JP3169537U - 屋上設置物固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】屋上の下地に固定されて、設置物を支持する屋上設置物固定具にあって、従来構成よりも低コストで、かつ施工が簡単な構成を提供する。【解決手段】屋上設置物固定具1を、設置物Cを支持する支持部7と、該支持部7の下縁から外方に延出し、ネジ6によって屋上の下地Bに固定される板状鍔部8とを一体的に形成して本体金具2とする。さらに、本体金具2と屋上の下地Bの間に介装されて、本体金具2と屋上の下地Bの間を止水する両面粘着性の第一の非加硫ブチルゴムシート4と、少なくとも下面が粘着性を有し、板状鍔部8の外周端縁とネジ6の挿通部分10とを覆うように接着される第二の非加硫ブチルゴムシート3とで構成する。【選択図】図4
Description
本考案は、屋上に空調機や太陽電池パネル等を設置する際に、屋上の下地に固定される屋上設置物固定具に関する。
従来、建物の屋上に空調機や太陽電池パネル、アンテナ等を設置する場合には、屋上の下地に屋上設置物固定具を固定し、当該屋上設置物固定具の上に、空調機等を直接据え付けたり、また、それらを据え付ける架台を組み上げたりしている。一般的に、屋上設置物固定具は、設置物が風で倒れたり、飛ばされたりしないように、ネジや釘によって屋上の下地に固定される。この時、固定用のネジや釘は、強度を確保するために、既存の防水層を貫通してスラブコンクリートまで打ち込まれる。このため、屋上設置物固定具には、ネジや釘を打ち込んだ穴部を介してスラブコンクリートへ漏水するのを防ぐ構造が必要となる。ここで、従来では、屋上設置物固定具を固定する際に、まず、下地の上に新たな防水シートを敷設し、かかる防水シートの上に固定具本体を接着することによって漏水を防止している(例えば、特許文献1)。
屋上設置物固定具の固定時に下地に敷設する防水シートは、屋上設置物固定具を固定する部分だけでなく下地全面に敷設しなくてはならない。具体的には、防水シートとしては、塩ビシートやアスファルトルーフィングが用いられているが、塩ビシートの場合、ひび割れや破断を避けるために、下地に埋設した金属プレートに機械的に固定しているため、塩ビシートを下地全面に敷設して端部からの漏水を防止しなくてはならない。また、アスファルトルーフィングの場合でも、局所的に敷設しただけでは捲れ上がった端部からの漏水が問題となるため、下地全面に敷設する必要がある。このように、従来の屋上設置物固定具は、下地全面に防水シートを敷設しなくてはならず、下地への固定作業が手間と費用のかかるものであった。また、特許文献1の屋上設置物固定具では、防水シート(塩ビシート)と適切に接着するために、樹脂材料で構成したり、金具に樹脂コーティングを施したりしているが、前者の場合は強度を得るのが難しく、また、後者の場合はコーティング費用が嵩むという問題があった。
本考案は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来構成よりも低コストで、かつ下地への固定作業が簡単な屋上設置物固定具の提供を目的とする。
本考案は、屋上の下地に固定されて、設置物を支持する屋上設置物固定具であって、前記設置物を支持する支持部と、該支持部の下縁から外方に延出し、ネジ又は釘によって屋上の下地に固定される板状鍔部とを一体的に形成してなる本体金具と、本体金具と屋上の下地の間に介装されて、本体金具と屋上の下地の間を止水する両面粘着性の第一の非加硫ブチルゴムシートと、少なくとも下面が粘着性を有し、板状鍔部の外周端縁とネジ又は釘の挿通部分とを覆うように接着される第二の非加硫ブチルゴムシートとを備えることを特徴とする屋上設置物固定具である。ここで、「設置物」とは、空調機や太陽電池パネルなどに限らず、それらを据え付けるための架台などを含む。
本考案に係る非加硫ブチルゴムシートは、非加硫のブチルゴム(イソブチレンとイソプレンの共重合体)を主材とするシートである。非加硫ブチルゴムシートは、粘着性に富み、下地や本体金具を構成するコンクリートや金属、樹脂などと好適に接着できる。また、非加硫ブチルゴムシートは、液体透過性がほとんどない。また、非加硫ブチルゴムシートは、柔軟で伸縮性に富むため、下地に直接接着しても、ひび割れや破断のおそれがない。このため、本考案にあっては、下地と本体金具に介装される第一の非加硫ブチルゴムシートが、下地と本体金具に密着することで、下地と本体金具の間からの漏水が防止される。また、板状鍔部の外周端縁とネジ又は釘の挿通部分とを第二の非加硫ブチルゴムシートで覆うことで、ネジや釘の挿通部分からの漏水も防止される。そして、これらの非加硫ブチルゴムシートは、本体金具の設置箇所に局所的に配設するだけで足りるから、本考案の屋上設置物固定具は、下地全面に防水シートを敷設する従来構成に比べて、簡単かつ低コストで屋上の下地に固定できる。
