JPS6312874B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6312874B2
JPS6312874B2 JP17324479A JP17324479A JPS6312874B2 JP S6312874 B2 JPS6312874 B2 JP S6312874B2 JP 17324479 A JP17324479 A JP 17324479A JP 17324479 A JP17324479 A JP 17324479A JP S6312874 B2 JPS6312874 B2 JP S6312874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
present
formaldehyde
carried out
novel compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17324479A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5697296A (en
Inventor
Michoshi Nakajima
Yoshihiro Shigemasa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kasei Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Priority to JP17324479A priority Critical patent/JPS5697296A/ja
Publication of JPS5697296A publication Critical patent/JPS5697296A/ja
Publication of JPS6312874B2 publication Critical patent/JPS6312874B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は式 で示される新規化合物:2,4−ジ−C−ヒドロ
キシメチル−3−ペンチユロースとその製造方法
に関する。ホルムアルデヒドを塩基の存在下に反
応させるホルモース反応はアルドール縮合、カニ
ツアロ反応、クロスカニツアロ反応等が競争的に
起こり、その生成物であるホルモースは、通常、
30種以上にも及ぶ多種類の糖類と糖アルコール類
との複雑な混合物であつて、反応における選択性
は殆どないということができる。 そのためホルモース反応を制御し、生成物に関
して選択性を与える触媒について、従来、種種の
提案がなされてきているが、最も一般的な触媒で
ある水酸化カルシウムと同様に、いずれも、選択
性は著しく乏しいものである。 従つて、ホルモース反応から選択的に特定の糖
や糖アルコールを得ることができれば、これらは
医薬、発酵工業の原料、或いは合成樹脂、界面活
性剤の原料等、産業上、広範囲にわたる利用が期
待されるにもかかわらず、ホルモース反応の実用
的な利用化は殆どなされていない。 本発明者等は、上記の問題を解決し、ホルモー
スの工業的利用を実現するために、種々の条件下
でホルモース反応を行つた結果、本発明の方法に
よつて、新規化合物である2,4−ジ−C−ヒド
ロキシメチル−3−ペンチユロースを選択的に高
収率で製造することに成功し本発明に至つたもの
である。 本発明よる新規化合物は式 で示される2,4−ジ−C−ヒドロキシメチル−
3−ペンチユロースである。 本発明による上記新規化合物は、メタノール中
で、バリウム塩とアルカリ金属水酸化物との存在
下に、ホルムアルデヒドを反応させることによつ
て製造される。さらに詳しくは、1乃至10モル濃
度のホルムアルデヒド−メタノール溶液にバリウ
ム塩を所定量加えたのち、アルカリ金属水酸化物
を加えてこれら反応溶液のPHを約10〜13に高め、
所定温度で反応させることによつて、上記新規化
合物は製造される。 上記製造方法につき、さらに詳しく反応を説明
する。 本反応はメタノール溶液中で進行し、他の類似
低級脂肪族アルコールであるエタノール、プロパ
ノール溶液中では進行しない。 メタノールのこの特異は溶媒効果については未
だ充分な解明が為されてはいないが、メタノール
は、ホルモース反応における生成物の収率を低下
させると同時にアルドース、ケトースの収率をも
低下させるカニツアロ反応を抑止し、かつケトー
エノール互変異性をコントロールする溶媒効果を
持つものと推定される。 バリウム塩の形態については特に限定されるも
のではないが、ただ本反応の遂行の為、ホルムア
ルデヒド−メタノール溶液に対し所定量溶解して
いることが必要であり、例えば、塩化バリウム、
臭化バリウム、ヨウ化バリウム等のハロゲン化
物、及び水酸化物、酸化物、硝酸塩、過塩素酸塩
等があげられる。 バリウム塩/ホルムアルデヒドのモル比は
0.001〜0.05が好しく、この範囲以下では反応の
進行が遅く、又、この範囲以上加えても特に実益
がないからである。 アルカリ金属水酸化物とは、本反応の反応溶液
のPHを約10〜13に高めるものであればよく、水酸
化ナトリウム及び水酸化カリ等が実用的である。
又、反応溶液のPHが10以下では、本反応の反応速
度が低く実用的ではない。 本発明の反応は、通常大気圧下、反応温度40〜
65℃で行われる。 このようにして生成された本発明による新規化
合物は、例えば担体としてセルロース粉末、展開
溶媒として水飽和ブタノールを用いて反応混合物
より無色透明なシラツプとして単離することが出
来る。 そして、このようにして、本発明の方法によつ
て簡単な出発原料から得られた本発明の新規化合
物は、多価アルコールである点を利用して、例え
ば塗料用等の熱硬化樹脂原料、エステル系界面活
性剤への用途をはじめ、譲造用炭水化物源、カビ
による発ガン性物質の代謝抑制剤、菌体タン白質
生産用炭素源等、多方面に利用出来るものであ
る。 本発明の新規化合物は次の物理的、化学的諸特
性を有する。 元素分析値 実測値 C:39.40% H:7.13% 計算値(C7H14O7として) C:40.00% H:6.71% 13C−N、M、Rスペクトル(溶媒D2O、基準物
質テトラメチルシラン): 65.34(t、4)、86.71(s、2)、215.7(s、1
) C.I.マススペクトル(反応ガス、イソブタン) m/e211(QM+、強度20)、193(100)、175(30)、
163(45) 尚I.RスペクトルではC=O基による1700−
1710cm-1に強い吸収が認められる。 さらに本発明の新規化合物をNaBH4により還
元したところ2,4−ジ−C−ジヒドロキシメチ
ルペンチトール
【式】の白色結晶 を得た。(融点117℃、IRスペクトルで2,4−
C−ジヒドロキシメチルペンチトールと全く仝一
の吸収を示す。) 実施例 1 12gのホルムアルデヒドを200mlのメタノール
に溶解し、塩化バリウム0.42g、水酸化カリウム
5.6gを添加し、経時的に反応系の酸化還元電位
(ORP)を測定しつつ、60℃で反応を行つた。約
10分後に冷却(約0℃)し、上澄液をアンバーラ
イトIR−120(ポリスチレン系のカチオン交換
樹脂)、次いでアンバーライトIR−45(ポリス
チレン系アニオン交換樹脂)で処理し、減圧下40
℃で濃縮して得られたシラツプ(8.5g)をウオ
ツツマン(Whatman)CF11セルロースパウダー
(ウオツツマンは商標である)を充填剤として、
展開溶媒に水飽和ブタノールを用い液体カラムク
ロマトグラフイーを行ない、2,4−ジ−C−ヒ
ドロキシメチル−3−ペンチユロースを3.6g単
離した。収率はホルムアルデヒドに対し30%であ
つた。 実施例 2 実施例1において水酸化カリウムの代りに水酸
化ナトリウム4.0gを用いた以外は実施例1と全
く同様にして反応を行い、約6分後に冷却、以後
実施例1と同様の操作を行い、8gのシラツプか
ら本発明の新規化合物2.8gを得た(収率23%)。 実施例 3 実施例2において、ホルムアルデヒド12gの代
りに25gを用いた以外は全く同様にして反応を行
ない、約20分後に反応を冷却停止し、以後実施例
1と同様の操作を行ない、15gのシラツプから本
発明の新規化合物9.8gを得た。(収率39%) 実施例 4 14gのホルムアルデヒドを200mlのメタノール
に溶解し、塩化バリウム0.42gを加え、KOHペ
レツトまたは飽和KOHメタノール液を用いて反
応系のPHを12.0に調整しながら、経時的に反応系
のORPを測定しつつ、60℃で反応を行つた。約
25分後に冷却(0℃)し、以下実施例1と同様の
操作を行ない、10gのシラツプから本発明の新規
化合物2.3gを得た(収率16%)。 実施例 5 実施例4に於て塩化バリウムに代えて水酸化バ
リウム0.34gを用いた以外は全く同様にして反応
及び操作を行い、9gのシラツプから本発明の新
規化合物2.1gを得た(収率15%)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2,4−ジ−C−ヒドロキシメチル−3−ペ
    ンチユロース。 2 メチルアルコール中で、バリウム塩とアルカ
    リ金属水酸化物の存在下に、ホルムアルデヒドを
    反応させることを特徴とする2,4−ジ−C−ヒ
    ドロキシ−3−ペンチユロースを製造する方法。
JP17324479A 1979-12-28 1979-12-28 2,4-di-c-hydroxymethyl-3-pentulose and its preparation Granted JPS5697296A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17324479A JPS5697296A (en) 1979-12-28 1979-12-28 2,4-di-c-hydroxymethyl-3-pentulose and its preparation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17324479A JPS5697296A (en) 1979-12-28 1979-12-28 2,4-di-c-hydroxymethyl-3-pentulose and its preparation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5697296A JPS5697296A (en) 1981-08-05
JPS6312874B2 true JPS6312874B2 (ja) 1988-03-23

