JP2005054468A - 排水用ヘッダー - Google Patents
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Abstract
【課題】排水用ヘッダーの長手方向の長さを短くするコンパクト化を図ることにある。
【解決手段】ヘッダー本管の両側の相対面する位置に筒状の枝管接続部が連結されてなる排水用ヘッダーにおいて、両枝管接続部が連結されるヘッダー本管内部には、本管頂部から少なくとも枝管接続部の筒底に相当する位置まで垂下して、両枝管接続部の連結口間を隔てる整流板が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】ヘッダー本管の両側の相対面する位置に筒状の枝管接続部が連結されてなる排水用ヘッダーにおいて、両枝管接続部が連結されるヘッダー本管内部には、本管頂部から少なくとも枝管接続部の筒底に相当する位置まで垂下して、両枝管接続部の連結口間を隔てる整流板が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、住宅のトイレ、浴室、台所等の排水を宅地内で合流させて公共下水道に排水するための排水用ヘッダーに関する。
住宅用排水システムとして、特許文献1に記載の如く、建物内のトイレ、洗面所、洗濯機、浴室、台所等の排水設備に接続した複数の排水用枝管のそれぞれを、建物の床下等に配置した排水用ヘッダーが備える複数の枝管接続部のそれぞれに接続するとともに、この排水用ヘッダーを屋外の排水管に接続するものがある。
特許文献1の排水用ヘッダーは、ヘッダー本管の両側に筒状の枝管接続部を連結し、ヘッダー本管の管中心軸を挟む左右のいずれの側からでも排水用枝管を接続可能にし、排水用ヘッダーを用いる配管の自由度を向上可能にしている。
特許文献1に記載のような排水用ヘッダーでは、ヘッダー本管の両側に連結されて相対面する2つの枝管接続部の該ヘッダー本管への連結口が、ヘッダー本管の管中心軸に直交する方向視で互いに重なり合ったり、重ならなくても近接している位置関係にある場合に、一方の枝管接続部をトイレに接続した汚物排水用枝管のための汚物用枝管接続部として用いると、汚物用枝管接続部からヘッダー本管に流入する汚物の一部が、ヘッダー本管を径方向に横切って相対面する他方の枝管接続部に飛び込み侵入するおそれがある。他方の枝管接続部に侵入した汚物は、当該他方の枝管接続部に接続されている、例えば、洗面所の雑排水用枝管の少量の排水では搬送されずにそのまま留置されて固化し、配管つまりを引き起こすおそれがある。
このため、特許文献1記載の排水用ヘッダーでは、ヘッダー本体の両側に連結されて相対面する2つの枝管接続部の該ヘッダー本管への連結口を、ヘッダー本管の管中心軸に沿って大きく離隔したり、一方の枝管接続部に排水用枝管を接続した状態では、他方の枝管接続部に栓体を装着して不使用とする等の必要がある。この場合には、排水用ヘッダーの単位長さに対する排水用枝管の接続可能口数が少なくなり、排水用ヘッダーの排水の流れ方向の長さが長くなるという問題があった。排水用ヘッダーの全体の長さが長くなると、床下での設置位置に制約が生じることになるため、可能な限り全体の長さが短く、コンパクトである方が好ましいものである。
本発明の課題は、排水用ヘッダーの長手方向の長さを短くするコンパクト化を図ることにある。
請求項1記載の本発明の排水用ヘッダーは、ヘッダー本管の両側の相対面する位置に筒状の枝管接続部が連結されてなる排水用ヘッダーにおいて、両枝管接続部が連結されるヘッダー本管内部には、本管頂部から少なくとも枝管接続部の筒底に相当する位置まで垂下して、両枝管接続部の連結口間を隔てる整流板が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2記載の本発明の排水用ヘッダーは、請求項1記載の排水用ヘッダーにおいて、前記枝管接続部の筒底が、ヘッダー本管の管底より上方に配置されているようにしたものである。
