JP3367769B2 - 印刷画像面処理装置 - Google Patents

印刷画像面処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷等の印刷装置に
て使用される印刷画像面処理装置に関し、特に枚葉印刷
体が印刷版を通過した後に、印刷画像面と接触すること
ができる接触型排紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置での印刷直後の排紙過程に
おいて、被印刷体の印刷画像を形成している印刷画像面
と接触するようなローラ等を設けると、このローラに付
着した印刷インキは、ローラ等の回転によって再度、被
印刷体上に転移し、被印刷体も汚損してしまうことにな
る。また、印刷インキが完全に乾燥するまでには、相当
量の時間を費やす必要がある。従って従来の搬送機構と
して、印刷画像面と非接触で搬送し被印刷体の裏面(非
印刷画像面)にのみ作用するベルトコンベアを用いるも
のがある。この種の被印刷体搬送装置は例えば特開昭5
0−88769号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この被
印刷体搬送装置は、搬送機構が印刷画像面と非接触で非
印刷画像面にのみ作用して搬送する特殊なベルトコンベ
ア式であるため、非常に高価なものとなっていた。また
印刷完了後の被印刷体を排紙トレイ、ソータなどへ搬送
する場合には、印刷画像の保全のために、被印刷体の印
刷画像面に搬送ローラを当てることができなかったた
め、排紙後の紙揃えが非常に乱れる問題があった。
【0004】このように従来は、印刷画像面とは非接触
で搬送を行うベルトコンベア方式が一般的に行われてい
るが、設備が大掛かりなものとなっていた。また、印刷
画像面が接触できるようになるまでには、印刷方式によ
っても異なるが相当量の時間を費やす必要があり、搬送
経路を長くする必要があった。また、印刷インキが完全
に乾燥する前に、印刷画像面をゴム(樹脂)、または金
属で外周面が構成されているロール等で擦り付けた場
合、印刷画像面が崩れ且つローラ等の外周面に付着した
印刷インキが再度、被印刷体に転移し、原稿とは異なる
印刷画像が得られていた。また被印刷体の印刷画像面と
は非接触で被印刷体の搬送を行うと、PPCなどの複写
装置における如く、複写用紙を両面より挟んで強制的に
搬送する場合に比して、排紙トレイ、ソータなどの搬送
先における紙揃えについて排紙性能が劣り、このことは
印刷速度、換言すれば排紙速度の高速化に伴い顕著に排
紙性能を低下させていた。また、このことは印刷速度の
排紙搬送路の経路設定の自由度を大きく制限している。
【0005】本発明は、上述の如き問題点に着目してな
されるものであり、印刷画像を形成している面とロー
ラ、または無端ベルトが接触しても、印刷インキが転移
することもなく、排紙過程の被印刷体をローラ対により
強制搬送を可能にし、被印刷体の搬送路の経路設定の自
由度を低減する事がないようにする印刷画像面処理装置
を提供する事を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、請求項1では、印刷
インクを使用する孔版印刷装置に用いられる印刷画像後
処理装置であって、少なくとも外周面が撥インキ性材料
で構成され、その中心線表面粗さ(Ra)が0.5(μ
m)以下に設定されている接触ローラと、前記接触ロー
ラの外周面に、印刷画像を形成する印刷インキと相溶せ
ず、表面張力が前記印刷インキの表面張力よりも低い液
体よりなる低表面張力液体を、厚さが0.01〜100
(μm)の範囲で層状に塗布する塗布手段と、前記接触
ローラに対向配置され、前記接触ローラとの間に被印刷
体を通し、前記接触ローラの外周面に形成されている低
表面張力液体面を介して被印刷体の印刷画像面と前記接
触ローラを接触させる対向ローラとを有していることを
特徴としている。
【0007】また請求項2記載のように、印刷インクを
使用する孔版印刷装置に用いられる印刷画像後処理装置
であって、二つのローラ間に掛け渡され、少なくとも外
周面が撥インキ性材料で構成され、その中心線表面粗さ
(Ra)が0.5(μm)以下に設定されている無端ベ
ルトと、前記無端ベルトの外周面に、印刷画像を形成す
る印刷インキと相溶せず、表面張力が前記印刷インキの
表面張力よりも低い液体よりなる低表面張力液体を、厚
さが0.01〜100(μm)の範囲で層状に塗布する
