JP2003107636A - シートフイルムパック - Google Patents

シートフイルムパック

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JP2003107636A
JP2003107636A JP2002279593A JP2002279593A JP2003107636A JP 2003107636 A JP2003107636 A JP 2003107636A JP 2002279593 A JP2002279593 A JP 2002279593A JP 2002279593 A JP2002279593 A JP 2002279593A JP 2003107636 A JP2003107636 A JP 2003107636A
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JP
Japan
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pack
lid
sheet film
sliding
holder
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Application number
JP2002279593A
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English (en)
Inventor
Taro Okutsu
太郎 奥津
Yasuhiko Kitamura
靖彦 北村
Hitoshi Komiyama
均 小宮山
Katsumasa Okada
克正 岡田
Hirokatsu Nagai
啓勝 永井
Yoshio Hara
芳夫 原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートフイルムパックにおいて、引蓋とパッ
ク本体の摺接面との隙間をより確実に遮光する。 【解決手段】 パック本体の前面壁に形成された開口を
閉じる位置にある引蓋5の内面がテレンプ部材と接触さ
れる部位近傍に段付き部5gを設け、引蓋5の把手5a
側の厚みD10と先端側の厚みD11とで段差を付けてあ
る。この厚みD10,D11は、例えば1.2mm,1.0
mmで段差は0.2mmである。このように、引蓋5の
把手5a側の厚みD10を先端側の厚みD11より大きくす
ることにより、引蓋5のスムーズな抜き差しと遮光性と
の両方が満足される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シートフイルムパ
ックの改良に関し、更に詳しくは引蓋とパック本体の摺
接面との隙間をより確実に遮光できるシートフイルムパ
ックに関するものである。 【0002】 【従来の技術】シートフイルムパックは、パックホルダ
に装填して使用され、引蓋の抜き差し操作を行うことに
より大型カメラで連続撮影を可能にするものである。シ
ートフイルムパックのパック本体には、4×5インチの
シートフイルムを1枚ずつシースに収納したシートフイ
ルムユニットが複数枚積層して収納されている。 【0003】例えば特許文献1で本出願人が提案したシ
ートフイルムパックでは、パック本体の端部内側にシー
トフイルムユニットの端位置を規制する間仕切り板が形
成されている。この間仕切り板の下端面とパック本体の
背面内壁面との間には、露光済みのシートフイルムユニ
ットを積層したシートフイルムユニットの最下層に収納
するスリット状の開口が形成されている。そして、この
開口を遮光するキャップ部材がパック本体の先端部に着
脱自在に取り付けられている。 【0004】キャップ部材の内部には、爪部材が設けら
れ、これが引蓋の係合穴に係合して引蓋とキャップ部材
とが連結されている。フイルムパックをパックホルダに
装填してパックホルダの蓋を閉じると、この閉じ操作に
伴って蓋の内壁に形成された突起部が爪部材の突起を押
し下げて爪部材を移動させるから、引蓋とキャップ部材
との連結が解除されるようになっている。 【0005】フイルムパックをパックホルダに装填して
パックホルダの蓋を閉じた後、引蓋を所定位置まで引く
と、最上層のシートフイルムユニットがパック本体の開
