JPH08201984A - シートフイルムパック - Google Patents

シートフイルムパック

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Publication number
JPH08201984A
JPH08201984A JP1256395A JP1256395A JPH08201984A JP H08201984 A JPH08201984 A JP H08201984A JP 1256395 A JP1256395 A JP 1256395A JP 1256395 A JP1256395 A JP 1256395A JP H08201984 A JPH08201984 A JP H08201984A
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JP
Japan
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sheet film
pack
film unit
lid
holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP1256395A
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English (en)
Inventor
Taro Okutsu
太郎 奥津
Yasuhiko Kitamura
靖彦 北村
Yoshio Hara
芳夫 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP1256395A priority Critical patent/JPH08201984A/ja
Publication of JPH08201984A publication Critical patent/JPH08201984A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートフイルムユニットの長手方向のずれを
規制して画枠ずれを防止する。 【構成】 一対の突起18を引蓋5の表面5fに形成し
た。シートフイルムパック1をパックホルダ25に装填
して撮影準備のために引蓋5を引くと、パック本体の開
口が開放され、最上層のシートフイルムユニット4aが
パック本体の開口を通過してホルダ本体25aの受け面
34に受け止められる。引蓋5をパック本体の開口を閉
じる方向に戻して最上層のシートフイルムユニット4a
と次のシートフイルムユニット4bとの間に挿入する。
これにより、シートフイルムユニット4aは、ホルダ本
体25aの受け面34と引蓋5の表面5fとの間に挟持
され、厚み方向の位置決めがなされるとともに、突起1
8により、最上層のシートフイルムユニット4aの縁端
が押圧され、長手方向の位置決めが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートフイルムを複数
枚積層して収納し、これらのシートフイルムに順次に撮
影を行ってゆくシートフイルムパックの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】シートフイルムパックは、パックホルダ
に装填して使用され、引蓋の押し引き操作を行うことに
より大型カメラで連続撮影を可能にするものである。シ
ートフイルムパックのパック本体には、4×5インチの
シートフイルムを1枚ずつシースに収納したシートフイ
ルムユニットが複数枚積層して収納されている。シース
は、ベース面側を支持する底部と、シートフイルムの2
長辺と1短辺の各縁を差し込む溝付きの縁部とからな
る。また、パック本体の背面内壁には、積層したシート
フイルムユニットをパック本体の前面壁側に付勢する圧
板バネが設けられている。
【0003】フイルムパックをパックホルダに装填して
パックホルダの蓋を閉じた後、引蓋を所定位置まで引く
と、最上層のシートフイルムユニットがパック本体の開
口からホルダ本体の前面内壁に設けられた受け面に受け
止められる。この前面内壁の中央部には、シートフイル
ムユニットより小さいサイズの露光開口が形成され、受
け面に受け止められたシートフイルムユニットは露光開
口に対面される。また、この前面内壁には、露光済みの
シートフイルムユニットをホルダ本体の背面内壁側へ付
勢する複数の板バネが取り付けられている。
【0004】引蓋を元の位置に戻すと、引蓋は最上層の
シートフイルムユニットと次のシートフイルムユニット
との間に挿入され、最上層のシートフイルムユニット
は、ホルダ本体の受け面と引蓋との間に挟持されるよう
にして露光位置に位置決めされる。この後、カメラのシ