また、請求項3記載の本発明の排水用ヘッダーは、請求項1または請求項2記載の排水用ヘッダーにおいて、前記ヘッダー本管の管断面形状が卵形状となされ、かつヘッダー本管の下部内面の曲率半径が上部内面の曲率半径よりも小さくなされているものである。
また、請求項4記載の本発明の排水用ヘッダーは、請求項1〜3のいずれかに記載の排水用ヘッダーにおいて、前記ヘッダー本管への枝管接続部の連結口に位置する本管頂部に掃除口が設けられ、この掃除口の蓋内面に上記整流板が取り付けられているものである。
また、請求項5記載の本発明の排水用ヘッダーは、請求項1〜4のいずれかに記載の排水用ヘッダーにおいて、複数個の管継手の接続体からなり、管継手は、ヘッダー本管を構成する継手本管を有し、継手本管の一端部に流入側接続部が設けられ、他端部に流出側接続部が設けられ、継手本管の両側の相対面する位置に筒状の枝管接続部が連結されてなるものである。
請求項1記載の排水用ヘッダーにおいては、以下の通りの作用効果を奏する。
先ず、ヘッダー本管の両側に連結されて相対面する両枝管接続部の該ヘッダー本管への連結口が、ヘッダー本管の管中心軸に直交する方向視で互いに重なり合ったり、近接していても、双方の枝管接続部からヘッダー本管に流入する流入物、例えば、トイレの排水における汚物の一部が相対面する他方の枝管接続部に飛び込み侵入することを防止できる。
先ず、ヘッダー本管の両側に連結されて相対面する両枝管接続部の該ヘッダー本管への連結口が、ヘッダー本管の管中心軸に直交する方向視で互いに重なり合ったり、近接していても、双方の枝管接続部からヘッダー本管に流入する流入物、例えば、トイレの排水における汚物の一部が相対面する他方の枝管接続部に飛び込み侵入することを防止できる。
この理由は、両枝管接続部が連結されるヘッダー本管内部には本管頂部から少なくとも枝管接続部の筒底に相当する位置まで垂下して、両枝管接続部の連結口間を隔てる整流板が設けられているので、双方の枝管接続部からヘッダー本管に流入する流入物の流れの向きを、ヘッダー本管の管中心軸に沿う方向へとそらすことができるからであり、また、整流板は本管頂部から少なくとも枝管接続部の筒底に相当する位置まで垂下するとともに、枝管接続部の連結口間を隔てるように設けられているので、双方の枝管接続部からヘッダー本管に流入する流入物の流れが相対面する他方の枝管接続部に飛び込もうとするのを完全に遮蔽するからである。
上述の通り、ヘッダー本管の両側に連結されて相対面する両枝管接続部の該ヘッダー本管への連結口を、ヘッダー本管の管中心軸に直交する方向視で互いに重ね合い、又は近接させながら、両枝管接続部のそれぞれに排水用枝管を同時に接続して使用できる。従って、排水用ヘッダーの単位長さに対する排水用枝管の接続可能口数を多くでき、排水用ヘッダーの長手方向の長さを短くすることができ、コンパクト化を図ることができる。
また、両枝管接続部がその筒中心軸がヘッダー本管の管中心軸であって該枝管接続部の連結口より上流側の管中心軸に鋭角に斜交するように連結されているものにおいては、各枝管接続部からヘッダー本管に流入する流入物の流れの向きが、ヘッダー本管の管中心軸に沿う方向へ向かうことになるので、ヘッダー本管内の流れが良くなり、汚物の掃流性が向上する。
また、両枝管接続部がその筒中心軸がヘッダー本管の管中心軸であって該枝管接続部の連結口より上流側の管中心軸に鋭角に斜交するように連結されているものにおいては、各枝管接続部からヘッダー本管に流入する流入物の流れの向きが、ヘッダー本管の管中心軸に沿う方向へ向かうことになるので、ヘッダー本管内の流れが良くなり、汚物の掃流性が向上する。
また、請求項2記載の排水用ヘッダーによれば、枝管接続部の筒底をヘッダー本管の管底より上方に配置した。従って、枝管接続部からヘッダー本管に流入する流入物は、枝管接続部からヘッダー本管の管底の側に落下し、相対面する他方の枝管接続部への飛び込みの機会がなくなるとともにヘッダー本管内の流れが良くなり、汚物の掃流性が向上する。
