JP2536756B2 - 5−アルコキシアントラニル酸エステル - Google Patents
5−アルコキシアントラニル酸エステルInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、5−アルコキシアントラニル酸エステルに
関し、更に詳細には、次の一般式(I) (式中、R1及びR2は、炭素数1〜5の低級アルキル基を
示し、そして、R3及びR4は、炭素数1〜6の鎖状アルキ
ル基を示す) で表わされる5−アルコキシアントラニル酸エステルに
関する。
関し、更に詳細には、次の一般式(I) (式中、R1及びR2は、炭素数1〜5の低級アルキル基を
示し、そして、R3及びR4は、炭素数1〜6の鎖状アルキ
ル基を示す) で表わされる5−アルコキシアントラニル酸エステルに
関する。
本発明者らは、先に次の一般式(II) (式中、Y1及びY2は水素、ハロゲン、アルコキシ、アル
キル、トリフルオロメチル、アミン等を示し、R3′及び
R4′はそれぞれ水素、鎖状又は環状アルキル、アリー
ル、アラルキルを示し、R2は前記と同じ) で表わされるベンズイミダゾール誘導体が、抗潰瘍作用
及び胃腸の細胞保護作用を有することを見い出し、特許
出願している。(特開昭61-221175,特願昭61-82268) 本発明者らは、前記一般式(II)で表わされるベンズ
イミダゾール誘導体の工業的規模の合成法に関する鋭意
研究を行った結果、上記一般式(I)で表わされる5−
アルコキシアントラニル酸エステルを経由した合成法を
用いることにより、簡便な操作で、しかも高収率で上記
一般式(II)で表わされるベンズイミダゾール誘導体を
得ることを見い出し、本発明を完成した。
キル、トリフルオロメチル、アミン等を示し、R3′及び
R4′はそれぞれ水素、鎖状又は環状アルキル、アリー
ル、アラルキルを示し、R2は前記と同じ) で表わされるベンズイミダゾール誘導体が、抗潰瘍作用
及び胃腸の細胞保護作用を有することを見い出し、特許
出願している。(特開昭61-221175,特願昭61-82268) 本発明者らは、前記一般式(II)で表わされるベンズ
イミダゾール誘導体の工業的規模の合成法に関する鋭意
研究を行った結果、上記一般式(I)で表わされる5−
アルコキシアントラニル酸エステルを経由した合成法を
用いることにより、簡便な操作で、しかも高収率で上記
一般式(II)で表わされるベンズイミダゾール誘導体を
得ることを見い出し、本発明を完成した。
本発明の目的は、上記一般式(I)で表わされる5−
アルコキシアントラニル酸エステルを提供するにある。
アルコキシアントラニル酸エステルを提供するにある。
更に、上記一般式(I)で表わされる5−アルコキシ
アントラニル酸エステルの製造方法を提供することも本
発明の目的である。
アントラニル酸エステルの製造方法を提供することも本
発明の目的である。
本発明は、次の一般式 (式中、R1及びR2は、炭素数1〜5の低級アルキル基を
示し、そしてR3及びR4は、炭素数1〜6の鎖状アルキル
基を示す) で表わされる5−アルコキシアントラニル酸エステルに
関する。
示し、そしてR3及びR4は、炭素数1〜6の鎖状アルキル
基を示す) で表わされる5−アルコキシアントラニル酸エステルに
関する。
上記一般式(I)でR1及びR2は、メチル、エチル等の
C1〜C5の低級アルキル基を示し、R3及びR4は、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル
等のC1〜C6の鎖状アルキル基を示す。
C1〜C5の低級アルキル基を示し、R3及びR4は、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル
等のC1〜C6の鎖状アルキル基を示す。
上記一般式(I)で表わされる5−アルコキシアント
ラニル酸エステルは、一般式(III) (式中、R1は前記と同じ) で表わされる化合物に、一般式(R2)2SO4(式中、R2は前
記と同じ)で表わされる化合物を反応させ、一般式(I
V) (式中、R1及びR2は前記と同じ) で表わされる化合物を得、次いでN−アルキル化反応に
付すことにより得られる。
ラニル酸エステルは、一般式(III) (式中、R1は前記と同じ) で表わされる化合物に、一般式(R2)2SO4(式中、R2は前
