JPH1031285A - シートフイルムパック - Google Patents

シートフイルムパック

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JPH1031285A
JPH1031285A JP18945196A JP18945196A JPH1031285A JP H1031285 A JPH1031285 A JP H1031285A JP 18945196 A JP18945196 A JP 18945196A JP 18945196 A JP18945196 A JP 18945196A JP H1031285 A JPH1031285 A JP H1031285A
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JP
Japan
Prior art keywords
lid
sheet film
pack
guide rail
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP18945196A
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English (en)
Inventor
Taro Okutsu
太郎 奥津
Yoshio Hara
芳夫 原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 パック本体3を射出成形する金型の移動
側金型と固定側金型との温度差を45℃〜15℃とする
ことにより、引蓋5の厚み方向の基準線Lに対するガイ
ドレール9の傾斜角θを−1.5°〜+1.5°の範囲
内にした。また、ガイドレール9の溝9aの内壁を引蓋
5の先端形状に沿う形状に成形した。 【効果】 引蓋の押し引き操作抵抗を増加させることな
く、引蓋とガイドレールとの隙間から外光が内部に進入
することを防止できる。引蓋の先端とガイドレールの溝
の内壁とが密接し、遮光性がより完全になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートフイルムを
複数枚積層して収納し、これらのシートフイルムに順次
に撮影を行ってゆくシートフイルムパックの改良に関
し、更に詳しくは遮光性能を向上させたシートフイルム
パックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シートフイルムパックは、このパック本
体内に複数枚のシートフイルムユニットを積層して収納
しており、パックホルダに装填して使用される。このシ
ートフイルムパックは、引蓋を押し引きするだけの簡単
な操作でシートフイルムユニットの交換を迅速に行な
い、大型カメラで連続的な撮影を可能にするものであ
る。なお、シートフイルムユニットは、4×5インチの
シートフイルムを1枚ずつシースと呼ばれる保護ケース
に収納したものである。
【0003】例えば特開平8−110570号公報で本
出願人が提案したシートフイルムパックは、複数枚のシ
ートフイルムユニットを積層して収納するパック本体
と、このパック本体に形成され、最上層のシートフイル
ムユニットをパックホルダの露光位置に移動させる際に
開放される開口と、パック本体の両縁部に形成した一対
のガイドレールの溝に沿ってスライド移動され、前記開
口を開閉する引蓋とからなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ガイドレールは、
パック本体と一体に成形されているが、これが外側に傾
いた状態に成形される場合がある。この傾きが大きい
と、ガイドレールと引蓋との隙間から外光が進入し、内
部のシートフイルムが曝光されるため、問題となってい
る。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、ガイドレールと引蓋との隙間から内部に外光が進入
することを防止したシートフイルムパックを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシートフイルムパックは、複数枚のシート
フイルムユニットを積層して収納するパック本体と、こ
のパック本体の上部に形成され最上層のシートフイルム
ユニットを露呈させる開口と、前記パック本体の両縁部
に形成された一対のガイドレールと、このガイドレール
に沿ってスライド移動され、前記開口を開閉する引蓋と
を備えたシートフイルムパックにおいて、前記引蓋の移
動方向と直角な断面内におけるガイドレールの引蓋の厚
み方向に対する傾斜角を−1.5°から+1.5°まで
の範囲内としたものである。
【0007】また、前記パック本体を射出成形する金型
