JPH0776731B2 - 車輌診断システム - Google Patents

車輌診断システム

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JPH0776731B2
JPH0776731B2 JP63083469A JP8346988A JPH0776731B2 JP H0776731 B2 JPH0776731 B2 JP H0776731B2 JP 63083469 A JP63083469 A JP 63083469A JP 8346988 A JP8346988 A JP 8346988A JP H0776731 B2 JPH0776731 B2 JP H0776731B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車輌に搭載された電子制御装置の故障診断を
行う車輌診断システムに関する。
[従来の技術] 近年、車輌に搭載されているエンジンは、空燃比などを
電子的に制御して、快適なドライバビリティの現出、排
気ガスの浄化、省燃費、エンジン出力の向上などが図ら
れている。
この電子制御系が故障すると、エンジンを的確に制御す
ることが困難となり、ドライバビリティの低下、排気エ
ミッション、燃費の悪化、および、エンジンの出力低下
を招く。
このため、最近の電子制御系では、特開昭58-12848号公
報などに開示されているように、車輌に搭載された電子
制御装置と前記電子制御装置に接続して故障診断を行う
車輌診断装置とを双方向通信可能として、上記車輌診断
装置にて上記電子制御装置における各センサ類、スイッ
チ類の出力信号に基づく電子制御装置内データ及び各ア
クチュエータに対する電子制御装置内制御データを診断
できるようにしている。
また、エンジン制御、トランスミッション制御、ブレー
キ制御、クルーズ制御等を行う複数の電子制御装置を搭
載した車輌に対し、これら複数の電子制御装置を故障診
断する場合には、各電子制御装置をバスラインを介して
並列に接続し、このバスラインに車輌診断装置を接続し
て各電子制御装置内の入出力データを診断するシステム
が開発されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記車輌診断装置と電子制御装置との間で通信
関係が一旦成立すると、電子制御装置はデータ送信を連
続して行うため、上記電子制御装置から車輌診断装置へ
データ連続送信中に、例えば、エンジンを高回転運転さ
せた場合、電子制御装置内の中央処理装置(CPU)の演
算負荷が大きくなり、燃料噴射制御、点火時期制御など
本来の制御プログラムの実行に支障をきたし、エンジン
が不調になる不都合があった。
これを避けるため、上記電子制御装置からのデータ連続
送信を中止にするには、上記車輌診断装置の電源をオフ
し、且つ車輌を停止させてキースイッチをオフにし、エ
ンジンを停止させると共に上記電子制御装置の電源をオ
フにすることで、電子制御装置にリセットを掛けなけれ
ばならず、診断作業が煩雑となる。
なお、特開昭62-150135号公報には、車輌に搭載される
複数の電子制御装置をデータバスによるネットワークを
介して接続し、このデータバスに入力並びに表示装置を
接続して、この入力並びに表示装置から上記複数の電子
制御装置の少なくとも一つを選択して該選択された電子
制御装置を動作制御する制御指令信号を出力し、選択さ
れた電子制御装置を動作制御させ、該電子制御装置にお
ける動作状態検出信号を入力並びに表示装置に入力して
表示することで、各制御システムに設定されるセンサ類
およびアクチュエータ類の動作状態に容易に検査するこ
とを可能とする技術が開示されている。
しかしながら、上記先行例の場合であっても、入力並び
に表示装置と選択された電子制御装置との間で通信が一
旦成立すると、該電子制御装置は入力並びに表示装置へ
動作状態検出信号を送信し続けることになり、例えば、
エンジン制御用の電子制御装置の場合には、エンジンを
高回転運転したとき、回転同期で行うエンジン回転数検
出処理、点火時期制御処理等の中央処理装置(CPU)に
おける演算負荷が大きくなり、このとき動作状態の検出
および動作状態検出信号の送信を行っていると、燃料噴
射制御、点火時期制御などの本来の制御プログラムの実
行に支障をきたすことになる。
なお、上記先行例における入力並びに表示装置を車輌診
断装置とした場合であっても、車輌診断装置と選択され
た電子制御装置との間で通信が一旦成立すると、該電子
制御装置は車輌診断装置へ動作状態検出信号を送信し続
けることになり、バスラインが開放されず、他の電子制
御装置へ変更してデータ送信要求により他の電子制御装
置からデータを得ようとしても、この電子制御装置から
のデータ送信ができない。
また、車輌診断装置からネットワークにデータ要求信号
を出力すれば、複数の電子制御装置全てにデータ要求信
号が入力されるため、車輌搭載の各電子制御装置におい
てもこれに対処する必要がある。すなわち、車輌診断装
置からデータ要求信号が複数の各電子制御装置に入力さ
れた場合、各電子制御装置において適切な処理を施さな
いと、車輌診断装置によって指定されていない電子制御
装置において不必要な演算負担が増加し、電子制御装置
における通常の制御処理に影響を与える虞がある。
本発明は、上記事情に鑑み、第1の目的は、電子制御装
置に対する入出力データの診断を終了或いは中断する
際、車輌を停止してキースイッチのオフにより車輌の電
子制御装置の電源をオフすることなく、電子制御装置に
おけるデータのピックアップ及び該データの車輌診断装
置への送信を簡単に終了させることができて、このデー
タピックアップ及びデータの車輌診断装置への送信に伴
う電子制御装置における演算負荷の増加を防止すること
が可能な車輌診断システムを提供することにある。
また、第2の目的は、車輌に搭載された複数の電子制御
装置をバスラインによるネットワークを介して接続し、
このネットワークに車輌診断装置を接続して、各電子制
御装置における入出力データを診断する車輌診断システ
