JPH0795022A - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

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JPH0795022A
JPH0795022A JP23667893A JP23667893A JPH0795022A JP H0795022 A JPH0795022 A JP H0795022A JP 23667893 A JP23667893 A JP 23667893A JP 23667893 A JP23667893 A JP 23667893A JP H0795022 A JPH0795022 A JP H0795022A
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JP
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delay
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circuit
signal
delay amount
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JP23667893A
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Shozo Nitta
昌三 新田
Takaki Ishikawa
隆紀 石川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、入力パルス信号の立ち上がりエ
ッジ及び立ち下がりエッジを完全に独立して遅延制御し
得る遅延回路を提供することを目的とする。 【構成】 この発明は、入力信号を反転及び正転出力す
るバッファゲート1と、バッファゲート1の正転出力を
受けて正転出力を遅延する遅延回路2と、バッファゲー
ト1の反転出力を受けて反転出力を遅延する遅延回路3
と、バッファゲート1正転出力と遅延回路2の遅延出力
とのANDをとるANDゲート4と、バッファゲート1
の反転出力と遅延回路3の遅延出力とのANDをとるA
NDゲート5と、ANDゲート4の出力によりセットさ
れANDゲート5の出力によりリセットされて入力信号
の遅延信号を出力するフリップフロップ回路6とから構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パルス信号を遅延す
る遅延回路に関し、特にアナログ・デジタル混載LSI
に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】この種の遅延回路としては、例えば図1
0に示すように構成されたものがある。
【0003】図10において、遅延回路は、入力パルス
信号(IN)を受けてランプ波形を生成するランプ発生
器51aと、デジタル信号として与えられる遅延量設定
信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ52a
と、ランプ発生器51aとD/Aコンバータ52aの両
出力を比較して、両出力の大小関係が変化した際に出力
を反転する比較器53aとからなり、D/Aコンバータ
52aに与えられる遅延量にしたがって入力パルス信号
の立ち下がりエッジを遅延する第1段目の遅延回路と、
この第1段目の遅延回路と同様に構成されて第1段目の
遅延回路に直列接続されてなり、D/Aコンバータ52
bに与えられる遅延量にしたがって入力パルス信号の立
ち上がりエッジを遅延する第2段目の遅延回路とを有
し、第1段目のD/Aコンバータ52aに与えられる遅
延量及び第2段目のD/Aコンバータ52bに与えられ
る遅延量に基づいて、入力パルス信号の立ち上がりエッ
ジ及び立ち下がりエッジの遅延量をそれぞれ独立して設
定できるようにしている。
【0004】ランプ発生器51a,51bは例えば図1
1に示すようにECLゲートにより構成され、比較器5
3a,53bは例えば図12に示すようにECLゲート
により構成されている。
【0005】このような構成において、動作波形は図1
3に示すようになる。
【0006】図13において、入力パルス信号に対し
