JPH08118600A - 印刷画像後処理装置 - Google Patents

印刷画像後処理装置

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JPH08118600A
JPH08118600A JP6262677A JP26267794A JPH08118600A JP H08118600 A JPH08118600 A JP H08118600A JP 6262677 A JP6262677 A JP 6262677A JP 26267794 A JP26267794 A JP 26267794A JP H08118600 A JPH08118600 A JP H08118600A
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roller
ink
removing liquid
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Application number
JP6262677A
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English (en)
Inventor
Takashi Isozaki
貴 磯崎
Sadanao Okuda
貞直 奥田
Takahito Toshima
隆人 戸島
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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Priority to EP95307542A priority patent/EP0713769A2/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F23/00Devices for treating the surfaces of sheets, webs, or other articles in connection with printing

Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷済みの被印刷体の画像から余剰分の印刷イ
ンキを取り除き、裏移り・裏抜け等の発生を防止する。 【構成】接触ローラ37と対向ローラ39は印刷済みの被印
刷体Pを挟持して搬送する。接触ローラ37は被印刷体P
の印刷画像に接触する。ブレード45が接触ローラ37に接
する。供給ノズル47が、接触ローラ37の回転方向につい
てブレード45の手前で接触ローラ37に余剰インキ除去液
を供給する。余剰インキ除去液は印刷インキに相溶せ
ず、表面張力が印刷インキの表面張力よりも低い。接触
ローラ37に付着した余剰インキ除去液は被印刷体の印刷
画像面に接触する。印刷インキの余剰分cが接触ローラ
37の余剰インキ除去液に転移し、被印刷体Pから除去さ
れる。転移した余剰の印刷インキcは、余剰インキ除去
液の表面に余剰インキ除去液とは物理的に分離して浮遊
する。この余剰の印刷インキは、接触ローラ37の回転に
伴いブレード45によって接触ローラ37から除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷等の印刷装置に
おいて使用される印刷画像後処理装置に関する。本発明
は、特に印刷物における裏移り、裏抜け対策として有効
である。
【0002】
【従来の技術】液体の印刷インキを使用する印刷におい
ては、印刷直後に被印刷体を重ねた場合に、印刷画像を
形成している印刷インキが一枚上の裏面に付着する裏移
りが発生したり、また印刷直後に印刷画像面が指先など
で軽く擦られただけで印刷画像が崩れる等の不都合が発
生したり、さらに印刷画像を形成している印刷インキが
被印刷体を通過して裏面に滲み出る裏抜けなどの問題が
発生することがある。
【0003】これらの問題は、被印刷体上に印刷画像を
形成する印刷インキの量、即ち着肉量が他の印刷に比し
て多い孔版印刷において特に顕著である。
【0004】従来、この裏移り、裏抜け等の発生を防止
するため、被印刷体に対する着肉量を印刷過程で低減す
る試みがなされている。しかしながら、着肉量の定量的
制御は難しく、着肉量を抑え過ぎると印刷画像の濃度低
下、かすれなどを生じ、印刷画像の品質を低下させる原
因になってしまう。
【0005】また、前述したような問題を回避する手段
として、印刷画像を形成する印刷インキを加熱乾燥する
ことも考えられるが、その場合には相当大きい発熱量を
