JPH08110570A - シートフイルムパック - Google Patents

シートフイルムパック

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Publication number
JPH08110570A
JPH08110570A JP24443594A JP24443594A JPH08110570A JP H08110570 A JPH08110570 A JP H08110570A JP 24443594 A JP24443594 A JP 24443594A JP 24443594 A JP24443594 A JP 24443594A JP H08110570 A JPH08110570 A JP H08110570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pack
sheet film
lid
film unit
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP24443594A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Okutsu
太郎 奥津
Yasuhiko Kitamura
靖彦 北村
Hitoshi Komiyama
均 小宮山
Katsumasa Okada
克正 岡田
Hirokatsu Nagai
啓勝 永井
Yoshio Hara
芳夫 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP24443594A priority Critical patent/JPH08110570A/ja
Publication of JPH08110570A publication Critical patent/JPH08110570A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートフイルムパックの動作性を向上させ
る。 【構成】 間仕切り板3cの引蓋5側端面の中央部3c
aを端部3cb,3ccより引蓋5側に突出させた。こ
の端部3cb,3ccは、溝6a,7aの背面内壁3d
側の面と同一面にしてある。 【効果】 2枚目のシートフイルムユニットが間仕切り
板の中央部に当接され、このシートフイルムユニットの
先端部が間仕切り板の上端と引蓋との間に挟まれる事故
が防止される。引蓋の押し引き操作時の抵抗が軽減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートフイルムを複数
枚積層して収納し、これらのシートフイルムに順次に撮
影を行ってゆくシートフイルムパックの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】シートフイルムパックは、パックホルダ
に装填して使用され、引蓋の押し引き操作を行うことに
より大型カメラで連続撮影を可能にするものである。シ
ートフイルムパックのパック本体には、4×5インチの
シートフイルムを1枚ずつシースに収納したシートフイ
ルムユニットが複数枚積層して収納されている。また、
パック本体の背面内壁には、積層したシートフイルムユ
ニットをパック本体の前面壁側に付勢する圧板バネが設
けられている。
【0003】例えば特開平5−341379号公報で本
出願人が提案したシートフイルムパックでは、パック本
体の端部内側にシートフイルムユニットの端位置を規制
する間仕切り板が形成されている。この間仕切り板の下
端とパック本体の背面内壁面との間には、露光済みのシ
ートフイルムユニットを積層したシートフイルムユニッ
トの最下層に収納するスリット状の開口が形成されてい
る。そして、この開口を遮光するキャップ部材がパック
本体の先端部に着脱自在に取り付けられている。
【0004】フイルムパックをパックホルダに装填して
パックホルダの蓋を閉じた後、引蓋を所定位置まで引く
と、最上層のシートフイルムユニットがパック本体の開
口からホルダ本体の露光位置に移動する。この露光位置
を規定し、露光開口が形成されたホルダ本体の前面内壁
には、露光済みのシートフイルムユニットをホルダ本体
の背面内壁側へ付勢する複数の板バネが取り付けられて
いる。
【0005】引蓋を元の位置に戻すと、引蓋は最上層の
シートフイルムユニットと次のシートフイルムユニット
との間に挿入される。この後、カメラのシャッタを開閉
させて撮影を行ってから引蓋を引くと、ホルダ本体の内
側に設けられた中枠がパック本体を保持した状態でスラ
イドして引き出される。このとき、露光済みのシートフ
イルムユニットは、ホルダ本体の内壁に形成された突条
部に係止して露光位置に停止したままであるから、前記
板バネによってホルダ本体の背面内壁側に向かって押し
つけられる。
【0006】続いて引蓋を元の位置に押し戻すと、中枠
とともにパック本体がホルダ本体の元の位置に戻る。こ
のとき、間仕切り板の下端とパック本体の背面内壁面と
の開口から露光済みのシートフイルムユニットが積層し
たシートフイルムユニットの最下層に収納される。以上
の操作を繰り返すことにより、パック本体に収納されて
いる全部のシートフイルムユニットを連続的に撮影する
ことができる。
【0007】また、パック本体にはシートフイルムユニ
ットを収納しているフイルム収納室の他にカウンタ収納
室が設けられている。このカウンタ収納室の底壁の中央
部に円柱状の突起が立設されており、これにカウンタ表
示板の中心に形成された穴が遊挿されている。カウンタ
収納室の底には、カウンタ表示窓が形成されており、こ
