JPH081064Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH081064Y2
JPH081064Y2 JP6140190U JP6140190U JPH081064Y2 JP H081064 Y2 JPH081064 Y2 JP H081064Y2 JP 6140190 U JP6140190 U JP 6140190U JP 6140190 U JP6140190 U JP 6140190U JP H081064 Y2 JPH081064 Y2 JP H081064Y2
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JP
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block
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mold clamping
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ejector
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JP6140190U
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JPH0420419U (ja
Inventor
俊之 臼田
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、射出成形に用いられる金型の改良に関す
る。
〔従来の技術〕
公知の射出成形用金型は、第2図に示すように、固定
側型板(52)およびアンギュラピン(53)を備えた第1
のブロック(51)と、移動側型板(55、コアを含む)、
スライドコア(56)、エジェクタピン(57)およびエジ
ェクタプレート(58)を備えた第2のブロック(54)と
の2つのブロックよりなり、両ブロック(51)(54)を
互いに接離する方向に相対移動させる。同図において、
(A)は成形終了時、(B)は型開き時、(C)は離型
時を示している。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の金型に対しては、以下の問題が指摘され
る。
すなわち、成形品の離型を終了して、次回の成形のた
めに金型を再度、閉じるとき(第2図(C)→
(A))、スライドコア(56)はアンギュラピン(53)
にガイドされて図上左方向へスライドするが、このスラ
イドする方向にエジェクタピン(57)が突き出た状態の
まま残されているために、スライドコア(56)がエジェ
クタピン(57)に衝接し、両者(56)(57)の一方また
は双方が損壊する虞がある。このため従来は、エジェク
タプレート(58)と第1のブロック(51)とをリンク機
構を介して接続して型締めと同時にエジェクタピン(5
7)を復帰動させているが、リンク機構の構造が複雑で
故障し易いものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は以上の点に鑑み、リンク機構を設けることな
くスライドコアがエジェクタピンに衝接しないようにす
ることを目的とするもので、この目的を達成するため、
固定側型板、および前記固定形型板に向けて進退するス
ライドコアを備えた第1のブロックと、前記第1のブロ
ックの一側に配置され、前記スライドコアを進退させる
アンギュラピンを備えた第2のブロックと、前記第1の
ブロックの他側に配置され、移動側型板、エジェクタピ
ン、前記エジェクタピンを支持するエジェクタプレー
ト、および前記エジェクタプレートに接続され、型締め
時に前記第1のブロックに当接して前記エジェクタピン
を復帰動させるリターンピンを備えた第3のブロック
と、を有し、前記第2のブロックに型締め遅延機構が設
けられ、前記型締め遅延機構が、前記第1のブロックに
向けて設けられるとともに型締め時に前記第2のブロッ
クと前記第1のブロックとに挾まれて徐々に圧縮される
スプリングの弾発力を利用して、前記第1のブロックと
前記第2のブロックとの型締めを前記第1のブロックと
前記第3のブロックとの型締めより遅らせるものである
ことにした。
〔作用〕
金型全体を第1ないし第3の3つのブロックに分けて
3プレート方式にするとともに第2のブロックに型締め
遅延機構を設け、型締め時にこの型締め遅延機構に備え
られたスプリングの弾発力を利用して、第1のブロック
