JPH0753702B2 - アミノケトン類の分離方法 - Google Patents

アミノケトン類の分離方法

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JPH0753702B2
JPH0753702B2 JP2447987A JP2447987A JPH0753702B2 JP H0753702 B2 JPH0753702 B2 JP H0753702B2 JP 2447987 A JP2447987 A JP 2447987A JP 2447987 A JP2447987 A JP 2447987A JP H0753702 B2 JPH0753702 B2 JP H0753702B2
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大典 福岡
恵一 横山
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三井石油化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医薬製造上有用なアミノケトン類をアミン類か
ら分離する方法に関する。
〔従来の技術と問題点〕
後記一般式〔I〕で表わされるアミノケトン類は医薬製
造上有用な化合物であり、その製法も古くから知られて
いる。
例えばドイツ特許518636(1931年)やフランス特許2,18
0,450にはα−ハロゲン化ケトン類とアミン類とから一
般式〔I〕に相当する化合物を製造する方法が記載され
ている。本発明者等はこの方法を改善して短時間で収率
よくアミノケトン類〔I〕を製造する方法を見い出し
た。その際、過剰の原料アミン〔II〕との分離方法によ
つて得られるアミノケトン類〔I〕の収率や純度が大き
く左右されること、および所定の分離方法を採用するこ
とにより純度が向上することを見い出し、本発明を完成
するに至つた。
なお原料アミン〔II〕とアミノケトン類〔I〕との混合
系の中から目的とするアミノケトン類〔I〕を単離する
に際し例えば前記ドイツ特許518636に記載の方法ではア
ミノケトン類〔I〕とアミン類〔II〕をともに塩酸塩に
変えた後、濃縮して得られる固体の塩酸塩混合物をアン
モニア水で中和してアミノケトン類〔I〕を得ている。
またフランス特許2,180,450に記載の方法では、アミノ
ケトン類〔I〕を蓚酸塩として沈澱せしめている。しか
し前者の方法では操作が煩雑なうえ、得られるアミノケ
トン類の純度も良くない問題点があり、また後者では高
価は蓚酸を過剰に存在するアミン類〔II〕をすべて中和
するだけの量を使用しなければならず、かつ得られる蓚
酸塩もアミノケトン類〔I〕とアミン類〔II〕の塩が混
在し、目的物の純度が低下する欠点がある。本発明者ら
は簡単な操作で蓚酸の使用量を削減でき、かつ純度の良
いアミノケトン類〔I〕の蓚酸塩を比較的回収率よく得
る目的で種々検討した結果、アミン類〔II〕がアミノケ
トン類〔I〕よりも塩基性が強く、かつその鉱酸および
蓚酸との塩が水に易溶であることを知り、前記のように
本発明を完成するに至つたのである。
〔発明の概要〕
本発明は、一般式〔I〕 (式中、Yは水素、ハロゲン、ニトロ基または水酸基を
示し、R1は水素または低級アルキル基を示し、R2は低級
アルキル基を示す。)で表わされるアミノケトン類1モ
ルに対し、一般式〔II〕 R2-NH2 〔II〕 で表わされるアミン類が1ないし15モルの割合で存在す
る混合系より該アミノケトン類〔I〕を蓚酸塩として単
離するに際し、遊離した状態で存在する該アミン類〔I
I〕の40ないし100%を水の存在下に鉱酸で中和すること
を特徴とするアミノケトン類の分離方法に関する。
〔分離化合物〕
本発明で混合系から分離する化合物は一般式〔I〕で表
わされるアミノケトン類であり、式中、R1およびR2(式
〔II〕も同様)の低級アルキル基としてはメチル基、エ
チル基、プロピル基、などを例示することができる。式
〔I〕および〔II〕のうち好ましいものとしては実施例
に掲げるものである。
本発明で用いる混合系は通常式〔III〕 (式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素である。)で表わ
されるα−ハロゲン化ケトン類とアミン類〔II〕とを反
応させて得られるもので、好ましくは本出願人による本
出願と同日の特許出願「アミノケトン類の製法」又は
「アミノケトン類の製造方法」に記載の製法で得られる
ものである。
本発明において用いられる混合系には、アミノケトン類
〔I〕とアミン類〔II〕が含まれるが、その量比は前者
1モルに対し後者1ないし15モル、好ましくは3ないし
