JP2014045246A - 入力フィルタ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】凸パルスフィルタ時間と凹パルスフィルタ時間とが異なる設定であっても、入力パルス信号と同じデューティ比の出力パルス信号を得ることができる入力フィルタ回路を提供する。
【解決手段】入力フィルタ回路は、信号入力端子INと、凸パルスフィルタ回路部10と、凹パルスフィルタ回路部20と、ラッチ回路RCHと、信号出力端子OUTとを備えている。入力フィルタ回路は、凹パルスフィルタ回路部20と、ラッチ回路RCHのR端子との間に、「パルス幅調節回路部」を有している。パルス幅調節回路部は、第3の遅延回路30d、インバータINV11、第4の遅延回路40d、およびインバータINV12の直列回路である。
【選択図】図3

Description

本発明は、入力フィルタ回路に関する。
制御信号として生成、伝送された入力パルス信号は、半導体デバイスの制御端子に入力されることでこの半導体デバイスを駆動する役割を担う。ここで、従来、制御信号を供給する制御回路側と駆動すべき半導体デバイスとの間に、入力パルス信号に所望の処理を施す回路が挿入されることがある。この回路の典型としては、入力パルス信号に所望の遅延を与える遅延回路がある。例えば、特開2007−259150号公報に記載された遅延制御回路については、入力パルス信号の立ち上がりエッジおよび立下りエッジに対してそれぞれ遅延を与えるとの記載がある。また、特開平7−095022号公報に記載された遅延回路については、入力パルス信号の立ち上がりエッジ及び立下りエッジを完全に独立して遅延制御し得るとの記載がある。
特開2007−259150号公報 特開平7−095022号公報
入力パルス信号中に、極端に幅の狭いパルス信号が含まれる場合がある。このパルス信号は狭パルス信号と呼ばれており、本来供給すべき適正なパルス幅、デューティ比のパルス信号ではなく、ノイズとして除去したい信号である。そこで、制御信号を供給する制御回路側と駆動すべき半導体デバイスとの間には、遅延回路のほかにも、「入力フィルタ回路」が挿入されることがある。入力フィルタ回路は、この狭パルスの入力信号をフィルタし、受け付けなくする回路である。入力フィルタ回路の出力端子には、IGBTのゲート端子など、パワー半導体素子の制御端子が接続される。
入力フィルタ回路は、パルスに対してフィルタリングを施すフィルタ回路(フィルタ回路部)を備えている。フィルタ回路部の設計パラメータの一つに、「フィルタ時間」がある。「フィルタ時間」とは、取り除きたいパルス信号の幅を示す設計値である。時間軸上でパルス信号を見た場合に、凸パルス幅は、そのパルスがハイである時間の長さで表現することができ、凹パルス幅は、そのパルスがローである時間の長さで表現することができる。
「フィルタ時間」は、通過パルスのパルス幅と非通過パルスのパルス幅との間の境目を定める値である。設定した「フィルタ時間」に満たないパルス幅の入力信号は、入力フィルタ回路によってフィルタリングされるため出力信号としては出力されない。逆に、設定した「フィルタ時間」より大きいパルス幅の入力信号であれば、出力信号が出力されるが、ただしフィルタ回路によって遅延が発生する。
フィルタ回路部が一つのみである入力フィルタ回路では、通常は、そのフィルタ回路部のフィルタ時間が、入力フィルタ回路のフィルタ時間に一致する。フィルタ回路部を複数備える入力フィルタ回路では、それら複数のフィルタ回路部の接続関係等に基づきそれぞれのフィルタ時間から計算を行うことにより、入力フィルタ回路のフィルタ時間が決まる。
入力フィルタ回路が、凸パルスと凹パルスの両方に対してフィルタリングを施す回路である場合がある。具体的には、凸パルスフィルタ回路部と凹パルスフィルタ回路部の両方を含む構成である場合である。凸パルスフィルタ回路部とは、入力パルス信号の凸パルス部分に対してフィルタリングを施すためのものである。凹パルスフィルタ回路部とは、入力パルス信号の凹パルス部分に対してフィルタリングを施すためのものである。それぞれのフィルタ回路部を通過したパルス信号が合成されることで、最終的に1つの出力パルス信号が生成される。具体的には、それぞれのフィルタ回路部を通過したパルス信号の立ち上がりエッジを組み合わせることで、最終的に1つの出力パルス信号が生成される。その出力パルス信号が、出力端子を介して、パワー半導体素子の制御端子に与えられるのである。
このとき、入力フィルタ回路において、凸パルスに対するフィルタ時間と、凹パルスに対するフィルタ時間とを、異なる値に設定したいという要求がある。凸パルスフィルタ回路部でのフィルタ時間と凹パルスフィルタ回路部でのフィルタ時間とを異なる値に設計することで、この要求を満たすことは可能である。こうすることで、入力パルス信号における凸パルス部分と凹パルス部分に対して別々のフィルタ時間でフィルタリングが実施できるという利点がある。しかしながら、フィルタ時間を異ならしめると、その影響で、最終的に合成された出力パルス信号のデューティ比に影響が及ぶおそれがある。つまり、入力フィルタ回路に入力された入力パルス信号のデューティ比と、入力フィルタ回路から出力された出力パルス信号のデューティ比とが、異なってしまうおそれがある。このようなデューティ比の変動は、本来予定しているパルス信号とは異なるパルス信号を半導体デバイスに与えることになるので好ましくない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、この発明は、凸パルスフィルタ時間と凹パルスフィルタ時間とが異なる設定であっても、入力パルス信号と同じデューティ比の出力パルス信号を得ることができる入力フィルタ回路を提供することを目的とする。
本発明にかかる入力フィルタ回路は、
信号入力端子と、
前記信号入力端子と電気的に接続し、前記信号入力端子に入力された入力パルス信号の立ち上がりエッジから第1遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記入力パルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する凸パルスフィルタ回路部と、
前記凸パルスフィルタ回路部と並列回路を構成するように前記信号入力端子と電気的に接続し、前記入力パルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジから前記第1遅延時間と異なる第2遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記反転パルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する凹パルスフィルタ回路部と、
前記凸パルスフィルタ回路部および前記凹パルスフィルタ回路部のうち一方の回路部と電気的に接続する第1端子と、前記凸パルスフィルタ回路部および前記凹パルスフィルタ回路部のうち他方の回路部と電気的に接続する第2端子と、を備え、前記第1端子に入力されたパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前記第2端子に入力されたパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がる出力パルス信号を生成するラッチ回路部と、
前記ラッチ回路部からの出力信号を出力するための信号出力端子と、
前記信号入力端子に入力される前記入力パルス信号のデューティ比と前記信号出力端子で出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように、前記信号入力端子から前記信号出力端子までの途中で、パルス信号のパルス幅を増加又は変更するパルス幅調節手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明にかかる入力フィルタ回路によれば、凸パルスフィルタ時間と凹パルスフィルタ時間とが異なる設定であっても、入力パルス信号と同じデューティ比の出力パルス信号を得ることができる。
実施の形態の前提となる入力フィルタ回路の基本構成を示す回路図である。 図1に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる入力フィルタ回路の回路図である。 図3に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる入力フィルタ回路の変形例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2にかかる入力フィルタ回路の回路図である。 図6に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる入力フィルタ回路の変形例1を示す回路図である。 本発明の実施の形態2にかかる入力フィルタ回路の変形例2を示す回路図である。 図9に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる入力フィルタ回路の変形例3を示す回路図である。 本発明の実施の形態3にかかる入力フィルタ回路の回路図である。 図12に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3にかかる入力フィルタ回路の変形例を示す回路図である。 本発明の実施の形態4にかかる入力フィルタ回路の回路図である。 図15に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4にかかる入力フィルタ回路の変形例を示す回路図である。 本発明の実施の形態5にかかる入力フィルタ回路の回路図である。 図18に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。
実施の形態の前提となる入力フィルタ回路.
