JPH0777309A - 表面燃焼バーナ用多孔質部材及び表面燃焼バーナ - Google Patents

表面燃焼バーナ用多孔質部材及び表面燃焼バーナ

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JPH0777309A
JPH0777309A JP22346193A JP22346193A JPH0777309A JP H0777309 A JPH0777309 A JP H0777309A JP 22346193 A JP22346193 A JP 22346193A JP 22346193 A JP22346193 A JP 22346193A JP H0777309 A JPH0777309 A JP H0777309A
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Masahiro Yahagi
正博 矢作
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな燃焼表面でありながらその表面が変形
するのを防止した多孔質部材及びそれを用いた表面燃焼
バーナを得る。 【構成】 表面燃焼バーナの燃焼面を構成する多孔質部
材Aを所定の大きさの金属繊維マット1とその裏面に一
体に固設された好ましくは耐熱性多孔質金属板である金
属繊維マット姿勢保持用構造部材2とで構成し、前記金
属繊維マット1の燃焼表面側にはその表面側より筋状に
プレスすることにより断面U字状の溝4を交差状態に形
成する。 【効果】 金属繊維マット1の燃焼表面側の熱膨張及び
収縮は溝4により形成される小区画5・・ごとの挙動と
して生じる。従って熱膨張や収縮量が大きく集積される
ことはなく、燃焼表面側のしわの発生などの変形は確実
に阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面燃焼バーナ用多孔質
部材及び該多孔質部材を持つ表面燃焼バーナに関し、特
に、多孔質部材の燃焼面を構成する金属繊維マットの熱
による歪みの発生を最小限に抑制した多孔質部材及び該
多孔質部材を燃焼面として持つ表面燃焼バーナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼ガス混合体が拡散するに充分
な表裏連通した細孔を有する多孔質部材を有し、その裏
面に燃焼ガスが供給され、該燃焼ガスが拡散しつつ多孔
質部材を通過してその前面に達し、その前面近傍で着火
され燃焼するようになっている表面燃焼バーナは知られ
ている。このような表面燃焼バーナにおいて、燃焼面を
構成する多孔質部材は、多孔質セラミックスあるいは
鉄、クロム、ケイ素、アルミニウム、イットリウムなど
の合金からなる長繊維の焼結体であって1200℃以上
の耐熱性をもついわゆる金属繊維マットが用いられる。
そのような材料は熱による変形を受けることから単一の
表面燃焼バーナで使用可能な多孔質部材の大きさには従
来ある程度の制限があった。
【0003】一定面積以上の燃焼面積を必要とする燃焼
機器を作成する場合には、図3に示すように、多孔質部
材81を持つ単位となるバーナ80を所要数収容し得る
ケーシング90を用意し、その中に単位バーナ80、8
0を必要個数一体に寄せ集めて作成するのが従来普通で
あった。その場合に、図3からも明らかなように、各バ
ーナ単体の周辺部に存在するケーシングの側壁部分及び
フランジ部分91a、bのように燃焼に直接には作用し
ない部分がバーナの表面に多く存在することとなり、結
果的に燃焼効率の低下を引き起こしていた。
【0004】本出願人は上記の不都合を解決すべく鋭意
研究を行い、図4に示すようにケーシング83の内部に
その底部から複数本の柱状体88、88を立設し、多孔
質部材81のケーシング83に対する固定をケーシング
83の周辺部に加え該柱状体88の先端においても行う
ようにした構造を持つ表面燃焼バーナを以前に提案した
(特開平5−172313号公報)。それにより、従来
500mm×500mm程度が限度であった多孔質部材
の大きさを600mm×800mm程度のものとして作
成しても、熱によるソリなどの大きな変形を十分に阻止
できる表面燃焼バーナを作成することが可能となった。
【0005】本出願人はさらに大面積の多孔質部材の使
用について研究を継続した。そこにおいて、多孔質部材
の素材として前記したような鉄、クロム、ケイ素、アル
ミニウム、イットリウムなどの合金からなる長繊維の焼