ャッタを開閉させて撮影を行ってから引蓋を引くと、ホ
ルダ本体の内側に設けられた中枠がパック本体を保持し
た状態でスライドして引き出される。このとき、露光済
みのシートフイルムユニットは、ホルダ本体の内壁に形
成された突条部に係止して露光位置に停止したままであ
るから、前記板バネによってホルダ本体の背面内壁側に
向かって押しつけられる。
【0005】続いて引蓋を元の位置に押し戻すと、中枠
とともにパック本体がホルダ本体の元の位置に戻る。こ
のとき、パック本体に形成された間仕切り板の下端とパ
ック本体の背面内壁面との開口から露光済みのシートフ
イルムユニットが積層したシートフイルムユニットの最
下層に収納される。以上の操作を繰り返すことにより、
パック本体に収納されている全部のシートフイルムユニ
ットを連続的に撮影することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、露光
位置に移動した最上層のシートフイルムユニットは、ホ
ルダ本体の受け面と引蓋との間に挟まれるため、厚み方
向の位置は一定している。しかしながら、シートフイル
ムユニットの周端とホルダ本体の内壁側面とには隙間が
あるため、ホルダ本体の露光開口に対するシートフイル
ムユニットの位置が一定せず、シートフイルムに対する
露光領域,すなわち画枠がずれるという問題があった。
特に、上述したように、シートフイルムユニットは2長
辺と1短辺の各縁がシースの溝付き縁部により保持され
ているので、シートフイルムユニットの短辺方向のずれ
はシースの縁部により殆ど影響がないが、シートフイル
ムユニットの長辺方向のずれは、露光開口の縁がそのま
ま画枠の片側の縁となるから、画枠のずれに大きな影響
がある。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、シートフイルムユニットの長手方向のずれを規制し
て画枠ずれを防止したシートフイルムパックを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシートフイルムパックは、ホルダ本体の前
面壁に形成され、シートフイルムユニットより小さいサ
イズの露光開口と、前記前面壁の内側に設けられ、シー
トフイルムユニットの縁部を受け止めてシートフイルム
ユニットを露光開口に対面させる受け面とを備えたパッ
クホルダに装填して使用されるとともに、シートフイル
ムユニットを複数枚積層して収納するパック本体と、こ
のパック本体の前面壁に形成され、最上層のシートフイ
ルムユニットを通過させる開口と、パック本体にスライ
ド自在に設けられ、前記開口を開閉する引蓋とを備えた
シートフイルムパックにおいて、前記引蓋の開き方向へ
の移動により開放されたパック本体の開口を通過してパ
ックホルダの受け面に受け止められたシートフイルムユ
ニットの縁端を引蓋の閉じ方向への移動により押圧し、
シートフイルムユニットの長手方向の位置を規制する突
起を引蓋の表面に形成したものである。
【0009】
【作用】撮影準備のために引蓋を引くと、パック本体の
開口が開放され、最上層のシートフイルムユニットがパ
ック本体の開口を通過してパックホルダの受け面に当接
される露光位置に移動される。そして、引蓋を戻すこと
により、最上層のシートフイルムユニットと次のシート
フイルムユニットとの間に引蓋が挿入される。これによ
り、露光位置にある最上層のシートフイルムユニット
は、ホルダ本体の受け面と引蓋の表面との間に挟持さ
れ、厚み方向の位置決めがなされるとともに、引蓋の表
面に形成した突起により、最上層のシートフイルムユニ
ットの縁端が押圧され、長手方向の位置決めが行われ
る。したがって、ずれのない一定した画枠で撮影が行わ
れる。
【0010】また、前記突起は、引蓋の表面からの高さ
をシートフイルムユニットの厚みの1/2以上としたの
で、シートフイルムユニットの縁端が突起に乗り上げる
というトラブルが防止され、確実にシートフイルムユニ
ットの長手方向の位置決めが行われる。
【0011】また、前記突起は、引蓋の表面からの高さ
を0.9〜1.1mmとしたので、突起がパックホルダ
側の遮光テレンプを通過する際に遮光テレンプとの摩擦
抵抗が大きくなり過ぎて動作性が低下することなく、シ
ートフイルムユニットの長手方向の位置決めが確実に行
われる。
【0012】
【実施例】図2において、本発明を適用したシートフイ
ルムパック1は、先端部に着脱自在なキャップ部材2を
有する箱型のパック本体3と、その中に積層して収納さ
れた複数枚のシートフイルムユニット4と、パック本体
3の前面側に形成された開口3aを開閉する把手5a付
きの引蓋5とを備えている。引蓋5はシートフイルムユ
ニット4よりもサイズが大きく、把手5aを持って押し
