JP3060052B2 - トリアゾール系化合物の製造法 - Google Patents
トリアゾール系化合物の製造法Info
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- JP3060052B2 JP3060052B2 JP3232569A JP23256991A JP3060052B2 JP 3060052 B2 JP3060052 B2 JP 3060052B2 JP 3232569 A JP3232569 A JP 3232569A JP 23256991 A JP23256991 A JP 23256991A JP 3060052 B2 JP3060052 B2 JP 3060052B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除草剤として有用なト
リアゾール系化合物の合成中間体を提供するものであ
る。
リアゾール系化合物の合成中間体を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び課題】式4
【化4】 で示されるトリアゾール系化合物は、たとえば、An
n.,637,135(1960)および特開平2−1
481に示されるように、水溶媒中で下記に示す反応に
ふすことにより合成される。
n.,637,135(1960)および特開平2−1
481に示されるように、水溶媒中で下記に示す反応に
ふすことにより合成される。
【化5】 しかしながら、該従来法では大量の溶媒を必要としかつ
収量も低く、さらに式5
収量も低く、さらに式5
【化6】 に示す二量体等が副生するという問題点があり、工業的
に有用ではなかった。
に有用ではなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、反応をアルコ
ール系溶媒中、塩基の存在下で行うことにより、溶媒及
び試薬の使用量の低減、副生成物の消失、収率の向上を
実現して本発明を完成した。
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、反応をアルコ
ール系溶媒中、塩基の存在下で行うことにより、溶媒及
び試薬の使用量の低減、副生成物の消失、収率の向上を
実現して本発明を完成した。
【0004】すなわち本発明は、チオセミカルバジッド
とホルムアミドより合成した3−メルカプト−1,2,
4−トリアゾールを単離することなく、塩基の存在下ア
ルコール系溶媒に溶解し、おなじくアルコール系溶媒中
で調整した2,4,6−トリメチルベンゼンジアゾニウ
ム塩を反応することにより3−(2,4,6−トリメチ
ルフェニルチオ)−1,2,4−トリアゾールを合成す
る方法を与えるものである。
とホルムアミドより合成した3−メルカプト−1,2,
4−トリアゾールを単離することなく、塩基の存在下ア
ルコール系溶媒に溶解し、おなじくアルコール系溶媒中
で調整した2,4,6−トリメチルベンゼンジアゾニウ
ム塩を反応することにより3−(2,4,6−トリメチ
ルフェニルチオ)−1,2,4−トリアゾールを合成す
る方法を与えるものである。
【0005】反応に用いられるアルコール系溶媒として
は、メタノール、エタノール、プロパノール等の脂肪族
低級アルコールがあげられるが、とくに好ましくは、メ
タノールが用いられる。
は、メタノール、エタノール、プロパノール等の脂肪族
低級アルコールがあげられるが、とくに好ましくは、メ
タノールが用いられる。
【0006】反応に用いられる塩基としては、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム等があげられるが、特に好ま
しくは水酸化カリウムが用いられる。
リウム、水酸化ナトリウム等があげられるが、特に好ま
しくは水酸化カリウムが用いられる。
【0007】反応温度は、−20℃〜室温、好ましくは
−5〜5℃で行う。
−5〜5℃で行う。
【0008】本発明により得られた3−(2,4,6−
トリメチルフェニルチオ)−1,2,4−トリアゾール
は、除草剤として有用な1−(N,N−ジエチルカルバ
モイル)−3−(2,4,6−トリメチルフェニルスル
ホニル)−1,2,4−トリアゾール等の合成に用いら
れる。
トリメチルフェニルチオ)−1,2,4−トリアゾール
は、除草剤として有用な1−(N,N−ジエチルカルバ
モイル)−3−(2,4,6−トリメチルフェニルスル
ホニル)−1,2,4−トリアゾール等の合成に用いら
れる。
【0009】
【実施例】次に発明の実施例を示すが、これにより本発
明が制限されるものではない。
明が制限されるものではない。
【0010】
【実施例1】3−(2,4,6−トリメチルフェニルチ
オ)−1,2,4−トリアゾールの製法
オ)−1,2,4−トリアゾールの製法
【0011】チオセミカルバジッド9.1gとホルムア
ミド5.4gを混合し、120〜130℃で40分間加