有するヒーターを使用しなければならない。このように
ヒータ等の乾燥手段によって被印刷物を乾燥させる場合
には、印刷機の印刷速度が高速度化するほど乾燥手段に
課せられる条件は厳しくなる。実際には、裏移り、裏抜
け等の発生を防止する効果が得られるほどの高速で印刷
インキを乾燥させることはできない。
【0006】この他、印刷方式によっては、澱粉、タル
クなどの微粉を印刷画像面に塗布して裏移りを防止する
場合もある。しかしながら、このような微粉の塗布装置
は圧縮空気を使っており、かかる装置を備えた印刷装置
は相当大きな印刷装置となってしまう。
【0007】また印刷完了後の被印刷体を排紙トレイ、
ソータなどへ搬送する場合、印刷画像の保全のために、
被印刷体の印刷画像面には搬送ローラを当てることがで
きない。このため、従来は、被印刷体の裏面(非印刷画
像面)にのみ接触するベルトコンベア等の搬送機構によ
り被印刷体を搬送していた。この種の被印刷体搬送装置
は、例えば特開昭50−88769号公報に示されてい
る。
【0008】しかし、印刷画像面に接触せず、裏面のみ
に接触して被印刷体の搬送を行うと、PPCなどの複写
装置のように複写用紙を両面から挟んで強制的に搬送す
る場合に比べ、排紙トレイ、ソータなどの搬送先で紙揃
えに不良が生じる等、排紙性能が劣る。この傾向は、印
刷速度、換言すれば排紙速度の高速化に伴い顕著なもの
になっている。またこのような問題点は、印刷装置にお
ける排紙搬送路の経路設定の自由度を大きく低減させて
いる。
【0009】この他、被印刷体の印刷画像面にローラを
接触させて余剰の印刷インキを該ローラに転移させ、こ
のローラ上に付着した余剰の印刷インキをブレード等の
クリーニング手段で除去するといった機構の装置も提案
されている。しかし、ブレード等のクリーニング手段
は、ローラとの接触状態が安定しない場合には振動して
ローラから印刷インキを完全に除去することができな
い。その場合には、ローラ上の印刷インキがブレードを
通り抜けて逆に被印刷体に転移し、印刷画像面を汚して
しまうこともあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如き
問題点に着目してなされたものであり、裏移り、裏抜け
等の発生を他の障害を誘発することなく確実に回避し、
印刷画像面の余剰分の印刷インキを取り除くことができ
る印刷画像後処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された印
刷画像後処理装置は、印刷画像を形成する印刷インキに
相溶せず印刷インキよりも表面張力が低い余剰インキ除
去液が塗布されて回転駆動される動摩擦係数が1.5以
下の接触部材と、前記接触部材との間に印刷済みの被印
刷体を挟んで搬送することにより被印刷体の印刷面を前
記接触部材に接触させる対向部材と、前記接触部材に余
剰インキ除去液を供給する供給手段と、前記接触部材に
接触するクリーニング手段とを有することを特徴として
いる。
【0012】請求項2に記載された印刷画像後処理装置
は、請求項1記載の印刷画像後処理装置において、前記
対向部材が前記接触部材に対向して回転する対向ローラ
であることを特徴としている。
【0013】請求項3に記載された印刷画像後処理装置
は、請求項2記載の印刷画像後処理装置において、前記
クリーニング手段と前記接触部材の接触部の隣部であっ
て前記接触部材の回転方向に関する手前側の位置におい
て、余剰インキ除去液を回収するための回収手段が前記
接触部材に接触していることを特徴としている。
【0014】請求項4に記載された印刷画像後処理装置
は、請求項3記載の印刷画像後処理装置において、前記
接触部材が接触ローラであることを特徴としている。
【0015】請求項5に記載された印刷画像後処理装置
は、請求項3記載の印刷画像後処理装置において、前記
接触部材が複数個のローラ部材に掛け回された無端ベル
トであることを特徴としている。
【0016】
【作用】接触部材の周面に付着した余剰インキ除去液
が、被印刷体の印刷画像面に接触する。印刷画像を形成
している印刷インキの余剰分が、接触部材の余剰インキ
除去液に転移し、被印刷体から除去される。余剰インキ
除去液は、印刷画像を形成する印刷インキに相溶せず、
且つ表面張力が前記印刷インキよりも低い液体である。
このため、余剰インキ除去液に転移した余剰の印刷イン
キは、余剰インキ除去液の表面に余剰インキ除去液とは
物理的に分離した浮遊状態で存在する。この浮遊した状
態の印刷インキは、接触部材に接触するクリーニング手
段によって取り除かれる。接触部材の動摩擦係数が1.
