JP2647444B2 - 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシドの調整方法および新規な化合物 - Google Patents

6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシドの調整方法および新規な化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、国際的な一般商品名「ミノキシジル(Mino
xidil)」でいっそうよく知られている、6−ピペリジ
ノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシドの調製に
関する。
「ミノキシジル(Minoxidil)」は、その抗高血圧性
質および脱毛症の処置における適用について知られてい
る。
6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オ
キシドを調製するいくつかの方法はすでに知られてい
る。米国特許第3,382,247号は、第1段階において、6
−クロロ−2,4−ジアミノピリミジンを6−ヒドロキシ
−2,4−ジアミノピリミジンからオキシ塩化リンの処理
によって調製することからなる方法を記載している。フ
ェノラートと6−クロロ−2,4−ジアミノピリミジンと
の反応は、6−フェノキシ−2,4−ジアミノピリミジン
を生成する。後者をメタクロロ過安息香酸(MCPA)によ
って対応する3−ニトロ−オキシドに酸化する。ピペリ
ジンとの反応後、「ミノキシジル(Minoxidil)」を単
離する。
英国特許(GB−A)2,032,434号は、第1段階におい
て、6−ヒドロキシ−2,4−ジアミノピリミジンのO−
トシレートを調製し、後者をMCPAの作用によって対応す
るオキシドに酸化し、そして最後にトシレートN−オキ
シドをピペリジンで処理することからなる「ミノキシジ
ル(Minoxidil)」を調製する方法を記載している。
米国特許第3,910,928号に従い、ピリミジン環を3−
シアンイミノプロピオニトリルから合成する。
最初の2種類の合成において、クロロ−またはヒドロ
キシジアミノピリミジンの2−および4−位置は遊離の
ままである。
本発明によれば、この分野の方法の状態に比較して簡
単なかつ面倒でない手順に従い、6−ピペリジノ−2,4
−ジアミノピリミジン−3−オキシドすなわち「ミノキ
シジル(Minoxidil)」を調製する新規な方法が発見さ
れた。この方法は本発明の1つの目的を形成する。
こうして、本発明の1つの目的は「ミノキシジル(Mi
noxidil)」を調製する新規な方法である。
本発明の他の目的は、この方法の間に調製された新規
な生成物である。
本発明のほかの目的は、以下の説明および実施例から
明らかとなるであろう。
1つの面において、本発明は、第1段階において、式
1: 式中、Xはハロゲン原子またはOH基を表わす、を有す
る化合物のアミノ基の少なくとも1つを、式: R−N=C=O 式中、Rはアルキル基を表わす、 のイソシアネートを式(1)を有する化合物のアミノ基
の1つと反応させることによって保護し、得られたイソ
シアネート由来の保護基を有する尿素誘導体を生成し、
これを引続いて酸化してそれを対応するN−オキシドに
転化し、次いで前記N−オキシドをピペリジンと反応さ
せ、次いで有機塩基または無機塩基で処理することによ
って離脱反応を実施して1または2以上の保護基を除去
することを特徴とする6−ピペリジノ−2,4−ジアミノ
ピリミジン−3−オキシドを調製する方法、にある。
他の面において、本発明は、式: 式中、 XはOH、Cl、O−トシルまたはO−ベンゼンスルホニ
ルを表わし、 R1およびR2は、互いに独立に、水素原子または基RNHC
O−を表わし、ここでRはC1−C6アルキルを表わし、そ
してR1およびR2は同時に水素原子を表わさず、そして nは0または1である、 を有する化合物およびそれらの互変異性体または異性
体、にある。
本発明の方法は、次の反応図によって、ことによく例
示できる。
反応図A 本発明の方法の第1段階において、式2aおよび3aを有
するモノウレアの混合物を化合物1aから生成する。この
混合物は、また、式4aを有するジウレアを含有し、その
量は反応温度および使用するイソシアネートの当量数に
依存する。
この反応は、非プロトン性溶媒、とくにジメチルスル
ホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)また
はN−メチルピロリドンを使用することによって、尿素
2aまたは3bの生成に選択的に向けることができる。尿素
2aまたは3bは、出発化合物が、それぞれ、クロロ、1aま