また、請求項3記載の排水用ヘッダーによれば、ヘッダー本管の管断面形状を卵形状とし、かつヘッダー本管の下部内面の曲率半径を上部内面の曲率半径よりも小さくしたので、ヘッダー本管の管底の断面積が小さくなって水位の上昇が早く、汚物を浮かした状態で押し流し易く、汚物の掃流性を向上できる。
また、請求項4記載の排水用ヘッダーによれば、ヘッダー本管への枝管接続部の連結口に位置する本管頂部に掃除口が設けられ、この掃除口の蓋内面に上記整流板が取り付けられているので、整流板の取付けが容易であり、この蓋を取外すことにより整流板の掃除が行えるので、掃除も容易に行える。
また、請求項5記載の排水用ヘッダーによれば、複数個の管継手を組合わせることにより、枝管接続部の口数の異なった各種の排水用ヘッダーを形成できる。従って、排水用ヘッダーの成形のための型費用を低減できる。
図1は第1実施形態の排水用ヘッダーを示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図2は管継手を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、図3および図4は管継手の断面を示し、図3は図2(A)のIII−III線における断面図、図4は図2(C)の
IV−IV線における断面図、図5は第2実施形態の排水用ヘッダーを示し、(A)は平面図
、(B)は側面図、図6は第3実施形態の排水用ヘッダーを示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
IV−IV線における断面図、図5は第2実施形態の排水用ヘッダーを示し、(A)は平面図
、(B)は側面図、図6は第3実施形態の排水用ヘッダーを示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
(第1実施形態)(図1〜図4)
図1の排水用ヘッダー1は、1個の管継手10と1個の上流接続継手20と、1個の下流接続継手30とから構成される。
図1の排水用ヘッダー1は、1個の管継手10と1個の上流接続継手20と、1個の下流接続継手30とから構成される。
管継手10は、図2に示す如く、継手本管11を有し、継手本管11の一端部に受口状の流入側接続部12を設け、他端部に差口状の流出側接続部13を設け、管壁の両側に受口状の枝管接続部14、15を設け、管壁の頂部でかつ両枝管接続部14、15の連結口の上側に相当する位置に掃除口16を設けている。管継手10は、プラスチック成形品であり、継手本管11に流入側接続部12、流出側接続部13、枝管接続部14、15、掃除口16を一体成形して備える。
上流接続継手20は、管継手10の継手本管11に設けた流入側接続部12の受口内周面に嵌着される嵌合部21を備えるとともに、住宅の排水設備等に接続される接続部22を備える。上流接続継手20は、プラスチック成形品である。管継手10に対して上流接続継手20の接続部22が形成する接続通路は、継手本管11の管底より上方に配置される。
尚、上流接続継手20より排水を流入しない場合には、この上流接続継手20に代えて継手本管11の端部に閉塞キャップを取着したものとしてもよい。閉塞キャップとしては継手本管11の上流側端部に汚水の滞留部を生じないような閉塞面を有するものが使用される。
尚、上流接続継手20より排水を流入しない場合には、この上流接続継手20に代えて継手本管11の端部に閉塞キャップを取着したものとしてもよい。閉塞キャップとしては継手本管11の上流側端部に汚水の滞留部を生じないような閉塞面を有するものが使用される。
下流接続継手30は、管継手10の継手本管11に設けた流出側接続部13の差口外周面に嵌着される嵌合部31を備えるとともに、屋外に延びる排水管等に接続される接続部32を備える。下流接続継手30は、プラスチック成形品である。管継手10に対して下流接続継手30の嵌合部31、接続部32が形成する接続通路は、継手本管11の管底と同一レベルに配置される。
管継手10の掃除口16には、ネジ取付けタイプの蓋18が着脱可能に装着される。
