JPS6011191Y2 - 耐食性マンホ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は下水の流れを円滑にすると共に、長期にわたっ
てすぐれた耐食性を発揮する耐食性マンホールに関する
ものである。

埋設下水管路の要所にはマンホールが形成されており、
流路の点検並びに堆積汚物の清掃除去が行なわれている
。

そしてこのマンホール施工に当っては十分な基礎工事が
必要である上、下水の流れを円滑にするための所謂イン
バート加工が施こされているが、従来の一般的な基礎及
びインバート部はモルタル等のコンクリート材で現場施
工される。

その為コンクリートの流し込み並びに養生等の為に長時
間を要し、工事費を高騰させている。

又マンホール内へは下水中に含まれた雑物が下水と共に
流れるので、インバート部の受ける摩擦力は極めて大で
ある。

従ってコンクリート等で形成された公知のインバート部
は、長期にわたって安全に使用し得る強度という点にお
いても問題がある。

本考案者等は上記の如き事情に注目し、ＦＲＰＷ （Ｆ
ＲＰとレジンコンクリート等の複合管を含む二以下同じ
）をマンホールとして利用することに想到した。

そしてその実現化をめざして幾つかの提案を行なってき
たが、インバート部の形成についても何らかの対策が必
要と考えた。

即ち本考案の目的は、ＦＲＰ製管体をマンホール本体と
する場合において、施工性、強度、コスト等のあらゆる
面を満足させる様な基礎構造及びインバート部構造を提
供しようとするものである。

即ち上記目的を達威し得た本考案の構成とは、円板状に
形成したレジンコンクリート製のマンホール基礎上にＦ
ＲＰ製の管体を載置してマンホール本体を形成し、該マ
ンホールの底部に形成されるインバート部の構成は、前
記レジンコンクリート製基礎の上に砂利が敷き詰められ
ると共に、その上に合成樹脂管を管軸方向に半割してな
る断面半円形の溝形下水管（以下単に下水管という）と
下水管の半割側縁よりも高い位置のマンホールの壁面側
から下水管の半割側縁に向けて降下する様な傾斜面を有
する１組のレジンコンクリート製インバート壁を載置し
て構成される。

そしてインバート壁は前記下水管の両縁に覆いかぶさる
様な嵌合部を形成して下水管と嵌合すると共に、マンホ
ール内面と接する側を接着剤で接合する様に構成したこ
とを要旨とするものである。

以下実施例たる図面に基づいて本考案の構成及び作用効
果を具体的に説明するが、下記実施例は一具体例にすぎ
ず、もとより前・後記の趣旨に徴して種々設計を変更す
ることは、・いずれも本考案の技術的範囲に含まれるも
のである。

第１図及び第２図は本考案の耐食性マンホールを例示す
る断面図で、第２図は第１図の■−■線断面図である。

即ち本考案の耐食性マンホール１は、円板状のレジンコ
ンクリート製基礎２に載置されるＦＲＰ製管製管上３体
を構成すると共に、排水管１２を接続する為の接続孔１
１が設けられ、受は入れ側と送り出し側の夫々に排水管
１２．１２を接合している。

そしてマンホール１の内側には、砂利６を敷き詰め、そ
の上方に、下水管４及びインバート壁５，５からなるイ
ンバート部が構成されている。

即ち合成樹脂管を縦方向に学割にし上半分を開方して形
成される下水管４は、排水管１２．１２の配管レベルに
合わせつつ僅かな傾斜を持たせて配置される。

このときの位置決めは、取扱い容易な砂利６によって極
めて簡単に実施でき、微妙な傾斜角度調整も容易である
。

従ってＦＲＰ製管製管上３部に下水管４用の位置決め部
材等を設けたり、或いは型枠を組んでコンクリート等を
打設する必要もない。

又本考案ではコンクリート打設を必要としないので、コ
ンクリート等を養生する為の時間も省かれ作業時間を大
巾に短縮できる。

この様にして下水管４が位置決めされると、インバート
壁５を下水管４の両側へ配置してインバート部が形成さ
れる。

即ちインバート壁５は第１図に示す通り、下水管４に向
かって下る様に傾斜するテーパ面９をその上面に形成す
ると共に、下水管４の両縁部４ａと接する個所に嵌合溝
７を形成している。

モして嵌合溝７は前記縁部４ａに沿って長手方向に形成
されると共に、縁部４ａを覆う様に形成されているので
、テーパ面９上面から下水管４へ流れ込む下水や汚物並
びに下水管４内を流れる下水が両縁部４ａより高い水位
になっても、下水が両級部４ａとの隙間から砂利６の敷
設部へ流れ込む恐れはない。

この様な嵌合溝７の形状はどの様なものであってもよい
が、要は両縁部４ａに上方から覆いかぶさせる様に嵌合
できる様な形状であればよい。

他方、ＦＲＰ製管製管上３ンバート壁５との固定は接続
剤８によって行なわれるので、インバート壁５が振動等
によってＦＲＰ製管体３内で変位することはない。

尚１０はマンホール１の点検、清掃時に作業員が昇降す
るためのタラップである。

この様に本考案ではインバート部を耐食性のすぐれた合
成樹脂製下水管４とレジンコンクリート製インバート壁
５で構成しており長期にわたって安定したインバート機
能を発揮する。

又インバート部を各機能に応じた部品で構成しているの
で、連撮、組立が極めて簡単であると共に、現場施工に
おいてコンクリート等を養生する必要がないので、施工
時間を大幅に短縮することができる。

更に本考案ではマンホール本体をＦＲＰｉ！管体３並び
にレジンコンクリート製基礎２で形成しているので、使
用中に受ける土庄等によって損傷する様なこともない。

又本考案では砂利６以外をすべて規格化して製作できる
から、その寸法精度は極めて高く、現場合わせに頼るこ
ともない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の耐食性マンホールを例示するもので、第１
図は断面図、第２図は第１図の■−■線面図である。 １・曲・耐食性マンホール、２・・・・・・レジンコン
クリート製基礎、８・・・・・・ＦＲＰ！！！管体、４
・・・・・・下水管、５・・・・・・インバート壁、６
・・曲砂利、７・・曲嵌合部、８・・・・・・接着剤、
９・・・・・・テーパ面、１０・・・・・・タラップ、
１２・・・・・・排水管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 円板状に形成したレジンコンクリート製マンホール基礎
   の上にＦＲＰ製管体をマンホールとして載置してなる耐
   食性マンホールの構造であって、該マンホール内の前記
   レジンコンクリート製基礎の上には砂利を敷き詰め、そ
   の上部には、合成樹脂管を長さ方向に水平面で半割にし
   た断面半円形の溝形下水管と、 溝形下水管の半割側縁より高い位置のマンホールの壁面
   から前記半割側縁に向けて降下する様な傾斜面を有する
   １組のレジンコンクリート製インバート壁とを 載置すると共に、前記インバート壁は、前記溝形下水管
   の両側縁にその下方側縁部を嵌合し且つ上方側縁部をマ
   ンホール壁面に接着させて位置決めされてなることを特
   徴とする耐食性マンホール。