JPH0798782B2 - アミノケトン類の製造方法 - Google Patents

アミノケトン類の製造方法

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JPH0798782B2
JPH0798782B2 JP62024481A JP2448187A JPH0798782B2 JP H0798782 B2 JPH0798782 B2 JP H0798782B2 JP 62024481 A JP62024481 A JP 62024481A JP 2448187 A JP2448187 A JP 2448187A JP H0798782 B2 JPH0798782 B2 JP H0798782B2
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iii
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愛一郎 小里
恵一 横山
大典 福岡
吉朗 古屋
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三井石油化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式〔III〕 (式中、Y、R1およびR2は前記と同じ)で表わされるア
ミノケトン類の製法に関する。
〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕
一般式〔III〕で表わされるアミノケトン類は医薬等の
製造に有用な化合物であり、その製法も古くから知られ
ている。
例えばドイツ特許518636(1931年)やフランス特許(公
開)2,180,450には本発明と同様の反応によりアミノケ
トン類を合成している例が記載されているが、一般的に
収率は低い。
本発明者は本出願人による本出願と同日出願の特許「ア
ミノケトン類の製法」において特定の反応条件を選択す
ることにより反応を効率よく進め、アミノケトン類〔II
I〕を収率よく製造する方法を提案している。この提案
では収率は向上するものの、副反応による目的生成物の
減少を防ぐため短時間で反応を停止する必要があつた。
しかし、短時間で反応を停止させるのは困難を伴うこと
が多い。そこで本発明者等が更に検討した結果特定の組
成の水とアルコールの混合溶媒を用いることにより、副
反応を抑えることができることを見い出し本発明を完成
させた。
〔発明の要旨〕
すなわち、本発明は 一般式〔I〕 (式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素を示し、Yは水
素、ハロゲン、ニトロ基または水酸基を示し、R1は水素
または低級アルキル基を示す。)で表わされるα−ハロ
ゲン化ケトン類と一般式〔II〕 R2−NH2 〔II〕 (式中、R2は低級アルキル基を示す。)で表わされるア
ミン類とを反応させて一般式〔III〕 (式中、Y、R1およびR2は前記と同じ)で表わされるア
ミノケトン類を製造するに際し、 (i)反応溶媒としてアルコールと水の比が前者1容量
に対して後者が0.4ないし1.2容量の範囲にある混合溶媒
を用い、 (ii)該α−ハロゲン化ケトン類〔I〕を0.1ないし2
モル/lの濃度範囲の該反応溶媒溶液(A)とし、 (iii)該アミン類〔II〕を0.5ないし10モル/lの濃度範
囲の該反応溶媒溶液(B)とし、 (iv)該溶液(B)に該溶液(A)を、該アミン類〔I
I〕/該α−ハロゲン化ケトン類〔I〕のモル比が2.5な
いし15の範囲になるように加えて混合し、 (v)反応時間を5ないし240分の範囲、 とすることを特徴とする該アミノケトン類〔III〕の製
法に関する。
〔諸条件〕
本発明において用いる一般式〔I〕で表わされるα−ハ
ロゲン化ケトンにおいて、R1の示す低級アルキル基とし
てはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピ
ル基などが例示でき、R1の中では水素であることが、ま
たYの中では水酸基(ヒドロキシル基)であることが好
ましい。
また一般式〔II〕で表わされるアミン類において、R2
低級アルキル基としてはR1のそれと同様のものを例示で
きるが、メチル基であることが好ましい。
本発明においては、反応溶媒として水とアルコールの混
合溶媒を用いる。アルコールとしては例えばメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、t−ブタノールなどの常温で水と任意の割合で相溶
するアルコール類を挙げることができるが、中でもイソ
プロパノールを用いることが好ましい。水とアルコール
の混合割合は、常温においてアルコール1容量に対し水