記と同じ)で表わされる化合物を反応させ、一般式(I
V) (式中、R1及びR2は前記と同じ) で表わされる化合物を得、次いでN−アルキル化反応に
付すことにより得られる。
一般式(III)で表わされる化合物とジアルキル硫酸
((R2)2SO4)との反応は、エタノール、メタノール、
メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶媒中、好まし
くは、アセトン中、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等の塩基の存在下、0〜40℃で行なわれる。
((R2)2SO4)との反応は、エタノール、メタノール、
メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶媒中、好まし
くは、アセトン中、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等の塩基の存在下、0〜40℃で行なわれる。
一般式(IV)で表わされる化合物のN−アルキル化反
応は、公知方法、例えばアルキルハライド、ジアルキル
硫酸等を用いて行なわれる。
応は、公知方法、例えばアルキルハライド、ジアルキル
硫酸等を用いて行なわれる。
また、上記一般式(III)の化合物から中間体を単離
せず、O−アルコキシ化、N−アルキル化により一般式
(I)の5−アルコキシアントラニル酸エステルを得る
ことができる。
せず、O−アルコキシ化、N−アルキル化により一般式
(I)の5−アルコキシアントラニル酸エステルを得る
ことができる。
原料である一般式(III)の化合物は、例えば以下の
反応工程で示される方法により、得ることができる。
反応工程で示される方法により、得ることができる。
(式中、Qは水素又はニトロ、アルキル、ハロゲン、ア
ルコキシ等の置換基を示し、XはCl-、▲HSO- 4▼▲BF- 3
▼等を示し、R1は前記と同じ) すなわち、式(V)で表わされるm−ヒドロキシ安息
香酸に一般式(VI)で表わされるジアゾニウム塩を水系
溶媒中で反応させ、一般式(VII)で表わされるジアゾ
ニウム化合物を得、ここで一般式(VI)で表わされ化合
物におけるQは、水素又はニトロ、ハロゲン、アルコキ
シ等の一般式(VII)で表わされる化合物がジアゾニウ
ム塩となりうる置換基であればよい。
ルコキシ等の置換基を示し、XはCl-、▲HSO- 4▼▲BF- 3
▼等を示し、R1は前記と同じ) すなわち、式(V)で表わされるm−ヒドロキシ安息
香酸に一般式(VI)で表わされるジアゾニウム塩を水系
溶媒中で反応させ、一般式(VII)で表わされるジアゾ
ニウム化合物を得、ここで一般式(VI)で表わされ化合
物におけるQは、水素又はニトロ、ハロゲン、アルコキ
シ等の一般式(VII)で表わされる化合物がジアゾニウ
ム塩となりうる置換基であればよい。
一般式(VII)で表わされる化合物のエステル化反応
は、触媒として塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸等の酸の存在下、−10℃から用いる溶
媒の沸点、好ましくは、2.0℃〜50℃で30分〜50時間、
好ましくは、2時間から12時間で行うことができる。反
応溶媒としては、一般式R1OH(式中、R1は前記と同じ)
で表わされる反応に関与するアルコール体を大過剰用い
ることにより行うのが好ましい。
は、触媒として塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸等の酸の存在下、−10℃から用いる溶
媒の沸点、好ましくは、2.0℃〜50℃で30分〜50時間、
好ましくは、2時間から12時間で行うことができる。反
応溶媒としては、一般式R1OH(式中、R1は前記と同じ)
で表わされる反応に関与するアルコール体を大過剰用い
ることにより行うのが好ましい。
次いで、一般式(VIII)で表わされる化合物の還元反
応は、アンモニア、ヒドラジン、ハイドロサルファイト
ナトリウムなどの還元剤、好ましくは、ハイドロサルフ
ァイトナトリウムを用い、水又はメタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール性溶媒、あるいはア
セトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキサイドなどのような水と混合する溶媒
中で、好ましくは、水やアルコール性溶媒中、0℃〜10
0℃、好ましくは、20℃〜60℃で、10分〜24時間、好ま
しくは、30分〜2時間で反応は行なわれる。
応は、アンモニア、ヒドラジン、ハイドロサルファイト
ナトリウムなどの還元剤、好ましくは、ハイドロサルフ
ァイトナトリウムを用い、水又はメタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール性溶媒、あるいはア
セトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキサイドなどのような水と混合する溶媒
中で、好ましくは、水やアルコール性溶媒中、0℃〜10
0℃、好ましくは、20℃〜60℃で、10分〜24時間、好ま
しくは、30分〜2時間で反応は行なわれる。
また、一般式(I)で示される化合物は、例えば以下
の反応工程により得ることもできる。
の反応工程により得ることもできる。
かくして得られた一般式(I)で表わされる5−アル
コキシアントラニル酸エステルを用いることで、例えば
以下で示される合成工程により、上記一般式(II)で表
わされるベンズイミダゾール誘導体を得ることができ
る。
コキシアントラニル酸エステルを用いることで、例えば
以下で示される合成工程により、上記一般式(II)で表
わされるベンズイミダゾール誘導体を得ることができ
る。
以上、本発明化合物である一般式(I)で表わされる
5−アルコキシアントラニル酸エステルを経由すること
で、抗潰瘍及び胃腸の細胞保護作用を有する、一般式
(II)で表わされるベンズイミダゾール誘導体を簡便な
操作で、しかも高収率で得ることができる。更に、一般
式(I)で表わされる5−アルコキシアントラニル酸エ
ステルは、一般式(II)で表わされるベンズイミダゾー
ル誘導体の合成中間体以外にも、他の医薬、農薬の合成
中間体としても有用である。
5−アルコキシアントラニル酸エステルを経由すること
で、抗潰瘍及び胃腸の細胞保護作用を有する、一般式
(II)で表わされるベンズイミダゾール誘導体を簡便な
操作で、しかも高収率で得ることができる。更に、一般
式(I)で表わされる5−アルコキシアントラニル酸エ
ステルは、一般式(II)で表わされるベンズイミダゾー
ル誘導体の合成中間体以外にも、他の医薬、農薬の合成
中間体としても有用である。
次に実施例、参考例を挙げて、本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
参考例1 5−メトキシアントラニル酸メチル アセトン290mlを氷水で冷却し粉砕しや水酸化カリウ
ム7.0g(純度85%)を加えた後5−ヒドロキシアントラ
ニル酸メチル14.7gをさらに加え攪拌下、ジメチル硫酸1
3.4gのアセトン30ml溶液を5℃前後に保ち30分かけて滴
下した。さらにこの温度で15分攪拌後酢酸3.6mlを加え1
5分同温度で攪拌した。不溶物を濾過して除き、アセト
ンを40℃以下で減圧留去し残渣に酢酸エチル150mlを加
えて飽和炭酸水素ナトリウム溶液150mlで2回洗浄し
た。有機層を1N−塩酸150mlで2回抽出し、この塩酸溶
液を冷却下20%水酸化ナトリウムでPH7.0まで中和し
た。
ム7.0g(純度85%)を加えた後5−ヒドロキシアントラ
ニル酸メチル14.7gをさらに加え攪拌下、ジメチル硫酸1
3.4gのアセトン30ml溶液を5℃前後に保ち30分かけて滴
下した。さらにこの温度で15分攪拌後酢酸3.6mlを加え1
5分同温度で攪拌した。不溶物を濾過して除き、アセト
ンを40℃以下で減圧留去し残渣に酢酸エチル150mlを加
えて飽和炭酸水素ナトリウム溶液150mlで2回洗浄し
た。有機層を1N−塩酸150mlで2回抽出し、この塩酸溶
液を冷却下20%水酸化ナトリウムでPH7.0まで中和し
た。
析出した油状物をエーテル150mlで抽出し冷却した0.5
N水酸化ナトリウム及び飽和食塩水で洗浄した。エーテ
ル層を芒硝乾燥後、減圧留去し12.75gの緑色油状物を得
た。
N水酸化ナトリウム及び飽和食塩水で洗浄した。エーテ
ル層を芒硝乾燥後、減圧留去し12.75gの緑色油状物を得
た。
