JP2726653B2 - ジアミノピリミジン誘導体 - Google Patents

ジアミノピリミジン誘導体

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JP2726653B2
JP2726653B2 JP9032596A JP3259697A JP2726653B2 JP 2726653 B2 JP2726653 B2 JP 2726653B2 JP 9032596 A JP9032596 A JP 9032596A JP 3259697 A JP3259697 A JP 3259697A JP 2726653 B2 JP2726653 B2 JP 2726653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、国際的な一般商品
名「ミノキシジル(Minoxidil)」でいっそうよく知ら
れている、6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジ
ン−3−オキシドおよびその類似体の製造用合成中間体
としても有用なジアミノピリミジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】「ミノキシジル(Minoxidil)」は、そ
の抗高血圧症および脱毛症の処置における適用について
知られている。
【0003】6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミ
ジン−3−オキシドを調製するいくつかの方法はすでに
知られている。米国特許第3,382,247号明細書
は、第1段階において、6−クロロ−2,4−ジアミノ
ピリミジンを6−ヒドロキシ−2,4−ジアミノピリミ
ジンからオキシ塩化リンの処理によって調製することか
らなる方法を記載している。フェノラートと6−クロロ
−2,4−ジアミノピリミジンとの反応は、6−フェノ
キシ−2,4−ジアミノピリミジンを生成する。後者を
メタクロロ過安息香酸(MCPA)によって対応する3
−ニトロ−オキシドに酸化する。ピペリジンとの反応
後、「ミノキシジル(Minoxidil)」を単離する。
【0004】英国特許第2,032,434号明細書
は、第1段階において、6−ヒドロキシ−2,4−ジア
ミノピリミジンのO−トシレートを調製し、後者をMC
PAの作用によって対応するオキシドに酸化し、そして
最後にトシレートN−オキシドをピペリジンで処理する
ことからなる「ミノキシジル(Minoxidil)」を調製す
る方法を記載している。
【0005】米国特許第3,910,928号明細書に
よれば、ピリミジン環を3−シアンイミノプロピオニト
リルから合成する。
【0006】最初の2種類の合成において、クロロ−ま
たはヒドロキシジアミノピリミジンの2−および4−位
は遊離のままである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
方法に比較して簡単なかつ面倒でない手順に従い、6−
ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシ
ドすなわち「ミノキシジル(Minoxidil)」を調製する
新規な方法に有利に使用できる新規化合物の提供にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に従う、前記方法
の態様の一つは、第1段階において、式1:
【0009】
【化2】
【0010】式中、Xはハロゲン原子またはOH基を表
わす、を有する化合物のアミノ基の少なくとも1つを、
式: R−N=C=O 式中、Rはアルキル基、好ましくは1〜6個の炭素原子
を有するアルキル基を表わす、のイソシアネートと反応
させることによって保護し、得られたイソシアネート由
来の保護基を有する尿素誘導体を引続いて酸化して対応
するN−オキシドに転化し、次いで前記N−オキシドを
ピペリジンと反応させ、次いで有機塩基または無機塩基
で処理することによって脱離反応を実施し、1または複
数の保護基を除去することを特徴とする6−ピペリジノ
−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシドを調製す
る方法を挙げることができる。この方法においては、X
がOH基を表すときは、それをトシルもしくはベンゼン
スルホネートで保護していてもよい。この方法において
中間的に製造される特定の化合物は新規であり、当然に
ミノキシジルまたは他の誘導体の合成中間体として有用
である。
【0011】したがって、本発明によれば、式:
【0012】
【化3】
【0013】[式中、XはOH、Cl、O−トシルまた