排水用ヘッダー1は、管継手10の継手本管11によりヘッダー本管1Aを構成するものである。そして、排水用ヘッダー1は、ヘッダー本管1A(継手本管11)の管中心軸を挟む左右両側に円筒状の枝管接続部(斜交枝管接続部)14、15を左右対称的に連結している。枝管接続部14、15は、ヘッダー本管1A(継手本管11)の管中心軸に沿う方向の同一位置にて相対面し、住宅のレイアウト等により枝管接続部14、15の一方を汚物用とし、他方を雑排水用として用いる。即ち、一方の汚物用枝管接続部14にはトイレに接続した汚物排水用枝管が接続され、他方の枝管接続部15には例えば洗面所等に接続した雑排水用枝管が接続される。
排水用ヘッダー1は、管継手10の継手本管11によりヘッダー本管1Aを構成するものである。そして、排水用ヘッダー1は、ヘッダー本管1A(継手本管11)の管中心軸を挟む左右両側に円筒状の枝管接続部(斜交枝管接続部)14、15を左右対称的に連結している。枝管接続部14、15は、ヘッダー本管1A(継手本管11)の管中心軸に沿う方向の同一位置にて相対面し、住宅のレイアウト等により枝管接続部14、15の一方を汚物用とし、他方を雑排水用として用いる。即ち、一方の汚物用枝管接続部14にはトイレに接続した汚物排水用枝管が接続され、他方の枝管接続部15には例えば洗面所等に接続した雑排水用枝管が接続される。
排水用ヘッダー1において、汚物用枝管接続部14は、図5に示す管継手40の枝管接続部44、45のように継手本体41の管中心軸に直交して、かつ、相対面するように連結されていてもよいが、その筒中心軸がヘッダー本管1A(継手本管11)の管中心軸であって、ヘッダー本管1A(継手本管11)に対する汚物用枝管接続部14の連結口14A(継手本管11に対する付根部)より上流側の管中心軸に鋭角を介して斜交するように連結してあるのが、汚水の流れがよいため好ましい。
この斜交する程度は、30〜60°程度の範囲で、かつ下方向に向けて流入するよう傾斜していてもよいが、斜交する角度が大きくなると整流板に衝突する勢いで流体が飛散し、汚物がヘッダー本管1A(継手本管11)の内面に付着し易くなる。また、角度が小さくなるとヘッダー本管1A(継手本管11)に添う方向に流入するので、流入物の流れは良好となるが、枝管接続部14のヘッダー本管1A(継手本管11)への連結口が管軸方向に長くなり、排水用ヘッダー1の長手方向の長さを短くするという課題に沿わなくなる。様々の角度でテストした結果では、斜交する角度は、45°前後で、水平方向に流入するものが、形状的にシンプルで効果的であった。
この斜交する程度は、30〜60°程度の範囲で、かつ下方向に向けて流入するよう傾斜していてもよいが、斜交する角度が大きくなると整流板に衝突する勢いで流体が飛散し、汚物がヘッダー本管1A(継手本管11)の内面に付着し易くなる。また、角度が小さくなるとヘッダー本管1A(継手本管11)に添う方向に流入するので、流入物の流れは良好となるが、枝管接続部14のヘッダー本管1A(継手本管11)への連結口が管軸方向に長くなり、排水用ヘッダー1の長手方向の長さを短くするという課題に沿わなくなる。様々の角度でテストした結果では、斜交する角度は、45°前後で、水平方向に流入するものが、形状的にシンプルで効果的であった。
そして、本発明の排水用ヘッダー1においては、両枝管接続部14、15が連結されるヘッダー本管1A(継手本管11)内部には、本管頂部から少なくとも両枝管接続部14、15の筒底に相当する位置まで垂下して、両枝管接続部14、15の連結口14A、15A間を隔てる整流板17が設けられている。
この整流板17は、両枝管接続部14、15の連結口14A、15A間を隔てるように設けられていればよく、両枝管接続部14、15の連結口14A、15A間を隔てる大きさより大きな板体がヘッダー本管1A(継手本管11)の頂部に固定されて垂下されているものであってもよい。また、ヘッダー本管1Aの全長にわたって垂下されているものでもよい。この場合、整流板17は上流接続継手20との接続の障害とならないよう継手20の嵌合部21または整流板17の流入側接続部12との接合部にスリットを設けておけばよい。