たはヒドロキシ1bの化合物であるかに依存して生成す
る。
生成する少量のジウレア4aまたは4bは、使用する溶媒
中のモノウレアまたはジウレアの溶解度が大きく異なる
ため、反応混合物を室温において濾過することによって
容易に除去できる。
この第1段階は、商業的に得ることができる、容易に
入手可能な原料を使用するので、とくに興味がある。
ブチルイソシアネートは、ことに反応の収率に関し
て、とくに興味ある結果を生成する。
第1段階においてテトラヒドロフランのような溶媒を
使用すると、とくにブチルイソシアネートを使用する場
合、化合物1aから尿素3aが優先的に生成する。
反応図B 第2段階の間、4−位置のアミノ基が遮断されている
式2aのモノウレアは優先的に酸化される。この尿素は3
−位置において容易に酸化される。不均質相の反応をと
くに使用することができ、ここで約5〜30%、好ましく
は10%のギ酸の存在下に、塩素化溶媒、例えば、ジクロ
ロメタンの混合物を使用し、そして出発化合物に関して
2〜5当量、好ましくは2.5当量の過剰の酸素化水を添
加する。尿素2aは対応する3−N−オキシドヘ定量的に
転化される。
この反応は0〜70℃、好ましくは35〜65℃の温度にお
いて実施する。
これらの条件を使用すると、通常のクロマトグラフィ
ー手段は、いずれのかなりの量においても二次的誘導体
または分解生成物のいずれも検出しないことが確立され
た。
反応図C 本発明による段階2の変法は、ヒドロキシル化モノウ
レア3bを対応するトシレート3cに既知の方法によって転
化し、次いで化合物3cを3−N−オキシド(5c)に酸化
することから成る。モノウレア3bは、N−メチルピロリ
ドン中に可溶化された出発化合物1bにイソシアネートを
作用させることによって、優先的に生成する。
トシレートまたはベンゼンスルホネートは、第1段階
において、化合物(1b)から合成できることに注意すべ
きである。第2段階において、トシレートまたはベンゼ
ンスルホネートをイソシアネートと反応させて、モノウ
レアスルホネート(2b)および/または(3b)を生成す
る。
化合物(5a)または(5c)を引続いてピペリジンと、
好ましくは過剰量において、反応させ、そしてモノウレ
ア6aまたは6cに転化する。この場合において、また、収
率は定量的であり、そしてとくに興味あるものである。
最後に、最終段階は、強い無機塩基または有機塩基、
とくに炭酸カリ、ソーダまたはナトリウムメチラート、
好ましくは炭酸カリで処理することによって、イソシア
ネート由来の保護基を脱離することを包含する。
この方法は、化合物2a、3aおよび4aの混合物について
使用するかぎり、とくに興味あるものである。
この方法は、アミノ基またはイソシアネートの簡単な
付加反応によって、式(1)の化合物をモノウレアに転
化する。
このようにして得られるモノウレアは、通常の溶媒中
に出発化合物よりもかなりよく可溶性であり、そして対
応する3−N−オキシドを得るための酸化反応にとくに
適する。
モノウレアは、とくに、選択的酸化に使用できる。
とくに好ましい反応は、酸化状態のための好ましい酸
化体として過酸化水素を使用して、中間体6−クロロ−
2,4−ジアミノピリミジンを経て進行する。過酸化水素
の使用は、経費を減少しかつメタクロロ過安息香酸を排
除するという問題を回避するという追加の利点を有す
る。
6−位置において塩素化されたN−オキシドの形態の
中間化合物は、式: に相当する。これらは、ピリジミンを使用する処理のた
めの可溶性をもつため、とくに重要である。
最後の段階における尿素誘導体の対応するアミンへの
転化は、無機塩基または有機塩基を作用することによっ
て実施するので、簡単な反応である。
本発明の方法の間に調製される中間体の尿素は、本発
明の目的である新規な生成物である。
これらの化合物は、式: 式中、 XはOH、Cl、O−トシル、O−べンゼンスルホニルま
たはピペリジン基を表わし、 R1およびR2は、互いに独立に、水素原子または基RNHC
O−を表わし、ここでRはC1−C6アルキル基を表わし、
そしてR1およびR2は同時に水素原子を表わさず、そして nは0または1である、 に相当する。
これらの互変異性体または異性体は、また、本発明の
範囲内に包含される。
次の実施例によって本発明をさらに説明する。これら
の実施例は本発明の範囲をいかなる方法においても限定
しない。
実施例1 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキ
シドの合成 段階1 N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル),
N′−ブチル尿素の調製 50cm3のDMSO中の5gの6−クロロ−2,4−ジアミノピリ