引きすることにより、パック本体3の両縁部に形成した
一対のガイドレール6,7の溝6a,7aに沿ってスラ
イドさせることができる。
【0013】キャップ部材2の内部には、上方に付勢さ
れた爪部材8(図6参照)が設けられており、これに形
成された一対の爪8aが引蓋5の先端側に形成された係
止穴5b,5cと係合して引蓋5をキャップ部材2に係
止する。引蓋5の下面には、把手5a側に段差部5dが
形成され、これがパック本体3の端部と係合して引蓋5
のキャップ部材2側への移動を阻止するから、引蓋5の
先端部が爪部材8によってキャップ部材2に連結されて
いる状態においてはキャップ部材2がパック本体3から
外れることがない。
【0014】シートフイルムユニット4は、図3に示す
ように、4×5インチサイズのシートフイルム15と、
これを乳剤面15aを露呈するように収納するプラスチ
ック製のシース16とから構成されている。このシース
16は、シートフイルム15のベース面側を支持する底
部16aと、シートフイルム15の間仕切り板3b(図
6参照)側の1辺を除く3辺の縁を差し込む溝付きの縁
部16bとからなる。
【0015】図1及び図4において、引蓋5の表面5f
には、シートフイルムユニット4の縁端,すなわちシー
ス16の縁端を押圧して露光位置にあるシートフイルム
ユニット4の長手方向の位置決めを行う一対の突起1
8,19が形成されている。この突起18,19の幅D
1 は2.0mm,これらの中心同志の間隔D2 は90m
m,段差部5dからシース16の縁端を押圧する端面1
8a,19aまでの距離D3 は55.5mmである。ま
た、突起5eは、撮影準備のために引き出した引蓋5を
戻す際に、パックホルダ25の所定部材を押圧して撮影
準備が完了した信号を表示する。
【0016】図5において、突起18,19は、パック
ホルダ側の遮光テレンプ36(図7参照)を通過する際
の摩擦抵抗を減少させるために、端面18a,19aと
上面18b,19bとのエッジ部18c,19cには
0.2mmの面取りを施し、また、把手5a側は斜面1
8d,19dとしている。なお、例えば上面18b,1
9bの長さD4 は1.0mm,斜面18d,19dの引
蓋長手方向の長さD5 は2.0mmである。
【0017】突起18,19の高さhがシース16の厚
みD6 の1/2未満の場合には、シース16が突起1
8,19に乗り上げるため、突起18,19によるシー
トフイルムユニット4の位置決めが不良になる。したが
って、突起18,19の高さhは、シース16の厚みD
6 ,例えば1.4mmの1/2以上,すなわち0.7m
m(=D7 )以上を確保する必要がある。また、高さh
を1.2mm以上にした場合には、突起18,19がパ
ックホルダ側の遮光テレンプ36を通過する際の摩擦抵
抗が増し、動作性が悪化する。そこで、突起18,19
の高さhを変化させて「位置決め性」と「動作性」につ
いて実験を行い、評価した結果を下記の表1に示す。な
お、この表1中の符号×,▲,●,○,◎は、この順序
で評価が高くなることを示している。この表1から、位
置決め性及び動作性の両方がバランスよく満足される
0.9〜1.1mmが好ましい範囲であることが分か
る。なお、エッジ部18c,19cは0.2mmの面取
りが施されているため、実際にシース16の端を押圧す
る端面18a,19aの高さは、0.7〜0.9mmと
なる。
【0018】
【表1】
【0019】突起18,19は引蓋5と一体成形され
る。引蓋5を形成するために使用する材料の好ましい物
性は、下記の表2に示すとおりである。なお、本実施例
では、良流動良離型グレードのポリカーボネート樹脂を
選定した。
【0020】
【表2】
【0021】また、引蓋5の裏面には、図1及び図4に
示すように、一対の突条のリブ5g,5hが引蓋5の長
手方向に形成されている。このリブ5g,5hは、引蓋
5を溝6a,7aに沿ってスライドさせたときに、次の
シートフイルムユニット4のシース16の縁部16bに
摺接される。このリブ5g,5hにより、引蓋5の裏面
とシートフイルム15の乳剤面15aとの隙間が広がる
ため、乳剤面15aに擦り傷が付くことが防止される。
【0022】また、引蓋5に形成された穴5iは、全撮
影操作終了時にカウンタ機構に連動したロック部材(図
示省略)が上昇してこれと係合し、引蓋5をパック本体
3にロックするものである。また、この穴5i近くに形
成された矩形状の穴5jは、引蓋5を開口3aの遮蔽位
置に戻したとき、パックホルダ25の蓋31の上端にス
ライド自在に設けられたノブ51のスライド防止爪51
a(図2参照)が入り込み、ノブ51をスライド可能に
するものである。そして、ノブ51をスライドさせるこ
とにより、パックホルダ25に設けられたロック機構が