ムにおいて、現在診断中の電子制御装置から他の電子制
御装置に対する入出力データの診断に切換えるに際し、
各電子制御装置の電源をオフすることなく、現在診断中
の電子制御装置におけるデータピックアップ及び該デー
タの車輌診断装置への送信を簡単に停止させることがで
きて複数の電子制御装置にまたがる故障診断を容易に行
うことができ、さらには各電子制御装置において不必要
に演算負担が増加することのない車輌診断システムを提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記第1の目的を達成するため本発明は、請求項1記載
のように、車輌に搭載された電子制御装置と、上記電子
制御装置に接続して双方向通信により該電子制御装置の
入出力データを診断する車輌診断装置とからなる車輌診
断システムにおいて、上記車輌診断装置には、操作入力
手段からの操作入力に応じ電子制御装置へデータ送信要
求信号を送信すると共に、該電子制御装置からのデータ
を受信し、電源スイッチのオフにより或いは上記操作入
力手段からの操作入力に応じデータ送信終了要求信号を
上記電子制御装置へ送信するデータ通信手段を備え、さ
らに、上記電子制御装置には、ピックアップされたデー
タを上記車輌診断装置に送信する送信手段と、上記デー
タ送信要求信号の受信に応じ、現在実行中の処理を中断
して該データ送信要求信号のデータ要求に対応するデー
タをピックアップするデータピックアップ手段と、上記
データ送信要求信号を受信したとき、上記送信手段およ
び上記データピックアップ手段を作動させ、データ送信
終了要求信号を受信したとき、上記送信手段および上記
データピックアップ手段の作動を禁止する解読手段とを
備えることを特徴とする。
また、上記第2の目的を達成するため本発明は、請求項
2記載のように、車輌に搭載されネットワークを介して
接続された複数の電子制御装置と、上記ネットワークに
接続して双方向通信により上記各電子制御装置の入出力
データを診断する車輌診断装置とからなる車輌診断シス
テムにおいて、上記車輌診断装置には、操作入力手段か
らの操作入力に応じ上記電子制御装置のうちいずれかを
指定する指定コード、データ要求の順にデータ送信要求
信号を上記ネットワークを介して各電子制御装置へ送信
すると共に、各電子制御装置からのデータを受信し、電
源スイッチのオフにより或いは上記操作入力手段からの
操作入力に応じデータ送信終了要求信号を各電子制御装
置へ送信するデータ通信手段を備え、さらに、上記各電
子制御装置には、ピックアップされたデータを上記車輌
診断装置に送信する送信手段と、上記データ送信要求信
号のデータ要求に応じ、現在実行中の処理を中断して該
データ要求に対応するデータをピックアップするデータ
ピックアップ手段と、上記データ送信要求信号を受信
し、指定コードが自己の電子制御装置に対するときに
は、上記送信手段および上記データピックアップ手段を
作動させ、データ送信終了要求信号を受信したときに
は、上記送信手段および上記データピックアップ手段の
作動を禁止する解読手段とを備えることを特徴とする。
[作用] 請求項1記載の発明では、車輌搭載の電子制御装置に車
輌診断装置を接続して、電子制御装置における入出力デ
ータを診断するに際し、操作入力手段からの操作入力に
応じて車輌診断装置から電子制御装置へデータ送信要求
信号が送信される。そして、電子制御装置ではデータ送
信要求信号を受信したとき、現在実行中の処理を中断
し、受信したデータ送信要求信号のデータ要求に対応す
るデータをピックアップして車輌診断装置へ送信し、ま
た、車輌診断装置における電源スイッチのオフにより或
いは上記操作入力手段による操作入力によりデータ送信
終了要求信号が送信されたときには、電子制御装置にお
いてデータ送信終了要求が解釈されてデータのピックア
ップ及びデータの車輌診断装置への送信が停止される。
また、請求項2記載の発明では、車輌搭載の複数の電子
制御装置を接続するネットワークに車輌診断装置を接続
して、電子制御装置における入出力データを診断するに
際し、操作入力手段からの操作入力に応じて車輌診断装
置から各電子制御装置へ、上記複数の電子制御装置のう
ちのいずれかを指定する指定コード、データ要求の順に
データ送信要求信号が送信される。そして、各電子制御
装置では、受信したデータ送信要求信号における指定コ
ードが自己の電子制御装置に対する場合、現在実行中の
処理を中断し、データ送信要求信号におけるデータ要求
に対応するデータをピックアップして車輌診断装置へ送
信し、また、車輌診断装置における電源スイッチのオフ
により或いは上記操作入力手段による操作入力によりデ
ータ送信終了要求信号が受信されたときには、電子制御
装置においてデータ送信終了要求が解釈されてデータの
ピックアップ及びデータの車輌診断装置への送信が停止
される。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図〜第4図は本発明の第1実施例を示し、第1図
(a)は車輌の概略側面図、同図(b)は車輌診断装置
の正面図、第2図は車輌搭載の電子制御装置及び車輌診
断装置の回路構成図、第3図は電子制御装置及び車輌診
断装置における機能ブロック図、第4図(a)は車輌診
断装置の動作手順を示すフローチャート、同図(b)は
電子制御装置の動作手順を示すフローチャートである。
第1図において、符号1は自動車などの車輌、2はこの
車輌1に搭載されて空燃比制御などを行う電子制御装置
(ECU)であり、第2図に示すようにキースイッチSW10
にて開閉されるリレーRY1を介して電源BVに接続されて
いる。
このECU2は、中央処理装置(CPU)3と、読み書き両用
メモリ(RAM)4と、読出し専用メモリ(ROM)5と、不
揮発性読み書き両用メモリ(不揮発性RAM)4aと、入力
インタフェース6と、出力インタフェース7とがバスラ
イン8を介して接続されている。
また、上記入力インタフェース6に、冷却水温センサ9
の水温信号Tw,O2センサ10の空燃比信号O2、吸入空気量
センサ11の吸入空気量信号Q、エアコンスイッチSW1の