口からホルダ本体の露光位置に移動する。この露光位置
を規定し、露光開口が形成されたホルダ本体の前面壁の
内側には、撮影済みのシートフイルムユニットをホルダ
本体の背面内壁に向かって付勢する複数の板バネが取り
付けられている。 【0006】引蓋を元の位置に戻すと、引蓋は最上層の
シートフイルムユニットと次のシートフイルムユニット
との間に挿入される。この後、カメラのシャッタを開閉
させて撮影を行ってから引蓋を引くと、ホルダ本体の内
側に設けられた中枠がパック本体を保持した状態でスラ
イドして引き出される。このとき、撮影済みのシートフ
イルムユニットは、ホルダ本体の内壁に形成された突条
部に係止して露光位置に停止したままであるから、前記
板バネによってホルダ本体の背面内壁側に向かって押し
つけられる。 【0007】続いて引蓋を元の位置に押し戻すと、中枠
とともにパック本体がホルダ本体の元の位置に戻る。こ
のとき、間仕切り板の下端面とパック本体の背面内壁面
との開口から露光済みのシートフイルムユニットが積層
したシートフイルムユニットの最下層に収納される。以
上の操作を繰り返すことにより、パック本体に収納され
ている全部のシートフイルムユニットを連続的に撮影す
ることができる。 【0008】また、パック本体にはシートフイルムユニ
ットを収納しているフイルム収納室の他にカウンタ収納
室が設けられ、この中に引蓋側開口部を介してカウンタ
表示板が収納されている。このカウンタ表示板は、上記
操作を1回行う度にホルダ本体側の機械的な変位信号を
受けて回動歩進される。このため、カウンタ収納室に
は、この変位信号を受け入れる信号受入開口部が形成さ
れている。 【0009】また、引蓋側開口部側には、カウンタ表示
板の周縁に形成された逆転防止爪に係合して上下動され
るバネ部を有する押さえ板が設けられている。この押さ
え板は、最後のシートフイルムユニットの撮影終了後、
カウンタ表示板の歩進動作に伴って上昇され、その上端
が引蓋の係合穴に係合して引蓋をロックする。 【0010】 【特許文献1】特開平5−341379号公報 【0011】 【発明が解決しようとする課題】上記引蓋がスライドさ
れるパック本体の摺接面には、遮光用のテレンプ部材が
配置されてはいるが、上記押さえ板のバネ部の端を直接
に引蓋内面に接触させた場合、押さえ板のバネ力により
引蓋が押し上げられる結果となるため、引蓋とパック本
体の摺接面との隙間の遮光が十分とは言い難かった。 【0012】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、引蓋とパック本体の摺接面との隙間をより確実に遮
光できるシートフイルムパックを提供することを目的と
する。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシートフイルムパックは、複数枚のシート
フイルムユニットを積層して収納するパック本体と、こ
のパック本体の前面壁に形成され最上層のシートフイル
ムユニットを露呈させる開口と、パック本体にスライド
自在に組み込まれ、前記開口を開閉する引蓋と、引蓋が
スライドされるパック本体の摺接面に設けられ、引蓋と
の隙間から外光がパック本体内に入り込むことを阻止す
るテレンプ部材とを備えたシートフイルムパックにおい
て、前記開口を閉じる位置にある引蓋の内面がテレンプ
部材と接触される部位近傍に、引蓋の開口側の厚みが薄
くなるように、段差を設けたものである。 【0014】 【発明の実施の形態】図2において、本発明を適用した
シートフイルムパック1は、先端部に着脱自在なキャッ
プ部材2を有する箱型のパック本体3と、その中に積層
して収納された複数枚のシートフイルムユニット4と、
パック本体3の前面に形成された開口3aを開閉する把
手5a付きの引蓋5とを備えている。 【0015】引蓋5はシートフイルムユニット4よりも
サイズが大きく、把手5aを持って押し引きすることに
より、パック本体3の両縁部に形成した一対のガイドレ
ール6,7の溝6a,7aに沿ってスライドさせること
ができる。なお、図3,図4及び図5に示すように、引
蓋5を完全に差し込んだ状態のシートフイルムパック1
の外観の長さD1 ,幅D2 ,高さD3 は、それぞれ例え