こからカウンタ表示板の片面に刻印された撮影可能枚数
を示す数字を観察することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、撮影
準備のため一旦引き出した引蓋を戻す際に、引蓋が最上
層のシートフイルムユニットと次のシートフイルムユニ
ットとの間に挿入されるが、次のシートフイルムユニッ
トが引蓋の先端に押されて間仕切り板の上端を乗り越
え、この部分が間仕切り板の上端と引蓋との間に挟まれ
ることがあった。この場合には、引蓋を戻すことが不完
全になり、以後の操作を行うことができなくなる。
【0009】また、最初に引蓋を引き出した際に、最上
層のシートフイルムユニットがパック本体の開口を通っ
てホルダ本体の露光開口の縁に密着されるが、このとき
パック本体の圧板バネの押しつけ力が弱いと、前記ホル
ダ本体側の板バネの押しつけ力に負けて密着せず、引蓋
の押し戻し時に引蓋の先端部が最上層のシートフイルム
ユニットと次のシートフイルムユニットとの間にスムー
ズに挿入できない等の不都合が生じる。
【0010】また、上記カウンタ表示板を歩進させる際
に、カウンタ表示板の撮影可能枚数を示す数字が刻印さ
れた面とカウンタ収納室の底面との間に摩擦抵抗が生
じ、カウンタ表示板の歩進動作に要する負荷が大きかっ
た。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、引蓋の戻し操作を確実,スムーズに行えるようにす
るとともに、カウンタ表示板の歩進動作に要する負荷を
軽減して全体の動作性を向上させたシートフイルムパッ
クを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のシートフイルムパックは、複数枚の
シートフイルムユニットを積層して収納するパック本体
と、このパック本体の前面側に形成され、最上層のシー
トフイルムユニットを露呈させる開口と、パック本体の
端部内側に形成され、シートフイルムユニットの端位置
を規制する間仕切り板と、パック本体の両縁部に形成さ
れた一対のガイドレールを介してスライド自在に組み込
まれ、前記開口を開閉する引蓋とを備えたシートフイル
ムパックにおいて、前記間仕切り板の両端側の上端面を
ガイドレールの内壁面とそれぞれ同一面とするととも
に、間仕切り板の中央部の上端面を両端側の上端面より
高くしたものである。
【0013】請求項2記載のシートフイルムパックは、
複数枚のシートフイルムユニットを積層して収納するパ
ック本体と、このパック本体の前面壁に形成され最上層
のシートフイルムユニットを露呈させる開口と、この開
口を開閉する引蓋とを備えたシートフイルムパックにお
いて、前記引蓋の先端部を左右対称で、かつ左右それぞ
れに1個ずつの頂点を有する形状としたものである。
【0014】請求項3記載のシートフイルムパックは、
複数枚のシートフイルムユニットを積層して収納するパ
ック本体と、このパック本体の前面壁に形成され最上層
のシートフイルムユニットを露呈させる開口と、パック
本体の背面内壁に設けられ、パック本体内に積層された
シートフイルムユニットをパック本体の前面壁側に付勢
する圧板バネとを備えたシートフイルムパックにおい
て、前記シートフイルムパックを使用するパックホルダ
の露光開口が形成された壁の内側に取り付けられ、最上
層のシートフイルムユニットをホルダ本体の背面内壁側
に付勢するバネ部材の押しつけ力より、前記圧板バネの
押しつけ力の方が大きいものである。
【0015】請求項4記載のシートフイルムパックは、
複数枚のシートフイルムユニットを積層して収納するパ
ック本体と、このパック本体に形成され、パック本体外
からの機械的な変位信号を受けて回動歩進されるカウン
タ表示板を回動自在に収納するカウンタ収納室と、この
カウンタ収納室の底壁の中央部に立設され、カウンタ表
示板を回動自在に支持する円柱状の突起部とを備えたシ
ートフイルムパックにおいて、前記突起部の周囲に突起
部と同心円状で所定の厚みを有するスペーサーをカウン
タ収納室の底壁と一体に形成したものである。
【0016】
【作用】シートフイルムユニットの端位置を規制する間
仕切り板の上端面の高さを両端部より中央部が高くなる
ようにした。これによって、2枚目のシートフイルムユ
ニットが引蓋に押されても、このシートフイルムユニッ
トの先端部が高くなった間仕切り板の中央部に当接する
から、2枚目のシートフイルムユニットが間仕切り板の
上端と引蓋との間に挟まれることがなくなる。また、間
仕切り板の上端面の両端部が両側のガイドレールの溝の
下面と同じ高さになっているから、引蓋の抜き差し操作
を軽い力で行うことができる。
【0017】
【実施例】図2において、本発明を適用したシートフイ
ルムパック1は、先端部に着脱自在なキャップ部材2を
有する箱型のパック本体3と、その中に積層して収納さ
れた複数枚のシートフイルムユニット4と、パック本体
3の前面側に形成された開口3aを開閉する把手5a付
きの引蓋5とを備えている。引蓋5はシートフイルムユ
ニット4よりもサイズが大きく、把手5aを持って押し
引きすることにより、パック本体3の両縁部に形成した
一対のガイドレール6,7の溝6a,7aに沿ってスラ
イドさせることができる。なお、図3,図4及び図5に
示すように、引蓋5を完全に差し込んだ状態のシートフ
イルムパック1の外観の長さD1 ,幅D2 ,高さD
3 は、それぞれ例えば209mm,116.6mm,1
9.9mmであり、またパック本体3の幅D4 ,キャッ
プ部材2の高さD5 は、それぞれ例えば106.9m
m,22.6mmである。
【0018】図1において、キャップ部材2は、内部に