本考案にあって、第一の非加硫ブチルゴムシート及び第二の非加硫ブチルゴムシートは、板状鍔部よりも大きく、板状鍔部の外側で、第一の非加硫ブチルゴムシートと第二の非加硫ブチルゴムシートが接着する構成が提案される。かかる構成にあっては、板状鍔部の外側で、二枚の非加硫ブチルゴムシートが一体的に接着することで、板状鍔部の外周端縁からの漏水をより確実に防止可能となる。
また、本考案にあって、第二の非加硫ブチルゴムシートは、第一の非加硫ブチルゴムシートよりも大きく、第一の非加硫ブチルゴムシートの外側で、第二の非加硫ブチルゴムシートが屋上の下地と接着する構成が提案される。かかる構成にあっては、第一の非加硫ブチルゴムシートの外側で、第二の非加硫ブチルゴムシートが止水作用を発揮することとなり、これにより、下地表面を介した漏水をより確実に防止可能となる。
また、本考案にあって、板状鍔部の底面に、第一の非加硫ブチルゴムシートの厚みよりも浅い凹溝が形成されている構成が提案される。非加硫ブチルゴムシートは柔軟であるから、かかる構成にあっては、第一の非加硫ブチルゴムシートに板状鍔部を押し付けると、第一の非加硫ブチルゴムシートが板状鍔部の底面形状に倣うように変形して、凹溝の内壁面と接着することとなる。このため、かかる構成では、板状鍔部の底面が平坦である場合に比べて、板状鍔部と第一の非加硫ブチルゴムシートとの接触面積を増やすことができ、本体金具と第一の非加硫ブチルゴムシートの間の水密性を向上できるという利点がある。
また、本考案にあって、板状鍔部の上面に、位置決め用の合いマークが形成されている構成が提案される。かかる構成にあっては、屋上の下地に墨出しした基準線に合いマークを合わせることで、本体金具を目的の位置に正確に設置可能となる。
以上に述べたように、本考案の屋上設置物固定具は、非加硫ブチルゴムシートを下地に局所的に接着するだけで屋上の下地に固定でき、なおかつ、固定した箇所からの漏水も適切に防止できるから、防水シートを下地全面に敷設する従来構成に比して、コスト削減が可能であり、また、施工の手間も簡略化できるという利点がある。また、本考案に係る非加硫ブチルゴムシートは、金属表面とも適切に接着できるから、本体金具を樹脂材で構成したり、樹脂コーティングを施したりする必要もない。
本考案の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
図1は、本実施例の屋上設置物固定具1の使用例を示すものである。かかる使用例では、屋上Aの下地Bの上に、屋上設置物固定具1が所定配置で複数固定され、かかる屋上設置物固定具1の上に架台Cを支持し、該架台Cに太陽電池パネルDを据え付けている。すなわち、かかる例にあっては、架台C及び太陽電池パネルDが、本考案に係る設置物に相当する。図1に示す屋上Aの下地Bは、いわゆる押え工法によるものである。具体的には、スラブコンクリートEの上に防水層Fを形成し、さらにその上に押えコンクリートGを敷設してなる三層構造をなしている。なお、かかる使用例では、屋上設置物固定具1の上に架台Cを組み上げているが、屋上設置物固定具1には、架台を介さずに、太陽電池パネルやアンテナ、空調設備などを直接据え付けることもできる。
図1は、本実施例の屋上設置物固定具1の使用例を示すものである。かかる使用例では、屋上Aの下地Bの上に、屋上設置物固定具1が所定配置で複数固定され、かかる屋上設置物固定具1の上に架台Cを支持し、該架台Cに太陽電池パネルDを据え付けている。すなわち、かかる例にあっては、架台C及び太陽電池パネルDが、本考案に係る設置物に相当する。図1に示す屋上Aの下地Bは、いわゆる押え工法によるものである。具体的には、スラブコンクリートEの上に防水層Fを形成し、さらにその上に押えコンクリートGを敷設してなる三層構造をなしている。なお、かかる使用例では、屋上設置物固定具1の上に架台Cを組み上げているが、屋上設置物固定具1には、架台を介さずに、太陽電池パネルやアンテナ、空調設備などを直接据え付けることもできる。