結体からなる金属繊維マットを用いた場合に、該多孔質
部材の表面積が600mm×800mm程度の大きさと
なると、柱状体88・・を立設しているにもかかわら
ず、その表面にしわが発生しまた柱状体間で小さなソリ
が生じることを知覚した。そしてしわの部分の燃焼用ガ
スの透過度が他の部分よりも大きくなり局所的高温部す
なわちホットスポットが生じ、その結果金属繊維マット
の損傷が局所的に進みマットの寿命が短くなると共に外
観上も好ましくないものとなった。
【0006】本発明者らは、上記のような不都合を解消
すべくさらに研究を行い、図5に示すように燃焼面を構
成する多孔質部材10Aと、該多孔質部材10Aの裏面
側に形成される混合ガス室14と、該混合ガス室14を
包囲するケーシング83とを有する表面燃焼バーナにお
いて、該多孔質部材10Aを金属繊維マット11とその
裏面にボルトナット20あるいはリベットなどで一体に
固設した金属繊維マット姿勢保持用構造部材(例えば、
耐熱性多孔質金属板12)とで構成し、それにより金属
繊維マット11のしわの発生や変形を防止するようにし
た表面燃焼バーナを発案しすでに出願している(特願平
5−20297号参照)。耐熱性多孔質金属板12は耐
熱性とある程度の機械的強度を持ちかつ所定以上燃焼用
ガスの流れを阻害することのない構造体、好ましくは、
空孔率が約75%〜95%の耐熱性Ni−Cr合金ある
いはCr合金などが特に有効に用いられる。
【0007】金属繊維マット姿勢保持用の構造体の他の
態様として、図6に示すように、金属繊維マット11の
裏面に適宜の間隔で複数本の例えはステンレス鋼などの
金属条片40を一体に固設する態様であってもよく、金
属繊維マット11と金属条片40とは耐熱性ボルトとナ
ットあるいは耐熱性リベットなど適宜の固定手段を用い
て固着される。
【0008】上記の構成により、ケーシングの構成をい
たずらに複雑にすることなく(すなわち図4に示すよう
な柱状体88の数を最小のものとするあるいはまったく
立設せずに)、燃焼時の金属繊維マット11の変形を実
質的に抑止することが可能となり、燃焼面を大面積とし
た場合であっても金属繊維マット11の熱変形によるし
わや小さいソリの発生を阻止することができ、多孔質部
材10Aとして大面積の金属繊維マットを用いた表面燃
焼バーナを得ることが可能となった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の提案による多孔
質部材及びそれを用いた表面燃焼バーナにおいては、ケ
ーシングの構造が簡素化されかつ実際の燃焼面である金
属繊維マットの表面のそりあるいはしわの発生は抑制さ
れることから、大きな燃焼表面積を持つ表面燃焼バーナ
を得ることが可能となった。しかしながら、金属繊維マ
ットとその姿勢保持用構造部材(耐熱性多孔質金属板1
2あるいは金属条片40など)とを比較的狭い間隔でボ
ルトナットにより固定することが必要であり、また固定
に用いたボルトが直接火炎に曝されることからボルトに
熱による劣化が比較的早期に発生しがちであることを知
覚した。
【0010】本発明は本出願人の出願にかかる特願平5
−20297号に開示した多孔質部材及び該多孔質部材
を持つ表面燃焼バーナにさらなる改良を加えることを目
的としており、より具体的には、燃焼面を構成する金属
繊維マットの表面にしわが発生するのをさらに有効に回
避することができ、同時に、金属繊維マットを他の部材
に固定するためのボルトやリベットなどの固定手段の寿
命を長期化させ、それにより、長期にわたり安定した燃
焼を継続することができる多孔質部材及びそれを用いた
表面燃焼バーナを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決しかつ
目的を達成するために、本出願はその第1の発明とし
て、表面燃焼バーナの燃焼面を構成する多孔質部材であ
って、該多孔質部材は少なくとも所定の大きさの金属繊
維マットとその裏面に一体に固設された金属繊維マット
姿勢保持用構造部材とを有し、該金属繊維マットの燃焼
表面側は、その表面側より筋状にプレスすることにより
形成される断面U字状の溝を交差状態に形成することに
より多数の小区画に区分されていることを特徴とする表
面燃焼バーナ用多孔質部材を開示する。
【0012】また、第1の発明の変形例として、該金属
繊維マットには固定手段挿通用の貫通孔が所定間隔で複
数個さらに形成されており、該貫通孔の周囲は表面側よ
りプレスすることにより形成された凹陥部となっている
