JP3098382B2 - 表面燃焼バーナ - Google Patents
表面燃焼バーナInfo
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Description
ナエレメントの表面で全一次燃焼させる表面燃焼バーナ
に関する。
てバーナの燃焼面に配置して、暖房、調理などの用途に
使用する表面燃焼バーナが、種種提案されている(たと
えば、特開昭56−59116号公報、特開昭56−5
6514号公報、特開昭57−47120号公報)。こ
の種の表面燃焼バーナは、燃料ガスと燃焼用空気との予
混合気をバーナエレメントを形成するセラミック繊維の
隙間を通過させて供給し、バーナエレメントの表面で燃
焼させてセラミック繊維を赤熱させる。また、燃焼面の
通気抵抗が大きいため、ブロワなどの強制給気手段で燃
焼用空気を供給する加圧式バーナとなっている。
給気手段が必要であるため構造が複雑となるとともに燃
焼面の流速が大きくバーナエレメントの消耗が激しいた
め耐久性が乏しい。また、バーナエレメントの表面の赤
熱までに時間がかかる欠点があった。
繊維の太さおよび密度を適切に設定し、かつセラミック
接着剤を含浸させてSiC繊維を接着することによりバ
ーナエレメントの耐久性を向上できるとともに、強制給
気手段を必要としない常圧燃焼が可能であり、かつ、表
面の赤熱時間が短縮できる表面燃焼バーナを提供するこ
とにある。請求項2に記載の発明の目的は、バーナエレ
メントの構造強度を大きくできる表面燃焼バーナの提供
にある。
焼バーナは、9〜25μmの太さのSiC繊維を用い、
SiC繊維の密度を2.0〜3.0g/cm3 とし、金
属アルコキシド系のセラミック接着剤、またはアルミナ
ゾル及びシリカゾル又はこれらの混合物からなるセラミ
ック接着剤を含浸させてSiC繊維を接着させて形成し
た厚さ2.0〜7.0mmの炭化珪素繊維製面構造体
に、多数の炎孔を設けてバーナエレメントとした。請求
項2に記載の表面燃焼バーナは、バーナエレメントが耐
熱金属製または耐熱セラミック製の補強骨体を有するこ
とを特徴とする。
最適の炭化珪素(SiC)繊維の太さ、密度および厚さ
を有し、且つセラミック接着剤を含浸させてSiC繊維
を接着させて形成し、さらに多数の炎孔を形成した面構
造体でバーナエレメントを形成している。このため、バ
ーナエレメントの耐久性が向上できるとともに、常圧式
燃焼が可能であり、かつバーナエレメントの表面の赤熱
が迅速にできる。請求項2の発明では、バーナエレメン
トの機械的構造強度が増大でき、耐久性がさらに向上で
きる。
焼バーナ100を示し、図示しないエジェクターにより
燃焼用空気が吸引され常圧式の全一次空気予混合燃焼を
行う。この実施例の表面燃焼バーナ100は、上端に矩
形開口11を有するバーナボディ1に、バーナエレメン
ト2を嵌め込んでなる。バーナエレメント2は、貫通し
た炎孔21がマトリックス状など所定のパターンで開け
られるとともに、下面に耐熱金属網の補強骨体3が配設
されている。
さのSiC繊維を用い、SiC繊維の密度を2.0〜
3.0g/cm3 とし、厚さは2.0〜7.0mmに成
形する。炎孔21は直径1〜5mmの大きさを有し、開
口率が30〜40%となるように開けられている。この
実施例では、炎孔21は断面が円形となっているが、多
角形、スリット、十字形、その他の断面形状であっても
よい。
に設けられてもよい。また、金属網の代わりに、耐熱金
属格子、耐熱金属多孔板、スリット付き耐熱金属板、耐
熱セラミック多孔板、金属またはセラミックのハニカム
などであってもよい。さらに、厚さがが厚く、かつ面積
が小さいなど、SiC繊維と耐熱接着剤のみでバーナー
エレメント2の構造強度が大きい場合には、補強骨体3
は不要である。
系のセラミック接着剤、またはアルミナゾル及びシリカ
ゾル又はこれらの混合物からなるセラミック接着剤を含
浸させてSiC繊維を接着させて形成されている。これ
らの接着剤を用いる理由は、耐熱性および冷熱の繰り返
しに対する耐久性に優れ、接着強度の確保が得られると
ともに、容易に希釈液で希釈できるためバーナエレメン
ト2への吹付による含浸が容易であることによる。たと
えばアルミナゾルの場合は5%以下に希釈してバーナエ
レメントに噴霧するとSiC繊維相互の接触点に水滴状
となって集まりSiC繊維相互を接着する。
の厚さが厚い場合は大きく、薄い場合は小さく設定され
るが、直径が1mm以下であると通気抵抗の低減効果が
少なく、常圧燃焼が円滑にできない。また、炎孔21の
直径が5mm以上であると、混合気は大部分が炎孔21
を通過し、バーナエレメント内に拡散しないため、バー
ナエレメント全体を均一に赤熱することが困難になる。
メント2の厚さの寸法限定は以下の理由による。SiC
繊維の太さは、9μmより細いと炭化珪素繊維面構造体
の強度が弱く、取扱が困難となり、25μmより太いと
比熱が大きくなり、燃焼時に赤熱状態が得られ難い。ま
た、繊維の密度は、2.0g/cm3 以下であると強度
が弱く耐久性が不充分であり、3.0g/cm3 以上で
あると強度は強いが燃焼ガスの通過抵抗が大きくなり燃
焼状態が悪くなる。さらに、厚さは、2.0mm以下だ
と強度が弱く耐久性が不充分であり、7.0mm以上で
あると強度は強いが燃焼ガスの通過抵抗が大きくなり燃
焼状態が悪くなる。
常圧燃焼では空気過剰率λ=0.9〜1.2の全一次予