は、移動側金型と固定側金型とから構成され、前記移動
側金型と固定側金型との温度差を15℃から45℃まで
の範囲に設定したものである。
【0008】また、前記ガイドレールは、引蓋の長手方
向の縁を案内する溝を有し、この溝の引蓋の先端に対応
する内壁を引蓋の先端形状に沿う形状に成形したもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】図2において、本発明のシートフ
イルムパック1は、端部に着脱自在なキャップ部材2を
有する箱型のパック本体3と、その中に積層して収納さ
れた複数枚,例えば8枚のシートフイルムユニット4
と、パック本体3の上部(カメラに取り付ける側)に形
成された開口3aを開閉する把手5a付きの引蓋5とか
らなる。シートフイルムユニット4は、4×5インチサ
イズのシートフイルム6と、これを収納するプラスチッ
ク製のシース7とから構成されている。
【0010】引蓋5はシートフイルムユニット4よりも
サイズが大きく、把手5aを持って押し引きすることに
より、パック本体3の両縁部に形成した一対のガイドレ
ール8,9の溝8a,9aに沿ってスライドさせること
ができる。図3に示すように、シートフイルムパック1
をパックホルダ10に装填する以前は、引蓋5は、この
先端部5bに形成された一対の係止穴5c,5dがキャ
ップ部材2の爪部材12に形成された一対の爪部12
a,12bに係合され、また把手5a近傍に設けられた
突条部5eがパック本体3の端部に当接することによ
り、開口3aを閉じる位置に係止されている。
【0011】シートフイルムユニット4が積層して収納
されるフイルム収納室3bの底部には、シートフイルム
ユニット4を開口3a側に付勢する圧板バネ15が設け
られている。また、フイルム収納室3b近傍のパック本
体3には、引蓋5のスライド方向と直角にV字形の溝1
6が形成され、これにテレンプ部材17が固着されてい
る。把手5a側のパック本体3には、ボックス状のカウ
ンタ収納室18が設けられ、この底板18aの中央部に
一体に立設された軸18bを回動中心にして円盤状のカ
ウンタ表示板19が回動自在に落とし込まれている。ま
た、カウンタ収納室18は、カウンタ表示板19,押さ
え板(図示せず)を挿入した後、遮蔽板20によって塞
がれる。
【0012】ガイドレール9の引蓋5の移動方向と直角
な断面を示す図1において、引蓋5の厚み方向の基準線
Lに対するガイドレール9の傾斜角θが外側(+側)に
大きくなると、引蓋5とガイドレール9との隙間が大き
くなって遮光性が悪化し、内側(−側)に大きくなる
と、引蓋5とガイドレール9との隙間が小さくなって引
蓋5の押し引き動作の動作抵抗が増加する。これらの関
係を下記の表1に示す。なお、表1中の記号◎,○,
●,▲,×は、それぞれ「優れている」,「良好」,
「実用化可」,「問題有り要改善」,「実用化不可」を
表している。
【0013】
【表1】
【0014】この表1から明らかなように、ガイドレー
ル8,9の傾斜角θは、−1.5°〜+1.5°の範囲
内とするのがよく、好ましくは−1.0°〜+1.0
°、特に好ましくは−0.5°〜+0.5°の範囲内で
ある。
【0015】図4に示すように、パック本体3を射出成
形する金型22は、パック本体3の底側の外面を成形す
る固定側金型(キャビティ)23と、その他の部分を成
形する移動側金型(コア)24とに分割される。移動側
金型24は、ガイドレール8,9を成形する側部コア2
5,26と、この間に挿入される中央部コア27と、キ
ャップ部材2との係合部を成形する後端部コア28とか
らなる。
【0016】ガイドレール8,9の傾斜角θが変化する
要因は、パック本体3を射出成形する金型22の固定側
金型23と移動側金型24との温度差にあることが判っ
た。すなわち、移動側金型24の側部コア25,26と
固定側金型23との温度差が小さいとガイドレール8,
9の傾斜角θはプラス側(外側)になり、大きい(固定
側金型温度<移動側金型温度)とマイナス側(内側)に
なる。したがって、ガイドレール8,9の好ましい傾斜
角θは、前記温度差を下記の表2に示す範囲に設定する
ことで得られる。
【0017】
【表2】
【0018】本実施形態では、前記温度差を約30℃に
して、ガイドレール8,9の傾斜角θの成形目標値を0
°にした。
【0019】ガイドレール9の端付近を示す図5におい
て、引蓋5の先端部5bは、撮影可能状態にするための
押し込み操作で、最上層のシートフイルムユニット4a
と2枚目のシートフイルムユニット4b(図3参照)と
の間に安定的に挿入できるように、厚みが先端に向かっ
てなだらかに薄くなっている。特に、本実施形態では、
フイルム収納室3b側に傾斜面29が形成されており、
これに近接して間仕切り板33の上部33aが形成され