て、1段目のランプ発生器51aの出力の立ち上がりで
は、出力インピーダンスの低いエミッタフォロワで負荷
容量CL を充電するため比較的速く立ち上がるが、立ち
上がり時間はゼロにはならず、図13に示すようにな
る。一方、立ち下がりでは、小さな定電流源IL で負荷
容量CL を放電させるため、リニアなランプ波形が得ら
れる。ランプ発生器51aの出力をD/Aコンバータ5
2aの出力レベルをスレッショルドとして比較器53a
を介することにより図13に示すような比較器53aの
出力が得られる。この時、入力パルス信号のエッジは図
13に示すように、それぞれtu1,td1遅れる。同様に
比較器53aの出力をランプ発生器51bと比較器53
bを介することにより図13に示すような出力パルス信
号が得られ、エッジはそれぞれtd2,tu2遅れる。
【0007】従って、図13からわかるように、入力パ
ルス信号に対する出力パルス信号の立ち上がり、立ち下
がりエッジの遅れは、それぞれ tpdu =tu1+td2 …(1) tpdd =td1+tu2 …(2) となる。上式で添字の1,2はそれぞれD/Aコンバー
タ52a,52bの出力レベルによって決まる遅れ時間
であることを示す。ここで、次式で示す関係 tu1,tu2<<td1,td2 …(3) が成り立つとすれば、(1),(2)式はそれぞれ、 tpdu =td2 …(4) tpdd =td1 …(5) となり、入力パルス信号の立ち上がりエッジの遅れ時間
pdu は、D/Aコンバータ52bの出力レベルで決ま
り、立ち下がりエッジの遅れ時間tpdd はD/Aコンバ
ータ52aの出力レベルで決まることになり、両エッジ
を独立に可変できることになる。
【0008】しかしながら、(3)式に示した関係が成
り立たない場合では、tpdu を変えようとして、D/A
コンバータの設定を変えるとtpdd まで変わってしま
い、エッジ可変の独立性がなくなってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の遅延回路にあっては、第1段目の遅延回路におい
て入力パルス信号の立ち下がりエッジを遅延させるにと
もなって、入力パルス信号の立ち上がりエッジを少量な
がら遅延させていた。同様に、第2段目の遅延回路にお
いて入力パルス信号の立ち上がりエッジを遅延させるに
ともなって、入力パルス信号の立ち下がりエッジを少量
ながら遅延させていた。このため、入力パルス信号の立
ち上がりエッジの可変遅延制御と、入力パルス信号の立
ち下がりエッジの可変遅延制御とは完全には独立して行
なうことができないという不具合を招いていた。
【0010】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、入力パルス信
号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジにおける遅
延量を確実に独立して制御するとともに、高速な入力パ
ルス信号に対しても大きな遅延量を確保して、入力パル
ス信号に対する遅延制御を向上させた遅延回路を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、請求項1記載の発明は、入力信号を反
転及び正転出力するバッファゲートと、バッファゲート
の正転出力を受けて、第1の遅延量設定信号にしたがっ
て正転出力を遅延する第1の遅延回路と、バッファゲー
トの反転出力を受けて、第2の遅延量設定信号にしたが
って反転出力を遅延する第2の遅延回路と、バッファゲ
ートの正転出力と第1の遅延回路の遅延出力との論理積
(AND)をとる第1のANDゲートと、バッファゲー
トの反転出力と第2の遅延回路の遅延出力とのANDを
とる第2のANDゲートと、第1のANDゲートの出力
によりセットされ、第2のANDゲートの出力によりリ
セットされて、入力信号の遅延信号を出力するフリップ
フロップ回路とから構成される。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1又は第2の遅延回路が、バッファゲー
トの正転又は反転出力を受けて、ランプ電圧信号を発生
するランプ発生器と、ランプ発生器の出力と第1又は第
2の遅延量設定信号を受けて、両入力の大小関係が変化
した際に出力を反転させる比較器とを有し、第1又は第