解除されて蓋31が回動可能になる。また、図4に示す
突起5kは、撮影準備が完了した後にパックホルダ25
の所定部材と係合し、引蓋5とパック本体3とパックホ
ルダ25のスライド枠32(図2参照)とが一体になっ
てホルダ本体25aから引き出されるようにするもので
ある。
【0023】図6において、パック本体3には例えば1
0枚のシートフイルムユニット4が積層して収納されて
おり、これらはパック本体3の背面内壁に一端を係止し
た圧板バネ20によって前面側に押圧されている。これ
によりシートフイルムユニット4は引蓋5の裏面に圧着
される。また、シートフイルムユニット4が収納された
フイルム収納室3cと、パック本体3の端に設けられた
カウンタ室21との間には、引蓋5がスライドされるパ
ック本体3の摺接面と引蓋5との間隙から外光が入り込
むことを阻止する遮光テレンプ28が設けられている。
【0024】カウンタ室21の内部には、カウンタ表示
用の円板22が収納されている。円板22の片面には、
撮影枚数を示す数字,例えば「1」,「2」,・・・,
「10」と、エンドマークである「E」とが刻印されて
おり、これをパック本体3及びこれを収納するパックホ
ルダ25のホルダ本体25aに設けられた開口を通して
観察するようになっている。この円板22は、シートフ
イルムユニット4が1枚撮影される毎に、パックホルダ
25側の機構によって駆動される。
【0025】上記シートフイルムパック1を装填して使
用するパックホルダ25は、図2に示すように、ホルダ
本体25aと、これに回動自在に取り付けられた蓋31
と、ホルダ本体25a内にスライド自在に取り付けられ
たスライド枠32とからなる。蓋31には、シートフイ
ルムユニット4よりも小サイズの露光開口33が設けら
れ、この開口縁の下部は、開口3aを通過したシートフ
イルムユニット4の縁部を受け止めてシートフイルムユ
ニット4を露光位置に位置決めする受け面34となって
いる。
【0026】受け面34には、この長手方向に溝34a
が形成されており、この溝34aには4個の板バネ35
が一端を固着されて設けられている。この板バネ35
は、シートフイルムパック1をパックホルダ25内に装
填して蓋31を閉じた際にパック本体3を図中下側に押
圧する。さらに、これらの板バネ35はパック本体3か
ら排出されたシートフイルムユニット4を上から押さえ
つける作用も行う。また、蓋31の内壁面で露光開口3
3の短辺側近傍には、蓋31の内壁面と引蓋5の表面5
fとの隙間から外光が入り込むことを阻止するテレンプ
部材36が固着されている。
【0027】蓋31のヒンジ近傍には、シートフイルム
パック1の装填時にキャップ部材2の溝部2aに係合し
てキャップ部材2をパックホルダ25内に係止する突条
部37と、爪部材8の一対の突起8bを押し下げて一対
の爪8aを引蓋5の係合穴5b,5cから離脱させる突
起部38とが形成されている(図7参照)。
【0028】スライド枠32の端に設けられた箱部3
9,40内には、ホルダ本体25aとの間でスライド枠
32のスライド移動を制御するとともに、前記カウンタ
表示板22を歩進する機構等が内蔵されている。なお、
箱部39,40の上壁に形成された開口から突出された
爪部41,42は、開口3aの全開時に係止穴5b,5
cに係合され、引蓋5の引抜き範囲の規制等を行う。
【0029】スライド枠32の端面中央には、引蓋5の
裏面に形成された溝に係合して引蓋5をロックする引蓋
ロックダイヤル43が設けられている。また、この引蓋
ロックダイヤル43の近傍には、円弧状突起44が設け
られている。この背面には、パックホルダ25をカメラ
に装着した際に撮影者側から見える窓が設けられてお
り、ここに撮影準備の完了時に例えば黄色の突起が表示
される。
【0030】パックホルダ25の前面には、図7に示す
ように、パックホルダ25を大判カメラ45の露光枠4
5aに位置決めする凸条47,48が形成されている。
また、符号49は、スライド枠32がスライドされる摺
接面とホルダ本体25aの内壁面との隙間から外光が入
り込むことを阻止する遮光テレンプである。なお、遮光
テレンプ36近傍に設けられた受け面34のエッジ部3
4bは、突起18,19の通過路に対応する部分が突起
18,19の通過を邪魔しないように切り欠いてある。
【0031】上記構成による作用について説明する。シ
ートフイルムパック1をパックホルダ25に装填して蓋
31を閉じると、図7に示すように、突条部37が溝部
2aに係合してキャップ部材2がホルダ本体25aと蓋
31との間に保持される。そして、突起38によって突
起8bが押し下げられて爪部材8が下方に移動され、爪
部材8の爪8aが引蓋5の係止穴5b,5cから外れる
から引蓋5のロックは解除される。
