JPH0813562A - 壁排水会合管用単位体及びその付設方法 - Google Patents

壁排水会合管用単位体及びその付設方法

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JPH0813562A
JPH0813562A JP16734294A JP16734294A JPH0813562A JP H0813562 A JPH0813562 A JP H0813562A JP 16734294 A JP16734294 A JP 16734294A JP 16734294 A JP16734294 A JP 16734294A JP H0813562 A JPH0813562 A JP H0813562A
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pipe
tube
circular
elliptic
drainage
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Kichinosuke Yamamoto
吉之助 山本
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K MAC KK
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面を鋼製枠および乾式壁材で構成し、この
壁に沿って衛生器具を複数個設置して、これら衛生器具
から流れてくる排水を集め壁に沿って流すための壁排水
会合管であって、敷設が容易で排水の流れが円滑であ
り、敷設空間の高さを小さくすることを目的とする。 【構成】 横断面が楕円形の管に、楕円の短い直径以下
の直径を持った正円管をT字状に接続したT字状管と、
小さな円管を偏芯させて突設した上記正円管の開口端閉
塞用偏芯板とを組にして用い、楕円管を横走り排水主管
として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、壁排水会合管用単位
体と、この単位体を使用して壁排水会合管を敷設する方
法に関するものである。壁排水会合管とは、壁面を鋼製
枠および乾式壁材で構成し、この壁に沿って大便器、小
便器、洗面器等をそれぞれ複数個設置し、これから流さ
れてくる排水を集め、壁に沿って水平方向に流すための
横走り排水管である。
【0002】
【従来の技術】排水管には立て管と横走り管とがある。
このうち、立て管は排水を流すのに勾配などを考える必
要がないが、横走り管では流れ勾配を設けなければ排水
を流すことができない。排水管として、例えば呼び径が
65Aの合成樹脂管を高層建物の床上転ばし管に使用し
た場合には、50分の1の勾配を設けて排水の流速を毎
秒60cm以上にしなければならない、とされている。
その理由は、そのような勾配を設けてそのような流速に
しないと、排水管の底に固形物が付着し、円滑に排水で
きなくなるからだ、と云われている。
【0003】壁排水会合管では、上述の水勾配のほか
に、さらに色々な事情を考慮しなければならない。例え
ば、1つの器具から高速で流れてくる排水が壁排水会合
管の横走り主管に流れ込むときには、排水が主管の壁に
衝突して主管内の空気を流動又は圧縮し、このために排
水の流速が低下するという事態が起きる。また下流で他
の器具からの排水が同じ横主管に流れ込むと、下流の排
水が上流の排水の流速を緩めて、上流の排水が一時的に
停滞することもある。しかも、壁排水会合管では、排水
を発する器具を同じ1つの平面上に並べなければならな
い。従って、円滑に排水できる壁排水会合管を敷設する
ことは容易でなかった。
【0004】一般に、高層建物では横走り排水管の勾配
をなるべく小さくすることが要求される。なぜならば、
横走り排水管の勾配を大きくすると、配管のための空間
を上下方向に大きく取る必要があり、配管空間を上下に
大きくすると、居住空間の高さが狭められて居住者が圧
迫感を感じるようになり、快適な生活を送れなくなるか
らである。
【0005】壁排水会合管を敷設するには、これまで横
断面が正円形の合成樹脂管を用い、この管を現場で必要
な長さに切断し、これを接続して来た。ところが、限ら