NMR(CDCl3) δ:3.74(s,3H) 3.86(s,3H) 6.48-7.40(m,3H) 5.16(brs,2H) 実施例1 N,N−ジメチル−5−メトキシアントラニル酸メチル 5−メトキシアントラニル酸メチル11.8gにジメチル
硫酸6.2gを加え、しばらく室温で攪拌し、更に約100℃
で1時間攪拌して冷却後、酢酸エチル100mlと1N−水酸
化ナトリウム70mlを加えて油状物を溶解した。酢酸エチ
ル層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝乾燥した。芒硝を濾別
後溶媒を減圧留去し、11.8gの褐色油状物を得た。この
油状物にジメチル硫酸8.2g(65.2mmol)を加え、しばら
く室温で攪拌後、更に約100℃で1時間攪拌した。冷却
後粘調油状物に3N−塩酸60ml及びエーテル60mlを加え溶
解した。水層を分取し、エーテル60mlで再度洗浄後、冷
却下3N−水酸化ナトリウム80mlを少しずつ加え中和し
た。水層がアルカリ性であることを確認し、析出した油
状物をエーテル100mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、
芒硝乾燥した。芒硝を濾別後エーテルを減圧留去し、1
1.6gのN,N−ジメチル−5メトキシアントラニル酸メチ
ルを褐色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3) δ=2.76(s,6H,−NMe2) 3.76(s,3H,−OMe) 3.88(s,3H,−CO2Me) 6.8-7.3(m,3H,aromatic protons) IR(neat)cm-1 2870,1720,1490,1280,1220,1065 参考例2 5−ヒドロキシ−2−フェニルアゾ安息香酸 水360mlに濃塩酸151mlを加えさらにアニリン67.4を加え
内温を0℃以下に冷却した。亜硝酸ナトリウム50gの水1
45ml溶液を内温5℃以下に保ち約15分かけて滴下した。
さらに同温度で15分攪拌してジアゾニウム塩を調整し
た。水酸化ナトリウム91.6g(純度95%)の水450ml溶液
にm−ヒドロキシ安息香酸100gを加えて溶解した溶液に
攪拌下、内温25℃でジアゾニウム塩溶液を5分ですばや
く滴下した。さらに30分攪拌後不溶物を濾別し濾液を氷
冷した。濃塩酸120mlを内温約10℃で滴下後析出した結
晶を濾取し水で洗浄し乾燥させ170gの標題化合物を褐色
粉末として得た。
硫酸6.2gを加え、しばらく室温で攪拌し、更に約100℃
で1時間攪拌して冷却後、酢酸エチル100mlと1N−水酸
化ナトリウム70mlを加えて油状物を溶解した。酢酸エチ
ル層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝乾燥した。芒硝を濾別
後溶媒を減圧留去し、11.8gの褐色油状物を得た。この
油状物にジメチル硫酸8.2g(65.2mmol)を加え、しばら
く室温で攪拌後、更に約100℃で1時間攪拌した。冷却
後粘調油状物に3N−塩酸60ml及びエーテル60mlを加え溶
解した。水層を分取し、エーテル60mlで再度洗浄後、冷
却下3N−水酸化ナトリウム80mlを少しずつ加え中和し
た。水層がアルカリ性であることを確認し、析出した油
状物をエーテル100mlで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、
芒硝乾燥した。芒硝を濾別後エーテルを減圧留去し、1
1.6gのN,N−ジメチル−5メトキシアントラニル酸メチ
ルを褐色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3) δ=2.76(s,6H,−NMe2) 3.76(s,3H,−OMe) 3.88(s,3H,−CO2Me) 6.8-7.3(m,3H,aromatic protons) IR(neat)cm-1 2870,1720,1490,1280,1220,1065 参考例2 5−ヒドロキシ−2−フェニルアゾ安息香酸 水360mlに濃塩酸151mlを加えさらにアニリン67.4を加え
内温を0℃以下に冷却した。亜硝酸ナトリウム50gの水1
45ml溶液を内温5℃以下に保ち約15分かけて滴下した。
さらに同温度で15分攪拌してジアゾニウム塩を調整し
た。水酸化ナトリウム91.6g(純度95%)の水450ml溶液