5以下であれば、接触部材が回転してもクリーニング手
段は振動しない。接触部材の表面から浮遊した状態にあ
る余剰の印刷インキは、接触部材の回転に伴い、接触部
材の表面に接触するクリーニング手段によって接触部材
から除去される。
【0017】
【実施例】図1及び図2を参照して第1実施例の孔版印
刷装置の構造を説明する。原稿画像読み取り部5はイメ
ージスキャナ3を有し、印刷すべき原稿の画像を読み取
る。製版部9は製版デバイス7を有し、原稿読み取り部
5が読み取った原稿画像データに応じて孔版印刷用原紙
Sに穿孔画像を形成する。
【0018】円筒状の印刷ドラム13の外周面には、製
版部9により穿孔された孔版印刷用原紙Sが巻き付けら
れる。印刷ドラム13の内部にはインキのスキージ装置
を含むインキ供給装置11があり、印刷ドラム13の内
周面にインキを供給する。印刷ドラム13の下方には上
下動するプレスローラ15がある。プレスローラ15
は、印刷ドラム13とプレスローラ15の間に供給され
る被印刷体Pを印刷ドラム13との間で挟持搬送し、被
印刷体Pに画像を形成させる。
【0019】給紙部23においては、給紙台17上の被
印刷体Pが紙捌きローラ19により1枚ずつ送りださ
れ、給紙タイミングローラ21によってプレスローラ1
5と印刷ドラム13の間に送りこまれる。
【0020】排紙部33においては、剥ぎ取り爪25が
被印刷体を印刷ドラム13から剥がす。剥ぎ取られた被
印刷体Pはベルトコンベア機構の搬送装置27によって
印刷画像後処理装置29に搬送される。印刷画像後処理
装置29は、被印刷体Pの印刷画像から余剰のインキを
除去する処理を行う。処理済みの被印刷体は排紙台31
に排出されて積み重ねられていく。
【0021】印刷が終了した孔版印刷用原紙Sは、排版
部35によって印刷ドラム13から剥ぎ取られて廃棄さ
れる。
【0022】上記の構成における印刷動作を説明する。
印刷ドラム13が不図示の駆動手段により自身の中心軸
線の周りに図中反時計廻り方向に回転駆動される。印刷
ドラム13の回転に同期した所定のタイミングで被印刷
体Pが給紙タイミングローラ21により図にて左方より
右方へ搬送され、印刷ドラム13とプレスローラ15と
の間に供給される。被印刷体Pは、印刷ドラム13の外
周面に巻き付けられている孔版原紙Sに対してプレスロ
ーラ15によって押し付けられ、孔版印刷が施される。
【0023】印刷済みの被印刷体Pは、剥ぎ取り爪25
により印刷ドラム13から剥ぎ取られ、印刷画像面を上
面にして排紙搬送装置27によって印刷画像後処理装置
29へ送られる。被印刷体Pは、印刷画像後処理装置2
9により印刷画像後処理作用を受けつつ排紙台31へ向
けて搬送され、排紙台31上に積み重ねられる。
【0024】次に、前記印刷画像後処理装置29の構成
と作用について説明する。図2に示す如く、印刷画像後
処理装置29は、印刷完了後の被印刷体Pの印刷画像面
(上面)に接触する接触部材としての接触ローラ37
と、接触ローラ37と対向配置された対向部材としての
対向ローラ39とを有する。接触ローラ37と対向ロー
ラ39は、各々軸41,43により互いに平行に且つ回
転可能に支持されている。対向ローラ39は、図示しな
い付勢手段としてのばねにより、図にて上方、即ち接触
ローラ37へ向けて付勢されている。
【0025】接触ローラ37の外周面37a(余剰イン
キ除去液塗布面)には、断面略矩形の板状の部材である
ブレード45が接している。ブレード45は、基端部を
板金部材の先端に固定されており、先端部が接触ローラ
37に接している。ブレード45は、接触ローラ37の
頂点の上方に傾斜した姿勢で設けられており、その先端
部の下側角部が、接触ローラ37の頂点よりも回転方向
手前側において、接触ローラ37の外周面37aに接触
している。
【0026】ブレード45と接触ローラ37の接触位置
よりも回転方向手前側において、接触ローラ37の外周
面37aの上方には、余剰インキ除去液供給ノズル47
が設けられている。余剰インキ除去液供給ノズル47
は、余剰インキ除去液を前記接触ローラ37の外周面3
7aに供給する供給手段である。余剰インキ除去液は、
印刷画像を形成する印刷インキに相溶せず、表面張力が
印刷インキの表面張力よりも低い液体である。
【0027】前記余剰インキ除去液供給ノズル47が接
触ローラ37の外周面37aに余剰インキ除去液を供給
すれば、余剰インキ除去液は図示のように前記ブレード
45と接触ローラ37との間に溜まる。接触ローラ37
の回転に伴い、余剰インキ除去液は接触ローラ37とブ