表面燃焼バーナ用多孔質部材をも開示する。いずれの場
合であっても、断面U字状の溝あるいは貫通孔の周囲形
成される凹陥部は金属繊維マットの少なくとも燃焼表面
となる側に形成することが必須であるが、燃焼表面とな
る側とともにその裏面となる側にも予め形成しておいて
もよく、その場合には金属繊維マツトを反転させて使用
する際にも有効な燃焼表面を得ることが可能となる。
【0013】用いる金属繊維マット姿勢保持用構造部材
は先の出願(特願平5−20297号)に開示の耐熱性
多孔質金属板であってよくまた複数の金属条片であって
もよい。さらに、該溝の深さは用いる金属繊維マットの
厚さの40〜50%であることが好ましく、幅は2mm
〜5mmであることが好ましい。それにより金属繊維マ
ツトの燃焼表面側に生じる熱膨張と収縮を各区画された
小区画ごとの挙動として収拾することが充分可能とな
る。また、該溝で区画される小区画の大きさも任意であ
るが、溝の本数が多くなればその分だけ有効燃焼面積が
低減するのでその点からは溝の本数を少なくして1つ当
たりの小区画の面積を大きくすることが望まれるが、大
きすぎると表面にしわが生じるのを避けがたくなる。本
発明者らの実験によれば、厚さ3mm〜4mm程度の厚
さの金属繊維マットを用いた場合に、150mm×15
0mm〜200mm×200mm大きさとなるように溝
を設定することが有効であった。本出願は第2の発明と
して、前記した多孔質部材を燃焼面に持つ表面燃焼バー
ナをも開示している。
【0014】
【作 用】表面燃焼バーナにおいて、多孔質部材の燃焼
表面側の温度すなわち金属繊維マットの燃焼表面温度は
1000℃に近いが、裏面では急激に温度低下し、30
0℃以下となるのが通常である。つまり、金属繊維マッ
トの熱膨張は主にその燃焼表面の1mm〜2mm程度の
ところで起こっている。そこで本発明においては上記の
ような構成とすることにより、多孔質部材の金属繊維マ
ットの少なくとも燃焼表面側を前記溝で囲まれる小区画
の集合体として形成している。その結果、燃焼に伴う燃
焼面側での金属繊維マットの膨張と収縮は該小区域内で
の制限的な挙動として生じるようになる。それにより、
金属繊維マット姿勢保持用構造部材との固定手段を比較
的広い間隔で設けたとしても、金属繊維マットの燃焼表
面にしわが発生したりそりが生じたりするのが回避され
る。
【0015】また、この構成により、固定手段挿通用貫
通孔の周囲における金属繊維マットは圧縮を受けた高密
度の状態、すなわち空孔率の低い状態となり、燃焼ガス
がその部分を通過することが困難となる。その結果、固
定手段としてのボルトやリベットなどが直接火炎に曝さ
れることを回避でき、熱による劣化が防止されて寿命を
伸ばすことが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、添付の図面を参照しつつ本発明を実施
例に基づき詳細に説明する。図1aは本発明による多孔
質部材Aの一部を示す斜視図であり、前記先行例におけ
ると同様に、金属繊維マット1と該金属繊維マット姿勢
保持用構造体である耐熱性多孔質金属板2とが所定の間
隔でボルトナツトにより一体に固設されている。図1b
に例示するように固設する箇所には金属繊維マット1と
耐熱性多孔質金属板2とを貫通する孔3を予め開けてお
き、該孔3に頭部が平坦となったボルト20を挿通し、
ワッシャを嵌めた後ナット21により締めつけて固定す
る。
【0017】金属繊維マット1は鉄、クロム、ケイ素、
アルミニウム、イットリウムなどの合金からなる長繊維
の焼結体であって1200℃以上の耐熱性を持つもので
あり、金属繊維マットの組成自体は先行例のものと同じ
であるが、本発明による金属繊維マットにあっては、そ
の燃焼表面側に表面側よりプレスすることにより形成さ
れた断面U字状の溝4・・を互いに交差する状態で所定
本数形成されている。この溝4の成形方法は任意まであ
るが、先端を幅2mm〜5mm程度に削った長尺状の金
属板を1枚あるいは複数枚プレスに取り付けて、金属繊
維マットの必要な箇所をプレスする方法でもよく、ま
た、先端を幅2mm〜5mm程度の幅を持つ金属製の円
板を所要枚数軸支したものを加圧下で金属繊維マット表
面を移動させるいわゆるロールプレスの方法であっても
よい。
【0018】図示の実施例では溝4・・は互いに直交す
る方向にほぼ150mm〜200mmの間隔Wで設けら
れており、各溝の深さhは約1mm〜2mm(金属繊維
マットの厚みの約40%〜50%)、幅wは2mm〜5