はO−ベン ゼンスルホニルを表わし、R1およびR
2は、互いに独立に、水素原子ま たは基RNHCO−
(ここでRはC1−C6アルキルである)を表わすが、但
しR1およびR2は同時に水素原子を表わさず、そしてn
は0または1である]を有する新規化合物ならびにそれ
らの互変異性体または異性体が提供される。
【0014】本発明に係る前記方法は、次の反応スキー
ムによって、具体的に説明することができる。
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】反応スキームA 本発明の方法の第1段階において、式2aおよび3aを有
するモノウレアの混合物を化合物1aから生成する。こ
の混合物は、また、式4aを有するジウレアを含有し、
その量は反応温度および使用するイソシアネートの当量
数に依存する。
【0020】この反応は、非プロトン性溶媒、とくにジ
メチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)またはN−メチルピロリドンを使用するこ
とによって、尿素2aまたは3bを選択的に生成すること
ができる。尿素2aまたは3bは、出発化合物が、それぞ
れ、クロロ(1a)またはヒドロキシ(1b)の化合物で
あるかに依存して生成する。
【0021】生成する少量のジウレア4aまたは4bは、
使用する溶媒中のモノウレアまたはジウレアの溶解度が
大きく異なるため、反応混合物を室温において濾過する
ことによって容易に除去できる。
【0022】この第1段階は、商業的に得ることができ
る、容易に入手可能な原料を使用するので、とくに興味
がある。
【0023】ブチルイソシアネートは、ことに反応の収
率に関して、とくに興味ある結果を生成する。
【0024】第1段階においてテトラヒドロフランのよ
うな溶媒を使用すると、とくにブチルイソシアネートを
使用する場合、化合物1aから尿素3aが優先的に生成す
る。
【0025】反応スキームB 第2段階の間、4−位のアミノ基が遮断されている式2
aのモノウレアが優先的に酸化される。この尿素は3−
位においてより容易に酸化される。不均質相の反応をと
くに使用することができ、ここで約5〜30%、好まし
くは10%のギ酸の存在下に、塩素化溶媒、例えば、ジ
クロロメタンの混合物を使用し、そして出発化合物に関
して2〜5当量、好ましくは2.5当量の過剰の酸素化
水を添加する。尿素2aは対応する3−N−オキシドへ
定量的に転化される。
【0026】この反応は0〜70℃、好ましくは35〜
65℃の温度において実施する。
【0027】これらの条件を使用すると、通常のクロマ
トグラフィー手段では、二次的誘導体または分解生成物
のいずれも検出しないことが確認されている。
【0028】反応スキームC 上記段階2の変法は、ヒドロキシル化モノウレア3bを
対応するトシレート3cに既知の方法によって転化し、
次いで化合物3cを3位N−オキシド(5c)に酸化する
ことから成る。モノウレア3bは、N−メチルピロリド
ン中に可溶化された出発化合物1bにイソシアネートを
作用させることによって、優先的に生成する。
【0029】トシレートまたはベンゼンスルホネート
は、第1段階において、化合物(1b)から合成できる
ことに注意すべきである。第2段階において、トシレー
トまたはベンゼンスルホネートをイソシアネートと反応
させて、モノウレアスルホネート(2b)および/また
は(3b)を生成する。
【0030】次いで、化合物(5a)または(5c)を、
好ましくは過剰量のピペリジンと反応させ、そしてモノ
ウレア6aまたは6cに転化する。この場合も収率は定量
的であり、そしてとくに興味あるものである。
【0031】最終段階は、強い無機塩基または有機塩
基、とくに炭酸カリウムもしくは炭酸ナトリウムまたは
ナトリウムメチラート、好ましくは炭酸カリウムで処理
することによって、イソシアネート由来の保護基を脱離
することを包含する。
【0032】この方法は、化合物2a、3aおよび4aの
混合物について使用するかぎり、とくに興味あるもので
ある。
【0033】この方法は、アミノ基またはイソシアネー
トの簡単な付加反応によって、式(1)の化合物をモノ
ウレアに転化する。
【0034】このようにして得られるモノウレアは、通
常の溶媒中に出発化合物よりもはるかに可溶性であり、
そして対応する3位N−オキシドを得るための酸化反応
にとくに適する。
【0035】モノウレアは、とくに、選択的酸化に使用
できる。
【0036】とくに好ましい反応は、酸化反応に好まし
い酸化剤である過酸化水素を使用して、中間体6−クロ
ロ−2,4−ジアミノピリミジンを経て進行する。過酸
化水素の使用は、経費を減少しかつメタクロロ過安息香
酸の使用を除去することができるとの追加の利点を有す