爪部材8を備えている。この爪部材8には爪8a,8b
が形成され、これらが引蓋5の先端側に形成された係止
穴5b,5cと係合して引蓋5をキャップ部材2に係止
する。爪部材8は、その下部に二股状のバネ部8c,8
dを有しており、これによって常時引蓋5側に付勢され
ている。また、爪部材8には、前記爪8a,8bと直角
方向に突起8e,8fが形成されており、これらがキャ
ップ部材2の開口2a,2bから突出されている。この
開口2a,2bは、爪部材8の移動方向に幅広くなって
いる。突起8e,8fの開口2a,2bからの突出量
は、開口2a,2bの左右に設けられた突条9の高さと
同一になっており、不用意に突起8e,8fが押圧され
ないようになっている。
【0019】突起8e,8fは、フイルムパック1をパ
ックホルダ10に装填したときに、後述するパックホル
ダ10側の突起部によって押し下げられ、爪8a,8b
は係合していた係止穴5b,5cから外れる。また、キ
ャップ部材2の上部には、溝部2cが形成されており、
フイルムパック1をパックホルダ10に装填したとき
に、これにパックホルダ10側の突条部が係合してキャ
ップ部材2をパックホルダ10内に係止する。
【0020】爪部材8は、シース受け部13によってキ
ャップ部材2の内部に上下動自在に封入されている。こ
のシース受け部13は、蓋部13aと、露光済みのシー
トフイルムユニット4の端部を受ける受け部13bとか
らなる。このシース受け部13の上方は引蓋5の先端部
5dがキャップ部材2内に入り込めるように、またその
下方及び左右はパック本体3の先端部3b及びガイドレ
ール6,7の先端部6b,7bがキャップ部材2内に入
り込めるように、それぞれ隙間が設けられている。
【0021】先端部3bの内側には、シートフイルムユ
ニット4の端位置を規制する間仕切り板3cが、パック
本体3の背面内壁3dとの間に隙間をとって設けられて
いる。この隙間は、露光済みのシートフイルムユニット
4を受け入れる回収口14である。
【0022】間仕切り板3cの引蓋5側端面の中央部3
caは、図1及び図6に示すように、ガイドレール6,
7側の端部3cb,3ccより引蓋5側に突出してい
る。これによって、引蓋5を最上層のシートフイルムユ
ニット4aと次のシートフイルムユニット4b(図4参
照)との間に挿入するため一旦引き出した引蓋5を戻す
際に、次のシートフイルムユニット4が引蓋5の先端部
5dに押されて間仕切り板3cの上端を乗り越えようと
しても、ガイドレール6,7側の端部3cb,3ccよ
り突出された中央部3caによって阻止されるから、次
のシートフイルムユニット4の先端部が間仕切り板3c
の上端と引蓋5との間に挟まれて以後の操作ができなく
なるという事故が防止される。この突出量D90は例えば
0.2mmであり、中央部の幅D91は引蓋5の係止穴5
b,5cからの入光を防止する為に少なくとも72mm
以上が望ましく、例えば100.0mmである。また、
ガイドレール6,7の内幅D92は例えば105.0mm
である。
【0023】また、間仕切り板3cの端部3cb,3c
cは、前記溝6a,7aの背面内壁3d側の面と同一面
になっている。これによって、引蓋5のスムーズな押し
引き操作を行うことができる。この端部3cb,3cc
の幅D93は、1mm以上が好ましく、この実施例では
2.5mmとしている。なお、1mm以下の場合には、
実験の結果、引蓋操作時の抵抗が20%以上増加するこ
とが分かっている。
【0024】図7において、引蓋5の先端部5dには、
内側にテーパ部5daを形成してある。この頂点5db
と間仕切り板3cの中央部3caの端面との隙間D95
0mm以上,すなわち頂点5dbの位置が中央部3ca
の端面より前側に出ていることが望ましい。これによっ
て、引蓋5の先端部5dがスムーズに間仕切り板3cの
中央部3caに乗り越えるとともに、乗り越えた後引蓋
5の内面が中央部3caの端面に密接される。なお、引
蓋5の厚み方向に対する頂点5dbの位置は、D96:D
97=1:2となる位置が好ましい。また、引蓋5の頂点
5dbは、図8に示すように、一旦引き出した引蓋5を
戻す際に、最上層のシートフイルムユニット4aと次の
シートフイルムユニット4bとの中間に位置するように
設定してある。
【0025】図7において、係止穴5bの頂点5db側
の面5baは、前記爪8a,8bとの抜け防止のために
引蓋5の面に対して90°がよい。また、把手5a側の
面5bbは、前記爪8a,8bとの係合が容易になるよ
うに引蓋5の面に対する角度θ1 を45°とする。な
お、係止穴5cの形状についても係止穴5bと全く同様
であるから説明を省略する。
【0026】図8に示す状態で、最上層のシートフイル
ムユニット4aと次のシートフイルムユニット4bとの
間に先端部5dを差し込み、これらを分離する実験を行
った結果、図9(A)〜(D)に示すように、引蓋5の
先端部5dは、左右対称で、2つの頂点を有する形状で
あるM台型,M型,V台型,V型が望ましいことが分か
り、本実施例では(C)のV台型を採用した。なお、三
角型(F)と三角変形型(E)では、2枚のシートフイ
ルムユニット4a,4bをスムーズに分離できないとい
う動作不良が発生する。また、前記2つの頂点は、強度
確保のため係止穴5b,5cの近傍が好ましく、また先
端部5dから係止穴5b,5cまでの距離D98は例えば
3.5mmとしている。
【0027】引蓋5の内面には、把手5a側に段付き部
5e(図4参照)が形成され、これがパック本体3の端
部と係合して引蓋5のキャップ部材2側への移動を阻止
するから、引蓋5の先端部が爪部材8によってキャップ