と第2のブロックとの型締めを第1のブロックと第3の
ブロックとの型締めより遅らせる。中央の第1のブロッ
クに設置されたスライドコアは第2のブロックに設置さ
れたアンギュラピンにガイドされてスライドし、すなわ
ち型締めの後半段階でスライドする。これに対して第3
のブロックに設置されたエジェクタピンはリターンピン
の作動にしたがって第1のブロックと第3のブロックが
閉まる時点で復帰動し、すなわち型締めの前半段階で復
帰動する。したがってスライドコアがスライドするより
先にエジェクタピンが復帰動するために、スライドコア
がエジェクタピンに衝接するのが防止される。
〔実施例〕
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
第1図に示すように、当該実施例に係る金型は、以下
の構成を備えた第1のブロック(1)、第2のブロック
(5)および第3のブロック(10)を有している。
第1のブロック(1)・・・・・ 固定側型板(2)の上側に裏プレート(3)が固定さ
れ、固定側型板(2)の左側にスライドコア(4)が配
置されている。スライドコア(4)は図示しない手段に
よって裏プレート(3)に懸吊され、かつ固定側型板
(2)に向けて進退する。
第2のブロック(5)・・・・・ 固定側受板(6)の上側に固定側取付板(7)が固定
され、固定側受板(6)の下側にアンギュラピン(8)
と型締め遅延機構のスプリング(9)とが突出してい
る。アンギュラピン(8)はスライドコア(4)を固定
側型板(2)に向けて進退させる。スプリング(9)は
第1のブロック(1)に対向する位置に取り付けられる
とともに上下方向に弾発方向を設定されており、型締め
時に裏プレート(3)が固定側受板(6)に当接するよ
り先にこのスプリング(9)の下端部に当接する。この
スプリング(9)を備えた型締め遅延機構は、型締め時
に第2のブロック(5)と第1のブロック(1)とに挾
まれて徐々に圧縮されるこのスプリング(9)の弾発力
を利用して、第1のブロック(1)と第2のブロック
(5)との型締めを第1のブロック(1)と第3のブロ
ック(10)との型締めより遅らせるものである。
第3のブロック(10)・・・・・ 移動側型板(11)の下側に移動側受板(12)と移動側
取付板(13)が固定され、移動側受板(12)と移動側取
付板(13)の間にエジェクタプレート(14)が昇降自在
に配置されている。移動側型板(11)と移動側受板(1
2)とに垂直な貫通孔が形成され、この貫通孔にエジェ
クタピン(15)が貫挿されている。下端をエジェクタプ
レート(14)に接続されたエジェクタピン(15)はその
上端を移動側型板(11)の上面から突没させる。移動側
型板(11)と移動側受板(12)とに今一つの貫通孔が形
成され、この貫通孔にリターンピン(16)が貫挿されて
いる。下端をエジェクタプレート(14)に接続されたリ
ターンピン(16)はその上端を移動側型板(11)の上面
から突没させる。
上記構成の第1ないし第3のブロック(1)(5)
(10)を備えた金型において、全体に型締め動作が開始
されると、第2のブロック(5)に型締め遅延機構のス
プリング(9)が設けられているために、第1のブロッ
ク(1)と第2のブロック(5)との型締めが第1のブ
ロック(1)と第3のブロック(10)との型締めより遅
れて行なわれるのが保障されることになる。
すなわち、本来、第1のブロック(1)と第3のブロ
ック(10)との型締めが開始されて第3のブロック(1
0)のリターンピン(16)が第1のブロック(1)の固
定側型板(2)に当接すると、上昇を続ける第3のブロ
ック(10)の移動側型板(11)に対してリターンピン
(16)およびエジェクタピン(15)が相対に引っ込んで
復帰動し、これにより第1のブロック(1)と第3のブ
ロック(10)との型締めが円滑にかつ速やかに完了する
はずであるが、成形が何度か繰り返されているうちにエ
ジェクタピン(15)の周面に成形材料の一部が付着して
引込み動作に対する抵抗要素となり、エジェクタピン
(15)およびリターンピン(16)が完全に引っ込まない
で止まってしまい、これにより第1のブロック(1)と
第3のブロック(10)との型締めが完了しないうちに、
第1のブロック(1)と第2のブロック(5)との型締
めが完了してしまう。
これに対して上記構成の金型のように、第2のブロッ
ク(5)に型締め遅延機構のスプリング(9)が設けら
れていると、第1のブロック(1)が型締め不完全の状
態でリターンピン(16)によって押し上げられてきて
も、この第1のブロック(1)の裏プレート(3)がス
プリング(9)に当接するのと同時に第1のブロック
(1)が上昇しにくくなって、第1のブロック(1)と
第2のブロック(5)との型締めが完了するより先に、
エジェクタピン(15)およびリターンピン(16)を引っ
込ませて第1のブロック(1)と第3のブロック(10)
との型締めを完了させ、これにより正確な型締め順序を
確保することが可能となる。このような意味で型締め遅
延機構は、第1のブロック(1)と第2ブロック(5)
との型締めを第1のブロック(1)と第3のブロック
(10)との型締めより遅延させるべく設けられたもので
あって、上記した成形材料の付着による抵抗より大きな
弾発力をスプリング(9)に設定することによって、こ
のように有効に機能する。
以上述べたところから明らかなように、上記構成の金
型においては、型締め時に、第1のブロック(1)と第
3のブロック(10)との型締めが完了してエジェクタピ
ン(15)が引込み方向に復帰動してから第1のブロック
(1)と第2のブロック(5)との型締めが行なわれて
スライドコア(4)がスライドする。したがって複雑な
リンク機構を設けることなく、スライドコア(4)がエ
ジェクタピン(15)に衝接するのを防止することができ
る。
〔考案の効果〕
本考案は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本考案の金型において
は、第2のブロックに型締め遅延機構が設けられている
ために、型締め時に、第1のブロックと第3のブロック
との型締めが完了してエジェクタピンが引込み方向に復
帰動してから第1のブロックと第2のブロックとの型締
めが行なわれてスライドコアがスライドする。したがっ
て複雑なリンク機構を設けることなくスライドコアがエ
ジェクタピンに衝接するのを防止することができ、スラ
イドコアおよびエジェクタピンの一方または双方が損壊
するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)(B)(C)は本考案の実施例に係る射出
成形用金型の型締め手順を示す断面図、第2図(A)
(B)(C)は従来例に係る射出成形用金型の型開きの
手順を示す断面図である。 (1)……第1のブロック、(2)……固定側型板、
(3)……裏プレート (4)……スライドコア、(5)……第2のブロック、
(6)……固定側受板 (7)……固定側取付板、(8)……アンギュラピン、
(9)……スプリング (10)……第3のブロック、(11)……移動側型板、
(12)……移動側受板 (13)……移動側取付板、(14)エジェクタプレート、
(15)エジェクタピン (16)……リターンピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側型板(2)、および前記固定形型板
    (2)に向けて進退するスライドコア(4)を備えた第
    1のブロック(1)と、 前記第1のブロック(1)の一側に配置され、前記スラ
    イドコア(4)を進退させるアンギュラピン(8)を備
    えた第2のブロック(5)と、 前記第1のブロック(1)の他側に配置され、移動側型
    板(11)、エジェクタピン(15)、前記エジェクタピン
    (15)を支持するエジェクタプレート(14)、および前
    記エジェクタプレート(14)に接続され、型締め時に前
    記第1のブロック(1)に当接して前記エジェクタピン
    (15)を復帰動させるリターンピン(16)を備えた第3
    のブロック(10)と、を有し、 前記第2のブロック(5)に型締め遅延機構が設けら
    れ、 前記型締め遅延機構が、前記第1のブロック(1)に向
    けて設けられるとともに型締め時に前記第2のブロック
    (5)と前記第1のブロック(1)とに挾まれて徐々に
    圧縮されるスプリング(9)の弾発力を利用して、前記
    第1のブロック(1)と前記第2のブロック(5)との
    型締めを前記第1のブロック(1)と前記第3のブロッ
    ク(10)との型締めより遅らせるものであることを特徴
    とする射出成形用金型。
JP6140190U 1990-06-11 1990-06-11 射出成形用金型 Expired - Lifetime JPH081064Y2 (ja)

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