JPH0786039A - 積層チップインダクタ - Google Patents

積層チップインダクタ

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Publication number
JPH0786039A
JPH0786039A JP25500193A JP25500193A JPH0786039A JP H0786039 A JPH0786039 A JP H0786039A JP 25500193 A JP25500193 A JP 25500193A JP 25500193 A JP25500193 A JP 25500193A JP H0786039 A JPH0786039 A JP H0786039A
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JP
Japan
Prior art keywords
chip inductor
low
laminated chip
value
internal electrodes
Prior art date
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Pending
Application number
JP25500193A
Other languages
English (en)
Inventor
Harufumi Bandai
治文 萬代
Norio Nakajima
規巨 中島
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0786039A publication Critical patent/JPH0786039A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏差が小さく、Q値の大きい高周波向けの積
層チップインダクタを提供する。 【構成】 低温焼結セラミックスのグリーンシート1
4,15,16の表面に導電抵抗の低い材料を用いて内
部電極11,12,13を設け、上部にグリーンシート
19を重ねて焼結することにより多層基板を形成し、前
記内部電極11,12,13をミアンダ形状に形成する
ことにより、自己共振周波数が高く、狹偏差で安定した
インダクタンスが得られ、Q値の大きい高周波向けの積
層チップインダクタとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、積層チップインダク
タ、更に詳しくは、インダクタンスの偏差が小さくQ値
の大きい高周波向けの積層チップインダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチップインダクタとしては、図3
(A)に示すように、空芯やフェライト磁芯を用いたコ
ア1に巻線コイル2を設けた巻線型チップコイルと、図
3(B)のように、薄膜技術を利用してセラミックス基
板3上にスパイラル線路4を作成したチップインダクタ
が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の巻線型
チップコイルは、高さ寸法が高くなり、プリント基板上
への実装時における低背化が困難であり、また高密度実
装に対応するためには、周辺回路との干渉を避けるため
に樹脂をモールドする必要がある。
【0004】更に、この巻線型チップコイルは、高い巻
線技術が必要であり、コスト面の問題も避け難い。
【0005】また、後者のチップインダクタは、プリン
ト基板上への実装の低背化は可能であるが、スパイラル
線路4は線間を縮めると容量が大きく発生したり、磁界
が干渉して、高周波におけるQ値が悪くなるという問題
がある。
【0006】そこで、この発明の課題は、容易に任意の
インダクタンスを得ることができると共に、インダクタ
ンスの偏差が小さくQの大きい高周波向けの積層チップ
インダクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、低温焼結セラミックスを用いた
多層基板の内部に、導電抵抗の低い材料を用いて内部電
極をその両端を多層基板の外面に引き出すようにして設
け、この内部電極をミアンダ形状に形成した構成を採用
したものである。
【0008】
【作用】内部電極を導電抵抗の低い材料で形成したの
で、高いQ値が得られ、そのため高周波回路に適してい
ると共に、内部電極をミアンダ形状に形成することによ
り、その長さを操作することによって任意のインダクタ
ンスを得ることができ、積層チップインダクタは自己共
振周波数が高く、かつ狹偏差で安定したインダクタンス
が得られる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面の図1と
図2に基づいて説明する。
【0010】図1は積層チップインダクタの構造を分解
斜視図で示したもので、表面に内部電極11,12,1
3を設けたセラミックスグリーンシート14,15,1
6と、それぞれの間に介在させる中間グリーンシート1
7,18及び最上部グリーンシート19を重ね合わせ、
これを加圧後に焼成することによって多層基板を形成し
ている。