9モルである。
本発明においてアミノケトン類〔I〕は蓚酸塩として単
離するが、その際混合系に存在する遊離アミン類〔II〕
の40ないし100%好ましくは70ないし95%が鉱酸、例え
ば塩酸、臭化水素酸、硫酸などで中和される。
また中和するときに混合系に存在させる水の量として
は、アミン類〔II〕の塩酸塩およびアミン類〔II〕の蓚
酸塩を共に混合溶液に溶解させるに充分な量であれば足
りる。この水は中和の前、例えば前記α−ハロゲン化ケ
トン類〔III〕とアミン類〔II〕の反応時から存在して
いてもよいし、中和した後に加えたものであつてもよ
い。
その他の分離方法の詳細手順としては、実施例に記載の
通りである。
〔発明の効果〕
本発明の分離方法を採用することによりアミノケトン類
〔I〕とアミン類〔II〕を含む混合系より該アミノケト
ン類〔I〕を比較的高回収率、高純度で得ることができ
る。
比較例1 メチルアミン1.3gをイソプロパノール20mlに溶解し、氷
冷下攪拌しながらこれに2−ブロモ−1−(3′−ヒド
ロキシフエニル)エタノン1.0gをイソプロパノール20ml
に溶かした溶液を20分間で滴下した。滴下後同温で10分
間攪拌し、蓚酸2.65gをイソプロパノール20mlに溶かし
た氷冷溶液中に注いだ。生成した沈澱を濾取し、イソプ
ロパノール10mlで洗浄後、乾燥した。
沈澱の重量は3.59g〔1−(3′−ヒドロキシフエニ
ル)−2−メチルアミノエタノンの蓚酸塩の含有率(純
度)20%、収率74%〕であつた。
なお目的物の純度は高速液体クロマトグラフイー(カラ
ム:A-212〔山村化学〕、アセトニトリル/0.05M KH2PO4
水溶液=35/65)を用いて分析した。
比較例2 メチルアミン1.3gを含水イソプロパノール(イソプロパ
ノール/水=70/30〔容量比〕)13mlに溶解し、氷冷下
攪拌しながらこれに2−ブロモ−1−(3′−ヒドロキ
シフエニル)エタノン1.0gを同一溶媒7mlに溶かした溶
液を1時間で滴下した。滴下後同温で1時間攪拌し、氷
冷した10%蓚酸水溶液26.5g中に注いだ。同温で30分間
攪拌し、析出した1−(3′−ヒドロキシフエニル)−
2−メチルアミノエタノンの蓚酸塩を濾取し、イソプロ
パノール10mlで洗浄後、乾燥した。
結晶の重量:0.86g(純度82%、収率72%) 実施例1 比較例2と同様の操作により得られた反応液を、蓚酸0.
88gおよび濃塩酸2.83g(遊離したメチルアミンの86%を
中和できる量)を水10mlに溶かした氷冷溶液中に注い
だ。同温で30分間攪拌し、析出した1−(3′−ヒドロ
キシフエニル)−2−メチルアミノエタノンの蓚酸塩を
濾取し、イソプロパノール10mlで洗浄後、乾燥した。
結晶の重量:0.65g(純度98%、収率65%) 実施例2〜4 蓚酸および濃塩酸の量を変えた以外は実施例1と全く同
様の操作を行つた。結果を表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中、Yは水素、ハロゲン、ニトロ基または水酸基を
    示し、R1は水素または低級アルキル基を示し、R2は低級
    アルキル基を示す。)で表わされるアミノケトン類1モ
    ルに対し、 一般式〔II〕 R2-NH2 〔II〕 で表わされるアミン類が1ないし15モルの割合で存在す
    る混合系より該アミノケトン類〔I〕を蓚酸塩として単
    離するに際し、遊離した状態で存在する該アミン類〔I
    I〕の40ないし100%を水の存在下に鉱酸で中和すること
    を特徴とするアミノケトン類の分離方法。
JP2447987A 1987-02-06 1987-02-06 アミノケトン類の分離方法 Expired - Lifetime JPH0753702B2 (ja)

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JPS63192743A JPS63192743A (ja) 1988-08-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100879635B1 (ko) * 2007-08-27 2009-01-21 한국화학연구원 폐 아세톤 혼합물로부터 아세톤의 분리방법

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KR100879635B1 (ko) * 2007-08-27 2009-01-21 한국화학연구원 폐 아세톤 혼합물로부터 아세톤의 분리방법

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