【0032】パックホルダ25を大判カメラ45の露光
枠45aに装着してから、引蓋5を引き出して図8に示
した位置まで完全に移動させると、パック本体3の開口
3aが完全に開放され、1枚目のシートフイルムユニッ
ト4aは圧板バネ20によって押し上げられる。そし
て、シートフイルムユニット4aは開口3aを通り抜け
てパックホルダ25の受け面34に押し付けられる。こ
のとき、箱部41に内臓したラッチ機構によってパック
本体3はホルダ本体25aに係止されており、パック本
体3の引き出し操作は行うことができないようになって
いる。
【0033】そして、引蓋5を元の位置に押し戻すと、
図9に示すように、引蓋5は1枚目のシートフイルムユ
ニット4aと2枚目のシートフイルムユニット4bとの
間に挿入される。これにより、露光位置にあるシートフ
イルムユニット4aのシース16の縁端が突起18,1
9に押圧され、シートフイルムユニット4aの長手方向
の位置決めが行われる。また、これと同時に、シートフ
イルムユニット4aは受け面34と引蓋5の表面5fと
の間に挟まれ、厚み方向の位置決めも行われる。これに
より、シートフイルムユニット4aと露光開口33との
位置関係が一定となり、画枠が一定になる。なお、シー
トフイルムユニット4aの長手方向と直交する方向は、
両側がシース16の縁部16bにより規制されているの
で、この方向にシートフイルムユニット4aが移動して
も画枠の位置には殆ど影響しない。
【0034】このように引蓋5がシートフイルムユニッ
ト4a,4bの間に挿入されると、箱部41に内臓した
ラッチ機構により、引蓋5がパック本体3に係止される
とともに、ホルダ本体25aとスライド枠32との係合
が解除される。また、円弧状突起44の窓に撮影準備完
了を示す表示が出される。この状態で大判カメラ45の
シャッタを開閉することによって、1枚目のシートフイ
ルムユニット4aが露光される。
【0035】こうして1回目の撮影操作を終えた後に、
把手5aを把持して引くと、図10に示すように、キャ
ップ部材2だけをパックホルダ25の奥に残してスライ
ド枠32とパック本体3とがパックホルダ25から一体
的に引き出される。このとき、撮影済みの1枚目のシー
トフイルムユニット4aは、受け面34のエッジ部34
bに当接してそのままの位置に係止されるため、シート
フイルムユニット4aは、間仕切り板3bの上部と受け
面34との隙間を通ってパック本体3から抜け出してゆ
く。
【0036】パック本体3から抜け出たシートフイルム
ユニット4aは、バネ35によってホルダ本体25aの
底に押し込まれる。この位置で箱部39に内蔵された制
御機構が作用してそれ以上はスライド枠32の引き出し
ができなくなる。なお、このとき、引蓋5がパック本体
3の開口3aを遮蔽しているから、パック本体3内のシ
ートフイルムユニット4に外光が及ぶことはない。
【0037】次に、パック本体3をスライド枠32とと
もにホルダ本体25a内に押し戻してゆくと、シートフ
イルムユニット4aの左端部がキャップ部材2の屈曲板
55で規制されているため、シートフイルムユニット4
aは間仕切り板3bの下端と背面内壁3dとの隙間であ
る回収口56を通ってパック本体3内に入り込み、圧板
バネ20の上面に乗り上げて未露光のシートフイルムユ
ニット4の最下層に挿入される。
【0038】このようにして完全にパック本体3をホル
ダ本体25a内に挿入すると、箱部39に内蔵されたカ
ウンタ送り爪がカウンタ表示板22を1目盛り分だけ歩
進させ、カウンタ表示窓に表示された撮影枚数を示す数
字が「7」から「8」に変更される。そして、2枚目の
シートフイルムユニット4bが引蓋5の真下に位置して
いる以外は図7に示した状態と同様の状態になる。以
下、同様の操作を繰り返すことによって次々と撮影を行
うことができる。
【0039】上述した手順の繰り返しにより10枚目の
シートフイルムユニット4に撮影を行った後、パック本
体3の引き出し及び押し込み操作を行うと、パック本体
3内には撮影済みのシートフイルムユニット4が撮影順
に上から積層され、開口3aは引蓋5で覆われた状態と
なっている。こうして1個のシートフイルムパック1に
ついて全撮影操作を終えると、カウンタ機構に連動した
ロック部材が引蓋5の係止穴5iに係合して引蓋5がス
ライドしないように引蓋5をパック本体3にロックす
る。また、同時に蓋31のロック解除機構が作動して蓋
31のロックが解除されるから、ノブ51を操作して蓋
31を開ける。
【0040】蓋31の回動とともに突起部38による突
起8bの押圧が解除されるから、爪部材8が上昇し、爪
8aが係止穴5b,5cに係合してキャップ部材2と引
蓋5とが連結される。また、引蓋5の段差部5dがパッ
ク本体3の端部に当接しているから、キャップ部材2が