レード45の間を通って接触ローラ37の表面に層を形
成する。この時、ブレード45は、接触ローラ37の外
周面37aに形成される余剰インキ除去液の液量を均一
とする作用を有する。さらに、ブレード45は接触ロー
ラ37の外周面37aの汚れを除去するクリーニング手
段としても作用する。
【0028】接触ローラ37の回転方向についてブレー
ド45の手前側には、余剰インキ除去液の回収手段とし
てシート状弾性体49が設けられている。シート状弾性
体49は所定の弾性を有する薄い板状の部材である。ブ
レード45と接触ローラ37の接触位置よりも接触ロー
ラ37の回転方向の手前側に位置する接点dにおいて、
シート状弾性体49の先端部は接触ローラ37の外周面
37aに接触している。さらに、シート状弾性体49
は、前記接点dにおける接触ローラ37の接線eよりも
接触ローラ37に近接した位置に配置され、その後端部
は先端部よりも低い位置にある。従って、シート状弾性
体49の先端部付近の一部分は接触ローラ37の外周面
37aに対して所定の長さを以て密着し、従って当該部
分のシート状弾性体49は接触ローラ37の外周面37
aの形状に倣って弾性変形している。
【0029】シート状弾性体49の後端部は、前記接点
dよりも下方に配置された余剰インキ除去液の受け皿部
材51に固定されている。シート状弾性体49の先端部
は自由端であり、上述したように接触ローラ37に接触
している。このように、シート状弾性体49は、自由端
である先端部が接触ローラ37に接触し、固定された後
端部が下方に位置するように傾斜して配置されている。
【0030】次に、以上のように構成された印刷画像後
処理装置29の作用について説明する。印刷済みの被印
刷体Pが、接触ローラ37と対向ローラ39に挟まれて
搬送される。接触ローラ37の外周面37aに形成され
ている余剰インキ除去液皮膜aが、被印刷体Pの印刷画
像面に接触する。この接触により、被印刷体P上に印刷
画像を形成している印刷インキbのうち、余剰の印刷イ
ンキが、接触ローラ37の余剰インキ除去液皮膜aに転
移し、余剰の印刷インキが被印刷体Pより取り除かれ
る。
【0031】接触ローラ37の余剰インキ除去液皮膜a
に転移した印刷インキcは、接触ローラ37の回転に伴
い、シート状弾性体49と接触ローラ37の摺接部を通
過する。
【0032】本実施例において使用される余剰インキ除
去液は、印刷画像を形成する印刷インキbに対して相溶
せず、その表面張力が印刷インキcの表面張力よりも低
い液体である。従って、余剰の印刷インキcが転移した
接触ローラ37の余剰インキ除去液皮膜aがブレード4
5によって掻き取られると、印刷インキcを分散状態に
て含む余剰インキ除去液溜まり部fが、接触ローラ37
の回転方向についてブレード45の手前側に発生する。
【0033】このブレード45を通過した後の接触ロー
ラ37の外周面37aには、印刷インキcを含まない余
剰インキ除去液皮膜aが再生される。接触ローラ37
は、この余剰インキ除去液皮膜aをもって被印刷体Pの
印刷画像面と再接触するから、被印刷体Pの印刷画像面
が接触ローラ37に転移した印刷インキcにより汚損さ
れることはない。
【0034】ブレード45と接触ローラ37の外周面3
7aとの接触位置が接触ローラ37の頂点より回転方向
手前側にあるため、前記余剰インキ除去液溜まり部fの
液量がある限度を越えると、接触ローラ37が回転して
いても、余剰インキ除去液溜まり部fの余剰インキ除去
液は自重によって接触ローラ37の回転方向とは逆方向
へ流れ始める。この余剰インキ除去液の流れはシート状
弾性体49の傾斜した上面に案内されて流れ、受け皿5
1内に落下して回収される。
【0035】このように、被印刷体Pは、接触ローラ3
7と対向ローラ39の間を通過することにより、上述の
如く印刷画像を形成している印刷インキbの余剰分は接
触ローラ37の外周面37aより確実に除去される。こ
れにより印刷済みの被印刷体における裏移り、裏抜けの
発生が抑制され、また排紙直後に印刷画像面が指先など
で擦られても印刷画像が崩れ難くなり、さらに印刷画像
を形成している印刷インキbの乾燥が速くなる。
【0036】本実施例で使用される余剰インキ除去液と
しては、前述した通り、被印刷体Pの印刷画像面上に印
刷画像を形成する印刷インキと相溶せず、その表面張力
が該印刷インキの表面張力より低い液体である。この条
件を満たす液体としては、ジメチルシリコーンオイル
と、フェニル、ポリエーテル、フッ素、アミノ、エポキ