ば209mm,116.6mm,19.9mmであり、
またパック本体3の幅D4 ,キャップ部材2の高さD5
は、それぞれ例えば106.9mm,22.6mmであ
る。 【0016】キャップ部材2は、図6に示すように、内
部に爪部材8を備えている。この爪部材8には爪8a,
8bが形成され、これらが引蓋5の先端側に形成された
係止穴5b,5cと係合して引蓋5をキャップ部材2に
係止する。爪部材8は、その下部に二股状のバネ部8
c,8dを有しており、これによって常時引蓋5側に付
勢されている。 【0017】また、爪部材8には、前記爪8a,8bと
直角方向に突起8e,8fが形成されており、これらが
キャップ部材2の開口2a,2bから突出されている。
この開口2a,2bは、爪部材8の移動方向に幅広くな
っている。突起8e,8fの開口2a,2bからの突出
量は、開口2a,2bの左右に設けられた突条9の高さ
と同一になっており、不用意に突起8e,8fが押圧さ
れないようになっている。 【0018】突起8e,8fは、フイルムパック1をパ
ックホルダ10に装填したときに、後述するパックホル
ダ10側の突起部によって押し下げられ、爪8a,8b
は係合していた係止穴5b,5cから外れる。また、キ
ャップ部材2の上部には、溝部2cが形成されており、
フイルムパック1をパックホルダ10に装填したとき
に、これにパックホルダ10側の突条部が係合してキャ
ップ部材2をパックホルダ10内に係止する。 【0019】爪部材8は、シース受け部13によってキ
ャップ部材2の内部に上下動自在に封入されている。こ
のシース受け部13は、蓋部13aと、露光済みのシー
トフイルムユニット4の端部を受ける受け部13bとか
らなる。このシース受け部13の上方は引蓋5の先端が
キャップ部材2内に入り込めるように、またその下方及
び左右はパック本体3の先端部3b及びガイドレール
6,7の先端部6b,7bがキャップ部材2内に入り込
めるように、それぞれ隙間が設けられている。 【0020】また、先端部3bの内側には、シートフイ
ルムユニット4の端位置を規制する間仕切り板3cが、
パック本体3の背面内壁3eとの間に隙間をとって設け
られている。この隙間は、露光済みのシートフイルムユ
ニット4を受け入れる回収口14である。 【0021】ガイドレール6,7の先端部6b,7bと
キャップ部材2との関係を示す図1において、先端部6
b,7bは間仕切り板3cの外壁より先端部3b側に延
長されており、キャップ部材2が先端部3bに装着され
た際にはキャップ部材2の内側に挿入され、ガイドレー
ル6,7の先端部6b,7bとキャップ部材2との隙間
からの外光洩れが防止される。この先端部6b,7bの
延長長さD6 は、下記の表1に示す遮光性と動作性に関
する実験結果に基づいて決定し、例えば3〜7mm,更
に好ましくは4〜6mmとする。 【0022】 【表1】【0023】引蓋5の内面には、把手5a側に段付き部
5d(図4参照)が形成され、これがパック本体3の端
部と係合して引蓋5のキャップ部材2側への移動を阻止
するから、引蓋5の先端部が爪部材8によってキャップ
部材2に連結されている状態においてはキャップ部材2
がパック本体3から外れることがない。 【0024】シートフイルムユニット4は、図7に示す
ように、4×5インチサイズのシートフイルム15と、
これを収納するプラスチック製のシース16とから構成
されている。このシース16は、シートフイルム15の
ベース面側を支持する底部16aと、シートフイルム1
5の間仕切り板3c側の1辺を除く3辺を取り囲むよう
にして形成された溝部16bとからなる。 【0025】図4に示すように、パック本体3のフイル
ム収納室3dには例えば10枚のシートフイルムユニッ
ト4が積層して収納されており、パック本体3の背面内
壁に一端を固定した圧板バネ17によって前面側に押圧
されている。これにより最上層のシートフイルムユニッ
ト4は引蓋5の内面に圧着される。 【0026】図8及び図9において、パック本体3の端
部には、ボックス状のカウンタ収納室20が形成されて
おり、この中に円形のカウンタ表示板21が回動自在に
落とし込まれている。そして、この上からバネ部22a
を備えた押さえ板22がカウンタ収納室20のガイド溝
20aに案内されて設けられ、更にその上からカウンタ
