合方法は合掌法に限られず、その他の構成
も本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得る。
【0011】
【考案の効果】本考案の防水シートの接続固定構造によ
れば、防水シート相互間を接続する際の熱接着が地山又
は一次覆工コンクリート側からの湧水によって阻害され
ることがないので、良好に熱接着を行なうことができ、
熱接着部の強度の低下がなく、また熱接着部の液密が損
なわれることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に用いる防水シートの一部省
略断面図である。
【図2】同防水シートを用いた本考案の接続固定構造の
一実施例を示す断面図である。
【図3】従来の防水シートを示す断面図である。
【図4】同防水シートの接続状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 防水シート 2 不透水性シート 2a 不透水性シートの側端部 3 透水性シート 3a 透水性シートの側端部 4 端部接着部 5 保護シート 6 地山又は一次覆工コンクリート 7 合掌部 8 熱接着部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する防水シート相互を接続してトン
    ネル等の施工壁に張設する防水シートの接続固定構造に
    おいて、不透水性シートの一面に透水性シートを積層
    し、不透水性シートの少なくとも一側端部を透水性シー
    トの一側端部と遊離させると共に、これら両シートの遊
    離側端部間に不透水性の保護シートを介在させた防水シ
    ートを、上記施工壁にその透水性シートを対向させ、且
    つ隣接する相互の防水シートの両透水シートの一側端部
    を互いに重ね合わせて張設し、該重ね合わせ部を覆って
    上記保護シート相互を重ね合わせると共に、両防水シー
    トの不透水性シートの自由端部相互を接着して止水して
    なることを特徴とする防水シートの接続固定構造。
JP1991088880U 1991-10-03 1991-10-03 防水シートの接続固定構造 Expired - Lifetime JP2561120Y2 (ja)

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JPH0532498U JPH0532498U (ja) 1993-04-27
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113801A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 フジモリ産業株式会社 トンネル用防水シートの接続構造及び接続方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2540158Y2 (ja) * 1988-03-08 1997-07-02 藤森工業 株式会社 防水シートの接続固定構造

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JP2016113801A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 フジモリ産業株式会社 トンネル用防水シートの接続構造及び接続方法

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