シ、カルボキシル、カルビノール、メタクリル、メルカ
プト、フェノールなどの変成シリコーンオイルと、界面
活性剤や有機溶剤などを添加した水溶液が使用できる。
【0037】水に添加する界面活性剤としては、アニオ
ン、カチオン、及び両性のイオン系、並びに非イオン系
の界面活性剤があり、この界面活性剤の添加量は余剰イ
ンキ除去液の表面張力が印刷インキの表面張力より低く
なるように決定される。
【0038】水に添加する有機溶剤は、水と相溶する有
機溶剤であり、これには、メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、エチ
レングリコール、グリセリンなどがある。
【0039】また、余剰インキ除去後は、接触ローラ3
7の外周面37a上に均一に塗布され、その塗布厚は
0.0001〜1μm程度が好ましい。これを被印刷体
に対する塗布量に換算すれば、0.1〜100mg/B
4判程度となる。
【0040】接触ローラ37、対向ローラ39、ブレー
ド45は余剰インキ除去液により膨潤などの変質を来す
ことがない材質のものにより構成する。余剰インキ除去
液の主成分が例えばシリコーンオイルである場合には、
接触ローラ37、対向ローラ39、ブレード45は、フ
ッ素系樹脂(ゴム)、フェニル変成シリコーン樹脂(ゴ
ム)、ウレタンゴムなどにより構成するのが好ましい。
【0041】本実施例の接触ローラ37は動摩擦係数が
1.5以下であり、好ましくは0.2以下の接触ローラ
を使用する。動摩擦係数が1.5を越えると、接触ロー
ラに摺接するブレード等のクリーニング手段が振動す
る。クリーニング手段が振動すると、印刷インキを含む
余剰インキ除去液がクリーニング手段と接触ローラの間
を通り抜けて被印刷体に付着し、被印刷体を汚損する。
【0042】次に、以上説明した実施例のさらに具体的
な態様である例1〜例5と、比較例1、2を説明する。 (例1)孔版印刷機(リソグラフ(登録商標)RA20
5理想科学工業(株)製)に、前述した図2に示す本実
施例の装置を設置した。アルミローラの表面にP.T.
F.E.(4フッ化エチレン)による焼き付けを行った
後、研磨処理を行ったものを接触ローラに使用した。こ
の時の接触ローラの表面の動摩擦係数は0.08であっ
た。
【0043】余剰インキ除去液としてはジメチルシリコ
ーンオイル(信越化学工業(株)製KF−96、粘度:
100(cps))を使用し、余剰インキ除去液の塗布
量が1(mg/B4)となるよう、ブレード45の設定
条件を調整して孔版印刷を行った。
【0044】(例2)例1と同様の装置を用いた。接触
ローラには、例1と同様にアルミローラの表面にP.
T.F.E.を焼き付け、研磨処理を施したものを使用
した。但し焼き付け処理を行った後の研磨処理を例1と
は異なる条件で行い、動摩擦係数を0.12とした。余
剰インキ除去液は、例1と同様のものを使用した。
【0045】(例3)例1と同様の装置を用いた。接触
ローラには、アルミローラの表面をP.F.A.(4フ
ッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル)
熱収縮チャーブを用いて処理温度230〜250℃で処
理したものを使用した。本例の接触ローラの表面の動摩
擦係数は0.05であった。余剰インキ除去液は、例1
と同様のものを使用した。
【0046】(例4)例1と同様の装置を用いた。接触
ローラには、シリコーンゴム(硬度:60°)で被覆さ
れたローラを使用した。本例の接触ローラの表面の動摩
擦係数は1.10であった。余剰インキ除去液は、例1
と同様のものを使用した。
【0047】(例5)例1と同様の装置を用いた。接触
ローラには、研磨処理したアルミローラを使用した。本
例の接触ローラの表面の動摩擦係数は0.25であっ
た。余剰インキ除去液は、例1と同様のものを使用し
た。
【0048】(比較例1)例1と同様の装置を用いた。
接触ローラには、クロロプレンゴム(硬度:60°)で
被覆されたローラを使用した。本比較例の接触ローラの
表面の動摩擦係数は1.60であった。余剰インキ除去
液は、実施例1と同様のものを使用した。
【0049】(比較例2)例1と同様の装置を用いた。
接触ローラには、ニトリルブタジエンゴム(硬度60
°)で被覆されたローラを使用した。本比較例の接触ロ
ーラの表面の動摩擦係数は、1.80であった。余剰イ
ンキ除去液は、例1と同様のものを使用した。
【0050】各例と比較例の性能は、ブレードによる余
剰インキの除去が完全に行われず、接触ローラの余剰イ