にm−ヒドロキシ安息香酸100gを加えて溶解した溶液に
攪拌下、内温25℃でジアゾニウム塩溶液を5分ですばや
く滴下した。さらに30分攪拌後不溶物を濾別し濾液を氷
冷した。濃塩酸120mlを内温約10℃で滴下後析出した結
晶を濾取し水で洗浄し乾燥させ170gの標題化合物を褐色
粉末として得た。
参考例3 5−ヒドロキシアントラニル酸メチル (1)5−ヒドロキシ−2−フェニルアゾ安息香酸48.4
g(0.2mol)をメタノール480mlに懸濁させて氷冷し、濃
硫酸20mlを内温10°〜20℃で約30分かけて滴下した。そ
の後室温で10時間撹拌し、溶媒を40℃以下で減圧留去し
た。残渣に水300mlを加えクロロホルムで抽出し、水、
飽和食塩水で洗浄後、芒硝乾燥した。芒硝を濾別し、溶
媒を減圧留去することにより57gの5−ヒドロキシ−2
−フェニルアゾ安息香酸メチルを濃赤色油状物として得
た。1 HNMR(CDCl3)δ: 3.94(s,3H), 6.84〜8.00(m,8H) (2)上記で得た油状物をエタノール256mlに溶解し50
℃に加温後、Na2S2O4102gの水300ml溶液を約15分かけて
加えた。1.5時間撹拌後、更に粉末のNa2S2O410.2gを加
えてからエタノールを減圧留去し、析出した油状物を酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、芒
硝乾燥した。芒硝を濾別後、溶媒を減圧留去し、析出し
た結晶をエーテルを加えて濾取し、21.5g(64.4%)の
5−ヒドロキシアントラニル酸メチルを褐色粉末として
得た。1 HNMR(CD3OD)δ: 3.82(s,3H) 6.54〜7.24(m,3H) 参考例4 2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルアルコー
ル 水素化アルミニウムリチウム3.6gを無水エーテル80ml
に懸濁させ、氷冷下N,N−ジメチル−5−メトキシアン
トラニル酸メチル11.6gのエーテル40ml溶液を15℃以下
で約30分で滴下した。この温度でさらに15分撹拌した
後、飽和芒硝水を加えて過剰の水素化アルミニウムリチ
ウムを分解した。不溶物を濾別し、濾液を芒硝乾燥後減
圧留去して7.43gの2−ジメチルアミノ−5−メトキシ
ベンジルアルコールを淡黄色油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 2.64(s,6H),3.74(s,3H),4.75(s,2H),5.80(br
s,1H),6.5-7.2(m,3H) 参考例5 2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルチ
オ)ベンズイミダゾール 塩化チオニル5.5gのベンゼン28ml溶液を氷冷し2−ジ
メチルアミノ−5−メトキシベンジルアルコール7.0gの
ベンゼン7ml溶液を15〜20℃で約30分かけて滴下した。
室温で15分撹拌後ベンゼンを減圧留去し、得られた淡褐
色油状物を冷却した後、エタノール30ml及び2−メルカ
プトベンズイミダゾール5.5gを加えて室温で撹拌した。
エーテル30mlをすこしずつ加え結晶を析出させ1時間撹
拌する。結晶を濾取後エタノール/エーテル(1/1)溶
液、エーテルで洗浄し、11.3gの二塩酸塩を淡黄色結晶
として得た。さらに酢酸エチル600mlに懸濁し、飽和炭
酸水素ナトリウムで中和し、処理することにより8.3gの
2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルチ
オ)−ベンズイミダゾールを淡褐色結晶として得た。
g(0.2mol)をメタノール480mlに懸濁させて氷冷し、濃
硫酸20mlを内温10°〜20℃で約30分かけて滴下した。そ
の後室温で10時間撹拌し、溶媒を40℃以下で減圧留去し
た。残渣に水300mlを加えクロロホルムで抽出し、水、
飽和食塩水で洗浄後、芒硝乾燥した。芒硝を濾別し、溶
媒を減圧留去することにより57gの5−ヒドロキシ−2
−フェニルアゾ安息香酸メチルを濃赤色油状物として得
た。1 HNMR(CDCl3)δ: 3.94(s,3H), 6.84〜8.00(m,8H) (2)上記で得た油状物をエタノール256mlに溶解し50
℃に加温後、Na2S2O4102gの水300ml溶液を約15分かけて