熱撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、メタノール7
0mlを加える。この溶液に水酸化カリウム13.4g
を加えて撹拌した(反応液A)。一方、別の容器にメシ
ジン13.5g、濃塩酸18.5ml、メタノール13
0mlをとり5℃以下に冷却した。この溶液に、亜硝酸
ナトリウム6.9gを水10mlに溶かした溶液を、反
応温度が5℃を越えないように滴下した。滴下終了後、
30分撹拌し、さきに調整した反応液Aに反応温度が5
℃を越えないように滴下した。滴下後、徐々に室温まで
戻した。メタノールを濃縮し、残査に水100mlを加
えて濃塩酸でpH7に調整した。生じた結晶を濾取し、
酢酸エチルで再結晶して標題化合物15.4g(70
%)を得た。
ミド5.4gを混合し、120〜130℃で40分間加
熱撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、メタノール7
0mlを加える。この溶液に水酸化カリウム13.4g
を加えて撹拌した(反応液A)。一方、別の容器にメシ
ジン13.5g、濃塩酸18.5ml、メタノール13
0mlをとり5℃以下に冷却した。この溶液に、亜硝酸
ナトリウム6.9gを水10mlに溶かした溶液を、反
応温度が5℃を越えないように滴下した。滴下終了後、
30分撹拌し、さきに調整した反応液Aに反応温度が5
℃を越えないように滴下した。滴下後、徐々に室温まで
戻した。メタノールを濃縮し、残査に水100mlを加
えて濃塩酸でpH7に調整した。生じた結晶を濾取し、
酢酸エチルで再結晶して標題化合物15.4g(70
%)を得た。
【0012】融点186〜187℃(酢酸エチルから再
結晶) 元素分析値(%) C11H13N3S(分子量21
9.310)として
結晶) 元素分析値(%) C11H13N3S(分子量21
9.310)として
【0013】
【参考例】本発明との比較のため、Ann.,637,
135(1960)および特開平2−1481に記載さ
れた方法での3−(2,4,6−トリメチルフェニルチ
オ)−1,2,4−トリアゾールの製法を次ぎに示し
た。
135(1960)および特開平2−1481に記載さ
れた方法での3−(2,4,6−トリメチルフェニルチ
オ)−1,2,4−トリアゾールの製法を次ぎに示し
た。
【0014】
【参考例1】3−(2,4,6−トリメチルフェニルチ
オ)−1,2,4−トリアゾールの製法
オ)−1,2,4−トリアゾールの製法
【0015】i)3−メルカプト−1,2,4−トリア
ゾールの製法 チオセミカルバジッド27.3g、蟻酸16.5g、水
1.8mlを混合し、1時間加熱撹拌した。室温まで冷
却し、水酸化ナトリウム14.4gを水42mlに溶か
した溶液を一度に加え撹拌した。さらに100℃で2時
間撹拌した後、反応液を氷水で冷却して濃塩酸を滴下し
て中和し、結晶を析出させた。結晶を濾別して乾燥し、
粗結晶22.7g(75%)を得た。融点220〜22
2℃(水から再結晶)
ゾールの製法 チオセミカルバジッド27.3g、蟻酸16.5g、水
1.8mlを混合し、1時間加熱撹拌した。室温まで冷
却し、水酸化ナトリウム14.4gを水42mlに溶か
した溶液を一度に加え撹拌した。さらに100℃で2時
間撹拌した後、反応液を氷水で冷却して濃塩酸を滴下し
て中和し、結晶を析出させた。結晶を濾別して乾燥し、
粗結晶22.7g(75%)を得た。融点220〜22
2℃(水から再結晶)
【0016】ii)3−(2,4,6−トリメチルフェ
ニルチオ)−1,2,4−トリアゾ ールの製法 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール10.1g
と水酸化カリウム13.4gを水500mlに溶解して
撹拌した(反応液A)。一方、別の容器にメシジン1
3.5g、濃塩酸18.5ml,水300mlをとり5
℃以下に冷却した。この溶液に、亜硝酸ナトリウム6.
9gを水10mlに溶した溶液を、反応温度が5℃を越
えないように滴下した。滴下後、30分間撹拌し、さき
に調整した反応液Aに反応温度が5℃を越えないように
滴下した。滴下後、徐々に室温まで戻し、濃塩酸でpH
7に調整した。析出した結晶を濾別し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン:酢酸
エチル=1:1)で分離精製して標記化合物9.1g
(41.3%)を得た。 融点186〜187℃
ニルチオ)−1,2,4−トリアゾ ールの製法 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール10.1g
と水酸化カリウム13.4gを水500mlに溶解して
撹拌した(反応液A)。一方、別の容器にメシジン1
3.5g、濃塩酸18.5ml,水300mlをとり5
℃以下に冷却した。この溶液に、亜硝酸ナトリウム6.
