JP2020197030A - 排水システム - Google Patents
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Abstract
Description
これによって、排水枡部の底面で雨水の止水を行うことができる。
このような止水部材によって止水面を形成し、雨水の止水を行うことができる。
これにより、開口部に流れ込んだ雨水を絞り部に勢い良く流れ込ますことができる。
これにより、配管の周囲が異物を溜める空間として用いられる。
<構成>
(排水システム1の概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態の排水システム1を橋梁に設置した状態を示す図である。図に示すように、本実施の形態の排水システム1は、橋梁200の側溝に沿って複数配置されている。橋梁200に降った雨水が排水システム1に流れ込み、橋梁200外に排水される。
図2に示すように、本実施の形態の排水システム1は、金属蓋10と、排水枡部20と、サイフォンドレン部材30と、を備える。
図3は、金属蓋10と排水枡部20の分解斜視図である。
排水枡部20は、上枡21と、下枡22と、高さ調整部23と、を有している。上枡21は、金属製であり、金属蓋10の周囲に配置される枠体である。上枡21の内側が排水枡部20の開口部20aに対応し、金属蓋10が配置される。
サイフォンドレン部材30(排水部材の一例)は、接続されている配管90に排水される水にサイフォン現象の発生を誘発する。サイフォンドレン部材30は、排水枡部20に流入した雨水の排水能力を向上させるための高排水機能を有する排水部材である。
次に、サイフォンドレン部材30の排水枡部20の内側における位置について述べる。
橋梁200に降った雨水は、図2に示すように金属蓋10から接続部54に沿って絞り部53に流れ込む(矢印A参照)。雨水とともに流れ込む異物は空間Sに溜められ、水位が鍔部72を超えると、超えた分の雨水が排水口34aに流れ込み、配管90から排水される。このとき、サイフォンドレン部材30によってサイフォン現象が誘発され、細い配管であっても効率よく雨水を排水することができる。
次に、実施例を用いて本実施の形態の排水システムについて説明を行う。
(1)
本実施の形態の排水システム1は、金属蓋10と、排水枡部20と、サイフォンドレン部材30(排水部材の一例)と、を備える。排水枡部20は、開口部20aと、底面53b(止水面の一例)とを有する。開口部20aは、金属蓋10が配置される。底面53bは、開口部20aの下方に配置され、開口部20aから流れ込んだ水を止水する。サイフォンドレン部材30(排水部材の一例)は、蓋部材31と、排水口34aとを有し、排水枡部20の内側に配置され、排水口34aに接続される配管90によって排水される水にサイフォン現象の発生を誘発する。排水口34aは、蓋部材31に対向して形成されている。排水口34aは、底面53bよりも上方に配置されている。
本実施の形態の排水システム1では、排水枡部20は、開口部20aの下方に配置され、開口部20aよりも面積が小さい絞り部53、53´を更に有する。排水口34aは、絞り部53と開口部20aの間に配置されている。
本実施の形態の排水システム1では、排水枡部20は、下枡22と、上枡21とを有する。下枡22は、絞り部53を有する。上枡21は、開口部20aを有し、下枡22の上部に配置されている。
本実施の形態の排水システム1では、排水枡部20は、止水面を形成する底面53bを有する。
これによって、排水枡部20の底面53bで雨水の止水を行うことができる。
本実施の形態の排水システム1では、排水枡部20は、キャップ83(止水部材の一例)を有する。絞り部53´は、止水面に向かって延びた筒状である。キャップ83は、絞り部53´の先端を覆う。キャップ83が、止水面を形成する。
このようなキャップ83によって止水面を形成し、雨水の止水を行うことができる。
本実施の形態の排水システム1では、排水枡部20は、開口部20aに対して垂直な面積が開口部20aから絞り部53、53´に向かって除々に面積が小さくなるように形成されている。
本実施の形態の排水システム1では、底面53bまたは底面83a(止水面の一例)は、サイフォンドレン部材30の排水口34aに接続される配管90が貫通されている。
これにより、配管90の周囲が異物を溜める空間Sとして用いられる。