屋上設置物固定具1は、図2〜4に示すように、本体金具2と、該本体金具2の上を覆うように接着される上部非加硫ブチルゴムシート3と、本体金具2と下地Bの間に介装される下部非加硫ブチルゴムシート4と、架台Cなどを固定するためのスタッドボルト5と、本体金具2を下地Bに固定するためのタッピングネジ6とを備えている。上部非加硫ブチルゴムシート3は、本考案に係る第二の非加硫ブチルゴムシートに相当し、下部非加硫ブチルゴムシート4は、本考案に係る第一のブチルゴムシートに相当するものである。
本体金具2は、図5,6に示すように、設置物を支持する伏椀形状をなす支持部7と、該支持部7の下縁から外方に延出する円環板状の板状鍔部8とを一体的に形成してなるものである。
支持部7は、下部が開放した伏椀形状をなしている。支持部7の上部は平坦形状をなしており、その上部中央にはネジ穴9が形成される。ネジ穴9には、スタッドボルト5が螺着されて上方に突出しており、図4に示すように、架台C等を、スタッドボルト5とナットHによって支持部7の上に緊締保持し得るよう構成される。なお、ネジ穴9は、支持部7を上下に貫通しておらず、かかるネジ穴9から漏水することはない。
板状鍔部8には、図4〜6に示すように、6つのネジ挿通孔10が外周方向に沿って等間隔に形成される。ネジ挿通孔10は、本考案に係るネジの挿通部分にあたり、本体金具2は、各ネジ挿通孔10に挿通されたタッピングネジ6によって下地Bにネジ止めされる。ここで、ネジ挿通孔10の上部は、タッピングネジ6の頭部を板状鍔部8に埋没させ得るように広径に形成されている。また、図5に示すように、板状鍔部8の上面には、外周部分に位置決め用の合いマーク15が形成される。
また、板状鍔部8の底面には、図6に示すように、同心円状の凹溝12aと、放射方向の凹溝12bとが連続状に形成されている。この凹溝12a,12bは、下部非加硫ブチルゴムシート4の厚みの半分程度の深さであり、図7に示すように、板状鍔部8が下部非加硫ブチルゴムシート4に押し付けられると、柔軟な下部非加硫ブチルゴムシート4が凹溝12a,12bの形状に倣うように変形して、凹溝12a,12bの内壁面に接着することとなる。このため、かかる凹溝12a,12bによれば、板状鍔部8と下部非加硫ブチルゴムシート4との接触面積を増大することができ、これにより、本体金具2と下部非加硫ブチルゴムシート4の間の水密性を向上させることができる。また、放射方向の凹溝12bは、支持部7の内空部11と連通しており、板状鍔部8を下部非加硫ブチルゴムシート4に接着する際に、接合面に残る空気を当該凹溝12bを介して内空部11に逃がすことで、接合面に空気溜まりができて両者の密着が不十分になるのを防止できるよう構成されている。
下部非加硫ブチルゴムシート4は、図3に示すように、非加硫ブチルゴムを矩形シート状に成形してなるものである。この下部非加硫ブチルゴムシート4は、上下両面が粘着性を有しており、屋上Aの下地Bと本体金具2の間に介装されて、下面側で下地Bと接着し、上面側で板状鍔部8と接着する。また、下部非加硫ブチルゴムシート4は、板状鍔部8の底面全体と接着できるだけの大きさを有している。
上部非加硫ブチルゴムシート3は、図3に示すように、非加硫ブチルゴムを矩形シート状に成形してなるものである。この上部非加硫ブチルゴムシート3は、上面に不織布が貼付されており、下面のみが粘着性を有している。上部非加硫ブチルゴムシート3の中央部には、円形の開口部14が形成されており、上部非加硫ブチルゴムシート3は、本体金具2の支持部7を開口部14に内嵌させた状態で、板状鍔部8の上面に接着される。また、上部非加硫ブチルゴムシート3は、下部非加硫ブチルゴムシート4よりも大きく、板状鍔部8の外側で下部非加硫ブチルゴムシート4と接着するとともに、下部非加硫ブチルゴムシート4の外側で下地Bと接着される。
非加硫ブチルゴムは、液体透過性がほとんどないため、かかる下部非加硫ブチルゴムシート4が、本体金具2と下地Bの間に介装されることで、本体金具2と下地Bの間が止水される。また、上部非加硫ブチルゴムシート3が板状鍔部8の上に接着することで、ネジ挿通孔10からの漏水も防止される。これらの非加硫ブチルゴムシート3,4は柔軟であるから、接着面に凹凸があっても破損することなく密着することができ、また、伸縮性に富むため、接着対象の膨張・伸縮にも容易に追従できる。