【0011】上記各グリーンシート14,15,16と
17,18,19は、低温焼結セラミックスを用い、一
層当りの厚みは例えば焼成後1層当たり数十μm〜20
0μm程度とすると共に、多層基板のサイズはL=3.
2×W=1.6×T=0.9mmとする。
【0012】また、内部電極11,12,13は導電抵
抗の低い材料、例えばCuやAgを用いると共に、各内
部電極11,12,13はミアンダ形状に形成する。
【0013】セラミックグリーンシート14の内部電極
11は、一方の端部を該シート14の端部に臨ませて外
部電極(図示省略)と接続すると共に、セラミックスグ
リーンシート16の内部電極13は一方の端部を該シー
ト16の他方端部に臨ませて、外部電極(図示省略)と
接続し、セラミックスグリーンシート15に設けた内部
電極12の両端部と上記内部電極11,13の他方端部
とはセラミックスグリーンシート14,15および中間
グリーンシート17,18に設けたビアホール20,2
1の部分で互に電気的に接続する。
【0014】多層基板の形成に低温焼結セラミックスを
用いることにより、内部電極11,12,13の材料に
低融点のCuやAgを使用することができ、これらの電
極材料は導電性が良く、Q値を大きくすることができ
る。
【0015】また、内部電極11,12,13の形状を
ジグザグ状に屈曲するミアンダ形状にすると、図2
(A),(B)に矢印で示すように、隣接する線間にお
いて、電流の流れ方向が逆となり、線間隔を狭くしても
磁束の相互作用による干渉が助長されることがなく、線
間隔を狭くして高密度配線が可能となると共に、その長
さを操作することによって、任意のインダクタンスを得
ることができ、生産性にも優れているという利点があ
る。
【0016】なお、各グリーンシートは誘電体であるた
め、内部電極11,12,13間に容量が出やすいが中
間グリーンシート17,18の層厚さを例えば200μ
m以上にすると、浮有容量の発生を防ぐことができ、こ
れによって高いQ値が得られ、高周波でも損失の少ない
優れた回路特性を実現できる。
【0017】上記のようにして得られた積層チップイン
ダクタのインダクタンス,Q値及びインダクタンスの偏
差を測定した結果を表1に示す
【0018】なお、積層チップインダクタには図1で示
したようにシールド電極を使用しないで高周波に対応す
るものを示したが、低周波用としてシールド電極を入れ
るようにしてもよい。
【0019】
【表1】
【0020】次に、この発明の積層チップインダクタ
で、L=3.2×W=1.6×T=0.9mmサイズの最
大取得インダクタンス量である、22nH品を作成し、
更に従来の空芯タイプである巻線型チップコイルと薄膜
タイプのチップインダクタを用い、これらの特性を測定
した結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】表2において、従来の空芯巻線タイプの構
造品は、インダクタンスの偏差が大きく、浮有容量を持
つため自己共振周波数が低い等の問題があり、また薄膜
タイプ構造品はQ値が大幅に悪化するという問題があ
る。
【0023】これに対してこの発明の積層チップインダ
クタは、上記従来の巻線空芯タイプ及び薄膜タイプにあ
った問題点を解決することが表1及び表2から明らかで
ある。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、自己
共振周波数が高く、かつ狹偏差で安定したインダクタン
スが得られ、しかも内部電極に導電抵抗の低い材料を用
い、内部電極間の層間隔を広くすることにより、浮有容
量が生じ難い構造となり、高いQ値が得られ、そのため
高周波回路に適したものとなる。
【0025】また、内部電極をミアンダ形状に形成した
ので、その長さを選ぶことにより任意のインダクタンス
を得ることができ、生産性にも優れている。
【0026】更に、多層基板による積層チップ化によ
り、サイズ(小型、薄型化)、形状とも積層コンデンサ
やチップ抵抗器と同様に形成でき、自動マウント機への
対応性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る積層チップインダクタの分解斜
視図
【図2】(A)と(B)は内部電極に採用したミアンダ
形状の異なった例を示す平面図。
【図3】(A)は従来の巻線型チップコイルを示す正面
図、(B)は薄膜タイプのチップインダクタを示す平面
図。
【符号の説明】
11,12,13 内部電極 14,15,16,17,18,19 セラミックスグ
リーンシート 20,21 ビアホール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温焼結セラミックスを用いた多層基板
    の内部に、導電抵抗の低い材料を用いて内部電極をその
    両端を多層基板の外面に引き出すようにして設け、この
    内部電極をミアンダ形状に形成したことを特徴とする積
    層チップインダクタ。
JP25500193A 1993-09-17 1993-09-17 積層チップインダクタ Pending JPH0786039A (ja)

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