部材2に連結されている状態においてはキャップ部材2
がパック本体3から外れることがない。
【0028】シートフイルムユニット4は、図10に示
すように、4×5インチサイズのシートフイルム15
と、これを収納するプラスチック製のシース16とから
構成されている。このシース16は、シートフイルム1
5のベース面側を支持する底部16aと、シートフイル
ム15の間仕切り板3c側の1辺を除く3辺を取り囲む
ようにして形成された溝部16bとからなる。
【0029】図4に示すように、パック本体3のフイル
ム収納室3eには例えば10枚のシートフイルムユニッ
ト4が積層して収納されており、パック本体3の背面内
壁に一端を固定した圧板バネ17によって前面側に押圧
されている。これにより最上層のシートフイルムユニッ
ト4は引蓋5の内面に圧接される。この圧板バネ17の
押しつけ力は、パックホルダ10の露光開口近傍に配置
された板バネの押しつけ力より強く設定されている。例
えば板バネの押しつけ力400gに対して、圧板バネ1
7の押しつけ力は500〜900gである。なお、圧板
バネ17の押しつけ力が500g以下の場合には、引蓋
5とパック本体3との密着,実際には引蓋5の両縁部と
ガイドレール6,7の溝6a,7aとの密着が悪くな
り、遮光不良を生じる。また、圧板バネ17の押しつけ
力が900g以上の場合には、引蓋5の内面とシートフ
イルムユニット4との摩擦抵抗が増大し、引蓋5の押し
引き操作が重くなる。
【0030】図11,図12及び図13において、パッ
ク本体3の端部には、ボックス状のカウンタ収納室20
が形成されており、この底の中央部には、カウンタ表示
板21の中心に形成された穴を介してカウンタ表示板2
1を回動自在に支持する円柱状の突起23がカウンタ収
納室20の底と一体に形成されている。そして、突起2
3の根元には、厚みD100 のスペーサ部23aがカウン
タ収納室20の底と一体に形成されている。この厚みD
100 は、例えば0.2mmであり、カウンタ表示板21
の背面に刻印されている撮影可能枚数を示す数字,例え
ば「1」,「2」,・・・,「10」及びエンドマーク
「E」の突出量D101 の0.15mmより厚くなってい
る。これによって、これらの数字がカウンタ収納室20
の底面と接触することがないので、カウンタ収納室20
の底面との摩擦抵抗が少なくなってカウンタ表示板21
のスムーズな回転動作を得ることができる。なお、スペ
ーサ部23aはカウンタ表示板21の数字と接触しない
大きさに形成されているのは勿論である。
【0031】カウンタ表示板21の上からは、バネ部2
2aを備えた押さえ板22がカウンタ収納室20のガイ
ド溝20aに案内されて設けられ、更にその上からカウ
ンタ収納室20の引蓋側開口部20bを遮光する遮蔽板
24が被せられている。この遮蔽板24は、この3隅に
形成された突起24a,24b,24cが、カウンタ収
納室20の対応する位置に形成された穴20c,20
d,20eに嵌合することにより、引蓋側開口部20b
に固定される。
【0032】カウンタ収納室20の引蓋側開口部20b
が遮蔽板24によって遮蔽されることにより、パックホ
ルダ10のカウンタ送り爪を受け入れるカウンタ収納室
20の底壁に形成された送り爪受入開口部20fから外
光が射し込んでも、この外光がパック本体3内のシート
フイルム15まで達するのが阻止される。なお、遮蔽板
24の一部に押さえ板22の上端22cが遊挿される開
口部24dが形成されているが、開口部24dの縁と上
端22cとの隙間から洩れる光量は極めて僅かであり、
引蓋5がスライドされるパック本体3の摺接面3fに設
けられた後述するテレンプ部材によって遮光されるから
問題とならない。また、遮蔽板24を引蓋側開口部20
bに固定するための突起24a〜24c及び穴20c〜
20eを送り爪受入開口部20fのスペースの関係で3
個としたが、勿論4個としてもよい。なお、カウンタ収
納室20の底には、前記数字「1」〜「10」及び
「E」を観察するカウンタ表示窓20gがに形成されて
いる。
【0033】押さえ板22のバネ部端22bは、遮蔽板
24の内壁面に規制されるから、押さえ板22の下端2
2dはカウンタ表示板21の周縁に形成された逆転防止
爪21aに常に当接されている。この逆転防止爪21a
は、前記数字毎に一歯ずつ設けられ、これらの高さはい
ずれも同じであるが、エンドマークである「E」に対応
する部分だけは他より高さが高く、またその上面が平ら
になっている。これによって、撮影途中においては、押
さえ板22の上端22cは開口部24dを介して引蓋5
の内面から所定の距離をおいて保持されているが、最後
のシートフイルムユニット4が露光され、同シートフイ
ルムユニット4がパック本体3に回収された後には、押
さえ板22が上昇して上端22cが引蓋5の係止穴5f
(図2)に係合し、引蓋5が引き抜けないようにパック
本体3にロックされる。
【0034】パック本体3のカウンタ収納室20の近傍
には、2つの穴27,28と切欠29が形成されてい
る。この穴27,28からは、パックホルダ10のスラ
イド枠に設けられたラッチ機構の爪部が突出され、これ
が前記係止穴5b,5cに係合して引蓋5の引抜き範囲
を規制する。また、切欠29は後述する引蓋5の内面に
形成された突起が入り込む。
【0035】パック本体3のフイルム収納室3eとカウ
ンタ収納室20との間には、図4,図14に示すよう
に、V字形の溝30が形成されている。この溝30のフ
イルム収納室3e側の斜面30aには、PET等の弾性
板34(図12参照)で裏打ちしたテレンプ部材35が
超音波溶着されている。
【0036】図12において、弾性板34及びテレンプ