収納室20の引蓋側開口部20bを遮光する遮蔽板24
が被せられている。この遮蔽板24は、この3隅に形成
された突起24a,24b,24cが、カウンタ収納室
20の対応する位置に形成された穴20c,20d,2
0eに嵌合することにより、引蓋側開口部20bに固定
される。 【0027】カウンタ収納室20の引蓋側開口部20b
が遮蔽板24によって遮蔽されることにより、パックホ
ルダ10のカウンタ送り爪を受け入れるカウンタ収納室
20の背面内壁に形成された送り爪受入開口部20fか
ら外光が射し込んでも、この外光がパック本体3内のシ
ートフイルム15まで達するのが阻止される。また、押
さえ板22のバネ部端22bは、遮蔽板24の内壁面に
規制されているから、押さえ板22のバネ力により引蓋
5が押し上げられることがなく、パック本体3の摺接面
3fと引蓋5との隙間が大きくなることも防止される。 【0028】なお、遮蔽板24の一部に押さえ板22の
上端22cが遊挿される開口部24dが形成されている
が、開口部24dの縁と上端22cとの隙間から洩れる
光量は極めて僅かであり、引蓋5がスライドされるパッ
ク本体3の摺接面3fに設けられた後述するテレンプ部
材によって遮光されるから問題とならない。また、遮蔽
板24を引蓋側開口部20bに固定するための突起24
a〜24c及び穴20c〜20eを送り爪受入開口部2
0fのスペースの関係で3個としたが、勿論4個として
もよい。 【0029】押さえ板22の下端22dはカウンタ表示
板21の周縁に形成された逆転防止爪21aに常に当接
されている。この逆転防止爪21aは、撮影可能枚数を
示す数字,例えば「1」,「2」,・・・,「10」毎
に一歯ずつ設けられ、これらの高さはいずれも同じであ
るが、エンドマークである「E」に対応する部分だけは
他より高さが高く、またその上面が平らになっている。 【0030】これにより、撮影途中においては、押さえ
板22の上端22cは開口部24dを介して引蓋5の内
壁面から所定の距離をおいて保持されているが、最後の
シートフイルムユニット4が露光され、同シートフイル
ムユニット4がパック本体3に収納された後には、押さ
え板22が上昇されて上端22cが引蓋5の係止穴5f
に係合し、引蓋5が引き抜けないようにパック本体3に
ロックされる。 【0031】逆転防止爪21aの裏面の周縁には、前記
「1」,「2」,「3」,・・・,「10」及び「E」
が刻印されており、これを観察するカウンタ表示窓20
gがカウンタ収納室20の背面内壁に形成されている。 【0032】パック本体3のカウンタ収納室20の近傍
には、2つの穴27,28と切欠29が形成されてい
る。この穴27,28からは、パックホルダ10のスラ
イド枠に設けられたラッチ機構の爪部が突出され、これ
が前記係止穴5b,5cに係合して引蓋5の引抜き範囲
を規制する。また、切欠29は後述する引蓋5の内面に
形成された突起が入り込む。 【0033】パック本体3のフイルム収納室3dとカウ
ンタ収納室20との間には、図10に示すように、V字
形の溝30が形成されている。この溝30のフイルム収
納室3d側の斜面30aには、図11に示すように、弾
性板34を介してテレンプ部材35が超音波溶着されて
いる。この弾性板34は、テレンプ部材35に弾性を付
与するもので、テレンプ部材35より幅が同等,又はや
や広い、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)
で形成されている。 【0034】弾性板34及びテレンプ部材35の幅は、
斜面30aの幅よりかなり広く、斜面30aに接合され
ずに溝30から突出された部分が大きくなっている
(A)。この部分が、引蓋5がガイドレール6,7の溝
6a,7aに挿入されたとき、引蓋5の内面に湾曲して
密着されるから(B)、引蓋5がスライドされる摺接面
3fと引蓋5との間隙から外光が内部に射し込むことが
阻止される。 【0035】弾性板34及びテレンプ部材35の長さD
7 は、ガイドレール6,7の溝6a,7a間の距離
8 ,例えば109.4mmにほぼ近い109.2mm
に形成されており、弾性板34及びテレンプ部材35の
端は、溝6a,7aの各内側まで挿入されている。これ
によって、ガイドレール6,7の溝6a,7aに沿って