ンキが再度被印刷体上に転移して被印刷体を汚す現象
(取り除き性能)の有無によって評価した。この評価結
果を表1に示す。尚、接触ローラの摩擦係数の測定は、
新東科学(株)製、HEIDON−14DRにより測定
を行った。測定は、外径40mmのローラ形態の被試験
体を、荷重1.0(kg)、移動速度50(mm/mi
n)の条件で移動させて行った。
【0051】取り除き性能は以下の基準に従い、○と×
で評価した。 ○:接触ローラ37に転移した印刷インキがブレード4
5によって充分に除去され、転移印刷インキが再度、被
印刷体に転移することがなかった。 ×:接触ローラ37に転移した印刷インキがブレード4
5によって充分に除去されず、転移印刷インキが再度、
被印刷体に転移し、被印刷体に汚れが発生した。
【0052】
【表1】
【0053】次に、本発明の他の実施例を図3を参照し
て説明する。図3に於いて、図2に対応する部分には図
2に付した符号と同一の符号を付してその説明を省略す
る。この実施例では、上下に隔置された二つのローラ5
3,55の間に、接触部材として可撓性の無端ベルト5
7が所定の張力を与えられて掛け渡されている。本実施
例によっても、前記実施例と略同様の効果を得ることが
できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、表面に余剰インキ除去
液を塗布された接触部材が、被印刷体の印刷画像面に接
触する。この接触により、被印刷体上で印刷画像を形成
している印刷インキの余剰分が完全に除去される。従っ
て、印刷済みの被印刷体における裏移り、裏抜けの発生
が他の障害を誘発することなく確実に回避され、また印
刷直後に印刷画像面が指先などで擦られても印刷画像が
崩れ難くなる。
【0055】また本発明で使用する余剰インキ除去液
は、印刷画像を形成する印刷インキと相溶せず、且つ表
面張力が印刷インキの表面張力よりも低い液体であるこ
とから、余剰インキ除去液層に転移した印刷インキは余
剰インキ除去液層の表面に余剰インキ除去液とは物理的
に分離した浮遊状態で存在する。この接触部材上の余剰
インキを除去する手段として、接触部材と動摩擦係数
1.5以下で接触するクリーニング手段を採用したの
で、余剰インキ除去液に浮遊した余剰インキを接触部材
の表面から完全に除去することができる。この結果、被
印刷体の印刷画像面が汚損されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】図1における印刷画像後処理装置の拡大図であ
る。
【図3】本発明における印刷画像後処理装置の他の構成
例を示す図である。
【符号の説明】
29 印刷画像後処理装置 37 接触部材としての接触ローラ 39 対向部材としての対向ローラ 45 クリーニング手段としてのブレード 47 供給手段としての余剰インキ除去液供給ノズル 49 回収手段としてのシート状弾性体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷画像を形成する印刷インキに相溶せ
    ず印刷インキよりも表面張力が低い余剰インキ除去液が
    塗布されて回転駆動される動摩擦係数が1.5以下の接
    触部材と、前記接触部材との間に印刷済みの被印刷体を
    挟んで搬送することにより被印刷体の印刷面を前記接触
    部材に接触させる対向部材と、前記接触部材に余剰イン
    キ除去液を供給する供給手段と、前記接触部材に接触す
    るクリーニング手段とを有する印刷画像後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記対向部材が前記接触部材に対向して
    回転する対向ローラである請求項1記載の印刷画像後処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング手段と前記接触部材の
    接触部の隣部であって前記接触部材の回転方向に関する
    手前側の位置において、余剰インキ除去液を回収するた
    めの回収手段が前記接触部材に接触している請求項2記
    載の印刷画像後処理装置。
  4. 【請求項4】 前記接触部材が、接触ローラである請求
    項3記載の印刷画像後処理装置。
  5. 【請求項5】 前記接触部材が、複数個のローラ部材に
    掛け回された無端ベルトである請求項3記載の印刷画像
    後処理装置。
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