加えた。1.5時間撹拌後、更に粉末のNa2S2O410.2gを加
えてからエタノールを減圧留去し、析出した油状物を酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、芒
硝乾燥した。芒硝を濾別後、溶媒を減圧留去し、析出し
た結晶をエーテルを加えて濾取し、21.5g(64.4%)の
5−ヒドロキシアントラニル酸メチルを褐色粉末として
得た。1 HNMR(CD3OD)δ: 3.82(s,3H) 6.54〜7.24(m,3H) 参考例4 2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルアルコー
ル 水素化アルミニウムリチウム3.6gを無水エーテル80ml
に懸濁させ、氷冷下N,N−ジメチル−5−メトキシアン
トラニル酸メチル11.6gのエーテル40ml溶液を15℃以下
で約30分で滴下した。この温度でさらに15分撹拌した
後、飽和芒硝水を加えて過剰の水素化アルミニウムリチ
ウムを分解した。不溶物を濾別し、濾液を芒硝乾燥後減
圧留去して7.43gの2−ジメチルアミノ−5−メトキシ
ベンジルアルコールを淡黄色油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 2.64(s,6H),3.74(s,3H),4.75(s,2H),5.80(br
s,1H),6.5-7.2(m,3H) 参考例5 2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルチ
オ)ベンズイミダゾール 塩化チオニル5.5gのベンゼン28ml溶液を氷冷し2−ジ
メチルアミノ−5−メトキシベンジルアルコール7.0gの
ベンゼン7ml溶液を15〜20℃で約30分かけて滴下した。
室温で15分撹拌後ベンゼンを減圧留去し、得られた淡褐
色油状物を冷却した後、エタノール30ml及び2−メルカ
プトベンズイミダゾール5.5gを加えて室温で撹拌した。
エーテル30mlをすこしずつ加え結晶を析出させ1時間撹
拌する。結晶を濾取後エタノール/エーテル(1/1)溶
液、エーテルで洗浄し、11.3gの二塩酸塩を淡黄色結晶
として得た。さらに酢酸エチル600mlに懸濁し、飽和炭
酸水素ナトリウムで中和し、処理することにより8.3gの
2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルチ
オ)−ベンズイミダゾールを淡褐色結晶として得た。
参考例6 2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルス
ルフィニル)ベンズイミダゾール 2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルチ
オ)ベンズイミダゾール40gを塩化メチレン120ml及びメ
タノール120mlに溶解し冷却下酢酸30ml、35%過酸化水
素水35mlを加え2℃以下でメタバナジン酸アンモン2.4g
を加え2〜5℃で3〜4時間撹拌した。飽和重曹水160m
lを少しずつ加えて酢酸を中和し15分撹拌した。有機層
を分取し10%チオ硫酸ナトリウム溶液100mlで洗浄後1N-
NaOH128mlで2回抽出した。水層を20%塩化アンモニウ
ム溶液100mlを加え析出する油状物を塩化メチレンで抽
出し芒硝乾燥した。芒硝を濾別し濾液に市販の28%NaOM
e/MeOH溶液17.28gを加え、塩化メチレンを減圧留去し、
残渣に酢酸エチル120mlを加えて1時間撹拌した。析出
した結晶を濾取し酢酸エチルで洗浄して30.8gの標題化
合物のナトリウム塩を淡黄色結晶として得た。
ルフィニル)ベンズイミダゾール 2−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルチ
オ)ベンズイミダゾール40gを塩化メチレン120ml及びメ
タノール120mlに溶解し冷却下酢酸30ml、35%過酸化水
素水35mlを加え2℃以下でメタバナジン酸アンモン2.4g
を加え2〜5℃で3〜4時間撹拌した。飽和重曹水160m
lを少しずつ加えて酢酸を中和し15分撹拌した。有機層
を分取し10%チオ硫酸ナトリウム溶液100mlで洗浄後1N-
NaOH128mlで2回抽出した。水層を20%塩化アンモニウ