れた空間内で管を切断したり接続したりして横走り管を
敷設することは誤差を生じ易く、従って円滑に排水でき
る排水管を敷設することは困難であった。その上に、上
述のように配管空間の高さをなるべく小さく押さえて、
排水を円滑に行うに必要な最小の勾配にとどめることは
一層困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述のよ
うな困難を解消しようとしてなされたものである。すな
わち、この発明の目的は壁排水会合管の敷設を容易に
し、壁排水会合管の敷設空間の高さを小さくして、しか
も排水の流れを円滑にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の目的
を達成するために、壁排水会合管を敷設するにあたって
管切断の必要をなるべく少なくするために、壁排水会合
管の構成材料を規格化しておき、規格化した単位体を主
として接続するだけで、壁排水会合管が構成できるよう
にしようとした。その際、規格化した単位体は排水を円
滑に流し、排水中の固形物を付着させないような構造に
しようとした。
【0008】この発明者は、横走り排水主管として楕円
管を使用するのが適していることを見出した。すなわ
ち、従来の排水管のように横断面が正円形でなくて、楕
円形を呈する管を用いることとし、その楕円形を短径に
対し長径が1.2〜1.6倍の範囲内にあるようにして
用いると、楕円であるとは云っても真円に近いために円
管との接続が容易であり、またこの楕円管の直径方向を
鉛直に向けて敷設して横走り管にすると、排水の量が少
ないときにも水深が深くなり、且つ排水が流れるときに
は管内の上部に比較的高さの大きい空気層が残るので、
排水が円滑になることを見出した。この発明は、このよ
うな知見に基づいて完成されたものである。
【0009】この発明は、壁排水会合管を構成するため
の単位体と、その単位体を使用して壁排水会合管を敷設
する方法とを提供するものである。何れも横走り排水管
の主管として上述の楕円管を用いることとし、この主管
に排水源となる衛生器具からの管を接続するには、楕円
管の短い直径と等しいか又はこれよりも小さい直径を持
った正円管を用いることとしている。この構成を容易に
するために、楕円管の短い直径方向に向けて上記正円管
を付設し、連通させて一体に構成したT字状管を使用す
ることとしている。
【0010】このT字状管を複数個連ね、楕円管で横走
り排水主管を構成するときには、楕円管に勾配を付ける
ために上述の正円管はそれぞれ異なった高さに来る。他
方、一つの床上に並べられた複数個の衛生器具からの排
水口は同一の高さにある。そこで、高さの異なる正円管
に同一の高さの排水口を接続するために偏芯板を用いる
こととする。偏芯板は正円管の開口端を閉塞する円板上
に小径の正円管を偏芯して突設したものである。この小
径の正円管の偏芯方向を変えることによって小径の正円
管を同一の高さに位置させて、この小径の正円管を排水
口に接続することとする。
【0011】この発明に係る壁排水会合管用単位体は、
T字状管と偏芯板とからなり、T字状管は横断面が楕円
形の楕円管であって、その楕円形は短径に対し長径が
1.2〜1.6倍となっており、その短い直径方向に向
かい短い直径以下の直径を持った第1の正円管を上記楕
円管に接続し連通させてなるものであり、偏芯板は上記
第1の正円管の開口端を閉塞する円板に、上記第1の正
円管よりも直径の小さい第2の正円管を偏芯して突設さ
せてなるものであり、偏芯板中の円板を第1の正円管の
開口端に接続可能としたことを特徴とするものである。
【0012】また、この発明に係る壁排水会合管用単位
体は、上述のT字状管内に整流翼を付設したものを含ん
でいる。整流翼は楕円管内にあって、第1の正円管が楕
円管と連通する部分に位置し、上流側に位置する整流翼
の縁が連通部に固定され、下流側に位置する縁が遊離し
た状態とされている。整流翼は、円管内に流れ込む排水
が楕円管の壁に衝突するのを緩和して、排水を下流側に
誘導する役目をする。
【0013】また、この発明に係る壁排水会合管の敷設
方法は、上述の単位体を複数個使用して壁排水会合管を