2の遅延量設定信号にしたがってバッファゲートの正転
又は反転出力の立ち上がり又は立ち下がりエッジを可変
遅延させてなる遅延バッファから構成される。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1又は第2の遅延回路が、バッファゲー
トの正転又は反転出力を受けて、ランプ電圧信号を発生
する第1のランプ発生器と、第1のランプ発生器の出力
と第1又は第2の遅延量設定信号を受けて、両入力の大
小関係が変化した際に出力を反転させる第1の比較器
と、第1の比較器の出力を受けて、ランプ電圧信号を発
生する第2のランプ発生器と、第2のランプ発生器の出
力と第1又は第2の遅延量設定信号を受けて、両入力の
大小関係が変化した際に出力を反転させる第2の比較器
とを有し、第1又は第2の遅延量設定信号にしたがって
バッファゲートの正転又は反転出力の立ち上がり及び立
ち下がりエッジを可変遅延させてなる遅延バッファから
構成される。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1又は第2の遅延回路が、直列接続され
た複数の遅延バッファと、遅延バッファのそれぞれの直
列接続点から遅延信号を選択して出力する選択回路とか
ら構成される。
【0015】請求項5記載の発明は、入力信号と基準信
号を受ける差動対トランジスタにより電流路を切換え
て、入力信号と同相側のトランジスタのコレクタ端子に
接続された負荷から出力を取り出す電流切換え回路と、
電流切換え回路の出力にしたがって、出力レベルをシフ
ト制御するレベルシフト回路と、レベルシフト回路の出
力が一方のアノード・カソード接続点に与えられ、他方
のアノード・カソード接続点に負荷容量が接続されて入
力信号を遅延した信号が与えられてなるダイオードブリ
ッジ回路と、ダイオードブリッジ回路のアノード・アノ
ード接続点に接続された第1の定電流源と、ダイオード
ブリッジ回路のカソード・カソード接続点に接続された
第2の定電流源と、入力信号の一方の変化点の遅延量を
設定する第1の遅延量設定信号にしたがって第1の定電
流源の電流値を可変制御する第1の遅延量制御回路と、
入力信号の他方の変化点の遅延量を設定する第2の遅延
量設定信号にしたがって第2の定電流源の電流値を可変
制御する第2の遅延量制御回路とから構成される。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の遅
延回路における第1及び第2の遅延量制御回路を共通と
して、第1及び第2の遅延量制御回路を除く請求項5記
載の遅延回路を多段接続して構成される。
【0017】
【作用】上記構成において、請求項1,2,3,4記載
の発明は、第1の遅延回路により入力信号の一方の変化
点の遅延を制御し、第1の遅延回路とは独立した第2の
遅延回路により入力信号の一方の変化点の遅延を制御す
るようにしている。
【0018】請求項5,6記載の発明は、第1の遅延量
設定信号にしたがって第1の遅延量制御回路により入力
信号の一方の変化点の遅延を制御し、第2の遅延量設定
信号にしたがって第2の遅延量制御回路により入力信号
の他方の変化点の遅延を制御するようにしている。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0020】図1はこの発明の一実施例に係わる遅延回
路の構成を示す図である。
【0021】図1において、遅延回路は、入力パルス信
号を反転及び正転出力するバッファゲート1と、バッフ
ァゲート1の正転出力を受けて、入力パルス信号の立ち
上がりエッジの遅延量を設定する第1の遅延量設定信号
にしたがってバッファゲート1の正転出力を遅延する遅
延回路2と、バッファゲート1の反転出力を受けて、入
力パルス信号の立ち下がりエッジの遅延量を設定する第
2の遅延量設定信号にしたがってバッファゲート1の反
転出力を遅延する遅延回路3と、バッファゲート1の正
転出力と遅延回路2の遅延出力との論理積(AND)を
とるANDゲート4と、バッファゲート1の反転出力と
遅延回路3の遅延出力とのANDをとるANDゲート5
と、ANDゲート4の出力によりセットされANDゲー
ト5の出力によりリセットされて入力信号の遅延信号を
出力するS−Rフリップフロップ(F/F)回路6とを
