JPH1020445A - シートフイルムパック - Google Patents

シートフイルムパック

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Publication number
JPH1020445A
JPH1020445A JP17934196A JP17934196A JPH1020445A JP H1020445 A JPH1020445 A JP H1020445A JP 17934196 A JP17934196 A JP 17934196A JP 17934196 A JP17934196 A JP 17934196A JP H1020445 A JPH1020445 A JP H1020445A
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JP
Japan
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pack
sheet film
counter
counter display
lid
Prior art date
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Pending
Application number
JP17934196A
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English (en)
Inventor
Taro Okutsu
太郎 奥津
Yoshio Hara
芳夫 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多少の衝撃を与えてもカウンタ表示板が不用
意に回転しないようにする。 【解決手段】 カウンタ表示板19の裏面19cに7個
の逆転防止爪20と、これより高さが高い1個の逆転防
止爪21とが形成されている。逆転防止爪21は、回動
方向の一方が逆転防止爪20の斜面20aより角度が緩
やかな斜面21a、他方が垂直面21bに形成されてい
る。逆転防止爪21の頂上部は、円弧状の長い平面21
cに形成され、斜面21a寄りの所定位置にオーバーラ
ン防止用の突起21dが形成されている。隣合う逆転防
止爪20同志の各間及び逆転防止爪20と逆転防止爪2
1との間に押さえ板が入り込むカウンタ表示板19の回
動位置で、対応するカウンタ数字「1」〜「8」のいず
れかがカウンタ表示窓に表示される。押さえ板が逆転防
止爪21に乗り上げ、突起21dに当接することにより
エンドマーク「E」がカウンタ表示窓に表示され、衝撃
を受けてもカウンタ表示板19がそれ以上に回動される
ことが阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートフイルムを
複数枚積層して収納し、これらのシートフイルムに順次
に撮影を行ってゆくシートフイルムパックの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】シートフイルムパックは、このパック本
体内に複数枚のシートフイルムユニットを積層して収納
しており、パックホルダに装填して使用される。このシ
ートフイルムパックは、引蓋を押し引きするだけの簡単
な操作でシートフイルムユニットの交換を迅速に行な
い、大型カメラで連続的な撮影を可能にするものであ
る。なお、シートフイルムユニットは、4×5インチの
シートフイルムを1枚ずつシースと呼ばれる保護ケース
に収納したものである。
【0003】例えば特開平8−110568号公報で本
出願人が提案したシートフイルムパックでは、パック本
体にボックス状のカウンタ収納室を設け、この中にパッ
クホルダのカウンタ送り爪によって回動歩進されるカウ
ンタ表示板が収納してある。このカウンタ表示板には、
カウンタ数字が表記された面と反対側の面に複数個の逆
転防止爪が形成されている。この逆転防止爪は、カウン
タ数字の個数より1個だけ少ない個数の逆転防止爪と、
これより高さが高く頂上部が平らな長さが長い1個の逆
転防止爪とからなる。これら逆転防止爪は、バネ部を有
し、カウンタ表示板に垂直に当接された押さえ板との間
にラチェット機構を構成している。最後のシートフイル