塗布手段と、前記無端ベルトに対向配置され、前記無端
ベルトとの間に被印刷体を通し、前記無端ベルトの外周
面に形成されている低表面張力液体面を介して被印刷体
の印刷画像面と前記無端ベルトを接触させる対向ローラ
とを有していることを特徴とする構成としてもよい。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】上述の如き構成によれば、接触ローラ37また
は無端ベルト51の外周面に形成された低表面張力液体
層を以て被印刷体Pの印刷画像面と接触し、これらの外
周面と接触しても印刷画像面上の印刷インキは転移する
ことがない。従って、印刷画像形成後に印刷画像面と接
触して被印刷体Pを通紙することができ、強制的な排紙
を行える。またローラ表面等に印刷インキを転移させな
い為には、中心線平均表面粗さ(Ra)が0.5(μ
m)以下で、且つ、低表面張力液体層の層厚さを0.0
1(μm)以上とすることにより、印刷画像面と接触す
る接触ローラ37または無端ベルト51の外周面の凹凸
は、低表面張力液体によって埋められており、物理的に
凹凸に入り込む隙間もない。これは、低表面張力液体が
印刷画像を形成する印刷インキと相溶せず且つ表面張力
が前記印刷インキの表面張力よりも低い液体であること
から、印刷画像面と接触する接触ローラ37または無端
ベルト51の表面凹凸に選択的に、表面張力が低い低表
面張力液体で覆われているためと考えられる。また、一
時的に印刷インキが接触ローラ37または無端ベルト5
1の外周面に接触しても、これらの外周面が撥インキ性
を示す材料で形成されているため、印刷インキはこのロ
ーラに付着しない。その結果、接触ローラ37または無
端ベルト51の外周面に印刷インキが転移することもな
く、被印刷体Pの印刷画像面を接触させて排紙すること
ができるようになる。また、印刷画像面と接触する接触
ローラ37または無端ベルト51の外周面には、層状に
低表面張力液体が塗布されているが、被印刷体P表面を
汚さない程度の量に制御する必要があり、接触ローラの
周囲に摺接して層状に、100(μm)以下の低表面張
力液体層を形成していれば、被印刷体Pを汚すこともな
い。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明は、これらに限定されるものではない。図1
は、本発明による印刷画像面処理装置が適用される孔版
印刷装置の一実施例を示している。
【0014】孔版印刷装置は、イメージスキャナ3を含
み印刷すべき原稿の画像を読み取る原稿画像読み取り部
5と、原稿画像読み取り部5が読み取った原稿画像デー
タに応じて感熱性の孔版原紙Sに感熱式に穿孔画像を複
製形成するサーマルヘッド7を含む製版部9と、製版部
9により複製式に製版された孔版原紙Sを外周面に巻き
付け装着され、内部にスキージ装置11を有する円筒状
の印刷ドラム13とプレスローラ15と、給紙台17の
印刷用紙Pを紙捌きローラ19により一枚ずつ捌き、こ
れを印刷ドラム13とプレスローラ15との間に給紙タ
イミングローラ21により所定のタイミングにて給紙す
る給紙部23と、剥ぎ取り爪25とベルトコンベア式の
排紙搬送装置27と印刷画像面処置装置29と排紙台3
1を含む排紙部33と、印刷使用済みの孔版原紙Sを印
刷ドラム13より剥ぎ取って廃棄処理する排版部35と
を有している。
【0015】この孔版印刷装置に於いては、印刷ドラム
13が図示されていない回転駆動手段により自身の中心
軸線の周りに図にて反時計廻り方向に駆動回転され、印
刷ドラム13の回転に同期して所定のタイミングにて被
印刷体である印刷用紙Pが給紙タイミングローラ21に
より図にて左方より右方へ移動する状態にて印刷ドラム
13とプレスローラ15との間に供給され、印刷用紙P
がプレスローラ15より印刷ドラム13の外周面の巻き
付け装着されている孔版原紙Sに押し付けられることに
より、印刷用紙Pに対して孔版印刷が行われる。
【0016】印刷済みの印刷用紙Pは、剥ぎ取り爪25
により印刷ドラム13より剥ぎ取られ、印刷画像面を上
面にして排紙搬送装置27により印刷画像面処理装置2
9へ送られ、印刷画像面処理装置29により排紙台31
へ向けて搬送され、排紙台31上に積み重ねられる。そ
の時、印刷用紙P上の印刷画像面は、印刷インキの擦れ
もなく、原稿に忠実な印刷画像を得ることができ、且つ
排紙台31に積み重ねられた印刷用紙Pは、きれいな状
態で揃えられていた。