有して構成されている。
【0022】このような構成において、遅延回路の動作
波形は図2に示すようになり、入力パルス信号の立ち上
がりエッジの遅延量(tpd1 )を第1の遅延量設定信号
に基づいて遅延回路2により設定制御し、入力パルス信
号の立ち下がりエッジの遅延量(tpd2 )を第2の遅延
量設定信号に基づいて遅延回路3により設定制御し、遅
延回路2の出力の立ち上がりと同じタイミングでS−R
F/F回路6をセットし、遅延回路3の出力の立ち上が
りと同じタイミングでS−RF/F回路6をリセットし
て、入力信号の立ち上がりエッジを遅延回路2で得られ
る遅延量tpd1だけ遅延し、入力信号の立ち下がりエッ
ジを遅延回路3で得られる遅延量tpd2だけ遅延した遅
延信号をS−RF/F回路6の出力として得るようにし
ている。
【0023】したがって、このような構成では、入力パ
ルス信号の立ち上がりエッジを遅延制御する系統と、入
力パルス信号の立ち下がりエッジを遅延制御する系統と
が完全に分離されているので、入力パルス信号における
両エッジをそれぞれ完全に独立して遅延制御することが
できる。
【0024】また、図1に示す構成の遅延回路にあって
は、遅延回路2の出力と遅延前の信号すなわちバッファ
ゲート1の正転出力との論理積をとり、同様に遅延回路
3の出力と遅延前の信号すなわちバッファゲート1の反
転出力との論理積をとるようにしているので、パルス幅
が遅延回路2,3の遅延量に満たないハザード等の細い
パルス幅の信号や、信号レベルがスレッショルドレベル
近傍となる信号をANDゲート4,5により除去するこ
とが可能となり、S−RF/F回路6の誤動作を防ぎ、
耐雑音性を向上させることができる。
【0025】図3は請求項3記載の発明の一実施例を示
す図である。
【0026】図3に示す実施例の特徴とするところは、
図1に示す遅延回路2,3を、図10に示す構成とほぼ
同様に構成し、両比較器53a,53bは一方の入力に
与えられるスレッショルドレベルの遅延量設定信号を1
つのD/Aコンバータ7から共通に与えて、入力パルス
信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジを一括して同じ
遅延量だけ遅延させるようにしたことにある。
【0027】このような構成にあっては、(ランプ発生
器51a,51bの出力に接続される負荷容量CL /ラ
ンプ発生器51a,51bの負荷容量から電流を引き抜
く定電流源の電流値IL )で決まるランプ発生器51
a,52bのランプ出力波形の傾きや、D/Aコンバー
タ7にデジタル信号として与えられる遅延量を示すビッ
トデータを変えることによって、遅延量の最小ステップ
を任意に変化させることが可能となるため、微小なステ
ップで遅延量を細かく制御するのに有効となる。
【0028】図4は請求項4記載の発明の一実施例を示
す図である。
【0029】図4に示す実施例の特徴とするところは、
図1に示す遅延回路2,3が、遅延量が予め設定された
遅延バッファ8a,8b,8cを例えば3段直列接続
し、それぞれの遅延バッファ8a,8b,8cの出力な
らびに遅延バッファ8aの入力信号を選択信号に基づい
てマルチプレクサ9によって択一的に選択することによ
って遅延量を制御するようにしたことにある。
【0030】このような構成にあっては、図3に示す構
成が遅延量を細かく制御するのに対して、遅延量を比較
的粗く制御するのに有効となる。
【0031】図5は請求項2記載の発明の一実施例を示
す図である。
【0032】図5に示す実施例の特徴とするところは、
図1に示す遅延回路2,3を、図10に示す構成の第2
段目の遅延回路を削除した第1段目だけの遅延回路によ
って構成し、図6の動作波形図に示すように、バッファ
ゲート1の正転出力を受ける側の遅延回路では入力パル
ス信号の立ち上がりエッジのみを遅延制御し、バッファ
ゲート1の反転出力を受ける側の遅延回路では入力パル
ス信号の立ち下がりエッジのみを遅延制御するようにし
たことにある。
【0033】このような構成にあっては、図3に示す実
施例に比べて構成を小型にすることが可能となる。
【0034】図7は請求項5記載の発明の一実施例を示
す図である。
【0035】図7において、遅延回路は、入力パルス信
号と基準信号VR を受ける差動対トランジスタQ1,Q