エアコン動作信号AC、車速センサ13の車速信号S、アイ
ドルスイッチSW2のアイドル動作信号ID、スロットル開
度センサ15のスロットル開度信号Trθ、ニュートラルス
イッチSW3のニュートラル動作信号NT、エンジン回転数
センサ17の回転数信号Nなどが入力される。
上記ECU2では、上記各種信号を、上記ROM5に格納されて
いるプログラムに従って、データ処理し、上記RAM4に一
旦格納した後、上記CPU3で、この格納されているデータ
に基づき種々の演算処理を行い、この演算処理されたデ
ータに基づき、上記出力インタフェース7、駆動回路18
を介して、キックダウンソレノイド12、フュエルポンプ
ソレノイド14、キャニスタパージソレノイド19、EGRア
クチュエータ20、アイドル制御アクチュエータ21、イグ
ニッションコイル22、および、インジェクタ23などに制
御信号を出力する。
さらに、上記駆動回路18には自己診断ランプとして、U
チェックランプ(ユーザーチェックランプ)23bとDチ
ェックランプ(ディーラチェックランプ)23aが接続さ
れている。この自己診断ランプは、上記ECU2に組込まれ
た自己診断機能がシステム中の異常を検知した場合、故
障部位に対応するトラブルコードが上記ECU2のROM5から
読み出され、故障箇所を表示するものであり、その手段
は、複数個のランプを適宜点灯させたり、点滅の回数な
どでトラブルコードを表示する。
さらに、上記自己診断機能が、システム中の異常を検知
した場合、上記不揮発性RAM4aにそのときのトラブルデ
ータが格納される。
また、上記ECU2には外部接続用コネクタ24が設けられて
おり、この外部接続用コネクタ24に、車輌診断装置25に
おける車輌診断装置本体25aの入出力コネクタ26が、ア
ダプタハーネス27を介して接続される。
この車輌診断装置25はディーラのサービスステーション
などに備えるもので、車輌診断装置本体25aの内部には
制御部28、電源回路29などが設けられ、また、外部には
インジケータ部30、ディスプレイ31、操作入力手段とし
てのキーボード32などが設けられている。
上記制御部28は、互いにバスライン35を介して接続する
CPU36、RAM37、周波数カウンタなどからなるタイマ38、
入出力(I/O)インタフェース40、さらに接続コネクタ3
3を介して外部接続自在なメモリカートリッジ34から構
成されている。
上記I/Oインタフェース40の入力側には、上記各種スイ
ッチ類の出力信号が上記ECU2の出力インタフェース7を
経て入力される。さらに、このI/Oインタフェース40の
出力側に上記インジケータ部30が接続されており、上記
各種スイッチ類をオンオフさせることで、そのスイッチ
に対応するインジケータ部30の発光ダイオード(LED)D
1,D2,…D10が点灯(あるいは点滅)し、各種スイッチ類
の作動確認を行えるよう構成されている。
また、上記I/Oインタフェース40の入力側には、上記キ
ーボード32のモード選択信号と、上記ECU2の出力インタ
フェース7から上記駆動回路18へ出力される各種制御信
号、および、上記各種センサ類の出力信号とが入力され
る。さらに、このI/Oインタフェース40の出力側が上記E
CU2の入力インタフェース6と上記ディスプレイ31とに
接続されている。
また、上記メモリカートリッジ34は、車種ごとに異なる
上記ECU2のプログラムに対し、車輌診断装置本体25a自
体が互換性を有するように、接続コネクタ33を介して選
択的に接続できるようにしたものであり、内部に、診断
プログラム及び固定データを記憶するROM41が設けられ
ている。
また、上記タイマ38には同期信号を出力するクロックパ
ルス発振素子42が設けられている。
さらに、上記制御部28に接続する上記電源回路29が、前
記車輌1の電源BVにオンオフ用操作スイッチ(電源スイ
ッチ)SW4を介して接続されている。
次に、電子制御装置2及び車輌診断装置25における機能
を第3図に基づき説明する。
上記電子制御装置(ECU)2の機能としては、各センサ
類、スイッチ類からの信号を演算処理する演算手段51、
各アクチュエータ駆動信号を出力する駆動手段の一例で
ある駆動回路18、データピックアップ手段52、解読手段
53、受信手段54、送信手段55を備える。
ここで、上記ECU2は、受信手段54で車輌診断装置25から
のデータ要求信号を受信し、解読手段53にてその内容を
解読する。上記解読手段53は、解読した内容に従って、
データピックアップ手段52へ所定データのピックアップ
を指示し、上記データピックアップ手段52は、演算手段
51における現在実行中の処理を一時中断させると共に該
演算手段51にて演算処理された入出力データ、あるい
は、ROM5に格納されている固定データなどをピックアッ
プし、送信手段55から車輌診断装置25へ上記データを送
信する。
また、車輌診断装置25は、データ通信手段56、データ演
算手段57、キーボード解釈手段58、表示駆動手段59、キ
ーボード32、ディスプレイ31で構成されている。
上記構成により、上記キーボード32より操作入力される
診断モードなどが、上記キーボード解釈手段58で解釈さ
れ、上記データ通信手段56から上記ECU2へ診断モードに
対応するデータ要求信号が送信される。上記データ要求
信号は、上記ECU2で受信され、その結果、ECU2から送信
されたデータが上記データ通信手段56で受信されて上記
データ演算手段57で演算され、上記表示駆動手段59を介
して上記ディスプレイ31で表示される。
また、車輌診断装置25による診断を中止してECU2とのデ
ータ通信を終了するときには、車輌診断装置25の電源ス
イッチSW4のオフと同時に、或いはキーボード32からの
キー操作入力により、或いは所定のキー入力によりデー
タ通信手段56からECU2へ送信終了要求信号が送信され
る。これにより、ECU2では、解読手段53によりデータ送
信終了を判断して、送信手段55及びデータピックアップ
手段52の作動が禁止され、直ちに、データピックアップ
並びに車輌診断装置25へのデータ送信が終了される。