パック本体3に係止される。そして、突条部37による
キャップ部材2の押さえが解除されるから使用済のシー
トフイルムパック1を取り出すことができる。
【0041】以上説明した実施例では、引蓋の表面に形
成した突起の側方から見た形状を各辺が直線からなる台
形状にしたが、例えば把手側の斜面は曲線等でもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のシートフ
イルムパックによれば、パック本体の前面壁に形成され
た開口を通過してパックホルダの露光位置に移動したシ
ートフイルムユニットの縁端を引蓋の戻し操作に伴って
押圧する突起を引蓋の表面に形成したので、シートフイ
ルムユニットの長手方向の位置決めを行うことができ、
シートフイルムユニットの画枠ずれを防止できる。ま
た、前記突起は、引蓋の表面からの高さをシートフイル
ムユニットの厚みの1/2以上としたので、シートフイ
ルムユニットの縁端が突起に乗り上げるというトラブル
を防止でき、確実にシートフイルムユニットの長手方向
の位置決めを行うことができる。また、前記突起は、引
蓋の表面からの高さを0.9〜1.1mmとしたので、
突起がパックホルダ側の遮光テレンプを通過する際に摩
擦抵抗が大きくなり過ぎて動作性が低下することなく、
シートフイルムユニットの長手方向の位置決めを確実に
行うことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引蓋の表面を示す平面図である。
【図2】シートフイルムパックとパックホルダの外観図
である。
【図3】シートフイルムユニットの斜視図である。
【図4】引蓋の側面図である。
【図5】突起とシートフイルムユニットの縁端との関係
を示す拡大側面図である。
【図6】シートフイルムパックの構造を示す断面図であ
る。
【図7】カメラに取り付けた初期状態におけるパックホ
ルダとシートフイルムパックを示す断面図である。
【図8】図8に示した状態から引蓋を引き出したパック
ホルダとシートフイルムパックを示す断面図である。
【図9】撮影時のパックホルダとシートフイルムパック
を示す断面図である。
【図10】撮影後にスライド枠を引き出した状態のパッ
クホルダとシートフイルムパックを示す断面図である。
【符号の説明】
1 シートフイルムパック 3 パック本体 4 シートフイルムユニット 5 引蓋 15 シートフイルム 15a 乳剤面 16 シース 16b 縁部 18,19 突起 34 受け面 36 遮光テレンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダ本体の前面壁に形成され、シート
    フイルムユニットより小さいサイズの露光開口と、前記
    前面壁の内側に設けられ、シートフイルムユニットの縁
    部を受け止めてシートフイルムユニットを露光開口に対
    面させる受け面とを備えたパックホルダに装填して使用
    されるとともに、シートフイルムユニットを複数枚積層
    して収納するパック本体と、このパック本体の前面壁に
    形成され、最上層のシートフイルムユニットを通過させ
    る開口と、パック本体にスライド自在に設けられ、前記
    開口を開閉する引蓋とを備えたシートフイルムパックに
    おいて、 前記引蓋の開き方向への移動により開放されたパック本
    体の開口を通過してパックホルダの受け面に受け止めら
    れたシートフイルムユニットの縁端を引蓋の閉じ方向へ
    の移動により押圧し、シートフイルムユニットの長手方
    向の位置を規制する突起を引蓋の表面に形成したことを
    特徴とするシートフイルムパック。
  2. 【請求項2】 前記突起は、引蓋の表面からの高さをシ
    ートフイルムユニットの厚みの1/2以上としたことを
    特徴とする請求項1記載のシートフイルムパック。
  3. 【請求項3】 前記突起は、引蓋の表面からの高さを
    0.9〜1.1mmとしたことを特徴とする請求項1記
    載のシートフイルムパック。
JP1256395A 1995-01-30 1995-01-30 シートフイルムパック Pending JPH08201984A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6862791B2 (en) 2000-07-31 2005-03-08 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of manufacturing film case

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