部材35の長さD7 は、ガイドレール6,7の溝6a,
7a間の距離D8 ,例えば109.4mmにほぼ近い1
09.2mmに形成されており、弾性板34及びテレン
プ部材35の端は、溝6a,7aの各内側まで挿入され
ている。これによって、ガイドレール6,7の溝6a,
7aに沿って射し込む外光を遮断することができる。な
お、弾性板34及びテレンプ部材35は矩形でもよい
が、斜面30aへの超音波溶着作業が行いやすいよう
に、斜面30aとの溶着部分は、長さD7 よりやや短
く、ほぼガイドレール6,7間の距離と同じなっている
(例えば107.2mm)。
【0037】パック本体3を示す図14,図15及び図
16において、パック本体3の全長D12は195.0m
m,ガイドレール6,7の全長D13は191.0mm,
ガイドレール6,7の先端から間仕切り板3cの内壁面
までの長さD14は184.5mmである。突起23の中
心とパック本体3の先端部3gとの距離D15は18.0
mm,突起23の中心とカウンタ表示窓20gとの距離
16は8.0mmである。また、この突起23の径は
4.0mmである。切欠29は、左右の縁の長さが異な
っており、一方の長さD17は5.0mmで、他方の長さ
18は7.0mm,そしてこれらの間が直線部と半径R
1 (3.5mm)の円弧によって繋がれた形状になって
いる。また、先端部3gには切欠37が形成され、この
幅D19は9.0mmになっている。
【0038】送り爪受入開口部20fの長さD20は1
2.0mm,先端部3gから送り爪受入開口部20fの
端までの距離D21は10.0mmである。カウンタ表示
窓20gは矩形状をしており、短辺の長さD22は3.4
mm,長辺の長さD23は5.4mmである。同様に、穴
27はD24(3.6mm)×D25(5.4mm),穴2
8はD26(5.4mm)×D27(8.2mm)である。
また、先端部3gから穴28までの距離D28は25.8
mmである。
【0039】先端部3gから、カウンタ収納室20の外
壁3hまでの長さD29は5.0mm,カウンタ収納室2
0の内壁20iまでの長さD30は29.5mm,フイル
ム収納室3eまでの長さD31は54.0mm,溝30ま
での長さD32は36.0mmである。そして、溝30の
前端部とフイルム収納室3eの隔壁3iとの距離D33
16.0mmである。また、フイルム収納室3eの間仕
切り板3c寄りの背面内壁には、圧板バネ17の一方の
端位置を規制する突条部39が形成されている。この突
条部39は、高さD34が1.0mmであり、間仕切り板
3c側の面はフイルム収納室3eの背面内壁面の垂線に
対して角度θ2 ,例えば60°のテーパ面になってい
る。
【0040】引蓋5を示す図17及び図18において、
引蓋5の全長D35は205.5mm,把手5aの端面か
ら段付き部5gまでの長さD36は49.0mm,パック
本体3の先端部3gと係合される段付き部5eから把手
5aの端面までの距離D37は14.4mmである。ま
た、引蓋5の幅D61は109.2mm±0.1mmであ
り、段付き部5gの幅D62は104.8mmである。ま
た、把手5aの両端部はテーパ状になっており、この角
度θ3 は60°である。
【0041】段付き部5gの段差は、引蓋5の把手5a
側が厚みD10(1.2mm),先端側が厚みD11(1.
0mm)であるから、0.2mmである。このように、
引蓋5の把手5a側の厚みD10を先端側の厚みD11より
大きくすることにより、引蓋5のスムーズな抜き差しと
遮光性の両方を良好に達成している。
【0042】把手5a近くに形成された矩形状の穴5h
は、引蓋5を定位置に戻した場合、パックホルダ10の
蓋51の内面に付設されているノブ70のスライド防止
爪(図示せず)が潜り込み、ノブ70のスライドを可能
とするもので、短辺D38が4.0mm,長辺D39が7.
0mmであり、把手5aの端面からの距離D40は18.
0mmである。係止穴5fの短辺D41は2.4mm,長
辺D42は4.4mmであり、把手5aの端面から係止穴
5fの中間部までの距離D43は31.0mmである。引
蓋5の内面には、細長い溝5iが形成されている。これ
は、フイルムパック1をパックホルダ10に装填したま
ま携行する場合に、安全のために引蓋5をロックするパ
ックホルダ10の引蓋ロックダイヤルが係合されるもの
である。この溝5iの長さD44は14.0mmである。
また、引蓋5の内面には、把手5aの端面から距離D45
(20.0mm)にパック本体3の切欠29に入り込む
突起5jと、パック本体3の切欠37に係合される幅D
46(6.0mm)の突起5kとが形成されている。
【0043】なお、突起5kは一旦引き出した引蓋5を
戻す際に、撮影準備が完了した信号を表示するパックホ
ルダ10の所定部材を押圧するものである。また、突起
5jは、撮影準備が完了した後にパックホルダ10の所
定部材と係合し、引蓋5とパック本体3とパックホルダ
10のスライド枠とが一体になってホルダ本体10aか
ら引き出されるようにするものである。
【0044】係止穴5b,5cの長さD47は5.6mm
で、その間の距離D48は60.4mmである。また、テ
ーパ部5daの幅D49は1.5mmである。先端部5d
から係止穴5b,5cまでの距離D50は3.5mmであ
り(図18(B)参照)、係止穴5b,5cの幅D51
1.5mmである。
【0045】把手5aの厚みD52は5.0mmであり、
その幅D53も5.0mmである。突起5jの上面からの
高さD54は4.4mm,突起5kの上面からの高さD55
は6.4mmである。溝5iの幅D56は2.2mmであ
り、把手5aの端面から溝5iまでの距離D57は11.
