JPH11280211A - シート防水工法及びシート防水改修工法 - Google Patents
シート防水工法及びシート防水改修工法Info
- Publication number
- JPH11280211A JPH11280211A JP8481998A JP8481998A JPH11280211A JP H11280211 A JPH11280211 A JP H11280211A JP 8481998 A JP8481998 A JP 8481998A JP 8481998 A JP8481998 A JP 8481998A JP H11280211 A JPH11280211 A JP H11280211A
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- JP
- Japan
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- sheet
- waterproof
- waterproofing
- gradient
- waterproof sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シート防水工事において水溜まり部分を生ぜ
す、又、シート防水改修工事において空洞部分を生じな
い防水工法を提供すること。 【解決手段】 シート防水工事における防水シートの相
互の重ね合わせ部において、下になる防水シートの縁に
沿って勾配シートを敷設し、その上に防水シートを配置
することを特徴とするシート防水工法、及びシート防水
改修工事において、既設防水シートの重ね合わせ部の縁
に沿って勾配シートを敷設し、その上に改修用防水シー
トを配置することを特徴とするシート防水改修工法。
す、又、シート防水改修工事において空洞部分を生じな
い防水工法を提供すること。 【解決手段】 シート防水工事における防水シートの相
互の重ね合わせ部において、下になる防水シートの縁に
沿って勾配シートを敷設し、その上に防水シートを配置
することを特徴とするシート防水工法、及びシート防水
改修工事において、既設防水シートの重ね合わせ部の縁
に沿って勾配シートを敷設し、その上に改修用防水シー
トを配置することを特徴とするシート防水改修工法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル樹脂系
シート、加硫ゴム系シート或いは改質アスファルト系シ
ート等を用いるシート防水工法及びシート防水改修工法
に関する。
シート、加硫ゴム系シート或いは改質アスファルト系シ
ート等を用いるシート防水工法及びシート防水改修工法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】シート防水工事では通常、広幅長尺の防
水シートを屋上等に敷設するが、複数枚の防水シートを
用い、シート相互を一部重ね合わせて敷設することが必
要となる。通常、屋上等のように排水の必要がある部分
では、下地に１／５０〜１／１００程度の勾配を設けて
あり、又、防水シートの厚さは１．０〜２．０ｍｍであ
るので、例えば、図３に示すようにシート相互を重ね合
わせて敷設した場合、その勾配と防水シートの厚さとの
組み合わせにより、幅５０ｍｍから２００ｍｍの間で水
溜まりができる部分が生じてしまう。
水シートを屋上等に敷設するが、複数枚の防水シートを
用い、シート相互を一部重ね合わせて敷設することが必
要となる。通常、屋上等のように排水の必要がある部分
では、下地に１／５０〜１／１００程度の勾配を設けて
あり、又、防水シートの厚さは１．０〜２．０ｍｍであ
るので、例えば、図３に示すようにシート相互を重ね合
わせて敷設した場合、その勾配と防水シートの厚さとの
組み合わせにより、幅５０ｍｍから２００ｍｍの間で水
溜まりができる部分が生じてしまう。
【０００３】シート防水改修工事では、既設の防水シー
トの上に新しい防水シートを敷設するが、既設の防水シ
ートの重ね合わせ部の上に新しい防水シートを敷設する
場合、図４に示すように段差部分に空洞を生じ、この部
分の空気が暖められることにより防水シートに膨れが生
じたり、暖かい空気が長時間存在することによる防水シ
ートの熱劣化の問題が生じた。
トの上に新しい防水シートを敷設するが、既設の防水シ
ートの重ね合わせ部の上に新しい防水シートを敷設する
場合、図４に示すように段差部分に空洞を生じ、この部
分の空気が暖められることにより防水シートに膨れが生
じたり、暖かい空気が長時間存在することによる防水シ
ートの熱劣化の問題が生じた。
【０００４】
【発明が解決しようとしている課題】従って本発明の目
的は、シート防水工事において水溜まり部分を生ぜす、
又、シート防水改修工事において空洞部分を生じない防
水工法を提供することである。
的は、シート防水工事において水溜まり部分を生ぜす、
又、シート防水改修工事において空洞部分を生じない防
水工法を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、シート防水工事
における防水シートの相互の重ね合わせ部において、下
になる防水シートの縁に沿って勾配シートを敷設し、そ
の上に防水シートを配置することを特徴とするシート防
水工法、及びシート防水改修工事において、既設防水シ
ートの重ね合わせ部の縁に沿って勾配シートを敷設し、
その上に改修用防水シートを配置することを特徴とする
シート防水改修工法を提供する。上記本発明によれば、
シート防水工事において敷設した防水シート上に水溜ま
り部分を生ぜす、又、シート防水改修工事において敷設
した防水シート下部に空洞部分を生じることがない。
によって達成される。即ち、本発明は、シート防水工事
における防水シートの相互の重ね合わせ部において、下
になる防水シートの縁に沿って勾配シートを敷設し、そ
の上に防水シートを配置することを特徴とするシート防
水工法、及びシート防水改修工事において、既設防水シ
ートの重ね合わせ部の縁に沿って勾配シートを敷設し、
その上に改修用防水シートを配置することを特徴とする