ている。この上部33aとガイドレール9の溝9aの内
壁面30との間に段差があると、この隙間からフイルム
収納室3bに外光が入射する懸念があるから、内壁面3
0は引蓋5の傾斜面29に沿って傾斜させてある。
【0020】図6(A)に示すように、先端部5bの最
先端Pから傾斜面29の端Qまでの引蓋5長手方向の長
さD1 は1.2mm,把手5a側の端Rまでの引蓋5長
手方向の長さD2 は20mmである。また、引蓋5の厚
みD3 (端Rでの厚み)は1.3mmであり、先端部5
bの端Qでの厚みD4 は1.0mmである。また、
(B)に示すように、間仕切り板33の上部33aの内
壁面30からの高さD5 は0.32mmである。また、
内壁面30の傾斜面30aの把手5a側の端Sから間仕
切り板33の上部33aの端までの引蓋5長手方向の長
さD6 は12mmである。これにより、引蓋5をガイド
レール8,9の最奥まで挿入したとき、引蓋5の傾斜面
29が内壁面30の傾斜面30aにほぼ密接するから、
間仕切り板33の上部33aと引蓋5の先端部5bとの
隙間からフイルム収納室3b内に外光が進入することが
ない。
【0021】このように構成されたシートフイルムパッ
ク1を装填して使用するパックホルダ10は、図2に示
すように、ホルダ本体10aと、これに回動自在に取り
付けられた蓋51と、ホルダ本体10a内にスライド自
在に取り付けられた中枠52とからなる。蓋51には、
シートフイルムユニット4よりも小サイズの露光開口5
3が設けられている。
【0022】蓋51の裏面は、シートフイルムユニット
4の上面を受け止めてシートフイルムユニット4を露光
位置に位置決めする受け面54になっている。この受け
面54の長手方向には、一対の溝54aが形成されてお
り、この溝54aの底面に一端が固着された板バネ56
が2個ずつ計4個設けられている。この板バネ56は、
シートフイルムパック1をパックホルダ10内に装填し
て蓋51を閉じた際にパック本体3を図中下側に押圧す
る。また、これらの板バネ56は露光位置にあるシート
フイルムユニット4を上から押さえつける作用も行う。
【0023】蓋51のヒンジ近傍には、シートフイルム
パック1の装填時にキャップ部材2の溝部2aに係合し
てキャップ部材2をホルダ本体10a内に係止する突条
部57と、爪部材12の突起12c,12d(図3参
照)を押し下げて爪部12a,12bを引蓋5の係止穴
5c,5dから離脱させる一対の突起部58a,58b
とが形成されている。
【0024】蓋51の内壁面で露光開口53の短辺側近
傍には、蓋51の内壁面と引蓋5との隙間から外光が入
り込むことを阻止するテレンプ部材59が固着されてい
る。また、蓋51の先端部の上面側には、シートフイル
ムパック1をホルダ本体10aから取り出す際に操作さ
れるノブ61がスライド自在に設けられている。
【0025】中枠52の隅部に設けられた箱部62,6
3内には、ホルダ本体10aとの間で中枠52のスライ
ド移動を制御するとともに、前記カウンタ表示板19を
歩進する機構等が内蔵されている。なお、箱部62,6
3の上壁に形成された開口から突出された爪部64,6
5は、開口3aの全開時に係止穴5c,5dに係合さ
れ、引蓋5の引抜き範囲の規制等を行う。
【0026】蓋51の上部には、図7に示すように、パ
ックホルダ10を大判カメラ71の露光枠72に位置決
めする凸条73,74が形成されている。また、符号7
5は、中枠52がスライドされる摺接面とホルダ本体1
0aの内壁面との隙間から外光が射し込むことを阻止す
るテレンプ部材である。
【0027】シートフイルムパック1をパックホルダ1
0のホルダ本体10a内に挿入して蓋51を閉じると、
突条部57がキャップ部材2の溝部2aに係合してキャ
ップ部材2がホルダ本体10a内に保持される。そし
て、突起58a,58bが突起12c,12dに当接し
て爪部材12を押し下げるから、爪部12a,12bが
引蓋5の係止穴5c,5dから外れ、引蓋5のロックは
解除される。
【0028】パックホルダ10を大判カメラ71の露光
枠72に装着してから、把手5aを把持して引蓋5を図
8に示す位置まで引き出す。この位置では、引蓋5は爪
部64,65で規制され、それ以上の引き出し操作が阻
止される。そして、パック本体3の開口3aが完全に開
放され、1枚目のシートフイルムユニット4aが、圧板
バネ15の付勢力により開口3aを通って受け面54に
当接され、露光位置にセットされる。このとき、箱部6
2に内臓したラッチ機構によって中枠52はホルダ本体
10aに係止され、引蓋5の引出し操作に伴って中枠5
2がスライド移動されることはない。
【0029】続いて、引蓋5を元の位置に戻すと、図9
に示すように、引蓋5は1枚目のシートフイルムユニッ
ト4aと2枚目のシートフイルムユニット4bとの間に
