JPH078256Y2 - 自動車の排水構造 - Google Patents

自動車の排水構造

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JPH078256Y2
JPH078256Y2 JP1986156168U JP15616886U JPH078256Y2 JP H078256 Y2 JPH078256 Y2 JP H078256Y2 JP 1986156168 U JP1986156168 U JP 1986156168U JP 15616886 U JP15616886 U JP 15616886U JP H078256 Y2 JPH078256 Y2 JP H078256Y2
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JP
Japan
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drainage
fender
pillar outer
front pillar
fender protector
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公泰 中村
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は自動車の排水構造、特にエアボックス両端の
側壁に形成された排水口から流れ落ちる排水を処理する
ための自動車の排水構造に関する。
<従来の技術> 従来の自動車の排水構造としては、例えば第5図〜第8
図に示すようなものがある(実開昭56−98612号公報参
照)。1はエアボックスで、エアー導入用のスリット2
が設けられたカウルトップパネル3とダッシュアッパー
パネル4とで区画形成されている。そして、ルーフ5や
フロントウィンドウガラス6上に降った雨が、前記カウ
ルトップパネル3のスリット2からエアボックス1内に
侵入するので、エアボックス1における左右両端の側壁
7には各々排水口8が形成されている。エアボックス1
内に侵入した雨水はこの排水口8から排水Dとして排出
される。
そして、前記排水口8から排出されて流れ落ちる排水D
は下方に位置するフェンダプロテクタ9にて受け止めら
れる。このフェンダプロテクタ9は、両端がホデー外板
としてのフロントフェンダ10の端部フランジ11と、フロ
ントピラーアウタ12の端部フランジ13とに接続されてお
り、タイヤハウス14の上方部位ではそのフロントフェン
ダ10側が段下がり形状となって接続されている。このフ
ェンダプロテクタ9にて受け止められた排水Dは、フェ
ンダプロテクタ9の上面15に沿って、そのままフロント
フェンダ10下方に形成された水抜き孔16へ導かれ、そこ
から車外へ排出される。尚、17はダッシュロア、18はタ
イヤ、を各々示している。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながらこのような従来の自動車の排水構造にあっ
ては、外気が−30℃位になるような極寒地では排水Dの
排出が良好に行われない場合もあり得る。例えば、ルー
フ5やフロントウィンドウガラス6上に雪が積もり、そ
の雪が日中の太陽熱で溶け出してスリット2からエアボ
ックス1内に侵入した場合などは、排水口8から流れ落
ちてきた排水Dがフェンダプロテクタ9の上面15に導か
れてフロントフェンダ10下方の水抜き孔16近辺に達した
時、既に十分に冷えきっている水抜き孔16近辺のフロン
トフェンダ10やフロントピラーアウタ12に接して、そこ
で凍結してしまうおそれがある。
そして、一度凍結してしまうと水抜き孔16から排水Dの
排出ができなくなるばかりでなく、流れ落ちてくる排水
Dがそこに溜まって次々に凍ってしまい、終いには水抜
き孔16近辺におけるフロントピラーアウタ12、フェンダ
プロテクタ9、フロントフェンダ10とで形成される内部
空間Sが氷塊19でいっぱいになる。そして、この内部空
間Sから更にはみ出してきた氷塊19が、ドアヒンジ20に
て支持されたドア21の回動エリアA内にも侵入してき
て、回動するドア21の端部22と氷塊19が干渉することと
なり、円滑なドア21の開閉操作が行えなくなるおそれも
でてくる。
この考案はこのような従来の技術に着目してなされたも
ので、極寒地における上記の如きドアの開閉操作にかか
る不具合を解消せんとするものである。
<問題点を解決するための手段> この考案は上記の目的を達成するために、フェンダプロ
テクタにおける排水口の略真下に位置する部位からフロ
ントピラーアウタ側にかけて、底面が前記フロントピラ
ーアウタの下端より下方に位置する凹部を車幅方向に形
成することにより、フェンダプロテクタとフロントピラ
ーアウタとの間に水抜き開口を形成し、排水口から流れ
落ちる排水をこの水抜き開口よりタイヤハウス内方へ排
出するようにしたものである。
<作用> 排水口から流れ落ちる排水をフェンダプロテクタの凹部
にて受け止め、凍結する前にそのまま水抜き開口よりタ
イヤハウス内方へ排出するので、排水がドアとの干渉を
起こし得るフロントフェンダの下方部に達せず、そこで
凍結してドアとの干渉問題を起こすことがない。
<実施例> 以下、この考案の好適な実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図及び第2図はこの考案の一実施例を示す図であ
る。この実施例におけるフェンダプロテクタ23は樹脂製
で、その排水Dを受け止める部位、即ち流れ落ちてきた
排水Dが当たる部位からフロントピラーアウタ12の端部
フランジ13側にかけて断面谷形状の凹部24が車幅方向に
形成されている。この凹部24は底面がフロントピラーア
ウタ12の下端である端部フランジ13よりも下方に位置し
ているため、この凹部24の形成により、フロントピラー
アウタ12の端部フランジ13とフェンダプロテクタ23との
間には、ほぼ三角形状をした水抜き開口25が開くことに
なる。そしてこの水抜き開口25は、端部フランジ13に取
付けられたワンウェイバルブとしてのゴム製遮蔽板26に
て覆われている。
従って、排水口8から流れ落ちた排水Dは、フェンダプ
ロテクタ23の凹部24にて確実に受け止められ、凍る間も
なく凹部24に沿って水抜き開口25よりタイヤハウス14内
方へ排出されるようになる。このように、排水Dは水抜
き孔25近辺の冷えきったフロントフェンダ10にまで導か
れることなく、しかもフェンダプロテクタ23が樹脂製で
あることから、流れ落ちた排水Dは凍結する前にすぐに
水抜き開口25よりタイヤハウス14内方へ排出される。よ
って、排水Dの凍結によりドア21の円滑開閉操作が害さ
れるようなことはなく、常に円滑なドア21操作を行うこ
とができる。また、前記水抜き開口25にあっては、ワン
ウェイバルブとしてのゴム製遮蔽板26で覆われているの
で、排水Dの排出を良好に行えると共に、外気の侵入が
このゴム製遮蔽板26にて遮断され、特に排気ガスや臭気
等の外気がエアボックス1を経て車室内にまで入り込む
ことを防止している。更に、フロントフェンダ23の下方
には従来通りに水抜き孔16が形成してあり、凹部24にて
受け止められないような一部の排水Dがあった万一の場
合に備えてあるが、凹部24から外れる排水Dは殆どない
ので、この水抜き孔16を無くしても支障はない。
第3図及び第4図はこの考案の他の実施例を示す図であ
る。この実施例は先の従来例や実施例よりももっと寒い
場合を考慮してなされたものである。つまり、流れ落ち
てきた排水Dが、凹部24又は水抜き開口25近辺でも凍結
しまった時のために、凹部24の若干下方部位に仕切板27
を立設したものである。凹部24或いは水抜き開口25で凍
結が生じた場合には、排水Dはこの凹部24近辺で次々と
凍結したり、あるいは凍結した氷塊28の上を滑って水抜
き孔16側へ向けて流れようとしたりする。そうすると、
凹部24近辺に凍結した氷塊28がどんどん下方の水抜き孔
16側へ向けて成長することなり、また氷塊28の上を滑り
落ちる排水Dが下方の水抜き孔16近辺で凍結することと
なる。そこで、このような氷塊28の成長の方向および排
水Dの滑り越智を前記仕切板27にて防ぎ、排水Dの凍結
による氷塊28を凹部24近辺だけに留めようとするもので
ある。従って、下方の水抜き孔16近辺で凍結が起こるこ
とがなく、ドア21の開閉操作に支障をきたしたりするこ
とはない。その他の構成及び作用効果については、先の
実施例と同様に付き、その重複説明は省略する。
<効果> この考案に係る自動車の排水構造は、以上説明してきた
如き内容のものであって、排水口から流れ落ちる排水を
フェンダプロテクタの凹部にて受け止め、凍結する前に
そのまま水抜き開口よりタイヤハウス内方へ排出するの
で、排水がドアとの干渉を起こし得るフロントフェンダ
の下方部位に達せず、排水の凍結によるドアとの干渉問
題を起こす心配がない。
また、この考案の実施例によれば、凹部の若干下方部位
に仕切板を立設したので、凹部近辺でも凍結が起こりそ
うな極めて低温の状況であっても、仕切板にて凹部近辺
の氷塊をそこに留まらせるので、ドアの開閉操作に支障
をきたす部位に凍結を起こさせることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、 第2図は第1図中矢示II方向から見た一部断面の側面
図、 第3図はこの考案の他の実施例を示す断面図、 第4図は第3図中矢示IV方向から見た一部断面の側面
図、 第5図はこの考案の従来例を示す自動車のフロントボデ
ーの斜視図、 第6図は第5図中矢示VI方向から見た一部断面の側面
図、 第7図は第6図中矢示VII−VII線に沿う断面図、そして 第8図は第6図中矢示VIII−VIII線に沿う断面図であ
る。 1……エアボックス 7……側壁 8……排水口 9、23……フェンダプロテクタ 10……フロントフェンダ 12……フロントピラーアウタ 14……タイヤハウス 15……フェンダプロテクタの上面 16……水抜き孔 24……凹部 25……水抜き開口 D……排水 S……内部空間 A……回動エリア