を0.4ないし1.2容量の範囲である。
本発明においては、α−ハロゲン化ケトン類〔I〕を該
反応溶媒に対し0.1ないし2モル/lの範囲、好ましくは
0.2ないし0.7モル/lの範囲に、同様にアミン類〔II〕を
0.5ないし10モル/l、好ましくは1ないし5モル/lの範
囲に溶液として調節し、前者を後者アミン類〔II〕溶液
の中に通常攪拌しながら滴下し、その後通常反応温度−
20ないし30℃、好ましくは−5ないし10℃にて5ないし
240分間、好ましくは10ないし120分間反応させる。溶液
(B)に溶液(A)を加える際のアミン類〔II〕/α−
ハロゲン化ケトン類〔I〕のモル比は2.5ないし15、好
ましくは5ないし10である。反応後は、常法により目的
物を分離すればよい。
〔発明の効果〕
本発明により、医薬等で有用なアミノケトン類〔III〕
を副反応を抑えることにより、短時間で吸率よく製造す
ることができる。
〔実施例等〕
実施例1 メチルアミン1.31gをイソプロパノールと水からなる混
合溶媒(イソプロパノール/水=1/0.67〔容量/容
量〕)15mlに溶かし氷冷下攪拌した。これに2−ブロモ
−1−(3′−ヒドロキシフエニル)エタノン1.0gを同
一溶媒7mlに溶かした溶液を1時間かけて滴下した。滴
下終了後15分間攪拌すると2−ブロモ−1−(3′−ヒ
ドロキシフエニル)エタノンは消去した。このとき高速
液体クロマトグラフイー(カラム:A−212〔山村化
学〕、アセトニトリル/0.05M KH2PO4水溶液/35/65)を
用いて分析すると反応液には1−(3′−ヒドロキシフ
ェニル)−2−メチルアミノエタノン0.61gが含まれて
いることがわかつた(収率79%)。この反応液をひきつ
づき45分間攪拌すると1−(3′−ヒドロキシフエニ
ル)−2−メチルアミノエタノンの収量は0.58gとなつ
た(収率76%)。
実施例2〜3および参考例1〜2 混合溶媒の組成を変えて実施例1と同様の操作を行つ
た。滴下後1時間攪拌した時点での収量、収率は表1に
示すとおりであつた。
比較例 溶媒としてイソプロパノールを単独で用い実施例1と同
様の操作を行つた。滴下後15分間、および1時間攪拌し
た時点での1−(3′−ヒドロキシフエニル)−2−メ
チルアミノエタノンの収量、収率は次のとおりであつ
た。
15分間:0.49g(64%) 1時間:0.41g(54%)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素を示し、Yは水
    素、ハロゲン、ニトロ基または水酸基を示し、R1は水素
    または低級アルキル基を示す。)で表わされるα−ハロ
    ゲン化ケトン類と一般式〔II〕 R2−NH2 〔II〕 (式中、R2は低級アルキル基を示す。)で表わされるア
    ミン類とを反応させて一般式〔III〕 (式中、Y、R1およびR2は前記と同じ)で表わされるア
    ミノケトン類を製造するに際し、 (i)反応溶媒としてアルコールと水の比が前者1容量
    に対し後者が0.4ないし1.2容量の範囲にある混合溶媒を
    用い、 (ii)該α−ハロゲン化ケトン類〔I〕を0.1ないし2
    モル/lの濃度範囲の該反応溶媒溶液(A)とし、 (iii)該アミン類〔II〕を0.5ないし10モル/lの濃度範
    囲の該反応溶媒溶液(B)とし、 (iv)該溶液(B)に該溶液(A)を、該アミン類〔I
    I〕/該α−ハロゲン化ケトン類〔I〕のモル比が2.5な
    いし15の範囲になるように加えて混合し、 (v)反応時間を5ないし240分の範囲、 とすることを特徴とする該アミノケトン類〔III〕の製
    造。
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JPS5314766B2 (ja) * 1972-04-21 1978-05-19
FR2555576B1 (fr) * 1983-11-25 1986-06-13 Lafon Labor Derives de n-(methoxyphenacyl)-amine, utilisation notamment en therapeutique et procede de preparation
DE3425452A1 (de) * 1984-07-11 1986-01-23 Troponwerke GmbH & Co KG, 5000 Köln Phenylethylaminopropiophenon-derivate, verfahren zu ihrer herstellung und diese enthaltende arzneimittel

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