0mmである。
【0046】上記フイルムパック1を装填して使用する
パックホルダ10は、図2に示すように、ホルダ本体1
0aと、これに回動自在に取り付けられた蓋51と、ホ
ルダ本体10a内にスライド自在に取り付けられたスラ
イド枠52とからなる。蓋51には、シートフイルムユ
ニット4よりも小サイズの露光開口53が設けられてい
る。蓋51の裏面は、シートフイルムユニット4の上面
を受け止めてシートフイルムユニット4を露光位置に位
置決めする受け面54になっている。この受け面54の
長手方向には、一対の溝54aが形成されており、この
溝54aの底面に一端が固着された板バネ56が2個ず
つ計4個設けられている。この板バネ56は、フイルム
パック1をパックホルダ10内に装填して蓋51を閉じ
た際にパック本体3を図中下側に押圧する。さらに、詳
しくは後述するが、これらの板バネ56は露光位置にあ
るシートフイルムユニット4を上から押さえつける作用
も行う。
【0047】蓋51のヒンジ近傍には、フイルムパック
1の装填時にキャップ部材2の溝部2cに係合してキャ
ップ部材2をパックホルダ10内に係止する突条部57
と、爪部材8の突起8e,8fを押し下げて爪8a,8
bを引蓋5の係合穴5b,5cから離脱させる一対の突
起部58とが形成されている。また、蓋51の内壁面で
露光開口53の短辺側近傍には、蓋51の内壁面と引蓋
5との隙間から外光が入り込むことを阻止するテレンプ
部材59が固着されている。
【0048】スライド枠52の後端側に設けられた箱部
60a,60b内には、ホルダ本体10aとの間でスラ
イド枠52のスライド移動を制御するとともに、前記カ
ウンタ表示板21を歩進する機構等が内蔵されている。
なお、箱部60a,60bの上壁に形成された開口から
突出された爪部61,62は、開口3aの全開時に係止
穴5b,5cに係合され、引蓋5の引抜き範囲の規制等
を行う。
【0049】スライド枠52の前部中央には、引蓋ロッ
クダイヤル63が回動自在に取り付けられている。この
引蓋ロックダイヤル63は、フイルムパック1をパック
ホルダ10に装填したまま携行する場合に、不用意にフ
イルムパック1の引蓋5が操作されるのを阻止するため
に設けられたもので、これをマニュアルで回転操作する
ことにより円弧状の周端部が引蓋5の内面に形成された
溝5iに係合され、引蓋5がスライド枠52に係止され
る。また、引蓋ロックダイヤル63の近傍には、円弧状
突起64が設けられている。この背面には、パックホル
ダ10をカメラに装着した際に撮影者側から見える窓が
設けられており、ここに撮影準備の完了時に例えば赤色
の突起が表示される。
【0050】パックホルダ10の前面には、図19に示
すように、パックホルダ10を大判カメラの露光枠66
に位置決めする凸条67,68が形成されている。ま
た、符号69は、スライド枠52がスライドされる摺接
面とホルダ本体10aの内壁面との隙間から外光が射し
込むことを阻止するテレンプ部材である。
【0051】このように構成されたフイルムパック1を
パックホルダ10に装填して蓋51を閉じると、突条部
57が溝部2cに係合してキャップ部材2がホルダ10
aと蓋51との間に保持される。そして、突起58によ
って突起8e,8fが押し下げられて爪部材8が下方に
移動され、爪8a,8bが引蓋5の係合穴5b,5cか
ら外れるから引蓋5のロックは解除される。
【0052】パックホルダ10を大判カメラの露光枠6
6に装着してから、引蓋5を図20に示す位置まで引き
出すと、パック本体3の開口3aが完全に開放され、1
枚目のシートフイルムユニット4aは圧板バネ17によ
って押し上げられる。このとき、板バネ56によってシ
ートフイルムユニット4aは背面側に押圧されるが、前
述したようにこの押しつけ力は、圧板バネ17の押しつ
け力より小さいから、シートフイルムユニット4aは開
口3aを通り抜け、パックホルダ10の受け面54に押
し付けられる。また、このとき、箱部60aに内臓した
ラッチ機構によってスライド枠52はホルダ本体10a
に係止されており、引蓋5の引出し操作に伴ってスライ
ド枠52がスライド移動されることはない。
【0053】そして、引蓋5を元の位置に戻すと、図2
1に示すように、引蓋5は1枚目のシートフイルムユニ
ット4aと2枚目のシートフイルムユニット4bとの間
に挿入され、露光位置にあるシートフイルムユニット4
aの平面性が確保される。この引蓋5の戻し操作は、引
蓋5の先端部5dの形状によって極めてスムーズに行わ
れ、また間仕切り板3cの中央部の上端面が高くなって