敷設する方法であって、単位体中の楕円管を相互に接続
して横走り排水主管を構成し、この主管と衛生器具との
間を偏芯管で接続する方法である。この方法は、T字状
管を接続するにあたり、楕円管の長い直径方向を鉛直に
向けて配置して水勾配を持った排水主管を構成すること
を特徴とし、またT字状管中の第1の正円管の開口端に
偏芯板を接続するに際しては、偏芯板をその中心の周り
に回転させて第2の正円管の偏芯方向を変化させ、これ
によって第2の正円管が必要な高さに来るようにした上
で偏芯板を開口端に固定することを特徴とし、これによ
り排水流動の円滑化を計ろうとするものである。
【0014】
【実施例】この発明を実施の一例について図面に基づき
説明すると、次のとおりである。図1は、この発明に係
る壁排水会合管用単位体の分解斜視図である。図2は、
図1に示した単位体中の一部の断面図である。図3は、
この発明に係る壁排水会合管用単位体の組立状態の側面
図である。図4は、この発明において管の接続に用いら
れるゴムリングと割り管継手の一部切欠側面図である。
図5は、この発明において楕円管同士を接続した状態を
示した一部切欠断面図である。図6は、この発明で補助
的に用いる楕円管の断面図である。図7は、この発明に
より敷設された壁排水会合管の平面図であり、図8は同
側面図である。
【0015】図1は、この発明に係る壁排水会合管用単
位体を分解して示している。この単位体はT字状管1と
偏芯板2とで構成されている。T字状管1は、楕円管1
1と第1の正円管12とがT字状に接続されて構成され
ている。楕円管11と正円管12とは内部が連通してい
る。楕円管11は、長い方の直径Dが短い方の直径dの
1.2〜1.6倍の範囲内にある横断面を持っている。
正円管12は、上記短い直径d以下の直径を持った横断
面が正円形の管であって、その軸を楕円管11の短い直
径方向に向けて付設されている。何れも硬質の合成樹
脂、とくに硬質塩化ビニル樹脂で作られている。
【0016】偏芯板2は、第1の正円管12の開口端を
閉塞する円板20に、正円管12よりも直径の小さい第
2の正円管21を偏芯した状態で突出させて、一体とな
ったものである。図1では、余分に第3の正円管22が
付設されているが、第3の正円管22は円板20を正円
管12の開口端に接続するのを容易にするためのもので
あり、第1の正円管12に等しい直径を持っている。第
2の正円管21は、正円管12よりも小さい直径を持っ
ているが、普通は正円管12の略半分程の直径を持っ
て、円板20に内接している。偏芯板2も硬質の合成樹
脂で作られている。
【0017】楕円管11同士は互いに接続できるように
なっている。また正円管22は正円管12と接続できる
ようになっている。この接続を容易にするために、楕円
管11には正円管12を挟んで両端に環状突起13、1
4が付設されており、正円管12の周りには環状突起1
5が付設され、偏芯板2には環状突起23が付設されて
いる。
【0018】図2は、図1に示したT字状管1の断面図
を示しており、そのうちの(a)は、T字状管1の軸心
を通った縦断面図であり、(b)は(a)図中のB−B
線断面図である。図2において環状突起13ないし15
は何れも横断面が欠先二等辺三角形を呈している。これ
ら環状突起の両側面、例えば環状突起13の両側面13
1と132とは、その頂角αが30〜50度の範囲内に
あって、その高さHが短い直径dの8分の1ないし20
分の1の範囲内の大きさとされている。環状突起13と
14とは高さが同じにされている。
【0019】偏芯板2は、T字状管1への接続を容易に
するために、前述のように正円管22を余分に付設され
ているが、さらに正円管12への接続を容易にするため
に外面に環状突起23を備えている。環状突起23は、
T字状管に付設された環状突起15に対応するもので、
環状突起15と同形同大とされ、横断面が二等辺三角形
状とされている。
【0020】図1に示したT字状管1と偏芯板2とが接
続された状態では、T字状管1における正円管12が、
偏芯板2における正円管22と突き合わせになってお
り、このとき第2の正円管21の方から見ると接続状態
は図3に示したようになる。図3では、正円管12が正
円管22と完全に重なっており、従って楕円管11に対