ムを撮影した後、引蓋を押し引き操作すると、高さが他
より高い逆転防止爪に押さえ板が乗り上げ、押さえ板の
上端が引蓋の係合孔に係合して引蓋をロックするととも
に、カウンタ表示窓にエンドマークを表す「E」が表示
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の高さが他より高
い逆転防止爪は頂上部が平らで長いため、カウンタ表示
窓にエンドマークを表す「E」が表示された後、シート
フイルムパックに落下させる等の衝撃を与えると、カウ
ンタ表示板が回転して「E」の表示がカウンタ表示窓か
らずれる場合があった。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、多少の衝撃を与えてもカウンタ表示板が不用意に回
転しないようにしたシートフイルムパックを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシートフイルムパックは、複数枚のシート
フイルムユニットを積層して収納するパック本体と、こ
のパック本体の上部に形成され最上層のシートフイルム
ユニットを露呈させる開口と、パック本体にスライド自
在に組み込まれ、前記開口を開閉する引蓋と、パック本
体に形成されたカウンタ収納室に回動自在に収納され、
パック本体外からの機械的な変位信号を受けて回動歩進
されるカウンタ表示板と、このカウンタ表示板のカウン
タ数字が表記された面と反対側の面に形成され、カウン
タ数字より1個だけ個数が少ない複数個の逆転防止爪と
これより高さが高く頂上部が平らな1個の逆転防止爪
と、これら逆転防止爪とラチェット機構を構成する押さ
え板とを備えたシートフイルムパックにおいて、前記高
さが高い逆転防止爪の頂上部に、前記押さえ板と係合し
てカウンタ表示板のそれ以上の回動を阻止するオーバー
ラン防止用の突起を設けたものである。また、前記突起
の高さを0.15mm〜0.45mmとしたものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図2において、本発明のシートフ
イルムパック1は、端部に着脱自在なキャップ部材2を
有する箱型のパック本体3と、その中に積層して収納さ
れた複数枚,例えば8枚のシートフイルムユニット4
と、パック本体3の上部(カメラに取り付ける側)に形
成された開口3aを開閉する把手5a付きの引蓋5とか
らなる。シートフイルムユニット4は、4×5インチサ
イズのシートフイルム6と、これを収納するプラスチッ
ク製のシース7とから構成されている。
【0008】引蓋5はシートフイルムユニット4よりも
サイズが大きく、把手5aを持って押し引きすることに
より、パック本体3の両縁部に形成した一対のガイドレ
ール8,9の溝8a,9aに沿ってスライドさせること
ができる。図3に示すように、シートフイルムパック1
をパックホルダ10に装填する以前は、引蓋5は、この
先端部5bに形成された一対の係止穴5c,5dがキャ
ップ部材2の爪部材12に形成された一対の爪部12
a,12bに係合され、また把手5a近傍に設けられた
突条部5eがパック本体3の端部に当接することによ
り、開口3aを閉じる位置に係止されている。
【0009】シートフイルムユニット4が積層して収納
されるフイルム収納室3bの底部には、シートフイルム
ユニット4を開口3a側に付勢する圧板バネ15が設け
られている。また、フイルム収納室3b近傍のパック本
体3には、引蓋5のスライド方向と直角にV字形の溝1
6が形成され、これにテレンプ部材17が固着されてい
る。
【0010】把手5a側のパック本体3には、ボックス
状のカウンタ収納室18が設けられ、この内部に円盤状
のカウンタ表示板19が回動自在に落とし込まれてい
る。図4に示すように、カウンタ表示板19の表面19
aには、撮影枚数を示すカウンタ数字「1」,「2」,
「3」,・・・,「8」及びエンドマーク「E」が刻印
されており、この周縁には、パックホルダ10のカウン
タ送り爪が係合される爪部19bが形成されている。
【0011】図1に示すように、カウンタ表示板19の
裏面19cには、7個の同じ形状の逆転防止爪20と、
これより高さが高い1個の逆転防止爪21とが形成され
ている。逆転防止爪20は、回動方向の一方が平らな斜
面20a、他方が垂直面20bに形成され、また頂上部