【0017】図2に示されているが如く、印刷画像面処
理装置29は、印刷完了後の印刷用紙Pの印刷画像面
(上面)と接触する接触ローラ37と、接触ローラ37
と対向配置された対向ローラ39とを含み、接触ローラ
37と対向ローラ39は各々軸41,43により互いに
平行に回転可能に支持されている。なお、対向ローラ3
9は、図示されていないばねにより図にて上方、すなわ
ち接触ローラ37へ向けて付勢されている。
【0018】接触ローラ37の外周面37a(低表面張
力液体面)には、低表面張力液体を塗布する塗布手段4
5が具備されている。この塗布手段45は、接触ローラ
37の外周面37aに対する塗布厚さが0.01〜10
0(μm)となるように構成されている。このような塗
布手段45としては、塗布手段45の外周面が不織布で
構成され、この内部に低表面張力液体が備蓄されてお
り、徐々に不織布表面に移行することにより塗布する液
量を制御する手段を有する。
【0019】印刷画像面処理装置29を通過する前後で
印刷用紙Pの印刷画像面(上面)の印刷インキ量bに変
化がなく、接触ローラ37に印刷インキが付着すること
もない。この接触ローラ37の外周面37aには低表面
張力液体が層状に塗布されており、且つ接触ローラ37
の外周面37aの中心線表面粗さ(Ra)が0.5(μ
m)以下の凹凸性があるのみなので、印刷用紙Pの印刷
画像面(上面)の印刷インキ量bが接触ローラ37に転
移することが殆どない。
【0020】また、接触ローラ37の外周面37aが撥
印刷インキ性を示さない材料を用いると、接触ローラ3
7の外周面37aと印刷用紙Pの印刷画像面が接触した
場合に接触ローラ37の外周面37aに印刷インキが転
移することがある。この現象は、接触ローラ37の外周
面37aと印刷用紙Pの印刷画像面が接触すれば、低表
面張力液体を押し退けて、外周面37aと印刷インキが
接触し、接触ローラ37の外周面37aが印刷インキで
覆われしまい接触ローラ37に印刷インキが転移するこ
とによって説明できる。このような撥インキ性材料とし
ては、フッ素系材料で構成、またはフッ素系材料などが
含まれる材料またはシリコーン系材料が用いられ、これ
らにより接触ローラ37の外周面37aを形成する構成
としてもよい。
【0021】低表面張力液体としては、印刷用紙Pの印
刷画像面上に印刷画像を形成する印刷インキと相溶せ
ず、表面張力がその印刷インキの表面張力より低い液体
である。この条件を満たす液体としては、ジメチルシリ
コーンオイル、及びフェニル、ポリエーテル、フッ素、
アミノ、エポキシ、カルボキシル、カルビノール、メタ
クリル、メルカプト、フェノールなどの変成シリコーン
オイル、界面活性剤、有機溶剤などが添加された水溶液
がありこれらが低表面張力液体として使用されればよ
い。水に添加する界面活性剤としては、アニオン、カチ
オン、及び両性のイオン系、並びに非イオン系の界面活
性剤があり、この界面活性剤の添加量は低表面張力液体
の表面張力が印刷インキの表面張力よりも低くなるよう
に決定される。水に添加する有機溶剤は、水と相溶する
有機溶剤であり、これには、メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、エ
チレングリコール、グリセリンなどがある。
【0022】接触ローラ37、対向ローラ39、プレー
ド45は低表面張力液体により膨潤などの変質を来すこ
とがない材質のものにより構成されればよく、低表面張
力液体が例えばシリコーン系オイルである場合には、接
触ローラ37、対向ローラ39、プレード45は、フッ
素系樹脂(ゴム)、フェニル変成シリコーン樹脂(ゴ
ム)などにより構成されていればよい。
【0023】次に、図3は印刷画像面処理装置29の印
刷用紙Pの印刷画像面と接触する部分を無端ベルトで構
成した場合を示している。この図3において図2に対応
する部分は図2に付した符号と同一の符号により示され
ている。この実施例では、上下に隔置された二つのロー
ラ47、49間に可撓性の無端ベルト51が所定の張力
を与えられて掛け渡されており、無端ベルト51の外周
面51aに対し塗布手段45が低表面張力液体を塗布す
る。
【0024】上記構成は以下の各実施例1〜6、及び比
較例1〜4によりその詳細を説明する。各評価結果は、
表1に示される。 (実施例1)汎用の孔版印刷機に、図2に示した構成よ
りなる本発明の印刷画像面処理装置を設置した。接触ロ
ーラ37にはシリコーンゴムローラ表面上をP.F.
