JPH0333827Y2 - - Google Patents

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JPH0333827Y2
JPH0333827Y2 JP1986120595U JP12059586U JPH0333827Y2 JP H0333827 Y2 JPH0333827 Y2 JP H0333827Y2 JP 1986120595 U JP1986120595 U JP 1986120595U JP 12059586 U JP12059586 U JP 12059586U JP H0333827 Y2 JPH0333827 Y2 JP H0333827Y2
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JP
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sewage
pipe
annular groove
drainage basin
outflow pipe
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JP1986120595U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、排水桝の底部に設けられるインバー
トに関し、より詳しくは、流出管に対して流入管
の接続方向を任意に設定できるインバートに関す
る。
なお、本願明細書でいう「排水桝」とは、下水
の水質検査及び管路の点検、清掃等を行うため、
各建物に設置される宅内桝、下水道本管と宅内桝
との間に設置される汚水桝および下水道本管に設
置されるマンホール等を総称する。
〔従来の技術〕
従来より、排水桝には、流入管の接続方向を任
意に設定でき、且つ流入管から流れ込んだ下水及
びその下水に浮遊又は分散している塵芥、汚物等
が排水桝の内部に堆積することなく、下水ととも
に円滑に流出口から流し出されるように種々のイ
ンバートが提案されている。
たとえば、実開昭55−168554号公報、実開昭58
−165083号公報等で開示されている排水桝におい
ては、排水桝の底面を漏斗状又は略半球状に形成
し、この底面に溝状の排水部を接続している。こ
れにより、排水桝内に流入した下水は、その漏斗
状又は略半球状の底面に沿つて流れ、高速で溝状
の排水部から外部に流出する。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような排水桝にあつては、
下水を高速で流下させることができる反面、急傾
斜の漏斗状又は中心角の大きい半球状とする必要
があるため、流出管と流入管との高低差が大きく
なることが避けられない。したがつて、宅内桝と
下水道本管との埋設深度の差が小さい場合、又は
両者の設置距離が離れているために流入管の設置
勾配が小さい場合等にあつては、このような排水
桝を使用できないという問題があつた。
更に、このような排水桝において、特に流入管
を流出管に対して直交する位置付近に設置した場
合は、下水の流入方向と流出方向が大きく異なる
ことになる。そして、下水をスムーズに流出管に
導く誘導路がないために、下水が種々の方向に分
散して内壁に衝突し、汚物、塵芥を打ち上げるこ
とになる。また、高い位置に付着・堆積した汚
物、塵芥等は、そこまで下水が流れてくる頻度が
少ないことから、洗い流される機会が少ない。こ
のように下水の流れが乱されることは、汚物、塵
芥等が排水桝の内壁面に付着することを促進させ
るものであり、また付着した汚物、塵芥等によつ
て排水桝中に下水が停滞し、滑らかな流れを阻害
する原因となる。
本考案は、流出管に対して流入管を任意方向に
接続させた排水桝において、流入管から流入した
下水が渦流となつて流れることを防ぎ、汚物、塵
芥等の付着を防止したインバートを提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のインバートは、その目的を達成するた
め、中央に柱状突起を立設すると共に、内壁と該
柱状突起との間に流出管側が最低部となるように
傾斜させた環状溝を形成したことを特徴とする。
〔作用〕
本考案のインバートにあつては、内壁と柱状突
起との間に環状溝を形成したことにより、流入管
から流出管まで連続面に形成することができる。
〔実施例〕
以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案
の特徴を具体的に説明する。
第1図は本考案のインバートを適用した排水桝
の正断面図であり、第2図はその側断面図であ
る。
この排水桝は、底部1のほぼ中央に柱状突起2
を立設している。そして、この柱状突起2と内壁
3との間に、環状溝4が形成されている。この環
状溝4は、図示の例では断面半円形状に形成して
いる。しかし、環状溝4の形状はこれに拘束され
るものではなく、たとえば、外側に向かつて膨ら
むように変位したほぼ卵型の断面形状にすれば、
少量の下水が環状溝4上を流れる場合においても
その流速を速めることができるので、汚物、塵芥
の排出能力の向上が図られる。
また、環状溝4は、第2図に示したように、流
入管5側から流出管6側にかけて下水を流れ易く
するために流出管6位置が最低部となるように下
向きに傾斜している。また、その環状溝4の曲率
も、下水の流れに急激な変化を与えることがない
ように、連続面に形成されている。
他方、柱状突起2は、図示の例では円柱状の胴
部及び半球状の頭部に形成されている。しかし、
これに拘束されることなく、円錐状等の形状であ
つても良い。また、柱状突起2を形成するにあた
つても排水桝の軸線に対して平行して又は傾斜し
て配置する何れの方法であつても良い。
第3図は、環状溝4の傾斜状態を表すために経
線及び緯線を施して、第1図に示した排水桝の要
部であるインバートを流出管側から見た斜視図で
ある。
同図は、排水桝内に大量の下水が流入した場
合、流入管が取付けられる上流側から流出管が取
付けられる下流側にかけて、下水が柱状突起2を
取巻くように分流し、下流に向け傾斜した環状溝
4を流れ下ることを示している。
次いで、上述の排水桝内部における下水の流れ
を説明することにより、実施例の作用を明らかに
する。