シート防水改修工法を提供する。上記本発明によれば、
シート防水工事において敷設した防水シート上に水溜ま
り部分を生ぜす、又、シート防水改修工事において敷設
した防水シート下部に空洞部分を生じることがない。
【０００６】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳細に説明する。図１は、ある程度の勾配
を有する下地面にシート防水処理を施す例を示してい
る。先ず、水下部分に敷設した防水シート（１）の縁に
沿って、下地面に１／５０〜１／１００程度の勾配を持
つ三角形断面を有し、厚い方の厚さが防水シートの厚さ
とほぼ同じ厚さである勾配シート（２）を、その厚い方
を防水シート側にして敷設し、その上に防水シート
（３）を配置する。このようにすることによって、勾配
シート（２）の勾配と下地の勾配とが反対方向を向くの
で、勾配シートの上面はほぼ水平となる、そのためにそ
の上に防水シート（３）を配置した場合に、シートの重
なり部分周辺に水溜まりができる部分が生じない。
本発明を更に詳細に説明する。図１は、ある程度の勾配
を有する下地面にシート防水処理を施す例を示してい
る。先ず、水下部分に敷設した防水シート（１）の縁に
沿って、下地面に１／５０〜１／１００程度の勾配を持
つ三角形断面を有し、厚い方の厚さが防水シートの厚さ
とほぼ同じ厚さである勾配シート（２）を、その厚い方
を防水シート側にして敷設し、その上に防水シート
（３）を配置する。このようにすることによって、勾配
シート（２）の勾配と下地の勾配とが反対方向を向くの
で、勾配シートの上面はほぼ水平となる、そのためにそ
の上に防水シート（３）を配置した場合に、シートの重
なり部分周辺に水溜まりができる部分が生じない。
【０００７】図２は、本発明のシート防水改修工法を説
明する図である。図２に示すように、既設防水シートの
段差部の縁に沿って、下にある防水シートａの表面に１
／５０〜１／１００程度の勾配を持つ三角形断面を有
し、厚い方の厚さが防水シートｂの厚さとほぼ同じ厚さ
である勾配シート（２）を、その厚い方を上にある防水
シートｂの縁につき合わせて敷設し、その上に改修防水
シート（３）を配置する。このようにすると既設防水シ
ートと改修用防水シートの間に空間が生ぜす、又、温度
上昇等による改修用防水シート（３）の膨れ等の問題が
生じない。勾配シート（２）は１／５０〜１／１００程
度の勾配を持つ三角形断面を有するものであれば材質に
制限はないが、接着性等を考慮すると防水シートと同材
質のものが望ましい。又、長さにも制限はないが長尺の
ものを製造し、重ね合わせ部分の大きさに合わせて切断
して使用するとよい。
明する図である。図２に示すように、既設防水シートの
段差部の縁に沿って、下にある防水シートａの表面に１
／５０〜１／１００程度の勾配を持つ三角形断面を有
し、厚い方の厚さが防水シートｂの厚さとほぼ同じ厚さ
である勾配シート（２）を、その厚い方を上にある防水
シートｂの縁につき合わせて敷設し、その上に改修防水
シート（３）を配置する。このようにすると既設防水シ
ートと改修用防水シートの間に空間が生ぜす、又、温度
上昇等による改修用防水シート（３）の膨れ等の問題が
生じない。勾配シート（２）は１／５０〜１／１００程
度の勾配を持つ三角形断面を有するものであれば材質に
制限はないが、接着性等を考慮すると防水シートと同材
質のものが望ましい。又、長さにも制限はないが長尺の
ものを製造し、重ね合わせ部分の大きさに合わせて切断
して使用するとよい。
【０００８】
【実施例】次に具体的実施例を挙げて本発明を説明す
る。 実施例１（シート防水工事の例：図１参照） １／５０の勾配を有する屋上の水下側に厚さ１．５ｍｍ
の塩化ビニル系樹脂製の防水シート（１）を接着剤を用
いて敷設した。次いでその防水シートの縁に沿って１／
５０の勾配を持つ三角形断面を有する厚い方の厚さが
１．５ｍｍで幅が７５ｍｍの塩化ビニル系樹脂製の勾配
シート（２）を、その厚い方を防水シート（１）側にし
て接着剤を用いて敷設した。更にもう１枚の防水シート
（３）を勾配シートを覆い且つ下側の防水シートに４０
ｍｍの幅で重なるように配置し、下地面とは接着剤を用
いて接着し、下側の防水シート（１）とは熱溶着により
溶着し、防水シートの端部を液状シール剤でシールし
た。防水シート表面は水平に保たれ、水を流しても滞留
水を生じなかった。これに対し勾配シートを用いずに１
／５０の勾配を有する下地に厚さ１．５ｍｍの塩化ビニ
ル系樹脂製の防水シートを重ね合わせて溶着し、水を流
したところ約１０ｃｍの幅で滞留水を生じた。
る。 実施例１（シート防水工事の例：図１参照） １／５０の勾配を有する屋上の水下側に厚さ１．５ｍｍ
の塩化ビニル系樹脂製の防水シート（１）を接着剤を用
いて敷設した。次いでその防水シートの縁に沿って１／
５０の勾配を持つ三角形断面を有する厚い方の厚さが
１．５ｍｍで幅が７５ｍｍの塩化ビニル系樹脂製の勾配
シート（２）を、その厚い方を防水シート（１）側にし
て接着剤を用いて敷設した。更にもう１枚の防水シート
（３）を勾配シートを覆い且つ下側の防水シートに４０
ｍｍの幅で重なるように配置し、下地面とは接着剤を用
いて接着し、下側の防水シート（１）とは熱溶着により
溶着し、防水シートの端部を液状シール剤でシールし
た。防水シート表面は水平に保たれ、水を流しても滞留
水を生じなかった。これに対し勾配シートを用いずに１
／５０の勾配を有する下地に厚さ１．５ｍｍの塩化ビニ
ル系樹脂製の防水シートを重ね合わせて溶着し、水を流
したところ約１０ｃｍの幅で滞留水を生じた。
【０００９】実施例２（シート防水改修工事の例：図２
参照） 塩化ビニル系樹脂製の防水シートａ，ｂが敷設された屋
上において、防水シートの重ね合わせ部の縁に沿って１
／５０の勾配を持つ三角形断面を有する厚い方の厚さが
１．５ｍｍで幅が７５ｍｍの塩化ビニル系樹脂製の勾配
シート（２）を厚い方を上にある防水シートｂの縁につ
き合わせて接着剤を用いて敷設した。次いでその上に塩
化ビニル系樹脂製の改修用防水シート（３）を敷設し
た。その結果、改修用防水シートの重ね合わせ部分を押
しても防水シートがへこまず、既設の防水シートと改修