9gを水10mlに溶した溶液を、反応温度が5℃を越
えないように滴下した。滴下後、30分間撹拌し、さき
に調整した反応液Aに反応温度が5℃を越えないように
滴下した。滴下後、徐々に室温まで戻し、濃塩酸でpH
7に調整した。析出した結晶を濾別し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン:酢酸
エチル=1:1)で分離精製して標記化合物9.1g
(41.3%)を得た。 融点186〜187℃
【0017】つぎに本発明で得られた3−(2,4,6
−トリメチルフェニルチオ)−1,2,4−トリアゾー
ルを用いて、除草剤として有用な1−(N,N−ジエチ
ルカルバモイル)−3−(2,4,6−トリメチルフェ
ニルスルホニル)−1,2,4−トリアゾールの製造法
を示した。
−トリメチルフェニルチオ)−1,2,4−トリアゾー
ルを用いて、除草剤として有用な1−(N,N−ジエチ
ルカルバモイル)−3−(2,4,6−トリメチルフェ
ニルスルホニル)−1,2,4−トリアゾールの製造法
を示した。
【0018】
【参考例2】1−(N,N−ジエチルカルバモイル)−
3−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)−
1,2,4−トリアゾールの製法
3−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)−
1,2,4−トリアゾールの製法
【0019】i)3−(2,4,6−トリメチルスルホ
ニル)−1,2,4−トリアゾール の製法 3−(2,4,6−トリメチルフェニルチオ)−1,
2,4−トリアゾール21.9gに酢酸35mlを加え
て加熱撹拌し、完全に溶解した後、反応温度を90〜1
05℃に保ちながら過酸化水素水(34%)36gを滴
下した。滴下後、100℃で3時間撹拌した。反応終了
後水50mlを加えて、反応液を10℃以下に冷却し、
析出した結晶を濾別した。乾燥し、粗結晶22.3gを
得た。
ニル)−1,2,4−トリアゾール の製法 3−(2,4,6−トリメチルフェニルチオ)−1,
2,4−トリアゾール21.9gに酢酸35mlを加え
て加熱撹拌し、完全に溶解した後、反応温度を90〜1
05℃に保ちながら過酸化水素水(34%)36gを滴
下した。滴下後、100℃で3時間撹拌した。反応終了
後水50mlを加えて、反応液を10℃以下に冷却し、
析出した結晶を濾別した。乾燥し、粗結晶22.3gを
得た。
【0020】融点229〜230℃(エタノールから再
結晶) 元素分析値(%) C11H13N3O2S(分子量2
51.309)として
結晶) 元素分析値(%) C11H13N3O2S(分子量2
51.309)として
【0021】ii)1−(N,N−ジエチルカルバモイ
ル)−3−(2,4,6−トリメチ ルフェニルスルホニ
ル)−1,2,4−トリアゾールの製法 3−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)−
1,2,4−トリアゾール25.1gと炭酸カリウム1
5.2gをアセトン150ml中で撹拌した。この中へ
N,N−ジエチルカルバモイルクロリドF14.9gを
滴下し、3時間加熱撹拌した。反応終了後、析出物を濾
去して濾液を濃縮し、目的物の粗結晶31gを得た。
ル)−3−(2,4,6−トリメチ ルフェニルスルホニ
ル)−1,2,4−トリアゾールの製法 3−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)−
1,2,4−トリアゾール25.1gと炭酸カリウム1
5.2gをアセトン150ml中で撹拌した。この中へ
N,N−ジエチルカルバモイルクロリドF14.9gを
滴下し、3時間加熱撹拌した。反応終了後、析出物を濾
去して濾液を濃縮し、目的物の粗結晶31gを得た。
【0022】融点114〜115℃(アセトンから再結
晶) 元素分析値(%) C16H22N4O3S(分子量3
50.443)として
晶) 元素分析値(%) C16H22N4O3S(分子量3
50.443)として
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 249/12 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】式1 【化1】 で示されるトリアゾール系化合物を式2 【化2】 と式3 【化3】 をアルコール系溶媒中で反応することにより製造する方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3232569A JP3060052B2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | トリアゾール系化合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3232569A JP3060052B2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | トリアゾール系化合物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680651A JPH0680651A (ja) | 1994-03-22 |
JP3060052B2 true JP3060052B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=16941400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3232569A Expired - Lifetime JP3060052B2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | トリアゾール系化合物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060052B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08176117A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-09 | Chugai Pharmaceut Co Ltd | トリアゾール化合物の製造方法 |
CN114014817A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-02-08 | 宁夏常晟药业有限公司 | 一种均三甲苯基-2-砜基三氮唑的合成方法 |
-
1991
- 1991-06-06 JP JP3232569A patent/JP3060052B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0680651A (ja) | 1994-03-22 |
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