本実施の形態の排水システム1では、サイフォンドレン部材30は、配管90への開口34bを有し、開口34bは排水口34aと繋がっている。蓋部材31は、鉛直方向の上方から見て、開口34bを塞ぐように配置され、鉛直方向に直交する面に対する蓋部材31の投影面積が開口34bの投影面積より大きく設定されている。
本実施の形態の排水システム1では、橋梁200の側溝に設けられている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施の形態では、排水枡部20では、上枡21と下枡22に分けられているが上枡21と下枡22が一体的に構成されていてもよい。この場合、高さ調整部23が設けられていなくてもよい。例えば、図2の下枡22に直接金属蓋10が配置されるような構成であってもよい。
上記実施の形態では、下枡22に絞り部53が設けられているが、絞り部53が設けられていなくてもよい。図12は、絞り部53が形成されていない下枡122を備えた排水枡部120が用いられた排水システム101を示す図である。下枡122の底面122aは開口部20aよりも面積が小さく形成されている。排水口34aは、底面122aよりも上方に配置されており、底面122aと排水口34aの間の下枡122内の空間S´がゴミ溜め部となる。
上記実施の形態では、上枡21が金属製であり、下枡22がFRP製であると述べたが、これに限られるものではない。上枡21がFRP製であってもよいし、下枡22が金属製であってもよい。
上記実施の形態では、筒部71を配管90に差し込むと説明し、実施例では、ソケット81にサイフォンドレン部材30が差し込まれているが、これに限らなくても良い。例えば、筒部71の外周に雄ネジが形成され、配管90の上端の部材(例えば、ソケット81)の内側に雌ネジが形成され、雄ネジと雌ネジの螺合によって筒部71と配管90が接続されてもよい。また、接着剤等によって、筒部71と配管90が接続されてもよい。
上記実施の形態では、絞り部53は、図2に示すように左右方向において開口部20aの中央よりも左右の一方よりに配置されているが、これに限らなくても良い。例えば、開口部20aは中央に配置されてもよい。
10 :金属蓋
20 :排水枡部
20a :開口部
30 :サイフォンドレン部材
34a :排水口
53b :底面
Claims (9)
- 金属蓋と、
前記金属蓋が配置される開口部と、前記開口部の下方に配置され、前記開口部から流れ込んだ水を止水する止水面と、を有する排水枡部と、
蓋部材と、前記蓋部材に対向して形成された排水口と、を有し、前記排水枡部の内側に配置され、前記排水口に接続される配管によって排水される水にサイフォン現象の発生を誘発する排水部材と、を備え、
前記排水口は、前記止水面よりも上方に配置されている、
排水システム。 - 前記排水枡部は、前記開口部よりも面積が小さい絞り部を更に有し、
前記排水口は、前記絞り部と前記開口部の間に配置されている、
請求項1に記載の排水システム。 - 前記排水枡部は、
前記絞り部を有する下枡と、
前記開口部を有し、前記下枡の上部に配置された上枡と、を有する、
請求項2に記載の排水システム。 - 前記排水枡部は、前記止水面を形成する底面を有する、
請求項1または2に記載の排水システム。 - 前記絞り部から前記止水面に向かって延びた筒状であり、
前記排水枡部は、前記絞り部の先端を覆う止水部材と、を有し、
前記止水部材が、前記止水面を形成する、
請求項2に記載の排水システム。 - 前記排水枡部は、前記開口部に対して垂直な前記開口部から前記絞り部に向かって除々に面積が小さくなるように形成されている、
請求項2に記載の排水システム。 - 前記止水面は、前記排水部材の前記排水口に接続される配管が貫通されている、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の排水システム。 - 前記排水部材は、前記配管への開口を有し、前記開口は前記排水口と繋がっており、
前記蓋部材は、鉛直方向の上方から見て、前記開口を塞ぐように配置され、鉛直方向に直交する面に対する前記蓋部材の投影面積が前記開口の投影面積より大きく設定されている、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の排水システム。 - 前記排水システムは、橋梁の側溝に設けられている、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の排水システム。
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