JPH0245628B2 - - Google Patents

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JPH0245628B2
JPH0245628B2 JP56157050A JP15705081A JPH0245628B2 JP H0245628 B2 JPH0245628 B2 JP H0245628B2 JP 56157050 A JP56157050 A JP 56157050A JP 15705081 A JP15705081 A JP 15705081A JP H0245628 B2 JPH0245628 B2 JP H0245628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
formaldehyde
present
formose
organic compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP56157050A
Other languages
English (en)
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JPS5857393A (ja
Inventor
Yoshihiro Shigemasa
Ruka Nakajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kasei Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kasei Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Priority to JP15705081A priority Critical patent/JPS5857393A/ja
Publication of JPS5857393A publication Critical patent/JPS5857393A/ja
Publication of JPH0245628B2 publication Critical patent/JPH0245628B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ホルムアルデヒドを出発原料とする
ホルモース反応により、下記の式で示される3,
3―ビスヒドロキシ―3―デオキシテトロノ―
1,4―ラクトン(以下GP―11と略記する)を
選択的に合成する方法に関する。 GP―11はホルムアルデヒドのホルモース反応
生成物を下記のように処理することにより特定さ
れる物質である。 すなわち、反応生成物をTMS誘導体とした後、
次の条件でガスクロマトグラフイーを行ない、保
持時間265分の物質をGP―11とした。カラム充填
剤:5%シリコンガムSE30、カラム:φ0.3cm×
300cm、キヤリヤーガス:NB、流量:60ml/
min、カラム温度:100℃1分間、続いて4℃/
minで250℃まで昇温。 ホルムアルデヒドを塩基の存在下に反応させる
ホルモース反応はアルドール縮合、カニツアロ反
応、クロスカニツアロ反応等が競争的に起こり、
その生成物であるホルモースは、通常、30種以上
にも及ぶ多種類の糖類と糖アルコール類との複雑
な混合物であつて、反応における選択性は殆んで
ないということができる。 そのためホルモース反応を制御し、生成物に関
して選択性を与える触媒について、従来、種々の
提案がなされてきているが、最も一般的な触媒で
ある水酸化カルシウムと同様に、いずれも、選択
性は著しく乏しいものである。 従つて、ホルモース反応から選択的に特定の糖
や糖アルコールを得ることができれば、これらは
医薬、発酵工業の原料、或いは合成樹脂、界面活
性剤の原料等、産業上、広範囲にわたる利用が期
待されるにもかかわらず、ホルモース反応の実用
的な利用化は殆んでなされていない。 本発明者等は、上記の問題を解決し、ホルモー
スの工業的利用を実現するために、種々の条件下
でホルモース反応を行つた結果、本発明の方法に
よつて、ホルモースの一種である有機化合物GP
―11を選択的に高収率で製造しうることを発見し
本発明を完成した。 本発明による有機化合物GP―11は、アルコー
ル溶液中で、アルカリ金属水酸化物とエンジオー
ル化合物の存在下に、ホルムアルデヒドの初期濃
度を3モル/以下にしてホルムアルデヒドを反
応させることによつて選択的に合成される。たと
えば、3モル/以下のホルムアルデヒド―アル
コール溶液に、エンジオール化合物、たとえばD
―フルクトース及びアルカリ金属水酸化物を所定
量加えたのち、所定温度で反応させることによつ
て、有機化合物GP―11は選択的に合成される。 上記合成方法につき、さらに詳しく反応を説明
する。 本発明方法によりGP―11を製造する反応はア
ルコール溶液中で進行する。本反応に使用される
アルコールとしては炭素数が1から5の低級脂肪
族アルコールが使用されるが、経済的かつ反応熱
の除去の容易さからメタノールの使用が好まし
い。 ホルムアルデヒド―アルコール溶液中における
ホルムアルデヒド初期濃度は3モル/以下にす
ることが必要であるが、さらに初期濃度を2モ
ル/以下にすることが好ましい。 本反応において、ホルムアルデヒド―アルコー
ル溶液中には30重量%以下の水分、好ましくは10
重量%以下の水分は実質的に本反応を妨害しない
ために許容される。 エンジオール化合物としては、フルクトース、
グルコース、キシロース、ジオキシアセトン、グ
リコールアルデヒド、グリセルアルデヒド、ベン
ゾイン、モノオキシアセトン、ベンゾイルカービ
ノール等を挙げることができる。 本反応において使用されるエンジオール化合
物、たとえばD―フルクトースは、4×10-2
ル/までの濃度、好ましくは0.5×10-2〜2.5×
10-2mol/である。 アルカリ金属水酸化物としては、実用的には水
酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等が使用され