2により電流路を切換えて、入力信号と同相側のトラン
ジスタQ2のコレクタ端子に接続された負荷Rから出力
を取り出す電流切り換え回路と、トランジスタQ2のコ
レクタ出力にしたがって、トランジスタQ3のエミッタ
端子に接続されたダイオードD1,D2と電流源IEF
の接続点N1の出力レベルをシフト制御するレベルシフ
ト回路と、レベルシフト回路の接続点N1がダイオード
D4のアノード端子とダイオードD3のカソード端子の
接続点に接続され、ダイオードD6のアノード端子とダ
イオードD5のカソード端子の接続点に負荷容量CL
接続されて入力信号を遅延した信号が与えられてなるダ
イオードブリッジ回路と、ダイオードブリッジ回路のダ
イオードD3,D5のアノード端子接続点に接続された
ソース型定電流源IOHと、ダイオードブリッジ回路のダ
イオードD4,D6のカソード端子の接続点に接続され
たシンク型定電流源IOLと、外部からデジタル信号とし
て与えられる遅延量をアナログ信号に変換して得られる
遅延量設定信号にしたがってソース型定電流源の電流値
を可変制御し、入力信号の立ち上がりエッジの遅延量を
指令するD/Aコンバータ10と、外部からデジタル信
号として与えられる遅延量をアナログ信号に変換して得
られる遅延量設定信号にしたがってシンク型定電流源I
OLの電流値を可変制御し、入力信号の立ち下がりエッジ
の遅延量を指令するD/Aコンバータ11とから構成さ
れる。
【0036】このような構成において、入力パルス信号
がHレベルになった場合、トランジスタQ1がON、ト
ランジスタQ2がOFFし、トランジスタQ3のベース
端子はHレベルとなり、ノードN1の電位が上昇してい
く。この時一時的にダイオードD3,D6がOFFし、
定電流源IOLの電流はダイオードD4を介して、定電流
源IOHの電流はダイオードD5を介して流れる。従っ
て、負荷容量CL は電流IOHによって充電され、この状
態は出力端子OUTのレベルがノードN1のレベルに追
いつくまで続く。すなわち、出力端子OUTの立ち上が
りのスピードは電流IOHの大きさによって決まる。
【0037】一方、入力パルス信号がLレベルになった
場合、トランジスタQ1がOFF、トランジスタQ2が
ONし、トランジスタQ3のベース端子はLレベルにな
り、ノードN1の電位は下降していく。この時一時的に
ダイオードD4,D5がOFFし、電流IOHはダイオー
ドD3、電流IOLはダイオードD6を介して流れる。従
って、負荷容量CL は電流IOLによって放電され、この
状態は出力端子OUTのレベルが下降していき、ノード
N1の電位に追いつくまで続く。すなわち、出力端子O
UTの立ち下がりのスピードは電流IOLの大きさによっ
て決まる。
【0038】ここで、電流切り換え回路とレベルシフト
回路とを合わせた部分の伝播遅延時間をtPLHO(立ち上
がりエッジ)、tPHLO(立ち下がりエッジ)とし、全体
のそれをTPLH (立ち上がりエッジ)、TPHL (立ち下
がりエッジ)とすると、次式に示すようになる。
【0039】 TPLH =tPLHO+(CL L /2IOH) …(1) (VL :論理振幅) TPHL =tPHLO+(CL L /2IOL) …(2) (VL :論理振幅) これから、電流IOH,IOLを独立に可変することによ
り、入力パルス信号の立ち上がりエッジ、立ち下がりエ
ッジの遅延を独立に可変することができることがわか
る。
【0040】ところで、入力パルス信号がサイクルT、
デューティ比50%のパルス列である場合に、入力パル
ス信号の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジの総遅延
量(=ベア(bare)の伝播遅延時間+最大可変幅)はT/
2を越えることはできず、短いパルス列(つまりTの小
さい場合)に対しては、最大可変幅をほとんど取れなく
なってしまい、所望の可変幅を確保しようとすると、高
速なパルスを通すことができなくなる。
【0041】これに対して、上記実施例では、少ないゲ
ート数(素子数)で、効率よく大きな遅延量が得られ、
しかも高速パルスを通すことが可能な、両エッジ独立可
変型遅延回路が得られる。
【0042】図8は請求項5記載の発明の他の実施例を
示す図である。
【0043】図8に示す実施例の特徴とするところは、
上記実施例における(1)式のTPL H 、(2)式のT