が三角形状の平面20cに形成されている。逆転防止爪
21は、回動方向の一方が逆転防止爪20の斜面20a
より角度がやや緩やかな斜面21a、他方が垂直面21
bに形成されている。なお、斜面20a,21aの面形
状は、ともに平面状としてあるが、逆転防止爪21の斜
面21aは内側の傾斜が急で外側の傾斜が緩やかなねじ
れた形状としてもよい。
【0012】逆転防止爪21の頂上部は、円弧状の長い
平面21cに形成され、斜面21a寄りの所定位置に
は、カウンタ表示板19のそれ以上の回転を阻止するオ
ーバーラン防止用の突起21dが形成されている(図8
参照)。また、逆転防止爪21の中央部には、円弧状に
肉抜き用の溝21eが設けられている。なお、裏面19
cの中央部には、円筒状の筒19dが突設されている。
カウンタ表示板19は、この筒19dを介してカウンタ
収納室18の中央部に形成されたカウンタ表示板19の
回動中心となるガイド棒23(図3,図6,図7参照)
に遊嵌される。
【0013】図5及び図6に示すように、カウンタ表示
板19の上からバネ部22aを備えた押さえ板22がカ
ウンタ収納室18のガイド溝18aに差し込まれ、更に
その上からカウンタ収納室18の引蓋側開口部18bを
遮光する遮蔽板24が被せられている。この遮蔽板24
は、この三隅に形成された突起24a,24b,24c
が、カウンタ収納室18の対応する位置に形成された穴
18c,18d,18eに嵌合することにより、引蓋側
開口部18bに固定される。
【0014】図7に示すように、押さえ板22のバネ部
端22bは、遮蔽板24の内壁面に規制されているか
ら、押さえ板22の下端22dは、カウンタ表示板19
の裏面19cに常に当接されており、押さえ板22はカ
ウンタ表示板19の逆転防止爪20,21との間にラチ
ェット機構を構成する。
【0015】図8に示すように、隣合う逆転防止爪20
同志の各間及び逆転防止爪20と逆転防止爪21との間
に押さえ板22が入り込むカウンタ表示板19の回動位
置で、対応するカウンタ数字「1」〜「8」のいずれか
がカウンタ表示窓18g(図6参照)に表示される。ま
た、押さえ板22が逆転防止爪21に乗り上げ、突起2
1dに当接すると、エンドマーク「E」がカウンタ表示
窓18gに表示される。
【0016】撮影終了後の引蓋5の押し引き操作毎にパ
ックホルダ10のカウンタ送り爪が爪部19bを押し、
カウンタ表示板19を1目盛分ずつ回動歩進させる。こ
のとき、押さえ板22の下端22dは、逆転防止爪20
に乗り上げて押さえ板22は上昇されるが、1枚目から
7枚目までの撮影時には逆転防止爪20の高さが低いか
ら、押さえ板22の上端22cは開口部24dから外へ
は突出しない。最後の8枚目を撮り終わった後、引蓋5
を押し引き操作すると、押さえ板22が高さが高い逆転
防止爪21に乗り上げて上昇し、上端22cが開口部2
4dを抜けて引蓋5の係止穴5fに係合する。これによ
り、引蓋5がパック本体3にロックされる。また、同時
に、押さえ板22の下端22dが突起21dに当接し
て、カウンタ表示板19のそれ以上の回動が阻止され
る。
【0017】意図的に多重露光を行う場合には、カウン
タ表示板19を強制的に回動させ、カウンタ表示窓18
gの表示を「E」から「1」に変更する必要がある。こ
のため、突起21dの高さを種々に変更して、カウンタ
表示板19の回動を阻止する回動阻止効果と、多重露光
のために回動阻止を解除する解除容易性についてそれぞ
れ試験を行い、下記のような表1を得た。なお、表中の
記号◎,○,●,△,×は、それぞれ「優れている」,
「良好」,「実用化可能」,「問題有り要改善」,「実
用化不可能」を表す。
【0018】
【表1】
【0019】この表1から明らかなように、突起21d
の高さを0.15mm〜0.45mmとすることによ
り、カウンタ表示板19の回動阻止とその解除容易性の
両方をバランスよく得ることができる。なお、好ましく
は、0.2mm〜0.4mmであり、特に好ましくは
0.25mm〜0.35mmである。
【0020】このように構成されたシートフイルムパッ
ク1を装填して使用するパックホルダ10は、図2に示
すように、ホルダ本体10aと、これに回動自在に取り
付けられた蓋51と、ホルダ本体10a内にスライド自
在に取り付けられた中枠52とからなる。蓋51には、