射し込む外光を遮断することができる。 【0036】なお、弾性板34及びテレンプ部材35は
矩形でもよいが、斜面30aへの超音波溶着作業が行い
やすいように、斜面30aとの溶着部分は、長さD7
りやや短く、ほぼガイドレール6,7間の距離と同じな
っている(例えば107.2mm)。 【0037】引蓋5の内面には、段付き部5gが設けら
れ、引蓋5の把手5a側の厚みD10と先端側の厚みD11
とで段差が付けられている(B)。この厚みD10,D11
は、例えば1.2mm,1.0mmで段差は0.2mm
である。このように、引蓋5の把手5a側の厚みD10
先端側の厚みD11より大きくすることにより、引蓋5の
スムーズな抜き差しと遮光性との両方が満足される。 【0038】パック本体3を示す図10,図12及び図
13において、パック本体3の全長D12は195.0m
m,ガイドレール6,7の全長D13は191.0mm,
ガイドレール6,7の先端から間仕切り板3cの内壁面
までの長さD14は184.5mmである。カウンタ収納
室20の中央部には、カウンタ表示板21を回動自在に
支持するボス20hが形成されている。 【0039】ボス20hの中心とパック本体3の先端部
3gとの距離D15は18.0mm,ボス20hの中心と
カウンタ表示窓20gとの距離D16は8.0mmであ
る。また、このボス20hの径は4.0mmである。切
欠29は、左右の縁の長さが異なっており、一方の長さ
17は5.0mmで、他方の長さD18は7.0mm,そ
してこれらの間が直線部と半径R1 (3.5mm)の円
弧によって繋がれた形状になっている。また、先端部3
gには切欠37が形成され、この幅D19は9.0mmに
なっている。 【0040】送り爪受入開口部20fの長さD20は1
2.0mm,先端部3gから送り爪受入開口部20fの
端までの距離D21は10.0mmである。カウンタ表示
窓20gは矩形状をしており、短辺の長さD22は3.4
mm,長辺の長さD23は5.4mmである。同様に、穴
27はD24(3.6mm)×D25(5.4mm),穴2
8はD26(5.4mm)×D27(8.2mm)である。
また、先端部3gから穴28までの距離D28は25.8
mmである。 【0041】先端部3gから、カウンタ収納室20の外
壁3hまでの長さD29は5.0mm,カウンタ収納室2
0の内壁20iまでの長さD30は29.5mm,フイル
ム収納室3dまでの長さD31は54.0mm,溝30ま
での長さD3236.0mmである。そして、溝30の前
端部とフイルム収納室3dの隔壁3iとの距離D33は1
6.0mmである。 【0042】フイルム収納室3dの間仕切り板3c寄り
の背面内壁には、圧板バネ17の一方の端位置を規制す
る突条部39が形成されている。この突条部39は、高
さD 34が1.0mmであり、間仕切り板3c側の面はフ
イルム収納室3dの背面内壁面の垂線に対して角度
θ1 ,例えば60°のテーパ面になっている。 【0043】引蓋5を示す図14及び図15において、
引蓋5の全長D35は205.5mm,把手5aの端面か
ら段付き部5gまでの長さD36は49.0mm,パック
本体3の先端部3gと係合される段付き部5dから把手
5aの端面までの距離D37は14.4mmである。ま
た、引蓋5の幅D61は109.2mm±0.1mmであ
り、段付き部5gの幅D62は104.8mmである。ま
た、把手5aの両端部はテーパ状になっており、このテ
ーパ角度θ2 は60°である。 【0044】引蓋5を定位置に戻した場合、パックホル
ダ10の蓋51の内面に付設されているノブ70のスラ
イド防止爪(図示せず)が潜り込み、ノブ70のスライ
ドを可能とする矩形状の穴5eは、短辺D38が4.0m
m,長辺D39が7.0mmであり、把手5aの端面から
の距離D40は18.0mmである。係止穴5fの短辺D
41は2.4mm,長辺D42は4.4mmであり、把手5
aの端面から係止穴5fの中間部までの距離D43は3
1.0mmである。 【0045】引蓋5の内面には、細長い溝5iが形成さ
れている。これは、フイルムパック1をパックホルダ1
0に装填したまま携行する場合に、安全のために引蓋5
をロックするパックホルダ10の引蓋ロックダイヤルが
係合されるものである。この溝5iの長さD44は14.