PHL の第2項は電流IOH,IOLに反比例しているため、
電流IOH,IOLをD/Aコンバータ10,11の出力レ
ベルの逆数に比例するような定電流として、D/Aコン
バータ10,11の入力に対してリニアな遅延が得られ
るように、定電流源に除算回路を含むようにしたことに
ある。
【0044】図8において、
【数1】 VF (D7)+VBE(Q4)+VF (D8)+VBE(Q5) =VBE(Q6)+VF (D9)+VF (D10)+VF (D11) ∴IOL 2 DAC2 2 =ID 4 ∴IOL=ID 2 /IDAC2 …(3) VF (D12)+VBE(Q10)+VF (D13)+VBE(Q11) =VBE(Q12)+VF (D14)+VF (D15)+VF (D16) ∴IOH 2 DAC1 2 =Iu 4 ∴IOH=Iu 2 /IDAC1 …(4) 又、
【数2】 IDAC1=(VDAC1−VBE−Vss)/RD1 …(5) IDAC2=(VDAC2−VBE−Vss)/RD2 …(6) (1),(4),(5)式及び(2),(3),(6)
式より
【数3】 TPLH =tPLHO+(CL L /2RD1u 2 )(VDAC1−VBE−VSS) TPHL =tPHLO+(CL L /2RD2D 2 )(VDAC2−VBE−VSS) この式から分かるように、D/Aコンバータ10,11
の出力電圧に対して、リニアな遅延が得られている。
【0045】図9は請求項6記載の発明の一実施例を示
す図である。
【0046】図9に示す実施例の特徴とするところは、
図7又は図8に示す遅延回路10を多段接続して大きな
遅延量を得るようにしたことにある。なお、図8に示す
遅延回路を多段接続した場合には、除算回路等は各段に
設ける必要はなく、各段に共通化することが可能とな
り、素子数を削減することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がり
エッジをそれぞれ異なる遅延系統及び遅延設定信号によ
り遅延制御するようにしたので、入力信号の立ち上がり
エッジと立ち下がりエッジをそれぞれ完全に独立して遅
延制御することができる。
【0048】一方、請求項5記載の発明によれば、遅延
量設定信号により制御される定電流源により負荷の充放
電を制御して、入力信号の立ち上がりエッジと立ち下が
りエッジを遅延制御するようにしたので、小型な構成
で、高速な入力パルス信号に対しても入力信号の立ち上
がりエッジと立ち下がりエッジをそれぞれ完全に独立し
て遅延制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例に係わる遅延回
路の構成を示す図である。
【図2】図1に示す遅延回路の動作波形を示す図であ
る。
【図3】請求項3記載の発明の一実施例に係わる遅延回
路の構成を示す図である。
【図4】請求項4記載の発明の一実施例に係わる遅延回
路の構成を示す図である。
【図5】請求項2記載の発明の一実施例に係わる遅延回
路の構成を示す図である。
【図6】図5に示す遅延回路の動作波形を示す図であ
る。
【図7】請求項5記載の発明の一実施例に係わる遅延回
路の構成を示す図である。
【図8】請求項5記載の発明の他の実施例に係わる遅延
回路の構成を示す図である。
【図9】請求項6記載の発明の一実施例に係わる遅延回
路の構成を示す図である。
【図10】従来の遅延回路の構成を示す図である。
【図11】図10に示す一部構成の具体例を示す図であ
る。
【図12】図10に示す一部構成の具体例を示す図であ
る。
【図13】図10に示す遅延回路の動作波形を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 バッファゲート 2,3 遅延回路 4,5 ANDゲート 6 S−RF/F回路 7,10,11,52a,52b D/Aコンバータ 8a,8b,8c 遅延バッファ 9 マルチプレクサ 51a,51b ランプ発生器 53a,53b 比較器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を反転及び正転出力するバッフ
    ァゲートと、 バッファゲートの正転出力を受けて、第1の遅延量設定
    信号にしたがって正転出力を遅延する第1の遅延回路