ミジンの懸濁液に、8.6cm3のブチルイソシアネートを添
加した。TLCにより出発化合物が消失したことが示され
るまで、反応媒質を80℃に維持した。
反応媒質を加水分解した後、生成物を酢酸エチルで抽
出した。有機相を洗浄し、乾燥し、そして減圧下に濃縮
した。
5.1gの生成物が得られ、これを酢酸エチルから再結晶
化した。
N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニ
ル),N′−ブチル尿素は、白色結晶、融点227℃、の形
態で結晶化した。
1H NMRスペクトルは期待する構造と一致した。
段階2 N−(2−アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピ
リミジニル),N′−ブチル尿素の調製 100cm3のアルコールおよび15cm3の水の混合物中の2.8
gの前に調製したN−(2−アミノ−6−クロロ−4−
ピリミジニル),N′−ブチル尿素の懸濁液に、2.17gのM
CPBを添加した。
温度を20℃に維持し、そして反応の進行をTLCによっ
て追跡した。
出発化合物が転化された後、アルコールを減圧下に蒸
発させ、そして残留物を重炭酸ナトリウムを補充した水
中に取った。
水性相を0.5時間激しく撹拌した後、沈殿をろ過し、
大量の水で洗浄し、そして乾燥した。
2.5gの白色結晶、融点195〜196℃、が得られ、その1H
NMRスペクトルは期待する構造と一致した。
段階2a N−(2−アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピ
リミジニル),N′−ブチル尿素の調製 過酸化水素を使用する酸化 40cm3のジクロロメタンおよび4cm3のギ酸中の1.9gの
前に調製したN−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリ
ミジニル),N′−ブチル尿素に、1.9cm3の過酸化水素を
添加した。この溶液を40℃に4時間保持した。出発化合
物の転化後、ジクロロメタンを減圧下に蒸発させ、そし
て残留物を水中に取った。沈殿をろ過し、大量の水で洗
浄し、そして乾燥した。1.4gの所望生成物が得られた。
それらは194−195℃で溶融した。
段階3 N−(6−ピペリジノ−2−アミノ−3−オキシド−4
−ピリミジニル),N′−ブチル尿素の調製 10cm3のピペリジン中の1gの前に調製したN−(2−
アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピリミジニ
ル),N′−ブチル尿素の懸濁液を、100℃において1時
間加熱した。
反応媒質を氷水上に注ぎ、そして得られた沈殿をろ過
し、乾燥し、そしてメタノールから再結晶化した。
0.950mgのN−(6−ピペリジノ−2−アミノ−3−
オキシド−4−ピリミジニル),N′−ブチル尿素が得ら
れた。
段階4 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキ
シドの調製 50cm3のイソプロパノールおよび25cm3の10N炭酸カリ
の混合物中の1gのN−(6−ピペリジノ−2−アミノ−
3−オキシド−4−ピリミジニル),N′−ブチル尿素の
溶液を、出発化合物が消失してしまうまで、80℃に維持
した。
イソプロパノールを減圧下に蒸発させ、そして所望生
成物を水性相から結晶化させた。後者を50cm3の水で希
釈し、そして生成物をろ過した。
メタノールから再結晶化すると、6−ピペリジノ−2,
4−ジアミノピリミジン−3−オキシド、融点260℃、が
得られた。
上の実施例において、中間体の化合物の各々は再結晶
化によって精製した。合成は中間体を精製しないで最後
の段階まで実施できる。
これらの段階の各々において得られた量を下に記載す
る。
実施例1A 段階1 N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル),
N′−ブチル尿素の調製 1リットルのN−メチルピロリドン中に溶解した100g
の6−クロロ−2,4−ジアミノピリミジンを、95cm3のn
−ブチルイソシアネートとともに95℃で9時間加熱し
た。反応の終において、反応媒質を5リットルの水に注
いだ。得られた沈殿をろ過し、そして乾燥した。
164gの粗製N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリ
ミジニル),N′−ブチル尿素、約20%のその異性体を含
有する、が得られた。
段階2 N−(2−アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピ
リミジニル),N′−ブチル尿素の調製 2リットルのジオキサンおよび200cm3のギ酸中の前の
段階において得られた150gの粗生成物の懸濁液に、175c
m3の110容量の過酸化水素を添加した。この混合物を60
℃に48時間保持した。セルロースアセテートでろ過した
後、過剰の酸素化水を水性亜硫酸水素溶液の添加によっ
て中和した。次いで、ジオキサンを真空蒸発によって除
去した。室温において結晶の形態で得られたN−オキシ
ドをろ過し、水で洗浄し、そして乾燥した。
92gのN−(2−アミノ−3−オキシド−6−クロロ
−4−ピリミジニル),N′−ブチル尿素が得られた。
この特定の操作において、セルロースアセテートによ
るろ過は40℃において実施し、こうしてこれらの条件下
に酸化しない2−位置の異性体の大部分を排除した。
段階3 N−(6−ピペリジノ−2−アミノ−3−オキシド−4
−ピリミジニル),N′−ブチル尿素の調製 700cm3のピペリジン中の90gの前に調製したN−(2
−アミノ−3−オキシド−6−クロロ−4−ピリミジニ
ル),N′−ブチル尿素の懸濁液を、50℃において4時間
撹拌した。媒質は漸進的により均質となった。室温にお
いて沈殿したピペリジンハイドロクロレートの一部をろ
過により排除した。この溶液を500cm3の最終体積に濃縮
し、次いで1.5リットルの氷水上に激しく撹拌しながら
注いだ。
97gのN−(6−ピペリジノ−2−アミノ−3−オキ
シド−4−ピリミジニル),N′−ブチル尿素が得られ
た。
段階4 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキ
シドの調製 750cm3のブタノールおよび10cm3の水中の前の段階で
得られた90gの生成物の溶液を、撹拌しながら100℃に加
熱した。20gのペレツト化した炭酸カリウムを少量ずつ
添加した。この温度を3時間維持した。冷却後、溶液を
水で洗浄し、そしてブタノール減圧下の蒸発によって除
去した。次いで、得られた生成物を200cm3の酢酸エチル
中で室温において撹拌した;このようにして、不純物の
大部分は抽出された。
45gの6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3
−オキシドが得られ、これをアセトニトリル−メタノー
ル混合物から再結晶化した。
実施例2 2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジンからの6−
ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシド
の合成 段階1 N−(4−アミノ−6−ヒドロキシ−2−ピリミジニ
ル),N′−シクロヘキシル尿素の合成 50cm3のN−メチルピロリドン中の10cm3のシクロヘキ
シルイソシアネートの溶液を、約100cm3のN−メチルピ
ロリドン中の10gの2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリ
ミジンの懸濁液に60℃において滴々添加した。添加後、
この混合物を3時間加熱した。さらに2cm3のシクロヘキ
シルイソシアネートを添加し、そして反応温度を90℃に
2時間上昇させた。出発化合物が完全に消失したことが
薄層クロマトグラフィーによって立証された後、20cm3
の水中の5cm3の酢酸の混合物を添加し、そしてこの反応
媒質を室温において一夜放置した。
この溶液を1リットルの水上に注ぎ、そして約1時間
撹拌した。所望生成物をろ過し、乾燥後、17gの白色粉
末が得られ、その毛管融点は236℃であった。
元素分析:C11H17N5O2 計算値:C、52.57;H、6.82;N、27.87;O、12.73。
実測値:C、51.85;H、6.75;N、27.53;O、12.55。
段階2 N−(6−トリルパラオキシスルホニル−4−アミノ−
2−ピリミジニル),N′−シクロヘキシル尿素の合成 120cm3の水および40cm3のアセトンの混合物中の8gの
N−(4−アミノ−6−ヒドロキシ−2−ピリミジニ
ル),N′−シクロヘキシル尿素および12.2gのトルエン
−パラ−スルホニルクロライドの懸濁液に、40℃におい
て1Nソーダを滴々添加した。添加したソーダが急速に消
費されることを確実にするために、反応媒質のpHを連続
的に監視することによって反応を追跡した。
いったん反応が停止したとき、薄層クロマトグラフィ
ーを使用して、すべての出発化合物が消失したことを明
らかにし、そしてさらに100cm3の希ソーダを添加して過
剰のトルエン−パラ−スルホニルクロライドを排除し
た。
このようにして得られた沈殿をろ過し、そして大量の
水で洗浄した(洗浄液が中性となるまで)。乾燥後、8.