0mmである。また、引蓋5の内面には、把手5aの端
面から距離D45(20.0mm)にパック本体3の切欠
29に入り込む突起5jと、パック本体3の切欠37に
係合される幅D46(6.0mm)の突起5kとが形成さ
れている。 【0046】なお、突起5kは一旦引き出した引蓋5を
戻す際に、撮影準備が完了した信号を表示するパックホ
ルダ10の所定部材を押圧するものである。また、突起
5jは、撮影準備が完了した後にパックホルダ10の所
定部材と係合し、引蓋5とパック本体3とパックホルダ
10のスライド枠とが一体になってホルダ本体10aか
ら引き出されるようにするものである。 【0047】係止穴5b,5cの長さD47は5.6mm
で、その間の距離D48は60.4mmである。また、引
蓋5の先端部5pの下面はテーパ状に形成されており、
その幅D49は1.5mmである。先端部5pから係止穴
5b,5cまでの距離D50は3.5mmであり(図15
(B)参照)、係止穴5b,5cの幅D51は1.5mm
である。この係止穴5b,5cは把手5a側の縁がテー
パ状に形成されており、その傾きθ3 は45°である。 【0048】把手5aの厚みD52は5.0mmであり、
その幅D53も5.0mmである。突起5jの上面からの
高さD54は4.4mm,突起5kの上面からの高さD55
は6.4mmである。溝5iの幅D56は2.2mmであ
り、把手5aの端面から溝5iまでの距離D57は11.
0mmである。 【0049】上記フイルムパック1を装填して使用する
パックホルダ10は、図2に示すように、ホルダ本体1
0aと、これに回動自在に取り付けられた蓋51と、ホ
ルダ本体10a内にスライド自在に取り付けられたスラ
イド枠52とからなる。蓋51には、シートフイルムユ
ニット4よりも小サイズの露光開口53が設けられ、蓋
51の裏面は、シートフイルムユニット4の上面を受け
止めてシートフイルムユニット4を露光位置に位置決め
する受け面54になっている。 【0050】受け面54の長手方向には、一対の溝54
aが形成されており、この溝54aの底面に一端が固着
された板バネ56が2個ずつ計4個設けられている。こ
の板バネ56は、フイルムパック1をパックホルダ10
内に装填して蓋51を閉じた際にパック本体3を図中下
側に押圧する。さらに、詳しくは後述するが、これらの
板バネ56は露光位置にあるシートフイルムユニット4
を上から押さえつける作用も行う。 【0051】蓋51のヒンジ近傍には、フイルムパック
1の装填時にキャップ部材2の溝部2cに係合してキャ
ップ部材2をパックホルダ10内に係止する突条部57
と、爪部材8の突起8e,8fを押し下げて爪8a,8
bを引蓋5の係合穴5b,5cから離脱させる一対の突
起部58とが形成されている。また、蓋51の内壁面で
露光開口53の短辺側近傍には、蓋51の内壁面と引蓋
5との隙間から外光が入り込むことを阻止するテレンプ
部材59が固着されている。 【0052】スライド枠52の後端側に設けられた箱部
60a,60b内には、ホルダ本体10aとの間でスラ
イド枠52のスライド移動を制御するとともに、前記カ
ウンタ表示板21を歩進する機構等が内蔵されている。
なお、箱部60a,60bの上壁に形成された開口から
突出された爪部61,62は、開口3aの全開時に係止
穴5b,5cに係合され、引蓋5の引抜き範囲の規制等
を行う。 【0053】スライド枠52の前部中央には、引蓋ロッ
クダイヤル63が回動自在に取り付けられている。この
引蓋ロックダイヤル63は、フイルムパック1をパック
ホルダ10に装填したまま携行する場合に、不用意にフ
イルムパック1の引蓋5が操作されるのを阻止するため
に設けられたもので、これをマニュアルで回転操作する
ことにより円弧状の周端部が引蓋5の内面に形成された
溝5iに係合され、引蓋5がスライド枠52に係止され
る。また、引蓋ロックダイヤル63の近傍には、円弧状
突起64が設けられている。この背面には、パックホル
ダ10をカメラに装着した際に撮影者側から見える窓が
設けられており、ここに撮影準備の完了時に例えば赤色
の突起が表示される。 【0054】パックホルダ10の前面には、図16に示
すように、パックホルダ10を大判カメラの露光枠66
に位置決めする凸条67,68が形成されている。ま
た、符号69は、スライド枠52がスライドされる摺接
面とホルダ本体10aの内壁面との隙間から外光が射し
込むことを阻止するテレンプ部材である。 【0055】このように構成されたフイルムパック1を
パックホルダ10に装填して蓋51を閉じると、突条部