シートフイルムユニット4よりも小サイズの露光開口5
3が設けられている。
【0021】蓋51の裏面は、シートフイルムユニット
4の上面を受け止めてシートフイルムユニット4を露光
位置に位置決めする受け面54になっている。この受け
面54の長手方向には、一対の溝54aが形成されてお
り、この溝54aの底面に一端が固着された板バネ56
が2個ずつ計4個設けられている。この板バネ56は、
シートフイルムパック1をパックホルダ10内に装填し
て蓋51を閉じた際にパック本体3を図中下側に押圧す
る。さらに、詳しくは後述するが、これらの板バネ56
は露光位置にあるシートフイルムユニット4を上から押
さえつける作用も行う。
【0022】蓋51のヒンジ近傍には、シートフイルム
パック1の装填時にキャップ部材2の溝部2aに係合し
てキャップ部材2をホルダ本体10a内に係止する突条
部57と、爪部材12の突起12c,12d(図3参
照)を押し下げて爪部12a,12bを引蓋5の係止穴
5c,5dから離脱させる一対の突起部58a,58b
とが形成されている。また、蓋51の内壁面で露光開口
53の短辺側近傍には、蓋51の内壁面と引蓋5との隙
間から外光が入り込むことを阻止するテレンプ部材59
が固着されている。また、蓋51の先端部の上面側に
は、シートフイルムパック1をホルダ本体10aから取
り出す際に操作されるノブ61がスライド自在に設けら
れている。
【0023】中枠52の隅部に設けられた箱部62,6
3内には、ホルダ本体10aとの間で中枠52のスライ
ド移動を制御するとともに、前記カウンタ表示板18を
歩進する機構等が内蔵されている。なお、箱部62,6
3の上壁に形成された開口から突出された爪部64,6
5は、開口3aの全開時に係止穴5c,5dに係合さ
れ、引蓋5の引抜き範囲の規制等を行う。
【0024】蓋51の上部には、図9に示すように、パ
ックホルダ10を大判カメラ71の露光枠72に位置決
めする凸条73,74が形成されている。また、符号7
5は、中枠52がスライドされる摺接面とホルダ本体1
0aの内壁面との隙間から外光が射し込むことを阻止す
るテレンプ部材である。
【0025】シートフイルムパック1をパックホルダ1
0のホルダ本体10a内に挿入して蓋51を閉じると、
突条部57がキャップ部材2の溝部2aに係合してキャ
ップ部材2がホルダ本体10a内に保持される。そし
て、突起58a,58bが突起12c,12dに当接し
て爪部材12を押し下げるから、爪部12a,12bが
引蓋5の係止穴5c,5dから外れ、引蓋5のロックは
解除される。
【0026】パックホルダ10を大判カメラ71の露光
枠72に装着してから、把手5aを把持して引蓋5を図
10に示す位置まで引き出す。この引蓋5の把手5aを
把持する際、撮影を急いでいる場合等では、引き出し操
作に要する力以上の余分な力を引蓋5に加えがちであ
る。このようなときに、引蓋5が撓み、パック本体3と
の隙間が拡大する場合があるが、テレンプ部材25が弾
性板24の先端部24cによって引蓋5に押しつけら
れ、フイルム収納室3b内に外光が射し込むことはな
い。
【0027】引蓋5を爪部64,65によって規制され
る位置まで引き出すと、パック本体3の開口3aが完全
に開放され、1枚目のシートフイルムユニット4aが、
圧板バネ15の付勢力により開口3aを通って受け面5
4に当接され、露光位置にセットされる。このとき、箱
部62に内臓したラッチ機構によって中枠52はホルダ
本体10aに係止され、引蓋5の引出し操作に伴って中
枠52がスライド移動されることはない。
【0028】続いて、引蓋5を元の位置に戻すと、図1
1に示すように、引蓋5は1枚目のシートフイルムユニ
ット4aと2枚目のシートフイルムユニット4bとの間
に挿入され、露光位置にあるシートフイルムユニット4
aの平面性が確保される。このとき、箱部62に内臓し
たラッチ機構により、引蓋5が中枠52に係止されると
ともに、ホルダ本体10aと中枠52との係合が解除さ
れる。また、撮影者側から見える円弧状突起78(図2
参照)の窓に撮影準備完了を示す表示が出される。この
状態で大判カメラ71のシャッタを開閉することによっ
て、1枚目のシートフイルムユニット4aに露光が行わ
れる。
【0029】こうして1回目の撮影を終えた後に、把手