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアボックス両端の側壁に形成された排水
    口から流れ落ちる排水を、フロントピラーアウタとフロ
    ントフェンダとに両端が接続されたフェンダプロテクタ
    にて受け止め、該フェンダプロテクタに沿って、その排
    水を車外へ排水するようにした自動車の排水構造におい
    て、 前記フェンダプロテクタにおける前記排水口の略真下に
    位置する部位からフロントピラーアウタ側にかけて、底
    面が前記フロントピラーアウタの下端より下方に位置す
    る凹部を車幅方向に形成することにより、フェンダプロ
    テクタとフロントピラーアウタとの間に水抜き開口を形
    成し、排水口から流れ落ちる排水をこの水抜き開口より
    タイヤハウス内方へ排出するようにしたことを特徴とす
    る自動車の排水構造。
JP1986156168U 1986-10-14 1986-10-14 自動車の排水構造 Expired - Lifetime JPH078256Y2 (ja)

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JP1986156168U JPH078256Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14 自動車の排水構造

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JP1986156168U JPH078256Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14 自動車の排水構造

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JPS6361317U JPS6361317U (ja) 1988-04-23
JPH078256Y2 true JPH078256Y2 (ja) 1995-03-01

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007038762A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Kanto Auto Works Ltd 車両の前部構造
JP4998160B2 (ja) * 2007-09-07 2012-08-15 マツダ株式会社 車体前部構造
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5218510Y2 (ja) * 1972-07-10 1977-04-26

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