57が溝部2cに係合してキャップ部材2がホルダ10
aと蓋51との間に保持される。そして、突起58によ
って突起8e,8fが押し下げられて爪部材8が背面側
に移動され、爪8a,8bが引蓋5の係合穴5b,5c
から外れるから引蓋5のロックは解除される。 【0056】パックホルダ10を大判カメラの露光枠6
6に装着してから、引蓋5を図17に示す位置まで引き
出すと、パック本体3の開口3aが完全に開放され、1
枚目のシートフイルムユニット4aは圧板バネ17によ
って押し上げられる。そして、シートフイルムユニット
4aは開口3aを通り抜け、パックホルダ10の受け面
54に押し付けられる。このとき、箱部60aに内臓し
たラッチ機構によってスライド枠52はホルダ本体10
aに係止されており、引蓋5の引出し操作に伴ってスラ
イド枠52がスライド移動されることはない。 【0057】そして、引蓋5を元の位置に戻すと、図1
8に示すように、引蓋5は1枚目のシートフイルムユニ
ット4aと2枚目のシートフイルムユニット4bとの間
に入り込み、露光位置にあるシートフイルムユニット4
aの平面性が確保される。このとき、箱部60aに内臓
したラッチ機構により、引蓋5がパック本体3に係止さ
れるとともに、ホルダ本体10aとスライド枠52との
係合が解除される。また、撮影者側から見える円弧状突
起64の窓に撮影準備完了を示す表示が出される。この
状態で大判カメラのシャッタを開閉することによって、
1枚目のシートフイルムユニット4aに露光が行われ
る。 【0058】こうして1回目の撮影を終えた後に、把手
5aを把持して引くと、図19に示すように、キャップ
部材2だけをパックホルダ10の奥に残してスライド枠
52とフイルムパック1とがパックホルダ10から一体
的に引き出される。このとき、受け面54のエッジ部5
4bにより、露光済みの1枚目のシートフイルムユニッ
ト4aはそのままの位置に係止されるため、シートフイ
ルムユニット4aは、引蓋5の上面と受け面54との隙
間を通ってパック本体3から抜け出してゆく。 【0059】パック本体3から抜け出たシートフイルム
ユニット4aは、板バネ56によってホルダ本体10a
の背面内壁側へ押し込まれる。この位置でスライド枠規
制手段(図示省略)が作用してそれ以上はスライド枠5
2の引き出しができなくなる。なお、このとき、引蓋5
がパック本体3の開口3aを閉鎖しているから、フイル
ムパック1がパックホルダ10から引き出されても、パ
ック本体3内のシートフイルムユニット4に外光が及ぶ
ことはない。 【0060】次に、フイルムパック1をスライド枠52
とともにホルダ本体10aに挿入してゆくと、シートフ
イルムユニット4aの後端部がシース受け部13で規制
されているため、シートフイルムユニット4aは回収口
14を通ってパック本体3内に入り込み、圧板バネ17
に乗り上げ、未露光のシートフイルムユニット4の最下
層に挿入される。 【0061】このようにして完全にフイルムパック1が
スライド枠52とともにホルダ本体10a内に挿入され
ると、箱部60aに内臓されたカウンタ送り爪が送り爪
受入開口部20fを介してカウンタ表示板21の下面に
形成された爪部に係合してカウンタ表示板21を1目盛
り分だけ回動歩進させる。これによって、カウンタ表示
窓20gに表示された撮影可能枚数を示す数字が「1
0」から「9」に変更される。そして、2枚目のシート
フイルムユニット4bが引蓋5の真下に位置している以
外は図16と同様の状態になる。以下、同様の操作を繰
り返すことによって次々と撮影を行うことができる。 【0062】上述した手順の繰り返しにより10枚目の
シートフイルムユニット4に撮影を行い、フイルムパッ
ク1の引き出し及び挿入操作を行うと、パック本体3内
には露光済みのシートフイルムユニット4が撮影順に上
から積層され、開口3aは引蓋5で覆われた状態(図1
6参照)となっている。 【0063】こうして1個のフイルムパック1について
全撮影が終わると、カウンタ表示窓20gに撮影可能枚
数がゼロになったことを示す「E」が表示されるととも
に、これに対応した高さの高い逆転防止爪21aによっ
て押さえ板22の上端22cが上昇され、この上端22
cが遮蔽板24の開口部24dを介して引蓋5の係合穴
5fに係合する。これによって、引蓋5がパック本体3
に係止される。また、同時に蓋51のロックが解除され
るからノブ70を操作して蓋51を開ける。 【0064】蓋51の回動とともに突起部58による突
起8e,8fの押圧が解除されるから、爪部材8がバネ