5aを把持して引くと、図12に示すように、キャップ
部材2だけをホルダ本体10aの奥に残して中枠52と
シートフイルムパック1とがホルダ本体10aから一体
的に引き出される。このとき、受け面54のエッジ部5
4bにより、露光済みの1枚目のシートフイルムユニッ
ト4aはそのままの位置に係止されるため、シートフイ
ルムユニット4aは、引蓋5の上面と受け面54との隙
間を通ってパック本体3から抜け出してゆく。
【0030】パック本体3から抜け出たシートフイルム
ユニット4aは、板バネ56によってホルダ本体10a
の底面側へ押し込まれる。この位置でスライド枠規制手
段(図示省略)が作用してそれ以上は中枠52の引き出
しができなくなる。なお、このとき、引蓋5がパック本
体3の開口3aを閉鎖しているから、このシートフイル
ムパック1をパックホルダ10から引き出した状態で
も、パック本体3内のシートフイルムユニット4に外光
が及ぶことはない。
【0031】次に、シートフイルムパック1を中枠52
とともにホルダ本体10aに挿入してゆくと、シートフ
イルムユニット4aの後端部がシース受け部31のリブ
31aで規制されているため、シートフイルムユニット
4aは間仕切り板33とパック本体3の先端部3eとの
隙間である回収口35を通ってパック本体3内に入り込
み、圧板バネ15に乗り上げ、未露光のシートフイルム
ユニット4の最下層に挿入される。
【0032】このようにして完全にシートフイルムパッ
ク1が中枠52とともにホルダ本体10a内に挿入され
ると、箱部62に内臓されたカウンタ送り爪がカウンタ
収納室3cの底部に形成された開口を介してカウンタ表
示板19の表面19aに形成された爪部19bに係合し
てカウンタ表示板19を1目盛り分だけ回動歩進させ
る。これによって、パックホルダのカウンタ表示窓に表
示された撮影枚数を示す数字が「1」から「2」に変更
される。そして、2枚目のシートフイルムユニット4b
が引蓋5の真下に位置している以外は図9と同じ状態に
なる。以下、同様の操作を繰り返すことによって次々と
撮影を行うことができる。
【0033】上述した手順の繰り返しにより8枚目のシ
ートフイルムユニット4に撮影を行い、シートフイルム
パック1の引き出し及び挿入操作を行うと、パック本体
3内には露光済みのシートフイルムユニット4が撮影順
に上から積層され、開口3aは引蓋5で覆われた状態
(図9参照)になっている。こうして1個のシートフイ
ルムパック1について全撮影が終わると、押さえ板22
が逆転防止爪21に乗り上げた後、突起21dに当接し
てカウンタ表示板19のそれ以上の回動が阻止される。
これにより、カウンタ表示窓に撮影可能枚数がゼロにな
ったことを示す「E」が正確に表示され、多少の衝撃を
加えられても「E」の表示位置がずれることがない。ま
た、押さえ板22の上端22cが開口部24dを通して
引蓋5の係止穴5fに係合し、引蓋5がパック本体3に
係止される。また、同時に蓋51のロックが解除される
からノブ61を操作して蓋51を開けることができる。
【0034】蓋51の回動とともに突起部58a,58
bによる突起12c,12dの押圧が解除されるから、
爪部材12が上昇し、爪部12a,12bが係止穴5
c,5dに係合してキャップ部材2と引蓋5とが連結さ
れる。一方、引蓋5の突条部5eがパック本体3の端部
に係合しているから、キャップ部材2がパック本体3に
係止される。そして、突条部57によるキャップ部材2
の押さえが解除されるから使用済のシートフイルムパッ
ク1をパックホルダ10から取り出すことができる。
【0035】なお、意図的に多重露光を行う場合には、
カウンタ表示板19を強制的に回動させてカウンタ表示
窓18gにカウンタ数字「1」を表示させてから、再び
シートフイルムパック1をパックホルダ10に装填す
る。カウンタ表示板19を強制的に回動させる際には、
突起21dの頂上部が押さえ板22の下端22dと擦れ
合うが、数回の多重露光では突起21dの頂上部が破損
するようなことはない。
【0036】以上説明した実施形態では、頂上部が平面
状をした逆転防止爪20を用いたが、図13に示すよう
に、頂上部が鋭角をした逆転防止爪81を用いてもよ
い。この場合には、斜面81aの角度θが逆転防止爪2
0の斜面20aのそれより小さくなっており、押さえ板