図1は、実施の形態の前提となる入力フィルタ回路の基本構成を示す回路図である。図2は、図1に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。図1の入力フィルタ回路は、信号入力端子INと、凸パルスフィルタ回路部10と、凹パルスフィルタ回路部20と、ラッチ回路RCHと、信号出力端子OUTとを備えている。
(信号入力端子IN)
信号入力端子INは、入力フィルタ回路に入力パルス信号の信号源(例えば制御IC)と接続している。図2の最上段に示すパルス信号は、信号入力端子INに入力されるパルス信号である。信号入力端子INの段階では1つの信号だが、これが下記の凸パルスフィルタ回路部10と凹パルスフィルタ回路部20とにそれぞれ供給されることで、信号入力端子INへの入力信号の凸パルス部分と凹パルス部分とに対して個別にフィルタリングが実施されることになる。
(凸パルスフィルタ回路部)
凸パルスフィルタ回路部10は、信号入力端子INと電気的に接続している。具体的には、凸パルスフィルタ回路部10は、インバータINV1と、第1の遅延回路10dと、インバータINV2とが直列に接続したものである。第1の遅延回路10dはその内部に、MOSインバータMIV11とMOSインバータMIV12が直列に接続した回路を備えている。MOSインバータMIV11は、PMOSトランジスタT11と、NMOSトランジスタT12とから構成されている。MOSインバータMIV12は、PMOSトランジスタT13と、NMOSトランジスタT14とから構成されている。さらに、第1の遅延回路10dは、コンデンサC1も備えている。コンデンサC1の一方の端子はMOSインバータMIV11とMOSインバータMIV12の中間点に接続し、コンデンサC1の他方の端子はグランドに接地されている。
凸パルスフィルタ回路部10は、その出力したパルス信号がラッチ回路RCHのS端子に入力される。S端子に入力されるパルス信号を、図2の3段目に示す。信号入力端子INに入力された入力パルス信号の立ち上がりエッジから第1遅延時間a(s)だけ遅延して立ち上がりかつ入力パルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を出力する。その結果、凸パルスフィルタ回路部10から出力されてラッチ回路RCHのS端子に入力されるパルス信号は、図2の中段Sのパルス信号のように、第1遅延時間a(s)だけ凸パルスの幅が小さくなっている。
第1の遅延回路10dは、信号の立ち上がりエッジのみを遅延させる回路である。立ち上がりの遅延時間は、PMOSトランジスタT11の電流能力、MOSインバータMIV12の閾値電圧及びコンデンサC1の容量値によって任意に設定することができる。MOSインバータMIV12の閾値は、PMOSトランジスタT13及びNMOSトランジスタT14の電流能力によって決まる。立下りの遅延時間は十分に短くなるように、NMOSトランジスタT12の電流能力を設定する。第2の遅延回路20dも第1の遅延回路10dと同構成であり、立ち上がりの遅延時間の値が異なる。第1遅延時間a(s)と第2遅延時間b(s)とは異なる値である。
第1の遅延回路10dは、入力信号(IN)の凸パルス信号に対してフィルタ回路の役割を果たす。そのフィルタ時間は、第1の遅延回路10dの立ち上がり遅延時間と等しい。「フィルタ時間」は、図2のタイムチャートのa(s)及びb(s)で表される。a(s)は凸パルスフィルタ時間、b(s)は凹パルスフィルタ時間である。入力フィルタ時間に満たないパルス幅の入力信号は、入力フィルタ回路によって消滅する。逆に、入力フィルタ時間より大きいパルス幅の入力信号であれば、図1に示すように遅延が発生し、「入力フィルタ時間」と「遅延時間」とが等しくなる。
図2の2段目における“A”は、凸パルスフィルタ回路部10内部における点Aの位置を通過するパルス信号を示している。点Aは、コンデンサC1の接続点よりも後ろの配線であって、MOSインバータMIV12の入力端子よりも手前の位置にある。図2に示すように、コンデンサC1の充電に伴って電圧値が上昇していくが、その電圧値が第1の遅延回路内の後段インバータであるMOSインバータMIV12の閾値に達すると、MOSインバータMIV12でオンオフが切り替わる。MOSインバータMIV12でのオンオフの切り替わりは、インバータINV2を介してパルス信号としてラッチ回路RCHのS端子へと到達する。このS端子に到達した波形が図2の3段目に示されている。点Aの電圧がちょうどMOSインバータMIV12の閾値に達したときに立ち上がりエッジが現れるパルス信号が生成されている。そして、点Aの電圧がちょうどMOSインバータMIV12の閾値に達するまでは、S端子への信号はローのままである。こうして、フィルタ回路の役割が達成され、そのフィルタにより狭められるパルス幅であるフィルタ時間は、第1の遅延回路10dの遅延時間a(s)に等しいこととなる。
(凹パルスフィルタ回路部)
凹パルスフィルタ回路部20は、凸パルスフィルタ回路部10と並列回路を構成するように信号入力端子INと電気的に接続している。具体的には、凹パルスフィルタ回路部20は、第2遅延回路20dと、インバータINV3とが直列に接続したものである。
第2遅延回路20dはその内部に、MOSインバータMIV21とMOSインバータMIV22が直列に接続した回路を備えている。MOSインバータMIV21は、PMOSトランジスタT21と、NMOSトランジスタT22とから構成されている。MOSインバータMIV22は、PMOSトランジスタT23と、NMOSトランジスタT24とから構成されている。さらに、第2遅延回路20dは、コンデンサC2も備えている。コンデンサC2の一方の端子はMOSインバータMIV21とMOSインバータMIV22の中間点に接続し、コンデンサC2の他方の端子はグランドに接地されている。
凹パルスフィルタ回路部20では、そのMOSインバータMIV21が信号入力端子INへの入力パルス信号を反転させた反転パルス信号を生成する。第2の遅延回路20dも、上記の第1の遅延回路10dと同様の原理で、入力信号(IN)の凹パルス信号に対してフィルタ回路の役割を果たす。そのフィルタ時間は、第2の遅延回路20dの立ち上がり遅延時間b(s)と等しい。
図2の4段目における“B”は、凹パルスフィルタ回路部20内部における点Bの位置を通過するパルス信号を示している。点Bの位置には、前述した点Aの位置における動作と同様の原理で、電圧の立ち上がりが発生する。図2に示すように、コンデンサC2の充電に伴って電圧値が上昇していくが、その電圧値が第2の遅延回路内の後段インバータであるMOSインバータMIV22の閾値に達すると、MOSインバータMIV22でオンオフが切り替わる。コンデンサC2およびMOSインバータMIV22の閾値の関係により、生成された反転パルス信号の立ち上がりエッジから第2遅延時間b(s)だけ遅延して立ち上がりかつ反転パルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号がR端子に向けて出力される。
第2遅延時間b(s)は、第1遅延時間a(s)とは異なる値である。凹パルスフィルタ回路部20から出力されてラッチ回路RCHのR端子に入力されるパルス信号は、図2の中段Rのパルス信号のように、第2遅延時間b(s)だけ凸パルスの幅が小さくなっている。
(ラッチ回路RCH)
ラッチ回路RCHは、S端子、R端子およびQ端子を備えている。このS端子は、凸パルスフィルタ回路部10と電気的に接続している。このR端子は、凹パルスフィルタ回路部20と電気的に接続している。ラッチ回路RCHは、出力パルス信号をQ端子に出力する。この出力パルス信号は、S端子に入力されたパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がり、かつR端子に入力されたパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がるものである。