次に、車輌診断装置25及び電子制御装置2における動作
手順を第4図(a),(b)に示すフローチャートに基
づき説明する。
(車輌診断装置) 先ず、車輌診断装置25の入出力コネクタ26を車輌1の外
部接続用コネクタ24に直後、或いはアダプタハーネス27
を介して接続した後、操作スイッチSW4にて車輌診断装
置25の電源をONする。
すると、ステップ102で車輌診断装置25がイニシャライ
ズされ、次いで、ステップ103でデータ通信手段56から
車輌1のECU2に対し機種コード要求信号が出力される。
尚、この機種コードは上記ECU2のROM5に予め記憶されて
いるものである。
(電子制御装置) 上記車輌診断装置25からの要求信号がECU2に送信される
と、ステップ201で、解読手段53において、送信フラグ
が“1"であるか否かが判定される。送信要求が初回の場
合、送信フラグは“0"であるため、ステップ202へ進
む。
ステップ202では、送信要求があったかがECU2の解読手
段53で判別される。ここでは上記機種コード要求信号に
より、送信要求があったと判別されて、ステップ202か
ら203へ進むが、もし送信要求がなかった場合はステッ
プ202からルーチンを出て、プログラムを終了する。
次いでステップ203で送信フラグが“1"にセットされ、
解読手段53から送信手段55へ送信開始信号が出力され、
送信手段55により車輌診断装置25に接続されると共に、
ステップ204へ進む。
ステップ204では、解読手段53からデータピックアップ
手段52に機種コード読み出し要求がなされ、データピッ
クアップ手段52にてROM5に予めストアされている機種コ
ードデータが読み出され、送信手段55を介して車輌診断
装置25へ送信される。
次いで、ステップ205では、車輌診断装置25からの所定
コード入力による送信終了要求があったか、あるいは車
輌診断装置25の電源スイッチSW4のスイッチオフによる
送信終了要求があったかが解読手段53にて判別され、送
信終了要求があった場合には、ステップ206へ進み、送
信フラグを“0"に(クリア)し、データピックアップ手
段52によるデータピックアップを終了すると共に、送信
手段55による車輌診断装置25への送信ラインを解放して
送信を終了し、プログラムを終了する。
一方、送信終了要求がない場合には、送信フラグをクリ
アせず、ECU2の空き時間に対しプログラムが継続され、
そのまま機種コードデータの送信が続けられる。
(車輌診断装置) 一方、車輌診断装置25では、ステップ104で上記ECU2が
応答して送信されてきた機種コードデータが受信できた
か判定される。受信できたと判定された場合はステップ
105へ進み、受信できない場合はステップ104へ戻り判定
を繰返す。
ステップ105では、CPU36にて機種を識別するとともに受
信した機種コードデータをRAM37の特定アドレスにスト
アする。
次いでステップ106へ進み、メモリカートリッジ34のROM
41に格納されている複数のテーブルの中から、上記機種
コードに対応したテーブルを選択する。その結果、車輌
の制御ユニットに対応したテーブルが特定され、以後、
このテーブルに記憶されているプログラムに従って診断
が実行される。
次に、ステップ107では、例えば、冷却水温センサ出力
データに基づくECU2内の冷却水温データを診断する場
合、キーボード32のキー操作にて該当モードを入力(例
えば、F→0→7→ENTと入力)すると、車輌診断装置2
5のCPU36にて、このモードが読取られ、RAM37の所定ア
ドレスに一時格納され、その後このRAM37に格納された
診断モードが呼出され、キーボード解釈手段58で内容が
解釈され、診断モードに対応したプログラムが選択され
ると同時に、診断モードに対応した略称及び単位などの
固定データがROM41から読み出され、RAM37の所定アドレ
スに格納され、ステップ108へと進む。
ステップ108では、キーボード解釈手段58にて解釈され
た診断モードに対応したデータ(例えば、上述の冷却水
温データ)の送信要求信号TXを、データ通信手段56から
ECU2へ送信する。
(電子制御装置) このとき、ECU2は、上述の例で、機種コードデータを出
力しており、送信フラグは“1"のままであるため、ステ
ップ204で、解読手段53にて車輌診断装置25からのデー
タ送信要求が冷却水温データ要求であると解読される。
すると、冷却水温データ要求信号がデータピックアップ
手段52に出力されて、データピックアップ手段52は上記
機種コードのデータピックアップを中止し、冷却水温デ
ータをピックアップして、送信手段55により車輌診断装
置25へ冷却水温データを送信する。
(車輌診断装置) 一方、車輌診断装置25では、ステップ109で、上記ECU2
から出力されたデータ信号RXがデータ通信手段56で受信
される。
そして、ステップ110では、このデータ信号RXをデータ
演算手段57で演算して物理量変換(2進数データを10進
数変換して数値データに変換する)し、RAM37の所定ア
ドレスに数値データを格納すると同時に、表示駆動手段
59に、上記数値データ及びステップ107でRAM37にストア
された略称及び単位などの固定データを出力する。
するとステップ111では、上記表示駆動手段59から上記
出力信号がディスプレイ31に出力され、上記ディスプレ
イ31に、上記数値データ、略称、診断モード番号(キー
操作入力したファンクション番号)、単位などが表示さ
れる。上述の冷却水温センサの診断モードの場合、第1
図(b)に示すように、冷却水温の略称TW、ファンクシ
ョン番号F07、冷却水温データの数値+14、及び単位deg
Cが表示される。そしてステップ107へ戻り、次のキー入
力を持ち、新たな診断項目を実行する場合には、上記手
順を繰返す。
ここで、車輌診断装置25よる診断を中止して、ECU2から
のデータ送信を中止させる場合、車輌診断装置25のキー
ボード32のキー操作入力により、所定の送信終了要求コ
ードを入力するか、あるいは、車輌診断装置25の電源ス
イッチSW4をオフする。すると、データ通信手段56からE
CU2へデータ送信終了要求信号が出力され、データ送信
中のECU2はステップ205からステップ206へ進み、送信フ
ラグが“0"クリアされ、解読手段53からの送信終了信号
によりデータピックアップ手段52でのデータピックアッ
プが終了されると共に、解読手段53から送信手段55へ送
信終了信号が出力され、送信手段55により車輌診断装置
25への送信ラインが解放される。その結果、ECU2から車
輌診断装置25へのデータ送信が終了される。
従って、ECU2の診断を行なわない際には、車輌1のキー
スイッチSW10を切らなくとも、上記ECU2から車輌診断装
置25へのデータ送信を終了させることができ、上記ECU2
の負荷を軽減させられ、そのままエンジンの高回転運転
などを行っても、不具体を生じることはない。
次に、本発明の第2実施例を説明する。本実施例では、
車輌に搭載された複数の電子制御装置をバスラインによ
るネットワークを介して接続し、このネットワークに車
輌診断装置を接続して、各電子制御装置における入出力
データを診断する。
第5図〜第8図は本発明の第2実施例を示し、第5図
(a)は車輌の概略側面図、同図(b)は車輌診断装置
の正面図、第6図は車輌搭載の各電子制御装置及び車輌
診断装置の回路構成図、第7図は各電子制御装置及び車
輌診断装置における機能ブロック図、第8図は車輌の電
子制御装置と車輌診断装置との間のデータ通信手順を説
明する説明図である。
第2実施例において、車輌診断装置は、第1実施例と同
一の車輌診断装置25を用い、その説明を省略する。
第5図において、符号500は複数の電子制御装置を有す
る自動車などの車輌、501はこの車輌500に搭載されて空
燃比制御などを行う電子制御装置(ECU)からなるエン
ジン制御ユニットであり、502はECUからなるトランスミ
ッション制御ユニット、503はアンチロック制御などを
行うECUからなるブレーキ制御ユニット、504は車輌の走
行に必要な各種情報を演算処理によって求め、定速走行
を制御するECUからなるクルーズ制御ユニットである。
上記ECU501〜504は、第6図に示すようにキースイッチS
W10にて開閉されるリレーRY1を介して電源BVに接続さ
れ、中央処理装置(CPU)501a〜504aと、読み書き両用
メモリ(RAM)501b〜504bと、読出し専用メモリ(ROM)
501c〜504cと、不揮発性読み書き両用メモリ(不揮発性
RAM)501d〜504dと、入力インタフェース501g〜504g
と、出力インタフェース501e〜504eとをそれぞれ有し、
上記RAM501b〜504bには、各種演算処理された一時的な
パラメータあるいは制御用のマップまどが格納され、上
記ROM501c〜504cには、プログラムおよび固定データな
どが格納されている。
そして、上記ECU501は、上記入力インタフェース501gを
介して、冷却水温センサ9、O2センサ10、吸入空気量セ
ンサ11、エアコンスイッチSW1、車速センサ13、アクセ
ルスイッチSW5、スロットル開度センサ15、ニュートラ
ルスイッチSW3、エンジン回転数センサ17からの各信号
を取込み、上記ROM501cに格納されているプログラムに
従って、データ処理し、上記RAM501bに一旦格納した
後、上記CPU501aで、この格納されているデータに基づ
き種々の演算処理を行い、この演算処理されたデータに
基づき、上記出力インタフェース501e、駆動回路501hを
介し、キャニスタパージソレノイド19、EGRアクチュエ
ータ20、アイドル制御アクチュエータ21、イグニッシュ
ンコイル22、および、インジェクタ23などに制御信号を
出力し、必要なエンジン制御を行う。
また、ECU502は、上記入力インタフェース502gを介し
て、エンジン回転数センサ17、車速センサ13、アクセル
スイッチSW5、スロットル開度センサ15、ニュートラル
スイッチSW3の各信号を取込み、変速指令を出力インタ
フェース502e、駆動回路502hを介してA/Tアクチュエー
タ525に与え、運転状態に応じて変速制御を行う。
また、ECU503は、上記入力インタフェース503gを介し
て、ブレーキスイッチSW6、車輪速センサ527の各信号を
取込み、ROM503cの制御プログラムに従ってアンチロッ
クのための制御演算を行い、その制御信号を、出力イン
タフェース503e、駆動回路503hを介してABSブレーキア
クチュエータ528へ出力し、アンチロック(アンチスキ
ッド)制御を行う。
また、ECU504は、上記入力インタフェース504gを介し
て、定速走行設定スイッチSW7、車速センサ13からの信
号を取込み、出力インタフェース504e、駆動回路504hを
介してスロットルアクチュエータ530を制御し定速走行
制御を行い、ブレーキスイッチSW6、アクセルスイッチS
W5、ニュートラルスイッチSW3、減速スイッチSW8、リジ
ュームスイッチSW9の各スイッチからの信号が上記入力
インタフェース504gを介して入力されると、定速走行の
解除あるいは加減速を伴う定速走行の再設定などを行な
う。
また、上記ECU501〜504はそれぞれの入力インタフェー
ス501g〜504g、および、出力インタフェース501e〜504e
がパラレルに接続されバスラインを形成すると共に外部
接続用コネクタ24に接続され、この外部接続用コネクタ
24に、車輌診断装置25の入出力コネクタ26が、アダプタ
ハーネス27を介して接続される。
次に、第7図に基づき各ECU501〜504及び車輌診断装置2
5における機能を説明する。
各ECU501〜504及び車輌診断装置25は、第1実施例と同
様の機能構成を持ち、受信手段554a〜554dは各々パラレ
ルに接続され、さらに送信手段555a〜555dが各々パラレ
ルに接続されてバスラインを形成し、外部接続用コネク
タ24に接続されている。
本実施例の各ECU501〜504及び車輌診断装置25における
動作手順を、第1実施例と同じく第4図(a),(b)
のフローチャートに基づき説明する。
(車輌診断装置) 先ず、車輌診断装置25の入出力コネクタ26を車輌500の