しかし、整流板17が設けられるヘッダー本管1A(継手本管11)の管壁の頂部でかつ両枝管接続部14、15の連結口14A、15Aの上側に相当する位置には、掃除口16を設けられているので、整流板17は掃除口16を二分する形で設けられることになり、掃除口が狭くなって管継手10の内部の掃除がしにくくなる。
この整流板17は、両枝管接続部14、15の連結口14A、15A間を隔てるように設けられていればよく、両枝管接続部14、15の連結口14A、15A間を隔てる大きさより大きな板体がヘッダー本管1A(継手本管11)の頂部に固定されて垂下されているものであってもよい。また、ヘッダー本管1Aの全長にわたって垂下されているものでもよい。この場合、整流板17は上流接続継手20との接続の障害とならないよう継手20の嵌合部21または整流板17の流入側接続部12との接合部にスリットを設けておけばよい。
しかし、整流板17が設けられるヘッダー本管1A(継手本管11)の管壁の頂部でかつ両枝管接続部14、15の連結口14A、15Aの上側に相当する位置には、掃除口16を設けられているので、整流板17は掃除口16を二分する形で設けられることになり、掃除口が狭くなって管継手10の内部の掃除がしにくくなる。
そこで、掃除口16の内部に一体の整流板17を固定して設けるのではなく、整流板17を掃除口16の部分17Aと上流側部分17Bと下流側部分17Cとに3分割し、掃除口16の部分17Aを掃除口16の蓋18の内面側に設けて、蓋18を取外す時には整流板17の掃除口16の部分17Aを同時に取外すことができるようにすれば、掃除をする時に掃除口16が開放され、整流板17B、17Cを含めて管継手10の内部を十分に清掃することができる。
整流板17を分割して取り付ける場合には、汚物が引っ掛からないように接合部分に隙間や突起がないものとすることが好ましい。例えば、図4に示すように、整流板17Aと17Bおよび17Cとの接合面を凹溝と凸条とのスライド嵌合とするとよい。掃除口16の蓋18の内面側に設けられる整流板17Aは、蓋18の中心軸で回動自在に取付けられていれば、ネジ取付けタイプの蓋18であっても、蓋18だけを回動させて掃除口16に取付けることができる。
整流板17を分割して取り付ける場合には、汚物が引っ掛からないように接合部分に隙間や突起がないものとすることが好ましい。例えば、図4に示すように、整流板17Aと17Bおよび17Cとの接合面を凹溝と凸条とのスライド嵌合とするとよい。掃除口16の蓋18の内面側に設けられる整流板17Aは、蓋18の中心軸で回動自在に取付けられていれば、ネジ取付けタイプの蓋18であっても、蓋18だけを回動させて掃除口16に取付けることができる。
整流板17については、両枝管接続部14、15から流入する排水、特に汚物を含んだトイレからの排水の下流方向への流れを良くするために、整流板17の厚さが流線型となされていたり、上流側の下端縁が円弧形状となされているのが好ましい。また、枝管接続部の連結口14A、15Aから流入する排水の飛散を防止するために、連結口14A、15Aの上縁から整流板17の上部にかけて排水を誘導するガイド曲板を設けてもよい。また、整流板に衝突する流入物の飛散を防止するために、整流板に小孔を設けたり、整流板表面に凹凸を設けることもできる。
排水用ヘッダー1は、図2に示す如く、ヘッダー本管1Aを構成する継手本管11の管断面形状を卵形状とし、かつ継手本管11の下部内面の曲率半径を上部内面の曲率半径より小さくしている。
また、排水用ヘッダー1は、図2に示す如く、枝管接続部14、15の筒底を、ヘッダー本管1A(継手本管11)の管底より上方に配置している。
尚、排水用ヘッダー1は、管継手10、上流接続継手20、下流接続継手30をそれらの内部が透視可能な程度に透明な硬質塩化ビニル樹脂等にて成形したものとすることができる。