いることにより、2枚目のシートフイルムユニット4b
が間仕切り板3cと引蓋5の間に挟まれる事故は生じな
い。また、このとき、箱部60aに内臓したラッチ機構
により、引蓋5がパック本体3に係止されるとともに、
ホルダ本体10aとスライド枠52との係合が解除され
る。また、撮影者側から見える円弧状突起64の窓に撮
影準備完了を示す表示が出される。この状態で大判カメ
ラのシャッタを開閉することによって、1枚目のシート
フイルムユニット4aに露光が行われる。
【0054】こうして1回目の撮影を終えた後に、把手
5aを把持して引くと、図22に示すように、キャップ
部材2だけをパックホルダ10の奥に残してスライド枠
52とフイルムパック1とがパックホルダ10から一体
的に引き出される。このとき、受け面54のエッジ部5
4bにより、露光済みの1枚目のシートフイルムユニッ
ト4aはそのままの位置に係止されるため、シートフイ
ルムユニット4aは、引蓋5の上面と受け面54との隙
間を通ってパック本体3から抜け出してゆく。
【0055】パック本体3から抜け出たシートフイルム
ユニット4aは、板バネ56によってホルダ本体10a
の背面内壁側へ押し込まれる。この位置でスライド枠規
制手段(図示省略)が作用してそれ以上はスライド枠5
2の引き出しができなくなる。なお、このとき、引蓋5
がパック本体3の開口3aを閉鎖しているから、フイル
ムパック1がパックホルダ10から引き出されても、パ
ック本体3内のシートフイルムユニット4に外光が及ぶ
ことはない。
【0056】次に、フイルムパック1をスライド枠52
とともにホルダ本体10aに挿入してゆくと、シートフ
イルムユニット4aの後端部がシース受け部13で規制
されているため、シートフイルムユニット4aは回収口
14を通ってパック本体3内に入り込み、圧板バネ17
に乗り上げ、未露光のシートフイルムユニット4の最下
層に挿入される。
【0057】このようにして完全にフイルムパック1が
スライド枠52とともにホルダ本体10a内に挿入され
ると、箱部60aに内臓されたカウンタ送り爪が送り爪
受入開口部20fを介してカウンタ表示板21の下面に
形成された爪部に係合してカウンタ表示板21を1目盛
り分だけ回動歩進させる。これによって、カウンタ表示
窓20gに表示された撮影可能枚数を示す数字が「1
0」から「9」に変更される。そして、2枚目のシート
フイルムユニット4bが引蓋5の真下に位置している以
外は図16と同様の状態になる。以下、同様の操作を繰
り返すことによって次々と撮影を行うことができる。
【0058】上述した手順の繰り返しにより10枚目の
シートフイルムユニット4に撮影を行い、フイルムパッ
ク1の引き出し及び挿入操作を行うと、パック本体3内
には露光済みのシートフイルムユニット4が撮影順に上
から積層され、開口3aは引蓋5で覆われた状態(図1
9参照)となっている。こうして1個のフイルムパック
1について全撮影が終わると、カウンタ表示窓20gに
撮影可能枚数がゼロになったことを示す「E」が表示さ
れるとともに、これに対応した高さの高い逆転防止爪2
1aによって押さえ板22の上端22cが上昇され、こ
の上端22cが遮蔽板24の開口部24dを介して引蓋
5の係合穴5fに係合する。これによって、引蓋5がパ
ック本体3に係止される。また、同時に蓋51のロック
が解除されるからノブ70を操作して蓋51を開ける。
【0059】蓋51の回動とともに突起部58による突
起8e,8fの押圧が解除されるから、爪部材8がバネ
部8c,8dの付勢によって上昇し、爪8a,8bが係
合穴5b,5cに係合してキャップ部材2と引蓋5とが
連結される。一方、引蓋5の段付き部5eがパック本体
3の端部に係合しているから、キャップ部材2がパック
本体3に係止される。そして、突条部57によるキャッ
プ部材2の押さえが解除されるから使用済のフイルムパ
ック1をパックホルダ10から取り出すことができる。
【0060】以上説明した実施例では、間仕切り板3c
の端部3cb,3ccは、溝6a,7aの背面内壁3d
側の面と同一平面としたが、図23及び図24に示すよ
うに、これを斜めに形成するようにしてもよい。この場
合には、この端部3cb,3ccの傾斜形状は、ガイド
レール6,7の端部まで延長するのが好ましい。これに
より、引蓋5を挿入した時に端部3cb,3ccと引蓋
5との間に生じる空間が少なくなり、遮光性が向上す
る。端部3cbの幅D121 は0.5〜2.2mm,好ま
しくは0.8〜2.0mmとし、また間仕切り板3cの
突出量D122 は0.05〜0.3mm,好ましくは0.