る。
【0037】6−位において塩素化されたN−オキシド
の形態の中間化合物は、式:
【0038】
【化8】
【0039】に相当する。これらは、ピリジミンを使用
する処理のための可溶性をもつため、とくに重要であ
る。
【0040】最後の段階における尿素誘導体の対応する
アミンへの転化は、無機塩基または有機塩基を作用させ
ることによって実施できるので、簡単な反応である。
【0041】本発明の化合物は上記方法の間に調製され
る中間体に該当し、従ってミノキシジル等の製造用原料
として有用である。
【0042】
【実施例】次の実施例によって本発明をさらに具体的に
説明する。これらの実施例は本発明の範囲を限定するも
のでない。
【0043】実施例1 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オ
キシドの合成 段階1 N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル),
N’−ブチル尿素の調製 50cm3のDMSO中の5gの6−クロロ−2,4−ジア
ミノピリミジンの懸濁液に、8.6cm3のブチルイソシ
アネートを添加した。TLCにより出発化合物が消失し
たことが示されるまで、反応媒質を80℃に維持した。
【0044】反応媒質を加水分解した後、生成物を酢酸
エチルで抽出した。有機相を洗浄し、乾燥し、そして減
圧下に濃縮した。
【0045】5.1gの生成物が得られ、これを酢酸エ
チルから再結晶化した。
【0046】N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリ
ミジニル),N’−ブチル尿素は、白色結晶、融点22
7℃、の形態で結晶化した。
【0047】1H NMRスペクトルは期待する構造と
一致した。
【0048】段階2 N−(2−アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピ
リミジニル),N’−ブチル尿素の調製 100cm3のアルコールおよび15cm3の水の混合物中の
2.8gの前に調製したN−(2−アミノ−6−クロロ
−4−ピリミジニル),N’−ブチル尿素の懸濁液に、
2.17gのMCPBを添加した。
【0049】温度を20℃に維持し、そして反応の進行
をTLCによって追跡した。
【0050】出発化合物が転化された後、アルコールを
減圧下に蒸発させ、そして残留物を重炭酸ナトリウムを
補充した水中に取った。
【0051】水性相を0.5時間激しく撹拌した後、沈
殿をろ過し、大量の水で洗浄し、そして乾燥した。
【0052】2.5gの白色結晶、融点195−196
℃、が得られ、その1H NMRスペクトルは期待する
構造と一致した。
【0053】段階2a N−(2−アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピ
リミジニル),N’−ブチル尿素の調製 過酸化水素を使用する酸化 40cm3のジクロロメタンおよび4cm3のギ酸中の1.9
gのN−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニ
ル),N’−ブチル尿素の予め調製した溶液に、1.9
cm3の過酸化水素を添加した。この溶液を40℃に4時
間保持した。出発化合物の転化後、ジクロロメタンを減
圧下に蒸発させ、そして残留物を水中に取った。沈殿を
ろ過し、大量の水で洗浄し、そして乾燥した。1.4g
の所望生成物の結晶が得られた。それらは194−19
5℃で溶融した。
【0054】段階3 N−(6−ピペリジノ−2−アミノ−3−オキシド−4
−ピリミジニル),N’−ブチル尿素の調製 10cm3のピペリジン中1gのN−(2−アミノ−3−オ
キシド−6−クロロ−4−ピリミジニル),N’−ブチ
ル尿素の予め調製した懸濁液を、100℃において1時
間加熱した。
【0055】反応媒質を氷水上に注ぎ、そして得られた
沈殿をろ過し、乾燥し、そしてメタノールから再結晶化
した。
【0056】0.950mgのN−(6−ピペリジノ−2
−アミノ−3−オキシド−4−ピリミジニル),N’−
ブチル尿素が得られた。
【0057】段階4 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オ
キシドの調製 50cm3のイソプロパノールおよび25cm3の10N炭酸
カリウムの混合物中1gのN−(6−ピペリジノ−2−
アミノ−3−オキシド−4−ピリミジニル),N’−ブ
チル尿素の溶液を、出発化合物が消失してしまうまで、
80℃に維持した。
【0058】イソプロパノールを減圧下に蒸発させ、そ
して所望生成物を水性相から結晶化させた。後者を50