    と、 バッファゲートの反転出力を受けて、第2の遅延量設定
    信号にしたがって反転出力を遅延する第2の遅延回路
    と、 バッファゲートの正転出力と第1の遅延回路の遅延出力
    との論理積(AND)をとる第1のANDゲートと、 バッファゲートの反転出力と第2の遅延回路の遅延出力
    とのANDをとる第2のANDゲートと、 第1のANDゲートの出力によりセットされ、第2のA
    NDゲートの出力によりリセットされて、入力信号の遅
    延信号を出力するフリップフロップ回路とを有すること
    を特徴とする遅延回路。
  2. 【請求項2】 第1又は第2の遅延回路は、 バッファゲートの正転又は反転出力を受けて、ランプ電
    圧信号を発生するランプ発生器と、 ランプ発生器の出力と第1又は第2の遅延量設定信号を
    受けて、両入力の大小関係が変化した際に出力を反転さ
    せる比較器とを有し、 第1又は第2の遅延量設定信号にしたがってバッファゲ
    ートの正転又は反転出力の立ち上がり又は立ち下がりエ
    ッジを可変遅延させてなる遅延バッファからなることを
    特徴とする請求項1記載の遅延回路。
  3. 【請求項3】 第1又は第2の遅延回路は、 バッファゲートの正転又は反転出力を受けて、ランプ電
    圧信号を発生する第1のランプ発生器と、 第1のランプ発生器の出力と第1又は第2の遅延量設定
    信号を受けて、両入力の大小関係が変化した際に出力を
    反転させる第1の比較器と、 第1の比較器の出力を受けて、ランプ電圧信号を発生す
    る第2のランプ発生器と、 第2のランプ発生器の出力と第1又は第2の遅延量設定
    信号を受けて、両入力の大小関係が変化した際に出力を
    反転させる第2の比較器とを有し、 第1又は第2の遅延量設定信号にしたがってバッファゲ
    ートの正転又は反転出力の立ち上がり及び立ち下がりエ
    ッジを可変遅延させてなる遅延バッファからなることを
    特徴とする請求項1記載の遅延回路。
  4. 【請求項4】 第1又は第2の遅延回路は、 直列接続された複数の遅延バッファと、 遅延バッファのそれぞれの直列接続点から遅延信号を選
    択して出力する選択回路とを有することを特徴とする請
    求項1記載の遅延回路。
  5. 【請求項5】 入力信号と基準信号を受ける差動対トラ
    ンジスタにより電流路を切換えて、入力信号と同相側の
    トランジスタのコレクタ端子に接続された負荷から出力
    を取り出す電流切換え回路と、 電流切換え回路の出力にしたがって、出力レベルをシフ
    ト制御するレベルシフト回路と、 レベルシフト回路の出力が一方のアノード・カソード接
    続点に与えられ、他方のアノード・カソード接続点に負
    荷容量が接続されて入力信号を遅延した信号が与えられ
    てなるダイオードブリッジ回路と、 ダイオードブリッジ回路のアノード・アノード接続点に
    接続された第1の定電流源と、 ダイオードブリッジ回路のカソード・カソード接続点に
    接続された第2の定電流源と、 入力信号の一方の変化点の遅延量を設定する第1の遅延
    量設定信号にしたがって第1の定電流源の電流値を可変
    制御する第1の遅延量制御回路と、 入力信号の他方の変化点の遅延量を設定する第2の遅延
    量設定信号にしたがって第2の定電流源の電流値を可変
    制御する第2の遅延量制御回路とを有することを特徴と
    する遅延回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の遅延回路における第1及
    び第2の遅延量制御回路を共通として、第1及び第2の
    遅延量制御回路を除く請求項5記載の遅延回路を多段接
    続してなることを特徴とする遅延回路。
  7. 【請求項7】 遅延量設定信号は、外部からデジタル信
    号として与えられる遅延量をアナログ信号に変換するD
    /A変換器の出力として与えられてなることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5又は6記載の遅延回路。
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