する正円管22の位置は変わらないが、楕円管11に対
する第2の正円管21の位置は偏芯板2の向く方向によ
って変わることになる。さらに具体的に云えば、楕円管
11の底から正円管21の中心までの高さLは、正円管
22の中心と正円管21の中心とを結ぶ線Mの向く方向
が変わるとともに変化する。従って、正円管12と22
との接続方向を変えて正円管21の高さを調節すること
ができる。
【0021】図4は、環状突起13と14、又は環状突
起15と23とを使用して、楕円管11同士又は正円管
12と22とを接続するに便利なゴムリング3と割り管
継手4とを示している。ゴムリング3は断面がW型を呈
するゴム製のリングであり、割り管継手4は断面が等脚
台形で下底の開いた形状の環状体を2つ割りにしたもの
である。
【0022】割り管継手4は、例えば2個の楕円管11
上の環状突起13と14との間に跨がって、この2つの
突起13と14とによって係止されるような形状とされ
ている。すなわち、割り管継手4の管軸方向の両端42
は、環状突起13又は14の側面、例えば図2の側面1
31又は132に接するような角度をもって折曲され、
環状に延び、図4に示す両端42間の距離yは環状突起
13と14との間の距離にほぼ等しくされている。
【0023】ゴムリング3は、隣接する楕円管11上の
環状突起13と14との間を丁度充填する形状に、柔軟
なゴム様の弾性材料で作られている。また、ゴムリング
3の側面31の傾斜は、図2における突起13の側面1
31又は132の傾斜に等しくされている。また、ゴム
リング3の厚みQ(図4)は、突起13の高さH(図
2)よりも僅かに高くされている。
【0024】ゴムリング3は、両側に切欠32を備えて
いるが、切欠32はゴムリング3が楕円管11に当接さ
れたとき、側面31が例えば突起13の側面131又は
132に密接するのを容易にするためである。また、切
欠32は、ゴムリング3を引っ繰り返したとき、切欠3
2内に突起13が入ることができるようにするためであ
る。また、ゴムリング3は、中央に切欠33を備えてい
るが、切欠33は、ゴムリング3が楕円管11の継ぎ目
において突起から突起までの距離に差異があるとき、こ
の部分の伸縮によってこの差異を吸収するためのもので
ある。
【0025】図4に示したゴムリング3と割り管継手4
とを用いて楕円管11同士を接続した状態が、図5に示
されている。図5中の(a)は楕円管11の一部切断側
面図であり、(b)は(a)中のB−B線断面図を示し
ている。
【0026】この発明に係る排水管は、楕円の長い直径
を鉛直に向けて配置する。図5ではこうして配置した楕
円管11の端同士を突き合わせにしている。このとき、
管端には環状突起13又は14から突出した楕円管部分
が丁度ゴムリング3を入れるに足るだけの大きさとされ
ている。そこで、環状突起13と14との間へゴムリン
グ3を充填し、ゴムリング3の外方から割り管継手4を
被せ、継手4によってゴムリング3の外面とその両側に
位置する環状突起13と14とを覆う。継手4は、楕円
管11の外面を覆う筒状体が楕円の短い直径上で2つに
分割された構造のもので、その分割面には鍔41が付設
されている。そこで、鍔41同士をボルト5で固定して
接続を完了する。
【0027】以上は、ゴムリング3と割り管継手4とを
楕円管11の接続に用いる場合を例に取って説明した
が、正円管12と正円管22とを接続する場合も全く同
様に使用することができる。但し、楕円管11同士を接
続するのに用いられるゴムリング3と割り管継手4は、
これを正円管12と21とを接続するのに使用すること
はできない。それは、大きさも形状も全く異なるからで
ある。
【0028】楕円管11の接続にあたっては、衛生器具
間の距離により、楕円管11同士を大きく隔てなければ
ならないことがある。このような場合には、楕円管11
の間に補助的に楕円管を介在させる。補助的に用いる楕
円管の一例が図6に示されている。図6の楕円管5は図
1に示した楕円管11と同じ短径dと長径Dとを持った
管であるが、外面に短い距離xをおいて多数の環状突起
51が付設されている点で楕円管11と異なっている。
距離xは丁度ゴムリング3を充填するに足るだけの大き