混合気がバーナボディ1に供給され、図示しない点火装
置で点火されて着火する。燃焼は炎孔21の出口および
バーナエレメント2の外面付近でなされ、SiC繊維は
加熱されて赤熱する。この燃焼において、炎孔21の火
炎22は瞬時に形成され、バーナエレメント2の表面は
火炎22の加熱により炎孔21の周囲から赤熱が始まり
迅速に拡大する。このため、全体としてバーナエレメン
ト2の表面の赤熱時間が短縮できる。
熱が小さいという特性と、形態がファイバー状であるた
めに熱容量が小さく、かつ比表面積が大きいという特性
との相乗効果により、燃焼面の赤熱時間の短縮が可能と
なる。また、高温となる燃焼面がSiC繊維であるた
め、空気中の窒素と酸素を結合させ窒素酸化物を生成さ
せる、いわゆる触媒作用が小さい。このため、窒素酸化
物の発生の少ない低NO X 燃焼が得られる。
は、表面燃焼バーナ200が加圧燃焼式となっており、
バーナボディ4は円筒面状の開口41を有し、この開口
41に多数の炎孔51が開けられ、補強骨体52で補強
された円筒状のバーナエレメント5を装着している。炎
孔51は直径2mm以下の大きさを有し、開口率が30
%以下に設定されている。なお、開口41およびバーナ
エレメント5は、角柱状、提灯状、鼓状などであっても
よい。この実施例においても、前記第1実施例と同様の
作用、効果を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】 9〜25μmの太さのSiC繊維を用
い、SiC繊維の密度を2.0〜3.0g/cm3 と
し、金属アルコキシド系のセラミック接着剤、またはア
ルミナゾル及びシリカゾル又はこれらの混合物からなる
セラミック接着剤を含浸させてSiC繊維を接着させて
形成した厚さ2.0〜7.0mmの炭化珪素繊維製面構
造体に、炎孔を設けてバーナエレメントとした表面燃焼
バーナ。 - 【請求項2】 請求項1において、バーナエレメント
は、耐熱金属製または耐熱セラミック製の補強骨体を有
することを特徴とする表面燃焼バーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06162268A JP3098382B2 (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 表面燃焼バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06162268A JP3098382B2 (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 表面燃焼バーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0828825A JPH0828825A (ja) | 1996-02-02 |
JP3098382B2 true JP3098382B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=15751232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06162268A Expired - Lifetime JP3098382B2 (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 表面燃焼バーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098382B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014075226A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-24 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
JP2014194169A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Toyota Industries Corp | 電動圧縮機及びその製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010230247A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 灯油用表面燃焼バーナ |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP06162268A patent/JP3098382B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014075226A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-24 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
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JPH0828825A (ja) | 1996-02-02 |
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