る。 アルカリ金属水酸化物の濃度が低い場合には、
反応速度が低下するとともに、本発明の有機化合
物GP―11への選択率も低下するので、0.5モル/
以上、好ましくは1モル/以上が必要であ
る。 本発明の反応は、通常大気圧下において、本反
応溶液、すなわちホルムアルデヒド―アルコール
溶液の沸騰温度までの温度においておこなわれ
る。本反応が発熱反応であるため、反応を還流下
におこなえば、反応熱を除去しつつ、沸騰下に一
定温度で反応を進行させることができる。 このようにして、本反応を行い、ホルムアルデ
ヒドが、当初の90%以上消費された時点で、塩
酸、硫酸等の鉱酸を加え、反応系を微酸性にする
ことにより反応を停止する。 本発明の有機化合物GP―11は、例えば水を展
開溶媒とした活性炭カラムクロマトグラフイーに
より反応混合物から単離することが出来る。 そして、このようにして、本発明の方法によつ
て簡単な出発原料から得られた本発明の有機化合
物GP―11は、一般に多価アルコールとして、例
えば塗料用等の熱硬化樹脂原料、エステル系界面
活性剤への用途をはじめ、醸造用炭水化物源、カ
ビによる発ガン性物質の代謝抑制剤、菌体タン白
質生産用炭素源等、多方面に利用されることが期
待される。 本発明の有機化合物GP―11は次の物理的、化
学的諸特性を有する。 m.p.161℃、白色結晶 元素分析値C:44.5% H:6.3% O:49.2% 理 論 値C:44.44% H:6.17%O:49.38%13 C−N.M.Rスペクトル(溶 媒 CD3OD) (基準物質 TMS ) 179.45(s),70.52(t),70.27(d),62.23
(t) 61.94(t),50.97(s) マススペクトル C1(i−C4H10);m/z163(MH+) C1(NH3);m/z180(M・NH4 +) C1(NO3);m/z187(M・ND4 +1 H NMR(溶媒、CD3S ‖ OCD3) (TMS);3.12(4H,d) 4.06(1H,d),4.18(1H,d),4.35(1H,d) 4.65(1H,t),4.91(1H,t),5.76(1H,d) 実施例 1 3gのホルムアルデヒドを100mlのメタノールに
溶解し、D―フルクトース0.25g、水酸化ナトリ
ウム4gを添加し、本溶液の沸騰温度(約65℃)
で反応を行つた。約25分後に9規定の塩酸を適加
し、反応液を微酸性(PH5.5〜7.0)にすることに
より反応を停止した。 反応液の一部を前記ガスクロマトグラフイーの
条件により分析したところ、有機化合物GP―11
は、本反応により生成した糖類のうちで約28%の
選択率を示した。得られたクロマトグラムを第1
図として示す。 残余の大部分の反応液を以下の方法で処理する
ことにより、有機化合物GP―11の白色結晶0.15g
を得た。 上記で得た反応溶液を濃縮後(温度40℃以下)
内径3.0cm、長さ25cmの活性炭カラムを用い、展
開溶媒として約5〜6の水で展開し、必要成分
(2〜3の間)を濃縮した。 実施例2〜16及び比較例1〜2 ホルムアルデヒド初期濃度、アルコールの種
類、D―フルクトース濃度、アルカリ金属水酸化
物の種類及び濃度を変えて実施例1と同様の反応
を行つた。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図はGP―11のガスクロマトグラムである。 図中、A,A′は溶媒であり、11は本発明の
目的物であるGP―11を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルコール溶液中で、アルカリ金属水酸化物
    とエンジオール化合物の存在下に、ホルムアルデ
    ヒドを反応させるに当り、反応系のホルムアルデ
    ヒド初期濃度を3モル/以下にすることを特徴
    とする、下記の式で示される化合物の合成方法。
JP15705081A 1981-10-02 1981-10-02 Gp−11の合成方法 Granted JPS5857393A (ja)

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JP15705081A JPS5857393A (ja) 1981-10-02 1981-10-02 Gp−11の合成方法

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JPS5857393A JPS5857393A (ja) 1983-04-05
JPH0245628B2 true JPH0245628B2 (ja) 1990-10-11

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5520766A (en) * 1978-07-28 1980-02-14 Bayer Ag Methylolated monosacchrides and oligosaccharides
JPS5697296A (en) * 1979-12-28 1981-08-05 Nippon Kasei Kk 2,4-di-c-hydroxymethyl-3-pentulose and its preparation

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5520766A (en) * 1978-07-28 1980-02-14 Bayer Ag Methylolated monosacchrides and oligosaccharides
JPS5697296A (en) * 1979-12-28 1981-08-05 Nippon Kasei Kk 2,4-di-c-hydroxymethyl-3-pentulose and its preparation

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5857393A (ja) 1983-04-05

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