外部接続用コネクタ24に直接、或いはアダプタハーネス
27を介して接続した後、電源スイッチSW4にて車輌診断
装置25の電源をONする。
すると、ステップ102で車輌診断装置25がイニシャライ
ズされ、ステップ103で、データ通信手段56から車輌500
のECU501に対し機種コード要求信号が出力される。尚、
この機種コードは上記ECU501にROM501cに予め記憶され
ているものである。
ここで、車輌診断装置25から各ECU501〜504への要求信
号は、第8図に示されるように、制御ユニット指定コー
ド、データ要求の順に送られる。従って、上記機種コー
ド要求信号は、まずエンジン制御ユニット指定コード、
次に機種コード要求信号の順で、各ECU501〜504へ車輌
診断装置25から送信される。
(電子制御装置) 上記車輌診断装置25から要求信号が各ECU501〜504へ送
信されると、各ECU501〜504では割込みがかけられ、各E
CU501〜504で現在実行中のタスクが中断され、ステップ
201に進む。
ステップ201では、解読手段553a〜553dにおいて、送信
フラグが“1"であるか否かが判定される。送信要求が初
回の場合、送信フラグは“0"であるため、ステップ202
へ進む。
ステップ202では、受信した制御ユニット指定コードが
自己に対するコードか否かが各ECU501〜504の解読手段5
53a〜553dで判別される。上記機種コード要求の場合
は、エンジン制御ユニット指定コードであるので、ECU5
01のみ、ステップ202から203へ進み、ECU502〜504はス
テップ202からルーチンを出て、割込みを終了する。
この時、ECU502〜504は、送信フラグは“0"であり、送
信手段555b〜555dによりバスラインの車輌診断装置25へ
の送信ラインを解放している。
次いでECU501は、ステップ203で送信フラグが“1"にセ
ットされ、解読手段553aから送信手段555aへ送信開始信
号が出力され、送信手段555aがバスラインの車輌診断装
置25への送信ラインに接続されると共に、ステップ204
へ進む。
ステップ204では、解読手段553aからデータピックアッ
プ手段552aに機種コード読み出し要求がなされ、データ
ピックアップ手段552aにてROM501cに予めストアされて
いる機種コードデータが読み出され、送信手段555aを介
して車輌診断装置25へ送信される。
次いで、ステップ205では、車輌診断装置25からの所定
コード入力による送信終了要求があったか、あるいは車
輌診断装置25の電源スイッチSW4のスイッチオフによる
送信終了要求があったかが解読手段553aにて判別され、
送信終了要求があった場合には、ステップ206へ進み、
送信フラグを“0"に(クリア)し、データピックアップ
手段552aによるデータピックアップを終了すると共に、
送信手段555aによる、車輌診断装置25への送信ラインを
解放して送信を終了する。
一方、送信終了要求がない場合には、送信フラグをクリ
アせず、ECU501の空き時間に対し割込みが継続し、その
まま機種コードデータの送信が続けられる。
(車輌診断装置) 上記機種コードは第1実施例で説明した如く、車輌診断
装置25で受信処理され、次に、車輌診断装置25から、例
えば、冷却水温センサ9の出力データに基づくECU501内
の冷却水温データの送信要求があった場合、第8図に示
すように、ECU501内の冷却水温データの送信要求信号
は、エンジン制御ユニット指定コード、冷却水温データ
要求の順でバスラインを通じて車輌500の各ECU501〜504
に送信される。
(電子制御装置) このとき、各ECU501〜504では、車輌診断装置25からの
データ送信要求により割込みプログラムがスタートし、
上述のように、ECU502〜504は送信フラグが“0"のた
め、ステップ202へ進み、制御ユニット指定コードがエ
ンジン制御ユニット指定コードなので、ステップ202か
らプログラムを抜け、割込みを終了する。
一方、ECU501は、上述の如く、機種コードデータの送信
状態にあり送信フラグは“1"のままであるため、ステッ
プ201からステップ204へ進み、解読手段553aにて車輌診
断装置25からのデータ送信要求が冷却水温データ要求で
あると解読される。すると、冷却水温データ要求信号が
データピックアップ手段552aに出力されて、データピッ
クアップ手段552aは機種コードのデータピックアップを
中止し、冷却水温データをピックアップして、送信手段
555aにより車輌診断装置25へ冷却水温データを送信す
る。
(車輌診断装置) すると、車輌診断装置25では、第1実施例で説明した如
く、上記冷却水温データが受信処理され、第5図(b)
に示すように、ディスプレイ31に冷却水温の略称TW、フ
ァンクション番号F07、冷却水温データの数値+14、及
び単にdegCが表示される。
ここで、新たな診断項目を実行する場合、例えば、上述
のエンジン制御ユニット(ECU501)以外の他の制御ユニ
ットとしてブレーキ制御ユニット(ECU503)内の車輪速
センサ527の出力信号に基づく車輪速データを要求する
場合、同様にキーボード32のキー操作により、該当モー
ドを入力する(例えば、F→B→1→ENTとキー操作入
力する)ことで、上述の如く、キーボード解釈手段58で
内容が解釈され、ステップ108で上記キーボード解釈手
段58で解釈された診断モードに対応したECU503内の車輪
速データの送信要求信号が各ECU501〜504へ送信され
る。尚、上記ECU503内の車輪速データの送信要求信号
は、第8図に示されるように、ブレーキ制御ユニット指
定コード、車輪速データ要求の順で各ECU501〜504へ出
力される。
(電子制御装置) このとき、上記ECU501では、上述の冷却水温データを送
信しているが、他のECU(ECU503)への車輪速データ要
求なので、ステップ205にて送信終了要求があったと判
別されて、ステップ206へ進む。そして、ステップ206で
送信フラグが“0"に(クリア)されることにより、ECU5
01の解読手段553aから送信手段555aへ終了信号が出力さ