mmとなっている。そのような溝4・・を形成すること
により、図示されるように金属繊維マット1の燃焼表面
側には溝4・・により互いに隔離されかつ所定の高さh
を持つ小区画5・・が多数形成されるとともに、溝4・
・よりも下方近傍における金属繊維マットの密度は前記
小区画5・・部分での密度よりも高いものとなる。
【0019】耐熱性多孔質金属板2は前記先行例のもの
と同様であり、燃焼時での金属繊維マット1の下面温度
に対する耐熱性を有しかつ燃焼に支障を生じさせないだ
けの燃焼ガス透過空孔率(好ましくは金属繊維マットの
空孔率と同程度またはそれより高い空孔率であって、約
75%〜95%の空孔率)を持つものであればすべて用
いうる。好ましくは、Ni−Crを素材とした空孔率9
5%の耐熱性多孔質金属板(商品名「セルメット」住友
電工製)、同じ商品名で市販されているNi合金性の耐
熱性多孔質金属板があげられる。
【0020】また、表面側繊維マット1と耐熱性多孔質
金属板2とを一体に固設する部位及びその数に特に制限
はないが、金属繊維マットの表面積に応じてなるべく相
互に等しい間隔となるようにして設ける。このように構
成した多孔質部材Aを、通常の手段により例えば前記図
5に示すようにしてケーシング83に固定する。図5の
例においては、ケーシング83のフランジ部89に複数
本のボルト31、31に立設すると共に、多孔質部材の
周辺の対応する位置に開孔を形成し、ボルト31に多孔
質部材の前記開孔を挿入した後、ナット32により固定
している。次いで、裏面材85などをケーシング83に
固定することにより表面燃焼バーナは構成される。
【0021】上記の実施例においては、金属繊維マット
1と耐熱性多孔質金属板2とを複数の箇所でボルトナッ
トにより固定したことにより、先行例の場合と同様にケ
ーシング83に柱状体を立設しなくても、金属マット1
の熱による変形を抑制することが可能となることに加え
て、その燃焼表面側に断面U字状の溝4・・を所定本数
形成し、その溝4・・により金属繊維マット1の燃焼面
側を互いに隔離しかつ所定の高さを持つ小区画5・・の
集合体として形成したことにより、大きな面積の金属繊
維マットを用いかつ金属繊維マット1と耐熱性多孔質金
属板2との固定箇所を比較的広い間隔のものとした場合
であっても熱膨張によるしわの発生やそりの発生しない
ない燃焼面を得ることが可能となる。
【0022】なすわち、表面燃焼バーナにおいて、前記
のように多孔質部材の燃焼表面側が最も高温部となり熱
による膨張と収縮を繰り返すが、その膨張と収縮は溝4
の存在により小区画5毎に独立して挙動することが可能
となり、複数の小区画5・・の膨張量あるいは収縮量が
集積することは回避される。換言すれば、小区画5の膨
張は周囲の溝4の幅を狭めるように作用し、収縮は広げ
るように作用する。それにより、複数の小区画5・・の
膨張量あるいは収縮量が集積することは回避され、燃焼
面でのしわの発生は確実に阻止される。
【0023】図2は本発明による多孔質部材の他の実施
例における前記貫通孔3の近傍のみを示す図であり、こ
の実施例における金属繊維マットは、固定手段挿通用の
貫通孔3の周囲に表面側よりプレスすることにより形成
された凹陥部7が形成されている点でのみ前記の実施例
の金属繊維マットとその形状を異にしている。この多孔
質部材も前記の多孔質部材の場合と同様にしてケーシン
グ83に組付けられて表面燃焼バーナを構成する。
【0024】この金属繊維マットにおいては、図2に示
すように、前記凹陥部7の下方域近傍8の密度が、上方
からのプレス作用により溝4の下方域近傍と同様に他の
部分よりも高くなっており、空孔率は低下している。従
って、燃焼時に燃焼ガスが前記貫通孔6の近傍である低
空孔率となった金属繊維マット部分に流入することは実
質的に阻止される。その結果、固定手段としてのボルト
やリベットなどが直接火炎に曝されることを回避でき、
熱による劣化が防止されて寿命を伸ばすことが可能とな
る。
【0025】以上の説明は本発明による表面燃焼バーナ
用多孔質部材及び表面燃焼バーナのいくつかの実施例の
説明にすぎず他に多くの変形例が存在する。図示の例の
ように溝4を金属繊維マット1の一方の面に形成する態
様に変えて両面に形成するようにしてもよく、その場合
には一方の燃焼正面が経時的に劣化した場合あるいは損
傷したような場合に、金属繊維マット1と金属繊維マッ
ト姿勢保持用構造部材2との固定手段であるボルトナッ
ト20、21による固定を解除し、金属繊維マットの表