以下に、本実施例の屋上設置物固定具1を、図1に示す屋上Aに固定する場合の作業手順について説明する。
まず、屋上設置物固定具1の設置箇所を確定するために下地Bの上に墨出しを行い、当該部分に下部非加硫ブチルゴムシート4を接着する。非加硫ブチルゴムシートは、柔軟であるため、そのまま、押えコンクリートGの表面に密着させることができる。また、この時、溶剤に希釈した非加硫ブチルゴムを、下地Bと下部非加硫ブチルゴムシート4の間に介在させれば、両者の密着度合いをさらに向上させることができる。
次に、下地Bに接着した下部非加硫ブチルゴムシート4の上に本体金具2を載せて、板状鍔部8の底面を下部非加硫ブチルゴムシート4に接着する。この時、板状鍔部8の上面に形成された合いマーク15を目印にすることで、本体金具2の設置位置を正しく合わせることができる。
続いて、タッピングネジ6を、板状鍔部8のネジ挿通孔10に打ち込んで、本体金具2を下地Bに固定する。タッピングネジ6は、図4に示すように、下部非加硫ブチルゴムシート4を貫通し、さらに、押えコンクリートGや防水層Fも貫通して、本体金具2をスラブコンクリートEに直接固定する。
そして、上部非加硫ブチルゴムシート3を、本体金具2の支持部7に外嵌させて、板状鍔部8及び下部非加硫ブチルゴムシート4の上を覆うようにして接着する。
最後に、スタッドボルト5をネジ穴9に螺合して、屋上設置物固定具1の固定作業が完了する。
このように、本実施例の屋上設置物固定具1は、下地Bの全面に防水シートを敷設することなく下地Bに固定でき、従来構成に比べて、固定作業を簡単に、かつ、低コストで行うことができるという利点がある。
そして、このようにして下地Bに固定された状態では、図4に示すように、本体金具2と下地Bの間に、下部非加硫ブチルゴムシート4が介装され、この下部非加硫ブチルゴムシート4が、板状鍔部8と下地Bに密着することで、本体金具2と押えコンクリートGの界面からタッピングネジ6を打ち込んだ穴部Jへの漏水が防止される。また、板状鍔部8の上に接着された上部非加硫ブチルゴムシート3が、全てのネジ挿通孔10を閉塞することで、ネジ挿通孔10からタッピングネジ6を打ち込んだ穴部Jへの漏水も防止される。
特に、本実施例の屋上設置物固定具1では、図4に示すように、板状鍔部8の上下に接着する二枚の非加硫ブチルゴムシート3,4が、板状鍔部8よりも大きく形成されて、板状鍔部8の外側で一体的に接着しているから、雨水等は、板状鍔部8の外周端縁に達することがない。このため、板状鍔部8と下部非加硫ブチルゴムシート4の間に隙間が生じていた場合でも、屋上設置物固定具1は、十分な防水性能を発揮できる。
また、本実施例の屋上設置物固定具1では、上部非加硫ブチルゴムシート3が、下部非加硫ブチルゴムシート4よりも大きく形成されており、下部非加硫ブチルゴムシート4の周囲で、上部非加硫ブチルゴムシート3が下地B(押えコンクリートG)と接着しているから、雨水等が、下部非加硫ブチルゴムシート4の外周端縁に達することがない。このため、本実施例では、下地Bと上部非加硫ブチルゴムシート3の間の止水効果と、下地Bと下部非加硫ブチルゴムシート4の間の止水効果とが相乗することで、優れた防水性能を発揮できる。
また、本実施例の屋上設置物固定具1では、図7に示すように、下部非加硫ブチルゴムシート4が、板状鍔部8の底面に形成された凹溝12a,12bに倣うように変形して接着するため、板状鍔部8の底面が平坦な場合に比べて、板状鍔部8との接着面積が大きくなり、これにより高い水密性を発揮できるという利点がある。
また、放射方向に形成された凹溝12bは、板状鍔部8を下部非加硫ブチルゴムシート4に接着する際に、界面に残留する空気を支持部7の内空部11に逃がす働きをするため、板状鍔部8が平坦な場合に比べて、板状鍔部8と下部非加硫ブチルゴムシート4を密着させ易いという利点がある。
以上のように、本実施例の屋上設置物固定具1は、従来構成よりも簡単かつ低コストに屋上の下地に固定できるとともに、当該固定具1の設置部分からの漏水も確実に防止することができる。
なお、上記実施例では、屋上設置物固定具1を、押えコンクリートが敷設された下地の上に固定する例を挙げているが、屋上設置物固定具1は、防水層が露出した下地の上にも同様の方法で固定することができ、また、そのような下地であっても十分な防水効果を得ることができる。