排水用ヘッダー1は建物の床下に配置されて用いられる。建物内のトイレに接続した汚物排水用枝管をヘッダー本管1A(継手本管11)の一方の枝管接続部14に接続し、他方の枝管接続部15には、洗面所等に接続した雑排水用枝管または他のトイレに接続した汚物排水用枝管を接続する。尚、ヘッダー本管1A(継手本管11)の流入側接続部12に接続した上流接続継手20や他方の枝管接続部15を不使用とする場合には、それらの接続継手20や枝管接続部15をキャップや蓋により閉塞する。ヘッダー本管1A(継手本管11)の流出側接続部に接続した下流接続継手30に屋外の排水管を接続する。これにより、建物のトイレや洗面所等の排水はそれらの排水用枝管から排水用ヘッダー1に流れ込んで合流し、屋外の排水管に向けて排水処理される。
本実施形態によれば、排水用ヘッダーは両枝管接続部がヘッダー本管の管中心軸に対して鋭角に斜交するように連結され、両枝管接続部の連結口間を隔てる整流板が設けられているので、汚物排水はヘッダー本管に斜交して流入し、整流板に当たって更にヘッダー本管の中心軸方向に向かって流れる。従って、相対面する反対側の枝管接続部の連結口に汚物が飛び込むことがなく、ヘッダー本管内の流れがよく、汚物の掃流性もよい。また、相対面する他方の枝管接続部にも汚物排水または他の排水用枝管からの排水をを流入させることも可能であり、排水用ヘッダーの長手方向のコンパクト化を図ることができる。
(第2実施形態)(図5)
第2実施形態の排水用ヘッダー2が第1実施形態の排水用ヘッダー1と異なる点は、排水用ヘッダー1における管継手10と下流接続継手30の間に、1個の管継手40を直列的に介装したことにある。
第2実施形態の排水用ヘッダー2が第1実施形態の排水用ヘッダー1と異なる点は、排水用ヘッダー1における管継手10と下流接続継手30の間に、1個の管継手40を直列的に介装したことにある。
管継手40は、管継手10の継手本管11と同一の卵形状の管断面形状をもつ継手本管41を有し、継手本管41の一端部に流入側接続部42を設け、他端部に流出側接続部43を設け、管壁の両側に中心軸に直交する円筒状の枝管接続部44、45を設け、管壁の上側に掃除口46を設けている。枝管接続部44、45は、図5に示すように、管継手10の枝管接続部14より小口径とされている場合には、汚物用としては不適であるが、雑排水用として用いられる。枝管接続部44、45を汚水排水用として使用する場合には、口径を大きくし、両枝管接続部44、45の連結口の間を隔てる整流板が設けられたものが使用される。この整流板は管継手10に設けられている整流板17と連続したものであってもよい。
排水用ヘッダー2にあっては、管継手10の流入側接続部12に上流接続継手20の嵌合部21を嵌着し、管継手10の流出側接続部13に管継手40の流入側接続部42を接続し、管継手40の流出側接続部43に下流接続継手30の嵌合部31を嵌着することにより、管継手10、40の継手本管11、41によりヘッダー本管2Aを構成するものになる。管継手10の継手本管11と管継手40の継手本管41の管内面はそれらの接続部13、42を介して段差なく連結される。管継手10に対する上流接続継手20の接続通路は、継手本管11の管底より上方に配置される。管継手40に対する下流接続継手30の接続通路は、継手本管41の管底と同一レベルに配置される。
排水用ヘッダー2によれば、複数個の管継手10、40を組合わせることにより、枝管接続部14、15、44、45、上流接続継手20の接続部22の口数の異なる排水用ヘッダーを形成できる。排水用ヘッダー2の成形のための型費用を軽減できる。そして、排水用ヘッダー2の短い全長の中で、全5個の枝管接続部14、15、44、45、上流接続継手20の接続部22を備えるものとなる。
(第3実施形態)(図6)
第3実施形態の排水用ヘッダー3が第1実施形態の排水用ヘッダー1と異なる点は、排水用ヘッダー1における管継手10と下流接続継手30の間に、第2実施形態で用いた管継手40を2個直列的に介装したことにある。
第3実施形態の排水用ヘッダー3が第1実施形態の排水用ヘッダー1と異なる点は、排水用ヘッダー1における管継手10と下流接続継手30の間に、第2実施形態で用いた管継手40を2個直列的に介装したことにある。