(信号出力端子OUT)
信号出力端子OUTは、ラッチ回路RCHからの出力信号を出力するための端子である。図2の最下段に、信号出力端子OUTから出力されるパルス信号の波形が記載されている。信号出力端子OUTには、IGBTのゲート端子など、パワー半導体素子の制御端子が接続される。
ここで、凸パルスフィルタ時間と凹パルスフィルタ時間とを異ならせる必要性について説明する。
必要性の一つは、次のようなものである。制御ICの端子から入力フィルタ回路前までの間に他の回路(シュミット回路、コンパレータ回路等)が存在することが想定される。制御ICの端子から入力フィルタ回路前までの間に存在する他の回路中で遅延が発生する場合、立ち上がり遅延時間と立下り遅延時間が異なるようになっている回路構成が想定される。この場合、入力フィルタ回路前に到達する信号のパルス幅は、ICの入力端子への入力パルス信号におけるパルス幅とは異なってしまう。つまり、凸パルス部分の幅と凹パルス部分の幅とが入力端子への入力パルス信号の幅とは異なる値になってしまう。
仮に、入力フィルタ回路において、凸パルスフィルタ回路部と凹パルスフィルタ回路部のそれぞれのフィルタ時間を等しくしなければならない回路構成、或いはそれらのフィルタ時間が必然的に等しくなる回路構成であるとする。そうすると、凸パルスに対するフィルタ時間としては適正であっても、凹パルスに対するフィルタ時間としては短すぎるあるいは長すぎるというように、フィルタ時間の不適正が生じてしまうおそれがある。そこで、入力フィルタ回路の遅延時間の設定を、凸パルスと凹パルスで異ならせることにより、入力フィルタ時間を調整したいという要求がある。
他の必要性としては、次のようなものもある。旧世代のICの凸パルスフィルタ時間と凹パルスフィルタ時間の設計値が同じであっても、その実測値が異なる場合がある。この場合、新規設計のIC(特に旧世代置き換えの場合)も、旧世代の実測値に合わせて、あえて凸パルスフィルタ時間と凹パルスフィルタ時間を異ならせたい場合がある。パワー半導体素子の制御実績がある旧世代ICとの差異を、新規設計ICでもなるべく無くすためである。
上記のような必要性にかんがみて、図1の入力フィルタ回路では、第1の遅延回路10dの立ち上がりエッジの遅延時間をa(s)とし、第2の遅延回路20dの立ち上がりエッジの遅延時間をb(s)とし、これらの遅延時間が異なる値に設計されている。ただし図1ではa(s)>b(s)を例示している。このようにした結果、図2に示すように、信号入力端子INからの入力パルス信号の凸パルス部分は、a(s)とb(s)の差分(以下、「a−b(s)」と称す)だけパルス幅が縮小されて出力されてしまう。逆に、信号入力端子INからの入力パルス信号の凹パルス部分は、a−b(s)だけパルス幅が拡大されて出力される。その結果、入力フィルタ回路から出力される信号(OUT)のデューティ比は、入力した信号(IN)のデューティ比と異なってしまう。なお、反対にa(s)<b(s)の場合には、入力パルス信号の凸パルス部分は、b(s)からa(s)を減じた差分(以下、「b−a(s)」とも称す)だけパルス幅が拡大されて出力されてしまう。この場合、入力パルス信号の凹パルス部分は、b−a(s)だけパルス幅が縮小されて出力されてしまう。この場合も、その結果、入力フィルタ回路から出力される信号(OUT)のデューティ比は、入力した信号(IN)のデューティ比と異なってしまう。
このようなデューティ比の変動は、本来予定しているパルス信号とは異なるパルス信号を半導体デバイスに与えることになるので好ましくない。そこで、下記に述べる実施の形態1〜5においては、凸パルスフィルタ時間と凹パルスフィルタ時間とが異なる設定であっても、入力パルス信号と同じデューティ比の出力パルス信号を得ることができる入力フィルタ回路が提供される。
なお、第nの遅延回路(n=1,2、3、4)は、第1の遅延回路10dと基本的に同じ構成を有しており、立ち上がり遅延時間のみ異なるものとする。つまり、2つのMOSインバータMIVの直列回路の間にコンデンサCを並列接続した回路構成である点は、各遅延回路は同じである。その遅延時間を異ならしめるための各回路要素の特性値が異なるものである。下記の説明では、区別のため、図面中においては、各遅延回路内のMOSインバータMIVおよびそのPMOSトランジスタT,NMOSトランジスタT、並びにコンデンサCに対して、遅延回路ごとに異なる符合を付している。しかしながら、上記のとおりそれらの回路要素の基本的構造は共通であり特性値が異なるのみであるから、必要に応じて説明を省略ないしは簡略化するものとする。
実施の形態1.
[実施の形態1の回路構成および動作]
(基本構成)
図3は、本発明の実施の形態1にかかる入力フィルタ回路の回路図である。図4は、図3に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。図3の入力フィルタ回路は、図1の入力フィルタ回路と同様に、信号入力端子INと、凸パルスフィルタ回路部10と、凹パルスフィルタ回路部20と、ラッチ回路RCHと、信号出力端子OUTとを備えている。以下の説明は、実施の形態1にかかる入力フィルタ回路と上述した「実施の形態の前提となる入力フィルタ回路」との相違点を中心に説明し、同様の事項については重複説明を省略ないしは簡略化する。
なお、前提条件として、図3において、第1の遅延回路10dの立ち上がり遅延時間(第1遅延時間)をa(s)とし、第2の遅延回路20dの立ち上がり遅延時間(第2遅延時間)をb(s)とし、a(s)>b(s)とする。
(パルス幅調節回路部)
実施の形態1にかかる入力フィルタ回路は、凹パルスフィルタ回路部20と、ラッチ回路RCHのR端子との間に、「パルス幅調節回路部」を有している。この「パルス幅調節回路部」は、信号入力端子INに入力される入力パルス信号のデューティ比と信号出力端子OUTで出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように、信号入力端子INから信号出力端子OUTまでの途中でパルス信号のパルス幅を調節するものである。実施の形態1にかかるパルス幅調節回路部は、第3の遅延回路30d、インバータINV11、第4の遅延回路40d、およびインバータINV12の直列回路である。
実施の形態1では、ラッチ回路RCHのS端子は、凸パルスフィルタ回路部10と電気的に接続する。一方、ラッチ回路RCHのR端子は、上記のパルス幅調節回路部を介して、凹パルスフィルタ回路部20に対して電気的に接続することになる。
第3の遅延回路30dは、その内部に、MOSインバータMIV31とMOSインバータMIV32が直列に接続した回路を備えている。MOSインバータMIV31は、PMOSトランジスタT31と、NMOSトランジスタT32とから構成されている。MOSインバータMIV32は、PMOSトランジスタT33と、NMOSトランジスタT34とから構成されている。さらに、第3の遅延回路30dは、コンデンサC3も備えている。コンデンサC3は、コンデンサC1と同様の接続関係を有する。
第4の遅延回路40dは、その内部に、MOSインバータMIV41とMOSインバータMIV42が直列に接続した回路を備えている。MOSインバータMIV41は、PMOSトランジスタT41と、NMOSトランジスタT42とから構成されている。MOSインバータMIV42は、PMOSトランジスタT43と、NMOSトランジスタT44とから構成されている。さらに、第3の遅延回路30dは、コンデンサC4も備えている。コンデンサC4は、コンデンサC1と同様の接続関係を有する。
実施の形態1によれば、第3の遅延回路30dおよび第4の遅延回路40dにおいて、立ち上がり信号をa−b(s)だけ遅延させることができる。ここで、第3の遅延回路30dおよび第4の遅延回路40dで設定した遅延時間a−b(s)は、図1の第1の遅延回路と同様な方法で設定すればよい。つまり、上記の各遅延回路における立ち上がりの遅延時間は、第1の遅延回路10dに関して説明したとおり、PMOSトランジスタT31、T41の電流能力、MOSインバータMIV32、MIV42の閾値電圧及びコンデンサC3、C4の容量値によって任意に設定することができる。
実施の形態1にかかるパルス幅調節回路部は、信号入力端子INに入力される入力パルス信号のデューティ比と信号出力端子OUTで出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように、a−b(s)だけ、凹パルスフィルタ回路部20が出力したパルス信号の幅を拡大する。その様子は、図4の紙面上方から4段目および5段目における、図3の点Bの位置のパルス信号を示す波形およびR端子への入力波形に示されている。
(第1凹パルス調節回路部および第2凹パルス調節回路部)
実施の形態1にかかるパルス幅調節回路部は、「第1凹パルス調節回路部」と、「第2凹パルス調節回路部」とを含んでいる。
第1凹パルス調節回路部は、第3の遅延回路30dおよびインバータINV11で構成された直列回路である。第1凹パルス調節回路部は、図3の点A1位置のパルス信号の入力を受ける。点A1には、凹パルスフィルタ回路部20の出力したパルス信号が伝わってきている。第1凹パルス調節回路部は、点A1位置のパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジからa−b(s)だけ遅延して立ち上がり、かつ点A1位置のパルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を点B1位置に出力する。点B1のパルス信号波形は、図4の“B1”の段に記載されている。
第2凹パルス調節回路部は、第4の遅延回路40dおよびインバータINV12で構成された直列回路である。第2凹パルス調節回路部は、第1凹パルス調節回路部の出力したパルス信号(点B1位置のパルス信号)の入力を受ける。そして、第2凹パルス調節回路部は、この点B1位置のパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジからa−b(s)だけ遅延して立ち上がりかつ点B1位置のパルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号をR端子に対して出力する。このパルス信号は、図4の“R”の段に図示されている。
(第3の遅延回路30dの作用効果)
第4の遅延回路40dは、入力信号(IN)の立下り信号をa−b(s)だけ遅延させる役割を果たす。このため、第2の遅延回路20dおよび第4の遅延回路40dによって、入力信号(IN)の立下り信号は、入力信号(IN)の立ち上がり信号と同様に、a(s)だけ遅延させられている。そうすると、入力信号(IN)の立ち上がり信号および入力信号(IN)の立下り信号がともに同じ量a(s)だけ遅延しているのであるから、最終的に合成されたパルス信号のパルス幅は、遅延前と同じ幅になるはずである。その結果として、デューティ比も入力フィルタ回路の入出力前後で一定に保たれるはずである。実際に図4に示すように、出力信号(OUT)と入力信号(IN)のデューティ比は等しくなる。この点だけ見ると、第4の遅延回路40dがあれば足り、第3の遅延回路30dの必要性が無いようにも思われる。
しかしながら、第3の遅延回路30dは、入力信号(IN)の立ち上がり信号をa−b(s)だけ遅延させる回路であり、凹パルス信号のフィルタ時間が変化しないようにする役割を果たしている。仮に、第3の遅延回路30dが無い場合、凹パルス信号のフィルタ時間は第2の遅延回路20dおよび第4の遅延回路40dの遅延時間を足し合わせたa(s)となってしまう。そうすると、本来、a(s)よりも短く設定したフィルタ時間b(s)でのフィルタリングを行う予定であったにもかかわらず、結果的に、凹パルスに対してa(s)という必要以上に大きなフィルタ時間でのフィルタリングが行われてしまうという問題がある。
そこで、実施の形態1では第3の遅延回路30dを挿入し、図4の点B1位置でのパルス信号の凹パルス幅を、a−b(s)だけ拡大することにした。このようにすることで、まず、図4のA1点におけるパルス幅を一旦a−b(s)だけ拡大したものを点B1位置に出力する。さらにその後に、点B1のパルス信号を反転させたものに対して立ち上がりエッジをa−b(s)だけ遅延させて、パルス幅を細めている。その結果、R端子には、点A位置のパルス幅、すなわち「当初の入力パルス信号の凹パルス幅からb(s)だけ縮めたパルス幅」のパルス信号が出力されることになる。そしてその過程では、「当初の入力パルス信号の凹パルス幅からb(s)だけ縮めたパルス幅」よりもパルス幅が小さくなることがなく、必要以上にパルス幅が細くなることが無い。
尚、実施の形態1では、第3の遅延回路30d、インバータINV11、第4の遅延回路40d、およびインバータINV12の直列回路が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
[実施の形態1の変形例]
図5は、本発明の実施の形態1にかかる入力フィルタ回路の変形例を示す回路図である。本変形例は、上記実施の形態1の前提条件とは逆に、a(s)<b(s)の場合である。第3の遅延回路130dおよび第4の遅延回路140d及びそれぞれの回路の次段インバータ(インバータINV13およびインバータINV14)を、凸パルスフィルタ回路部10とラッチ回路のS端子との間に挿入している。このとき、第3の遅延回路130dおよび第4の遅延回路140dのそれぞれの遅延時間は、b(s)からa(s)を減じた差分(以下、「b−a(s)」とも称す)とする必要がある。
本変形例にかかるパルス幅調節回路部も、「第1凹パルス調節回路部」と、「第2凹パルス調節回路部」とを含んでいる。本変形例にかかる第1凹パルス調節回路部は、第3の遅延回路130dおよびインバータINV13で構成された直列回路である。本変形例にかかる第2凹パルス調節回路部は、第4の遅延回路130dおよびインバータINV14で構成された直列回路である。回路動作については、実施の形態1で述べたのと同様であるから、ここでは説明を省略する。
尚、実施の形態1の変形例では、第3の遅延回路130dおよび第4の遅延回路140d及びそれぞれの回路の次段インバータ(インバータINV13およびインバータINV14)が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
実施の形態2.
[実施の形態2の回路構成および動作]
(基本構成)
図6は、本発明の実施の形態2にかかる入力フィルタ回路の回路図である。図7は、図6に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。図6の入力フィルタ回路は、図1の入力フィルタ回路に相当する構成として、信号入力端子INと、凸パルスフィルタ回路部210と、凹パルスフィルタ回路部220と、ラッチ回路RCHと、信号出力端子OUTとを備えている。以下の説明は、実施の形態2にかかる入力フィルタ回路と上述した「実施の形態の前提となる入力フィルタ回路」との相違点を中心に説明し、同様の事項については重複説明を省略ないしは簡略化する。
なお、前提条件として、図6において、第1の遅延回路210dの立ち上がり遅延時間(第1遅延時間)をb(s)とし、第2の遅延回路220dの立ち上がり遅延時間(第2遅延時間)をa(s)とし、a(s)>b(s)とする。
(パルス幅調節回路部)
実施の形態2にかかるパルス幅調節回路部は、インバータINV22、第3の遅延回路230d、インバータINV21からなる直列回路である。実施の形態2にかかるパルス幅調節回路は、信号入力端子INと図6の点A2位置との間に挿入されている。点A2位置は、「凸パルスフィルタ回路部210および凹パルスフィルタ回路部220からなる並列回路」と接続する位置である。実施の形態2にかかるパルス幅調節回路は、信号入力端子INに入力される入力パルス信号のデューティ比と信号出力端子OUTで出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように、a−b(s)だけ信号入力端子INの入力パルス信号のパルス幅を調節して、点A2位置に供給するものである。
凸パルスフィルタ回路部210の凸パルスフィルタ時間をb(s)、凹パルスフィルタ回路部220の凹パルスフィルタ時間をa(s)、a(s)>b(s)とする。図6および図7に示すように、第1の遅延回路210d、第2の遅延回路220d、それぞれに信号が分岐する前の点A位置に、a−b(s)だけ立ち上がり時間を遅延させる第3の遅延回路が挿入されている。
図7のタイミングチャートで見ると、信号入力端子INへの入力パルス信号は、実施の形態2にかかるパルス幅調節回路部で、入力パルス信号の凸パルス幅がa−b(s)ほど縮小されるとともに、入力パルス信号の凹パルス幅はa−b(s)だけ拡大する。
一方、実施の形態2にかかる入力フィルタ回路では、第1の遅延回路210dと第2の遅延回路220dのそれぞれの遅延時間が、図1の入力フィルタ回路とは逆にされている。こうすることにより、入力フィルタ回路で見た場合に、凸パルスフィルタ時間をa(s)とし、入力パルス信号の凹パルスフィルタ時間をb(s)とすることができる。
実施の形態2にかかる入力フィルタ回路における、凸パルスフィルタ時間について説明する。凸パルス幅は、第3の遅延回路230dによって、a−b(s)だけ減少する。さらに、第1の遅延回路210dによって、b(s)だけ減少する。そうすると、(a−b)+b=a(s)だけ、凸パルス幅が減少する。従って、実施の形態2にかかる入力フィルタ回路における凸パルスフィルタ時間は、a(s)となる。
一方、実施の形態2にかかる入力フィルタ回路における、凹パルスフィルタ時間について説明する。凹パルス幅は、第3の遅延回路230dによって、a−b(s)だけ増加する。さらに、第2の遅延回路220dによって、a(s)だけ減少する。そうすると、a−(a−b)=b(s)だけ、凹パルス幅が減少する。従って、実施の形態2にかかる入力フィルタ回路における凹パルスフィルタ時間は、b(s)となる。
なお、次のようにも説明できる。図1の入力フィルタ回路は、信号入力端子INの入力パルス信号の凸パルス幅に対して、信号出力端子OUTの出力パルス信号の凸パルス幅がa−b(s)だけ縮小される回路構成となっている。ここで、実施の形態2にかかる入力フィルタ回路では、第1の遅延回路210dと第2の遅延回路220dのそれぞれの遅延時間が、図1の入力フィルタ回路とは逆にされている。この場合、逆に、凸パルス幅がa−b(s)だけ拡大されうる。そこで、このような凸パルス幅のa−b(s)だけの拡大分を予め見越して、当初から凸パルス幅がa−b(s)だけ縮小されたパルス信号を点A2位置に供給されるようにしてやればよい。その結果、a−b(s)の変化分を相殺して、最終的に、信号入力端子INに入力される入力パルス信号のデューティ比と信号出力端子OUTで出力されるパルス信号のデューティ比を一致させることができる。
また、実施の形態2にかかる入力フィルタ回路によれば、実施の形態1にかかる入力フィルタ回路よりも回路規模を縮小することができる。その理由としては、実施の形態1にかかるパルス幅調節回路部が第3の遅延回路および第4の遅延回路という2つの遅延回路を含むものであったのに対して、実施の形態2にかかるパルス幅調節回路部は第3の遅延回路という1つの遅延回路で足りるからである。
尚、実施の形態2の変形例では、インバータINV22、第3の遅延回路230d、インバータINV21からなる直列回路が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
[実施の形態2の変形例1]
図8は、本発明の実施の形態2にかかる入力フィルタ回路の変形例1を示す回路図である。本変形例は、上記実施の形態2の前提条件とは逆に、遅延時間の大小関係がa(s)<b(s)である場合の回路構成である。この場合には、信号入力端子INと点A2位置との間に、インバータINV23、INV24および第3の遅延回路240dからなる直列回路を挿入する。第3の遅延回路240dの遅延時間は、b−a(s)とする。これはつまり、実施の形態2との比較では、第3の遅延回路と後段のインバータを入れ替え、第3の遅延回路の遅延時間をb−a(s)としたものである。
尚、実施の形態2の変形例1では、インバータINV23、INV24および第3の遅延回路240dからなる直列回路が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
[実施の形態2の変形例2]
図9は、本発明の実施の形態2にかかる入力フィルタ回路の変形例2を示す回路図である。図10は、図9に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。変形例2は、上記の実施の形態2およびその変形例1とは異なり、ラッチ回路RCHと信号出力端子OUTの間に、パルス幅調節回路部を挿入するものである。
変形例2にかかるパルス幅調節回路部も、信号入力端子INに入力される入力パルス信号のデューティ比と信号出力端子OUTで出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように、凸パルスフィルタ回路部250および凹パルスフィルタ回路部260からなる並列回路と信号出力端子OUTとの間のパルス信号のパルス幅を第1遅延時間と第2遅延時間の差分だけ調節する。
変形例2は、凸パルスフィルタ回路部250および凹パルスフィルタ回路部260を備えている。凸パルスフィルタ回路部250内の第1の遅延回路250dと凹パルスフィルタ回路部260内の第2の遅延回路260dのそれぞれの立ち上がり遅延時間の値は、図1の入力フィルタ回路と同じく、第1の遅延回路(凸パルスフィルタ回路部の遅延回路)がa(s)であり、第2の遅延回路(凹パルスフィルタ回路部の遅延回路)がb(s)である。ラッチ回路RCHの後に、a−b(s)だけ遅延させる第3の遅延回路270dを挿入してある。
図10のタイミングチャートで見ると、信号入力端子INへの入力パルス信号は、変形例2にかかるパルス幅調節回路部によって、最終的に、入力パルス信号の凸パルス幅がa−b(s)ほど拡大されるとともに、入力パルス信号の凹パルス幅がa−b(s)だけ縮小する。結局のところ、ラッチ回路RCHの出力であるQ端子に現れるパルス信号(図10の4段目)に対して、さらに、凸パルス幅をa−b(s)だけ拡大するように第3の遅延回路270dを挿入したものである。
なお、図9からもわかるように、変形例2では、第3の遅延回路270dのみでありその前段および後段にインバータINVが設けられていない。このため、インバータの数が少なくて済むという利点もある。
尚、実施の形態2の変形例2では、第3の遅延回路270dが、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
[実施の形態2の変形例3]
図11は、本発明の実施の形態2にかかる入力フィルタ回路の変形例3を示す回路図である。本変形例は、上記の変形例2をさらに変形させたものである。上記変形例2の前提条件とは逆に、遅延時間の大小関係がa(s)<b(s)である場合の回路構成である。この場合は、ラッチ回路RCHと信号出力端子OUTとの間に、インバータINV25、第3の遅延回路280d、およびインバータINV26からなる直列回路を挿入する。第3の遅延回路280dの遅延時間は、b−a(s)とする。これはつまり、上記変形例2との比較では、第3の遅延回路とラッチ回路RCHの間(つまり前段)にインバータを入れ、さらに第3の遅延回路の次段にインバータを挿入し、第3の遅延回路の遅延時間をb−a(s)としたものである。
尚、実施の形態2の変形例3では、インバータINV25、第3の遅延回路280d、およびインバータINV26からなる直列回路が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
実施の形態3.
[実施の形態3の回路構成および動作]
(基本構成)
図12は、本発明の実施の形態3にかかる入力フィルタ回路の回路図である。図13は、図12に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。図12の入力フィルタ回路は、図1の入力フィルタ回路に相当する構成として、信号入力端子INと、凸パルスフィルタ回路部310と、凹パルスフィルタ回路部320と、ラッチ回路RCH1と、信号出力端子OUTとを備えている。以下の説明は、実施の形態3にかかる入力フィルタ回路と上述した「実施の形態の前提となる入力フィルタ回路」との相違点を中心に説明し、同様の事項については重複説明を省略ないしは簡略化する。
なお、前提条件として、図12において、第1の遅延回路310dの立ち上がり遅延時間(第1遅延時間)をa(s)とし、第2の遅延回路320dの立ち上がり遅延時間(第2遅延時間)をb(s)とし、a(s)>b(s)とする。
(パルス幅調節回路部)
実施の形態3にかかるパルス幅調節回路部は、「凸パルス調節回路部」および「ラッチ調節回路部」から構成されている。「凸パルス調節回路部」は、インバータINV22、第3の遅延回路230d、インバータINV21からなる直列回路である。また、「ラッチ調節回路部」は、インバータINV31およびラッチ回路RCH2からなる回路である。
凸パルス調節回路部は、信号入力端子INと電気的に接続し、入力パルス信号の立ち上がりエッジから第2遅延時間b(s)だけ遅延して立ち上がりかつ入力パルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を出力する。この出力信号は、ラッチ回路RCH2のS´端子に入力されている。
ラッチ調節回路部が有するラッチ回路RCH2は、S´端子、R´端子およびQ´端子を備えている。S´端子は、凸パルス調節回路部と電気的に接続している。R´端子は、インバータINV31を介して、ラッチ回路RCHのQ端子と電気的に接続している。インバータINV31の出力には、ラッチ回路RCH1のQ端子からのパルス信号を反転させた反転パルス信号が現れる。このような構成により、ラッチ回路RCH2はQ´端子に対してデューティ比調節済のパルス信号を出力する。Q´端子に出力されるパルス信号は、凸パルス調節回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつインバータINV31からの反転パルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がる。そして、第2遅延時間b(s)は、第1遅延時間a(s)よりも短い時間である。
なお、図13の信号出力端子OUTのパルス信号を見ると分かるように、実施の形態3にかかる入力フィルタ回路の遅延時間はb(s)である。信号出力端子OUTの前段のラッチ回路RCH2におけるセット端子つまりS´端子に入力されるパルス信号の立ち上がりエッジが、ラッチ回路RCH2のQ´端子に現れるパルス信号の立ち上がりエッジを決める。上記のとおり、S´端子と接続している第3の遅延回路330dの遅延時間はb(s)である。よって、Q´端子から出力されるパルス信号の立ち上がりエッジは、信号入力端子INへの入力パルス信号の立ち上がりエッジよりもb(s)だけ遅延したものとなるのである。前提条件としてa(s)>b(s)であるから、実施の形態1、2では遅延時間a(s)であったことに比べて、実施の形態3によれば入力パルス信号に対する最終的な出力パルス信号の遅延時間を短くすることができるという利点もある。
尚、実施の形態3では、「インバータINV22、第3の遅延回路230d、インバータINV21からなる直列回路」、並びに「インバータINV31およびラッチ回路RCH2からなる回路」が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
[実施の形態3の変形例]
図14は、本発明の実施の形態3にかかる入力フィルタ回路の変形例を示す回路図である。上記実施の形態3の前提条件とは逆に、遅延時間の大小関係がa(s)<b(s)である場合の回路構成である。
本変形例では、まず、入力フィルタ回路の基本構成として、凸パルスフィルタ回路部340、凹パルスフィルタ回路部320、およびラッチ回路RCH1が含まれている。そして、本変形例にかかる「パルス幅調節回路部」は、「凹パルス調節回路部」としての第1の遅延回路350dおよびインバータINV2、並びに「ラッチ調節回路部」としてのラッチ回路RCH2を含むものである。凹パルス調節回路部は、信号入力端子INと電気的に接続し、反転パルス信号の立ち上がりエッジから第1遅延時間a(s)だけ遅延して立ち上がりかつ反転パルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を出力する。
ラッチ回路RCH2のS´端子には、上記実施の形態3とは異なりラッチ回路RCH1のQ端子がインバータを介さずに接続している。一方、ラッチ回路RCH2のR´端子には、第1の遅延回路350dの出力をインバータINV2で反転させた反転パルス信号が入力される。本変形例のラッチ調節回路部は、凹パルス調節回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつラッチ回路部の出力するパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する。そして、第1遅延時間a(s)は、第2遅延時間b(s)よりも短い時間である。
尚、実施の形態3の変形例では、「凹パルス調節回路部」としての第1の遅延回路350dおよびインバータINV2、並びに「ラッチ調節回路部」としてのラッチ回路RCH2が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
実施の形態4.
[実施の形態4の回路構成および動作]
(基本構成)
図15は、本発明の実施の形態4にかかる入力フィルタ回路の回路図である。図16は、図15に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。図15の入力フィルタ回路は、図1の入力フィルタ回路に相当する構成として、信号入力端子INと、凸パルスフィルタ回路部410と、凹パルスフィルタ回路部420と、ラッチ回路RCH1と、信号出力端子OUTとを備えている。以下の説明は、実施の形態4にかかる入力フィルタ回路と上述した「実施の形態の前提となる入力フィルタ回路」との相違点を中心に説明し、同様の事項については重複説明を省略ないしは簡略化する。
なお、前提条件として、図15において、第1の遅延回路410dの立ち上がり遅延時間(第1遅延時間)をa(s)とし、第2の遅延回路420dの立ち上がり遅延時間(第2遅延時間)をb(s)とし、a(s)>b(s)とする。
(特徴的構成)
実施の形態4にかかる凸パルスフィルタ回路部410は、信号入力端子IN側から、「第1凸パルスフィルタ回路部」および「第2凸パルスフィルタ回路部」が直列接続されたものである。
本実施の形態にかかる「第1凸パルスフィルタ回路部」は、インバータINV41、第3の遅延回路430d、インバータINV42の直列回路である。本実施の形態にかかる「第1凸パルスフィルタ回路部」は、信号入力端子INと電気的に接続し、信号入力端子INに入力されたパルス信号の立ち上がりエッジから第2遅延時間b(s)だけ遅延して立ち上がりかつ入力パルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を出力する。
本実施の形態にかかる「第2凸パルスフィルタ回路部」は、インバータINV1、第1の遅延回路410d、およびインバータINV2が直列接続されたものである。本実施の形態にかかる「第2凸パルスフィルタ回路部」は、第1凸パルスフィルタ回路部が出力したパルス信号の立ち上がりエッジからa−b(s)だけ遅延して立ち上がりかつ第1凸パルスフィルタ回路部が出力したパルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を、ラッチ回路RCH1に対して出力する。
このように、実施の形態4では、凸パルスフィルタ回路部410が、第1の遅延回路410dおよび第3の遅延回路430dという2つの遅延回路を含んでいる。
凸パルスフィルタ回路部410では、信号入力端子INへの入力パルス信号の凸パルスに対して、第3の遅延回路430dによるb(s)の立ち上がりエッジ遅延と、その次の第1の遅延回路410dによるa−b(s)の立ち上がりエッジ遅延とが実施される。そうすると、b(s)+(a−b(s))=a(s)だけの立ち上がりエッジ遅延が実施されることになり、フィルタ時間もこのa(s)である。
(パルス幅調節回路部)
実施の形態4にかかるパルス幅調節回路部は、ラッチ回路RCH2およびインバータINV43から構成されている。ラッチ回路RCH2は、S´端子、R´端子およびQ´端子を備えている。S´端子には、凸パルスフィルタ回路部410の内部における、インバータINV42の出力信号が入力される。R´端子には、ラッチ回路RCH1とインバータINV43を介して電気的に接続している。このような構成により、ラッチ回路RCH2はQ´端子に対してデューティ比調節済のパルス信号を出力する。Q´端子に現れるパルス信号は、第1凸パルスフィルタ回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつラッチ回路RCH1の出力するパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がる。
実施の形態4にかかる入力フィルタ回路では、第3の遅延回路430dの出力信号を第1の遅延回路410dの入力としている。この構成により、凸パルス幅におなじa(s)のフィルタリングを実施する構成であっても、実施の形態3にかかる入力フィルタ回路よりも回路規模を縮小することができる。実施の形態3にかかる図12の入力フィルタ回路と実施の形態4にかかる図10の入力フィルタ回路を比較すると、第2の遅延回路および第3の遅延回路の遅延時間は同じであるが、「第1の遅延回路」の遅延時間が異なる。遅延時間が異なるということは、遅延回路のMOS定数が同じとすると、コンデンサの容量値が異なるということである。実施の形態4の方が遅延時間が短くなっており、コンデンサの容量値が小さくて済むため、回路規模を小さくすることができる。
尚、実施の形態4では、ラッチ回路RCH2およびインバータINV43が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
[実施の形態4の変形例]
図17は、本発明の実施の形態4にかかる入力フィルタ回路の変形例を示す回路図である。上記実施の形態4の前提条件とは逆に、遅延時間の大小関係がa(s)<b(s)である場合の回路構成である。本変形例では、まず、入力フィルタ回路の基本構成として、凸パルスフィルタ回路部460、凹パルスフィルタ回路部450、およびラッチ回路RCH1が含まれている。
本変形例においては、実施の形態4で凸パルスフィルタ回路部410が2つのパルスフィルタ回路部を含むものであったのと同様に、凹パルスフィルタ回路部450が、「前段パルスフィルタ回路部」および「後段パルスフィルタ回路部」の直列回路を含むものである。
「前段パルスフィルタ回路部」は、第1の遅延回路440dからなる。「前段パルスフィルタ回路部」は、信号入力端子INと電気的に接続し、後段パルスフィルタ回路部の入力(つまり第2の遅延回路450dの入力)に対してパルス信号を供給する。このパルス信号は、信号入力端子INに入力されたパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ入力パルス信号の立下りエッジから第1遅延時間a(s)だけ遅延して立ち下がる。
「後段パルスフィルタ回路部」は、第2の遅延回路450dおよびインバータINV2の直列回路からなる。「後段パルスフィルタ回路部」は、ラッチ回路RCHのS端子に対してパルス信号を出力する。S端子に現れるパルス信号は、前段パルスフィルタ回路部が出力したパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジからb−a(s)だけ遅延して立ち上がりかつ反転パルス信号の立下りに同期して立ち下がる。
(パルス幅調節回路部)
本変形例にかかる「パルス幅調節回路部」は、インバータINV45およびラッチ回路RCH2である。ラッチ回路RCH2のS´端子には、ラッチ回路RCH1のQ端子の出力がそのまま入力されている。一方、R´端子には、インバータINV45を介して、第1の遅延回路440dの出力したパルス信号が与えられている。ラッチ回路RCH2のQ´端子から出力するパルス信号は、ラッチ回路RCH1の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前段パルスフィルタ回路部の出力するパルス信号の立下がりエッジに同期して立ち下がる。
本変形例によっても、実施の形態4と同様に、デューティ比の調整とともに、回路規模の縮小化が図れる。
尚、実施の形態4の変形例では、インバータINV45およびラッチ回路RCH2が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
実施の形態5.