本考案における屋上設置物固定具は、上記実施例の形態に限らず本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、ネジ(タッピングネジ6)を用いて本体金具2を下地Bに固定しているが、本体金具2は、特殊釘などを用いて固定することもできる。また、上記実施例では、タッピングネジ6を直接スラブコンクリートEと螺合しているが、ナイロンプラグ等を介在させてタッピングネジ6をスラブコンクリートEに結合させてもかまわない。ナイロンプラグを用いた場合には、屋上設置物固定具を、より強固にスラブコンクリートEに固定できる。また、タッピングネジ6等を打ち込む穴部Jには、注入式防水材を充填しておいてもかまわない。注入式防水材を充填しておけば、万一、非加硫ブチルゴムシートを貼着した部分の外側から浸水があったとしても、穴部Jからの漏水を防止することができる。
1 屋上設置物固定具
2 本体金具
3 上部非加硫ブチルゴムシート(第二の非加硫ブチルゴムシート)
4 下部非加硫ブチルゴムシート(第一の非加硫ブチルゴムシート)
5 スタッドボルト
6 タッピングネジ
7 支持部
8 板状鍔部
9 ネジ穴
10 ネジ挿通孔(ネジの挿通部分)
11 内空部
12a,12b 凹溝
14 開口部
15 合いマーク
A 屋上
B 下地
C 架台(設置物)
D 太陽電池パネル(設置物)
E スラブコンクリート
F 防水層
G 押えコンクリート
H ナット
J 穴部
2 本体金具
3 上部非加硫ブチルゴムシート(第二の非加硫ブチルゴムシート)
4 下部非加硫ブチルゴムシート(第一の非加硫ブチルゴムシート)
5 スタッドボルト
6 タッピングネジ
7 支持部
8 板状鍔部
9 ネジ穴
10 ネジ挿通孔(ネジの挿通部分)
11 内空部
12a,12b 凹溝
14 開口部
15 合いマーク
A 屋上
B 下地
C 架台(設置物)
D 太陽電池パネル(設置物)
E スラブコンクリート
F 防水層
G 押えコンクリート
H ナット
J 穴部
Claims (5)
- 屋上の下地に固定されて、設置物を支持する屋上設置物固定具であって、
前記設置物を支持する支持部と、該支持部の下縁から外方に延出し、ネジ又は釘によって屋上の下地に固定される板状鍔部とを一体的に形成してなる本体金具と、
本体金具と屋上の下地の間に介装されて、本体金具と屋上の下地の間を止水する両面粘着性の第一の非加硫ブチルゴムシートと、
少なくとも下面が粘着性を有し、板状鍔部の外周端縁とネジ又は釘の挿通部分とを覆うように接着される第二の非加硫ブチルゴムシートとを備えることを特徴とする屋上設置物固定具。 - 第一の非加硫ブチルゴムシート及び第二の非加硫ブチルゴムシートは、板状鍔部よりも大きく、板状鍔部の外側で、第一の非加硫ブチルゴムシートと第二の非加硫ブチルゴムシートが接着することを特徴とする請求項1に記載の屋上設置物固定具。
- 第二の非加硫ブチルゴムシートは、第一の非加硫ブチルゴムシートよりも大きく、第一の非加硫ブチルゴムシートの外側で、第二の非加硫ブチルゴムシートが屋上の下地と接着することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋上設置物固定具。
- 板状鍔部の底面に、第一の非加硫ブチルゴムシートの厚みよりも浅い凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の屋上設置物固定具。
- 板状鍔部の上面に、位置決め用の合いマークが形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の屋上設置物固定具。
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Cited By (2)
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JP2014066014A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Lonseal Corp | 支持架台用設置構造及びその設置工法並びに支持架台 |
JP7401712B1 (ja) * | 2023-09-19 | 2023-12-19 | 三晃金属工業株式会社 | ソーラー屋根装置 |
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