用防水シートの間に空間が存在しないことが確認でき
た。これに対し勾配シート（２）を用いずに改修用防水
シート（３）を敷設した場合、重ね合わせ部分を押すと
防水シート（３）がへこみ、既設の防水シートと改修用
防水シートの間に空間が存在することが確認できた。
参照） 塩化ビニル系樹脂製の防水シートａ，ｂが敷設された屋
上において、防水シートの重ね合わせ部の縁に沿って１
／５０の勾配を持つ三角形断面を有する厚い方の厚さが
１．５ｍｍで幅が７５ｍｍの塩化ビニル系樹脂製の勾配
シート（２）を厚い方を上にある防水シートｂの縁につ
き合わせて接着剤を用いて敷設した。次いでその上に塩
化ビニル系樹脂製の改修用防水シート（３）を敷設し
た。その結果、改修用防水シートの重ね合わせ部分を押
しても防水シートがへこまず、既設の防水シートと改修
用防水シートの間に空間が存在しないことが確認でき
た。これに対し勾配シート（２）を用いずに改修用防水
シート（３）を敷設した場合、重ね合わせ部分を押すと
防水シート（３）がへこみ、既設の防水シートと改修用
防水シートの間に空間が存在することが確認できた。
【００１０】
【発明の効果】上記本発明によれば、シート防水工事に
おいて敷設した防水シート上に水溜まり部分を生ぜす、
又、シート防水改修工事において敷設した防水シート下
部に空洞部分を生じることがない。
おいて敷設した防水シート上に水溜まり部分を生ぜす、
又、シート防水改修工事において敷設した防水シート下
部に空洞部分を生じることがない。
【図１】 勾配シートを用いた防水シート施工図。
【図２】 勾配シートを用いた防水シート改修図。
【図３】 勾配シートを用いない防水シート施工図。
【図４】 勾配シートを用いない防水シート改修図。
Claims (2)
- 【請求項１】 シート防水工事における防水シートの相
互の重ね合わせ部において、下になる防水シートの縁に
沿って勾配シートを敷設し、その上に防水シートを配置
することを特徴とするシート防水工法。 - 【請求項２】 シート防水改修工事において、既設防水
シートの重ね合わせ部の縁に沿って勾配シートを敷設
し、その上に改修用防水シートを配置することを特徴と
するシート防水改修工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8481998A JPH11280211A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | シート防水工法及びシート防水改修工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8481998A JPH11280211A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | シート防水工法及びシート防水改修工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11280211A true JPH11280211A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13841365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8481998A Pending JPH11280211A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | シート防水工法及びシート防水改修工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11280211A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008127933A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Asahi Kasei Homes Kk | 建築物の防水床面補修方法及び補修構造 |
| JP2016017376A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | Ykk Ap株式会社 | 支持部材の取付構造 |
| JP2016108825A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | ロンシール工業株式会社 | 建築用シートのつなぎ目構造 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP8481998A patent/JPH11280211A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008127933A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Asahi Kasei Homes Kk | 建築物の防水床面補修方法及び補修構造 |
| JP2016017376A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | Ykk Ap株式会社 | 支持部材の取付構造 |
| JP2016108825A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | ロンシール工業株式会社 | 建築用シートのつなぎ目構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20041208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061027 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061107 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070313 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |