JP2600593Y2 - 射出成形金型 - Google Patents
射出成形金型Info
- Publication number
- JP2600593Y2 JP2600593Y2 JP1993059925U JP5992593U JP2600593Y2 JP 2600593 Y2 JP2600593 Y2 JP 2600593Y2 JP 1993059925 U JP1993059925 U JP 1993059925U JP 5992593 U JP5992593 U JP 5992593U JP 2600593 Y2 JP2600593 Y2 JP 2600593Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- control block
- mold
- wedge
- slide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はアンダ−カット成形機能
を備えた射出成形金型に関する。
を備えた射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】成形品にアンダ−カット部を設ける場
合、スライドコアが常用される。スライドコアは通常コ
ア部の外側に置かれるが、何らかの都合でそれができな
い時にはコア部の内部に配置することがある。実公平1
−29601号公報にその例を見ることができる。
合、スライドコアが常用される。スライドコアは通常コ
ア部の外側に置かれるが、何らかの都合でそれができな
い時にはコア部の内部に配置することがある。実公平1
−29601号公報にその例を見ることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】実公平1−29061
号公報記載の金型は、背中合わせに配置したスライドコ
アを制御ブロックのカム部でスライドさせ、アンダ−カ
ット成形部をコア部側面から出し入れするものである
が、傾斜ピンが制御ブロックから離れた後、制御ブロッ
クをその位置に確実に保持する手段がないため、成形品
突き出し中にスライドコアが突出して成形品を傷付ける
おそれがあった。本考案はこの点に鑑みなされたもの
で、スライドコアがコア部内に引っ込んだ後、その状態
が確実に保たれるようにすることを目的とする。
号公報記載の金型は、背中合わせに配置したスライドコ
アを制御ブロックのカム部でスライドさせ、アンダ−カ
ット成形部をコア部側面から出し入れするものである
が、傾斜ピンが制御ブロックから離れた後、制御ブロッ
クをその位置に確実に保持する手段がないため、成形品
突き出し中にスライドコアが突出して成形品を傷付ける
おそれがあった。本考案はこの点に鑑みなされたもの
で、スライドコアがコア部内に引っ込んだ後、その状態
が確実に保たれるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】移動型のコア部内に、ア
ンダ−カット成形部を互いに逆方向に突出させる1対の
スライドコアを背中合わせの形で収納する。同じくコア
部内に、スライドコアのスライド方向と直角の方向にス
ライドする制御ブロックを配置する。制御ブロックはく
さび形カム部を有し、このくさび形カム部の片面毎にス
ライドコアの一方づつが第1のばねで押し付けられる。
制御ブロック自体は、くさび形カム部がスライドコアの
間から抜け出す方向に第2のばねで付勢されている。固
定型からは、制御ブロックをスライドさせる制御ピンを
突出させる。
ンダ−カット成形部を互いに逆方向に突出させる1対の
スライドコアを背中合わせの形で収納する。同じくコア
部内に、スライドコアのスライド方向と直角の方向にス
ライドする制御ブロックを配置する。制御ブロックはく
さび形カム部を有し、このくさび形カム部の片面毎にス
ライドコアの一方づつが第1のばねで押し付けられる。
制御ブロック自体は、くさび形カム部がスライドコアの
間から抜け出す方向に第2のばねで付勢されている。固
定型からは、制御ブロックをスライドさせる制御ピンを
突出させる。
【0005】
【作用】型閉め時には制御ピンがコア部内に入り込み、
制御ブロックを第2のばねに抗して押す。これによりく
さび形カム部がスライドコアを押し開き、アンダ−カッ
ト成形部をコア部外に突出させる。成形後、型を開く
と、制御ピンが制御ブロックから離れて制御ブロックが
旧位置に復し、スライドコアも第1のばねにより引き込
み位置に戻り、アンダ−カット成形部は成形品から抜け
る。
制御ブロックを第2のばねに抗して押す。これによりく
さび形カム部がスライドコアを押し開き、アンダ−カッ
ト成形部をコア部外に突出させる。成形後、型を開く
と、制御ピンが制御ブロックから離れて制御ブロックが
旧位置に復し、スライドコアも第1のばねにより引き込
み位置に戻り、アンダ−カット成形部は成形品から抜け
る。
【0006】
【実施例】図に基づき一実施例を説明する。図1に成形
品1の形状を示す。成形品1は、天井部2の両側から内
壁部3と外壁部4を垂下させた、略コ字形の物品であ
り、天井部2には開口部5を有する。内壁部3には、ア
ンダ−カット部となる穴6を対称的に設けるが、外側に
外壁部4がかぶさっているため、通常のスライドコア手
法ではこれを成形できない。そこで、図2以下に示す金
型を用いる。
品1の形状を示す。成形品1は、天井部2の両側から内
壁部3と外壁部4を垂下させた、略コ字形の物品であ
り、天井部2には開口部5を有する。内壁部3には、ア
ンダ−カット部となる穴6を対称的に設けるが、外側に
外壁部4がかぶさっているため、通常のスライドコア手
法ではこれを成形できない。そこで、図2以下に示す金
型を用いる。
【0007】図2ないし図4において、10は固定型、
20は移動型である。固定型10は成形品1を成形する
ためのキャビティ部11を有し、その中から制御ピン1
2を突出させている。制御ピン12は成形品1の開口部
5を通り抜けるものであり、型開き方向と平行に延び
る。制御ピン12の先端にはカム面13が設けられてい
る。
20は移動型である。固定型10は成形品1を成形する
ためのキャビティ部11を有し、その中から制御ピン1
2を突出させている。制御ピン12は成形品1の開口部
5を通り抜けるものであり、型開き方向と平行に延び
る。制御ピン12の先端にはカム面13が設けられてい
る。
【0008】移動型20は中心に第1のコア部21を有
し、その両側に第2のコア部22を置いている。第1の
コア部21は成形品1の内壁部3の間に入り込み、第2
のコア部22は内壁部3と外壁部4の間に入り込む。コ
ア部21の内部には空間23があり、その中に1対のス
ライドコア24が背中合わせの形で収納されている。ス
ライドコア24は本体部から軸部が突き出す形になって
おり、軸部先端が、コア部21の両側に突出するアンダ
−カット成形部25となる。26は同じく空間23に収
納された制御ブロックで、スライドコア24のスライド
方向と直角の方向にスライド可能である。なおスライド
コア24と制御ブロック26のスライドは、いずれも型
開き方向と直角をなす平面内で行われる。
し、その両側に第2のコア部22を置いている。第1の
コア部21は成形品1の内壁部3の間に入り込み、第2
のコア部22は内壁部3と外壁部4の間に入り込む。コ
ア部21の内部には空間23があり、その中に1対のス
ライドコア24が背中合わせの形で収納されている。ス
ライドコア24は本体部から軸部が突き出す形になって
おり、軸部先端が、コア部21の両側に突出するアンダ
−カット成形部25となる。26は同じく空間23に収
納された制御ブロックで、スライドコア24のスライド
方向と直角の方向にスライド可能である。なおスライド
コア24と制御ブロック26のスライドは、いずれも型
開き方向と直角をなす平面内で行われる。
【0009】制御ブロック26はくさび形カム部27を
有し、その片面毎にスライドコア24の一方づつが第1
のばね28で押し付けられる。また制御ブロック26
は、くさび形カム部27がスライドコア24の間から抜
け出す方向に第2のばね29で付勢されている。制御ブ
ロック26の、ばね29が位置するのと反対側の側面に
は、制御ピン12のカム面13に組み合わさるカム面3
0が形設される。そしてコア部21の正面には、制御ピ
ン12を制御ブロック26に届かせるための開口部31
が設けられる。
有し、その片面毎にスライドコア24の一方づつが第1
のばね28で押し付けられる。また制御ブロック26
は、くさび形カム部27がスライドコア24の間から抜
け出す方向に第2のばね29で付勢されている。制御ブ
ロック26の、ばね29が位置するのと反対側の側面に
は、制御ピン12のカム面13に組み合わさるカム面3
0が形設される。そしてコア部21の正面には、制御ピ
ン12を制御ブロック26に届かせるための開口部31
が設けられる。
【0010】上記金型の動作は次のようになる。まず型
閉め時には、制御ピン12が開口部31から空間23に
入り込み、カム面13で制御ブロック26のカム面30
を押し、ばね29に抗して制御ブロック26をスライド
させる。これが図2ないし図4の状態である。制御ブロ
ック26はくさび形カム部27でスライドコア24を押
し開き、アンダ−カット成形部25をコア部21の両側
面から突出させ、コア部22との間の空間を埋めてい
る。この状態で射出成形を行うと、内壁部3に穴6を有
する成形品1が成形される。
閉め時には、制御ピン12が開口部31から空間23に
入り込み、カム面13で制御ブロック26のカム面30
を押し、ばね29に抗して制御ブロック26をスライド
させる。これが図2ないし図4の状態である。制御ブロ
ック26はくさび形カム部27でスライドコア24を押
し開き、アンダ−カット成形部25をコア部21の両側
面から突出させ、コア部22との間の空間を埋めてい
る。この状態で射出成形を行うと、内壁部3に穴6を有
する成形品1が成形される。
【0011】成形品1が固化した後、型開きを行う。図
5ないし図7に示すように、移動型20が固定型10か
ら離れ、制御ピン12がコア部21から抜けると、制御
ブロック26がばね29の力で押し出され、くさび形カ
ム部27がスライドコア24の間から抜け出して行く。
このためスライドコア24同士の間隔が縮まり、アンダ
−カット成形部25は成形品1から抜けてコア部21の