挿入され、露光位置にあるシートフイルムユニット4a
の平面性が確保される。このとき、箱部62に内臓した
ラッチ機構により、引蓋5が中枠52に係止されるとと
もに、ホルダ本体10aと中枠52との係合が解除され
る。また、撮影者側から見える円弧状突起78(図2参
照)の窓に撮影準備完了を示す表示が出される。この状
態で大判カメラ71のシャッタを開閉することによっ
て、1枚目のシートフイルムユニット4aに露光が行わ
れる。
【0030】こうして1回目の撮影を終えた後に、把手
5aを把持して引くと、図10に示すように、キャップ
部材2だけをホルダ本体10aの奥に残して中枠52と
シートフイルムパック1とがホルダ本体10aから一体
的に引き出される。このとき、受け面54のエッジ部5
4bにより、露光済みの1枚目のシートフイルムユニッ
ト4aはそのままの位置に係止されるため、シートフイ
ルムユニット4aは引蓋5の上面と受け面54との隙間
を通ってパック本体3から抜け出してゆく。
【0031】パック本体3から抜け出たシートフイルム
ユニット4aは、板バネ56によってホルダ本体10a
の底面側へ押し込まれる。この位置でスライド枠規制手
段(図示省略)が作用してそれ以上は中枠52の引き出
しができなくなる。なお、このとき、引蓋5がパック本
体3の開口3aを閉鎖しているから、このシートフイル
ムパック1をパックホルダ10から引き出した状態で
も、パック本体3内のシートフイルムユニット4に外光
が及ぶことはない。また、引蓋5とガイドレール8,9
との隙間から内部に外光が進入することもない。
【0032】次に、シートフイルムパック1を中枠52
とともにホルダ本体10aに挿入してゆくと、シートフ
イルムユニット4aの後端部がシース受け部31のリブ
31aで規制されているため、シートフイルムユニット
4aは間仕切り板33とパック本体3の先端部3eとの
隙間である回収口35を通ってパック本体3内に入り込
み、圧板バネ15に乗り上げ、未露光のシートフイルム
ユニット4の最下層に挿入される。
【0033】このようにして完全にシートフイルムパッ
ク1が中枠52とともにホルダ本体10a内に挿入され
ると、箱部62に内臓されたカウンタ送り爪がカウンタ
収納室18の底板18aに形成された開口を介してカウ
ンタ表示板19の下面に形成された爪部に係合してカウ
ンタ表示板19を1目盛り分だけ回動歩進させる。これ
によって、パックホルダ10のカウンタ表示窓に表示さ
れたカウンタ数字が「1」から「2」に変更される。そ
して、2枚目のシートフイルムユニット4bが引蓋5の
真下に位置している以外は図7と同じ状態になる。以
下、同様の操作を繰り返すことによって次々と撮影を行
うことができる。
【0034】上述した手順の繰り返しにより8枚目のシ
ートフイルムユニット4に撮影を行い、シートフイルム
パック1の引き出し及び挿入操作を行うと、パック本体
3内には露光済みのシートフイルムユニット4が撮影順
に上から積層され、開口3aは引蓋5で覆われた状態
(図7参照)になっている。こうして1個のシートフイ
ルムパック1について全撮影が終わると、カウンタ表示
窓に撮影可能枚数がゼロになったことを示す「E」が表
示されるとともに、カウンタ収納室18に設けられたロ
ック機構により引蓋5がパック本体3に係止される。ま
た、同時に蓋51のロックが解除されるからノブ61を
操作して蓋51を開けることができる。
【0035】蓋51の回動とともに突起部58a,58
bによる突起12c,12dの押圧が解除されるから、
爪部材12が上昇し、爪部12a,12bが係止穴5
c,5dに係合してキャップ部材2と引蓋5とが連結さ
れる。一方、引蓋5の突条部5eがパック本体3の端部
に係合しているから、キャップ部材2がパック本体3に
係止される。そして、突条部57によるキャップ部材2
の押さえが解除されるから使用済みのシートフイルムパ
ック1をパックホルダ10から取り出すことができる。
【0036】パックホルダ10から取り出されたシート
フイルムパック1は、外光に曝されるが、キャップ部材
2側を含む引蓋5とガイドレール8,9との隙間は光密
になっているから、ここから外光が進入して内部のシー
トフイルム6に及ぶことがない。
【0037】シートフイルムパック1の各部品は、下記
の表3に示すような材料を用いることができる。
【0038】
【表3】
【0039】本実施形態では、パック本体の成形材料と
して、メルトフローインデックスが13.5g/10m
in(JIS K−7210)の三菱化学製ポリスチレ
ンHT−65(商品名)を用いた。また、本実施形態の
パック本体は、成形機として日精樹脂工業製FS−18
0/355SE(商品名)を用い、次の表4に示す成形
条件にて成形した。
【0040】
【表4】