cm3の水で希釈し、そして生成物をろ過した。 メタノ
ールから再結晶化すると、6−ピペリジノ−2,4−ジ
アミノピリミジン−3−オキシド(融点260℃)が得
られた。
【0059】上の実施例において、中間体の化合物の各
々は再結晶化によって精製した。合成は中間体を精製し
ないで最後の段階まで実施できる。
【0060】これらの段階の各々において得られた量を
下に記載する。
【0061】実施例1A 段階1 N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル),
N’−ブチル尿素の調製 1リットルのN−メチルピロリドン中に溶解した100
gの6−クロロ−2,4−ジアミノピリミジンの溶液
を、95cm3のn−ブチルイソシアネートとともに95℃
で9時間加熱した。反応の終において、反応媒質を5リ
ットルの水に注いだ。得られた沈殿をろ過し、そして乾
燥した。
【0062】164gの粗製N−(2−アミノ−6−ク
ロロ−4−ピリミジニル),N’−ブチル尿素(約20
%のその異性体を含有する)が得られた。
【0063】段階2 N−(2−アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピ
リミジニル),N’−ブチル尿素の調製 2リットルのジオキサンおよび200cm3のギ酸中の前
の段階において得られた150gの粗生成物の懸濁液
に、175cm3の110容量の過酸化水素を添加した。
この混合物を60℃に48時間保持した。セルロースア
セテートでろ過した後、過剰の過酸化水素を水性亜硫酸
水素溶液の添加によって中和した。次いで、ジオキサン
を真空蒸発によって除去した。室温において結晶の形態
で得られたN−オキシドをろ過し、水で洗浄し、そして
乾燥した。
【0064】92gのN−(2−アミノ−3−オキシド
−6−クロロ−4−ピリミジニル),N’−ブチル尿素
が得られた。
【0065】この特定の操作において、セルロースアセ
テートによるろ過は40℃において実施し、こうしてこ
れらの条件下に、酸化されていない2−位の異性体の大
部分を除去した。
【0066】段階3 N−(6−ピペリジノ−2−アミノ−3−オキシド−4
−ピリミジニル),N’−ブチル尿素の調製 700cm3のピペリジン中の90gの前に調製したN−
(2−アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピリミ
ジニル),N’−ブチル尿素の懸濁液を、50℃におい
て4時間撹拌した。媒質は漸進的により均質となった。
室温において沈殿したピペリジンハイドロクロレートの
一部をろ過により除去した。この溶液を500cm3の最
終体積に濃縮し、次いで1.5リットルの氷水上に激し
く撹拌しながら注いだ。
【0067】97gのN−(6−ピペリジノ−2−アミ
ノ−3−オキシド−4−ピリミジニル),N’−ブチル
尿素が得られた。
【0068】段階4 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オ
キシドの調製 750cm3のブタノールおよび10cm3の水中の前の段階
で得られた90gの生成物の溶液を、攪拌しながら10
0℃に加熱した。20gのペレット化した炭酸カリウム
を少しずつ添加した。この温度を3時間維持した。冷却
後、溶液を水で洗浄し、そしてブタノール減圧下の蒸発
によって除去した。次いで、得られた生成物を200cm
3の酢酸エチル中で室温において撹拌した;このように
して、不純物の大部分は抽出された。
【0069】45gの6−ピペリジノ−2,4−ジアミ
ノピリミジン−3−オキシドが得られ、これをアセトニ
トリル−メタノール混合物から再結晶化した。 実施例2 2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジンからの6
−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキ
シドの合成 段階1 N−(4−アミノ−6−ヒドロキシ−2−ピリミジニ
ル),N’−シクロヘキシル尿素の合成 50cm3のN−メチルピロリドン中の10cm3のシクロヘ
キシルイソシアネートの溶液を、約100cm3のN−メ
チルピロリドン中の10gの2,4−ジアミノ−6−ヒ
ドロキシピリミジンの懸濁液に60℃において滴々添加
した。添加後、この混合物を3時間加熱した。さらに2
cm3のシクロヘキシルイソシアネートを添加し、そして
反応温度を90℃に2時間上昇させた。出発化合物が完
全に消失したことが薄層クロマトグラフィーによって立
証された後、20cm3の水中の5cm3の酢酸の混合物を添
加し、そしてこの反応媒質を室温において一夜放置し
た。
【0070】この溶液を1リットルの水上に注ぎ、そし