流入管5から下水が排水桝内に流入すると、そ
の下水の流れが柱状突起2により左右に2分され
て、上流側から流出管6が取付けられた下流側に
向けて傾斜した環状溝4内を流れ下る。そして、
柱状突起2の裏側の流出管6に近い部分で、流れ
が一体となりながら流出管6の中に流れ込む。こ
のとき、大きな流速で流入した下水は柱状突起2
に衝突するが、柱状突起2の曲面に沿つて二方向
に分割されるのでその流速が低下することはな
い。そして、流れに支障を来さない断面半円形状
に成形されている環状溝4により、下水の方向を
漸次スムーズに流出管6側へ導くので、流入管5
から流出管6に至る過程で渦流が生じることがな
い。このために、流入管5から流入した下水は円
滑に流出管6に向けて流れ、排水桝の内部に汚
物、塵芥等が付着することがない。
第4図は、この排水桝内部における渦流発生を
更に確実に防止するための、他の実施例を示す。
第1図から第3図で示した例では、流速が非常
に速い場合には柱状突起2の背面側において、負
圧が生じ易い。この負圧は渦流発生の原因ともな
るので、これを防ぐために第4図bに示したよう
な略三角柱状のスペーサ7を、同図aに示すよう
に柱状突起2と流出管6との間の環状溝4内に配
置し、渦流を発生せずに流れてきた下水等をスム
ーズに流出管から排出させている。
このスペーサ7の基部7aは柱状突起2の円周
に合致する凹曲面に形成されている。また、その
側面7bは、スペーサ7を環状溝4に配置したと
きに、側面7bが作る直線が柱状突起2の円周に
接するような傾斜をもつて形成されている。な
お、スペーサ7の側面7bを、平面ではなく、適
宜の曲率をもつた曲面とすることも可能である。
これによつて、流入管5から流入した下水は、
柱状突起2の周面とスペーサ7の側面とでつくる
連続面に沿つて流れることになる。そのため、柱
状突起2の背面に負圧が生じることがない。した
がつて、その背面において下水に乱れを生じさせ
ず、円滑に流出管6に下水を排出することができ
る。
以上の例においては、いづれも流出管6とほぼ
同一直線上に流入管5を配置した場合を説明した
が、この流入管5の取付け位置は現場の配管に応
じて変更できるものである。
第4図aにおける仮想線は、流出管6に対して
流入管5aを傾斜配置した例を示す。この場合、
環状溝が流出管6取付け位置で最も低くその反対
側の流入管5取付け位置で最も高くなつているた
め、流入管5aから排水桝内に流れ込んだ流水
は、最短距離を主流Aとなつて流出管6に向けて
流れる。そして、その流入量が所定値を越えたと
きに、下水の一部が分岐して支流Bとなつて流れ
る。このように下水が環状溝4を2分して流れる
場合にあつても、下水は環状溝4を整流状となつ
て流出管6まで流れるので、排水桝の内部で渦を
生じることなく排出される。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案のインバートに
おいては、中央部に柱状突起を形成すると共に、
内壁と柱状突起との間に流出管側が最低部となる
ように傾斜させた環状溝を形成した構造としてい
ることにより、流出管に対する流入管の接続方向
にかかわらず流入管から流入した下水が渦流とな
るのを防止し、流出管までスムーズに導くことが
できる。そのため、下水に浮遊又は分散している
汚物、塵芥等は、下水と共に流し出され、従来の
ように渦流によつて打ち上げられて排水桝の内壁
に堆積又は付着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の排水桝を示す正面断面
図、第2図はその側断面図、第3図はその要部を
斜視した図である。また、第4図は、他の実施例
を示す。 1……底部、2……柱状突起、3……内壁、4
……環状溝、5,5a……流入管、6……流出
管、7……スペーサ、7a……基部、7b……側
面、A……主流、B……支流。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中央に柱状突起を立設すると共に、内壁と該柱
    状突起との間に流出管側が最低部となるように傾
    斜させた環状溝を形成したことを特徴とするイン
    バート。
JP1986120595U 1986-08-05 1986-08-05 Expired JPH0333827Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986120595U JPH0333827Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986120595U JPH0333827Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6327590U JPS6327590U (ja) 1988-02-23
JPH0333827Y2 true JPH0333827Y2 (ja) 1991-07-17

Family

ID=31009055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986120595U Expired JPH0333827Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

Country Status (1)

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JP (1) JPH0333827Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5039969U (ja) * 1973-08-09 1975-04-23

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5039969U (ja) * 1973-08-09 1975-04-23

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Publication number Publication date
JPS6327590U (ja) 1988-02-23

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