3gの生成物、融点203−205℃、が得られた。
元素分析:C18H23N5O4S 計算値:C、53.32;H、5.72;N、17.27;O、15.78;S、7.9
1。
実測値:C、53.11;H、5.65;N、17.31;O、15.63;S、7.8
8。
段階3 N−(6−トリルパラオキシスルホニル−4−アミノ−
3−オキシド−2−ピリミジニル),N′−シクロヘキシ
ル尿素の合成 20cm3のギ酸および6cm3の110容量の過酸化水素を、10
0cm3のジオキサン中の3gのN−(6−トリルパラオキシ
スルホニル−4−アミノ−2−ピリミジニル),N′−シ
クロヘキシル尿素に添加し、そして温度を55℃に約1時
間保持した(出発化合物は溶解した)。3cm3の110容量
の過酸化水素を添加し、そして温度をさらに1時間保持
した。
反応媒質を300cm3の氷水上に注ぎ、そして形成した沈
殿をろ過し、そして大量の水で洗浄した。
乾燥後、白色粉末が得られ、その80 MHzの1H NMRス
ペクトルは期待する構造と一致し、そしてその融点は21
5℃であった(生成物は約130℃において褐色となっ
た)。
段階4 N−(6−ピペリジノ−4−アミノ−3−オキシド−2
−ピリミジニル),N′−シクロヘキシル尿素の合成 0.5cm3のピペリジンを、50cm3のTHF中の1.5gのN−
(6−トリルパラオキシスルホニル−4−アミノ−3−
オキシド−2−ピリミジニル),N′−シクロヘキシル尿
素の溶液に添加した。この混合物を室温において0.5時
間撹拌し、次いで温度を1時間60℃に上昇させた。反応
の終において、媒質を水中に注ぎ、そして酢酸エチルで
抽出した。
粗反応生成物をシリカゲルのクロマトグラフィー(溶
離液=CH2Cl2−MeOH)により精製し、そして750mgのピ
ンクがかった白色粉末が得られ、その80 MHzの1H NMR
スペクトルは期待する構造と一致し、そしてその融点は
183−185℃であった。
段階5 6−ピペリジノ−2,4−ジアミノピリミジン−3−オキ
シドの調製 N−(6−ピペリジノ−4−アミノ−3−オキシド−
2−ピリミジニル),N′−シクロヘキシル尿素を、実施
例1の段階4に記載する条件下に反応させた。
2−位置における尿素官能基の除去のための反応時間
は、4−位置における尿素(実施例1)の場合より長か
った。
本発明の主な態様および特徴は、次の通りである。
1、第1段階において、式1: 式中、Xはハロゲン原子またはOH基を表わす、を有す
る化合物のアミノ基の少なくとも1つを、 式: R−N=C=O 式中、Rはアルキル基を表わす、 のイソシアネートを式(1)を有する化合物のアミノ基
の1つと反応させることによって保護し、さらに尿素誘
導体を生成し、これを引続いて酸化してそれを対応する
N−オキシドに転化し、次いで前記N−オキシドをピペ
リジンと反応させ、次いで有機塩基または無機塩基で処
理することによって脱離反応を実施して1または2以上
の保護基を除去することを特徴とする6−ピペリジノ−
2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシドを調製する方
法。
2、前記イソシアネートのアルキル基は1〜6個の炭素
原子を含有する上記囲第1項記載の方法。
3、この方法の第1段階は、式(2): 式中XおよびRは上に記載した意味を有する、を有す
る化合物の生成に好適なプロトン性溶媒中で実施する上
記囲第2項記載の方法。
4、使用する溶媒はテトラヒドロフランまたはN−メチ
ルピロリドンであり、そして生成する化合物は式(3) 式中XおよびRは上に記載した意味を有する、を有す