【0041】なお、本実施形態のシートフイルムパック
は、摩擦による静電気の発生を防止するため、引蓋及び
パック本体に帯電防止処理を施してある。この帯電防止
処理は、非イオン系特殊界面活性剤を霧状にして部材表
面に直接噴霧する手法で行われる。これにより、静電気
の放電現象によってシートフイルムに樹枝状又は線状の
黒化像(スタチックマーク)が発生するのが防止され
る。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のシートフ
イルムパックによれば、引蓋の移動方向と直角な断面内
におけるガイドレールの引蓋の厚み方向に対する傾斜角
を−1.5°から+1.5°までの範囲内としたので、
引蓋の押し引き操作抵抗を増加させることなく、ガイド
レールと引蓋との隙間から外光が内部に進入することを
防止できる。また、パック本体を射出成形する金型の移
動側金型と固定側金型との温度差を15℃から45℃ま
での範囲に設定したので、ガイドレールの傾斜角を−
1.5°から+1.5°までの範囲内に成形することが
できる。また、ガイドレールの溝の内壁を引蓋の先端形
状に沿う形状に成形したので、引蓋の先端とガイドレー
ルの溝の内壁とが密接し、遮光性がより完全になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガイドレールと引蓋の断面図であ
る。
【図2】シートフイルムパックとパックホルダの外観図
である。
【図3】シートフイルムパックの側断面図である。
【図4】パック本体を射出成形する金型を示す斜視図で
ある。
【図5】キャップ部材と係合される側のガイドレールの
端部と引蓋の先端部との関係を示す説明図である。
【図6】図5に示した引蓋(A)とガイドレールの溝
(B)の各要部の寸法を示す説明図である。
【図7】シートフイルムパックをパックホルダに装填し
た直後の状態を示す要部断面図である。
【図8】図7に示す状態から引蓋を引き出したシートフ
イルムパックとパックホルダを示す要部断面図である。
【図9】撮影時のシートフイルムパックとパックホルダ
を示す要部断面図である。
【図10】撮影後に中枠ごとパック本体を引き出した状
態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 シートフイルムパック 3 パック本体 4 シートフイルムユニット 5 引蓋 5b 先端部 8,9 ガイドレール 8a,9a 溝 22 金型 23 固定側金型 24 移動側金型 25,26 側部コア 27 中央部コア 28 後端部コア 29,30a 傾斜面 30 内壁面 33 間仕切り板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシートフイルムユニットを積層
    して収納するパック本体と、このパック本体の上部に形
    成され最上層のシートフイルムユニットを露呈させる開
    口と、前記パック本体の両縁部に形成された一対のガイ
    ドレールと、このガイドレールに沿ってスライド移動さ
    れ、前記開口を開閉する引蓋とを備えたシートフイルム
    パックにおいて、 前記引蓋の移動方向と直角な断面内におけるガイドレー
    ルの引蓋の厚み方向に対する傾斜角を−1.5°から+
    1.5°までの範囲内としたことを特徴とするシートフ
    イルムパック。
  2. 【請求項2】 前記パック本体を射出成形する金型は、
    移動側金型と固定側金型とから構成され、前記移動側金
    型と固定側金型との温度差を15℃から45℃までの範
    囲に設定したことを特徴とする請求項1記載のシートフ
    イルムパック。
  3. 【請求項3】 前記ガイドレールは引蓋の長手方向の縁
    を案内する溝を有し、この溝の引蓋の先端に対応する内
    壁を引蓋の先端形状に沿う形状に成形したことを特徴と
    する請求項1または2記載のシートフイルムパック。
JP18945196A 1996-07-18 1996-07-18 シートフイルムパック Pending JPH1031285A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7727676B2 (en) 1998-10-29 2010-06-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Nonaqueous electrolyte secondary battery
WO2012144254A1 (ja) 2011-04-22 2012-10-26 花王株式会社 液体洗浄剤組成物

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