裏を反転して再度固定することにより、裏面であった面
を燃焼表面として再度有効に利用することができる。ま
た、溝4の交差角度は直交状態でなくともよく、小区画
5・・の形状が菱形あるいは平行4辺形のとなるような
交差状態であってもよい。
【0026】さらに、金属繊維マット姿勢保持用構造部
材2としては図1、図2に示すように耐熱性多孔質金属
板2に限ることなく、図6において先行例として説明し
たような断面L字状の金属状片40あるいはそれを適宜
の間隔をおいて十文字に配置したものを用いることも有
効である。その際に、金属繊維マットに交差状態に形成
した溝に対応する位置に金属状片40を配置することは
特に有効である。
【0027】また、金属繊維マット1の物性及び大きさ
あるいは燃焼条件に応じてケーシングに任意の本数の柱
状体を立設して多孔質部材の固定を該柱状体の先端にお
いても行うようにしてもよく、また、多孔質部材を金属
繊維マット、耐熱性多孔質金属板及び金属状片の三層構
造としてもよい。それら同志の固定手段もボルトナット
に限ることなく、本発明においては固定手段の熱による
劣化が積極的に回避できることから、リベットのような
永久固定手段を用いることも有効となる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記の構成により大きな燃焼表
面を持つものでありながら表面にしわが発生することや
全体としてそりが生じることのない金属繊維マットを燃
焼面とした表面燃焼用多孔質部材を得ることが可能とな
り、また、ケーシングをいたずらに複雑にすることなく
簡単な構成でもって大きな表面積を持つ表面燃焼バーナ
を得ることができる。また好ましい態様にあっては多孔
質部材に用いられる糊塗異手段の熱による劣化を積極的
に回避することができ多孔質部材あるいは表面燃焼バー
ナとしての長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多孔質部材の一実施例の斜視図。
【図2】本発明による多孔質部材の他の実施例における
固定手段による固定状態を示す断面図。
【図3】表面燃焼バーナの従来例を示す図。
【図4】表面燃焼バーナの従来例を示す図。
【図5】表面燃焼バーナの先行例を示す図。
【図6】表面燃焼バーナの先行例を示す図。
【符号の説明】
1…金属繊維マット、2…金属繊維マツト姿勢保持用構
造部材、4…プレス成形された溝、5…小区画

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面燃焼バーナの燃焼面を構成する多孔
    質部材であって、該多孔質部材は少なくとも所定の大き
    さの金属繊維マットとその裏面に一体に固設された金属
    繊維マット姿勢保持用構造部材とを有し、該金属繊維マ
    ットの燃焼表面側は、その表面側より筋状にプレスする
    ことにより形成される断面U字状の溝を交差状態に形成
    することにより多数の小区画に区分されていることを特
    徴とする表面燃焼バーナ用多孔質部材。
  2. 【請求項2】 該金属繊維マットは固定手段挿通用の貫
    通孔を所定間隔で複数個有しており、該貫通孔の周囲は
    表面側よりプレスすることにより形成された凹陥部とな
    っていることを特徴とする請求項1記載の表面燃焼バー
    ナ用多孔質部材。
  3. 【請求項3】 該金属繊維マット姿勢保持用構造部材は
    耐熱性多孔質金属板である請求項2記載の表面燃焼バー
    ナ用多孔質部材。
  4. 【請求項4】 該金属繊維マット姿勢保持用構造部材は
    複数の金属条片である請求項2記載の表面燃焼バーナ用
    多孔質部材。
  5. 【請求項5】 該溝の深さは金属繊維マットの厚みの約
    40%〜50%であり、幅は2mm〜5mmである請求
    項1ないし4いずれか記載の表面燃焼バーナ用多孔質部
    材。
  6. 【請求項6】 該溝により区画される小区画の1つの面
    積が150mm×150mm〜200mm×200mm
    である請求項1ないし5いずれか記載の表面燃焼バーナ
    用多孔質部材。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4いずれか記載の表面燃
    焼バーナ用多孔質部材を燃焼面に持つ表面燃焼バーナ。
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