て約1時間撹拌した。所望生成物をろ過し、乾燥後、1
7gの白色粉末が得られ、その毛管融点は236℃であ
った。
【0071】元素分析:C111752 計算値:C、52.57;H、6.82;N、27.8
7;O、12.73。
【0072】実測値:C、51.85;H、6.75;
N、27.53;O、12.55。
【0073】段階2 N−(6−トリルパラオキシスルホニル−4−アミノ−
2−ピリミジニル),N’−シクロヘキシル尿素の合成 120cm3の水および40cm3のアセトンの混合物中の8
gのN−(4−アミノ−6−ヒドロキシ−2−ピリミジ
ニル),N’−シクロヘキシル尿素および12.2gの
トルエン−パラ−スルホニルクロライドの懸濁液に、4
0℃において1N水酸化ナトリウム水溶液を滴下した。
添加した水酸化ナトリウムが急速に消費されることを確
実にするために、反応媒質のpHを連続的に監視するこ
とによって反応を追跡した。
【0074】いったん反応が停止したとき、薄層クロマ
トグラフィーを使用して、すべての出発化合物が消失し
たことを明らかにし、そしてさらに100cm3の希水酸
化ナトリウム水溶液を添加して過剰のトルエン−パラ−
スルホニルクロライドを除去した。
【0075】このようにして得られた沈殿をろ過し、そ
して大量の水で洗浄した(洗浄液が中性となるまで)。
乾燥後、8.3gの生成物、融点203−205℃、が
得られた。
【0076】元素分析:C182354S 計算値:C、53.32;H、5.72;N、17.2
7;O、15.78;S、7.91。
【0077】実測値:C、53.11;H、5.65;
N、17.31;O、15.63;S、7.88。
【0078】段階3 N−(6−トリルパラオキシスルホニル−4−アミノ−
3−オキシド−2−ピリミジニル),N’−シクロヘキ
シル尿素の合成 20cm3のギ酸および6cm3の110容量の過酸化水素
を、100cm3のジオキサン中の3gのN−(6−トリル
パラオキシスルホニル−4−アミノ−2−ピリミジニ
ル),N’−シクロヘキシル尿素に添加し、そして温度
を55℃に約1時間保持した(出発化合物は溶解し
た)。3cm3の110容量の過酸化水素を添加し、そし
て温度をさらに1時間保持した。
【0079】反応媒質を300cm3の氷水上に注ぎ、そ
して形成した沈殿をろ過し、そして大量の水で洗浄し
た。
【0080】乾燥後、白色粉末が得られ、その80 M
Hzの1H NMRスペクトルは期待する構造と一致し、
そしてその融点は215℃であった(生成物は約130
℃において褐色となった)。
【0081】段階4 N−(6−ピペリジノ−4−アミノ−3−オキシド−2
−ピリミジニル),N’−シクロヘキシル尿素の合成 0.5cm3のピペリジンを、50cm3のTHF中の1.5
gのN−(6−トリルパラオキシスルホニル−4−アミ
ノ−3−オキシド−2−ピリミジニル),N’−シクロ
ヘキシル尿素の溶液に添加した。この混合物を室温にお
いて0.5時間撹拌し、次いで温度を1時間60℃に上
昇させた。反応の終において、媒質を水中に注ぎ、そし
て酢酸エチルで抽出した。
【0082】粗反応生成物をシリカゲルのクロマトグラ
フィー(溶離液=CH2Cl2−CH3OH)により精製
し、そして750mgのピンクがかった白色粉末が得ら
れ、その80 MHzの1H NMRスペクトルは期待す
る構造と一致し、そしてその融点は183−185℃で
あった。
【0083】段階5 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オ
キシドの調製 N−(6−ピペリジノ−4−アミノ−3−オキシド−2
−ピリミジニル),N’−シクロヘキシル尿素を、実施
例1の段階4に記載する条件下に反応させた。
【0084】2−位における尿素官能基の除去のための
反応時間は、4−位における尿素(実施例1)の場合よ
り長かった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、 XはOH、Cl、O−トシルまたはO−ベンゼンスルホ
    ニルを表わし、 R1およびR2は、互いに独立に、水素原子または基RN
    HCO−(ここでRはC1−C6アルキルである)を表わ
    すが、但しR1およびR2は同時に水素原子を表わさず、
    そしてnは0または1である]で示される化合物あるい
    はその互変異性体または異性体。
JP9032596A 1987-07-31 1997-02-03 ジアミノピリミジン誘導体 Expired - Fee Related JP2726653B2 (ja)

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