排水用ヘッダー3にあっては、管継手10の流入側接続部12に上流接続継手20の嵌合部21を嵌着し、管継手10の流出側接続部13に管継手40の流入側接続部42を接続し、管継手40の流出側接続部43に他の管継手40の流入側接続42を接続し、この他の管継手40の流出側接続部43に下流接続継手30の嵌合部31を嵌着することにより、管継手10、40、40の継手本管11、41、41によりヘッダー本管3Aを構成するものになる。管継手10の継手本管11と2個の管継手40の継手本管41の管内面はそれらの接続部13、42、43を介して段差なく連結される。
排水用ヘッダー3によれば、複数個の管継手10、40、40を組合わせることにより、枝管接続部14、15、44、45、上流接続継手20の接続部22の口数の異なる排水用ヘッダーを形成できる。排水用ヘッダー3の成型のための型費用を軽減できる。そして、排水用ヘッダー3の短い全長の中で、全7個の枝管接続部14、15、44、45、44、45、上流接続継手20の接続部22を備えるものになる。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、他方の斜交枝管接続部14、15の両方を汚物用でない他の流入口用として用いることもできる。また、図5および図6において、管継手40に代えて管継手10を組み合わせてもよい
1、2、3 排水用ヘッダー
1A、2A、3A ヘッダー本管
10 管継手
11 継手本管
12 流入側接続部
13 流出側接続部
14、15 枝管接続部
16 掃除口
17 整流板
18 蓋
40 管継手
41 継手本管
42 流入側接続部
43 流出側接続部
44、45 枝管接続部
46 掃除口
1A、2A、3A ヘッダー本管
10 管継手
11 継手本管
12 流入側接続部
13 流出側接続部
14、15 枝管接続部
16 掃除口
17 整流板
18 蓋
40 管継手
41 継手本管
42 流入側接続部
43 流出側接続部
44、45 枝管接続部
46 掃除口
Claims (5)
- ヘッダー本管の両側の相対面する位置に筒状の枝管接続部が連結されてなる排水用ヘッダーにおいて、
両枝管接続部が連結されるヘッダー本管内部には、本管頂部から少なくとも枝管接続部の筒底に相当する位置まで垂下して、両枝管接続部の連結口間を隔てる整流板が設けられていることを特徴とする排水用ヘッダー。 - 前記枝管接続部の筒底が、ヘッダー本管の管底より上方に配置されている請求項1記載の排水用ヘッダー。
- 前記ヘッダー本管の管断面形状が卵形状となされ、かつヘッダー本管の下部内面の曲率半径が上部内面の曲率半径よりも小さくなされている請求項1または請求項2に記載の排水用ヘッダー。
- 前記ヘッダー本管への枝管接続部の連結口に位置する本管頂部に掃除口が設けられ、この掃除口の蓋内面に上記整流板が取り付けられている請求項1〜3のいずれかに記載の排水用ヘッダー。
- 複数個の管継手の接続体からなり、
管継手は、ヘッダー本管を構成する継手本管を有し、継手本管の一端部に流入側接続部が設けられ、他端部に流出側接続部が設けられ、継手本管の両側の相対面する位置に筒状の枝管接続部が連結されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の排水用ヘッダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003286933A JP2005054468A (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 排水用ヘッダー |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-08-05 JP JP2003286933A patent/JP2005054468A/ja not_active Withdrawn
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