さとされている。環状突起51の形状はT字状管1にお
ける環状突起13及び14と同じにされている。従っ
て、楕円管5はゴムリング3と割り管継手4とを用い
て、T字状管1同士の接続と同様にT字状管1と接続す
ることができる。
【0029】この発明に係る壁排水会合管用単位体を用
いて壁排水会合管を敷設した状態が図7及び図8で模型
的に示されている。図7は排水会合管が壁6に沿って付
設された平面図であり、図8は図7に示した排水会合管
の側面図である。図7に示したように、多数の楕円管1
1が管継手4によって楕円管5を介して互いに接続さ
れ、壁6に沿って延びて横走り排水主管を構成してい
る。この横走り主管は、図8に示すように水平線G−G
に対して左下がりに傾き、水勾配を形成している。
【0030】この横走り排水主管はT字状管1によって
構成されているので、図8に示したように、各T字状管
1中の正円管12は排水主管の傾斜に対応して左から右
へ次第に下がっている。ところが、正円管21は偏芯管
2の偏芯方向を変えることによって同一水平面上に来
る。そこで、一つの床上に並んだ衛生器具からの排水を
正円管21に流して傾斜した排水主管に一様に流すこと
ができる。なお、図7ではT字状管1の一部を切欠して
整流翼7を示した。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、壁排水会合管用単位
体を用いるので、この単位体を衛生器具設置現場へ運
び、これを例えばゴムリング3と割り管継手とにより組
み立てるだけで、接続を行うことができるので壁排水会
合管の設置が容易である。また、その単位体はT字状管
と偏芯管とから成り、そのうちのT字状管は横断面が楕
円形の合成樹脂管を用い、その楕円形は短径に対し長径
が1.2〜1.6倍となっているから、この楕円管は正
円管に近いために正円管との接続も容易であり、一般的
に取り扱いも容易であり、また長い直径方向を鉛直に向
けてこの楕円管を敷設すると、排水の量が少なくても排
水は比較的大きな深さを持って流れることとなり、従っ
て排水中の固形物が楕円管内に堆積しにくく、排水を円
滑に流すことができる。だから、横走り排水主管の水勾
配を小さくすることができる。
【0032】また、T字状管では、上記楕円管の短い直
径方向に向かい短い直径以下の直径を持った第1の正円
管を接続し連通させたから、長い直径を鉛直に向けて楕
円管を敷設すると、第1の正円管は水平方向に延びるこ
ととなり、また第1の正円管の底は楕円管の底より高い
位置にあり、従って第1の正円管から楕円管へは排水を
容易に流すことができる。偏芯板は、上記第1の正円管
の開口端を閉塞する円板で、一部に上記第1の正円管よ
りも直径の小さい第2の正円管を偏芯して突出させて作
られているから、偏芯方向を変えて偏芯板を第1の正円
管の開口端に接続することにより、第1の正円管と偏芯
板とが楕円管の水勾配に伴って上流から下流に移るに従
って次第に低くなるにも拘わらず、第2の正円管を同一
の水平面上に存在させることができる。従って、同一の
床上の複数個の衛生器具からの排水を第2の正円管を通
して流すことにより、排水全体を円滑に流すことができ
る。この発明はこのような利益をもたらすものである。
【0033】また、上述の単位体中のT字状管におい
て、楕円管内の連通部に整流翼を付設し、整流翼を楕円
管連通部の上流側で固定して下流側を遊離させておく
と、正円管12から流出する排水が楕円管の壁面に衝突
するのが緩和され、整流翼によって流れが誘導されるの
で、これより上流がわで流される排水が円滑に流れるこ
とができる、という効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る壁排水会合管構成用単位体の分
解斜視図である。
【図2】図1に示した単位体における楕円管11の断面
図である。
【図3】この発明の係る壁排水会合管用単位体を組立て
たときの側面図である。
【図4】この発明において管の接続に用いられるゴムリ
ングと割り管継手の一部切欠側面図である。
【図5】この発明において楕円管同士を接続した状態を
示した一部切欠断面図である。
【図6】この発明で補助的に用いられる楕円管の断面図
である。