22の乗り上げ抵抗が小さくなるが、何回もカウンタ表
示板が回転される多重露光では、頂上部が摩耗し、逆転
防止の効果が損なわれることが懸念される。逆転防止爪
20は、斜面20aの角度が逆転防止爪81よりはやや
急になって押さえ板22の乗り上げ抵抗がやや大きい
が、頂点部が平面状で耐摩耗性に優れているから、多重
露光を行う場合も問題がない。
【0037】また、本実施形態の逆転防止爪21は、
「E」に対応した位置が頂上部にあるから、斜面21a
を長くとることができ、この斜面21aは、逆転防止爪
81の斜面81aと同様に、押さえ板22の乗り上げ抵
抗が小さい緩やかな角度になっている。また、斜面21
aの形状は、図1に示すように平面状としたが、内側が
急で外側が緩やかなねじれた形状としてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のシートフ
イルムパックによれば、高さが高い1個の逆転防止爪の
頂上部に押さえ板と係合するオーバーラン防止用の突起
を設けたので、全シートフイルムユニットの撮影を終え
た後に多少の衝撃が加えられた場合にも、カウンタ表示
板が不用意に回転されるのを防止できる。また、突起の
高さを0.15mm〜0.45mmとすると、カウンタ
表示板の回動を阻止する効果と、多重露光のためにカウ
ンタ表示板の回動を解除する解除容易性との相反する2
要素をバランスよく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカウンタ表示板を示す斜視図であ
る。
【図2】シートフイルムパックとパックホルダの外観図
である。
【図3】シートフイルムパックの側断面図である。
【図4】カウンタ表示板の表面を示す平面図である。
【図5】カウンタ収納室の構造を示す分解斜視図であ
る。
【図6】カウンタ収納室の内部構造を引蓋側開口部から
示す説明図である。
【図7】カウンタ収納室の内部構造を引蓋の把手側から
示す断面図である。
【図8】カウンタ表示板の裏面と押さえ板との関係を模
式的に示す説明図である。
【図9】シートフイルムパックをパックホルダに装填し
た直後の状態を示す要部断面図である。
【図10】図9に示す状態から引蓋を引き出したシート
フイルムパックとパックホルダを示す要部断面図であ
る。
【図11】撮影時のシートフイルムパックとパックホル
ダを示す要部断面図である。
【図12】撮影後に中枠ごとパック本体を引き出した状
態を示す要部断面図である。
【図13】別の形状をした逆転防止爪を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 シートフイルムパック 3 パック本体 3b フイルム収納室 4 シートフイルムユニット 5 引蓋 18 カウンタ収納室 19 カウンタ表示板 20,21,81 逆転防止爪 21d 突起 22 押さえ板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシートフイルムユニットを積層
    して収納するパック本体と、このパック本体の上部に形
    成され最上層のシートフイルムユニットを露呈させる開
    口と、パック本体にスライド自在に組み込まれ、前記開
    口を開閉する引蓋と、パック本体に形成されたカウンタ
    収納室に回動自在に収納され、パック本体外からの機械
    的な変位信号を受けて回動歩進されるカウンタ表示板
    と、このカウンタ表示板のカウンタ数字が表記された面
    と反対側の面に形成され、カウンタ数字より1個だけ個
    数が少ない複数個の逆転防止爪とこれより高さが高く頂
    上部が平らな1個の逆転防止爪と、これら逆転防止爪と
    ラチェット機構を構成する押さえ板とを備えたシートフ
    イルムパックにおいて、 前記高さが高い逆転防止爪の頂上部に、前記押さえ板と
    係合してカウンタ表示板のそれ以上の回動を阻止するオ
    ーバーラン防止用の突起を設けたことを特徴とするシー
    トフイルムパック。
  2. 【請求項2】 前記突起の高さは、0.15mm〜0.
    45mmであることを特徴とする請求項1記載のシート
    フイルムパック。
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