中に引っ込む。これにより成形品1の突き出しが可能と
なる。成形品1は図示しないエジェクト機構により移動
型20から突き外される。
5ないし図7に示すように、移動型20が固定型10か
ら離れ、制御ピン12がコア部21から抜けると、制御
ブロック26がばね29の力で押し出され、くさび形カ
ム部27がスライドコア24の間から抜け出して行く。
このためスライドコア24同士の間隔が縮まり、アンダ
−カット成形部25は成形品1から抜けてコア部21の
中に引っ込む。これにより成形品1の突き出しが可能と
なる。成形品1は図示しないエジェクト機構により移動
型20から突き外される。
【0012】
【考案の効果】本考案では、スライドコアを押し出すべ
き制御ブロックは通常はスライドコアを押し出さない位
置に付勢され、スライドコア自身もコア部の内側に引っ
込むよう付勢されているから、型を開いて固定型の制御
ピンが制御ブロックから離れた後のスライドコアの位置
保持は万全であり、成形品突き出し時に成形品内面にア
ンダ−カット成形部が触れる懸念はない。
き制御ブロックは通常はスライドコアを押し出さない位
置に付勢され、スライドコア自身もコア部の内側に引っ
込むよう付勢されているから、型を開いて固定型の制御
ピンが制御ブロックから離れた後のスライドコアの位置
保持は万全であり、成形品突き出し時に成形品内面にア
ンダ−カット成形部が触れる懸念はない。
【図1】成形品の斜視図である。
【図2】型閉め時の移動型の正面図である。
【図3】型閉め時の断面図で、図2のA−A断面に相当
するものである。
するものである。
【図4】型閉め時の断面図で、図2のB−B断面に相当
するものである。
するものである。
【図5】型開き時の移動型の正面図である。
【図6】図3と同じ視点における型開き時の断面図であ
る。
る。
【図7】図4と同じ視点における型開き時の断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 成形品 10 固定型 20 移動型 12 制御ピン 21 コア部 24 スライドコア 26 制御ブロック 27 くさび形カム部 28 第1のばね 29 第2のばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/44 - 33/50
Claims (1)
- 【請求項1】 下記要素を備えた射出成形金型。 a.固定型。 b.移動型。 c.前記移動型のコア部両側にアンダ−カット成形部を
突出させる如くこのコア部内に互いに背中合わせの形で
収納された1対のスライドコア。 d.前記コア部内に配置され、前記スライドコアのスラ
イド方向と直角の方向にスライド可能である制御ブロッ
ク。 e.前記制御ブロックに設けられたくさび形カム部。 f.前記くさび形カム部の片面毎にスライドコアの一方
づつを押し付ける第1のばね。 g.くさび形カム部がスライドコアの間から抜け出す方
向に制御ブロックを付勢する第2のばね。 h.固定型から突出し、型閉め時にはコア部に入り込ん
で前記第2のばねに抗し制御ブロックをスライドさせ、
くさび形カム部によりスライドコアを押し開いて前記ア
ンダ−カット成形部をコア部外に突出させる制御ピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059925U JP2600593Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 射出成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059925U JP2600593Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 射出成形金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728625U JPH0728625U (ja) | 1995-05-30 |
JP2600593Y2 true JP2600593Y2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13127197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993059925U Expired - Lifetime JP2600593Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 射出成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600593Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP1993059925U patent/JP2600593Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0728625U (ja) | 1995-05-30 |
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