【図7】この発明により敷設された壁排水会合管の平面
図である。
【図8】図7に示した壁排水会合管の側面図である。
【符号の説明】
1 T字状管 2 偏芯板 3 ゴムリング 4 割り管継手 5 補助的に用いる楕円管 6 壁 7 整流翼 11 楕円管 12 第1の正円管 13 環状突起 14 環状突起 15 環状突起 20 円板 21 第2の正円管 22 第3の正円管 23 環状突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 T字状管と偏芯板とからなり、T字状管
    は横断面が楕円形を呈し、その楕円形は短径に対し長径
    が1.2〜1.6倍となっている楕円管に、楕円の短い
    直径以下の直径を持った第1の正円管を楕円の短い直径
    方向に向けて接続し連通させたものであり、偏芯板は上
    記第1の正円管の開口端を閉塞する円板に、上記第1の
    正円管よりも直径の小さい第2の正円管を偏芯して突設
    したものであり、上記第1の正円管の開口端に上記円板
    を接続可能としたことを特徴とする、壁排水会合管用単
    位体。
  2. 【請求項2】 T字状管と偏芯板とからなり、T字状管
    は横断面が楕円形を呈し、その楕円形は短径に対し長径
    が1.2〜1.6倍となっている楕円管に、楕円の短い
    直径以下の直径を持った第1の正円管を楕円の短い直径
    方向に向けて接続して連通させ、楕円管内の連通部に整
    流翼を付設してなるものであり、偏芯板は上記第1の正
    円管の開口端を閉塞する円板に、上記第1の正円管より
    も直径の小さい第2の正円管を偏芯して突設したもので
    あり、上記第1の正円管の開口端に上記円板を接続可能
    としたことを特徴とする、壁排水会合管構成用単位体。
  3. 【請求項3】 T字状管と偏芯板とからなり、T字状管
    は横断面が楕円形を呈し、その楕円形は短径に対し長径
    が1.2〜1.6倍となっている楕円管に、楕円の短い
    直径以下の直径を持った第1の正円管を楕円の短い直径
    方向に向けて接続し連通させたものであり、偏芯板は上
    記第1の正円管の開口端を閉塞する円板に、上記第1の
    正円管よりも直径の小さい第2の正円管を偏芯して突設
    したものであり、上記第1の正円管の開口端に上記円板
    を接続可能とした単位体を複数個用意し、各単位体中の
    楕円管の長い直径方向を鉛直方向に向けて楕円管同士を
    互いに接続し、壁に沿い勾配を付し配置して排水主管と
    し、各単位体中の第1の正円管の開口端に上記円板を接
    続して第2の正円管を突出させ、その際偏芯板における
    第2の正円管の偏芯方向を変更して、第2の正円管の高
    さを調整することを特徴とする、壁排水会合管の付設方
    法。
JP16734294A 1994-06-27 1994-06-27 壁排水会合管用単位体及びその付設方法 Pending JPH0813562A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007063813A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Takiron Co Ltd 合流管継手
JP2008223283A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Takiron Co Ltd 合流管継手
JP2013122275A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Waterworks Technology Development Organization Co Ltd 既設管の流体機器接続構造及びそれに用いられる継ぎ輪
JP2018059323A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 株式会社大林組 立坑および立坑の地震時設計方法

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