A.(4フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル)熱収縮チャーブを処理温度130〜150℃
で被覆したものを使用した。その時の接触ローラ37表
面の中心線表面粗さ(Ra)は0.15(μm)であっ
た。接触ローラ37面上の層状の液体としては、ジメチ
ルシリコーンオイル粘度:100(cps)を使用し、
その層状の液体の厚さを1.0(μm)となるようにし
て孔版印刷を行った。この実施例における評価は、印刷
画像面から印刷インキが接触ロールに転移するか否か
と、印刷用紙が低表面張力液体で汚れるか否かによって
評価を行った。その評価結果は表1に示されている。
尚、接触ローラ37の中心線表面粗さの測定は、サーフ
コーダーを使用した。測定条件は測定長さ2(mm)、
カットオフ0.8(mm)、駆動速度0.05(mm)
の条件で行った。
【0025】(実施例2)実施例1と同様の装置を用
い、接触ローラ37にはアルミ研磨表面上に実施例1と
同様に、表面がP.F.A.熱収縮チューブ(処理温度
も同じ)を被覆したものを使用した。その時の接触ロー
ラ37表面の中心線表面粗さ(Ra)は0.07(μ
m)であった。層状の液体、及び液量は、実施例1と同
様にした。
【0026】(実施例3)実施例1と同様の装置を用
い、接触ローラ37にはアルミ研磨表面上にP.T.
F.E.(4フッ化エチレン)による焼き付けを行った
後、研磨処理を行ったものを使用した。その時の接触ロ
ーラ37表面の中心線表面粗さ(Ra)は0.25(μ
m)であった。層状の液体、及び液量は、実施例1と同
様にした。
【0027】(実施例4)実施例1と同様の装置を用
い、接触ローラ37には表面をシリコーンゴムで被覆し
たものを使用した。その時の接触ローラ37表面の中心
線表面粗さ(Ra)は0.50(μm)であった。層状
の液体、及び液量は、実施例1と同様にした。
【0028】(実施例5)実施例1と同様の装置、接触
ローラ37を用い、層状液体の液量を0.01(μm)
とした。層状の液体は実施例1と同様のものを用いた。
【0029】(実施例6)実施例1と同様の装置、接触
ローラ37を用いて、層状液体の液量を100(μm)
とした。層状の液体は実施例1と同様のものを用いた。
【0030】(比較例1)実施例1と同様の装置を用
い、接触ローラ37には撥インキ性を示さないアルミ研
磨ローラにクロムメッキを施したローラを使用した。そ
の時の接触ローラ37表面の中心線表面粗さ(Ra)は
0.25(μm)であった。層状の液体、及び液量は、
実施例1と同様にした。その結果を、実施例1と同様に
表1に示す。
【0031】(比較例2)実施例1と同様の装置を用
い、実施例3と同様の接触ローラ37を用い、研磨処理
を実施例3と異なる条件で行った。その時のロール表面
の中心線表面粗さ(Ra)は0.60(μm)であっ
た。層状の液体、及び液量は、実施例1と同様にした。
【0032】(比較例3)実施例1と同様の装置、接触
ローラを37用いて、層状液体の液量を0.005(μ
m)とした。層状の液体は実施例1と同様にした。
【0033】(比較例4)実施例1と同様の装置、接触
ローラを用いて、層状液体の液量を125(μm)とし
た。層状の液体は実施例1と同様にした。
【0034】
【表1】
【0035】(評価基準) ・接触ローラ37への印刷インキの転移 ○:接触ローラ37側に印刷画像面が接するように通紙
した直後に、白紙用紙を再度、通紙する。この時、白紙
に印刷インキが転移しなかった。 ×:接触ローラ37側に印刷画像面が接するように通紙
した直後に、白紙用紙を再度、通紙する。この時、白紙
に印刷インキが転移した。 ・印刷用紙への汚れ ○:低表面張力液体による汚れが発生しなかった。 ×:過剰量の低表面張力液体によって、印刷用紙に汚れ
が発生した。
【0036】
【発明の効果】本発明の印刷画像面処理装置によれば、
印刷画像を形成する印刷インキと相溶せず且つ表面張力
が前記印刷インキの表面張力よりも低い液体が、塗布手
段により接触ローラ又は無端ベルトに塗布され、この低
表面張力液体面が印刷画像面と接触する構成であるた
め、接触した低表面張力液体面構成部材に印刷インキが
転移しにくくなる。また、接触ローラ又は無端ベルト