ム溶液100mlを加え析出する油状物を塩化メチレンで抽
出し芒硝乾燥した。芒硝を濾別し濾液に市販の28%NaOM
e/MeOH溶液17.28gを加え、塩化メチレンを減圧留去し、
残渣に酢酸エチル120mlを加えて1時間撹拌した。析出
した結晶を濾取し酢酸エチルで洗浄して30.8gの標題化
合物のナトリウム塩を淡黄色結晶として得た。
さらにこの結晶をメタノール/酢酸エチルで精製し、
純粋なナトリウム塩22gを得た。これを塩化メチレン90m
lに懸濁し、10%塩化アンモニウム溶液90mlを加えて中
和し有機層を芒硝乾燥した。芒硝を濾別し溶媒を減圧留
去し、ただちに酢酸エチル90mlを加え氷冷下2時間静置
した。析出した結晶を濾取し冷酢酸エチルで洗浄し減圧
乾燥し13.3gの標題化合物の白色結晶を得た。
純粋なナトリウム塩22gを得た。これを塩化メチレン90m
lに懸濁し、10%塩化アンモニウム溶液90mlを加えて中
和し有機層を芒硝乾燥した。芒硝を濾別し溶媒を減圧留
去し、ただちに酢酸エチル90mlを加え氷冷下2時間静置
した。析出した結晶を濾取し冷酢酸エチルで洗浄し減圧
乾燥し13.3gの標題化合物の白色結晶を得た。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 (式中、R1及びR2は炭素数1〜5の低級アルキル基を示
し、そしてR3及びR4は、炭素数1〜6の鎖状アルキル基
を示す) で表される5−アルコキシアントラニル酸エステル。 - 【請求項2】一般式 (式中、R1は炭素数1〜5の低級アルキル基を示す) で表される化合物に、一般式(R2)2SO4(式中、R2は炭素
数1〜5の低級アルキル基を示す)で表される化合物を
反応させ、一般式 (式中、R1及びR2は前記と同じ) で表される化合物を得、次いでN−アルキル化反応に付
すことを特徴とする、一般式 (式中、R3及びR4は、炭素数1〜6の鎖状アルキル基を
示し、R1及びR2は前記と同じ) で表される5−アルコキシアントラニル酸エステルの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62124330A JP2536756B2 (ja) | 1987-05-21 | 1987-05-21 | 5−アルコキシアントラニル酸エステル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62124330A JP2536756B2 (ja) | 1987-05-21 | 1987-05-21 | 5−アルコキシアントラニル酸エステル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63290856A JPS63290856A (ja) | 1988-11-28 |
JP2536756B2 true JP2536756B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=14882666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62124330A Expired - Lifetime JP2536756B2 (ja) | 1987-05-21 | 1987-05-21 | 5−アルコキシアントラニル酸エステル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536756B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4935360A (ja) * | 1972-07-31 | 1974-04-01 | ||
JPS5632441A (en) * | 1979-07-13 | 1981-04-01 | Thomae Gmbh Dr K | Carboxylic acid amide |
-
1987
- 1987-05-21 JP JP62124330A patent/JP2536756B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63290856A (ja) | 1988-11-28 |
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