る上記囲第2項記載の方法。
5、使用する溶媒はN−メチルピロリドンであり、そし
て生成する化合物は式(3) 式中XおよびRは上に記載した意味を有する、を有す
る上記囲第2項記載の方法。
6、Xが塩素を表わす式(2)の化合物の酸素化は、不
均質相において、塩素化溶媒とギ酸との混合物またはジ
オキサンとギ酸との混合物中で化合物2aの2〜5当量の
過剰量の酸素化水の存在下に実施する上記囲第2項記載
の方法。
7、XがOHを表わす式(3)を有するモノウレアを対応
するトシレートまたはベンゼンスルホネートに転化し、
そして生じた化合物を3−N−オキシドに酸化する上記
囲第2項記載の方法。
8、前記3−N−オキシドへの酸化はメタクロロ過安息
香酸を使用して上記囲第7項記載の方法。
9、前記3−N−オキシドを過剰のピペリジンと反応さ
せる上記囲第2項記載の方法。
10、前記1または2以上の保護尿素基の脱離は強い無機
塩または有機塩基を使用する処理によって実施する上記
囲第2項記載の方法。
11、式: 式中、 XはOH、Cl、O−トシルまたはO−ベンゼンスルホニ
ルを表わし、 R1およびR2は、互いに独立に、水素原子または基RNHC
O−を表わし、ここでRはC1−C6アルキルを表わし、そ
してR1およびR2は同時に水素原子を表わさず、そして nは0または1である、 を有する化合物およびそれらの互変異性体または異性
体。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1段階において、式1: 式中、Xはハロゲン原子またはOH基を表わす、 を有する化合物のアミノ基の少なくとも1つを、式: R−N=C=O 式中、Rはアルキル基を表わす、 のイソシアネートと反応させて尿素誘導体を生成し、こ
    れを引続いて酸化して対応するN−オキシドに転化し、
    次いで前記N−オキシドをピペリジンと反応させ、次い
    で有機塩基または無機塩基で処理することによって脱離
    反応を実施して1または複数のイソシアネートに由来す
    る保護基を除去することを特徴とする6−ピペリジノ−
    2,4−ジアミノピリミジン−3−オキシドを調製する方
    法。
  2. 【請求項2】前記第1段階を、式(2): 式中XおよびRは上に記載した意味を有する、 を有する尿素誘導体の生成に好適な非プロトン性溶媒中
    で実施する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記第1段階において、使用する溶媒がテ
    トラヒドロフランまたはN−メチルピロリドンであり、
    そして生成する尿素誘導体が式(3) 式中XおよびRは上に記載した意味を有する、 を有する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】Xが塩素を表わす式(2)の尿素誘導体
    を、不均質相において、塩素化溶媒とギ酸との混合物ま
    たはジオキサンとギ酸との混合物中、Xが塩素を表わす
    式(2)の尿素誘導体に対し2〜5当量の過剰量の過酸
    化水素の存在下で酸化する請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】XがOHを表わす式(3)を有するモノウレ
    アを対応するトシレートまたはベンゼンスルホネートに
    転化し、そして生じた化合物を3−N−オキシドに酸化
    する請求項3記載の方法。
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