れて、車輪診断装置25への送信ラインが解放されると共
に、データピックアップ手段552aによる冷却水温データ
のピックアップが終了されてECU501から車輌診断装置25
への冷却水温データの送信が終了される。
これと同時に、ECU502〜504では割込みスタートが掛か
り、ステップ201で、上記各ECUは送信フラグが“0"であ
るので、ステップ201からステップ202へ進み、上記ブレ
ーキ制御ユニット指定コードによってECU503のみステッ
プ203へ進み、ECU502,504はステップ202からプログラム
を抜け、割込みを終了する。
一方、ECU503は、ステップ203で送信フラグが“1"にセ
ットされ、ECU503の解読手段553cから送信手段555cへ送
信開始信号が出力されて、送信手段555cにより車輌診断
装置25への送信ラインが接続され、ステップ204へ進
む。
ステップ204では、ECU503の解読手段553cからデータピ
ックアップ手段552cに、車輪速データ読み出し要求がな
され、ピックアップ手段552cによって車輪速データがピ
ックアップされ、送信手段555cを介して、車輌診断装置
25へ送信される。
(車輌診断装置) 一方、車輪診断装置25では、ステップ109で、上記車輪
速データがデータ通信手段56に受信され、ステップ110
でデータ演算手段57により演算、物理量変換(2進数デ
ータを10進数に変換)される。そしてステップ111で表
示駆動手段59を介してディスプレイ31に出力され、ディ
スプレイ31上に車輪速データの数値表示がなされる。
最後に、車輪診断装置25の電源スイッチSW4をオフする
と、スイッチオフと同時に各ECU501〜504へ送信終了要
求信号が出力され、データ送信中のECUはステップ205か
らステップ206へ進み、送信フラグが“0"クリアされ、
上記データ送信中のECU、例えば、上述のECU503の解読
手段553cからの送信終了信号によりデータピックアップ
手段552cのデータピックアップが終了されると共に、解
読手段553cから送信手段552cへ送信終了信号が出力さ
れ、送信手段555cにより車輪診断装置25への送信ライン
が解放され、データ送信中のECU503のデータ送信が終了
される。
尚、上記の送信終了要求は、車輌診断装置25のキーボー
ド32のキー操作入力により、所定の送信終了要求コード
を入力して、上記車輌診断装置25から車輌の電子制御装
置へ送信終了要求信号を送信しても良い。
従って、車輌500のキースイッチSW10をオフし、各ECU50
1〜504の電源を切らなくとも、複数のECUの診断が継続
して行え、作業性が大幅に向上する。
さらに、車輌500に搭載された複数の電子制御装置に入
力されるセンサ類のデータ、例えば、エンジン制御ユニ
ット(ECU501)、トランスミッション制御ユニット(EC
U502)、クルーズ制御ユニット(ECU504)に入力される
車速センサ13からの出力信号の各ECU内の車速データの
診断が、車輪500のキースイッチSW10をオフし上記制御
ユニットの電源を切らずに、対応診断モードをキーボー
ド32からキー操作入力することにより各ECU毎に行え
る。
その結果、もし、すべてのECU内における車速データが
異常であれば、車速センサ13の故障であると診断でき、
一つのECU内の車速データのみ異常の場合には、そのECU
と車速センサ13との間のコネクタの接触不良、ショー
ト、あるいは配線の断線、さらには、そのECUの故障な
どがわかり、各システムを有機的に結びつけた故障診断
が行える。
[発明の効果] 請求項1記載の発明によれば、車輌搭載の電子制御装置
に車輌診断装置を接続して、電子制御装置における入出
力データを診断するに際し、操作入力手段からの操作入
力に応じて車輌診断装置から電子制御装置へデータ送信
要求信号が送信され、電子制御装置ではデータ送信要求
信号を受信したとき、現在実行中の処理を中断し、受信
したデータ送信要求信号のデータ要求に対応するデータ
をピックアップして車輌診断装置へ送信し、また、車輌
診断装置における電源スイッチのオフにより或いは上記
操作入力手段による操作入力によりデータ送信終了要求
信号が送信されたときには、電子制御装置においてデー
タ送信終了要求が解釈されてデータのピックアップ及び
データの車輪診断装置への送信が停止されるので、電子
制御装置に対する入出力データの診断を終了或いは中断
する際、車輌を停止してキースイッチのオフにより車載
の電子制御装置の電源をオフすることなく、電子制御装
置におけるデータのピックアップ及び該データの車輌診
断装置への送信を簡単に終了させることができ診断作業
性が向上すると共に、このデータのピックアップ及びデ
ータの車輌診断装置への送信に伴う電子制御装置の処理
実行負担の増加が防止されて電子制御装置の負荷が軽減
し、そのままエンジン高回転運転に移行しても本来の制
御に支障を来すことが防止される。
また、データ送信要求とデータ送信終了要求とを一つの
通信ラインを介して行うことができるため、通信ライン
系を変更することなく実現できる。
請求項2記載の発明によれば、車輌搭載の複数の電子制
御装置を接続するネットワークに車輌診断装置を接続し
て、電子制御装置における入出力データを診断するに際
し、操作入力手段からの操作入力に応じて車輌診断装置
から各電子制御装置へ、上記複数の電子制御装置のうち
のいずれかを指定する指定コード、データ要求の順にデ
ータ送信要求信号が送信され、各電子制御装置では、受
信したデータ送信要求信号における指定コードが自己の
電子制御装置に対する場合、現在実行中の処理を中断
し、データ送信要求信号のデータ要求に対応するデータ
をピックアップして車輌診断装置へ送信し、また、車輌
診断装置における電源スイッチのオフにより或いは上記
操作入力手段による操作入力によりデータ送信終了要求
信号が受信されたときには、電子制御装置においてデー
タ送信終了要求が解釈されてデータのピックアップ及び
データの車輌診断装置への送信が停止されるので、現在
診断中の電子制御装置から他の電子制御装置に対する入