08〜0.25mmとする。また、斜面状の端部3cb
と中央部3caの端面との境界部Pは、0.1mmまで
内側にずれてもよい(境界部P’)。なお、以上説明し
た実施例中に示した各部の寸法は、一つの例であって、
本発明はこれらの数値に限定されないことは勿論であ
る。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のシートフ
イルムパックによれば、シートフイルムユニットの端位
置を規制する間仕切り板の上端面の高さを両端部より中
央部が高くなるようにしたので、2枚目のシートフイル
ムユニットが間仕切り板の上端と引蓋との間に挟まれる
という事故の発生が回避される。また、間仕切り板の上
端面の両端部が両側のガイドレールの溝の下面と同じ高
さになっているから、引蓋の抜き差し操作に要する力を
軽減することができる。
【0062】また、引蓋の先端部を左右対称で、かつ左
右それぞれに1個ずつの頂点を有する形状としたので、
1枚目のシートフイルムユニットと2枚目のシートフイ
ルムユニットとの間に引蓋を挿入するのが容易になる。
【0063】また、パックホルダのバネ部材の押しつけ
力より、パック本体の背面内壁に設けた圧板バネの押し
つけ力の方を大きくしたので、撮影準備のために行う最
初の引蓋引出し操作の際に、パックホルダの露光開口が
形成された壁の内面にシートフイルムユニットが密着さ
れる。したがって、積層したシートフイルムユニットの
各位置が一定するから、引蓋を1枚目のシートフイルム
ユニットと2枚目のシートフイルムユニットとの間に挿
入する引蓋の戻し操作を安定して行うことができる。
【0064】また、カウンタ表示板を回動自在に支持す
る突起部の周囲に、突起部と同心円状で所定の厚みを有
するスペーサ部をカウンタ収納室の底壁と一体に形成し
たので、カウンタ表示板とカウンタ収納室の底面との摩
擦抵抗が軽減し、カウンタ表示板の歩進動作に要する負
荷が少なくなる。また、カウンタ表示板に刻印された数
字等に擦り傷が付かなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パック本体の先端部を示す概略断面図である。
【図2】シートフイルムパックとパックホルダの外観図
である。
【図3】シートフイルムパックを上方から観た平面図で
ある。
【図4】シートフイルムパックの側方断面図である。
【図5】シートフイルムパックの正面図である。
【図6】間仕切り板を示す平面図である。
【図7】引蓋の先端部の形状を示す断面図である。
【図8】引蓋の先端位置と1,2枚目のシートフイルム
ユニットとの関係を示す説明図である。
【図9】引蓋の先端形状のバリエーションを示す説明図
である。
【図10】シートフイルムユニットの斜視図である。
【図11】カウンタ収納室の構造を示す分解斜視図であ
る。
【図12】カウンタ収納室から遮蔽板を外した状態を示
す説明図である。
【図13】カウンタ収納室の断面図である。
【図14】パック本体の側方断面図である。
【図15】パック本体の上方から観た平面図である。
【図16】パック本体の裏側から観た平面図である。
【図17】引蓋の平面図である。
【図18】引蓋の側面図と断面図である。
【図19】初期状態におけるパックホルダとシートフイ
ルムパックを示す要部端面図である。
【図20】初期状態から引蓋を引き出した状態のパック
ホルダとシートフイルムパックを示す要部端面図であ
る。
【図21】撮影時のパックホルダとシートフイルムパッ
クを示す要部端面図である。
【図22】撮影後にスライド枠を引き出した状態のパッ
クホルダとシートフイルムパックを示す要部端面図であ
る。
【図23】間仕切り板の端部の形状が異なる別の例を示
す部分斜視図である。
【図24】図23に示した間仕切り板の端部をガイドレ
ールの端部側から観た説明図である。
【符号の説明】
1 フイルムパック 2 キャップ部材 3 パック本体 3c 間仕切り板 3ca 間仕切り板の中央部 3cb,3cc 間仕切り板の端部 3e フイルム収納室 3f 摺接面 4 シートフイルムユニット 5 引蓋 5b,5c 係止穴 6,7 ガイドレール 8 爪部材 10 パックホルダ 10a ホルダ本体 14 回収口 17 圧板バネ 20 カウンタ収納室 21 カウンタ表示板 22 押さえ板 24 遮蔽板 30 溝 34 弾性板 35,59 テレンプ部材 56 板バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 克正 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 永井 啓勝 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 原 芳夫 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシートフイルムユニットを積層
    して収納するパック本体と、このパック本体の前面側に
    形成され、最上層のシートフイルムユニットを露呈させ
    る開口と、パック本体の端部内側に形成され、シートフ
    イルムユニットの端位置を規制する間仕切り板と、パッ
    ク本体の両縁部に形成された一対のガイドレールを介し
    てスライド自在に組み込まれ、前記開口を開閉する引蓋
    とを備えたシートフイルムパックにおいて、 前記間仕切り板の両端側の上端面をガイドレールの内壁
    面とそれぞれ同一面とするとともに、間仕切り板の中央
    部の上端面を両端側の上端面より高くしたことを特徴と
    するシートフイルムパック。
  2. 【請求項2】 複数枚のシートフイルムユニットを積層
    して収納するパック本体と、このパック本体の前面壁に
    形成され最上層のシートフイルムユニットを露呈させる
    開口と、この開口を開閉する引蓋とを備えたシートフイ
    ルムパックにおいて、 前記引蓋の先端部を左右対称で、かつ左右それぞれに1
    個ずつの頂点を有する形状としたことを特徴とするシー
    トフイルムパック。
  3. 【請求項3】 複数枚のシートフイルムユニットを積層
    して収納するパック本体と、このパック本体の前面壁に
    形成され最上層のシートフイルムユニットを露呈させる
    開口と、パック本体の背面内壁に設けられ、パック本体
    内に積層されたシートフイルムユニットをパック本体の
    前面壁側に付勢する圧板バネとを備えたシートフイルム
    パックにおいて、 前記シートフイルムパックを使用するパックホルダの露
    光開口が形成された壁の内側に取り付けられ、最上層の
    シートフイルムユニットをホルダ本体の背面内壁側に付
    勢するバネ部材の押しつけ力より、前記圧板バネの押し
    つけ力の方が大きいことを特徴とするシートフイルムパ
    ック。
  4. 【請求項4】 複数枚のシートフイルムユニットを積層
    して収納するパック本体と、このパック本体に形成さ
    れ、パック本体外からの機械的な変位信号を受けて回動
    歩進されるカウンタ表示板を回動自在に収納するカウン
    タ収納室と、このカウンタ収納室の底壁の中央部に立設
    され、カウンタ表示板を回動自在に支持する円柱状の突
    起部とを備えたシートフイルムパックにおいて、 前記突起部の周囲に突起部と同心円状で所定の厚みを有
    するスペーサ部をカウンタ収納室の底壁と一体に形成し
    たことを特徴とするシートフイルムパック。
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