Family

ID=15956824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17324479A Granted JPS5697296A (en) 1979-12-28 1979-12-28 2,4-di-c-hydroxymethyl-3-pentulose and its preparation

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5697296A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5857393A (ja) * 1981-10-02 1983-04-05 Nippon Kasei Kk Gp−11の合成方法
JP6120692B2 (ja) * 2013-06-19 2017-04-26 花王株式会社 単糖類の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5697296A (en) 1981-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Anet Chemistry of Non-enzymic Browning. VII. Crystalline Di-D-fructose-glycine and some related compounds
US4436938A (en) Manufacture of amines
AU714151B2 (en) Processes for the preparation of 3-(methylthio)propanal and 2-hydroxy-4-(methylthio)butanenitrile
JPS6159634B2 (ja)
JPS6312874B2 (ja)
JPS6322594A (ja) 糖のエピマ−化法
US3190914A (en) Process for the preparation of amino acids
US2815348A (en) Process of producing acetyl cycloserine
US4070394A (en) Carnitine nitrile halide preparation
US5030750A (en) Process for preparing DL-serine and process for separation and purification of the same
JPH03173846A (ja) クロルカルボン酸クロリドの製造方法
JPS6039349B2 (ja) 2−シアノフエノ−ル誘導体の製法
JPH01139559A (ja) 4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリルの製造方法
JPS60197646A (ja) Dl−アスパラギンの製造方法
US3047586A (en) 1-hydroxymethyl-6,8-dioxabicyclo(3.2.1)-octane and processes for its preparation
JPH0245628B2 (ja)
JPH07215904A (ja) ヒドロキシピバルアルデヒドの製造方法
JPH0798785B2 (ja) オキシム類の製造法
US4585889A (en) Carbonylation process for the production of monoesters aromatic dicarboxylic acids from phosphonium salts
US3953486A (en) Manufacture of lead styphnate
JP3235869B2 (ja) 純度の向上した、グリセリン酸又はその塩の製造法
SU534459A1 (ru) Способ получени аминопропилтриалкоксисиланов
CN112830910A (zh) 2,5-呋喃二甲醛二肟的制备方法
Araki et al. Allylic phosphates as allyl anion synthons. Lithium-induced allylation of carbonyl compounds.
JPH01242559A (ja) アミノアルコールの製造方法