部8c,8dの付勢によって上昇し、爪8a,8bが係
合穴5b,5cに係合してキャップ部材2と引蓋5とが
連結される。一方、引蓋5の段付き部5dがパック本体
3の端部に係合しているから、キャップ部材2がパック
本体3に係止される。そして、突条部57によるキャッ
プ部材2の押さえが解除されるから使用済のフイルムパ
ック1をパックホルダ10から取り出すことができる。 【0065】なお、以上説明した実施例中に示した各部
の寸法は、一つの例であって、本発明はこれらの数値に
限定されないことは勿論である。また、テレンプ部材3
5の溝30の斜面30aへの固着を超音波溶着によって
行ったが、例えばホットメルト接着剤等によって行って
もよい。 【0066】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明のシートフ
イルムパックによれば、パック本体の前面壁に形成され
た開口を閉じる位置にある引蓋の内面がテレンプ部材と
接触される部位近傍に、引蓋の開口側の厚みが薄くなる
ように、段差を設けたので、引蓋を抜き差しするために
要する力を増加させることなく、パック本体の引蓋との
摺接面と引蓋との隙間を狭くしてこの隙間からの外光の
入射を減少させることができ、引蓋とパック本体の摺接
面との隙間をより確実に遮光できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ガイドレールの先端部とキャップ部材との関係
を示す概略断面図である。 【図2】シートフイルムパックとパックホルダの外観図
である。 【図3】シートフイルムパックを上方から観た平面図で
ある。 【図4】シートフイルムパックの側方断面図である。 【図5】シートフイルムパックの正面図である。 【図6】キャップ部材の構造を示す分解斜視図である。 【図7】シートフイルムユニットの斜視図である。 【図8】カウンタ収納室の構造を示す分解斜視図であ
る。 【図9】カウンタ収納室から遮蔽板を外した状態とテレ
ンプ部材の固着状態を示す説明図である。 【図10】パック本体の側方断面図である。 【図11】溝にテレンプ部材を固着した状態及び引蓋と
テレンプ部材との関係を示す。 【図12】パック本体の上方から観た平面図である。 【図13】パック本体の裏側から観た平面図である。 【図14】引蓋の平面図である。 【図15】引蓋の側面図と断面図である。 【図16】初期状態におけるパックホルダとシートフイ
ルムパックを示す要部端面図である。 【図17】初期状態から引蓋を引き出した状態のパック
ホルダとシートフイルムパックを示す要部端面図であ
る。 【図18】撮影時のパックホルダとシートフイルムパッ
クを示す要部端面図である。 【図19】撮影後にスライド枠を引き出した状態のパッ
クホルダとシートフイルムパックを示す要部端面図であ
る。 【符号の説明】 1 フイルムパック 3 パック本体 3a 開口 3f 摺接面 4 シートフイルムユニット 5 引蓋 5g 段付き部 30 溝 34 弾性板 35 テレンプ部材 D10,D11 厚み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小宮山 均 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 岡田 克正 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 永井 啓勝 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 原 芳夫 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数枚のシートフイルムユニットを積層
    して収納するパック本体と、このパック本体の前面壁に
    形成され最上層のシートフイルムユニットを露呈させる
    開口と、パック本体にスライド自在に組み込まれ、前記
    開口を開閉する引蓋と、引蓋がスライドされるパック本
    体の摺接面に設けられ、引蓋との隙間から外光がパック
    本体内に入り込むことを阻止するテレンプ部材とを備え
    たシートフイルムパックにおいて、 前記開口を閉じる位置にある引蓋の内面がテレンプ部材
    と接触される部位近傍に、引蓋の開口側の厚みが薄くな
    るように、段差を設けたことを特徴とするシートフイル
    ムパック。
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