外周面が撥インキ性材料で形成されているため、低表面
張力液体の塗布後に印刷画像面の印刷インキがこの低表
面張力液体を押し退けて低表面張力液体面構成部材に接
した場合でも外周面に印刷インキが転移することを防止
できる。そして、印刷画像面を形成している面に対し簡
単な構成で接触ローラあるいは無端ベルトが接すること
ができ、接触ローラあるいは無端ベルトと印刷画像面と
は低表面張力液体を介して接触するため、この接触ロー
ラあるいは無端ベルトに印刷インキが転移しにくくな
表面張力液体が塗布された接触ローラあるいは無
端ベルトが回転駆動され、印刷用紙を搬送する構成であ
り、接触ローラあるいは無端ベルトの表面に印刷インキ
が転移することがなく排紙でき、印刷用紙をローラ対で
挟み排紙する汎用の簡単な排紙機構による強制搬送を可
能にし、印刷用紙の搬送路の経路設定の自由度を低減す
る事もない。そして、接触ローラあるいは無端ベルトの
外周面の中心線表面粗さを0.5(μm)以下の範囲で
設定することにより、上述の接触した印刷インキは、物
理的にも接触ローラ等の表面にも入り込むことが困難と
なり、更に印刷インキが転移しにくくなる。また、印
画像面の印刷インキは、低表面張力液体面の厚さを0.
01〜100(μm)の範囲で設定することにより低表
面張力液体面構成部材に対する転移の防止効果が最も良
好な値とされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷画像面処理装置が適用される
孔版印刷装置の一実施例を示す図。
【図2】本発明の印刷画像面処理装置を示す図。
【図3】同印刷画像面処理装置の他の例を示す図。
【符号の説明】
37…接触ローラ、37a…外周面、39…対向ロー
ラ、45…塗布手段、47,49…ローラ、51…無端
ベルト、51a…外周面、P…印刷用紙、b…印刷イン
キ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−91084(JP,A) 特開 昭52−148310(JP,A) 実開 昭57−13242(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 23/00 B41L 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷インクを使用する孔版印刷装置に用
    いられる印刷画像後処理装置であって、 少なくとも外周面が撥インキ性材料で構成され、その中
    心線表面粗さ(Ra)が0.5(μm)以下に設定され
    ている接触ローラと、 前記接触ローラの外周面に、 印刷画像を形成する印刷イ
    ンキと相溶せず、表面張力が前記印刷インキの表面張力
    よりも低い液体よりなる低表面張力液体を、厚さが0.
    01〜100(μm)の範囲で層状に塗布する塗布手段
    と、前記接触ローラに対向配置され、前記接触ローラとの間
    に被印刷体を通し、前記接触ローラの外周面に形成され
    ている低表面張力液体面を介して被印刷体の印刷画像面
    と前記接触ローラを接触させる対向ローラと、 を有していることを特徴とする印刷画像面処理装置。
  2. 【請求項2】 印刷インクを使用する孔版印刷装置に用
    いられる印刷画像後処理装置であって、 二つのローラ間に掛け渡され、少なくとも外周面が撥イ
    ンキ性材料で構成され、その中心線表面粗さ(Ra)が
    0.5(μm)以下に設定されている無端ベルトと、 前記無端ベルトの外周面に、印刷画像を形成する印刷イ
    ンキと相溶せず、表面張力が前記印刷インキの表面張力
    よりも低い液体よりなる低表面張力液体を、厚さが0.
    01〜100(μm)の範囲で層状に塗布する塗布手段
    と、 前記無端ベルトに対向配置され、前記無端ベルトとの間
    に被印刷体を通し、前記無端ベルトの外周面に形成され
    ている低表面張力液体面を介して被印刷体の印刷画像面
    と前記無端ベルトを接触させる対向ローラと、 を有していることを特徴とする 印刷画像面処理装置。
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