[実施の形態5の回路構成および動作]
(基本構成)
図18は、本発明の実施の形態5にかかる入力フィルタ回路の回路図である。図19は、図18に示す入力フィルタ回路における各部位のパルス信号波形を示すタイミングチャートである。図18の入力フィルタ回路は、図1の入力フィルタ回路に相当する構成として、信号入力端子INと、凸パルスフィルタ回路部10と、凹パルスフィルタ回路部20と、ラッチ回路RCH1と、信号出力端子OUTとを備えている。以下の説明は、実施の形態5にかかる入力フィルタ回路と上述した「実施の形態の前提となる入力フィルタ回路」との相違点を中心に説明し、同様の事項については重複説明を省略ないしは簡略化する。
なお、前提条件として、図18において、第1の遅延回路10dの立ち上がり遅延時間(第1遅延時間)をa(s)とし、第2の遅延回路20dの立ち上がり遅延時間(第2遅延時間)をb(s)とし、a(s)>b(s)とする。
(パルス幅調節回路部)
実施の形態5にかかるパルス幅調節回路部550は、図1の入力フィルタ回路と同様の構成を備えており、2つの遅延回路における遅延時間が交換されたものである。より詳細には、パルス幅調節回路部550は、「凸パルス調節回路部」、「凹パルス調節回路部」、および「出力調節回路部」を有するものである。
本実施の形態にかかる「凸パルス調節回路部」は、インバータINV51、第3の遅延回路530d、およびインバータINV52の直列回路である。ここで、第3の遅延回路530dの遅延時間を、第3遅延時間とも称する。本実施の形態にかかる「凸パルス調節回路部」は、ラッチ回路RCH1のQ端子と電気的に接続している。本実施の形態にかかる「凸パルス調節回路部」は、ラッチ回路RCH2のS´端子に対してパルス信号を出力する。
S´端子に現れるパルス信号は、Q端子から出力されたパルス信号の立ち上がりエッジから第3遅延時間b(s)だけ遅延して立ち上がりかつQ端子から出力されたパルス信号の立下りに同期して立ち下がる。その結果、ラッチ回路RCH2がQ´端子に出力するパルス信号の立ち上がりエッジが、Q端子からのパルス信号の立ち上がりエッジよりもb(s)だけ遅延する。これは、図19の“Q”と“S´”のパルス信号波形を比較してみることで明らかである。
本実施の形態にかかる「凹パルス調節回路部」は、第4の遅延回路540d、およびインバータINV53の直列回路である。ここで、第4の遅延回路540dの遅延時間を、第4遅延時間とも称する。本実施の形態にかかる「凹パルス調節回路部」は、凸パルス調節回路部と並列にラッチ回路RCH1のQ端子と電気的に接続している。本実施の形態にかかる「凹パルス調節回路部」は、ラッチ回路RCH2のR´端子に対してパルス信号を出力する。
ここで、Q端子からのパルス信号を反転させたパルス信号を、「出力反転パルス信号」とも称する。R´端子に現れるパルス信号は、出力反転パルス信号の立ち上がりエッジから第4遅延時間a(s)だけ遅延して立ち上がりかつ出力反転パルス信号の立下りに同期して立ち下がる。その結果、ラッチ回路RCH2がQ´端子に出力するパルス信号の立下がりエッジが、Q端子からのパルス信号の立下りエッジよりもa(s)だけ遅延する。これは、図19の“Q”と“R´”のパルス信号波形を比較してみることで明らかである。
本実施の形態にかかる「出力調節回路部」は、ラッチ回路RCH2からなる回路である。ラッチ回路RCH2のS´端子は、上記の「凸パルス調節回路部」からのパルス信号を受ける。ラッチ回路RCH2のR´端子は、上記の「凹パルス調節回路部」からのパルス信号を受ける。その結果、Q´端子からは、凸パルス調節回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ凹パルス調節回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がるパルス信号が出力される。第3遅延時間は第2遅延時間と等しくb(s)であり、第4遅延時間は第1遅延時間と等しくa(s)である。
図19のタイミングチャートに示すとおり、Q端子に現れるデューティ比の縮小されたパルス信号が、パルス幅調節回路部550によってその凸パルス幅をa−b(s)だけ拡大された状態で、信号出力端子OUTに出力されている。
尚、実施の形態5では、パルス幅調節回路部550が、本発明にかかる「パルス幅調節手段」に相当している。
10 凸パルスフィルタ回路部
20 凹パルスフィルタ回路部
10d、20d、30d、40d、130d、140d、210d、220d、230d、240d、250d、260d、270d、280d、310d、320d、330d、340d、410d、420d、43,440d、450d、460d、510d、520d、530d、540d 遅延回路
IN 信号入力端子
OUT 信号出力端子
RCH、RCH1、RCH2 ラッチ回路
C1、C2、C3、C4、C13、C14、C21、C22、C23、C24、C25、C26、C27、C28、C31、C32、C33、C34、C41、C42、C43C,44、C45、C46、C51、C52、C53、C54 コンデンサ
MIV11、MIV12、MIV21、MIV22、 MOSインバータ
INV1、INV2、INV3、INV4、INV11,INV12、INV13、INV14、INV21、INV22、INV23、INV24、INV25、INV26、INV31、INV32、INV33、INV34、INV35、INV41、INV42、INV43、INV44、INV45、INV51、INV52、INV53 インバータ
T11、T13、T21、T23、T31、T33、T41、T43、T131、T133、T141、T143、T211、T213、T221、T223、T231、R233、T241、T243、T251、T253、T261、T263、T271、T273T281、T283.T311、T313、T321、T323、T331、T333、T341、T343、T411、T413、T421、T423、T431、T433、T441、T443、T451、T453、T461、T463、T511、T513、T521、T523、T531、T533、T541、T543 PMOSトランジスタ
T12、T14、T22、T24、T32、T34、T42、T44、T132、T134、T142、T144、T212、T214、T222、T224、T232、R234、T242、T244、T252、T254、T262、T264、T272、T273T282、T284、T312、T314、T322、T324、T332、T334、T342、T344、T412、T414、T422、T424、T432、T434、T442、T444、T452、T454、T462、T464、T512、T514、T522、T524、T532、T534、T542、T544 NMOSトランジスタ

Claims (12)

  1. 信号入力端子と、
    前記信号入力端子と電気的に接続し、前記信号入力端子に入力された入力パルス信号の立ち上がりエッジから第1遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記入力パルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する凸パルスフィルタ回路部と、
    前記凸パルスフィルタ回路部と並列回路を構成するように前記信号入力端子と電気的に接続し、前記入力パルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジから前記第1遅延時間と異なる第2遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記反転パルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する凹パルスフィルタ回路部と、
    前記凸パルスフィルタ回路部および前記凹パルスフィルタ回路部のうち一方の回路部と電気的に接続する第1端子と、前記凸パルスフィルタ回路部および前記凹パルスフィルタ回路部のうち他方の回路部と電気的に接続する第2端子と、を備え、前記第1端子に入力されたパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前記第2端子に入力されたパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がる出力パルス信号を生成するラッチ回路部と、
    前記ラッチ回路部からの出力信号を出力するための信号出力端子と、
    前記信号入力端子に入力される前記入力パルス信号のデューティ比と前記信号出力端子で出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように、前記信号入力端子から前記信号出力端子までの途中でパルス信号のパルス幅を増加又は変更するパルス幅調節手段と、
    を備えることを特徴とする入力フィルタ回路。
  2. 前記パルス幅調節手段は、
    前記信号入力端子に入力される前記入力パルス信号のデューティ比と前記信号出力端子で出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように前記第1遅延時間と前記第2遅延時間の差分だけ、前記凸パルスフィルタ回路部および前記凹パルスフィルタ回路部のうち一方の回路部が出力したパルス信号の幅を調節するパルス幅調節回路部を含むことを特徴とする請求項1に記載の入力フィルタ回路。
  3. 前記パルス幅調節回路部は、
    前記一方の回路部の出力したパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジから前記第1遅延時間と前記第2遅延時間の差分だけ遅延して立ち上がりかつ前記一方の回路部の出力したパルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する第1パルス調節回路部と、
    前記第1パルス調節回路部の出力したパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジから前記第1遅延時間と前記第2遅延時間の差分だけ遅延して立ち上がりかつ前記第1パルス調節回路部の出力したパルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する第2パルス調節回路部と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の入力フィルタ回路。
  4. 前記パルス幅調節手段は、
    前記信号入力端子に入力される前記入力パルス信号のデューティ比と前記信号出力端子で出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように前記信号入力端子と前記凸パルスフィルタ回路部および前記凹パルスフィルタ回路部からなる並列回路との間のパルス信号のパルス幅を前記第1遅延時間と前記第2遅延時間の差分だけ調節するパルス幅調節回路部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の入力フィルタ回路。
  5. 前記パルス幅調節手段は、
    前記信号入力端子に入力される前記入力パルス信号のデューティ比と前記信号出力端子で出力されるパルス信号のデューティ比とが一致するように前記凸パルスフィルタ回路部および前記凹パルスフィルタ回路部からなる並列回路と前記信号出力端子との間のパルス信号のパルス幅を前記第1遅延時間と前記第2遅延時間の差分だけ調節するパルス幅調節回路部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の入力フィルタ回路。
  6. 前記パルス幅調節回路部が、
    前記ラッチ回路部の出力端子と電気的に接続し、前記ラッチ回路部の出力端子からのパルス信号の立ち上がりエッジから第3遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記ラッチ回路部の出力端子からのパルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を出力する凸パルス調節回路部と、
    前記凸パルス調節回路部と並列に前記ラッチ回路部の出力端子と電気的に接続し、前記ラッチ回路部の出力端子からのパルス信号を反転させた出力反転パルス信号の立ち上がりエッジから前記第3遅延時間と異なる第4遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記出力反転パルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を出力する凹パルス調節回路部と、
    前記凸パルス調節回路部と電気的に接続する第3入力端子および前記凹パルス調節回路部と電気的に接続する第4入力端子を有し、前記凸パルス調節回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前記凹パルス調節回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がるパルス信号を、前記信号出力端子に出力する出力調節回路部と、
    を含み、
    前記第3遅延時間は前記第2遅延時間と等しく、前記第4遅延時間は前記第1遅延時間と等しいことを特徴とする請求項5に記載の入力フィルタ回路。
  7. 前記パルス幅調節手段は、
    前記信号入力端子と電気的に接続し、前記入力パルス信号の立ち上がりエッジから前記第2遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記入力パルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を出力する凸パルス調節回路部と、
    前記凸パルス調節回路部と電気的に接続する第3入力端子および前記ラッチ回路部と電気的に接続する第4入力端子を有し、前記凸パルス調節回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前記ラッチ回路部の出力するパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力するラッチ調節回路部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の入力フィルタ回路。
  8. 前記第2遅延時間は、前記第1遅延時間よりも短い時間であることを特徴とする請求項7に記載の入力フィルタ回路。
  9. 前記パルス幅調節手段は、
    前記信号入力端子と電気的に接続し、前記反転パルス信号の立ち上がりエッジから前記第1遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記反転パルス信号の立下りに同期して立ち下がるパルス信号を出力する凹パルス調節回路部と、
    前記凹パルス調節回路部と電気的に接続する第3入力端子および前記ラッチ回路部と電気的に接続する第4入力端子を有し、前記凹パルス調節回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前記ラッチ回路部の出力するパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力するラッチ調節回路部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の入力フィルタ回路。
  10. 前記第1遅延時間は、前記第2遅延時間よりも短い時間であることを特徴とする請求項9に記載の入力フィルタ回路。
  11. 前記凸パルスフィルタ回路部が、
    前記信号入力端子と電気的に接続し、前記信号入力端子に入力されたパルス信号の立ち上がりエッジから前記第2遅延時間だけ遅延して立ち上がりかつ前記入力パルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する第1凸パルスフィルタ回路部と、
    前記第1凸パルスフィルタ回路部が出力したパルス信号の立ち上がりエッジから前記第1遅延時間と前記第2遅延時間の差分だけ遅延して立ち上がりかつ前記第1凸パルスフィルタ回路部が出力したパルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を、前記ラッチ回路部に対して出力する第2凸パルスフィルタ回路部と、
    を含み、
    前記パルス幅調節手段は、
    前記第1凸パルスフィルタ回路部と電気的に接続する第3入力端子および前記ラッチ回路部とインバータを介して電気的に接続する第4入力端子を有し、前記第1凸パルスフィルタ回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前記ラッチ回路部の出力するパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する第2ラッチ回路部を、含むことを特徴とする請求項1に記載の入力フィルタ回路。
  12. 前記凹パルスフィルタ回路部が、
    前記信号入力端子と電気的に接続し、前記信号入力端子に入力されたパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前記入力パルス信号の立下りエッジから前記第1遅延時間だけ遅延して立ち下がるパルス信号を出力する前段パルスフィルタ回路部と、
    前記前段パルスフィルタ回路部が出力したパルス信号を反転させた反転パルス信号の立ち上がりエッジから前記第1遅延時間と前記第2遅延時間の差分だけ遅延して立ち上がりかつ前記反転パルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を、前記ラッチ回路部に対して出力する後段パルスフィルタ回路部と、
    を含み、
    前記パルス幅調節手段は、
    前記ラッチ回路部と電気的に接続する第3入力端子および前記前段パルスフィルタ回路部と電気的に接続する第4入力端子を有し、前記ラッチ回路部の出力するパルス信号の立ち上がりエッジに同期して立ち上がりかつ前記前段パルスフィルタ回路部の出力するパルス信号の立下りエッジに同期して立ち下がるパルス信号を出力する第2ラッチ回路部を、含むことを特徴とする請求項1に記載の入力フィルタ回路。
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