出力データの診断に切換えるに際して、車輌を停止して
キースイッチのオフにより車載の各電子制御装置の電源
をオフすることなく、車輌診断装置側からのデータ送信
終了要求により現在診断中の電子制御装置におけるデー
タのピックアップ及び該データの車輌診断装置への送信
を簡単に終了させることができ、他の電子制御装置から
のデータ送信が操作入力手段からの操作入力によって簡
単に切換えることができる。
また、複数の電子制御装置に関わる故障であっても他の
電子制御装置からのデータ送信が操作入力手段からの操
作入力により簡単に行えるので、各システムを有機的に
結合した故障診断が簡単な操作で行うことができて円滑
な診断作業が達成でき、故障発見が容易になり、作業性
が大幅に向上する。
また、複数の電子制御装置のうち車輌診断装置の操作入
力手段からの操作入力に応じた電子制御装置が確実に指
定され、この指定された電子制御装置から必要とするデ
ータが確実に車輌診断装置に送信され、的確な故障診断
を行うことができる。
さらに、車輌搭載の各電子制御装置では、受信したデー
タ送信要求信号における指定コードが自己を指定してい
るときのみ、現在実行中の処理を中断して上記データ送
信要求信号のデータ要求に対応するデータをピックアッ
プして車輌診断装置へ送信し、自己に対する指定コード
でない場合、或いはデータ送信終了要求信号を受信した
場合には、データのピックアップ及びデータの車輌診断
装置への送信を中止するので、各電子制御装置において
不必要に演算負担が増加することなく、電子制御装置に
おける通常の制御処理に影響を与えることが防止され
る。
また、データ送信要求とデータ送信終了要求とを一つの
通信ラインを介して行うことができるため、通信ライン
系を変更することなく実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の第1実施例を示し、第1図
(a)は車輌の概略側面図、同図(b)は車輌診断装置
の正面図、第2図は車輌搭載の電子制御装置及び車輌診
断装置の回路構成図、第3図は電子制御装置及び車輌診
断装置における機能ブロック図、第4図(a)は車輌診
断装置の動作手順を示すフローチャート、同図(b)は
電子制御装置の動作手順を示すフローチャートである。 また、第5図〜第8図は本発明の第2実施例を示し、第
5図(a)は車輌の概略側面図、同図(b)は車輌診断
装置の正面図、第6図は車輌搭載の各電子制御装置及び
車輌診断装置の回路構成図、第7図は電子制御装置及び
車輌診断装置における機能ブロック図、第8図は車輌の
電子制御装置と車輌診断装置との間のデータ通信手順を
説明する説明図である。 1,500……車輌 2,501,502,503,504……電子制御装置 25……車輌診断装置 32……キーボード(操作入力手段) 56……データ通信手段 52,552a,552b,552c,552d……データピックアップ手段 53,553a,553b,553c,553d……解読手段 55,555a,555b,555c,555d……送信手段 SW4……電源スイッチ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌に搭載された電子制御装置と、上記電
    子制御装置に接続して双方向通信により該電子制御装置
    の入出力データを診断する車輌診断装置とからなる車輌
    診断システムにおいて、 上記車輌診断装置には、操作入力手段からの操作入力に
    応じ電子制御装置へデータ送信要求信号を送信すると共
    に、該電子制御装置からのデータを受信し、電源スイッ
    チのオフにより或いは上記操作入力手段からの操作入力
    に応じデータ送信終了要求信号を上記電子制御装置へ送
    信するデータ通信手段を備え、 さらに、上記電子制御装置には、ピックアップされたデ
    ータを上記車輌診断装置に送信する送信手段と、 上記データ送信要求信号の受信に応じ、現在実行中の処
    理を中断して該データ送信要求信号のデータ要求に対応
    するデータをピックアップするデータピックアップ手段
    と、 上記データ送信要求信号を受信したとき、上記送信手段
    および上記データピックアップ手段を作動させ、データ
    送信終了要求信号を受信したとき、上記送信手段および
    上記データピックアップ手段の作動を禁止する解読手段
    とを備えることを特徴とする車輌診断システム。
  2. 【請求項2】車輌に搭載されネットワークを介して接続
    された複数の電子制御装置と、上記ネットワークに接続
    して双方向通信により上記各電子制御装置の入出力デー
    タを診断する車輌診断装置とからなる車輌診断システム
    において、 上記車輌診断装置には、操作入力手段からの操作入力に
    応じ上記電子制御装置のうちのいずれかを指定する指定
    コード、データ要求の順にデータ送信要求信号を上記ネ
    ットワークを介して各電子制御装置へ送信すると共に、
    各電子制御装置からのデータを受信し、電源スイッチの
    オフにより或いは上記操作入力手段からの操作入力に応
    じデータ送信終了要求信号を各電子制御装置へ送信する
    データ通信手段を備え、 さらに、上記各電子制御装置には、ピックアップされた
    データを上記車輌診断装置に送信する送信手段と、 上記データ送信要求信号のデータ要求に応じ、現在実行
    中の処理を中断して該データ要求に対応するデータをピ
    ックアップするデータピックアップ手段と、 上記データ送信要求信号を受信し、指定コードが自己の
    電子制御装置に対するときには、上記送信手段および上
    記データピックアップ手段を作動させ、データ送信終了
    要求信号を受信したときには、上記送信手段および上記
    データピックアップ手段の作動を禁止する解読手段とを
    備えることを特徴とする車輌診断システム。
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